JP3495027B2 - 採便容器 - Google Patents

採便容器

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JP3495027B2
JP3495027B2 JP2002004992A JP2002004992A JP3495027B2 JP 3495027 B2 JP3495027 B2 JP 3495027B2 JP 2002004992 A JP2002004992 A JP 2002004992A JP 2002004992 A JP2002004992 A JP 2002004992A JP 3495027 B2 JP3495027 B2 JP 3495027B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検体である糞便を
検査するための採便容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、検体として糞便を採取するための
容器として、例えば特開平9−54082号公報に示さ
れるものが知られている。この容器は、検体採取具と、
検査液を収納する容器本体とを備え、容器本体の底部に
は、適量の検査液を滴下させるためのピペット部が設け
られている。このピペット部には、小面積の液通路が形
成されるとともに、この液通路の途中部分が薄肉部によ
って遮断されている。
【0003】この容器によれば、例えば次の要領で採便
及び検査が行われる。
【0004】 検体採取具の先端に糞便を付着させ
る。
【0005】 検体採取具の先端を容器本体内にその
先端側開口から挿入し、そのまま当該検体採取具を容器
本体に密着状態で装着する。この時、検体採取具の先端
に付着していた糞便の粒子が液中に分散することによ
り、検査液は懸濁液となる。
【0006】 容器輸送後、検査の際、ピペット部の
薄肉部を針等で突き破り、液通路を流通状態にする。そ
して、このピペット部を下に向けながら容器本体の中腹
部を指等で押圧し、ピペット部から適所に懸濁液を滴下
し、その検査を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の採便容器では、
次のような解決すべき課題がある。
【0008】a)薄肉部を破るのに細径の液通路に針を
通すといった細かい作業や、この針を抜いてから改めて
ピペット部を下に向け、さらに容器本体を押圧して液を
押し出すといった面倒な作業であり、しかも、これらの
作業は自動化が困難である。また、指等による手動操作
で滴下を行うので、容器内から正確に一定量の液を採取
することは非常に難しい。
【0009】b)上記ピペット部の液通路は、適量の液
を滴下できるように極めて細くしなければならず、しか
も、この液通路の途中に薄肉部を形成する必要があり、
その成形は難しい。さらに、当該液通路内に沈殿物が侵
入するのを阻止するためにフィルタを設ける必要もあ
り、構造が複雑でコストが高くなる。
【0010】本発明は、このような事情に鑑み、簡単な
構成で、容易にかつ正確に糞便の懸濁液を採取すること
ができ、また自動化にも適した採便容器を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、先端側及び底部側に開口し、
内部に検査液を収容可能でかつ底部側の開口から懸濁液
吸引ノズルが挿入可能な検査液収納容器と、糞便からな
る検体が付着可能な検体付着部を先端に有し、この検体
付着部が上記検査液収納容器内に挿入された状態でこの
検査液収納容器の先端開口部に密着状態で装着可能な検
体採取部材とを備えた採便容器であって、上記検査液収
納容器の本体を、先端側及び底部側に開口し、かつ、少
なくとも前記懸濁液吸引ノズルが挿入される領域での内
周面形状が前記底部側の開口の形状と同一である形状に
一体成形し、その底部側端面に前記懸濁液吸引ノズルに
より上から突き破ることができるシール用フィルムを貼
着して容器底部側開口を塞いだものである。
【0012】この採便容器によれば、容器本体の底部側
開口にシール用フィルムを貼着しただけの簡単な構造で
容器内を密封でき、しかも、このシール用フィルムを懸
濁液吸引ノズルで突き破ることにより中の懸濁液を吸引
できる。
【0013】この容器では、容器本体の底部形状が単純
であるため、容器本体を一体成形しながら、その形状を
自由に設定することができる。
【0014】例えば、この容器本体の少なくとも一部の
断面形状を扁平状とすることができ、これにより、当該
扁平部分の平坦な外周面上にラベル等を容易に貼着する
ことができる。
【0015】また、上記検査液収納容器の先端部に雌ね
じ部を一体に形成することも可能であり、この雌ねじ部
と螺合可能な雄ねじ部を上記検体採取部材に一体に形成
することにより、確実なシールができる。
【0016】また、上記雌ねじ部から底部側に、上記検
体付着部の外径とほぼ同等の内径の扱き孔をもつ扱き部
を延長させることも可能であり、この扱き部を上記検体
付着部が通過する際に余剰の検体を擦り取ることによ
り、検査液内に分散する検体の量を安定させることがで
きる。
【0017】この採便容器において、上記容器本体の底
部側端部に他の部分よりも厚肉で容器径方向外側に突出
するフランジ部を形成すれば、他の部分は薄肉として容
器全体の軽量化を図りながら底部側端部の変形を局所的
に抑制できる。従って、このフランジ部の端面に上記シ
ール用フィルムを貼着すれば、上記変形に起因してシー
ル用フィルムが剥がれたり、損傷したりするのを防ぐこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜図7
に基づいて説明する。
【0019】ここに示す採便容器は、図1及び図2に示
す検査液収納容器10と、図3に示す検体採取部材20
とからなっている。
【0020】検査液収納容器10は、その容器本体が合
成樹脂により一体成形されたもので、先端側(図1
(a)では左側)に雌ねじ部11を有し、この雌ねじ部
11よりも底部側(同図(a)では右側)の部分が検査
液収納部12とされている。
【0021】雌ねじ部11は略円筒状とされ、その内周
面には雌ねじ11aが刻まれている。雌ねじ部11の先
端部外周面にはローレットによる凹凸11bが刻まれ、
この部分をつまんでの回転操作が容易化されている。
【0022】この雌ねじ部11からは底部側に扱き(し
ごき)部13が延長され、上記検査液収納部12内に臨
んでいる。この扱き部13は、後端に扱き孔13aを有
し、この扱き孔13aの内径は後述の検体採取部材20
の採取棒23の外径と略同等に設定されている。
【0023】検査液収納部12は、扁平状(この実施の
形態では図2に示すような楕円状)の断面形状を有し、
この検査液収納部12の先端側部分は、上記雌ねじ部1
1の断面形状から検査液収納部12の断面形状へ滑らか
に移行するためのテーパー部12aとされている。検査
液収納部12の外周面にはラベル14が貼着され、この
ラベル14上に被検査者の氏名等が記入可能となってい
る。
【0024】 検査液収納部12は底部側にも開口し、
図5及び図7に示されるように少なくとも後述の懸濁液
吸引ノズル54が挿入される領域での内周面形状が前記
底部側の開口の形状と同一である形状に成形されるとと
もに、この底部側開口の周縁部にはフランジ部15が形
成されている。このフランジ部15は、他の部分よりも
厚肉で容器径方向に突出しており、図例では略矩形状を
なしている。そして、このフランジ部15の端面に当該
フランジ部15とほぼ等しい外形状をもつシール用フィ
ルム16が貼着されることにより、上記底部側開口が塞
がれている。
【0025】このシール用フィルム16は、アルミニウ
ム等の金属もしくは合成樹脂等からなる薄肉母材の表裏
両面に、ポリエチレン等からなる腐食防止用のコーティ
ング層が形成され、さらに裏面に熱溶着用の合成樹脂
(基本的には容器本体と同材質のもの)がコーティング
された複合フィルムであり、全体がラミネート成形で一
体に形成されている。すなわち、このシール用フィルム
16は、熱溶着によってフランジ部15の端面に貼着さ
れている。
【0026】ただし、本発明において上記各コーティン
グ層は必須ではなく、シール用フィルム16の貼着手段
も、上記熱溶着の他、超音波溶接や接着剤による接着が
適用可能である。
【0027】上記の容器本体と同様、検体採取棒20
も、この実施の形態では、合成樹脂により一体成形され
たものであり、図3に示すようなつまみ部21、雄ねじ
部22、及び採取棒23を順に有している。雄ねじ部2
2には、雄ねじ22aが刻まれ、前記検査液収納容器の
雌ねじ部11と螺合可能に構成されている。採取棒23
は、均一な直径を有し、上記雄ねじ部22に近い部分が
鈍角に屈曲する屈曲部23aとされ、この屈曲部23a
よりも先端側の部分が上記屈曲部23aの屈曲方向と異
なる方向(図例では反対方向)にわん曲している。この
採取棒23の先端には、上記わん曲の外側(図3(b)
では上側)に開口する複数の検体採取溝23bが形成さ
れている。
【0028】次に、この採便容器を用いた便の検査方法
を説明する。
【0029】1)検体の採取 図4(a)に示すように検体採取部材20のつまみ部2
1を指等でつまみ、採取棒23の先端を検体である糞便
に押付けて擦り、当該先端の検体採取溝23b内に検体
を入り込ませる。この時、十分な検体採取量を確保する
には、上記採取棒23をなるべく水平に近づけることが
好ましいが、この採取棒23が例えば同図(b)に示す
ような直線状である場合には、採取棒23を水平に近づ
けるほどつまみ部21が検体に近づき、指等に付着する
おそれが高くなる。これに対し、同図(a)に示すよう
に途中部分が屈曲した検体採取棒23であれば、その先
端部分を水平に近づけながら検体とつまみ部との間隔を
十分に確保でき、指等に検体が付着するのを防ぐことが
可能である。
【0030】ただし、本発明では採取棒23の形状は特
に問わず、前記図4(b)に示したものであってもよ
い。
【0031】2)検体採取部材の装着 図5に示すように検査液収納容器10の先端を上に向
け、かつ、その中に検査液17を収納した状態で、上か
ら(すなわち雌ねじ部11側から)検査液収納容器10
内に検体採取部材20の先端を挿入し、さらに、検体採
取部材20を回転操作してその雄ねじ部22を雌ねじ部
11に螺合させ、この部分で両者を密着させる。ここ
で、上記採取棒23の先端部分(すなわち検体が付着し
ている部分)が扱き部13の扱き孔13aを通過する
際、この扱き部13で採取棒23上の余剰の検体が擦り
取られ、検体採取溝23b内に入り込んだ適量の検体の
みが検査液17内に浸漬される。この検体は、液中に分
散し、検査液17を懸濁液にする。
【0032】3)懸濁液の採取等 上記図5の状態の採便容器をそのまま適当な検査設備の
ある場所に輸送し、ここで上記懸濁液の採取及び分析を
行う。その採取を自動的に行うための装置の一例を図6
及び図7に示す。
【0033】この装置は、容器保持部材40、懸濁液吸
引装置50、及び搬送装置60を備えている。
【0034】容器保持部材40は、上向きに開口する容
器状をなし、前記採便容器の雌ねじ部11よりも僅かに
大きい小径孔41と、上記フランジ部15とほぼ同等の
断面形状をもつ大径孔42とを有し、両孔41,42の
境界部分にテーパー部43を有している。そして、この
容器保持部材40内に前記採便容器をそのつまみ部21
側から挿入し、そのテーパー部12aを上記テーパー部
43上に載せることにより、図7に示すように底部側の
シール用フィルム16を上に向けた状態で採便容器を保
持できるようになっている。
【0035】懸濁液吸引装置50は、ポンプを内蔵する
装置本体52から下向きに懸濁液吸引ノズル54が延び
たものであり、この懸濁液吸引ノズル54の下端面54
aは斜め切りされて鋭利化されている。搬送装置60
は、地盤上に設置されたシリンダ61と、このシリンダ
61により昇降駆動される昇降軸62と、この昇降軸6
2の頂部において水平アーム64を旋回させる旋回装置
63とを備え、その水平アーム64の先端に上記懸濁液
吸引装置50が固定されたものであり、この懸濁液吸引
装置50を上記旋回方向及び上下方向に搬送するもので
ある。
【0036】この装置において、上記容器保持部材40
に採便容器を保持した状態で、懸濁液吸引ノズル54を
シール用フィルム16の直上方の位置(図7の実線に示
す位置)にセットし、そのまま下降させてノズル下端面
54aにシール用フィルム16を突き破らせ、さらに中
の検査液(懸濁液)17に浸漬させる(同図二点鎖線位
置)。この位置でそのままポンプを作動させて懸濁液吸
引ノズル54内に一定量の懸濁液を吸引させた後、この
懸濁液吸引ノズル54を引上げ、別の場所に移して当該
ノズル54内の懸濁液を適所(例えば反応容器)に滴下
させる。
【0037】以上の便の検査方法によれば、懸濁液吸引
ノズル54によりシール用フィルム16を突き破った
後、そのまま当該ノズル54内に懸濁液を吸引するだけ
で懸濁液17の採取ができるので、ピペット部をもつ採
便容器を用いた従来方法のように、当該ピペット部にお
ける細径の孔に針等を通して薄肉部を突き破るといった
細かい作業や、指で容器中腹部を押してピペット部から
懸濁液を滴下させるといった面倒な作業がいらず、適量
の懸濁液を正確にかつ容易に採取することができ、また
当該作業の自動化も容易に進めることができる。
【0038】採便容器については、その底部側端面にシ
ール用フィルム16を貼着して開口を塞ぐだけの簡単な
構造で、上記の方法の実施が可能であり、従来のように
複雑な構造のピペット部を容器底部に設けるものに比
べ、低コストで量産できる。また、このように容器底部
側の構造を簡略化することにより、検査液収納容器1
0に雌ねじ部11を一体に形成することや、検査液収
納容器10内に扱き部13を一体に形成すること、ある
いは、検査液収納部12の断面形状を扁平にすること
が容易となり、の雌ねじ部11の形成によって容器先
端側からの検査液17の洩れを確実に防ぐことができ、
の扱き部13の形成によって検査液17中に分散させ
る検体の量を一定化させることができ、の検査液収納
部12の扁平化によってその外周面へのラベル14の貼
着を容易にし、かつ、このラベル14への氏名等の記入
を容易化できるという効果が得られる。
【0039】また、容器の底部側開口を蓋で塞ぐ構造の
ものでは、容器断面形状を円以外の異形断面とすると、
その分シール性が低下するおそれがあるが、この実施の
形態のようにシール用フィルムの貼着によって開口を塞
ぐものでは、容器の断面形状に関係なく高いシール性を
確保することができる。
【0040】さらに、この実施の形態では、容器底部に
厚肉の補強用フランジ部15を形成して変形しにくく
し、このフランジ部15の端面にシール用フィルム16
を貼着するようにしているので、上記変形に起因してフ
ランジ部15からシール用フィルム16が剥がれたり、
損傷したりすることが防止可能となっている。また、厚
肉のフランジ部15の形成により、シール用フィルム1
6の貼着面積を増やしてより確実な固定及びシールがで
きる利点も得られる。
【0041】その他、本発明は例えば次のような形態を
とることも可能である。
【0042】(1) 検査液収納容器10の断面形状を扁平
にする場合、その形状は楕円に限らず、例えば小判状
や、略長方形状にしても、前記と同様、ラベル14の貼
着及びラベル14への記入を容易にできる利点が得られ
る。
【0043】(2) 前記扱き部13やフランジ部15は適
宜省略が可能である。ただし、このフランジ部15の形
成により、他の部分は薄肉にして容器軽量化を図りなが
ら、フランジ部15での変形を抑制してシール用フィル
ム16によるシールをより確実に良好に保つことができ
る利点が得られる。
【0044】(3) 前記図6では、容器保持部材40を地
盤に固定し、これに対して懸濁液吸引装置50を上下方
向と水平方向との双方に搬送するものを示したが、懸濁
液吸引装置50は上下方向にのみ搬送するようにし、そ
の代わりに、例えば容器保持部材40と反応容器とを並
べてターンテーブル等の移動テーブル上に載置し、これ
らを交互に懸濁液吸引ノズル54の下方の位置へ水平方
向に搬送できるようにしてもよい。
【0045】(4) 前記各実施形態では、検査液収納容器
10の先端部に雌ねじ部11を、検体採取部材20に雄
ねじ部22を設けたものを示したが、これらを省略し、
例えば検体採取部材20の外周面と検査液収納容器10
の先端部内周面との間にシール部材を介在させて容器内
を密封することも可能である。ただし、上記のような雌
ねじ部11及び雄ねじ部22をそれぞれ検査液収納容器
10及び検体採取部材20に一体に形成すれば、部品点
数の少ない簡素な構造で確実なシールができる利点が得
られる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明は、検査液収納容器
の本体を、先端側及び底部側に開口し、かつ、少なくと
も前記懸濁液吸引ノズルが挿入される領域での内周面形
状が前記底部側の開口の形状と同一である形状に一体成
形し、その底部側端面にシール用フィルムを貼着して容
器底部側開口を塞いだものであるので、簡単な構造で容
器内を密封しながら、上記シール用フィルムを懸濁液吸
引ノズルで突き破ることにより中の懸濁液を吸引できる
とともに、容器本体の底部形状を単純化することによ
り、容器本体の一体成形を可能にしながら、その形状を
自由に設定して種々の効果を得ることができる。
【0047】例えば、この容器本体の少なくとも一部の
断面形状を扁平状にすることにより、この部分にラベル
等を安定して貼着することができ、かつ、このラベル等
への記入作業を容易にできる効果が得られる。
【0048】また、上記検査液収納容器の先端部に雌ね
じ部を一体に形成し、この雌ねじ部と螺合可能な雄ねじ
部を上記検体採取部材に一体に形成することにより、確
実なシールができる。
【0049】また、上記雌ねじ部から底部側に、上記検
体付着部の外径とほぼ同等の内径の扱き孔をもつ扱き部
を延長させることにより、検査液内に分散する検体の量
を安定させることができる。
【0050】上記採便容器において、上記容器本体の底
部側端部に他の部分よりも厚肉で容器径方向外側に突出
するフランジ部を形成したものでは、他の部分は薄肉と
して容器全体の軽量化を図りながら底部側端部の変形を
局所的に抑制でき、このフランジ部の端面に上記シール
用フィルムを貼着することにより、上記変形に起因して
シール用フィルムが剥がれたり、損傷したりするのを防
止できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態にかかる採便容器
の検査液収納容器の一部断面側面図、(b)はその底面
図である。
【図2】図1に示す採便容器の底部構造を示す斜視図で
ある。
【図3】(a)は本発明の実施の形態にかかる採便容器
の検体採取部材の正面図、(b)はその一部断面側面図
である。
【図4】(a)は図3に示す検体採取部材により検体を
採取する作業を示す使用状態図、(b)は他の検体採取
部材を示す側面図である。
【図5】図3に示す検体採取部材を図1に示す検査液収
納容器に装着した状態を示す断面正面図である。
【図6】図5に示す採便容器内から懸濁液を採取するた
めの装置の一例を示す一部断面正面図である。
【図7】容器保持部材に保持された採便容器のシール用
フィルムを懸濁液吸引ノズルで突き破る作業を示す一部
断面正面図である。
【符号の説明】
10 検査液収納容器 11 雌ねじ部 12 検査液収納部 13 扱き部 13a 扱き孔 14 ラベル 15 フランジ部 16 シール用フィルム 17 検査液 20 検体採取部材 22 雄ねじ部 40 容器保持部材 50 懸濁液吸引装置 54 懸濁液吸引ノズル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−292189(JP,A) 特開 平7−12808(JP,A) 特開 平7−110329(JP,A) 特開 平6−148178(JP,A) 特開 平6−331623(JP,A) 特開 平10−300643(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/48 G01N 33/50 G01N 1/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側及び底部側に開口し、内部に検査
    液を収容可能でかつ底部側の開口から懸濁液吸引ノズル
    が挿入可能な検査液収納容器と、糞便からなる検体が付
    着可能な検体付着部を先端に有し、この検体付着部が上
    記検査液収納容器内に挿入された状態でこの検査液収納
    容器の先端開口部に密着状態で装着可能な検体採取部材
    とを備えた採便容器であって、上記検査液収納容器の本
    体を、先端側及び底部側に開口し、かつ、少なくとも前
    記懸濁液吸引ノズルが挿入される領域での内周面形状が
    前記底部側の開口の形状と同一である形状に一体成形
    し、その底部側端面に前記懸濁液吸引ノズルにより上か
    ら突き破ることができるシール用フィルムを貼着して容
    器底部側開口を塞いだことを特徴とする採便容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の採便容器において、上記
    容器本体の少なくとも一部の断面形状を扁平状としたこ
    とを特徴とする採便容器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の採便容器におい
    て、上記検査液収納容器の先端部に雌ねじ部を一体に形
    成し、上記検体採取部材に上記雌ねじ部と螺合可能な雄
    ねじ部を一体に形成したことを特徴とする採便容器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の採便容器において、上記
    雌ねじ部から底部側に、上記検体付着部の外径とほぼ同
    等の内径の扱き孔をもつ扱き部を延長させたことを特徴
    とする採便容器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の採便容
    器において、上記容器本体の底部側端部に他の部分より
    も厚肉で容器径方向外側に突出するフランジ部を形成
    し、このフランジ部の端面に上記シール用フィルムを貼
    着したことを特徴とする採便容器。
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