JP3493810B2 - 金 型 - Google Patents

金 型

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JP3493810B2
JP3493810B2 JP13215495A JP13215495A JP3493810B2 JP 3493810 B2 JP3493810 B2 JP 3493810B2 JP 13215495 A JP13215495 A JP 13215495A JP 13215495 A JP13215495 A JP 13215495A JP 3493810 B2 JP3493810 B2 JP 3493810B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、金型の改良に係り、さ
らに詳しくは、金型強度を上げることなく、金型の型締
め力を向上させることができ、しかも金型相互を均一に
締め付けることが可能であり、低操作力で安価、かつ省
エネルギーにも寄与し、特に連続成形に適した金型に関
する。 【0002】 【従来の技術】たとえば射出成形においては、一対の金
型を組み合わせ、それらの内部のキャビティ内に樹脂を
注入する。射出成形後には、両金型を引き離し、キャビ
ティ内形状に沿って成形された製品を取り出す。そのた
め、両金型を、相対的に接近および離反するための金型
駆動機構が必要となる。 【0003】また、金型のキャビティ内に樹脂を注入す
る際の圧力で金型が開かないようにするために、金型駆
動機構とは別に、型締め機構を設ける必要がある。従来
の金型における型締め機構としては、トグル式と、直圧
式とが知られている。トグル式型締め機構では、油圧や
空気圧で発生させた力をトグル機構で拡大し、大きな型
締め力を得る機構である。また、直圧式型締め機構と
は、金型駆動機構を構成する圧力シリンダなどとは別
に、型締め用の圧力シリンダを設け、その型締め用の圧
力シリンダで、金型の型締めを行う機構である。 【0004】トグル式型締め機構では、金型を含む成形
装置のダイバー間の締め付けを行う。また、直圧式型締
め機構では、金型を含む成形装置のロッド間で締め付け
を行う。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の型締
め機構を有する成形機では、型締め機構で締め付けるの
は、金型を直接締め付けるのではなく、ダイバー間の締
め付けまたはロッド間の締め付けにより、間接的に金型
間を締め付ける機構であった。このため、従来の成形機
では、金型を交換したとしても、成形機が持つ能力以上
の型締め力で金型間を締め付けることはできなかった。
また、型締め機構により、金型に大きな力が加わるの
で、成形機が持つ型締め力に耐え得る金型強度が必要で
あった。 【0006】特に、大型の金型を用いて、比較的大きな
製品を成形しようとする場合には、トグル式機構または
直圧式機構では、型締め力を大きくするために、より大
きな型締め能力を持つ成形機を用いて成形する必要があ
り、設備が大型になると共に、締め付けに要するエネル
ギーも大きくなる。また、金型も、トグル式機構または
直圧式機構により加わる大きな締め付け力に耐えるよう
に、頑丈にする必要があり、重くなる。また、特に、大
型の金型では、型締め力が不均一になり易い。 【0007】なお、特公平6−102,344号公報に
は、直立ラックと小ラックとの噛合により、型締め機構
を構成するものが提案されている。この機構によれば、
型締め機構を駆動するためのエネルギーは比較的小さく
することができる。しかしながら、この機構でも、両金
型の型締め力は、両金型に直接作用するものではなく、
各金型を保持するベッドを介して作用するため、成形機
の持つ能力以下の型締めしかできず、特に大型の金型を
用いて成形する場合には、金型を交換するのみでなく、
金型を保持するベッドに設けたラック機構まで、変更す
る必要がある。 【0008】また、この公報に示した技術では、両金型
の締め付け状態で、直立ラックに圧縮応力が加わること
から、直立ラックを、圧縮応力による座屈荷重に耐え得
るように、太く構成する必要があり、重量が重くなると
言う課題を有する。さらに、この公報および特開昭52
−121064号公報に示すように、一つの押し出し機
から配管を通して、複数の成形機内に樹脂を切り換えて
射出する連続成形方法が提案されている。このような成
形方法が提案されている背景には、比較的大型あるいは
厚肉の成形品を、一つの押し出し機と複数の成形機とを
用いて、高生産効率で生産しようとすることがある。一
つの押し出し機と、一つの成形機とを用いて成形を行う
のでは、成形品の冷却などに時間がかかり、その冷却時
間の間には、次の成形を行うことができず、生産効率が
悪くなるからである。 【0009】このような連続成形においては、比較的大
型の金型でも、良好に型締めを行うことができ、しかも
安価な型締め機構が求められている。また、このような
連続成形では、種々の形状の成形品を成形する必要があ
ることから、それに合わせて成形機から金型を交換する
必要がある。そこで、金型を交換する際に、成形機本体
の型締め機構を変更する必要が無ければさらに便利であ
る。 【0010】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、成形機本体の型締め機構を変更することなく、金型
を交換するのみで、金型に合わせた型締め力の変更が可
能であり、金型強度を上げることなく、金型の型締め力
を向上させることができ、しかも金型相互を均一に締め
付けることが可能であり、低操作力で安価、かつ省エネ
ルギーにも寄与し、特に連続成形に適した金型を提供す
ることを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る金型は、相対的に接近および離反移動
自在に配置される第1金型および第2金型と、一方の前
記第1金型の側部に、前記第2金型方向に突出して所定
間隔で形成される複数の楔受け部材と、他方の前記第2
金型に、金型の接近および離反移動方向と略直角方向に
移動自在に装着される駆動軸と、前記駆動軸に沿って前
記楔受け部材に対応した配置により装着され、前記第2
金型が前記第1金型に組み合わされた状態で、前記楔受
け部材に形成された凹所に嵌合可能な複数の型締め楔と
を有する。 【0012】本発明に係る連続成形装置は、一つの押し
出し機と、前記押し出し機から送られてくる溶融樹脂
を、複数の成形機へ送る樹脂導入管と、前記樹脂導入管
に設けられ、該樹脂導入管内の樹脂を、各成形機毎に選
択的に送る切り替え手段とを有し、前記各成形機が、相
対的に接近および離反移動自在に配置される第1金型お
よび第2金型と、前記第1金型または第2金型を、前記
第2金型または第1金型に対して接近および離反移動さ
せる金型駆動手段と、一方の前記第1金型の側部に、前
記第2金型方向に突出して形成される楔受け部材と、他
方の前記第2金型に、金型の接近および離反移動方向と
略直角方向に移動自在に装着され、前記第2金型が前記
第1金型に組み合わされた状態で、前記楔受け部材に形
成された凹所に嵌合可能な型締め楔とを有する。 【0013】第1金型は、たとえば固定型であり、第2
金型が、たとえば移動型である。金型駆動手段は、たと
えば圧力シリンダなどで構成される。第1金型の両側部
には、所定間隔で複数の楔受け部材が突出して形成して
あり、第2金型の反第1金型側表面に、複数の型締め楔
が、楔受け部材に対応して配置してあることが好まし
い。 【0014】型締め楔は、駆動軸に沿って所定間隔で装
着してあり、駆動軸が、金型の接近および離反移動方向
と略直角方向に移動自在に装着してあることが好まし
い。この駆動軸は、たとえば第2金型に装着された圧力
シリンダまたはモータアクチュエータにより駆動され
る。または、この駆動軸は、たとえば手動により駆動さ
れても良い。手動の場合には、型締め状態で、ロックさ
れるように、ロック部材が装着されることが好ましい。 【0015】 【作用】本発明に係る金型では、第1金型および第2金
型に、楔機構からなる型締め機構が直接装着してある。
そして、型締め楔を、金型の接近および離反移動方向と
略直角方向に移動させ、楔受け部材の凹所に嵌合させる
のみで、型締め状態が得られる。 【0016】型締め状態では、金型のキャビティ内への
樹脂注入時に発生する型開き力は、型締め楔の剪断力
と、楔受け部材の引っ張り応力とで受けることになる。
このため、きわめて大きな型締め力を得ることができ
る。また、大型の金型の場合には、楔受け部材および型
締め楔の個数を増大するのみで、その金型の大きさにあ
った、均一で大きな型締め力を得ることができる。 【0017】さらに、楔機構からなる型締め機構が、両
金型に直接装着してあるので、成形機から金型を交換す
る際に、同時に、その金型にあった型締め機構に交換す
ることができる。したがって、成形機自体を変更するこ
となく、型締め力の能力変更も容易である。そのため、
トグル式または直圧式に比較し、設備投資に要するコス
トが少ない。 【0018】さらにまた、本発明では、トグル方式また
は直圧方式と異なり、楔結合による型締め機構なので、
金型自体には、大きな負荷は作用せず、金型を必要以上
に頑丈にする必要がなく、重量を軽くすることができ
る。また、金型の大きさに関係なく、型締め状態とする
ために必要なエネルギーは、型締め楔を、楔受け方向に
移動させるためのエネルギーのみであるため、省エネル
ギーにも寄与する。 【0019】以上のような点から、本発明に係る金型
は、連続成形に用いる成形機の型締め機構として、特に
適している。 【0020】 【実施例】以下、本発明に係る金型を、図面に示す実施
例に基づき、詳細に説明する。図1(A)は本発明の一
実施例に係る金型を有する成形機の正面図、図1(B)
は成形機の側面図、図2は本実施例に係る金型の組合せ
前の状態を示す正面図、図3(A)は金型の組合せ後の
平面図、図3(B)は金型の組合せ後の正面図、図4
(A)は下型の正面図、同図(B)は(A)に示すB−
B線に沿う断面図、図5(A)は上型の平面図、同図
(B)は上型の正面図、図6は図5(B)のVI−VI線に
沿う断面図、図7は連続成形装置の概略図である。 【0021】本発明の一実施例に係る金型は、図7に示
す連続成形装置2の各成形機4の金型6に適用される。
まず、連続成形装置2について説明する。図7に示すよ
うに、連続成形装置2は、一つの押し出し機8と、複数
の成形機4とを有する。複数の成形機4は、樹脂導入管
10を通して、一つの押し出し機8のノズルに接続して
ある。樹脂導入管10の途中には、各成形機4に対応し
て、分岐ブロック12が装着してある。各分岐ブロック
12の上には、切り替えバルブ装置14が装着してあ
る。切り替えバルブ装置14には、弁体16が装着して
あり、樹脂導入管10内を流れる樹脂を、各成形機4に
選択的に導入するようになっている。 【0022】たとえば、ある一つの成形機4へのみ樹脂
を流し、他の成形機4へは樹脂を流さないように制御さ
れ、金型6内のキャビティ内に十分に樹脂を流し終えた
段階で、バルブ装置14の弁体16を閉じ、次の成形機
4のバルブ装置14の弁体16を開く。すなわち、この
連続成形装置では、ある一つの成形機への樹脂の充填が
完了した時点で、次の成形機への樹脂の充填を行い、樹
脂の充填が完了した成形機での樹脂の冷却を待たずに、
次々と連続して、射出成形をおこなうことができる。も
ちろん、各成形機4での金型6の大きさや形状などは、
同一でも異なっていても良い。また、成形温度や成形時
間などの成形条件も、各成形機4毎に相違しても良い。
さらに、押し出し機8から押し出される樹脂の種類は特
に限定されず、再生プラスチックであってもよい。 【0023】樹脂導入管10内での樹脂の冷却を防止す
るために、導入管10の周囲には、ヒータ18が装着し
てある。分岐ブロック12およびバルブ装置14の周囲
にも、図1(A),(B)に示すように、ヒータ20,
22が装着してある。なお、図1は、図7に示す単一の
成形機4を詳細に示す図である。 【0024】図1(A),(B)に示すように、切り替
えバルブ装置14の弁体は、バルブアームにより回動駆
動され、バルブアーム24は、バルブ開閉シリンダ26
により駆動される。バルブ開閉シリンダ26は、たとえ
ば油圧シリンダなどの圧力シリンダなどで構成される。
バルブ装置14の弁体16は、特に限定されないが、本
実施例では、図8に示すように、回動自在に装着された
円柱状の棒材で構成してあり、円柱状棒材には、その軸
芯と略直交する貫通孔30が形成してある。円柱状棒材
から成る弁体16を回動させることにより、弁体16の
所定の回動位置で、貫通孔30が流路32と連通し、別
の回動位置で、貫通孔30が流路32と遮断され、弁体
16で流路32を遮断する。 【0025】図1(A),(B)に示すように、分岐ブ
ロック12は、ジャッキ34で保持してある。樹脂導入
管10は、成形機4の分岐ブロック12間に配置され、
分岐ブロック12がジャッキ34で保持してあることか
ら、樹脂導入管10に関しては、別途、保持機構を設け
る必要はない。 【0026】本実施例では、各成形機4の金型6は、上
型40(第2金型)と下型42(第1金型)とで構成さ
れる。バルブ装置14の吐出口は、下ベース36の上に
固定された下型42の樹脂注入口に接続してある。図4
(A),(B)に示すように、下型42には、樹脂注入
口44が形成してあり、この樹脂注入口44が、図1に
示すバルブ装置14の吐出口に直接接続される。樹脂注
入口44は、下型42に形成された凹所46内に連通し
ている。この凹所46内には、図5(B)および図6に
示す上型40の凸部48が入り込み、樹脂が注入される
キャビティが形成される。 【0027】本実施例では、図4に示すように、下型4
2の両側部に、所定間隔で、楔受け部材50が、上型4
0側に突出して装着してある。各楔受け部材50の先端
側には、同一方向を向くように、楔受け凹所52が形成
してある。図5,6に示すように、上型40の下面に
は、下型42の凹所46に入り込む凸部48が形成して
ある。この上型40の上面には、一対の駆動軸54が上
型40の両側部に沿って長手方向に移動自在に配置して
ある。各駆動軸54の先端は、軸受56により受けら
れ、軸方向移動自在に保持される。各駆動軸54の基端
は、駆動板58に連結してあり、駆動板58は、油圧シ
リンダまたは空気圧シリンダなどの圧力シリンダ60の
駆動ロッドにより駆動されるようになっている。すなわ
ち、圧力シリンダ60の駆動により、駆動軸54は、同
期して、軸方向に移動可能となっている。 【0028】各駆動軸54には、複数の型締め楔62が
軸の長手方向に所定間隔で固定してある。楔62は、先
端がテーパ状に細くなっていることが好ましい。これら
楔62は、図4に示す楔受け部材50の楔受け凹所52
に対応した数および間隔で配置される。また、図5,6
に示すように、上型40の両側には、楔62に対応する
位置で、溝64が形成してある。これら溝64の位置
に、図4に示す下型42の楔受け部材50の先端部が挿
入される。 【0029】上型40と下型42とが離れている状態を
図2に示し、上型40と下型42とが組み合わされて楔
62が楔受け部材50の凹所52に嵌合している状態を
図3に示す。図1(A),(B)は、上型40と下型4
2とが組み合わされて楔62が楔受け部材50の凹所5
2に嵌合している状態を示している。図1(A),
(B)に示すように、下型42は、下ベース36の上に
着脱自在に固定してあり、上型40は、取付枠66に着
脱自在に固定してある。下ベース36は移動せず、取付
枠66は、油圧または空気圧により作動する圧力シリン
ダ68により、上下駆動し、その結果、上型40は、下
型42に対して、接近および離反移動自在となってい
る。 【0030】圧力シリンダ68は、上ベース70の上に
固定してある。上ベース70には、複数のガイドロッド
72が固定してあり、これらガイドロッド72に沿っ
て、取付枠66が上型40と共に、上下動自在に案内さ
れる。なお、上ベース70の下部には、不慮の事故や誤
操作による金型落下によるケガ防止のために、落下防止
シリンダ74が装着してあると共に、取付枠66の上部
には、落下防止受76が装着してある。また、下ベース
36の下方には、製品突出ピン78が製品突出シリンダ
80により軸方向移動自在に装着してある。製品突出ピ
ン78の先端は、下型42を貫通し、金型のキャビティ
内に突出することが可能となっており、成形後の型開き
時に、キャビティ内で硬化した製品を上方に突出させ、
製品を取り出し易くする。 【0031】次に、本実施例に係る金型の作用について
説明する。図7に示す複数の成形機4のうちの一つの成
形機4を選択し、圧力シリンダ68を駆動し、上型40
を下型42に近接させる。上型40が下型42に組み合
わされた状態で、図3に示す圧力シリンダ60を駆動
し、駆動軸54を押し出し、駆動軸54に固定してある
楔62のテーパ状先端を、楔受け部材50の凹所52へ
嵌合させる。 【0032】その後、図1に示すバルブ開閉シリンダ2
6を駆動し、図7に示すバルブ装置14の弁体16を回
動させ、流路を開き、樹脂導入管10内の樹脂を、図4
に示す下型42の樹脂注入口44からキャビティ内に射
出する。その状態では、金型のキャビティ内への樹脂注
入時に発生する型開き力は、型締め楔62の剪断力と、
楔受け部材50の引っ張り応力とで受けることになる。
このため、きわめて大きな型締め力を得ることができ
る。また、大型の金型の場合には、楔受け部材50およ
び型締め楔62の個数を増大するのみで、その金型の大
きさにあった、均一で大きな型締め力を得ることができ
る。 【0033】金型のキャビティ内へ樹脂を完全に充填し
た段階で、図7に示す弁体16を回動して流路を閉じ、
次の成形機4において、上述した動作を繰り返す。他の
成形機4において、樹脂の射出を順次繰り返す間に、最
初に射出した金型のキャビティ内での樹脂の冷却が終了
する。その段階で、まず、図3に示す圧力シリンダ60
を作動させ、駆動軸54を後退移動させ、楔62を楔受
け部材50の凹所52から外す。その後、図1に示す圧
力シリンダ68を作動させ、上型40を、下型42から
引き離すように上方に移動させる。それと同時またはそ
の後に、製品突出シリンダー80を作動させ、製品突出
ピン78を上方に移動させ、キャビティ内から製品を上
方に引き上げる。その製品を取り出して、成形機による
1サイクルの成形が完了する。その他の成形機4におい
ても、順次同様な動作を行い、連続成形が可能となる。 【0034】本実施例に係る型締め機構では、上型40
および下型42に、楔機構からなる型締め機構が直接装
着してある。そして、型締め楔62を、金型の接近およ
び離反移動方向と略直角方向に移動させ、楔受け部材5
0の凹所52に嵌合させるのみで、型締め状態が得られ
る。 【0035】型締め状態では、金型6のキャビティ内へ
の樹脂注入時に発生する型開き力は、型締め楔62の剪
断力と、楔受け部材50の引っ張り応力とで受けること
になる。このため、きわめて大きな型締め力を得ること
ができる。また、大型の金型の場合には、楔受け部材5
0および型締め楔62の個数を増大するのみで、その金
型の大きさにあった、均一で大きな型締め力を得ること
ができる。 【0036】さらに、楔機構からなる型締め機構が、金
型6に直接装着してあるので、成形機4から上型40お
よび下型42を交換する際に、同時に、その金型にあっ
た型締め機構に交換することができる。したがって、成
形機4自体を変更することなく、型締め力の能力変更も
容易である。そのため、トグル式または直圧式に比較
し、設備投資に要するコストが少ない。 【0037】さらにまた、本発明では、トグル方式また
は直圧方式と異なり、楔結合による型締め機構なので、
上型40および下型42自体には、大きな負荷は作用せ
ず、これら型40,42を必要以上に頑丈にする必要が
なく、重量を軽くすることができる。 【0038】また、金型6の大きさに関係なく、型締め
状態とするために必要なエネルギーは、型締め楔62
を、楔受け凹所52方向に移動させるためのエネルギー
のみであるため、省エネルギーにも寄与する。なお、本
発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本
発明の範囲内で種々に改変することができる。 【0039】たとえば、上型40に装着してある駆動軸
54を駆動する手段としては、圧力シリンダ60に限定
されず、モータアクチュエータなどの電気的駆動手段、
あるいはレバーなどの手動による駆動手段であっても良
い。手動による駆動手段の場合には、楔62が楔受け部
材50の凹所62に嵌合する状態で、その移動がロック
されるようなロック機構を設けることが好ましい。 【0040】また、本発明では、楔受け部材50の配置
間隔および配置数は、特に限定されず、金型6の大きさ
に応じて、適切に選択することができる。さらに、上記
実施例では、固定型としての下型42に楔受け部材50
を装着し、移動型としての上型40に、楔62および駆
動軸54を装着したが、本発明では、上型40に楔受け
部材50を装着し、下型42に楔62および駆動軸54
を装着するように構成しても良い。 【0041】さらに、上記実施例では、金型6を上型4
0と下型42とにより構成し、これらを上下方向に配置
したが、本発明では、金型を、水平方向に配置しても良
い。 【0042】 【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、型締め状態では、金型のキャビティ内への樹脂注入
時に発生する型開き力は、型締め楔の剪断力と、楔受け
部材の引っ張り応力とで受けることになる。このため、
きわめて大きな型締め力を得ることができる。また、大
型の金型の場合には、楔受け部材および型締め楔の個数
を増大するのみで、その金型の大きさにあった、均一で
大きな型締め力を得ることができる。 【0043】さらに、楔機構からなる型締め機構が、両
金型に直接装着してあるので、成形機から金型を交換す
る際に、同時に、その金型にあった型締め機構に交換す
ることができる。したがって、成形機自体を変更するこ
となく、型締め力の能力変更も容易である。そのため、
トグル式または直圧式に比較し、設備投資に要するコス
トが少ない。 【0044】さらにまた、本発明では、トグル方式また
は直圧方式と異なり、楔結合による型締め機構なので、
金型自体には、大きな負荷は作用せず、金型を必要以上
に頑丈にする必要がなく、重量を軽くすることができ
る。また、金型の大きさに関係なく、型締め状態とする
ために必要なエネルギーは、型締め楔を、楔受け方向に
移動させるためのエネルギーのみであるため、省エネル
ギーにも寄与する。 【0045】以上のような点から、本発明に係る金型
は、連続成形に用いる成形機の型締め機構として、特に
適している。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1(A)は本発明の一実施例に係る金型を有
する成形機の正面図、図1(B)は成形機の側面図であ
る。 【図2】図2は本実施例に係る金型の組合せ前の状態を
示す正面図である。 【図3】図3(A)は金型の組合せ後の平面図、図3
(B)は金型の組合せ後の正面図である。 【図4】図4(A)は下型の正面図、同図(B)は
(A)に示すB−B線に沿う断面図である。 【図5】図5(A)は上型の平面図、同図(B)は上型
の正面図である。 【図6】図6は図5(B)のVI−VI線に沿う断面図であ
る。 【図7】図7は連続成形装置の概略図である。 【符号の説明】 2… 連続成形装置 4… 成形機 6… 金型 40… 上型(第2金型) 42… 下型(第1金型) 50… 楔受け部材 52… 凹所 54… 駆動軸 60… 圧力シリンダ 62… 型締め楔
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−328518(JP,A) 特開 平6−262671(JP,A) 特開 昭63−141715(JP,A) 特開 昭51−69561(JP,A) 実開 平5−29713(JP,U) 実開 平4−47514(JP,U) 実開 昭58−71457(JP,U) 特公 平6−102344(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/20 B29C 45/46

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】相対的に接近および離反移動自在に配置さ
    れる第1金型および第2金型と、 一方の前記第1金型の側部に、前記第2金型方向に突出
    して所定間隔で形成される複数の楔受け部材と、 他方の前記第2金型に、金型の接近および離反移動方向
    と略直角方向に移動自在に装着される駆動軸と、前記駆
    動軸に沿って前記楔受け部材に対応した配置により装着
    され、前記第2金型が前記第1金型に組み合わされた状
    態で、前記楔受け部材に形成された凹所に嵌合可能な
    数の型締め楔とを有する金型。
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