JP3492123B2 - 口紅用組成物 - Google Patents
口紅用組成物Info
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Description
り、特に、のびがあり、つや、しっとり感が良好な口紅
用組成物に関する。
に口紅用組成物には、ワックス、各種液状油分、着色材
などの粉体、香料等が配合されており、これら成分の組
み合わせにより口紅の基本的な使用性である塗布時のの
びやなめらかさ、つや、しっとり感、化粧持ち等の特性
を保つようにしている。
は、いずれも既に十分に満足すべき域に達したというわ
けではなく、市場から、さらにより一層使用性の向上し
た口紅組成物が望まれているのが現状である。
を重ねた結果、オキシ酸と脂肪族アルコールとのエステ
ル化合物と、リン脂質とを組み合わせて所定量配合する
ことにより、特につや、しっとり感が格段に向上した口
紅用組成物が得られることを見出し、本発明を完成する
に至った。
脂肪族アルコールとのエステル化合物を5重量%以上
と、リン脂質を0.1〜3重量%配合してなる口紅用組
成物に関するものである。
(グリセロリン脂質)であるのが好ましい。
脂肪族アルコールとのエステル化合物の構成成分である
オキシステアリン酸は、オキシ酸の1種である。オキシ
酸はヒドロキシ酸ともいい、1分子中にカルボキシル基
(−COOH)とアルコール性水酸基(−OH)とを持
つ化合物をいう。本発明ではオキシステアリン酸が用い
られる。
4〜22の脂肪族アルコールが好適に用いられる。具体
的には、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イ
ソステアリルアルコール、イソパルミチルアルコール、
オレイルアルコール、ベヘニルアルコール等が好適なも
のとして例示される。これら脂肪族アルコールは、1種
だけを用いてもよく、あるいは2種以上を併せて用いて
もよい。
アルコールの1種または2種以上を任意に組み合わせ
て、公知の手段によりエステル化し、オキシステアリン
酸と脂肪族アルコールとのエステル化合物を得る。これ
らエステル化合物としては、具体的にはオキシステアリ
ン酸オレイル、オキシステアリン酸イソステアリル等が
例示される。
ルとのエステル化合物は、本発明口紅用組成物中、5重
量%以上、好ましくは10重量%以上配合される。配合
量が5重量%未満では本発明の十分な効果を得ることが
できない。なお、オキシステアリン酸と脂肪族アルコー
ルとのエステル化化合物の配合量上限は特に限定される
ものではないが、通常は他の添加成分との相対的関係か
ら50重量%程度以下が好ましい。
に通常用いられ得るものであれば特に限定されるもので
ないが、入手の容易性、安価であるということ等から大
豆由来の大豆リン脂質が好ましい。この大豆リン脂質
は、グリセロールを基本骨格とするグリセロリン脂質が
主成分をなす。グリセロリン脂質としては、具体的には
ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミ
ン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトー
ル、ホスファチジルグリセロール等が例示される。これ
らリン脂質はいずれか1種を用いてもよく、あるいは2
種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、これらのリ
ン脂質は、それぞれ通常公知の方法に従った製造法で得
ることができる。
1〜3重量%、好ましくは0.1〜2重量%配合され
る。配合量が0.1重量%未満では本発明の十分な効果
を得ることができず、一方、3重量%を超えて配合する
と塗布時ののびが重くなり、好ましくない。
ない範囲で、口紅用組成物に通常用いられる液状油分、
固形油分、粉体等が配合される。
るものであれば特に限定されることなく使用することが
でき、例えば、流動パラフィン、スクワラン、ラノリン
誘導体、高級アルコール、各種エステル油、シリコーン
油、ポリアルキレングリコールポリエーテルおよびその
他カルボン酸、オリゴエステル化合物、テルペン系炭化
水素油等が挙げられる。なかでも流動パラフィン、スク
ワラン、シリコーン油および各種エステル油等が好適に
用いられる。これら液状油分は1種のみを用いてもよ
く、あるいは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
成物中20〜70重量%であり、特に好ましくは30〜
60重量%である。配合量が少な過ぎると処方構成上無
理な場合があり、一方、配合量が多すぎると本発明の十
分な効果が得られない場合がある。
るものであれば特に限定されることなく使用することが
でき、例えば、セレシンワックス、カルナバワックス、
ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、キャンデ
リラワックス、マイクロクリスタリンワックス、ベヘニ
ン酸、ベへニルアルコール、モクロウ、ビーズワック
ス、セタノール等が挙げられる。これら固形油分は1種
のみを用いてもよく、あるいは2種以上を組み合わせて
用いてもよい。
状)の口紅用組成物を製造する場合などは、保形剤とし
て本発明組成物中5〜20重量%程度配合させるのが好
ましい。
のであれば特に限定されることなく使用することがで
き、例えば、タルク、カオリン、絹雲母(セリサイ
ト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リ
チア雲母、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸
カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケ
イ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロン
チウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリ
カ、ゼオライト、ベントナイト、硫酸バリウム、焼成硫
酸カルシウム(焼石膏)、リン酸カルシウム、フッ素ア
パタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダ
ー、窒化ホウ素、二酸化チタン、酸化亜鉛などの無機粉
末や、ポリアミド樹脂粉末、ナイロン粉末、ポリエチレ
ン粉末、ポリプロピレン粉末、ポリエステル粉末、ポリ
メタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレン
とアクリル酸の共重合体樹脂粉末、シリコーン樹脂粉
末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン
粉末、セルロース粉末などの有機粉末のほか、各種顔料
等が挙げられる。
中1〜20重量%であり、特に好ましくは2〜15重量
%である。配合量が少な過ぎると十分な色調が得られな
い場合があり、一方、配合量が多すぎると粉っぽくなる
等、使用感触が悪化する場合がある。
分の他、通常化粧料に配合される各種成分、例えば、ア
クリル系樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルピロリドン
等の樹脂や、大豆タンパク、ゼラチン、コラーゲン、絹
フィブロイン、エラスチン等のタンパク質またはタンパ
ク質分解物、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線遮蔽
剤、界面活性剤、防腐剤、保湿剤、薬剤、染料、香料等
を配合することができる。
明するが、本発明はこれによってなんら限定されるもの
でない。なお、配合量は特に指定がない限り、重量%で
示す。
組成成分を秤量後、釜に投入、混合し、90〜100℃
にて加熱溶融後、撹拌分散、脱気を行った後、容器に流
し込み、冷却して油性スティック状口紅用組成物を得
た。これを試料として用い、下記評価基準に従っての
び、つや、しっとり感の評価を行った。
例、比較例の口紅用組成物(試料)を使用してもらい、
官能で5段階評価(総合評価)し、その平均値で評価し
た。 <評価基準> 1: のびが悪い(重い) 2: のびがやや悪い(やや重い) 3: のびが普通 4: のびがややよい(やや軽い) 5: のびがよい(軽い) (評価) ◎: 評価値(平均値)4.5以上5.0まで ○: 評価値(平均値)3.5以上4.5未満 △: 評価値(平均値)2.5以上3.5未満 ×: 評価値(平均値)1.5以上2.5未満 ××: 評価値(平均値)1.0以上1.5未満 [つや]専門パネル(15名)に各実施例、比較例の口
紅用組成物(試料)を使用してもらい、官能で5段階評
価(総合評価)し、その平均値で評価した。 <評価基準> 1: つやがない 2: つやがややない 3: つやが普通 4: つやがややある 5: つやがある (評価) ◎: 評価値(平均値)4.5以上5.0まで ○: 評価値(平均値)3.5以上4.5未満 △: 評価値(平均値)2.5以上3.5未満 ×: 評価値(平均値)1.5以上2.5未満 ××: 評価値(平均値)1.0以上1.5未満 [しっとり感]専門パネル(15名)に各実施例、比較
例の口紅用組成物(試料)を使用してもらい、官能で5
段階評価(総合評価)し、その平均値で評価した。 <評価基準> 1: しっとり感がない 2: しっとり感がややない 3: しっとり感が普通 4: しっとり感がややある 5: しっとり感がある (評価) ◎: 評価値(平均値)4.5以上5.0まで ○: 評価値(平均値)3.5以上4.5未満 △: 評価値(平均値)2.5以上3.5未満 ×: 評価値(平均値)1.5以上2.5未満 ××: 評価値(平均値)1.0以上1.5未満 (実施例1〜6、比較例1〜15) 油性スティック状
口紅用組成物
のび、つや、しっとり感のいずれにおいても良好であっ
た。
0℃にて加熱溶融後、撹拌分散、脱気を行った後、容器
に流し込み、冷却して油性スティック状口紅用組成物を
得た。 (評価)実施例7で得た油性スティック状口紅用組成物
を、上記評価基準に従って、のび、つや、しっとり感に
ついて評価したところ、のび:◎、つや:◎、しっとり
感:◎であった。
0℃にて加熱溶融後、撹拌分散、脱気を行った後、容器
に流し込み、冷却して油性スティック状口紅用組成物を
得た。 (評価)実施例8で得た油性スティック状口紅用組成物
を、上記評価基準に従って、のび、つや、しっとり感に
ついて評価したところ、のび:◎、つや:◎、しっとり
感:◎であった。
組成 (製法) A相を90〜100℃にて加熱溶解させ、分散機で分散
した。次いでここにB相を加えてさらに分散し、脱気を
行った後、容器に流し込み、冷却して乳化スティック状
口紅用組成物を得た。 (評価) 実施例9で得た乳化スティック状口紅用組成物を、上記
評価基準に従って、のび、つや、しっとり感について評
価したところ、のび:◎、つや:◎、しっとり感:◎で
あった。
ば、オキシステアリン酸と脂肪族アルコールとのエステ
ル化合物とリン脂質とを組み合わせて所定量配合するこ
とにより、塗布時のつやを低下させることなく、のびが
良好で、しっとり感に優れた口紅用組成物が提供され
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 オキシステアリン酸と脂肪族アルコール
とのエステル化合物を5重量%以上と、リン脂質を0.
1〜3重量%配合してなる、口紅用組成物。 - 【請求項2】 脂肪族アルコールが炭素原子数14〜2
2の脂肪族アルコールである、請求項1記載の口紅用組
成物。 - 【請求項3】 オキシステアリン酸と脂肪族アルコール
とのエステル化合物がオキシステアリン酸イソステアリ
ル、オキシステアリン酸ベヘニル、オキシステアリン酸
オレイルの中から選ばれる1種または2種以上である、
請求項1または2記載の口紅用組成物。 - 【請求項4】 オキシステアリン酸と脂肪族アルコール
とのエステル化合物を5〜50重量%配合してなる、請
求項1〜3のいずれか1項に記載の口紅用組成物。 - 【請求項5】 リン脂質が大豆リン脂質である、請求項
1〜4のいずれか1項に記載の口紅用組成物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP32479096A JP3492123B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 口紅用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32479096A JP3492123B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 口紅用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10152412A JPH10152412A (ja) | 1998-06-09 |
JP3492123B2 true JP3492123B2 (ja) | 2004-02-03 |
Family
ID=18169716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32479096A Expired - Fee Related JP3492123B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 口紅用組成物 |
Country Status (1)
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---|---|
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Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
JP4124392B2 (ja) | 1999-12-02 | 2008-07-23 | 株式会社資生堂 | 口紅用組成物 |
JP5063324B2 (ja) * | 2007-12-14 | 2012-10-31 | 株式会社 資生堂 | ワックス組成物 |
-
1996
- 1996-11-20 JP JP32479096A patent/JP3492123B2/ja not_active Expired - Fee Related
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