JP3495915B2 - 金属リングの冷間成形装置 - Google Patents

金属リングの冷間成形装置

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JP3495915B2
JP3495915B2 JP19453998A JP19453998A JP3495915B2 JP 3495915 B2 JP3495915 B2 JP 3495915B2 JP 19453998 A JP19453998 A JP 19453998A JP 19453998 A JP19453998 A JP 19453998A JP 3495915 B2 JP3495915 B2 JP 3495915B2
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mandrel
ring
roll
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surface body
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義夫 笠原
廣和 大原
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株式会社オー・エス・テック
ダイゲン工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールベアリング
の内輪、外輪、あるいは各種スリーブ等の金属製リング
状部品を冷間圧延成形するための装置に関し、特に成形
寸法精度に優れ、かつ故障が少なく、生産性に優れた金
属リングの冷間成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ボールベアリングの内外輪を代表とする
金属、特に鋼のリング状部品の製造手段としては、図7
に示すように素材管を輪切り切断して得たリング状の素
材リングを、素材リング2の外部に配置した外面成形の
ための成形ロール10と素材リング2の中に通した内面
成形のためのマンドレル20の間で挟んで冷間圧延し拡
大成形する装置が用いられている。マンドレル20は一
般にはマンドレル受けロール30で支持されている。こ
の種の装置には、製品の寸法精度を向上させ、あるいは
生産性を向上させるために種々の工夫がなされてきてい
る。例えば、特公平4−743にはマンドレルの撓みを
防止するためのマンドレル受けロール30と、マンドレ
ル20の間のスリップを防止し、スリップによる製品の
内外面の伸びの狂いによる真円度の不良を防止するため
のNC制御手段が記載され、その駆動源としてサーボモ
ータを使用することが提案されている。
【0003】また一般に市販の装置では、圧延中の成形
中リングの振れを防止するための、リング支持ロール
や、圧延中に成形中リングの圧延量に応じて、成形ロー
ルと、マンドレルの間隙を調整するための各種の移動手
段が採用されている。例えばマンドレル受けロールの送
りにはジャッキネジで送っていた。または油圧シリンダ
ーの圧力変動によっていた。しかし、従来の装置は、製
品の寸法精度とコストに対する最近のユーザーの厳しい
要求に応えるには必ずしも満足すべきものではなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ボールベアリングの外輪および内輪の真円
度が、従来0.5〜1.0mmであったものを、本発明
では0.1mm以下、例えば外径120mmの製品にお
いて、外径のずれは±0.2mmに安定して生産性よく
製造し得る金属リングの冷間成形装置を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の手段は、請求項1の発明では、成形ロール
10、マンドレル20およびマンドレル受けロール30
を具備し、これらを水平かつ同一直線上に配置し、
(a)成形ロール10、マンドレル20、マンドレル受
けロール30、マンドレル20の移動ガイド装置40、
およびマンドレル受けロール30の移動ガイド装置50
のそれぞれは、上壁面体71、下壁面体72、前壁面体
73および後壁面体74からなる拘束枠体70に拘束状
態に取付けられ、(b)成形ロール10は、ロール軸1
1を水平にして上壁面体71および下壁面体72により
拘束の前壁面体73に拘束状態に取付けられ、(c)マ
ンドレ ル20は、下壁面体72に拘束状態に取付けら
れ、(d)マンドレル受けロール30は、上壁面体71
および下壁面体72間に拘束状態に取付けた直動ガイド
ブロック46にロール軸31を水平にして取付けられ、
(e)該直動ガイドブロック46は、ACサーボモータ
91駆動の送りネジ機構80により後壁面体74からの
位置制御して後壁面体74に拘束状態に取付けられてな
る金属リングの冷間成形装置において、成形ロール10
のロール軸11を回動軸とする2個のリンク121、1
22を回動自在に取りつけ、2個のリンク121、12
2の後端に、成形中リング3をバックアップする2個の
バックアップロール131、132を取りつけ、2個の
バックアップロール131、132を成形中リング3の
上下に位置するように2個のリンク121、122を交
差させ、両リンクの前端を結合リンク141を介して空
圧または液圧の圧力シリンダー150の伸縮により開閉
させ、もって、2個のバックアップロール131、13
2で成形中リング3をバックアップし得るようにしたこ
とを特徴とする金属リングの冷間成形装置である。
【0006】請求項2の発明では、上壁面体71には
アーシリンダー111駆動のリニアゲージ装置110を
直動ガイド47に取り付け、リニアゲージ装置110か
ら下方にアーム113を延在させ、アーム113の先端
近傍に上下に離間させて2個のフリー回転のタッチロー
ル114、115を取りつけ、両タッチロール114、
115が成形中リング3の後面2か所に平均した小圧力
で常時接触状態で位置させ、成形中リング3の外径を常
時モニターし、マンドレル受けロール30の位置制御に
連動せしめたことを特徴とする請求項1記載の金属リン
グの冷間成形装置である。
【0007】請求項3の発明では、請求項1または2に
記載の金属リングの冷間成形装置は、さらに素材リング
軸方向側部からマンドレル20を素材リング2の成形位
置に送るための素材リング軸方向側部に設けたACサー
ボモータ92駆動のマンドレル送り機構90を具備する
ことを特徴とする金属リングの冷間成形装置である。
【0008】請求項4の発明では、上壁面体71は、そ
上面に直動ガイド装置170を立設し、該直動ガイド
装置170は、上壁面体71に開口する穴75から下方
に下がり下端に素材リングを把持するチャッキングユニ
ット172を具備するアーム171と、かつ、マンドレ
ル送り機構90とのタイミングを制御し素材リング2の
供給とマンドレル20の後退のタイミングを同期化して
マンドレル20と素材リング2の干渉を防止しアーム1
71を上下動するACサーボモータ93を有することを
特徴とする請求項1ないし請求項3から選択のいずれか
1項に記載の金属リングの冷間成形装置である。
【0009】以上、本発明における金属リングの冷間成
形装置は、上記の手段とすることにより、例えば、ベア
リングの内外輪の製造において、真円度0.1以下の寸
法精度を安定して得られるようになり、且つ、故障が極
めて少なく、故障に伴う不良品の発生をなくし、生産性
も大いに向上することができた。
【0010】即ち、冷間成形装置の基本構成要素である
成形ロール、マンドレルおよびマンドレル受けロールの
取付け枠体として、従来は天井面部のない枠体か、天井
部分を梁で構成した枠体からなるものであるが、これら
は長期の使用により、枠体に歪が生じるものと思われ、
最近の製品寸法精度に対する顧客の要求を安定して満足
することが困難であった。本発明では、枠体を壁面体構
造とし天井部も面支持とした拘束枠体とした上に、本発
明における他の構成要件を併せ備えたことにより、長期
に亘る使用にも、拘束枠体に歪が生じることなく、安定
して厳しい寸法精度を維持できるようになった。また、
本発明ではマンドレル受けロールやマンドレルの送り機
構として、全て直動ガイドとACサーボモータ制御を採
用したことにより、上記した従来の問題を完全に解決し
た。
【0011】本発明における第1の発明の特徴は、上記
の特徴に加えて、素材リングの成形中の振れを防止し、
正しい成形加工位置に常時支持するためのバックアップ
ロールを設け、これらのバックアップロールをエアーシ
リンダー或いは油圧シリンダーにより素材リングの成形
加工位置の上下の2点から均一に押圧している。このた
め成形中リングが回転により振れが生じることを抑えて
いる。本発明ではこの様に素材リングの材質の特性、素
材リングの大きさ、加工度などの相違による加工目的に
合わせてエアーシリンダー或いは油圧シリンダーの作動
によるバックアップ力を容易に変更し得るものとしたの
で、これらにより成形リングの真円度が向上し、さらに
素材リングの材質に合わせて的確なバックアップを加え
ることができ、品質の向上が図れる。
【0012】本発明の第2の発明は、素材リングの成形
加工位置の上下の素材リング外周位置に常時フリー回転
のタッチロールを押しつけ、その接触位置をリニアゲー
ジで検知して成形中リングの外径をモニターし、それを
マンドレル受けロールの移動機構にフィードバックして
マンドレル受けロールの位置制御に連動させた機構とし
ていることである。
【0013】また、第3の発明および第4の発明におい
は、マンドレルの軸方向送り機構と素材リングの成形加
工位置への供給装置にACサーボモーター制御を用いた
ことにより、素材リングの成形加工位置への供給とマン
ドレルの後退のタイミングを同期化してマンドレルと素
材リングの干渉を確実に防止できる。さらに、サイズ替
えに際しては、成形ロールとマンドレルの芯合わせを数
値化でき、軌道芯ずれを0.1mm以内にすることがで
き、高い寸法精度の維持とトラブルを効果的に減少す
る。
【0014】さらに、従来はマンドレルの軸方向送り機
構は、油圧により行っていたので前進し過ぎないように
するため受けが必要であり、かつ、中位の位置決めが十
分でなかった。これに対し、第4の発明はACサーボモ
ータにより位置決めが的確にでき、受けを必要としな
い。
【0015】さらに第4の発明は、上記の素材リングの
供給とマンドレルの後退のタイミングの同期化に加え
て、素材リングを上壁面体の上に垂直に直動ガイド装置
を立設して上壁面体に配設の開口を通して上方から成形
加工位置に供給するので、マンドレル、マンドレル受け
ロール等の他の部材とお互いに障害となることなく素材
リングが直動ガイドにより安定して提供できるので、上
記の高い寸法精度の維持とトラブルの減少により効果的
である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜図6
を参照して説明する。図1は本発明の金属リングの冷間
成形装置を一部省略して示す立面図で、説明の都合上、
同図に向かっての右側を前側、左側を後側とする。図2
は本発明の金属リングの冷間成形装置を模式的に示す上
壁面体を省略して示す平面図である。図3および図6は
成形中リングを後側から支持するタッチロールを模式的
に示す立面図である。図4は成形中リングを前側から支
持するバックアップロールのリンク機構を模式的に示す
立面図である。図6はリング素材の供給装置の模式的側
面図である。
【0017】図1に示すとおり、本発明の基本構成要素
の成形ロール10、マンドレル20、マンドレル受けロ
ール30はそれらの軸の中心が同一高さ位置に配設され
ており、かつ図2に見られるようにそれらの中心は同一
直線上にある。本発明における拘束枠体70は、それぞ
れ剛体の壁面構造の上壁面体71、下壁面体72、前壁
面体73及び後壁面体74の四壁面体からなっている。
成形ロール10は前壁面体73側にあり、順次後側にマ
ンドレル20、マンドレル受けロール30と配列されて
いる。成形ロール10のロール軸11の一端にははずみ
車14があり、成形ロール10に慣性力を付与する。前
壁面体73及び後壁面体74は上壁面体71及び下壁面
体72に嵌合キー75により接合拘束されている。成形
ロール10、マンドレル20、マンドレル受けロール3
0の並びと平行に、上壁面体71の下部には左右対称に
2条の上部直動ガイドレール47、47が後壁面体74
からマンドレル受けロール30の位置まで上壁面体71
と一体的に設けられている。下壁面体72の上部には左
右対称に2条の下部直動ガイドレール48、48が後壁
面体74から前壁面体73に至るまで下壁面体72と一
体的に設れられている。
【0018】前壁面体73には成形ロール10の成形ロ
ール軸11を支持しているロール軸支持枠13がネジ止
めされて固定されている。成形ロール10の後部にはマ
ンドレル軸支持枠23が下部直動ガイドレール48とこ
れに載置のマンドレル直動ブロック24からなるマンド
レル20の移動ガイド装置40上、即ち、下部直動ガイ
ドレール48に載置のマンドレル直動ブロック24上の
前後方向と直角の左右方向のマンドレル送り機構90の
直動ガイドレール25に載置のブロックに設けられてい
る。マンドレル軸21の他方を支持する可動マンドレル
軸支持枠22は左右方向のマンドレル送り機構の直動ガ
イドレール25に載置したマンドレル送り機構直動ブロ
ック26に設けられており、ACサーボモータ92によ
りマンドレル20のマンドレル軸21の一方端をマンド
レル軸支持枠22に他方のマンドレル軸支持枠23側か
ら装着した素材リング2にマンドレル20を通し、ま
た、マンドレル軸支持枠23側へ引き抜いて素材リング
2からマンドレル20を外す。
【0019】マンドレル20の後部と接触して素材リン
グ2の左右に2枚の円板からなるマンドレル受けロール
30が配設されている。マンドレル受けロール30は、
上壁面体71の下部に設けた前後に平行して延在する2
本の上部直動ガイドレール47、47と、同様に下壁面
体72の上部に設けた前後に平行して延在する2本の下
部直動ガイドレール48、48間にそれぞれ上下方向の
移動を拘束状態に嵌合して前後に移動できる直動ブロッ
ク49、即ち、上部直動ガイドレール47および下部直
動ガイドレール48と、上下の直動ブロック49、49
からなるマンドレル受けロールの30の移動ガイド装置
50を有する直動ガイドブロック46の前部にネジ止め
した軸受支持枠32にロール軸31を水平に軸支してい
る。直動ガイドブロック46は後方から送りネジ80が
回動自在に螺合されている。一方、送りネジ80は後壁
面体74に回動自在にかつ前後方向に移動することなく
拘束されて軸支されている。そこで送りネジ80の回転
により直動ガイドブロック46は前後にネジ送りされ
る。従って、直動ガイドブロック46の前部に取り付け
た軸受支持枠32にロール軸31を軸支したマンドレル
受けロール30はマンドレル20方向に前後に移動して
マンドレル20をバックアップする。送りネジ80の回
転は、送りネジ80の後端に具備するプーリー33に、
この冷間成形装置の側部に配設のACサーボモータ91
からベルトで駆動力が付与され、送りネジ80は回転制
御される。
【0020】成形ロール10のロール軸11には、成形
ロールから横方向に偏位した位置に素材リング2に邪魔
にならないように2個のリンク121、122を同軸に
回動自由に配設している。図4に示すリンク121、1
24は他の実施の形態を示し、リンクは途中に軸支部1
23で回動自在のリンクからなっている。2個のリンク
121、122の後端には横向きに素材リング2の前部
に延在するバックアップロール軸133をそれぞれ有
し、該バックアップロール軸133のそれぞれに各1個
のバックアップロール131およびバックアップロール
132が回転自在に取り付けられており、成形ロール1
0側の成形中リング3の外周面の上下位置をバックアッ
プする。2個のバックアップロール131、132が成
形中リング3の上下に位置するように2個のリンク12
1、122を交差してロール軸11に嵌め、バックアッ
プロール131、132と反対側の両リンク121、1
22の前端に結合リンク141を軸支して設ける。これ
らの結合リンク141を介して、空圧または液圧の圧力
シリンダー150を配設する。この圧力シリンダー15
0の伸縮によりリンク121及びリンク122を開閉さ
せる。すなわち、圧力シリンダー150が縮んで結合リ
ンク141を前壁面体73より前方に引くとリンク12
1、122が閉じる方向に力が作用して上下のバックア
ップロール131、132の間隔が縮まることとなる。
もって、2個のバックアップロール131、132を成
形中リング3に当接させて加圧してバックアップし、成
形中リング3の上下方向の移動および振動を抑える。バ
ックアップロール131、132により成形中リング3
に加圧する力は、その成形中リング3の材質およびリン
グ径により微妙に変更することにより、製品リング4の
真円度をより高精度なものとすることができる。
【0021】上壁面体71には、図3に見られるよう
に、エアーシリンダー111の駆動によるリニアゲージ
装置110が設けられている。リニアゲージ装置110
は、直動ガイドレール47に嵌合した直動ブロック11
2から下方に成形中リング3の後方にアーム113を延
在させている。アーム113の先端近傍には上下に離間
させて2個のフリー回転のタッチロール114および1
15が取りつけられている。両タッチロール114およ
び115は成形中リング3の後面2か所に平均した小圧
力で常時接触状態で位置し、成形中リング3の外径を常
時モニターする。両タッチロール114および115の
位置の変位はアーム113の前後方向の移動となり、こ
のアーム113の前後方向の移動を直動ガイドレール4
7に嵌合するアーム113の上端側のガイドブロック1
12からなるリニアゲージ装置110により、直動ガイ
ドレール47に対するガイドブロック112の移動寸法
を常時測定し、この測定結果をACサーボモーター91
に送りマンドレル受けロール30の位置制御に連動せし
めている。
【0022】さらに、上壁面体71の上面には、直動ガ
イド装置170が立設されている。素材リング2の加工
位置の直上に開口する穴75が上壁面体71に設けられ
ている。上壁面体71の上面に立設した直動ガイド装置
170は、直動ガイドレール94とこれに嵌合する直動
ブロック95からなるリニアガイド装置96が縦方向に
設けられ、ACサーボモーター93により上下動が制御
されている。直動ブロック95に下方に下がり下端に素
材リング2を把持するチャッキングユニット172を具
備するアーム171が設けている。直動ガイド装置17
0は直動ガイド装置96を前後方向に移動するため、水
平方向に延びる直動ガイドレール97とこれに嵌合して
前後に移動する直動ブロック98からなる直動ガイド装
置99がACサーボモーター100により前後方向移動
が制御されている。そして、この上下方向のアーム17
1の移動をACサーボモーター93で制御して、マンド
レル送り機構90のACサーボモーター92と協同して
タイミングを制御し素材リング2の供給とマンドレル2
0の後退のタイミングを同期化してマンドレル20と素
材リング2の干渉を防止している。冷間加工をする素材
リング2は上壁面体71の上面に供給され、直動ガイド
装置170のアーム171の先端のチャッキングユニッ
ト172に把持されて、マンドレル20を装入する加工
位置に供給される。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明の金属リ
ングの冷間成形装置は、成形ロール、マンドレルおよび
マンドレル受けロール、マンドレルの移動ガイド装置お
よびマンドレル受けロールの移動ガイド装置を、上壁面
体、下壁面体、前壁面体および後壁面体からなる剛性の
高い壁面体からなる拘束枠体に拘束状態に取付け、上記
の移動ガイド装置としてこの剛体の拘束枠体にLMガイ
ド、すなわち直動ガイドレールと直動ブロックからなる
直動ガイドを併せて組み込み、さらにその推進力をAC
サーボモーターで行ない、それぞれの動きを協同して制
御可能とし、従来の装置にない高い精度の冷間加工がで
き、軸受鋼などの硬い素材リングを冷間加工する際に成
形ロール、マンドレルおよびマンドレル受けロールが素
材リングの硬さに負けることなく長期間に亘り高い精度
を維持でき、ボールベアリングの外輪および内輪の真円
度を、従来0.5〜1.0mmであったものを、本発明
では0.1mm以下、例えば外径120mmの製品にお
いて、外径のずれは±0.2mmに安定して生産性よく
製造することができる優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属リングの冷間成形装置を一部省略
して示す立面図である。
【図2】本発明の金属リングの冷間成形装置を模式的に
示す上壁面体を省略して示す平面図である。
【図3】成形中リングを後から支持するタッチロールを
模式的に示す立面図である。
【図4】成形中リングを前から支持するバックアップロ
ールのリンク機構を模式的に示す立面図である。
【図5】成形ロール、成形中リング、マンドレル、マン
ドレル受けロールおよびタッチロールを模式的に示す側
面図である。
【図6】リング素材の供給装置の模式的側面図である。
【図7】従来の金属リングの冷間加工装置を模式的に示
す平面図である。
【符号の説明】
2 素材リング 3 成形中リング 4 製品リング 10 成形ロール 11 ロール軸 12 ロール軸 13 ロール軸支持枠 14 はずみ車 20 マンドレル 21 マンドレル
軸 22 マンドレル軸支持枠 23 可動マンド
レル軸支持枠 24 直動ブロック 25 直動ガイド
レール 26 直動ブロック 30 マンドレル
受けロール 31 ロール軸 32 軸受支持枠 33 プーリー 40 移動ガイド
装置 46 直動ガイドブロック 47 上部直動ガ
イドレール 48 下部直動ガイドレール 49 直動ブロッ
ク 50 移動ガイド装置 70 拘束枠体 71 上壁面体 72 下壁面体 73 前壁面体 74 後壁面体 75 穴 80 送りネジ機
構 81 雄ネジ 82 雌ネジ 90 マンドレル送り機構 91 ACサーボ
モータ 92 ACサーボモータ 93 ACサーボ
モータ 94 直動ガイドレール 95 直動ブロッ
ク 96 直動ガイド装置 97 直動ガイド
レール97 98 直動ブロック 99 直動ガイド
装置99 100 ACサーボモーター 110 リニアゲ
ージ装置 111 エアシリンダー 112 直動ブロ
ック 113 アーム 114 タッチロ
ール 115 タッチロール 121 リンク 122 リンク 123 軸支部 131 バックアップロール 132 バックア
ップロール 133 バックアップロール軸 141 結合リン
ク 150 圧力シリンダー 170 直動ガイ
ド装置 171 アーム 172 チャッキ
ングユニット 173 直動ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−57383(JP,A) 特開 平10−24338(JP,A) 特開 平4−59145(JP,A) 特開 平1−313122(JP,A) 特開 平6−142807(JP,A) 特開 昭54−102276(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21H 1/06 B21H 1/12 B21K 21/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形ロール10、マンドレル20および
    マンドレル受けロール30を具備し、これらを水平かつ
    同一直線上に配置し、(a)成形ロール10、マンドレ
    ル20、マンドレル受けロール30、マンドレル20の
    移動ガイド装置40、およびマンドレル受けロール30
    の移動ガイド装置50のそれぞれは、上壁面体71、下
    壁面体72、前壁面体73および後壁面体74からなる
    拘束枠体70に拘束状態に取付けられ、(b)成形ロー
    ル10は、ロール軸11を水平にして上壁面体71およ
    び下壁面体72により拘束の前壁面体73に拘束状態に
    取付けられ、(c)マンドレル20は、下壁面体72に
    拘束状態に取付けられ、(d)マンドレル受けロール3
    0は、上壁面体71および下壁面体72間に拘束状態に
    取付けた直動ガイドブロック46にロール軸31を水平
    にして取付けられ、(e)該直動ガイドブロック46
    は、ACサーボモータ91駆動の送りネジ機構80によ
    り後壁面体74からの位置制御して後壁面体74に拘束
    状態に取付けられてなる金属リングの冷間成形装置にお
    いて、成形ロール10のロール軸11を回動軸とする2
    個のリンク121、122を回動自在に取りつけ、2個
    のリンク121、122の後端に、成形中リング3をバ
    ックアップする2個のバックアップロール131、13
    2を取りつけ、2個のバックアップロール131、13
    2を成形中リング3の上下に位置するように2個のリン
    ク121、122を交差させ、両リンクの前端を結合リ
    ンク141を介して空圧または液圧の圧力シリンダー1
    50の伸縮により開閉させ、もって、2個のバックアッ
    プロール131、132で成形中リング3をバックアッ
    プし得るようにしたことを特徴とする金属リングの冷間
    成形装置。
  2. 【請求項2】 上壁面体71にはエアーシリンダー11
    1駆動のリニアゲージ装置110を直動ガイド47に取
    り付け、リニアゲージ装置110から下方にアーム11
    3を延在させ、アーム113の先端近傍に上下に離間さ
    せて2個のフリー回転のタッチロール114、115を
    取りつけ、両タッチロール114、115が成形中リン
    グ3の後面2か所に平均した小圧力で常時接触状態で位
    置させ、成形中リング3の外径を常時モニターし、マン
    ドレル受けロール30の位置制御に連動せしめたことを
    特徴とする請求項1記載の金属リングの冷間成形装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の金属リングの
    冷間成形装置は、さらに素材リング軸方向側部からマン
    ドレル20を素材リング2の成形位置に送るための素材
    リング軸方向側部に設けたACサーボモータ92駆動の
    マンドレル送り機構90を具備することを特徴とする金
    属リングの冷間成形装置。
  4. 【請求項4】 上壁面体71は、その上面に直動ガイド
    装置170を立設し、該直動ガイド装置170は、上壁
    面体71に開口する穴75から下方に下がり下端に素材
    リングを把持するチャッキングユニット172を具備す
    るアーム171と、かつ、マンドレル送り機構90との
    タイミングを制御し素材リング2の供給とマンドレル2
    0の後退のタイミングを同期化してマンドレル20と素
    材リング2の干渉を防止しアーム171を上下動するA
    Cサーボモータ93を有することを特徴とする請求項1
    ないし請求項3から選択のいずれか1項に記載の金属リ
    ングの冷間成形装置。
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