JP3496059B2 - 高真空バルブ - Google Patents
高真空バルブInfo
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Description
するものである。 【0002】 【従来の技術】真空ポンプに接続されるポンプポート
と、プロセスチャンバに接続されるチャンバポートと、
これらのポート間の流路に設けた弁座と、該弁座を開閉
する弁体と、該弁体を駆動する弁体駆動部と、上記流路
と弁体駆動部との間を気密にシールするメタルベローズ
とを備えた高真空バルブは、特に例示するまでもなく既
に知られている。上記公知の高真空バルブは、バルブ内
が10-3〜10-9トルの高真空となるために、流路と弁
体駆動部との間を合成ゴム等のシール材でシールする
と、外気がシール材を通ってバルブ内にリークするの
で、流路と弁体駆動部との間をメタルベローズによって
気密にシールしている。 【0003】しかしながら、上記高真空バルブは、プロ
セスチャンバにおいて発生した反応生成物が気体ととも
にバルブ内を流れるために、この反応生成物がメタルベ
ローズに付着して、以下に述べる問題を生じる。即ち、
反応生成物がメタルベローズの表面に不均一付着してそ
の撓みが不均一になるので、メタルベローズの応力が局
部的に大きくなって設計上の寿命が大幅に低下する。ま
た、腐食性の気体や反応生成物の付着によって、メタル
ベローズの耐久性が著しく低下する。特に、メタルベロ
ーズが高応力下で腐食性物質に接触すると、応力腐食割
れを生じて耐久性低下の大きな要因となる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、プロセスチャンバにおいて発生する反応生
成物がメタルベローズに付着しないようにした高真空バ
ルブを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の高真空バルブは、真空ポンプに接続される
ポンプポートと、プロセスチャンバに接続されるチャン
バポートと、これらのポート間の流路に設けた弁座と、
該弁座を開閉する弁体と、該弁体を駆動する弁体駆動部
と、上記流路と弁体駆動部との間を気密にシールするメ
タルベローズとを備えた高真空バルブにおいて、上記高
真空バルブが、上記メタルベローズの外周の一部を覆っ
て、プロセスチャンバにおいて発生した反応生成物のメ
タルベローズへの付着を防止する付着防止板を備えてお
り、該付着防止板が、少なくともチャンバポートの開口
面を覆う高さを有し上記メタルベローズの反応生成物が
付着し易いチャンバポートに対向する箇所及びその近く
を覆う、下端が弁体の外周に取付けられ上端がバルブ内
に開放され円周方向の一部が切り欠かれている略円筒状
をしていることを特徴としている。 【0006】 【0007】 【発明の実施の形態】弁体駆動部によって弁体が弁座を
開口すると、チャンバポートがポンプポートに連通し
て、プロセスチャンバ内の気体がバルブを通って真空ポ
ンプに吸引される。この場合、プロセスチャンバにおい
て発生した反応生成物が気体とともに吸引されるが、こ
の反応生成物はメタルベローズを覆う付着防止板に付着
するので、メタルベローズに付着することを防止でき
る。したがって、メタルベローズの寿命を長くすること
ができ、かつメタルベローズを耐腐食性が低い安価な素
材で形成することができる。また、付着防止板は、メタ
ルベローズに比べて生成物の除去が容易であり、安価な
素材で形成して使い捨てとすることもできる。上記付着
防止板は、必ずしもメタルベローズの全周を覆う必要は
なく、反応生成物が付着し易いチャンバポートに対向す
る箇所及びその近くを覆うものとすることができる。 【0008】プロセスチャンバにおいて発生した反応生
成物は、弁体が弁座を閉鎖している場合においてもメタ
ルベローズに付着する恐れがあるが、付着防止板を弁体
に取付けることによって、弁体が弁座を閉鎖した場合に
おいても、反応生成物がメタルベローズに付着すること
を防止できる。また、弁体が弁座を開放すると、付着防
止板が弁体とともに移動するので、付着防止板がバルブ
を流れる気体等の流れの障害にならない。 【0009】 【実施例】図は本発明の実施例を示し、この高真空バル
ブ1は、ボディ2と、シール材(図示省略)を介してボ
ディ2に気密に取付けられたボンネット3と、ボンネッ
ト3に組み込まれた弁体駆動部4(図示の例は空気圧シ
リンダ)とを備え、ボディ2は、真空ポンプに接続され
るポンプポート5と、プロセスチャンバに接続されるチ
ャンバポート6と、これらのポートを連通させる流路7
中の弁座8とを備えている。上記ボンネット3は、ボデ
ィ2と反対側が開口するシリンダ10と、シリンダ10
の開口に止め輪によって取付けられたエンドプレート1
3と、圧縮空気の給排ポート12とを備え、給排ポート
12はシリンダ10を摺動するピストン11によって区
画されたシリンダ室14に開口し、呼吸室15はエンド
プレート13に設けた呼吸孔13aによって外部に連通
している。 【0010】上記弁座8を開閉する弁体16は、弁座8
を気密にシールするシール材17を有し、ボンネット3
を貫通する弁棒18の一端に適宜の手段によって取付け
られており、弁棒18の他端にはピストン11がナット
によって取付けられている。また弁体16は、ボンネッ
ト3との間に縮設された復帰ばね19によって、弁座8
を閉鎖する方向に付勢されている。しかしながら、本発
明の弁体駆動部4は、図示の空気圧シリンダに限定され
るものではなく、弁体16が弁座8を開閉するものであ
ればよい。流路7と弁体駆動部4との間を気密にシール
するメタルベローズ21は、一端が弁体16に、他端が
ボディ2に気密に取付けられた環状のメタルプレート2
0に、溶接等の手段によって気密に取付けられている。 【0011】上記高真空バルブ1には、プロセスチャン
バにおいて発生した反応生成物がメタルベローズ21に
付着することを防止するために、円周方向の一部を切り
欠いた略円筒状の付着防止板22が設けられている(図
2も参照)。ステンレス鋼のような耐食性を有する金属
によって形成された上記付着防止板22は、図における
下端が弁体16の外周に適宜の手段によって取付けら
れ、少なくともチャンバポート6の開口面を覆う高さを
有する先端がボンネット2に向いて伸び、これによって
メタルベローズ21の外周を覆っている。高真空バルブ
1のプロセスチャンバとチャンバポート6の近くにおけ
る気体の流れは、通常分子流(気体同士が互いに一度も
衝突しない間に管壁に当たる流れをいう)のため、図2
に示すように、付着防止板22は必ずしもメタルベロー
ズ21の全周を覆わなくてもよい。 【0012】上記実施例は、給排ポート12からシリン
ダ室14に圧縮空気を供給すると、ピストン11が図に
おいて上動して弁体16が弁座8を開放するので、プロ
セスチャンバ内の空気等の気体がバルブ1を通って真空
ポンプに吸引される。この場合、プロセスチャンバにお
いて発生した反応生成物が、気体とともにバルブ1に吸
引されるが、この生成物はメタルベローズ21を覆う付
着防止板22に付着するので、メタルベローズ21に付
着することが防止される。また、付着防止板22の下端
を弁体16に取付けたことにより、弁体16が弁座8を
閉鎖しているときでも、プロセスチャンバにおいて発生
した反応生成物がメタルベローズ21に付着することを
防止することができ、弁体16が弁座8を開放すると、
付着防止板22がメタルベローズ21の外周を覆った状
態で弁体16とともに移動するので、付着防止板22が
バルブを流れる気体等の流れの障害にならない。しかし
ながら、付着防止板22を弁体16の外周に取付けるこ
となく、適宜の手段によってボディ2に固定して、メタ
ルベローズ21の外周を覆うようにすることもできる。 【0013】上記実施例は、付着防止板22によって、
プロセスチャンバにおいて発生した反応生成物がメタル
ベローズ21に付着しないために、メタルベローズ21
が不均一に撓むことがないので、メタルベローズが設計
上の耐久性を得ることができる。また、プロセスチャン
バにおける腐食性の気体や反応生成物に起因するメタル
ベローズ21の応力腐食割れの恐れがないので、メタル
ベローズ21にハステロイ等の高価な高耐食性の素材を
使用する必要がなく、これに比べて安価なSUS316
等を使用することができる。さらに、付着防止板22の
表面が平滑なために、凹凸面が多いメタルベローズ21
に比べて付着物の除去が簡単であり、必要により使い捨
てとすることもできる。 【0014】 【発明の効果】本発明の高真空バルブは、付着防止板に
よって、プロセスチャンバにおいて発生する反応生成物
がメタルベローズに付着しないので、メタルベローズの
撓みが均一となって設計上の耐久性を得ることができ
る。また、腐食性の気体や腐食性の生成物によるメタル
ベローズの応力腐食割れの恐れがないので、メタルベロ
ーズを安価な素材で形成することができ、これによって
高真空バルブを全体として安価なものとすることができ
る。さらに、付着防止板に付着した付着物は除去が簡単
であり、使い捨てとすることもできる。また、付着防止
板を弁体と一体移動可能としたことにより、付着防止板
がバルブ内の流れの障害にならない。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】真空ポンプに接続されるポンプポートと、
プロセスチャンバに接続されるチャンバポートと、これ
らのポート間の流路に設けた弁座と、該弁座を開閉する
弁体と、該弁体を駆動する弁体駆動部と、上記流路と弁
体駆動部との間を気密にシールするメタルベローズとを
備えた高真空バルブにおいて、 上記高真空バルブが、上記メタルベローズの外周の一部
を覆って、プロセスチャンバにおいて発生した反応生成
物のメタルベローズへの付着を防止する付着防止板を備
えており、 該付着防止板が、少なくともチャンバポートの開口面を
覆う高さを有し上記メタルベローズの反応生成物が付着
し易いチャンバポートに対向する箇所及びその近くを覆
う、下端が弁体の外周に取付けられ上端がバルブ内に開
放され円周方向の一部が切り欠かれている略円筒状をし
ている、 ことを特徴とする高真空バルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31352395A JP3496059B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 高真空バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31352395A JP3496059B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 高真空バルブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09133238A JPH09133238A (ja) | 1997-05-20 |
JP3496059B2 true JP3496059B2 (ja) | 2004-02-09 |
Family
ID=18042344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31352395A Expired - Lifetime JP3496059B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 高真空バルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3496059B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4217965B2 (ja) | 2003-09-02 | 2009-02-04 | Smc株式会社 | 真空調圧用バルブ |
JP4247576B2 (ja) * | 2004-05-14 | 2009-04-02 | Smc株式会社 | 排気弁 |
JP5066724B2 (ja) | 2007-01-17 | 2012-11-07 | Smc株式会社 | 高真空バルブ |
-
1995
- 1995-11-07 JP JP31352395A patent/JP3496059B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09133238A (ja) | 1997-05-20 |
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