JP3494756B2 - 感光材料現像処理用水洗水の監視方法 - Google Patents

感光材料現像処理用水洗水の監視方法

Info

Publication number
JP3494756B2
JP3494756B2 JP12678795A JP12678795A JP3494756B2 JP 3494756 B2 JP3494756 B2 JP 3494756B2 JP 12678795 A JP12678795 A JP 12678795A JP 12678795 A JP12678795 A JP 12678795A JP 3494756 B2 JP3494756 B2 JP 3494756B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductivity
water
tank
washing
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12678795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0843338A (ja
Inventor
悟示 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP12678795A priority Critical patent/JP3494756B2/ja
Publication of JPH0843338A publication Critical patent/JPH0843338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3494756B2 publication Critical patent/JP3494756B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料を処理する処
理液槽の水洗槽に貯留される水洗水に感光材料の処理に
起因して前段の漂白液又は定着液又は漂白定着液が混入
する度合いを監視する感光材料現像処理用水洗水の監視
方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】感光材
料は、発色現像液、漂白定着液等に浸漬され、最終的に
水洗水によって水洗処理されて乾燥部へと至る構成とな
っている。
【0003】水洗水を貯留する処理槽は一般的に複数あ
り、前段までの漂白液又は定着液又は漂白定着液を徐々
に排除していくため、最終水洗槽は比較的汚染度合い
(特に、漂白定着液の混入度合い)が少ない。しかし、
処理量が多くなるにつれ最終水洗槽にも漂白定着液の混
入が確認されることがある。
【0004】これは、感光材料による漂白液又は定着液
又は漂白定着液の持ち出しの他、蒸発によって天井面に
付着した薬剤を含む水滴が水洗槽上で滴下することが考
えられる。
【0005】また、例えば、1つの処理槽内で上下に仕
切られ、さらに上槽が左右に仕切られた所謂多室水洗槽
においては、各仕切り壁間の感光材料通過口からのリー
クによって汚染時期を速める原因となっている。さら
に、各仕切り壁間には、ブレードやローラ等が設けられ
て、通常は互いの槽を仕切っているが、機構上のトラブ
ルにより、大きなリークを起こすことがある。
【0006】この汚染度合いが所定値を超えた時点で新
鮮水を補充する考えは従来からあるが、具体的な汚染度
合いの検出のための手段、並びにその後の制御手段につ
いて詳細に記載されたものはなく、通常は、経験による
定期的な水洗水の補充又は交換によって、対処してい
る。
【0007】しかしながら、このような経験的の処置で
は、適正な補充がなされているか否かが不明であり、品
質を維持しようとすればなるべく補充又は交換回数を増
やすことになり、無駄な作業が増え、かつ廃棄量が増加
することになる。一方、補充又は交換を最小限に抑えよ
うとすると、品質に影響することになる。
【0008】 本発明は上記事実を考慮し、水洗槽の水
洗水への前段の漂白液又は定着液又は漂白定着液の混入
度合いを精度よく検出することができ、適正な量と適正
な時期に補充又は交換することにより、品質の維持とメ
ンテナンス性の向上を両立することができる感光材料現
像処理用水洗水の監視方法を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、感光材料を処理する処理液槽の水洗槽に貯留される
水洗水に感光材料の処理に起因して漂白液又は定着液
は漂白定着液が混入する度合いを監視する感光材料現像
処理用水洗水の監視方法であって、現在貯留されている
前記漂白液又は定着液又は漂白定着液の導電率と、前記
水洗槽に補充される補充水の導電率とから所定の演算式
を用いて、前記水洗槽の基準導電率を少なくとも所定時
間毎に演算して更新記憶し、前記所定時間毎に前記水洗
槽内の水洗水の導電率を測定し、この測定された導電率
と前記基準導電率と比較することによって、水洗槽内の
水洗水の前記漂白液又は定着液又は漂白定着液の混入度
合いを監視することを特徴としている。
【0010】 請求項2に記載の発明は、感光材料を処
理する処理液槽の水洗槽に貯留される水洗水に感光材料
の処理に起因して漂白液又は定着液又は漂白定着液が混
入する度合いを監視する感光材料現像処理用水洗水の監
視方法であって、前記漂白液又は定着液又は漂白定着液
を調液した母液を貯留した後、この母液の導電率と、前
記水洗槽に貯留されている水洗水の導電率とを測定し、
この測定結果から所定の演算式を用いて、前記水洗槽の
基準導電率を演算して記憶し、前記所定時間毎に前記
洗槽内の水洗水の導電率を測定し、この測定された導電
率を前記基準導電率と比較することによって、水洗槽内
の水洗水の前記漂白液又は定着液又は漂白定着液の混入
度合いを認識することを特徴としている。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の感光材料現像処理用水洗水の監視方
法であって、前記測定した水洗水の導電率に基づいて、
その変化度合いから前記基準導電率に達する時期を予測
することを特徴としている。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記請求項3に
記載の感光材料現像処理用水洗水の監視方法において、
複数回の測定から得られた導電率から単位時間あたり、
及び/又は処理感光材料単位面積あたりの導電率変化量
を計算し、これをそれぞれの基準値と比較することを特
徴としている。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、既に各処理槽
内に漂白液又は定着液又は漂白定着液が貯留されている
状態で、漂白液又は定着液又は漂白定着液の導電率CP
と、水洗槽へ補充する補充水の導電率CW とを測定す
る。
【0014】ここで、水洗槽に漂白液又は定着液又は漂
白定着液が混入する率、言い換えれば漂白液又は定着液
又は漂白定着液の希釈倍率が所定倍率mを超えたときに
処理に影響が出るとして、このとき水洗槽の導電率Cを
基準として演算する。
【0015】すなわち、水洗槽の貯留量(体積)は、
【0016】
【数1】
【0017】で表すことができる。
【0018】この(1)式を整理すると、
【0019】
【数2】
【0020】となる。ここで、CP ≫Cw であるため、
P −CW ≒CP と近似させ、(2)式をさらに整理す
ると、
【0021】
【数3】
【0022】とすることができる。
【0023】なお、水洗水にタンク内の水にバクテリア
や藻が発生するのを防ぐための添加物を加えることもあ
り、これによって導電率が変化するため、この添加物に
よる変動分f(m)を考慮する必要がある。このf(m)
は、導電率が一般的に希釈倍率に対して変化する性質が
あり、その関係を実験で求めたものである(実施例の項
の表2参照)。
【0024】これを上記(3)式に当てはめると、
【0025】
【数4】
【0026】と表される。
【0027】上記演算式(4)によって求めた導電率C
は基準導電率として少なくとも所定時間毎に演算して更
新記憶する。これは、特に漂白液又は定着液又は漂白定
液の濃度が変化することによる、水洗槽への混入時の
影響の度合いが変動することがあるためである。
【0028】この基準導電率Cは、演算によって求めた
が、これとは別に所定時間毎に実際の水洗槽の導電率を
測定する。この測定結果と前記演算によって求めた基準
導電率Cとを比較することによって、精度よく水洗槽内
への漂白液又は定着液又は漂白定着液の混入を主因とす
る汚染度合いを監視することができる。
【0029】請求項2に記載の発明によれば、漂白液又
は定着液又は漂白定着液を調液した母液を貯留した後、
この母液の導電率を測定する。また、水洗槽内に貯留さ
れている水洗水の導電率を測定する。これらの測定結果
から前記(4)式に基づいて基準導電率を演算して記憶
する。請求項1と異なる点は、この基準導電率は母液、
すなわち未使用状態での漂白液又は定着液又は漂白定着
液の導電率を求めるため、漂白液又は定着液又は漂白定
液の交換(全て廃棄して新たに漂白液又は定着液又は
漂白定着液を貯留する)毎に更新記憶すればよく、制御
が容易となる。
【0030】以下の制御は、請求項1と同様に所定時間
毎に水洗槽内の水洗水の導電率を測定し、この測定され
た導電率を前記基準導電率と比較することによって、精
度よく水洗槽内への漂白液又は定着液又は漂白定着液の
混入を主因とする汚染度合いを認識することができる。
【0031】請求項3に記載の発明によれば、前記請求
1又は請求項2の制御に加えて、例えば測定した水洗
水の導電率と1回前の導電率との変化率を演算し、過去
数回(10回程度)の平均変化率と比較して、急激な変
化が生じているか否かを判断することによって、基準導
電率に達する時期を予測する。これにより、例えば、処
理槽間のリークによる急激な漂白液又は定着液又は漂白
定着液の混入を実際に基準導電率を超える導電率となる
以前に判断することができ、その後の処置を感光材料処
理の品質を損なう前に迅速に行うことができる。
【0032】請求項4に記載の発明によれば、導電率を
複数回測定し、単位時間あたりの導電率変化量及び/又
は処理感光材料単位面積あたりの導電率変化量を計算す
る。この計算値をそれぞれの基準値と比較する。
【0033】さらに詳しくは、過去数回の単位時間あた
りの導電率変化、及び/又は処理感光材料単位面積あた
りの導電率変化を過去数回の各々の変化率と比較した
り、各々の変化率が予め設定された値と比較すること
で、水洗水の異常を検知することができる。
【0034】また、単位時間あたりの導電率変化量と処
理感光材料単位面積あたりの導電率変化量を分離して演
算することで、許容される基準導電率を超える時期をよ
り性格に予測できる。
【0035】
【実施例】(第1実施例) 図1には、本実施例に係る感光材料処理装置が示されて
いる。
【0036】感光材料10は、図示しない前工程におい
て、露光処理がなされ、図1に示す現像処理部12へと
至るようになっている。
【0037】現像処理部12は、複数の処理液槽(図1
の左から順に1槽の発色現像槽14、漂白定着槽20が
設けられている。これら各槽には、ローラ、ガイド板が
取付けられた図示しないラックが配設されており、この
ラックのローラ、ガイド板に案内されることによって、
感光材料10は、図1に示される如く、略U字型の搬送
経路で各槽へ浸漬され。現像処理等が成されるようにな
っている。
【0038】漂白定着槽20に隣接して、多室水洗部2
2が配設されている。
【0039】多室水洗部22は、処理槽の上下が仕切り
板24によって仕切られ、さらに上槽が仕切り壁26に
よって仕切られ、3槽に分割されている。各槽には、水
洗水が貯留されており、図示しないラックがそれぞれ配
設されている。また、仕切り板24には、第1水洗槽2
2Aと第2水洗槽22B、第2水洗槽22Bと第3水洗
槽22Cとを連通する連通口28が設けられ、逆止弁3
0が取付けられている。これにより、漂白定着槽20か
ら受け渡された感光材料10は、図1の第1水洗槽22
A、第2水洗槽22B、第3水洗槽22Cの順に浸漬さ
れるようになっている。
【0040】すなわち、第1水洗槽22A、第2水洗槽
22B及び第3水洗槽22Cの3つの槽を通過すること
によって、感光材料10に付着する漂白液又は定着液又
は漂白定着液(特に、漂白定着槽20内の漂白定着液)
を洗い流すことができる。
【0041】図1に示される如く、第2水洗槽22Bと
第3水洗槽22Cとの間には、浄化装置32が介在され
ており、第2水洗槽22B内の水洗水を主に鉄分を除く
透過膜を通過させて第3水洗槽22へ送り込むことがで
きるようになっている。なお、この浄化装置32は、後
述する第3水洗槽22Cの汚染度合い(第3水洗槽22
Cの水洗水の導電率)に応じてオン・オフ制御されるよ
うになっている。また、オフ状態では、リターンバルブ
32Aが開放され、吸引した水洗水は再度第2水洗槽2
2Bへ戻される構成となっている。
【0042】また、第3水洗槽22Cには、水洗補充液
(新鮮水)が貯留されたタンク34から延設されたパイ
プ36の先端が配設されている。このパイプ36の途中
にはポンプ38が介在されており、タンク34内の水洗
補充液を第3水洗槽22Cへ供給することができるよう
になっている。なお、このような補充液を補充するため
の構造は、各処理槽共持っているが、図1では、第3水
洗槽22Cのタンク34のみを図示し、その他の図示は
省略した。
【0043】水洗水として使用されるものは、脱イオン
水あるいは一般の水道水が用いられているが、地域によ
ってこの水道水の導電率は、以下の表1の如く異なって
いる。
【0044】
【表1】
【0045】このように、水道水は種類(特に、水道水
に含まれる不純物(CaやMg))によって、導電率が
異なることがわかる。上記地域内での水道水の導電率は
大きな違いはないが、例えば、感光材料10が処理され
るにつれて、漂白定着槽20内の漂白定着液が混入する
と、水洗水の導電率は大きく変化する。
【0046】ここで、下流側の漂白定着槽20、第2水
洗槽22B、第3水洗槽22C及びタンク34には、そ
れぞれ導電率センサ40、41、42、44が取付けら
れ、各槽の導電率を測定することができるようになって
いる。また、浄化装置32の吐出側配管途中にも導電率
センサ46が設けられている。
【0047】さらに、これらの導電率センサ40、4
1、42、44、46に併設して漂白定着槽20、第3
水洗槽22C、タンク34及び浄化装置32の吐出側配
管途中には温度センサ48、49、50、52、54が
それぞれ取付けられている。
【0048】導電率センサ40、41、42、44、4
6及び温度センサ48、49、50、52、54は、そ
れぞれマルチプレクサ56の入力端に接続されており、
何れか1つが選択されて、検出信号がA/D変換器58
を介してCPU60へ入力されるようになっている。
【0049】CPU60には、メモリ62が接続され、
検出した値又は演算結果等を記憶し、又は取り込んでC
PU60内で処理することができるようになっている。
【0050】また、CPU60には、表示部64及び警
報装置(ブザー)66が接続されており、第3水洗槽2
2Cの導電率が所定以上となったときに表示部64にそ
の旨を表示すると共に警報装置66を作動させるように
なっている。
【0051】CPU60では、所定の時期に漂白定着槽
20及びタンク34内の水洗水の導電率が取り込まれる
と、前述並びに下記に再度明示した(4)式に従って基
準導電率Cが演算され、記憶されるようになっている。
すなわち、基準導電率Cは、所定の時期毎に更新記憶さ
れる。
【0052】
【数5】
【0053】一方、CPU60では、第3水洗槽22C
の導電率Ct を前記所定の時期の間と同じか異なるイン
タバルで検出し、この検出時毎に記憶された基準導電率
Cと比較するようになっている。この比較の結果、検出
された導電率Ct が基準導電率Cよりも大きい場合に、
前記表示部64及び警報装置66を作動させるようにな
っている。
【0054】以下に第1実施例の作用を図2のフローチ
ャートに従い説明する。
【0055】ステップ100では、漂白定着槽20に貯
留されている漂白定着液の導電率CP を検出し、次いで
ステップ102においてこの漂白定着液の温度を検出す
る。次のステップ104では、前記検出したCP の温度
補正を行い、次いでステップ106でこのCP をメモリ
62に記憶する。
【0056】次のステップ108では、タンク34内の
水洗補充液(新鮮水)の導電率CWを検出し、次いでス
テップ110においてこの水洗補充液の温度を検出す
る。次のステップ112では、前記検出したCW の温度
補正を行い、次いでステップ114でこのCW をメモリ
62に記憶する。
【0057】次のステップ116では、前記メモリ62
に記憶したCP とCW とに基づいて、前述の(4)式を
用いて基準導電率Cを演算する。
【0058】ところで、本実施例では、水洗補充液(新
鮮水)の導電率CW は、日本国内における水道水の標準
値である0.2mS/cmとし(表1参照)、漂白液又は定着液
又は漂白定着液の導電率CP を120mS/cm(標準値)と
し、さらに第3水洗槽22Cでの許容倍率mを500倍
に設定した。また、化学的補正項f(m)は、前記希釈倍
率mによって定められており、以下の第2表に基づい
て、本実施例ではf(m)=0.621mS/cm とした。
【0059】以上のことから(4)式を使って基準導電
率Cを演算すると、
【0060】
【数6】
【0061】となる。
【0062】
【表2】
【0063】次いでステップ118では、浄化装置32
が作動中か否かを判断し、肯定判定された場合は、ステ
ップ120へ移行して補正処理が実行される。この補正
処理は、図6に示されるフローチャートで示されてお
り、後述する。
【0064】次のステップ122では補正された基準導
電率Cをメモリ62に記憶する。また、ステップ118
で否定判定された場合は、補正の必要がないので、ステ
ップ120を飛び越して、ステップ122へ移行する。
【0065】次のステップ124では、変数Iをインク
リメントし、ステップ126へ移行する。
【0066】ステップ126では、第3水洗槽22C内
の水洗水の導電率Ct を検出し、次いでステップ128
でこの第3水洗槽内の水洗水の温度を検出し、ステップ
130へ移行してCt の温度補正を行う。
【0067】次のステップ132では、前記メモリ62
に記憶された基準導電率Cと検出(補正)されたCt
を比較し、C>Ct と判定された場合は、第3水洗槽2
2Cの水洗水の汚染度合いは処理に影響がない程度であ
ると判断し、ステップ134へ移行して、所定時間経過
したか否かを判断する。ここで肯定判定されると、ステ
ップ136へ移行して、変数Iが所定値Xとなったか否
かが判断され、否定判定の場合は、ステップ124へ移
行する。また、肯定判定された場合はステップ138で
変数Iをリセット(0)した後、ステップ100へ移行
して基準導電率の更新を行う。
【0068】すなわち、Ct の検出及びCとの比較をX
回行う毎に基準導電率Cが更新される。これは、漂白定
着槽20内の漂白定着液は蒸発等によってその濃度が変
化し、導電率が変化する可能性があることを考慮するた
めであり、これにより、常に適正なCW に基づいて基準
導電率Cを設定することができる。
【0069】一方、ステップ132でC≦Ct と判定さ
れた場合には、第3水洗槽22Cの水洗水の汚染度合い
が処理に影響を及ぼすと判断し、ステップ140へ移行
して、表示部64及び警報装置66を作動させ、オペレ
ータに異常であることを報知し、処理は終了する。
【0070】このように第1実施例では、漂白定着槽2
0内の漂白定着液の導電率CP と、タンク34内の新鮮
水の導電率CW とから基準導電率Cを所定の演算式
((4)式参照)で演算し、第3水洗槽22C内の水洗
水の導電率Ct と比較することによって、第3水洗槽2
2C内の水洗水の汚染度合いを判断するため、精度良く
かつ迅速に判別することができる。また、基準導電率C
は、漂白定着槽20内の漂白定着液が蒸発等によってそ
の導電率CP が変化することを予測して、所定時間(I
=X)毎に更新するようにしたので、常に適正な基準導
電率Cに基づいて、汚染度合いを判断することができ
る。
【0071】以下に前記ステップ120における補正処
理ルーチンを図6のフローチャートに従い説明する。
【0072】ステップ500では、浄化液の導電率CRO
を測定し、ステップ502へ移行して浄化液の温度を測
定する。ステップ504では、この測定された温度に基
づいて導電率CROを補正し、ステップ506へ移行して
この導電率CROをメモリする。
【0073】次のステップ508では、第2水洗槽22
Bの導電率C2 を測定し、次いでステップ510で第2
水洗槽22Bの液温を測定する。この測定された液温に
基づいてステップ512では前記導電率C2 を補正し、
ステップ514でメモリする。
【0074】次のステップ516では、前記メモリした
浄化液の導電率CROと、第2水洗槽22Bの導電率C2
とから補正値aを演算し、ステップ518で(4)式で
求めた基準導電率Cを補正し(C←C−a)、メインル
ーチンへ戻る。 (第2実施例) 以下に本発明の第2実施例について説明する。なお、上
記第1実施例と同一構成部分は同一の符号を付してその
構成の説明を省略する。
【0075】第2実施例の特徴は、第3水洗槽22Cに
設けられた1個の導電率センサ44によって汚染度合い
を判断することにある(浄化装置32が設けられている
場合は、その吐出側に設けられた導電率センサ46も必
要)。このため、図1に記載の漂白定着槽20及びタン
ク34に設けられた導電率センサ40、42及び温度セ
ンサ48、50を省略することができる。なお、その他
の構成は図1と同様である。
【0076】以下に第2実施例の作用を図3のフローチ
ャートに従い説明する。
【0077】まず、ステップ200では、第3水洗槽に
漂白定着液の原液を500倍に希釈した希釈水を貯留す
ることを指示する。
【0078】この貯留が終了した時点でステップ202
では、第3水洗槽22C内の希釈水の導電率Ct を検出
し、次いでステップ204でこの第3水洗槽22C内の
温度を検出する。
【0079】次のステップ206では、Ct の温度補正
を行い、ステップ208でこの温度補正されたCt を基
準導電率Cに代入する。
【0080】次のステップ210では浄化装置32が作
動中か否かを判断し、肯定判定された場合は、ステップ
212へ移行して補正処理が実行され、ステップ214
へ移行して補正された基準導電率Cをメモリ62に記憶
する。なお、この補正処理は、前述の図6に基づいて説
明した補正処理と同様である。また、ステップ210で
否定判定された場合は、補正の必要がないので、ステッ
プ212を飛び越して、ステップ214へ移行する。
【0081】次のステップ216では、第3水洗槽22
Cに貯留した希釈水を廃棄することを指示し、ステップ
218で第3水洗槽へ新鮮水を貯留することを指示す
る。
【0082】ステップ220では、新鮮水の貯留が完了
したか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ2
22へ移行して表示部64を作動して処理可能状態であ
ることを報知する。
【0083】次のステップ224では、処理が開始され
たか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ22
6へ移行して第3水洗槽22C内の水洗水の導電率Ct
を検出する。次いでステップ228で第3水洗槽22C
内の温度を検出し、ステップ230でCt の温度補正を
行う。
【0084】次のステップ232では、前記メモリ62
に記憶された基準導電率Cと検出(補正)されたCt
を比較し、C>Ct と判定された場合は、第3水洗槽2
2Cの水洗水の汚染度合いは処理に影響がない程度であ
ると判断し、ステップ234へ移行して、所定時間経過
したか否かを判断する。ここで肯定判定されると、ステ
ップ224へ移行する。一方、ステップ232でC≦C
t と判定された場合には、第3水洗槽22Cの水洗水の
汚染度合いが処理に影響を及ぼすと判断し、ステップ2
36へ移行して、表示部64及び警報装置66を作動さ
せ、オペレータに異常であることを報知し、処理は終了
する。
【0085】第2実施例によれば、最初に第3水洗槽2
2Cに所定の倍率(例えば、500倍)の漂白定着液の
希釈水を貯留し、このときの導電率を基準導電率Cとし
て設定するため、導電率センサ44を第3水洗槽22C
にのみ設ければよく(浄化装置32がある場合には、そ
の吐出口側にも設ける。)、装置構成が簡単となる。 (第3実施例) 以下に本発明の第3実施例について説明する。なお、上
記第1実施例と同一構成部分は同一の符号を付してその
構成の説明を省略する。
【0086】第3実施例の特徴は、第1実施例が基準導
電率Cを更新記憶するのに対して、処理前に漂白定着液
の母液の導電率CP を得ることにより、制御を簡略した
ものである。従って、装置構成は図1と同様である。
【0087】以下に第3実施例の作用を図4のフローチ
ャートに従い説明する。
【0088】まず、ステップ300では、各処理液槽へ
母液を貯留することを指示する。
【0089】次のステップ302では、下流側の漂白定
着槽20に貯留されている漂白定着液の導電率CP を検
出し、次いでステップ304においてこの漂白定着液の
温度を検出する。次のステップ306では、前記検出し
たCP の温度補正を行い、次いでステップ308でこの
P をメモリ62に記憶する。
【0090】次のステップ310では、タンク34内の
水洗水(新鮮水)の導電率CW を検出し、次いでステッ
プ312においてこの新鮮水の温度を検出する。次のス
テップ314では、前記検出したCW の温度補正を行
い、次いでステップ316でこのCW をメモリ62に記
憶する。
【0091】次のステップ318では、前記メモリ62
に記憶したCP とCW とに基づいて、前述の(4)式を
用いて基準導電率Cを演算する。
【0092】次いでステップ320では、浄化装置32
が作動中か否かを判断し、肯定判定された場合は、ステ
ップ322へ移行して補正処理が実行され、ステップ3
24へ移行して補正された基準導電率Cをメモリ62に
記憶する。なお、この補正処理は、前述の図6に基づい
て説明した補正処理と同様である。また、ステップ32
0で否定判定された場合は、補正の必要がないので、ス
テップ322を飛び越して、ステップ324へ移行す
る。
【0093】次のステップ326では、表示部64を作
動して処理可能状態であることを報知する。
【0094】次のステップ328では、処理が開始され
たか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ33
0へ移行して第3水洗槽22C内の水洗水の導電率Ct
を検出する。次いでステップ332で第3水洗槽22C
内の温度を検出し、ステップ334でCt の温度補正を
行う。
【0095】次のステップ336では、前記メモリ62
に記憶された基準導電率Cと検出(補正)されたCt
を比較し、C>Ct と判定された場合は、第3水洗槽2
2Cの水洗水の汚染度合いは処理に影響がない程度であ
ると判断し、ステップ338へ移行して、所定時間経過
したか否かを判断する。ここで肯定判定されると、ステ
ップ328へ移行する。一方、ステップ336でC≦C
t と判定された場合には、第3水洗槽22Cの水洗水の
汚染度合いが処理に影響を及ぼすと判断し、ステップ3
40へ移行して、表示部64及び警報装置66を作動さ
せ、オペレータに異常であることを報知し、処理は終了
する。
【0096】第3実施例によれば、処理前の段階、すな
わち母液を貯留した時点での漂白定着液の導電率C
P (及びタンク34内の新鮮水の導電率CW )に基づい
て基準導電率Cを得るようにたため、適正な基準導電率
Cを設定することができる。また、処理中はCt を検出
するのみでよいため、制御が簡単となる。 (第4実施例) 以下に本発明の第4実施例について説明する。なお、上
記第1実施例と同一構成部分は同一の符号を付してその
構成の説明を省略する。
【0097】第4実施例の特徴は、前記第2実施例の制
御に加え、実際に第3水洗槽22Cの水洗水の導電率C
t が基準導電率Cに達する時期を予測することにある。
従って、装置構成は、第2実施例と同様に第3水洗槽2
2C内の1個の導電率センサ44(浄化装置32が設け
られている場合は、その吐出口側の導電率センサ46も
必要。)であり、簡単な構造となっている。
【0098】以下に第4実施例の作用を図5のフローチ
ャートに従い説明するが、前記第2実施例の制御(図3
参照)と同一処理ステップは、同一の符号の末尾に"A"
を付して、その説明を省略する。
【0099】ステップ232Aによる比較制御でC≦C
t と判定されると、ステップ400へ移行して、第3水
洗槽22C内の水洗水の導電率Ct が処理に影響を及ぼ
す程度の異常を示すレッドゾーンアラーム処理を実行し
て処理を終了する。
【0100】また、ステップ232AでC>Ct と判定
されると、ステップ402へ移行して変数Iをインクリ
メントし、次いでステップ404で現時点で検出した第
3水洗槽22C内の水洗水の導電率Ct をCt(I)に代入
する。
【0101】次のステップ406では、前回の水洗水の
導電率Ct(I-1)を読み出して、今回との変化量mtを演
算する(mt←Ct(I)−Ct(I-1))。
【0102】次のステップ408では、この変化量mt
を過去n回(例えば、10回)の平均値と比較し、今回
の変化量mtが平均値よりも下回っている場合には、汚
染度合いに大きな変化がないと判断され、ステップ23
4Aへ移行する。また、ステップ408において今回の
変換量mtが平均値よりも上回っていると場合には、ス
テップ410へ移行して、注意を喚起するイエローゾー
ンアラーム処理を実行し処理は終了する。
【0103】第4実施例によれば、例えば、各水洗槽間
に設けられた逆止弁30等の破損(又は故障)で大量の
水洗水がリークしたことを迅速に判断することができ
る。
【0104】なお、本実施例では、水洗部に多室水洗部
22を適用したが、このような構造の水洗部に限らず、
横に複数槽並んでいる一般的な水洗部にも適用可能であ
る。
【0105】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光材料
現像処理用水洗水の監視方法は、水洗槽の水洗水への前
段の漂白液又は定着液又は漂白定着液の混入度合いを精
度よく検出することができ、適正な量と適正な時期に補
充又は交換することにより、品質の維持とメンテナンス
性の向上を両立することができるという優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る(及び第2実施例乃至第4実
施例に関連する)感光材料処理装置の概略図である。
【図2】第1実施例に係る制御フローチャートである。
【図3】第2実施例に係る制御フローチャートである。
【図4】第3実施例に係る制御フローチャートである。
【図5】第4実施例に係る制御フローチャートである。
【図6】第1実施例乃至第4実施例における浄化装置補
正処理サブルーチンを示すフロチャートである。
【符号の説明】
10 感光材料 20 漂白定着槽(処理液槽) 22C 第3水洗槽(水洗槽) 40、42、44、46 導電率センサ 60 CPU 62 メモリ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を処理する処理液槽の水洗槽に
    貯留される水洗水に感光材料の処理に起因して漂白液又
    は定着液又は漂白定着液が混入する度合いを監視する感
    光材料現像処理用水洗水の監視方法であって、 現在貯留されている前記漂白液又は定着液又は漂白定着
    液の導電率と、前記水洗槽に補充される補充水の導電率
    とから所定の演算式を用いて、前記水洗槽の基準導電率
    を少なくとも所定時間毎に演算して更新記憶し、 前記所定時間毎に前記水洗槽内の水洗水の導電率を測定
    し、 この測定された導電率と前記基準導電率と比較すること
    によって、水洗槽内の水洗水の前記漂白液又は定着液又
    は漂白定着液の混入度合いを監視することを特徴とする
    感光材料現像処理用水洗水の監視方法。
  2. 【請求項2】 感光材料を処理する処理液槽の水洗槽に
    貯留される水洗水に感光材料の処理に起因して漂白液又
    は定着液又は漂白定着液が混入する度合いを監視する感
    光材料現像処理用水洗水の監視方法であって、 前記漂白液又は定着液又は漂白定着液を調液した母液を
    貯留した後、 この母液の導電率と、前記水洗槽に貯留
    されている水洗水の導電率とを測定し、 この測定結果から所定の演算式を用いて、前記水洗槽の
    基準導電率を演算して記憶し、 前記所定時間毎に前記水洗槽内の水洗水の導電率を測定
    し、 この測定された導電率を前記基準導電率と比較すること
    によって、水洗槽内の水洗水の前記漂白液又は定着液又
    は漂白定着液の混入度合いを認識することを特徴とする
    感光材料現像処理用水洗水の監視方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は請求項2に記載の感光
    材料現像処理用水洗水の監視方法であって、 前記測定した水洗水の導電率に基づいて、その変化度合
    いから前記基準導電率に達する時期を予測することを特
    徴とする感光材料現像処理用水洗水の監視方法。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載の感光材料現像処理
    用水洗水の監視方法において、 複数回の測定から得られた導電率から単位時間あたり、
    及び/又は処理感光材料単位面積あたりの導電率変化量
    を計算し、これをそれぞれの基準値と比較することを特
    徴とする感光材料現像処理装置用水洗水の監視方法。
JP12678795A 1994-05-25 1995-05-25 感光材料現像処理用水洗水の監視方法 Expired - Fee Related JP3494756B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12678795A JP3494756B2 (ja) 1994-05-25 1995-05-25 感光材料現像処理用水洗水の監視方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-111436 1994-05-25
JP11143694 1994-05-25
JP12678795A JP3494756B2 (ja) 1994-05-25 1995-05-25 感光材料現像処理用水洗水の監視方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0843338A JPH0843338A (ja) 1996-02-16
JP3494756B2 true JP3494756B2 (ja) 2004-02-09

Family

ID=26450825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12678795A Expired - Fee Related JP3494756B2 (ja) 1994-05-25 1995-05-25 感光材料現像処理用水洗水の監視方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3494756B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002090962A (ja) * 2000-09-11 2002-03-27 Fuji Photo Film Co Ltd 感光材料処理装置
US6892143B2 (en) * 2003-05-22 2005-05-10 Ecolab Inc. Controlling chemical dispense operations based on conductivity offset
JP6846309B2 (ja) * 2017-08-09 2021-03-24 株式会社日立製作所 溶液槽デバイス

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0843338A (ja) 1996-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06252122A (ja) 処理装置
US5701542A (en) Automatic developing apparatus for photosensitive lithographic printing plates
JP3494756B2 (ja) 感光材料現像処理用水洗水の監視方法
US5618644A (en) Method of monitoring washing water for a developing process of a photosensitive material
JPH07270214A (ja) 軟水器の塩水タンクにおける塩水水位並びに塩水濃度の検出方法及びその装置
US5185623A (en) Apparatus for treating a photosensitive material and method of adding water for use in the same
EP0430245A1 (en) Method of replenishing photographic processing apparatus with processing solution
JPS62215066A (ja) 薬液処理装置
JPH10154681A (ja) 基板浸漬処理装置
JP2000171958A (ja) 現像処理装置
US6022153A (en) Method of replenishing solution for photosensitive material processor and photosensitive material processor
JPH10261610A (ja) 基板処理装置
JP4647532B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
KR20020010474A (ko) 웨이퍼 세정장비의 화학약품 유량제어 장치 및 방법
JPH1048798A (ja) 給水装置
EP0701168B1 (en) Photographic processing method and apparatus
JPH08171194A (ja) 写真材料の処理方法、写真処理機及び処理液カートリッジ
JP3467132B2 (ja) 給排水装置
JP2696759B2 (ja) 補充制御方法
EP0909983B1 (en) Processing photographic material
JPH06324463A (ja) 感光材料処理装置
JP3626360B2 (ja) 基板処理装置および方法
JPH06324462A (ja) 感光材料処理装置の補充液補充装置
JPH07265720A (ja) 軟水器の塩水タンクにおける塩水供給量並びに補水量の検出方法
JP2002090962A (ja) 感光材料処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081121

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees