JP3491923B2 - Fm直交復調器 - Google Patents

Fm直交復調器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、搬送波で周波数変調された変調
信号を含む相互に位相直交した一対のFM変調された信
号を供給するための同相端子及び直交端子を有し、これ
ら2つの端子のうちの一方の端子が第1の位相比較回路
の第1の入力に結合され、他方の端子は前記変調信号で
位相シフト変化を行う第1の位相シフティング回路を介
して前記第1の位相比較回路の第2の入力に結合され、
前記第1の位相比較回路が低域通過フィルタを介してF
M直交復調器の出力に接続されているFM直交変調器に
関するものである。
【0002】
【背景技術】このタイプのFM直交復調器はそれ自身、
例えばドイツ国特許出願第26 36 268 号から既知であ
る。既知のFM直交復調器の同相端子は復調器入力とし
て機能する。この同相端子を介して、FM変調された入
力信号はリミタならびに第1位相シフティング回路に先
立つ1次微分回路網に供給される。
【0003】1次微分回路網はFM変調された入力信号
の多少なりとも周波数に依存しない90°位相シフトに使
用されるが、しかしそれは周波数とともに増大する信号
利得を実現する。この周波数依存信号利得はリミタによ
り除去され、従ってFM変調された入力信号に対して位
相直交しているFM変調された信号はリミタの出力で得
られる。FM変調された直交信号は既知のFM直交復調
器の直交端子として機能するリミタの出力を介して第1
位相比較回路の第1入力に供給される。
【0004】既知のFM直交復調器の第1位相シフティ
ング回路は、上記の搬送波の周波数で零度の平均位相シ
フトをもって入力端子すなわち同相端子に供給されたF
M変調入力信号の周波数依存位相シフトを実現する。第
1位相シフティング回路の出力信号は引き続いて第1位
相比較回路の第2入力に供給される。第1および第2入
力に供給された2つのFM変調された信号は第1位相比
較回路で互いに乗算される。FM変調された入力信号の
所望のベースバンド変調信号は上述の2つのFM変調さ
れた信号の積のDC成分で得られる。このベースバンド
変調信号はこの第1位相比較回路の出力で利用可能であ
り、かつ低域通過フィルタでの選択の後で既知のFM直
交復調器の出力に供給される。
【0005】しかし、乗算の結果として、高次の干渉成
分もまた既知のFM直交復調器に生成される。これらの
成分について、2次干渉成分の周波数は所望のDC成分
に最も近く、かつ一般には他の干渉成分に対して最大の
振幅を有している。この2次干渉成分の効果的な抑制は
高次の傾斜を有する低域通過フィルタの使用により得る
ことができる。しかし、そのようなフィルタは集積化が
困難でありかつ高価である。さらに、そのようなフィル
タは比較的大きな位相シフトを生じ、それは既知のFM
直交復調器の使用分野をかなり限定する。
【0006】
【発明の開示】本発明の目的は冒頭の記事に記載された
タイプのFM直交復調器を与えることであり、それは少
なくとも2次干渉成分が効率的な態様で回避され、かつ
簡単な態様で相対的に大きい周波数偏移範囲にわたって
線形信号処理の実現の可能性を与える既知のFM直交復
調器よりもずっと大きい分野で特に適用可能である。
【0007】 本発明によると、FM直交復調器は、第
1及び第2の入力を有する第2の位相比較回路を具え、
前記同相端子および直交端子のうちの一方の端子が前記
第2の位相比較回路の第1搬送波で周波数変調された変
調信号を含み相互に位相直交した一対のFM変調された
信号を復調するFM直交変調器であって、FM変調され
た信号を受信する同相入力端子及び直交入力端子と、前
記直交入力端子に結合した第1の入力部、第2の入力
部、及び出力部を有する第1の位相比較回路と、前記同
相入力端子に結合した第1の入力部、第2の入力部、及
び出力部を有する第2の位相比較回路と、搬送波周波数
を中心にして対称の帯域特性を有する多相フィルタを構
成する位相シフティング手段であって、当該多相フィル
タは、前記同相端子及び直交端子にそれぞれ結合した同
相入力部及び直交入力部と、前記第1及び第2の位相比
較回路の第2の入力部にそれぞれ結合した同相出力部及
び直交出力部を有し、当該位相シフティング手段は、前
記変調信号にしたがって変化する位相シフトを行う位相
シフティング手段と、前記第1の位相比較回路に結合し
た入力部及び前記第2の位相比較回路に結合した入力
部、並びに出力部を有する差動ステージと、前記差動ス
テージに結合した入力部、及び当該FM直交変調器の出
力部に結合した低域通過フィルタとを具えることを特徴
とする。
【0008】本発明による手段が使用される場合、第1
位相比較回路の出力における所望のDC成分は第2位相
比較回路の出力における所望のDC成分に対して反対位
相であり、一方、第1位相比較回路の出力における2次
干渉成分は第2位相比較回路の出力におけるものに対し
て同じ位相で生起する。2つの位相比較回路の出力信号
をお互いから減算することにより、2次干渉成分の補償
が得られ、同時に所望のDC成分が加算される。差動ス
テージに続く低域通過フィルタの傾斜に特に課せられた
要件はそれによりかなり低減できる。それ故、低域通過
フィルタは既知のFM直交復調器よりも低い次数のもの
とする事ができる。そのような低域通過フィルタは集積
形状の簡単かつ安価な態様で実現できる。さらに、その
ような低域通過フィルタの位相シフトは比較的小さく、
従って本発明によるこのFM直交復調器は不安定になる
危険性なくフィードバックシステムで使用できよう。
【0009】そのような本発明によるFM直交復調器
は、第1および第2位相シフティング回路が、同相入力
及び直交入力並びに同相出力及び直交出力を具え、搬送
波周波数を中心にして対称の帯域特性を有する多相フィ
ルタの一部分となり、この多相フィルタの、同相入力か
ら同相出力までの部分は前記同相端子と前記第1の位相
比較回路の第2の入力との間に形成され、直交入力から
直交出力まの部分は前記直交端子と第2の位相比較回路
の第2の入力との間に形成され、前記同相端子及び直交
端子を前記第2および第1の位相比較回路の第1入力に
それぞれ結合したことを特徴とすることが好ましい。
【0010】この手段が使用される場合、位相シフティ
ング回路の通過帯域の非対称性による歪みは相対的に大
きい周波数スイングで生起することから妨げられる。さ
らに、そのような多相フィルタは共振周波数の周りで点
対称位相伝達特性を有し、従って2次歪み成分が回避さ
れる。これらのフィルタ特性は非常に低い値の共振周波
数であっても維持される。従って、本発明によるFM直
交復調器の同調周波数と、(従って)復調すべきFM信
号の搬送周波数は、FM直交復調器のかなりの集積化と
簡易化が可能であるように相対的に低く選ぶことができ
る。
【0011】さらに、多相フィルタは第1および第2位
相比較回路の第1および第2入力にそれぞれ供給された
FM変調信号の間の有効な干渉補償に必須な位相直交関
係を、相対的に大きい周波数スイングで正確に実現かつ
維持する。そのような多相フィルタは例えば欧州特許出
願第EP 0 344 852号および第EP 0 420 974号からそ
れ自身既知である。
【0012】上述の有効干渉抑制と好ましい歪み特性を
維持しながら一層のフィルタ集積を与えるために、上述
の欧州特許出願第EP 0 420 974号から既知の共振増幅
器は本発明による上述のFM受信機に使用されることが
好ましい。従って、そのような実施例は、多相フィルタ
が、多相フィルタと共通の同相入力及び直交入力並びに
同相出力及び直交出力を有する第1共振増幅器を具え、
この第1の共振増幅器の、同相入力から同相出力までは
前記同相端子と第1の位相比較器の第2の入力との間に
配置され、直交入力から直交出力までは前記直交端子と
前記第2の位相比較器の第2の入力との間に配置され、
前記同相入力端子及び直交入力端子が前記第1及び第2
の位相比較器の第1の入力に結合されていることを特徴
とする。
【0013】本発明によるそのようなFM直交復調器の
好ましい別の実施例は、第1の共振増幅器が同調可能で
あると共に同調制御信号を受信する同調制御入力を有
し、前記第1の共振増幅器が第1の同調制御パスを具え
る第1の同調制御ループに配置され、この第1の同調制
御パスを介して前記低域通過フィルタが前記第1の共振
増幅器の同調制御入力に結合されることを特徴とする。
この手段は、上述の欧州特許出願第EP 0 420 974号か
ら既知である同調可能な増幅器がフィードバック直交概
念に使用するのに非常に適しているという認識に基づい
ている。そのような共振増幅器の共振周波数は、同調制
御ループの非直線性が妨げられるように同調制御信号と
ともに線形的に変化する。
【0014】この構成が使用される場合、上述の公開特
許からそれ自身既知の同調制御ループは、変調信号を追
跡するように共振増幅器を同調させるために使用され
る。それ故、FM変調された入力信号は共振増幅器の応
答曲線の相対的に小さい部分をカバーし、それにより復
調効果の一層の線形化を得、それは搬送周波数の一層の
低減の可能性を与える。共振増幅器において同調の変化
は帯域幅とか位相直交関係のような他のパラメータに影
響を有してしないから、制御ループにより得られた線形
化は同調の変化の結果としてのフィルタパラメータの変
動により妨げられない。
【0015】さらに、同調可能な共振増幅器の使用は、
第1および第2位相比較回路に供給される2つのFM信
号の少なくとも一方の信号が信号制限されるのを防止さ
れる。この結果は、既知のFM直交復調器と比べて、僅
かな高次干渉成分が発生するにすぎなかった。
【0016】本発明によるFM直交復調器の好ましい別
の実施例は、その制限レベルがFM変調位相直交信号の
ペアの最大周波数偏移の大きさの程度で同調制御信号の
レベルに対応している増幅器・リミタに第1同調制御パ
スの低域通過フィルタが先行していることを特徴として
いる。
【0017】この構成が使用される場合、所望のFM変
調された信号が近傍の送信機信号を瞬時に周波数的に近
似する場合、この近傍送信機信号を捕獲する同調制御の
結果として外乱が発生することが簡単な態様で妨げられ
る。上記の増幅器・リミタ(またソフトリミタと称せら
れる)は増大する入力信号振幅とともに増幅度を逐次的
に減少するから、周波数的に瞬時に近似する近傍の送信
機搬送波を持つループ利得は、ループ利得が零になるこ
となしに逐次的に減少する。そのような増幅器・リミタ
は差動増幅器によりそれ自身既知の態様で実現できる。
この増幅器はその振幅が増大する入力信号とともに単調
に増大し、かつ、飽和現象により、無限大に向かって増
大する入力信号振幅で所与の制限レベルを漸近的に近似
する出力信号を供給する。制限レベルの上記の選択にお
いて、同調制御ループの捕獲範囲内に支配的に生起する
近傍搬送波はこの支配的生起の間に復調効果を妨げるの
みである。実際には、これらの周波数ブレークスルーは
殆ど生起せず、もし生起するなら、短い期間のみであ
る。というのは、これは所望の搬送波と近傍搬送波の相
互振幅・周波数変調に依存するからである。この近傍搬
送波が上記の捕獲範囲を越えるや否や、例えばこの搬送
波で生起する周波数変調の結果として、および/また
は、その振幅が所望の搬送波より小さくなるや否や、同
調制御ループは遷移現象なしに所望の搬送波を直ちに捕
獲する。
【0018】高次干渉成分の一層の減少は本発明による
FM直交復調器の好ましい別の実施例で可能である。こ
の目的で、この復調器は、同相入力及び直交入力と、同
相出力及び直交出力と、同相制御入力とをを有する第2
の同調可能な共振増幅器を具え、この第2の同相可能な
共振増幅器の同相入力及び直交入力が当該FM直交復調
器の前記同相端子及び直交端子にそれぞれ結合され、第
2の同相可能な共振増幅器の同相出力及び直交出力が前
記第1及び第2の位相比較器の第1の入力にそれぞれ結
合され、前記第2の同相可能な共振増幅器が第2の同相
制御パスを具える第2の同相制御ループに配置され、こ
の第2の同調制御パスを介して前記低域通過フィルタが
前記第2の共振増幅器の同調制御入力に結合され、前記
第1の同調制御ループのループ利得が第2同調制御ルー
プのループ利得から偏移していることを特徴とする。
【0019】この手段が使用される場合、適当な復調効
果が維持され、かつ第1および第2位相比較回路に供給
する2つのFM信号は正弦波である。それ故、高次干渉
成分の生起は回避され、低域通過フィルタを不要にでき
る。低域通過フィルタを不要にすることにより、制御速
度はかなり上昇できる。
【0020】大きな制御速度が余り重要でない場合、位
相比較回路に供給された信号を制限することにより所望
されない振幅変動による歪みを低減することは可能であ
る。
【0021】同調制御ループの利得は同調制御傾斜およ
び/または第2同調可能な共振増幅器のものに対して異
なる第1同調可能な共振増幅器の帯域幅の選択により相
互に異なる値に設定できる。この目的で相互に異なる利
得係数を有する第1および第2ループ増幅器を持つ第1
および第2同調制御パスを与えることは代案として可能
である。
【0022】本発明によるFM直交復調の好ましい別の
実施例は、当該FM直交復調器の共通の入力端子として
相互に結合した同相入力及び直交入力と、前記同相回路
及び直交端子に結合した同相出力及び直交出力と、同相
制御入力とを有する第3の同調可能な共振増幅器を具
え、当該FM直交復調器の出力が減衰回路を介して前記
第3の同調整可能な共振増幅器の同調制御入力に結合し
たことを特徴とする。
【0023】この手段が使用される場合、一対の位相直
交FM変調信号は単一位相FM変調入力信号から簡単な
態様で導出される。第3の共振増幅器のダイナミックな
同調制御により、その共振周波数はこの第3の共振増幅
器の帯域幅がかなり低減できる(それは位相直交関係を
強化する)ように変調信号を追跡する。同調制御ループ
の不安定性は減衰回路により妨げられる。
【0024】本発明によるFM直交復調器の好ましい他
の実施例は、第1および第2位相比較回路の2つの入力
の各々に先立つ信号方向に、第1および第2位相比較回
路の入力信号のアップコンバージョンのために混合器ス
テージが配設され、相互に等しい第1の混合信号は第1
位相比較回路の第1および第2入力に結合された混合器
ステージに供給され、相互に等しい第2の混合信号は第
2の位相比較回路の第1および第2入力に結合された混
合器ステージに供給され、これら第1および第2の混合
信号は相互に位相直交することを特徴とする。
【0025】この手段が使用される場合、所望のDC成
分と、周波数的に次にある所望しない高次干渉成分との
間の周波数間隔は、第1および第2位相直交混合信号の
混合周波数の2倍だけ差動ステージの出力信号で増大さ
れる。これは低域通過フィルタの一層の簡単化を可能に
する。
【0026】本発明のこれらおよび他の態様は、今後説
明する実施例を参照して、それから明らかであり、かつ
それにより解明されよう。
【0027】
【実施例】図1は本発明によるFM直交復調器を示し、
この変調器は、例えばFM多重信号のような搬送波fo
で周波数変調された変調信号fnod を含み相互に位相直
交している一対のFM変調された信号を供給する同相端
子I及び直交端子Qと、多相フィルタとして機能しかつ
同相および直交入力Vi およびVq 並びに同相および直
交出力VI およびVQを有する共振増幅器RAと、第1
および第2入力I11およびI12,I21およびI22を持つ
第1および第2の位相比較回路としてそれぞれ動作する
第1および第2の乗算器ステージM1 およびM2 と、ル
ープ増幅器LAに引き続いて結合された第1の差動ステ
ージS1 と、ループフィルタとして動作する低域通過フ
ィルタLFと、増幅器・リミタあるいはソフトリミタS
Lとして動作するエミッタ結合差動増幅器と、第2の差
動ステージS2 とを具えている。増幅器・リミタSLの
増幅度は増大する入力電圧とともに逐次減少し、それは
出力電圧が(例えば双曲線正接関数に従って)入力電圧
の増大する値とともに単調に減少し、かつ飽和現象によ
り所定の制限値を無限大に向かって増大する入力電圧振
幅に漸近的に近似する。制限値の選択は後述する。この
ような差動増幅器は当業者にとってそれ自身既知であ
り、かつ本発明の説明に対して詳細な記述を必要としな
い。
【0028】差動ステージS2 の出力はFM直交復調器
の出力OUT及び共振増幅器RAの同調制限入力Itに
接続され、ダイナミックな同調制御を行なう。周波数設
定信号F0 は、FM直交復調器の同調の単なる設定ある
いは搬送波周波数f0 における共振増幅器RAの共振周
波数fres の設定のために第2差動ステージS2 に供給
される。
【0029】示された実施例において、直交端子Qは第
1乗算器ステージM1 の第1入力I11及び共振増幅器R
Aの直交入力Vq に結合する。同相端子Iは第2乗算器
ステージM2 の第1入力I21及び共振増幅器RAの同相
入力Vi に結合されている。RAの同相出力VI は第1
乗算器ステージM1 の第2入力I12に結合され、共振増
幅器RAの直交出力VQは第2乗算器ステージM2 の第
2の入力I22に結合されている。第1および第2の乗算
器ステージM1 およびM2 の出力は第1差動ステージS
1 の入力に結合され、M1 の出力信号とM2 の出力信号
との間の差が形成される。
【0030】これまで既に記述したように、共振増幅器
RAは欧州特許出願第EP 0 420 974号からそれ自身既
知である。特にこの特許出願の図4Eは、本発明の図1
に示されたような位相直交フィルタタイプの多相フィル
タとして使用された共振増幅器RAを示している。共振
増幅器RAは同相入力Vi から同相出力VI までの第1
の位相シフティング回路及び直交入力Vq から直交出力
VQ までの第2位相シフティング回路として示されたよ
うに動作する。FM変調された位相直交入力信号のペア
が同相および直交端子IおよびQからRAの同相および
直交入力Vi およびVq に供給されると、相互に位相直
交したFM変調された信号がRAの同相および直交出力
VI およびVQ に生成される。
【0031】端子Vi およびVq におけるRAのFM変
調されたFM直交入力信号と比較すると、これらの信号
は変調信号fmod に依存して変化し、かつ搬送波周波数
f0=fres (すなわち変調信号fmod が存在しない場
合)で零に等しい位相差を示している。このように、一
対のFM変調された入力信号が第1乗算器ステージM1
の第1および第2入力I11およびI12に発生し、該入力
信号は搬送波周波数f0 で90°である相互位相差を有
し、かつそれは90°から偏移し、かつ偏移信号fmod と
もに変化する。同様に、一対の入力信号が第2乗算器ス
テージM2 の入力I21およびI22で発生し、該入力信号
は搬送波周波数f0 で位相的に90°偏移し、かつ90°に
対して偏移信号fmod で変化する相互位相差を有してい
る。M1 およびM2 のこれら2つの入力信号の相互乗算
はそれぞれM1 およびM2 の各出力で所望のDC成分と
なる。
【0032】もし矩形波位相直交FM変調入力信号が同
相および直交端子IおよびQで発生するものとすると、
高次干渉成分もまたM1 およびM2 の各出力で発生す
る。M1 およびM2 の出力信号の所望のDC成分はFM
変調入力信号のベースバンド変調信号fmod により振幅
的に変化し、かつ相互に反対位相であり、一方、2次干
渉成分は2f0 の平均の周りで等しい位相で発生する。
差動ステージS1 において、M1 およびM2 の出力信号
中に生ずる所望のDC成分は一緒に加算され、一方、2
次干渉成分は互いから減算される。
【0033】それ故、上記の2次干渉成分は差動ステー
ジS1 の出力信号には存在せず、かつ周波数的に隣接す
る高次干渉成分は4f0 の平均周波数で発生する。この
4次干渉成分には、振幅的にずっと小さくかつ次数の増
大とともに急速に減少する一連の高次干渉成分が大きい
周波数間隔で後続する。上記の4次干渉成分と所望のD
C成分との間の比較的広い周波数間隔により、低域通過
フィルタLFはこれらの高次干渉成分の有効な抑制を実
現するよう既知のFM直交復調器で必要されるよりかな
り低い次数のものとすることができる。
【0034】上述の欧州特許出願第0 420 974 号から知
られるように、共振増幅器RAは対称帯域通過特性を有
し、かつ共振周波数fres の周りで点対称位相伝達特性
を有している。図5は曲線AC1とPC1によるこれら
の特性を示し、かつ比較の目的で通常のLCフィルタの
対応特性は曲線AC2とPC2によりそれぞれ示され、
各々は同じ共振周波数fres の周りにある。曲線AC1
とAC2は共振増幅器RAがfres の周りで対称帯域通
過特性を有し、かつ通常のLCフィルタはfres の周り
で非対称帯域通過特性を有していることを明らかに例示
している。曲線PC1とPC2は共振増幅器RAがfre
s の周りで点対称位相伝達特性を有し、かつ通常のLC
フィルタはfres の周りで多少とも直交位相伝達特性を
有していることを例示している。
【0035】RAの対称帯域通過特性により、周波数変
調の結果としての振幅変動が回避される。これはM1 お
よびM2 の出力信号の高次干渉成分の低減が得られるよ
うにM1 およびM2 の第2入力I12およびI22に正弦波
信号を供給する可能性を与える。もし端子IおよびQか
らM1 およびM2 の第1入力I11およびI21に供給され
る信号が同様に正弦波の場合、高次干渉成分は存在せ
ず、かつ低域通過フィルタLFは不要となる。
【0036】さらに、RAおよび上記の通常のLCフィ
ルタ回路の対称および非対称帯域通過特性は、例えば何
の入力信号も供給されない場合に生起する振幅変調入力
雑音が平均出力雑音レベルとなる結果を有し、その平均
雑音レベルは例えば零である共振周波数fres で得られ
た値に対して、ある程度の偏移あるいは著しい偏移を有
していない。それ故、通常のLC回路の代わりに共振振
幅器を位相シフティング回路として使用する場合に、雑
音中に時々消失する弱い入力信号が脈動する外乱となる
ことはない。
【0037】fres の周りのRAの点対称位相伝達特性
により、位相シフティング回路として通常のLC回路を
使用する場合よりも周波数に対して一層線形に変化する
位相シフトが生ずる。それ故、fres の周りの上記の直
交位相伝達特性によりLC回路を用いる場合に不可避的
に生ずる2次およびさらに高いすべての偶次数の歪み成
分は、共振増幅器を使用する場合に回避される。
【0038】既知のFM直交復調器と比較して、本発明
によるFM直交復調器の復調効果の、RAの対称帯域通
過伝達特性および点対称位相伝達特性により得られる第
1差動ステージS1 の2次干渉成分の上述の補償及びそ
の改良は、RAの示された同調制御なしに、すなわちL
FからRAのIt への出力信号のフィードバックなしに
得られる。
【0039】図1に示された実施例とは異なりRAの同
調制御が存在しない本発明によるFM直交復調器の(図
示せず)実施例において、低域通過フィルタLFの出力
信号は、取り得る増幅の後に検出器出力に供給される。
RAの同調周波数fres が変調信号fmod を追跡しない
から、RAはfmod によるFM変調された位相直交入力
信号の全周波数スイングΔfを含むように十分広い帯域
を有すべきである。しかし、FM直交復調器の同調周波
数は、例えば上記の周波数スイングΔfの大きさの程度
に、多相フィルタとしての共振増幅器の使用の結果とし
て相対的に低く選ぶことができる。この理由は、位相直
交フィルタとしても使用されるそのような共振増幅器も
また共振周波数fres の低い値におけるfres の周りで
対称帯域通過特性を有しているからである。これによ
り、FM直交復調器を簡単に集積化することができる。
【0040】示された実施例において、低域通過フィル
タLFは比較的低い次数のものであり、不安定性になる
危険性が生ずることなく同調制御ループに統合できる態
様が用いられる。第1差動ステージS1 の出力は、ルー
プ増幅器LA、ループフィルタとして動作する低域通過
フィルタLF、増幅器・リミタあるいは振幅・リミタS
L、および第2差動ステージS2 を連続して組み込んで
いる同調制御パスを介して共振増幅器RAの同調制御入
力It に結合されている。共振増幅器RA、第1および
第2乗算器ステージM1 およびM2 、および第1差動ス
テージS1 と共に、この同調制御パスは同調制御ループ
を構成し、それを介してRAの同調は端子IおよびQの
FM変調された位相直交入力信号のペアの瞬時周波数f
mom にダイナミックに従っている。共振増幅器タイプの
多相フィルタの同調が同調制御入力It の同調制御信号
とともに線形的に変化することが上述のEP 0 420 974
から知られている。
【0041】これまで述べたように、周波数設定信号F
0 は、RAの共振周波数fres の上記のダイナミックな
変動に対して同調制御信号Fc を形成するようSLから
S2を介してLFから供給されるベースバンド変調信号
fmod とS2 で適当に結合されている。この同調制御信
号Fc は、端子IおよびQにおけるFM変調された入力
信号の周波数変調度に依存してRAの共振周波数fres
を瞬時に変化し、従って一方ではRAのVi およびVq
に供給されたFM変調された入力信号と、他方ではRA
の共振周波数fres との間の周波数差は上記の同調制御
ループに負にフィードバックされ、それ故、低減され
る。共振増幅器RAのダイナミックな周波数追跡は同調
制御ループにより得られ、従ってこの増幅器は同調制御
ループが無いものよりかなり狭い帯域で形成できる。そ
れ故、M1 およびM2 の第2入力I12およびI22に供給
された2つの位相直交FM信号の間の位相直交関係の精
度はそれぞれ強化される。これは復調の線形性を改善す
る。さらに、そのような狭帯域共振増幅器RAは簡単な
態様で実現できる。
【0042】これまで説明されたように、Fc は第2差
動ステージS2 に増幅器・リミタSLにより供給された
所望のベースバンド変調信号fmod を具えている。増幅
器・リミタSLの制限レベルは、共振増幅器RAの搬送
波周波数f0 に対して共振周波数fres の偏移を生起す
る振幅値を有するよう選ばれ、該偏移はこの搬送波周波
数f0 に対して端子IおよびQでFM変調された入力信
号の最大生起周波数偏移Δfの大きさの程度に対応して
いる。もしFM直交復調器がFMラジオ受信機に使用さ
れるなら、この制限レベルは75MHz程度の大きさの周波
数偏移に対応する。ループのあり得る共振の上昇、ある
いは所望の送信機の変調搬送波周波数f0 に瞬時に接近
するこの近傍送信機の搬送波周波数のあり得る共振の上
昇の結果として、同調制御ループが近傍送信機を捕獲す
ることはそれにより妨げられる。
【0043】例えば、FM直交復調器を正しく規定する
ことにより、および/または、RAIt における固定バ
イアス電圧によるFM直交復調器の同調の設定により、
周波数設定信号f0 の供給なしに本発明が適用可能であ
ることは明らかであろう。第2差動ステージS2 は不要
であろう。単一位相入力信号から端子IおよびQにおけ
るFM変調された位相直交入力信号のペアを導出するこ
とはさらに可能である。これは、例えば、微分器とリミ
タにより前述の特許明細書第DE 2636268号で、あるい
は(今後説明される)図2に示された態様で示されたよ
うに、それ自身既知の態様で実現できる。
【0044】本発明によるFM直交復調器の示されたフ
ィードバックの実現で、RAの出力VI およびVQ と、
M1 およびM2 の第2入力I12およびI21との間にそれ
ぞれリミタ回路を組み込むという環境の下でそれは好ま
しいであろう。これらのリミタ回路は同調制御によりR
Aの出力信号のあり得る振幅変動を妨げる。
【0045】非常に迅速な同調制御はループフィルタと
して動作する低域通過フィルタLFなしで得ることがで
きる。このことを可能にするために、高次干渉成分の生
起は信号制限を止め、かつ端子IおよびQに正弦波信号
を与えることにより可能な限り回避されるべきである。
【0046】図2は図1と同一機能を有する回路が同じ
参照記号を有している、本発明によるFM直交復調器の
第2の実施例を示している。前の図面の回路とは違っ
て、図2は第1および第2共振増幅器RA1およびRA
2と、位相スプリッタとして動作する共振増幅器RA0
を示している。第1共振増幅器RA1は図1の共振増幅
器RAに対応している。RA2は同相入力Vi2から同
相出力VI2への第3位相シフティング回路、および直
交入力Vq2から直交出力VQ2への第4位相シフティ
ング回路として動作し、それは機能的には図1のRAの
前述の第1および第2位相シフティング回路に対応して
いる。
【0047】共振増幅器RA0は欧州特許出願第420 97
4 号の図4bに示されたもの、すなわち、搬送周波数f
0 の単一位相FM変調入力信号と周波数変調信号fmod
が一対のFM変調された位相直交信号(搬送波周波数f
0 におけると同様に)および周波数変調信号fmod に分
離される位相スプリッタと同じ形式で使用される。この
目的で、RA0の同相および直交入力Vi0およびVq
0はFM直交復調器の入力INに共通に結合され、一
方、RA0の同相および直交出力VI0およびVQ0は
端子IおよびQに接続される。位相スプリッタRA0の
FM変調された位相直交出力信号は、たとえINにおけ
るFM変調された入力信号が矩形波の形であっても正弦
波である。このことは図1の実施例で位相スプリッタと
して使用されたRA0が高次干渉成分の生起を妨げるこ
とを意味している。そのような適用は低域通過フィルタ
LFを不要にすることができ、それにより同調制御を加
速する。
【0048】図2に示された実施例において、同調制御
信号Fc はRA0,RA1およびRA2のIt0,It1お
よびIt2の同調制御入力にそれぞれ供給される。減衰器
回路ATTは位相スプリッタRA0の周波数制御の不安
定性を妨げるよう第2差動ステージS2 と位相スプリッ
タRA0の同調制御回路との間に配設されている。RA
0の共振周波数fres はこの同調周波数制御により入力
INにおいて周波数変調された入力信号を瞬時に追跡す
る。それ故、たとえ比較的低い共振信号fresであって
も、RA0の2つのFM変調された直交出力信号の間の
正確な位相直交関係が得られる。
【0049】満足すべき復調効果のために、一方ではR
A1,M1 ,M2 ,S1 ,LA,SLおよびS2 により
構成された第1同調制御ループの増幅度と、他方ではR
A2,M1 , M2 ,S1 ,LA,LF,SLおよびS2
により構成された第2同調制御ループの増幅度は相互に
異なっていなくてはならない。この相互の差は、RA2
のものとは異なっているRA1の同調制御傾斜の選択お
よび/またはRA2のものとは異なっているRA1の帯
域幅の選択、および/または第1および第2同調制御ル
ープの相互に異なる増幅度を持つ(示されていない)ル
ープ増幅器の配設により得ることができる。M1 および
M2 の2つの入力信号パスに共振増幅器を使用する結果
として、正弦波入力信号はM1 およびM2 に供給され、
従って高次干渉成分はM1 およびM2 の出力に完全に存
在しない。
【0050】後者の事実は、M1 およびM2 の2つの信
号パスに共振増幅器を使用することによる、位相スプリ
ッタとしての共振増幅器の使用には依存しないことは明
らかであろう。これは、もし高い同調制御速度が所望さ
れ、かつまた位相スプリッタとしての共振増幅器なしで
所望されるなら、低域通過フィルタは本実施例で不要に
することができる。
【0051】位相スプリッタRA0は図1のFM直交復
調器で使用できることは明らかであり、そこでは端子I
およびQの組み込まれたアップストリームであり得る。
RA0の同調は減衰器回路ATTに対応する減衰器回路
を介して第2差動ステージS2 から(示されていない
が)制御されよう。
【0052】図3は本発明によるFM直交受信機の第3
の実施例を示し、そこでは前の図面と同一の機能を有す
る回路は同じ参照記号を有している。図2の実施例とは
違って、示されたFM直交受信機は第1および第2同一
の制御ループにいくつかのループ増幅器を具えている。
RA1による第1同調制御ループはループ増幅器K1を
組み込み、一方、RA2による第2同調制御ループは第
2ループ増幅器K2 を組み込んでいる。第1および第2
ループ増幅器K1 およびK2 は増幅器・リミタSLと、
その機能が第2差動ステージS2 に対応する第3および
第4差動ステージS2 ′およびS2 ″との間に配設され
ている。簡単のために、図2で位相スプリッタとして動
作する共振増幅器RA0は省略されている。示された実
施例において、第1および第2共振増幅器は類似の構造
を有することができよう。リミタ回路LI1,LQ1,LI2
およびLQ2は、それぞれ同相および直交出力からなる第
1および第2共振増幅器RA1およびRA2と、M1 お
よびM2 の第1および第2入力の間にそれぞれ配設され
ている。これらのリミタ回路は共振増幅器RA1および
RA2の同調の変動の結果として生起した振幅変動の除
去を防いでいる。第3および第4差動ステージS2 ′お
よびS2 ″の出力はFM直交復調器の出力OUT1およ
びOUT2にさらに結合され、その出力は信号条件に依
存する異なる信号品質を相互に有していよう。
【0053】本発明は示された実施例に限定されないこ
とは明らかであろう。図1を参照してこれまで既に述べ
たように、かつ同時に新規なアイディアを使用すること
により、ループフィルタLFの出力から同調制御入力R
A1およびRA2までの同調制御パスもまた図2と図3
で不要にでき、単一位相入力信号から開始して、一対の
位相直交FM変調入力信号が得られる位相スプリットア
ップは異なる態様で実現でき、かつソフトリミタSLは
不要にされるか、あるいは必要なら、ループフィルタL
Fのアップストリームに配設できよう。ループフィルタ
と第1および第2共振増幅器の同調制御入力との間のソ
フトリミタSLの配列は、ループフィルタFLの共振の
立ち上がりが除去されるという利点を有している。
【0054】図4は第1および第2乗算器ステージM1
およびM2 双方の2つの入力信号の各々のアップコンバ
ージョンを持つ本発明によるFM直交復調器の第4の実
施例を示している。
【0055】RA0′の出力VQ0′とM1 の第1入力I
11との間に、およびRAの出力VIとM1 の第2入力I1
2との間に結合されている第1および第2ミキサステー
ジM11およびM12により、かつRA0′の出力VI0′と
M2 の第2入力I22の間に、およびRAの出力VQ とM
1 の第1入力I21の間に結合される第3および第4ミキ
サステージM21およびM22により、アップコンバージョ
ンが実現される。
【0056】固定混合周波数fmix を有する共通の第1
混合信号fi はM11およびM12の混合入力に供給され、
かつ同じ混合周波数fmix を有する共通の第2混合信号
fqはM21およびM22の混合入力に供給され、その第1
および第2混合信号は相互に位相直交し、かつ正弦波で
あることが好ましい。M1 およびM2 の出力に生起する
2次干渉成分は所望のDC成分から2(f0 +fmix )
の位置にあり、一方、例えば方形波形状の混合信号のよ
うな非正弦波である場合には、所望のDC成分から2
(f0 +fmix )の周波数間隔に4次干渉成分が生起す
る。この周波数空間は低域通過フィルタをさらに簡単化
することを可能にする。
【0057】示された実施例において、RA0′の同調
は図2のRA0と同じやり方でベースバンド変調信号で
ダイナミックに制御される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明によるFM直交復調器の第1の
実施例を示している。
【図2】 図2は本発明によるFM直交復調器の第2の
実施例を示している。
【図3】 図3は本発明によるFM直交復調器の第3の
実施例を示している。
【図4】 図4は本発明によるFM直交復調器の第4の
実施例を示している。
【図5】 図5は通常のLCフィルタと共振増幅器の振
幅特性と位相特性を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウォルテル ベイケル オランダ国 5621 ベーアー アインド ーフェン フルーネヴァウツウェッハ 1 (72)発明者 ヴォルフディートリッヒ ゲオルク カ スパーコビッツ オランダ国 5621 ベー アー アイン ドーフェン フルーネヴァウツウェッハ 1 (72)発明者 ヘンドリカス クレメンス デ ルイタ ー オランダ国 5621 ベーアー アインド ーフェン フルーネヴァウツウェッハ 1 (72)発明者 ウィレム−アリー スルーフ オランダ国 5621 ベーアー アインド ーフェン フルーネヴァウツウェッハ 1 (56)参考文献 特開 昭52−141553(JP,A) 特開 平1−222505(JP,A) 特開 昭60−176310(JP,A) 特開 平2−26406(JP,A) 特開 昭60−241301(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/14 H03D 3/06

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送波で周波数変調された変調信号を含
    み相互に位相直交した一対のFM変調された信号を復調
    するFM直交変調器であって、 FM変調された信号を受信する同相入力端子及び直交入
    力端子と、 前記直交入力端子に結合した第1の入力部、第2の入力
    部、及び出力部を有する第1の位相比較回路と、 前記同相入力端子に結合した第1の入力部、第2の入力
    部、及び出力部を有する第2の位相比較回路と、搬送波周波数を中心にして対称の帯域特性を有する多相
    フィルタを構成する位相シフティング手段であって、当
    該多相フィルタは、前記同相端子及び直交端子にそれぞ
    れ結合した同相入力部及び直交入力部と、前記第1及び
    第2の位相比較回路の第2の入力部にそれぞれ結合した
    同相出力部及び直交出力部を有し、当該位相シフティン
    グ手段は、前記変調信号にしたがって変化する位相シフ
    トを行う位相シフティング手段と、 前記第1の位相比較回路に結合した入力部及び前記第2
    の位相比較回路に結合した入力部、並びに出力部を有す
    る差動ステージと、 前記差動ステージに結合した入力部、及び当該FM直交
    変調器の出力部に結合した低域通過フィルタと を具える
    FM直交変調器。
  2. 【請求項2】 前記多相フィルタが、前記同相入力端子
    及び直交入力端子にそれぞれ結合した同相入力部及び直
    交入力部を有する第1の共振増幅器を具え、この第1の
    共振増幅器は、さらに、前記第1の位相比較回路の第2
    の入力部に結合した同相出力部及び第2の位相比較回路
    の第2の入力部に結合した直交出力部を有する請求項1
    に記載のFM直交復調器。
  3. 【請求項3】 前記第1の共振増幅器は、同調可能であ
    ると共に同調制御信号を受信する同調制御入力部を有
    し、当該FM直交復調器は、さらに、第1の同調制御パ
    スを具える第1の同調制御ループを具え、前記第1の同
    調制御パスを介して前記低域通過フィルタを前記第1の
    共振増幅器の同調制御入力に結合したことを特徴とする
    請求項2に記載のFM直交復調器。
  4. 【請求項4】 さらに、前記同相入力端子に結合した同
    相入力部及び及び前記直交入力端子に結合した直交入力
    部を有する第2の共振増幅器を具え、この第2の共振増
    幅器は、さらに、前記第1の位相比較回路の第1の入力
    部に結合した同相出力部及び第2の位相比較回路の第1
    の入力部に結合した直交出力部びに同調制御入力部を
    有し、当該FM直交復調器は、さらに、第2の同調制御
    パスを有する第2の同調制御ループを具え、前記第2の
    同調制御パスを介して前記低域通過フィルタを前記第2
    の共振増幅器の同調制御入力に結合し、前記第1の同調
    制御ループが第2の同調制御ループのループ利得とは異
    なるループ利得を有することを特徴とする請求項3に記
    載のFM直交復調器。
  5. 【請求項5】 前記第1の共振増幅器の同調制御スロー
    プが、前記第2の共振増幅器の同調制御スロープと異な
    ことを特徴とする請求項4に記載のFM復調器。
  6. 【請求項6】 前記第1の共振増幅器の帯域幅が、第2
    の共振増幅器の帯域幅と異なることを特徴とする請求項
    5に記載のFM直交復調器。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記第1の共振増幅器の各同
    相出力部及び直交出力部と前記第1及び第2の位相比較
    回路の各第2入力部との間にリミッタ回路が配置されて
    いることを特徴とする請求項2に記載のFM直交復調
    器。
  8. 【請求項8】 さらに、前記低域通過フィルタの出力部
    に結合した増幅器リミッタを具え、この増幅器リミッタ
    の制限レベルが、FM変調された位相直交信号対の最大
    周波数偏位の大きさ程度の同調制御信号のレベルに対応
    することを特徴とする請求項3に記載のFM直交復調
    器。
  9. 【請求項9】 さらに、当該FM直交復調器の共通の入
    力端子に結合した同相入力部及び直交入力部と、前記同
    相入力端子及び直交入力端子にそれぞれ結合した同相出
    力部及び直交出力部と、同相制御入力とを有する第3の
    同調可能な共振増幅器を具えると共に、当該FM直交復
    調器の出力部を前記第3の共振増幅器の同調制御入力に
    結合する減衰回路を具 えることを特徴とする請求項1に
    記載のFM直交復調器。
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