JP3496041B2 - ムースディスペンサ - Google Patents

ムースディスペンサ

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JP3496041B2
JP3496041B2 JP34782493A JP34782493A JP3496041B2 JP 3496041 B2 JP3496041 B2 JP 3496041B2 JP 34782493 A JP34782493 A JP 34782493A JP 34782493 A JP34782493 A JP 34782493A JP 3496041 B2 JP3496041 B2 JP 3496041B2
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幹夫 堀本
芳夫 大澤
寛 高田
穣 吉田
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東陶機器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗面等に使用する泡状
石鹸を吐出するムースディスペンサに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、石鹸水をエアーで泡立てて泡
状石鹸を吐出させるものがある。すなわち、ムースディ
スペンサは、ケース内に水石鹸を収納し、手動式のポン
プでケース室内のエアーで水石鹸を泡立てて泡ノズルか
ら吐出するものである。このムースディスペンサは、ボ
トル状のハンディタイプで構成されており、通常は、洗
面台の付近の化粧ケース内に収納し、洗面時に取り出し
て使用するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうしたハン
ディタイプのムースディスペンサでは、ホテルや公衆ト
イレ等の不特定人が使用する場所に設置した場合には、
盗難のおそれがあり、常設することが難しい。しかも、
ムースディスペンサは、洗面用シンク等に近接してコン
パクトな構成で設置して、洗面動作の支障にならないよ
うに構成する必要がある。
【0004】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、水石鹸をエアーにより泡立てて泡状石鹸
を吐出する装置であり、洗面用シンク等の水周りに近接
してコンパクトな構成で常設することができるムースデ
ィスペンサを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1の発明は、ケース内に収容された水
石鹸をエアーで泡立てて吐出するムースディスペンサに
おいて、上記ケース内に収納され、外気を取り込むエア
ー圧送室を有する第1ベローズから構成され該エアー圧
送室内のエアーを圧送するエアー供給手段と、上記ケー
ス内に収納され、該ケース内の水石鹸を吸入する水石鹸
室を有する第2ベローズから構成され該水石鹸室内の水
石鹸を圧送する水石鹸供給手段と、上記ケースに対して
摺動自在に設けられた操作部材を有し、上記ケースの外
部からの操作力で操作部材を駆動することにより上記第
1ベローズ及び上記第2ベローズを圧縮してエアー及び
水石鹸をそれぞれ圧送する圧縮手段と、上記水石鹸供給
手段から圧送される水石鹸をエアー供給手段から圧送さ
れるエアーで泡立てて泡状石鹸を吐出する泡ノズルと、
を備えたことを特徴とする。
【0006】
【0007】
【0008】請求項2は、請求項1において、上記第1
及び第2ベローズの圧縮方向がそれらの操作部材の摺動
方向と同じ方向となるように第1及び第2ベローズを配
置し、上記圧縮手段の操作部材の移動により、第1及び
第2ベローズを圧縮してエアー及び水石鹸を圧送するよ
う構成したものである。
【0009】請求項3は、請求項2において、上記第2
ベローズは、第1ベローズより小径に形成し、第1ベロ
ーズ内に収納されたものである。
【0010】請求項4は、請求項3において、第1ベロ
ーズは、操作部材の端部に固定され、第2ベローズの上
部は、上記第1ベローズの内側上部に固定され、第2ベ
ローズの下部は、第1ベローズの内側下部に固定され、
上記操作部材の移動により第1ベローズを介して第2ベ
ローズが圧縮されるように構成されているものである。
【0011】請求項5は、請求項4において、上記第1
ベローズは、その圧縮方向に対して水平方向の断面で長
円形に形成され、該第1ベローズの短円形側の側方にエ
アー流出通路及び水石鹸流出通路を配置したものであ
る。
【0012】請求項6は、請求項1において、第1ベロ
ーズと第2ベローズは、それらの圧縮方向に対して積層
して配置したものである。請求項7は、請求項1におい
て、上記エアー供給手段はベローズから構成し、上記水
石鹸供給手段はシリンダから構成し、上記圧縮手段は、
ケースに対して摺動自在に設けられかつ上記ベローズ及
びシリンダをそれぞれ圧縮動作をさせる操作部材を備え
て構成したものである。 請求項8は、水周り器具または
それに近接して設置された取付板に上記ケースを固定す
る固定具を備えたものである。
【0013】請求項9は、操作部材の押圧操作部及び泡
ノズルは、ケースの上部であって取付板の上方に設けた
ものである。
【0014】請求項10は、上記操作部材の押圧操作部
は、ケースの上部であって取付板の上方に設けられ、泡
ノズルは、ケースの下方であって取付板の上方に設けた
ものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明によれば、圧縮手段によりエア
ー供給手段及び水石鹸供給手段を圧縮すると、水石鹸供
給手段から供給される水石鹸をエアー供給手段から供給
されるエアーで泡立てて、泡ノズルから泡状石鹸を吐出
する。
【0016】また、請求項1の発明では、エアー供給手
段及び水石鹸供給手段が第1及び第2ベローズから構成
されており、圧縮手段の操作部材の操作により、第1及
び第2ベローズを圧縮することにより、水石鹸がエアー
で泡立てられる。
【0017】
【0018】請求項2の発明では、第1及び第2ベロー
ズの圧縮方向が操作部材の摺動方向と同じ方向となるよ
うに第1及び第2ベローズを配置することにより、ケー
ス内に第1及び第2ベローズをコンパクトに配置するこ
とができ、ケース自体が大径化しない。
【0019】請求項3の発明では、第2ベローズを第1
ベローズより小径に形成し、第1ベローズ内に第2ベロ
ーズを配置することにより、ケース内に第1及び第2ベ
ローズを一層コンパクトに配置することができる。
【0020】請求項4の発明では、第1ベローズに操作
部材を固定し、第1ベローズ内に収納された第2ベロー
ズを第1ベローズの上側内面部に固定することにより、
操作部材の圧縮動作により第2ベローズを第1ベローズ
を介して圧縮する。
【0021】請求項5の発明では、第1ベローズを圧縮
方向に対して水平方向の断面で長円形のものを用いると
共に、短円形側の側方にエアー流出通路及び水石鹸流出
通路を配置することにより、ケース内のスペースをエア
ー流出通路及び水石鹸流出通路の配置に有効に活かして
いる。
【0022】請求項6の発明では、請求項1の第1及び
第2ベローズを軸方向に対して積層配置することによ
り、コンパクトにできる。請求項7の発明では、エアー
供給手段はベローズから構成し、上記水石鹸供給手段は
シリンダから構成し、上記ベローズ及びシリンダを圧縮
手段の操作部材がケースに対して摺動自在に移動するこ
とにより、ベローズからエアーを、シリンダから水石鹸
をそれぞれ圧送するものである。 請求項8の発明では、
本ムースディスペンサのケースは、水周り器具またはそ
れに近接して設置された取付板に固定具を介して固定さ
れている。ムースディスペンサは、水周り器具の付近に
常設されているから使用性に優れており、しかも、圧縮
手段への操作により簡単に泡状石鹸を得ることができ
る。
【0023】請求項9の発明では、請求項1の操作部材
の押圧操作部及び泡ノズルをケースの上部であって取付
板の上方に設けることにより、水周り器具の付近にて、
操作部材と泡ノズルとが近接して配置されることにな
り、使い勝手がよい。
【0024】請求項10の発明では、操作部材の押圧操
作部及び泡ノズルを取付板の上方に設置すると共に、押
圧操作部をケースの上部に、泡ノズルをケースの下方に
設けることにより、操作部材の押圧操作部を上方からの
操作で行なうことができ、しかも、泡ノズルからの泡状
石鹸を下から受けることができる。
【0025】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0026】図1はムースディスペンサ10を示す側方
から見た断面図、図2は正面から見た断面図である。な
お、図1及び図2はその構成を分かり易くするために適
宜その要部を破断した断面を採っている。ムースディス
ペンサ10は、洗面用シンク(図示省略)を取り付けた
洗面台Bに設置される装置であり、水石鹸をエアーで泡
立てて吐出するものである。
【0027】上記ムースディスペンサ10は、水石鹸を
収容すると共に下記の各種機構を内蔵するケース20
と、ケース20内に設けられかつ外気を吸引すると共に
そのエアーを圧送するエアー室70Sを有するエアー供
給用ベローズ70と、ケース20内の水石鹸を吸引する
と共にその水石鹸を圧送する水石鹸室80Sを有する水
石鹸供給用ベローズ80と、ケース20の外部からの操
作力によりエアー供給用ベローズ70及び水石鹸供給用
ベローズ80を圧縮する操作部材90aを有する圧縮機
構90と、エアー供給用ベローズ70のエアー室70S
に外気を導入するための外気導入通路110と、上記エ
アー供給用ベローズ70から圧送されたエアーを通すた
めのエアー流出通路120と、水石鹸供給用ベローズ8
0の水石鹸室80Sに水石鹸を導入するための水石鹸導
入通路130と、水石鹸供給用ベローズ80から圧送さ
れる水石鹸を通すための水石鹸流出通路140と、水石
鹸流出通路140から圧送される水石鹸をエアー流出通
路120から圧送されるエアーで泡立てて泡状石鹸を吐
出するノズル口150Nを有する泡ノズル150と、を
備えている。
【0028】次に、ムースディスペンサ10の動作につ
いて説明する。いま、ケース20内のケース室20S内
に水石鹸が収容されていると共に、エアー供給用ベロー
ズ70のエアー室70Sにエアーが満たされ、水石鹸供
給用ベローズ80の水石鹸室80Sに水石鹸が充填され
た状態にあるとする。この状態から、圧縮機構90の操
作部材90aを外力により矢印方向へ操作してエアー供
給用ベローズ70及び水石鹸供給用ベローズ80を圧縮
すると、エアー供給用ベローズ70の圧縮によりエアー
室70S内のエアーがエアー流出通路120を介して吹
き出されると共に、水石鹸供給用ベローズ80の圧縮に
より水石鹸室80S内の水石鹸が水石鹸流出通路140
を通じて流出する。そして、水石鹸流出通路140から
流出した水石鹸が泡ノズル150にてエアー流出通路1
20から流出したエアーで泡立てられ、泡状石鹸となっ
て泡ノズル150のノズル口150Nから吐出する。こ
の泡状石鹸で洗面等を行なうことができる。
【0029】そして、圧縮機構90の操作部材90aに
対する外力を除くと、エアー供給用ベローズ70及び水
石鹸供給用ベローズ80は、その復原力により元の状態
に戻ろうとする。このとき、ケース20内の水石鹸が水
石鹸導入通路130を介して水石鹸室80Sに導入され
ると共に、外気が外気導入通路110を介してエアー室
70S内に導入される。すなわち、水石鹸供給用ベロー
ズ80内に水石鹸が充填されると共に、エアー供給用ベ
ローズ70内にエアーが満たされて、元の状態に戻る。
【0030】次に、ムースディスペンサ10の各部の構
成について詳細に説明する。図1及び図2に示すよう
に、ムースディスペンサ10は、ケース20を備えてい
る。ケース20は、ケース本体21と、ケース本体21
上に固定されたアダプタ30と、アダプタ30の上部に
固定されたノズルフランジ40と、ケース本体21の底
開口21aを閉じる底蓋50とを備えている。
【0031】図3及び図4は図1のムースディスペンサ
10の上部及び下部のそれぞれの拡大図を示し、図5及
び図6は図2のムースディスペンサ10の上部及び下部
の拡大図を示す。図4及び図6に示すように、上記ケー
ス本体21は、筒状体であり、ケース本体21の底面に
は、底開口21aが形成され、その底開口21aの周囲
が底フランジ部21bになっている。底フランジ部21
bに、底蓋50の蓋フランジ部50aが合わされてネジ
止めされることにより、底蓋50によって底開口21a
が封止されている。これにより、ケース本体21内が水
石鹸を収納可能なケース室20Sになっている。
【0032】図3及び図5に示すように、ケース本体2
1の上部には、アダプタ30が固定されている。アダプ
タ30は、アダプタ室30Sを有する筒本体31と、筒
本体31の下部に一体的な下部フランジ部32(図4、
図6参照)を備えている。筒本体31の上部外周には、
上部外周ネジ部31aが形成され、筒本体31の下部外
周には、ケース本体21に固定するための下部外周ネジ
部31bが形成されている。
【0033】アダプタ30の筒本体31は、ケース本体
21の上開口21cに貫挿され、ケース本体21の上側
内面21dに下部フランジ部32が密着し、下部外周ネ
ジ部31bに下側ナット33が螺着されることにより、
ケース本体21の上部にアダプタ30が固定されてい
る。アダプタ30の上部には、ノズルフランジ40が取
り付けられている。ノズルフランジ40は、筒本体41
内にノズルフランジ室40Sを備えている。
【0034】次に、上記ケース本体21内に収納された
水石鹸及びエアーを供給するための機構について説明す
る。上記底蓋50の上部には、ベローズ下側支持台60
が形成されており、このベローズ下側支持台60の上部
にベローズ支持部60aが形成されている。このベロー
ズ支持部60aには、エアー供給用ベローズ70が支持
されている。
【0035】エアー供給用ベローズ70は、外気を吸引
して泡状石鹸を形成するためのエアーを圧送するもので
あり、図7に示すように、蛇腹部71と、蛇腹部71の
下部に一体的に形成されたベローズ下部72と、蛇腹部
71の上部に一体的に形成したベローズ上部73とを備
えている。ベローズ上部73には、上部中央取付突起7
3a、中段支持面部73b及び外周側支持面部73cが
形成されている。
【0036】ベローズ上部73は、シャフト94を固定
したベローズ上支持部材91の下端部で支持されてい
る。すなわち、ベローズ上支持部材91の下端部には、
下部フランジ部92が形成されている。下部フランジ部
92は、その開口に環状突起92aを有する中央取付凹
所92bと、中段支持面部92cと、外周支持面部92
dとを備えている。
【0037】こうした下部フランジ部92とベローズ上
部73との形状により、中央取付凹所92bに上部中央
取付突起73aが嵌合されると共に、中段支持面部92
cに中段支持面部73bが位置決めされ、外周支持面部
92dに外周側支持面部73cが位置決めされ、さら
に、環状突起92aが上部中央取付突起73aを抜止し
ている。
【0038】水石鹸供給用ベローズ80は、エアー供給
用ベローズ70内に設けられ、ケース室20S内の水石
鹸を吸引して水石鹸を圧送するものであり、図8に示す
ように蛇腹部81と、蛇腹部81の下部に形成されたベ
ローズ下部82と、蛇腹部81の上部に形成されたベロ
ーズ上部83とを備えている。ベローズ下部82の中央
部には、下部開口82bを有する下側取付部82aが形
成され、この下側取付部82aがエアー供給用ベローズ
70の中央支持開口部72aに嵌合支持されている。
【0039】一方、ベローズ上部83には、上平板部8
3aと、上部取付中央突起83bが形成されている。こ
うしたベローズ上部83及び上記エアー供給用ベローズ
70の上内面部の形状により、上平板部83aが内側支
持段部73dに位置決め支持されると共に、上部取付中
央突起83bが上部中央凹所73eに嵌合することによ
り、水石鹸供給用ベローズ80の上部は、エアー供給用
ベローズ70の上部内面部で密着状態で支持されている
ことになる。
【0040】次に、エアー供給用ベローズ70及び水石
鹸供給用ベローズ80を圧縮するための圧縮機構90の
操作部材90aについて説明する。圧縮機構90の操作
部材90aは、ベローズ上支持部材91のシャフト嵌合
孔91aに嵌合固定されたシャフト94と、シャフト9
4の上端に固定されたキャップ96とを備えている。シ
ャフト94は、アダプタ30に形成されたシャフト支持
部34のシャフト貫挿孔34aに貫挿支持され、さら
に、ノズルフランジ40内に形成されたフランジ支持部
42のシャフト貫挿孔42aに貫挿支持され、キャップ
96の下端にシャフト取付ネジ94aによりネジ止め固
定されている。
【0041】キャップ96は、図3及び図5に示すよう
に、ノズルフランジ40の上部に装着されており、シャ
フト94をネジ止め固定したキャップ本体97と、キャ
ップカバー98とを備えている。キャップ本体97に
は、その上外周部に上部支持環状突起97aが形成され
ている。一方、キャップカバー98は、操作押圧面とし
ての上面部98aと、この上面部98aの外周部から下
方へ延設されたカバーフランジ部98bとを有してい
る。また、キャップカバー98の内面部には、環状支持
突起98cが環状に突設されており、この環状支持突起
98cが上部支持環状突起97aに嵌合することによ
り、キャップカバー98がキャップ本体97に装着され
ている。
【0042】上記キャップ本体97の外側面とカバーフ
ランジ部98bの内側面との間には、環状スペース96
Sが形成されている。また、キャップ本体97の側壁部
には、軸方向ガイド部97bが形成されており、さら
に、上記ノズルフランジ40の上内周部には、軸方向ガ
イド部97bにスライド自在に嵌合する上部内周ガイド
部41aが形成されている。したがって、軸方向ガイド
部97bが上部内周ガイド部41aにガイドされながら
環状スペース96Sにノズルフランジ40の上部が嵌入
することにより、キャップ96がノズルフランジ40の
上部で上下動するように装着されている。
【0043】したがって、キャップカバー98の上面部
98aを押すと、キャップカバー98、キャップ本体9
7、シャフト94及びベローズ上支持部材91は、一体
となって下方へ移動することによりエアー供給用ベロー
ズ70及び水石鹸供給用ベローズ80を圧縮し、圧縮状
態からその押圧力を除くとエアー供給用ベローズ70及
び水石鹸供給用ベローズ80の復元力により上方へ移動
する。なお、キャップ本体97には、水石鹸をケース室
20Sに充填するための上部凹所97c及び水石鹸補給
通路97dが形成されており、さらにその上面には、水
石鹸補給通路97dを閉じるようにフィルタ97eがシ
ャフト取付ネジ94aによりネジ止めされている。ま
た、キャップカバー98は、キャップ本体97にチェー
ン(図示省略)に連結されて、その紛失や盗難を防止し
ている。
【0044】次に、エアー供給用ベローズ70及び水石
鹸供給用ベローズ80から流出されるエアー及び水石鹸
の各通路について説明する。
【0045】まず、外気導入通路110及びエアー流出
通路120について説明する。上記エアー供給用ベロー
ズ70の下部を支持するベローズ下側支持台60及び底
蓋50には、外気導入通路110が形成されている。こ
の外気導入通路110は、底蓋50の下面に外気導入口
110bを有し、エアー供給用ベローズ70の下部開口
72bに連通している。また、外気導入通路110に
は、外気導入用チェック弁111が設けられており、こ
の外気導入用チェック弁111は、外気の導入方向に開
弁し、逆方向へ閉弁するものである。
【0046】また、ベローズ下側支持台60には、エア
ー供給用ベローズ70の下部開口72bに連通している
エアー流出通路120aが形成されている。エアー流出
通路120aの流出口には、エアー通路配管120bが
接続されている。エアー通路配管120bは、エアー流
出用チェック弁121を介してアダプタ30の下部フラ
ンジ部32のエアー流出通路120cに接続されてい
る。エアー流出通路120cの流出口は、ノズルフラン
ジ40のフランジ通路形成部材43のエアー流出通路1
20dを介して泡ノズル150に接続されている。な
お、上記エアー流出用チェック弁121は、エアー供給
用ベローズ70から泡ノズル150方向へのエアーの圧
力で開弁し、逆方向へ閉弁するものである。
【0047】次に、水石鹸導入通路130及び水石鹸流
出通路140について説明する。ベローズ下側支持台6
0には、水石鹸導入通路130aが形成されている。水
石鹸導入通路130aには、水石鹸導入用チェック弁1
31が接続されている。水石鹸導入用チェック弁131
は、ケース室20S内の水石鹸を吸引する方向へ開弁
し、逆方向への水石鹸の圧力で閉弁するものである。
【0048】また、ベローズ下側支持台60には、下部
開口82bに連通している水石鹸流出通路140aが形
成されている。水石鹸流出通路140aの流出口には、
水石鹸通路配管140bが接続されている。水石鹸通路
配管140bは、水石鹸流出用チェック弁141を介し
てアダプタ30の下部フランジ部32の水石鹸流出通路
140cに接続されている。水石鹸流出通路140cの
流出口は、ノズルフランジ40のフランジ通路形成部材
43の水石鹸流出通路140dを介して泡ノズル150
に接続されている。なお、上記水石鹸流出用チェック弁
141は、水石鹸供給用ベローズ80から泡ノズル15
0への水石鹸の圧力で開弁し、逆方向の圧力で閉弁する
ものである。
【0049】次に、泡ノズル150について説明する。
泡ノズル150は、図9に示すように、ノズルフランジ
40の側部に形成されたノズルホルダ部44に取り付け
られている。ノズルホルダ部44は、ノズルホルダ凹所
44aを有し、このノズルホルダ凹所44aに泡ノズル
150の端部が嵌合され、泡ノズル取付ネジ152によ
り固定されている。泡ノズル150は、ノズル混合室1
53a、このノズル混合室153aに連通しているノズ
ル通路150aとを備えており、上記ノズル混合室15
3aに水石鹸流出通路140及びエアー流出通路120
の各流出開口が接続されている。
【0050】ノズル混合室153aは、第1導入通路部
153b、第1導入通路部153bより流路面積の大き
い第1拡張室153c、接続通路部153d、第2拡張
室153eを接続すると共に、第1導入通路部153b
と第1拡張室153cとの間に第1メッシュ153f、
第2拡張室153eの流出開口に第2メッシュ153g
が設けられている。
【0051】この構成を有するノズル混合室153aの
第1導入通路部153bに水石鹸及びエアーが圧送され
ると、水石鹸がエアーで第1段階として泡立てられ、第
1メッシュ153fを通って、第1拡張室153cに導
入される。このとき、第1導入通路部153bから第1
拡張室153cへ入ると、その容積が増大することによ
り、水石鹸がいっそう泡立てられ、さらに接続通路部1
53d及び第2拡張室153e、さらに第2メッシュ1
53gを通ることにより、水石鹸がほぼ理想的にエアー
で泡立てられた泡状石鹸になる。
【0052】次に、ムースディスペンサ10の泡状石鹸
の吐出動作について説明する。ケース本体21内のケー
ス室20S内に水石鹸が充填されており、エアー供給用
ベローズ70及び水石鹸供給用ベローズ80が図示する
伸び状態にあるとする。このとき、エアー供給用ベロー
ズ70のエアー室70S内に、外気導入通路110及び
外気導入用チェック弁111を介してエアーが満たさ
れ、一方、水石鹸供給用ベローズ80の水石鹸室80S
内に水石鹸が充填された状態にあるとする。
【0053】この状態にて、キャップ96の上面部98
aを手で押すと、キャップ96と一体となってシャフト
94、ベローズ上支持部材91が下方へ移動して、下部
フランジ部92の部分にてエアー供給用ベローズ70を
圧縮する。エアー供給用ベローズ70の圧縮により、エ
アー供給用ベローズ70内に取り付けられた水石鹸供給
用ベローズ80も同時に圧縮される。これにより、エア
ー供給用ベローズ70のエアー室70S内のエアーがエ
アー流出通路120を介して、つまり、エアー流出通路
120a、エアー通路配管120b、エアー流出用チェ
ック弁121、エアー流出通路120c、エアー流出通
路120dを介して、泡ノズル150に送られる。この
とき、外気導入通路110には、外気導入用チェック弁
111が設けられているから、エアー供給用ベローズ7
0のエアーは外部に抜けない。
【0054】これと同時に、水石鹸供給用ベローズ80
の圧縮により水石鹸室80S内に充填されていた水石鹸
が水石鹸流出通路140を介して、つまり、水石鹸流出
通路140a、水石鹸通路配管140b、水石鹸流出通
路140c、水石鹸流出通路140dを介して泡ノズル
150に達する。そして、泡ノズル150では、水石鹸
流出通路140からの水石鹸がエアー流出通路120の
エアーで泡立てられて泡状石鹸となり、泡ノズル150
のノズル口150Nから吐出される。ノズル口150N
から吐出された泡状石鹸は、手の洗浄等に使用される。
【0055】そして、キャップ96の押し下げ力を解放
すると、エアー供給用ベローズ70及び水石鹸供給用ベ
ローズ80の復原力により、エアー供給用ベローズ70
及び水石鹸供給用ベローズ80が元の状態に戻ろうとす
る。このとき、エアー供給用ベローズ70は、その復原
力により外気導入通路110及び外気導入用チェック弁
111を介して、エアー室70S内にエアーを吸引す
る。これと同時に、水石鹸供給用ベローズ80は、その
復原力により水石鹸導入用チェック弁131を介して、
水石鹸室80Sに水石鹸を吸引充填する。これにより、
エアー供給用ベローズ70内にエアーが満たされると共
に、水石鹸供給用ベローズ80内に水石鹸が充填され
て、泡状石鹸の吐出のための待機状態になる。
【0056】なお、ケース室20S内に水石鹸を補充す
るには、キャップカバー98をキャップ本体97から外
す。そして、キャップ本体97の上部凹所97cに水石
鹸を注ぐと、水石鹸は、フィルタ97eによりゴミ等が
除去されてケース室20S内に充填される。したがっ
て、水石鹸流出通路140や泡ノズル150等にゴミが
詰まることもない。
【0057】上記実施例に係るムースディスペンサ10
によれば、以下に説明する効果を有する。
【0058】(1) 上記ムースディスペンサ10によ
れば、キャップ96を押せば、シャフト94及びベロー
ズ上支持部材91を介してエアー供給用ベローズ70及
び水石鹸供給用ベローズ80が圧縮されて、水石鹸がエ
アーで泡立てられて、泡ノズル150から泡状石鹸を吐
出するから、泡状石鹸により洗面を行なうことができ
る。
【0059】(2) また、ムースディスペンサ10
は、洗面台Bの洗面用シンクに近接して固定設置されて
いるから、使用性に優れると共に、公共の場所に設置し
ても盗難等のおそれもない。
【0060】(3) エアー及び水石鹸を供給する手段
として、エアー供給用ベローズ70及び水石鹸供給用ベ
ローズ80という構成で実現しているので、モータ等の
電気的構成も不要で簡単な構成である上に、水周りに絶
縁性を考慮した面倒な電気配線もする必要がない。
【0061】(4) 1回の操作で泡状石鹸を作るため
の水石鹸の量は、水石鹸室80S内に充填される量で一
定であり、しかもエアーの量もエアー室70S内の容積
で一定であり、こうした一定量の水石鹸及びエアーによ
り泡状石鹸が作られるから、最適に泡立てられた泡状石
鹸が得られ、使用性に優れている。
【0062】(5) 水石鹸供給用ベローズ80は、エ
アー供給用ベローズ70より小径に形成され、エアー供
給用ベローズ70内に配置されているから、エアー供給
用ベローズ70及び水石鹸供給用ベローズ80をケース
20内にコンパクトに収めることができ、ケース20内
のケース室20Sの容量を大きくすることができる。し
たがって、ケース室20S内に収容することができる水
石鹸の量が大きくなり、水石鹸の充填回数が減りメンテ
ィナンスが簡単になる。
【0063】(6) 水石鹸供給用ベローズ80の支持
構造として、エアー供給用ベローズ70の上部中央凹所
73eに水石鹸供給用ベローズ80の上部取付中央突起
83bを嵌合することにより、水石鹸供給用ベローズ8
0の上部をエアー供給用ベローズ70の上部に支持し、
また、ベローズ下部82を中央支持開口部72aで嵌合
固定することにより水石鹸供給用ベローズ80の下部を
エアー供給用ベローズ70の下部に支持する構成を採用
している。つまり、水石鹸供給用ベローズ80の上下部
は、エアー供給用ベローズ70のベローズ上部73及び
ベローズ下部72によりそれぞれ支持されているから、
水石鹸供給用ベローズ80をシャフト94等に支持固定
するための構成も必要とせず、簡単な構成となる。しか
も、水石鹸供給用ベローズ80は、キャップ96を押せ
ば、シャフト94、ベローズ上支持部材91を介してエ
アー供給用ベローズ70と共に圧縮されるから、その圧
縮をするための構成も簡単になる。
【0064】(7) ムースディスペンサ10のケース
20の上部であり、しかも、洗面台Bの上方に、押圧操
作部としてキャップ96を設けると共に、泡状石鹸の吐
出部として泡ノズル150を設けているので、洗面用シ
ンクに近接した位置での操作で、泡ノズル150から泡
状石鹸が吐出され、使い勝手がよい。
【0065】(8) 押圧操作部としてのキャップ96
と、泡状石鹸を受ける泡ノズル150とを別の箇所に配
置することにより、キャップ96の上面部98aに泡状
石鹸が付着することがなく、清掃も容易である。
【0066】次に、ムースディスペンサ10を洗面台B
に設置する作業について説明する。図10はムースディ
スペンサ10を洗面台Bに取り付ける前に分解した状態
を示す。ムースディスペンサ10を洗面台Bに取り付け
るには、図10に示すように、ノズルフランジ40、キ
ャップ96をケース本体21から分離した状態にする。
【0067】その後、ケース本体21に固定したアダプ
タ30の上部の上部外周ネジ部31aに下側ナット38
aをねじ込むと共に、アダプタ30の上部に上側パッキ
ン36及びスペーサ37を挿入する。そして、アダプタ
30の上部を洗面台Bの洗面台取付穴Baに下方から差
し込み、上側ナット38bで洗面台Bを挟持するように
上部外周ネジ部31aに締結する。これにより、アダプ
タ30及びケース本体21が洗面台Bに宙づり状態で固
定される。
【0068】続いて、ノズルフランジ40に固定された
エアー流出通路120d及び水石鹸流出通路140dの
下端接続部を、アダプタ30のエアー流出通路120c
び水石鹸流出通路140cの上部接続凹所に差し込むこ
とにより接続する。
【0069】次に、図11及び図12に示すように、ノ
ズルフランジ40のノズルフランジ室40Sの上方から
2本のノズル取付用ネジ45でアダプタ30の取付ネジ
部31cに締結する。これにより、ノズルフランジ40
がアダプタ30に固定される。続いて、キャップ本体9
7の下部のシャフト取付凹所97fにシャフト94の上
端部を合わせて、キャップ本体97をノズルフランジ4
0の上部に挿入する。そして、シャフト取付ネジ94a
を締結することによりキャップ本体97をシャフト94
に固定する。そして、キャップカバー98をキャップ本
体97の上部に装着する。これにより、洗面台Bの上方
からノズルフランジ40及び泡ノズル150が突出した
状態に取り付けられる。
【0070】この取付状態にて、水石鹸を収容したケー
ス本体21は洗面台Bの下に位置し、洗面台B上に、泡
ノズル150を装着したノズルフランジ40や押圧操作
部としてのキャップ96等が突出しているだけであり、
洗面台B上に大きな機構等が設置されないから、洗面作
業の支障にならず、意匠性にも優れている。
【0071】次に、外気導入用チェック弁111につい
て説明する。図13は外気導入用チェック弁111の断
面図である。図13に示すように、外気導入用チェック
弁111は、弁室112aを有するバルブケース本体1
12を備えている。バルブケース本体112の両端部に
は、弁室112aに接続された導入通路112b及び流
出通路112cが形成されている。また、バルブケース
本体112の導入通路112b側には、円錐状のシート
面112dを有するシート部材112eが固定されてい
る。
【0072】また、弁室112a内には、弁体113が
配置されている。弁体113は、半球着座面113aを
有する弁体頭部113bと、弁体頭部113bに一体的
に組み付けた弁体ガイド部113cとを備えている。弁
体ガイド部113cには、ガイド部連通孔113dが形
成されている。また弁体113とバルブケース本体11
2のケース内壁112fとの間には、コイルばね114
が架設されている。
【0073】上記導入通路112bは、底蓋50に形成
された外気導入通路110を介して外気導入口110b
に接続されている。底蓋50の外気導入通路110に
は、支持用貫通孔115aを有する弁体支持部115b
が突設されており、支持用貫通孔115aに、弁体作動
復帰ピン115が摺動自在に支持されている。
【0074】外気導入用チェック弁111は、エアー供
給用ベローズ70が拡張するときに、流出通路112c
側が負圧になり、弁室112aの圧力が低下して、導入
通路112bの大気圧がコイルばね114及び弁室11
2a内の圧力を上回ると、弁体113が開弁する。これ
により、導入通路112b、弁室112a及び流出通路
112cを介し、さらに外気導入通路110を介してエ
アー供給用ベローズ70内にエアーが導入される。
【0075】次に、弁体113がシート部材112eに
固着した場合の復帰動作について説明する。泡状石鹸
は、水石鹸流出通路140を介して圧送される水石鹸が
エアー流出通路120のエアーで泡立てられることによ
り、泡ノズル150から吐出される。そして、エアー供
給用ベローズ70が圧縮状態から元の状態に復帰すると
きに、外気導入用チェック弁111を介して外気を導入
するが、泡ノズル150から吐出されずに、ノズル通路
150a等に残っている泡状石鹸もその吸引力により逆
流する。
【0076】エアー流出用チェック弁121は、逆流す
る泡状石鹸を阻止するが、繰り返し使用により僅かに逆
流される。そして、逆流した泡状石鹸は、ムースディス
ペンサ10を長期間使用していないと、エアー流出用チ
ェック弁121や外気導入用チェック弁111におい
て、弁体113をシート面112dに固着させて開閉動
作の支障となることがある。ところが、エアー流出用チ
ェック弁121は、エアー供給用ベローズ70から圧送
されるエアーの圧力を受けるので開弁しやすいが、特
に、外気導入用チェック弁111は、エアー供給用ベロ
ーズ70の吸引力で開弁するので、大きな開弁力が得ら
れず、弁体113がシート部材112eに固着して開弁
しない場合がある。
【0077】このような場合に、底蓋50から突出した
弁体作動復帰ピン115を押すことにより弁体113が
シート部材112eに固着した状態から強制的に離し
て、外気導入用チェック弁111が開閉動作を行なわな
い状態を解消することができる。
【0078】図14は他の実施例に係るチェック弁11
1Bであり、弁体作動復帰ピン115Bがバルブケース
本体112の導入通路112bの端部に支持されかつ弁
体頭部113bに当接している状態に保持されている。
このチェック弁111Bによれば、外気導入用チェック
弁111以外のエアー流出用チェック弁121にも用い
ることができる。
【0079】なお、上記ムースディスペンサ10には、
その効果を一層高めるために各種の構成を付加してもよ
い。
【0080】例えば、図15に示すように、エアー供給
用ベローズ70は、圧縮方向に対して水平方向の断面で
長円形のものを用いてもよい。こうした長円形のエアー
供給用ベローズ70を用いることにより、エアー供給用
ベローズ70の短円形側の側方にエアー通路配管120
b及び水石鹸通路配管140bを配置すれば、小径のケ
ース20であっても、ケース室20Sのスペースを有効
に活かすことができる。
【0081】また、泡ノズル150は、フレキシブルな
材料、例えば、ゴム材料や、ステンレス材からなるフレ
キシブルホースにより形成して吐出向きが変更するよう
にすれば、一層使い勝手が向上する。
【0082】次に、図16に示すように、エアー供給用
ベローズ70B及び水石鹸供給用ベローズ80Bを圧縮
方向と同方向に積層配置した実施例について説明する。
図16はケース本体21B内にエアー供給用ベローズ7
0Bと水石鹸供給用ベローズ80Bを配置した断面図を
示す。
【0083】エアー供給用ベローズ70Bは、底蓋50
Bに取り付けられたエアー通路形成部材60Bに固定さ
れている。エアー通路形成部材60Bの上面には、ベロ
ーズ支持部60Baが形成されている。ベローズ支持部
60Baは、エアー供給用ベローズ70Bのベローズ下
部72Bを固定している。
【0084】エアー供給用ベローズ70Bのベローズ上
部73Bは、水石鹸通路形成部材62Bにより固定され
ている。すなわち、ベローズ上部73Bには、ベローズ
上部突起73Baが形成され、一方、水石鹸通路形成部
材62Bの下面部には、ベローズ支持凹所62Baが形
成されており、このベローズ支持凹所62Baによりベ
ローズ上部突起73Baが嵌合固定されている。
【0085】また、水石鹸通路形成部材62Bの上面部
には、ベローズ支持部62Bcが形成され、このベロー
ズ支持部62Bcにより水石鹸供給用ベローズ80Bの
ベローズ下部82Bが嵌合固定されている。一方、水石
鹸供給用ベローズ80Bのベローズ上部83Bは、フラ
ンジ部材91Bに支持されている。すなわち、ベローズ
上部83Bには、上部中央取付突起83Bbが形成さ
れ、この上部中央取付突起83Bbがフランジ部材91
Bの中央取付凹所91Baに嵌合固定されている。
【0086】上記フランジ部材91Bには、シャフト貫
挿孔91Bbが形成され、このシャフト貫挿孔91Bb
にシャフト94Bの下部が嵌合固定されている。シャフ
ト94Bは、その上端が図示しないキャップに固定され
ている。
【0087】エアー供給用ベローズ70B及び水石鹸供
給用ベローズ80Bから圧送されるエアー及び水石鹸の
通路は、図1等に示す実施例とほぼ同様な構成である
が、エアー供給用ベローズ70Bのベローズ上部73B
及び水石鹸供給用ベローズ80Bのベローズ下部82B
を支持する水石鹸通路形成部材62Bに水石鹸導入通路
130B及び水石鹸流出通路140Bが形成されてい
る。この水石鹸通路形成部材62Bは、圧縮機構90B
の移動に従って水石鹸供給用ベローズ80Bを介して上
下動するために、水石鹸流出配管140Bbは、可撓性
のチューブを螺旋状にした伸縮自在に構成されている。
【0088】次にムースディスペンサ10Bの動作につ
いて説明する。圧縮機構90Bへの押し下げ動作によ
り、シャフト94B、フランジ部材91Bが下方へ移動
する。フランジ部材91Bの下方への移動により、水石
鹸供給用ベローズ80Bが圧縮されると共に、水石鹸通
路形成部材62Bも下方に移動し、エアー供給用ベロー
ズ70Bが圧縮される。
【0089】水石鹸供給用ベローズ80Bが圧縮される
と、水石鹸流出通路140Bを介して水石鹸が泡ノズル
150Bへ圧送される。一方、エアー供給用ベローズ7
0Bが圧縮されると、エアーがエアー流出通路120B
を介して泡ノズル150Bに圧送される。
【0090】したがって、圧縮機構90Bの1回の押圧
操作により、シャフト94B、フランジ部材91B、水
石鹸供給用ベローズ80B、水石鹸通路形成部材62B
が一体的に押し下げられると共に、エアー供給用ベロー
ズ70Bも圧縮されるから、水石鹸がエアーで泡立てら
れて泡状石鹸を得ることができる。また、エアー供給用
ベローズ70B上に水石鹸供給用ベローズ80Bを積層
配置することにより、エアー供給用ベローズ70B及び
水石鹸供給用ベローズ80Bをケース本体21B内にコ
ンパクトに収納することができる。
【0091】次に、図17に示すように、エアー供給用
ベローズ70C及び水石鹸供給用ベローズ80Cを並列
配置した実施例について説明する。図17はケース本体
21C内にエアー供給用ベローズ70Cと水石鹸供給用
ベローズ80Cを並べて配置した断面図を示す。
【0092】エアー供給用ベローズ70C及び水石鹸供
給用ベローズ80Cは、底蓋50C上に取り付けられた
通路形成部材60C上に固定されている。すなわち、通
路形成部材60C上には、第1ベローズ支持部60Ca
及び第2ベローズ支持部60Cbが形成されており、第
1ベローズ支持部60Caにエアー供給用ベローズ70
Cの下側取付部72Caが取り付けられ、第2ベローズ
支持部60Cbに、水石鹸供給用ベローズ80Cの下部
取付部82Caが取り付けられている。
【0093】エアー供給用ベローズ70Cの上部には、
上部取付突起73Caが形成され、水石鹸供給用ベロー
ズ80Cの上部には、上部取付突起83Caが形成され
ており、上部取付突起73Ca及び上部取付突起83C
aがベローズ上支持部材91Cの下面部に形成した第1
取付凹所91Ca及び第2取付凹所91Cbにそれぞれ
固定されている。そして、ベローズ上支持部材91Cの
シャフト嵌合孔91Ccにシャフト94Cが固定されて
いる。
【0094】こうした構成を備えたムースディスペンサ
10Cにおいて、圧縮機構90Cを押し下げると、シャ
フト94C、ベローズ上支持部材91Cが一体となって
下方へ移動して、エアー供給用ベローズ70C及び水石
鹸供給用ベローズ80Cを同時に圧縮する。エアー供給
用ベローズ70C内のエアーは、通路形成部材60Cの
エアー流出通路120Cを介して、水石鹸供給用ベロー
ズ80C内の水石鹸は、通路形成部材60Cの水石鹸通
路130Cを介して流出し、泡ノズル150Cにて泡状
石鹸が形成される。
【0095】上記実施例によれば、ケース本体21C内
でのエアー供給用ベローズ70C及び水石鹸供給用ベロ
ーズ80Cの配置構成を簡単にすることができる。
【0096】次に、図18に示すように、エアー供給手
段としてエアー供給用ベローズ70Dを用い、水石鹸供
給手段として水石鹸用シリンダ86Dを用いた実施例に
ついて説明する。図18はケース本体21D内にエアー
供給用ベローズ70Dと水石鹸用シリンダ86Dを配置
した断面図を示す。
【0097】ケース本体21Dの底開口21Daは、底
蓋50Dで封止されている。この底蓋50D上には、エ
アー通路110D及び水石鹸通路130Dを設けた通路
形成部材60Dが固定されている。通路形成部材60D
上には、エアー供給用ベローズ70Dを支持するための
ベローズ支持部60Daが形成されている。すなわち、
ベローズ支持部60Daに、エアー供給用ベローズ70
Dの下側取付部72Daが取り付けられている。エアー
供給用ベローズ70Dのベローズ上部73Dは、ベロー
ズ上支持部材91Dに支持されている。
【0098】一方、水石鹸用シリンダ86Dは、エアー
供給用ベローズ70D内に配置されると共に、通路形成
部材60Dの中央上面に固定されている。水石鹸用シリ
ンダ86Dは、シリンダ室86Daを有するシリンダ本
体86Dbにピストン86Dcが摺動自在に設けられ、
そのピストンロッド86Ddの上端部がベローズ上部7
3Dの上部中央凹所73Daに嵌入固定されている。水
石鹸用シリンダ86Dのシリンダ室86Daは、通路形
成部材60Dに形成した水石鹸通路130Dに接続され
ている。
【0099】上記構成のムースディスペンサ10Dにお
いて、圧縮機構90Dを押すと、シャフト94D、ベロ
ーズ上支持部材91Dが下方へ移動して、エアー供給用
ベローズ70Dが圧縮されると共に、水石鹸用シリンダ
86Dのピストン86Dcがベローズ上部73Dに押さ
れて移動して、シリンダ室86Da内の水石鹸が水石鹸
通路130Dを通じて流出し、また、圧縮機構90Dの
押し下げ力を解除すると、ピストン86Dcがエアー供
給用ベローズ70Dの復原力により元の位置に戻り、シ
リンダ室86Da内に水石鹸が導入される。すなわち、
エアーを圧送する手段は、図1等に示す実施例と同じエ
アー供給用ベローズ70Dを用いているが、水石鹸を圧
送する手段は、水石鹸用シリンダ86Dを用いている構
成である。
【0100】次に、図19に示すように、エアー供給手
段としてエアー供給用ベローズ70Eを用い、水石鹸供
給手段として水石鹸用シリンダ86Eを用いるととも
に、水石鹸用シリンダ86Eをエアー供給用ベローズ7
0E上に配置した実施例について説明する。
【0101】図19に示すように、エアー供給用ベロー
ズ70E上に、水石鹸通路形成部材62Eが形成され、
この水石鹸通路形成部材62E上に水石鹸用シリンダ8
6Eが固定されている。水石鹸用シリンダ86E内のシ
リンダ室86Ea内には、コイルばね86Ebが収納さ
れており、このコイルばね86Ebがシャフト94Eの
下端に形成されたピストン86Ecに付勢している。
【0102】この実施例においては、圧縮機構90Eを
押し下げると、シャフト94Eの下端に設けたピストン
86Ecがコイルばね86Ebの付勢力に抗して下方へ
移動し、シリンダ室86Eaから水石鹸が流出し、さら
に、水石鹸通路形成部材62Eに押されて、エアー供給
用ベローズ70Eが圧縮される。このように、エアー供
給用ベローズ70E上に配置した水石鹸用シリンダ86
Eから水石鹸を圧送することができる。
【0103】図20は他の実施例に係るムースディスペ
ンサ210を洗面台Bに取り付けた状態を示す外観図、
図21はムースディスペンサ210の断面図である。ム
ースディスペンサ210は、泡状石鹸を吐出させるため
の操作部及び吐出口をケース220の上部に設けた構成
を備えている。以下各部の構成について説明する。
【0104】ムースディスペンサ210は、図20に示
すように、洗面台B上に支持アームCを介して取り付け
られている。図21に示すように、ケース220は、筒
状のケース本体221と、ケース本体221の下部に形
成された下部開口221aを封止した底蓋250と、ケ
ース本体221の上部に形成した上部開口221bを封
止した上カバー255とを備えている。上カバー255
には、補給口255aが形成され、この補給口255a
に補給蓋255bが封止されている。ケース220内に
は、ケース室220Sが形成されている。
【0105】次に、上記ケース220内に収納されたベ
ローズ270及びその圧縮機構290について説明す
る。底蓋250の上部には、ケース室220S内に向け
て突設されたベローズ下側支持台260が形成されてい
る。ベローズ下側支持台260の上部に、ベローズ27
0がネジ止め固定されている。ベローズ270は、外側
蛇腹部271と、外側蛇腹部271の内側に設けられた
内側蛇腹部281と、外側蛇腹部271及び内側蛇腹部
281の上部及び下部にそれぞれ設けられたベローズ下
部272及びベローズ上部273とを備え、これらをゴ
ムで一体成形している。
【0106】外側蛇腹部271の内周面、内側蛇腹部2
81の外周面、ベローズ下部272の上面及びベローズ
上部273の下面で囲まれたスペースは、エアー室27
0Sになっており、内側蛇腹部281の内面で囲まれた
スペースが水石鹸室280Sになっている。エアー室2
70Sがエアーを供給し、水石鹸室280Sが水石鹸を
供給するものである。水石鹸室280S内には、コイル
ばね283が配置されており、ベローズ下部272とベ
ローズ上部273との間に架設されている。
【0107】ベローズ270のベローズ上部273は、
ベローズ上支持部材291により支持されている。ベロ
ーズ上支持部材291は、ベローズ上部273の端部に
て取付ネジ292により固定されている。ベローズ上支
持部材291の上部には、シャフト部293が設けられ
ており、このシャフト部293は、上カバー255のシ
ャフト貫通孔255cを貫通しており、その上部に、押
圧ボタン296を装着している。なお、シャフト部29
3の外周とシャフト貫通孔255cの内周との間は、シ
ール部材294によりシールされている。
【0108】次に、ベローズ270にエアー及び水石鹸
を吸入するための各通路について説明する。ベローズ下
部272の外周部に、エアー室270Sに連通するエア
ー導入用開口272aが形成されており、このエアー導
入用通路272aに、ベローズ下側支持台260の水平
板263上に取り付けられた外気導入用チェック弁31
1が接続されている。外気導入用チェック弁311は、
外気導入配管310bを介して、底蓋250に形成され
た外気導入口310aに接続されている。
【0109】ベローズ下部272の中央部には、水石鹸
室280Sに連通する水石鹸導入開口272bが形成さ
れている。水石鹸導入開口272bは、ベローズ下側支
持台260の水平板263に取り付けられた水石鹸導入
用チェック弁331に接続され、さらに水石鹸導入配管
330bに接続されている。水石鹸導入配管330bの
下端は、吸入口になっており、ケース室220Sに収容
された水石鹸を吸入するようになっている。
【0110】次に、エアー流出通路320及び水石鹸流
出通路340について説明する。ベローズ上部273の
外周部には、エアー流出開口273bが形成されてい
る。エアー流出開口273bは、ベローズ上部273の
上面に取り付けられたエアー流出用チェック弁321に
接続され、さらに、エアー流出通路320を介して泡ノ
ズル350に接続されている。
【0111】ベローズ上部273の中央部には、水石鹸
流出開口273cが形成されている。水石鹸流出開口2
73cは、ベローズ上部273の上面に取り付けられた
水石鹸流出用チェック弁341に接続され、さらに、水
石鹸流出通路340を介して泡ノズル350に接続され
ている。泡ノズル350は、押圧ボタン293の側部に
装着されており、そのノズル出口354から泡状石鹸が
吐出されるようになっている。
【0112】次に、ムースディスペンサ210の動作に
ついて説明する。ケース220内のケース室220S内
に水石鹸が充填されており、ベローズ270が伸び状態
にあり、エアー室270S内にエアーが満たされ、一
方、水石鹸室280S内に水石鹸が充填された状態にあ
るとする。
【0113】この状態にて、押圧ボタン293を手で押
すと、押圧ボタン293と一体となってベローズ上支持
部材291が下方へ移動する。これにより、ベローズ上
支持部材291が水石鹸流出用チェック弁341及びエ
アー流出用チェック弁321と共に一体となってベロー
ズ270の弾性力及びコイルばね283に抗してベロー
ズ270を圧縮する。このとき、エアー室270S内の
エアーがエアー流出用チェック弁321及びエアー流出
通路320を介して、泡ノズル350に送られる。な
お、外気導入通路310には、外気導入用チェック弁3
11が設けられているから、エアー室270S内のエア
ーは大気側へ抜けない。
【0114】これと同時に、水石鹸室280S内に充填
されていた水石鹸が水石鹸流出用チェック弁341及び
水石鹸流出通路340を介して泡ノズル350に達す
る。そして、泡ノズル350では、水石鹸がエアーで泡
立てられて泡状石鹸となり、ノズル通路353bを介し
てノズル出口354から吐出される。
【0115】そして、押圧ボタン293の押し下げ力を
解放すると、ベローズ270の復元力及びコイルばね2
83の付勢力により、ベローズ270が元の状態に戻ろ
うとする。このとき、ベローズ270内の負圧により水
石鹸導入用チェック弁331を介して水石鹸室280S
内に水石鹸が吸入される。これと同時に、エアー室27
0S内に外気導入口310a、外気導入配管310b、
外気導入用チェック弁311を介してエアーが導入され
る。これにより、水石鹸室280S内に水石鹸が充填さ
れると共に、エアー室270S内にエアーが満たされ
て、泡状石鹸の吐出のための待機状態になる。
【0116】上記実施例において、エアー室270S及
び水石鹸室280Sから圧送されるエアー及び水石鹸
は、シャフト部293内に形成された水石鹸流出通路3
40及びエアー流出通路320を介して泡ノズル350
に送られる。したがって、水石鹸流出通路340及びエ
アー流出通路320を圧送するための配管系が簡単にな
り、ケース220内に複雑な配管接続をする必要がな
く、組立性も向上する。
【0117】また、ムースディスペンサ210のケース
220の上部であり、しかも、洗面台Bの上方に、操作
部としての押圧ボタン296を設けると共に、泡状石鹸
の吐出部として泡ノズル350を設けているので、操作
部に近接した位置での操作で、泡ノズル350から泡状
石鹸が吐出され、使い勝手がよい。
【0118】なお、図20に示すように、ケース220
の外面に、外部から見ることができる容量表示部370
を設けることにより、水石鹸の充填量を視認することが
できる。これにより水石鹸の補充の有無についてのメン
ディナンスが簡単になる。
【0119】図22は他の実施例に係るムースディスペ
ンサ210Bを示す断面図である。図22に示すよう
に、ムースディスペンサ210Bは、泡状石鹸を吐出さ
せるための操作部をケース220Bの上部に、泡状石鹸
を吐出させるための吐出口をケース220Bの下部に設
けた構成を備えている。以下、各部の構成について説明
する。
【0120】底蓋250Bの上部には、ケース室220
BS内に向けて突設されたベローズ下側支持台260B
が形成されている。ベローズ下側支持台260B上に
は、外気導入用チェック弁311B、エアー流出用チェ
ック弁321B、水石鹸導入用チェック弁331B及び
水石鹸流出用チェック弁341Bが固定されている。
【0121】上記ベローズ下側支持台260Bには、ベ
ローズ270Bがネジ止め固定されている。ベローズ2
70Bは、図1等に示す上記実施例とほぼ同じ構成であ
る。ベローズ270Bのベローズ上部273Bは、ベロ
ーズ上支持部材291Bにより支持されている。ベロー
ズ上支持部材291Bは、ベローズ上部273Bの端部
をネジ止め固定している。ベローズ上支持部材291B
の上部には、シャフト部293Bが設けられており、こ
のシャフト部293Bは、ケース220Bの貫通孔22
0Bc及び上カバー255Bの貫通孔255Bcを貫通
しており、その上部に、押圧ボタン293Baが設けら
れている。
【0122】ベローズ下部272Bの外周部には、エア
ー通路272Baが形成され、そのエアー通路272B
aに、外気導入用チェック弁311B、エアー流出用チ
ェック弁321Bが接続されている。外気導入用チェッ
ク弁311Bは、外気導入配管310Baを介して、底
蓋250Bに形成された外気導入口310Bbに接続さ
れている。エアー流出用チェック弁321Bは、エアー
流出配管320Baを介して、底蓋250Bに設けられ
た泡ノズル350Bに接続されている。また、ベローズ
下部272Bの中央部には、水石鹸通路272Bbが形
成されており、この水石鹸通路272Bbに水石鹸導入
用チェック弁331B及び水石鹸流出用チェック弁34
1Bが接続されている。水石鹸導入用チェック弁331
Bは、水石鹸導入配管330Bbに接続されており、そ
の吸入口はケース室220BSに連通している。一方、
水石鹸流出用チェック弁341Bは、水石鹸流出配管3
40Bbを通じて泡ノズル350Bに接続されている。
【0123】上記構成のムースディスペンサ210Bに
おいて、押圧ボタン293Baを手で押すと、押圧ボタ
ン293Baと一体となってベローズ上支持部材291
Bが下方へ移動する。これにより、ベローズ上支持部材
291Bがベローズ270Bの弾性力及びコイルばね2
83Bに抗してベローズ270Bを圧縮する。このと
き、エアー室270BS内のエアーがエアー流出用チェ
ック弁321B及びエアー流出配管320Baを介し
て、泡ノズル350Bに送られる。これと同時に、水石
鹸室280BS内に充填されていた水石鹸が水石鹸流出
用チェック弁341B及び水石鹸流出配管340Bbを
介して泡ノズル350Bに達する。そして、泡ノズル3
50Bでは、水石鹸がエアーで泡立てられて泡状石鹸と
なり、底蓋250Bに設けたノズル出口354Bから吐
出される。
【0124】上記実施例によれば、押圧ボタン293B
aをケース220Bの上方に設置すると共に、泡ノズル
350Bをケース220Bの下方に設けることにより、
押圧ボタン293Baを上方からの操作で、泡ノズル3
50Bを通じて泡状石鹸を下で受けることができる。し
たがって、押圧ボタン293Baと泡ノズル350Bと
がケース220Bの上部と下部で離れた位置にあるの
で、押圧ボタン293Baに泡状石鹸が付着することな
く、清掃も簡単である。
【0125】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能である。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係るムースディスペンサによれば、圧縮手段によりエ
アー供給手段及び水石鹸供給手段を圧縮すると、水石鹸
供給手段から供給される水石鹸をエアー供給手段から供
給されるエアーで泡立てて、泡ノズルから泡状石鹸を吐
出するから、泡状石鹸により洗面動作を行なうことがで
る。
【0127】また、請求項1の発明によれば、エアー供
給手段及び水石鹸供給手段を第1及び第2ベローズから
構成すると共に、圧縮手段の操作部材の操作により、第
1及び第2ベローズを圧縮することにより水石鹸及びエ
アーを泡ノズルへ圧送し、水石鹸エアーで簡単に泡立
てることができ、しかも水石鹸及びエアーをベローズと
いう簡単な構成で実現することができる。
【0128】
【0129】請求項2の発明によれば、第1及び第2ベ
ローズの圧縮方向が操作部材の摺動方向と同じ方向とな
るように第1及び第2ベローズを配置することにより、
第1及び第2ベローズをケース内にコンパクトに配置す
ることができ、ケース自体が大径化しない。
【0130】請求項3の発明によれば、請求項1の第2
ベローズを第1ベローズより小径に形成し、第1ベロー
ズ内に第2ベローズを配置することにより、ケース内に
第1及び第2ベローズを一層コンパクトに配置すること
ができる。
【0131】請求項4の発明によれば、第1ベローズに
操作部材を固定し、第1ベローズ内に収納された第2ベ
ローズを第1ベローズの上側内面部に固定することによ
り操作部材の圧縮動作により第2ベローズを第1ベロー
ズを介して圧縮するので、第2ベローズの圧縮動作を簡
単な構成の圧縮手段により実現することができる。
【0132】請求項5の発明によれば、請求項1の第1
ベローズを圧縮方向に対して水平方向の断面で長円形の
ものを用いると共に、短円形側の側方にエアー流出通路
及び水石鹸流出通路を配置することにより、ケース内の
スペースをエアー流出通路及び水石鹸流出通路のために
有効に活用している。
【0133】請求項6の発明によれば、請求項1の第1
及び第2ベローズを軸方向に対して積層配置することに
より、第1及び第2ベローズをケース内にコンパクトに
収納することができる。請求項7の発明によれば、エア
ー供給手段はベローズから構成し、上記水石鹸供給手段
はシリンダから構成し、上記ベローズ及びシリンダを圧
縮手段の操作部材がケースに対して摺動自在に移動する
ことにより、ベローズからエアーを、シリンダから水石
鹸をそれぞれ圧送する構成を簡単に実現できる。 請求項
8によれば、ムースディスペンサのケースは、水周り器
具またはそれに近接して設置された取付板に固定具を介
して固定されることにより常設されており、使用性に優
れると共に、公共の場所に設置しても盗難等のおそれも
ない。
【0134】請求項9の発明によれば、請求項1の操作
部材の押圧操作部及び泡ノズルをケースの上部であって
取付板の上方に設けることにより、水周り器具の付近に
て、操作部材と泡ノズルとが近接するので、使い勝手が
よい。
【0135】請求項10の発明によれば、操作部材の押
圧操作部及び泡ノズルを取付板の上方に設置すると共
に、押圧操作部をケースの上部に、泡ノズルをケースの
下方に設けることにより、操作部材の押圧操作部を上方
からの操作により、泡ノズルからの泡状石鹸を下から受
けることができ、泡状石鹸が押圧操作部に付着すること
もなく、清掃も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るムースディスペンサを
示す縦横断面図。
【図2】同実施例に係るムースディスペンサを示す縦正
面断面図。
【図3】図1に示すムースディスペンサの上部を示す拡
大断面図。
【図4】図1に示すムースディスペンサの下部を示す拡
大断面図。
【図5】図2に示すムースディスペンサの上部を示す拡
大断面図。
【図6】図2に示すムースディスペンサの下部を示す拡
大断面図。
【図7】エアー供給用ベローズを示す断面図。
【図8】水石鹸供給用ベローズを示す断面図。
【図9】泡ノズル及びその周辺部を示す拡大断面図。
【図10】ムースディスペンサの取付前の上部を示す断
面図。
【図11】ムースディスペンサの上部の取付構造を説明
する説明図。
【図12】図11の12A−12A線に沿った断面図。
【図13】外気導入用チェック弁を示す断面図。
【図14】他のチェック弁を示す断面図。
【図15】長円形のエアー供給用ベローズを用いた実施
例を説明する説明図。
【図16】他の実施例に係るムースディスペンサの下部
の断面図。
【図17】さらに他の実施例に係るムースディスペンサ
の下部の断面図。
【図18】他の実施例に係る水石鹸供給用ピストンを用
いたムースディスペンサの下部の断面図。
【図19】さらに他の実施例に係る水石鹸供給用ピスト
ンを用いたムースディスペンサの下部の断面図。
【図20】上部設置タイプの実施例に係るムースディス
ペンサを示す外観図。
【図21】図20のムースディスペンサの断面図。
【図22】上部設置タイプの他の実施例に係るムースデ
ィスペンサを示す断面図。
【符号の説明】
10,10B,10C,10D…ムースディスペンサ 20…ケース 20S…ケース室 21…ケース本体 30…アダプタ 30S…アダプタ室 31…筒本体 32…下部フランジ部 33…下側ナット 34…シャフト支持部 36…上側パッキン 37…スペーサ 40…ノズルフランジ 40S…ノズルフランジ室 41…筒本体 42…フランジ支持部 43…フランジ通路形成部材 44…ノズルホルダ部 45…ノズル取付用ネジ 50…底蓋 60…ベローズ下側支持台 70,70B,70C,70D,70E…エアー供給用
ベローズ 70S…エアー室 71…蛇腹部 72…ベローズ下部 73…ベローズ上部 80,80B,80C…水石鹸供給用ベローズ 80S…水石鹸室 81…蛇腹部 82…ベローズ下部 83…ベローズ上部 86D…水石鹸用シリンダ 86E…水石鹸用シリンダ 90,90B,90C,90D,90E…圧縮機構 91…ベローズ上支持部材 92…下部フランジ部 94…シャフト 96…キャップ 97…キャップ本体 98…キャップカバー 110…外気導入通路 111…外気導入用チェック弁 120…エアー流出通路 121…エアー流出用チェック弁 130…水石鹸導入通路 131…水石鹸導入用チェック弁 140…水石鹸流出通路 141…水石鹸流出用チェック弁 150…泡ノズル 150N…ノズル口 150a…ノズル通路 210,210B…ムースディスペンサ 210B…ムースディスペンサ 270,270B…ベローズ B…洗面台 Ba…洗面台取付穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 穣 東京都港区芝大門1丁目12番15号 イー グル工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−337058(JP,A) 実開 昭63−142189(JP,U) 実開 平3−94191(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47K 5/14 B65D 83/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に収容された水石鹸をエアーで
    泡立てて吐出するムースディスペンサにおいて、 上記ケース内に収納され、外気を取り込むエアー圧送室
    を有する第1ベローズから構成され該エアー圧送室内の
    エアーを圧送するエアー供給手段と、 上記ケース内に収納され、該ケース内の水石鹸を吸入す
    る水石鹸室を有する第2ベローズから構成され該水石鹸
    室内の水石鹸を圧送する水石鹸供給手段と、上記ケースに対して摺動自在に設けられた操作部材を有
    し、 上記ケースの外部からの操作力で操作部材を駆動す
    ることにより上記第1ベローズ及び上記第2ベローズ
    圧縮してエアー及び水石鹸をそれぞれ圧送する圧縮手段
    と、 上記水石鹸供給手段から圧送される水石鹸をエアー供給
    手段から圧送されるエアーで泡立てて泡状石鹸を吐出す
    る泡ノズルと、を備えた ことを特徴とするムースディスペンサ。
  2. 【請求項2】 上記第1及び第2ベローズの圧縮方向が
    それらの操作部材の摺動方向と同じ方向となるように第
    1及び第2ベローズを配置し、上記圧縮手段の操作部材
    の移動により、第1及び第2ベローズを圧縮してエアー
    及び水石鹸を圧送するよう構成した請求項1に記載のム
    ースディスペンサ。
  3. 【請求項3】 上記第2ベローズは、上記第1ベローズ
    より小径に形成し、第1ベローズ内に収納された請求項
    に記載のムースディスペンサ。
  4. 【請求項4】 第1ベローズは、操作部材の端部に固定
    され、第2ベローズの上部は、上記第1ベローズの内側
    上部に固定され、第2ベローズの下部は、第1ベローズ
    の内側下部に固定され、上記操作部材の移動により第1
    ベローズを介して第2ベローズが圧縮されるように構成
    されている請求項3に記載のムースディスペンサ。
  5. 【請求項5】 上記第1ベローズは、その圧縮方向に対
    して水平方向の断面で長円形に形成され、該第1ベロー
    ズの短円形側の側方にエアー流出通路及び水石鹸流出通
    路を配置した請求項4に記載のムースディスペンサ。
  6. 【請求項6】 第1ベローズと第2ベローズは、それら
    の圧縮方向に対して積層して配置した請求項1に記載の
    ムースディスペンサ。
  7. 【請求項7】 ケース内に収容された水石鹸をエアーで
    泡立てて吐出するムースディスペンサにおいて、 上記ケース内に収納され、外気を取り込むエアー圧送室
    を有するベローズから構成され該エアー圧送室内のエア
    ーを圧送するエアー供給手段と、 上記ケース内に収納され、該ケース内の水石鹸を吸入す
    る水石鹸室を有するシリンダから構成され該水石鹸室内
    の水石鹸を圧送する水石鹸供給手段と、 上記ケースに対して摺動自在に設けられた操作部材を有
    し、上記ケースの外部からの操作力で操作部材を駆動す
    ることにより上記ベローズ及び上記シリンダをそれぞれ
    圧縮してエアー及び水石鹸をそれぞれ圧送する圧縮手段
    と、 上記水石鹸供給手段から圧送される水石鹸をエアー供給
    手段から圧送されるエアーで泡立てて泡状石鹸を吐出す
    る泡ノズルと、を備えた ことを特徴とするムースディスペンサ。
  8. 【請求項8】 水周り器具またはそれに近接して設置さ
    れた取付板に上記ケースを固定する固定具を備えた請求
    項1ないし請求項7のいずれかに記載のムースディスペ
    ンサ。
  9. 【請求項9】 操作部材の押圧操作部及び泡ノズルは、
    ケースの上部であって取付板の上方に設けられている
    求項8に記載のムースディスペンサ。
  10. 【請求項10】 上記操作部材の押圧操作部は、ケース
    の上部であって取付板の上方に設けられ、泡ノズルは、
    ケースの下方であって取付板の上方に設けられている
    求項8に記載のムースディスペンサ。
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