JP3491659B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

Info

Publication number
JP3491659B2
JP3491659B2 JP16500896A JP16500896A JP3491659B2 JP 3491659 B2 JP3491659 B2 JP 3491659B2 JP 16500896 A JP16500896 A JP 16500896A JP 16500896 A JP16500896 A JP 16500896A JP 3491659 B2 JP3491659 B2 JP 3491659B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning unit
toner
color image
image forming
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16500896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1010946A (ja
Inventor
達朗 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP16500896A priority Critical patent/JP3491659B2/ja
Publication of JPH1010946A publication Critical patent/JPH1010946A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3491659B2 publication Critical patent/JP3491659B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写
機、ファクシミリ等の電子写真方式を用いたカラー画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クリーニングユニット内に設けら
れた回転部材の回転中心を支点にクリーニングユニット
を一体的に回動離間するものとして、特開平3−428
8号公報が開示されており、モノクロ画像形成装置にお
ける像担持体上のトナーを除去するクリーニングユニッ
トの着脱に関して記載されている。
【0003】このようなクリーニングユニットでは像担
持体からトナーを掻き落とすためのクリーニングブレー
ドや、掻き落とされたトナーをユニット外へこぼれない
ように受け止めるためのシート部材(以下、すくいシー
トという)、クリーニングユニット内にあるトナーをユ
ニット外の廃トナーボックスへ搬送するためのスクリュ
ーが設けられていて、トナー搬送手段であるスクリュー
(以下、オーガという)の回転中心を支点にクリーニン
グユニットを一体的に像担持体から回動離間し、クリー
ニングユニットを着脱するものであった。
【0004】また、上記の従来技術ではクリーニングブ
レードで掻き落とされたトナーが重力方向に落下し、像
担持体上にトナーが多量に堆積し、それがクリーニング
ユニットの着脱時にこぼれることを前提にクリーニング
ユニットの下方にトナー補集装置を設けていた。
【0005】ところで、カラー画像形成装置において
は、感光体あるいは中間転写体などの像担持体上に各色
のカラートナーを色重ねするため、クリーニングユニッ
トを離接する必要があったので、クリーニングユニット
の離接を行うとトナーこぼれが生じることが予想され
た。さらに、クリーニングユニットの重心位置、あるい
はオーガなどの回転部材を回転駆動させる外部からの駆
動伝達位置(駆動伝達力)などによって、クリーニング
部材の当接圧が不安定になりクリーニング不良が生じる
ことが予想され、前述の従来技術では不充分であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来技術
のような構成のクリーニングユニットを、カラー画像形
成装置に用いて、オーガなどの回転部材の回転中心を支
点として一体的に離接する場合には、以下のような課題
があった。
【0007】クリーニングユニット内に回収されるトナ
ー量によって駆動伝達力(回転部材の駆動負荷)が変動
するため、離接を行う支点に対しモーメントが生じる
と、オーガなどの回転部材を回転駆動させる外部からの
駆動伝達力によって、クリーニング部材の像担持体に対
する当接圧が変動しクリーニング不良が生じてしまうと
いう問題があった。また、クリーニングユニット内に回
収されるトナー量によってクリーニングユニットの重量
(重心位置)が変動するため、離接を行う支点に対しモ
ーメントが生じ、クリーニングユニットの重心位置によ
ってクリーニング部材の像担持体に対する当接圧が変動
しクリーニング不良が生じてしまうという問題があっ
た。さらに、クリーニングユニットの離接を行うとトナ
ーこぼれが生じるので、像担持体にこぼれたトナーによ
って画像形成に支障をきたすという問題があった。
【0008】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、外部からの駆
動伝達力によって離接する支点に対しモーメントが生じ
るのを防ぐことによって、像担持体に対するクリーニン
グ部材の当接を常に安定させることのできるカラー画像
形成装置を提供することである。また、クリーニングユ
ニットの重心位置が移動した場合でも、像担持体に対す
るクリーニング部材の当接を常に安定させることのでき
るカラー画像形成装置を提供することである。さらに、
クリーニングユニットの離接の際に生じるトナーこぼれ
を防止することによって、画像形成に支障をきたすこと
のないカラー画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー画像形成
装置は、複数色のトナーを色重ねしてカラー画像を形成
する像担持体と、像担持体に残留したトナーを回収し像
担持体に対し離接可能なクリーニングユニットを備えた
カラー画像形成装置であって、クリーニングユニットは
外部からの駆動力を受ける回転部材と、像担持体に対し
て一体的に離接可能とする支点部材とを備え、支点部材
は回転部材の回転中心に、かつ駆動力の駆動伝達点にお
ける作用方向に配置したことを特徴とする。
【0010】 本発明のカラー画像形成装置は、複数色
のトナーを色重ねしてカラー画像を形成する像担持体
と、前記像担持体に残留したトナーを回収し前記像担持
体に対し離接可能なクリーニングユニットを備えたカラ
ー画像形成装置であって、前記クリーニングユニットは
外部からの駆動力を受ける回転部材と、前記クリーニン
グユニットを像担持体に対して一体的に離接可能とする
支点部材とを備え、前記クリーニングユニット内に回収
されたトナー量に応じ増えた場合の、前記クリーニング
ユニットの重心位置の移動による前記支点回りのモーメ
ントの増大方向と、前記駆動力の増大により発生する前
記支点回りのモーメントの増大方向とを、互いに異なる
方向となるように前記支点を配置したことを特徴とす
る。
【0011】本発明のカラー画像形成装置は、支点を、
回収されたトナーが空の状態におけるクリーニングユニ
ットの重心を通る鉛直線と一致するように配置したこと
を特徴とする。
【0012】 本発明のカラー画像形成装置は、クリー
ニングユニットとは別に設けられた廃トナーボックスの
回収口と、前記クリーニングユニットに設けられた前記
廃トナーボックスへ前記回収口を経てトナーを排出する
ための排出口とを備え、前記排出口が、クリーニングユ
ニット内に回収されたトナーを廃トナーボックスに搬送
するためのトナー搬送手段であるオーガと同軸の円筒面
に配置されていることを特徴とする。
【0013】本発明のカラー画像形成装置は、クリーニ
ングユニットのクリーニング部材とすくいシートとで形
成される開口面を、離接によらず重力方向に対して上向
きになるように配置したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら本発明を
詳細に説明する。
【0015】図1は本発明を適用したカラー画像形成装
置の一実施例を示した断面概略図である。
【0016】まず、装置の動作を説明する。帯電ローラ
102は感光体101を均一にある電位(例えば−70
0V)に帯電する。レーザー走査光学系である露光手段
103によって形成された600dpi(dot pe
r inch)の解像度のレーザービームは折り返しミ
ラー104により感光体101上に導かれ静電潜像(例
えば−100V)が形成される。
【0017】次に図中矢印方向に離接可能な一成分圧接
現像方式の現像器105のうち、イエロー現像器105
Yを接触させ他の現像器は離間されるとともに、不図示
の電源の電界の作用によって負帯電性イエロートナーが
反転現像され感光体101において顕像化される。顕像
化されたイエロートナーは、ETFE(エチレンテトラ
フルオロエチレン共重合体)にカーボンを分散し適当な
抵抗に調整された厚み約150μmを有する中間転写体
106上に対し、1次転写ローラ107に定電流制御可
能な1次転写用電源108によりトナーと逆極性のバイ
アスが印加され、その電界の作用で転写される。なお、
中間転写体106と感光体101は約170mm/sで
回転駆動されている。感光体101上の転写残りトナー
は、ブレードを当接してクリーニングする感光体クリー
ニングユニット109で回収され、続いて感光体電位は
除電ランプ110によりリセットされる。なお、感光体
クリーニングユニット109内に回収されたトナーはユ
ニット外に設けられた不図示である廃トナーボックスへ
とオーガなどのトナー搬送手段によって送られる。
【0018】同様の動作を中間転写体106の位置と露
光手段103の発光タイミングの同期を取り、マゼンタ
現像器105M、シアン現像器105C、ブラック現像
器105Kについても繰り返すことにより、中間転写体
106上に各色のトナーが重ねられフルカラー画像が形
成される。この間、2次転写ローラ116、および中間
転写体クリーニングユニット119は離間状態とする。
【0019】一方、転写材113は給紙カセット112
から給紙手段111によりレジストローラ対114まで
搬送されたのち、中間転写体106上のフルカラー画像
と同期をとって2次転写部へと搬送される。
【0020】2次転写部では転写材113と同期して、
図中矢印方向に離接可能な2次転写ローラ116が、接
地された2次転写バックアップローラ121を裏面に備
えた中間転写体106に接触してニップ部を形成すると
ともに、2次転写用電源117により定電流制御され、
その電界の作用で転写材113上にフルカラートナー画
像が形成され、転写材113は定着手段120によって
定着され装置外へと排出される。一方、2次転写後の転
写残りトナーは図中矢印方向に働くテンションローラ1
18を通過後、中間転写体クリーニングユニット119
が中間転写体106に対し接触して回収される。
【0021】ここで、中間転写体クリーニングユニット
119についての詳細を図2を用いて説明する。図2
は、本発明を適用したクリーニングユニットの構成の一
実施例を示した側面概略図である。中間転写体クリーニ
ングユニット119内には中間転写体106上のトナー
を掻き取るためのクリーニングブレード301と、掻き
取られたトナーがユニット外へこぼれないようにするた
めのすくいシート302と、中間転写体クリーニングユ
ニット119内に回収されたトナーを、不図示の廃トナ
ーボックスに搬送するためのトナー搬送手段であるオー
ガ303とで構成され、オーガ303の回転中心に中間
転写体クリーニングユニット119の離接を行うための
支点206が配置されている。クリーニングブレード3
01はケース304に対し支持部材となる不図示のブレ
ードホルダなどによって位置固定される。クリーニング
ブレード301はウレタンゴムで形成されていて、ゴム
硬度がJIS Aで70°、ヤング率が69kg/cm
2、ブレード厚みが2mm、ブレード自由長が10mm
である。クリーニングブレード301はクリーニング部
材の当接位置208において、クリーニングバックアッ
プローラ122を裏面に備えた中間転写体106に対
し、当接圧0のときクリーニング部材の当接位置208
における接線211に対し20°で接触し、線圧25g
/cm程度の当接圧FNで当接され点線のように変形
し、クリーニングブレード当接位置208における接線
211と、当接面側のブレード先端における接線212
とのなす角である、当接角θは約10°になっている。
また、被クリーニング体である中間転写体106とクリ
ーニングブレード301との静止摩擦係数μは0.2〜
0.6程度で、中間転写体106の表面粗さがRZ 0.
3〜0.5μm、Rmax.0.5〜1.0μm程度のもの
を用いている。
【0022】なお、感光体クリーニングユニット109
に関しては、中間転写体クリーニングユニット119と
同じ構成であり、クリーニングブレード301と同じも
のを用いていて当接圧FNの設定値も同じになってい
る。
【0023】図3は、駆動力の駆動伝達点において作用
する力Fxとその作用方向を示した図である。図3に示
されるように、駆動伝達歯車202とオーガなどの回転
部材を回転させる回転部材駆動歯車201とが駆動伝達
を行うとき、駆動伝達歯車202の駆動力を受けて駆動
伝達点205において力Fxが生じる。図2の中間転写
体クリーニングユニット119において、先の力Fxは
ユニット内に回収されたトナー量によって変動する。こ
のとき、離接を行うための支点を力Fxの作用方向に配
置していないと、支点回りにモーメントが生じてクリー
ニングブレード301の当接圧に影響し、力Fxの変動
に伴いクリーニングブレード301の当接圧は変動して
しまう。
【0024】図4は、本発明におけるクリーニングユニ
ットの駆動系の一実施例を示した断面概略図である。装
置本体側に設けられた駆動伝達歯車202によってクリ
ーニングユニット側に取り付けられた駆動伝達中間歯車
203が回転駆動され、さらに駆動伝達中間歯車203
と同軸上でクリーニングユニット内に設けられた駆動伝
達中間歯車204によって、オーガ303を回転させる
ための回転部材駆動歯車201に駆動伝達され、オーガ
303は回転駆動される。ここで、オーガ303の回転
中心に支点206とが配置されている。図4において、
駆動伝達歯車202と駆動伝達中間歯車203との駆動
伝達点205と、クリーニングユニットの離接を行うた
めの支点206と一致して配置されている。このよう
に、駆動伝達点205における駆動力の作用方向に支点
を配置することにより、駆動伝達点205で生じる力が
変動した場合であっても、支点206回りにモーメント
が生じないようになっている。したがって、駆動伝達点
205における駆動力の作用方向に支点206を配置す
ることにより、クリーニングブレードなどのクリーニン
グ部材は常に安定して中間転写体106に対して当接す
ることができる。
【0025】図5は、本発明におけるクリーニングユニ
ットの一実施例を示した断面概略図である。図5に示す
中間転写体クリーニングユニット119内には回収され
た廃トナー307(斜線部分)が多量に堆積している。
中間転写体クリーニングユニット119の重心207
は、中間転写体クリーニングユニット119内にトナー
がない場合の重心(例えば、オーガ303の回転中心)
に対し重心位置が移動していて、重心207を通る鉛直
線213から離れたところに支点206が位置してい
る。よって、重心位置において支点206回りにモーメ
ントMyが(矢印の方向に)生じ、支点206回りのモ
ーメントが反時計回りに増大している。
【0026】一方、搬送する廃トナー量が増えると、矢
印の方向に回転する駆動伝達歯車202の駆動力は、オ
ーガ303を回転させるための回転部材駆動歯車201
に対し駆動伝達点205で駆動伝達されている。駆動伝
達点205における駆動力の作用方向に支点206が配
置されていないので、駆動伝達点205において支点2
06回りにモーメントMxが(矢印の方向に)生じ、中
間転写体クリーニングユニット119内にトナーがない
ときに対し駆動力が増大していて、支点206回りのモ
ーメントは時計回りに増大している。
【0027】ここで、支点206は予め、中間転写体ク
リーングユニット119の重心位置の移動による支点2
06回りのモーメント増大方向と、駆動力の増大により
発生する支点206回りのモーメント増大方向とを、互
いに異なる方向となるように配置されている。したがっ
て、中間転写体クリーニングユニット119内に回収さ
れたトナーの量が多くなった場合の、重心位置において
支点206回りに生じるモーメントの増大量は、駆動伝
達点205において支点206回りに生じるモーメント
の増大量によって打ち消されるので、中間転写体106
に対するクリーニングブレード301の当接を常に安定
させることができる。
【0028】図6は、本発明におけるクリーニングユニ
ットの一実施例を示した断面概略図である。図6では、
支点206と空の状態(トナーが無い状態)における中
間転写体クリーニングユニット119の重心207とが
一致して配置されている。これにより、重心位置による
支点206回りのモーメントが生じるのを防ぐことがで
きるので、より好適なカラー画像形成装置を提供でき
る。ところで、支点206は、中間転写体クリーニング
ユニット119の重心207とは必ずしも一致している
必要はなく、中間転写体クリーニングユニット119の
重心207通る鉛直線213上に支点206を配置すれ
ば、重心位置による支点206回りのモーメントが生じ
るのを防ぐことができる。
【0029】つぎに、図8を用いて本発明におけるクリ
ーニングユニットのトナー排出口について説明する。図
2に示す中間転写体クリーニングユニット119と同様
にオーガ303の回転中心に支点206が配置されてい
る。中間転写体クリーニングユニット119の下方に廃
トナーボックス310が設けられていて、中間転写体ク
リーニングユニット119側には廃トナーボックス31
0へトナーを排出するためのトナー排出口305がオー
ガ303と同軸の円筒面に配置され、トナー排出口30
5に対向して、廃トナーボックス310側に円筒面を有
するトナー回収口306が設けられている。また、トナ
ー排出口305およびトナー回収口306との接合部に
は、トナー洩れを防止するためのシール部材309が設
けられている。中間転写体クリーングユニット119が
支点206を中心に離接を行うとき、オーガ303と同
軸にあるトナー排出口305の円筒面は、支点206を
中心とする外周円上をトナー回収口306に沿って移動
可能なように配置されている。
【0030】このように、トナー排出口305とオーガ
303とを同軸に配置しているから、シール部分の負荷
があっても、支点206に対し近いので離接による回動
負荷を小さくすることができる。また、オーガ303に
よって搬送されたトナーを効率的に廃トナーボックス3
10へと回収することができ、廃トナーボックス310
と中間転写体クリーニングユニット119との接合部を
簡素な構成としたので、トナー洩れを防止するためのシ
ール部材309が簡素になり、組み立て作業を簡単にす
ることができた。よって、回転部材の回転中心に離接を
行う支点を設けた場合の利点を有効に活用でき、より好
適なカラー画像形成装置を提供できる。
【0031】さらに、図6を用いて本発明におけるクリ
ーニングユニットの開口について説明する。中間転写体
クリーニングユニット119が接触状態において、クリ
ーニングブレード301とすくいシート302とで形成
される開口面を、クリーニング部材の当接位置208を
通る鉛直線214(鉛直面)より上向きになるように配
置されている。また、中間転写体クリーニングユニット
119の離間時には、オーガ303の回転中心(支点2
06)を支点に図6において時計回りに回動され、先の
開口面は確実に上向きになるように配置してある。した
がって、クリーニングブレード301により掻き落とさ
れたトナーは重力によって下方へ落下するが、クリーニ
ング部材当接位置208の真下には中間転写体106
や、すくいシート302の当接位置209は存在しない
ため、掻き落とされたトナーは確実に中間転写体クリー
ニングユニット119内に回収され、中間転写体クリー
ニングユニット119が離間した時にユニット外へトナ
ーをこぼすことはない。なお、先に述べた開口面を離接
によらず上向きとすれば、トナーこぼれを確実に防止で
きるから、離接の回動方向によらない。ただし、クリー
ニングユニットの接触時における開口面に対し、離間時
における開口面の方がより上向きになるようにした方が
より好ましい。
【0032】以上のように、クリーニングブレード30
1とすくいシート302とで形成される開口面を、クリ
ーニング部材の当接位置208を通る鉛直線214(鉛
直面)より上向きになるように配置したことにより、ク
リーニングユニットの離接の際に生じるトナーこぼれを
確実に防止でき、画像形成に支障をきたすことのない、
より好適なカラー画像形成装置を提供することができ
る。
【0033】図7は、本発明を適用したクリーニング装
置の一実施例を示した断面概略図である。図2の中間転
写体クリーニングユニットと構成上異なる点は、中間転
写体106の移動方向に対しカウンタ方向(図7におい
て反時計回りの方向)に回転可能なブラシローラ308
と、図7において反時計回りに回転可能なクリーニング
ローラ311と、スクレーパ312が設けられていて、
ブラシローラ308はクリーニング時には中間転写体1
06に対し、中間転写体106を損傷しない程度の力で
接触するように配置されている。中間転写体106上の
トナーを除去したときにブラシローラ308に付着した
トナーは、不図示の電源によってバイアス印加されたク
リーニングローラ311によって除去され、クリーニン
グローラ311上に回収されたトナーは、クリーニング
ローラ311に当接されるように配置されたスクレーパ
312によって掻き落とされ、オーガ303によって装
置外へと送られるように構成されている。
【0034】このような場合においても、支点206
を、オーガ303の回転中心に、かつオーガ303を回
転駆動するための中間転写体クリーニングユニット11
9の外部から受ける駆動力の駆動伝達点における駆動伝
達力の作用方向に配置することにより、あるいは支点2
06を、中間転写体クリーニングユニット119内に回
収されたトナーの量が多くなった場合の、中間転写体ク
リーングユニット119の重心位置の移動による支点2
06回りのモーメント増大方向と、オーガ303を回転
駆動するための中間転写体クリーニングユニット119
の外部から受ける駆動力の増大により発生する支点20
6回りのモーメント増大方向とを、互いに異なる方向と
なるように配置することにより、中間転写体などの像担
持体に対するクリーニングブレードの当接を安定させる
だけでなく、併設されたブラシローラの当接をも安定し
たものにできるから、像担持体をブラシローラで損傷す
ることなく、確実に像担持体に対し接触しブラシローラ
でクリーニングできることになる。また、像担持体が感
光体などの潜像担持体である場合は特に有効である。な
お、ブラシローラ308の回転駆動力は、中間転写体ク
リーニングユニット119の外部から駆動力を得ること
も可能であるが、オーガ303を回転させるための回転
部材駆動歯車から得た方が、歯車の係合解除を必要とし
ないから、本発明を適用する場合にはより好ましい。ま
た、ブラシローラ308の回転速度は、ブラシローラを
回転駆動する歯車の径と、オーガ303を回転させるた
めの回転部材駆動歯車の径との比を適当に調整し設定す
れば良い。また、ブラシローラ308の回転方向を、中
間転写体106の移動方向に対し反カウンタ方向(図7
において時計回り方向)にしたい時は、本発明を適用し
た上でオーガ303の回転方向を逆にするか、ブラシロ
ーラ308を回転駆動する歯車とオーガ303を回転さ
せるための回転部材駆動歯車との間に中間歯車を設ける
などして行えば良い。なお、ブラシローラを単独で設置
した場合でも、像担持体をブラシローラで損傷すること
なく像担持体に対し安定して当接することができるし、
ブラシローラの代わりにスポンジローラなどのクリーニ
ング部材を配置した場合も、像担持体に対し安定して当
接することができる。
【0035】なお、クリーニング部材と像担持体との摩
擦係数が小さいほど、像担持体の駆動に対して、像担持
体に対するクリーニング部材の当接による影響が少な
く、像担持体の摩擦係数が小さいほどクリーニング性も
良いので、像担持体の摩擦係数は小さい方が好ましい。
【0036】以上述べてきたように、本発明を適用する
ことにより、カラー画像形成装置に用いる離接可能なク
リーニングユニットを簡素化でき、一体的に離接を行う
場合であっても、像担持体に対するクリーニング部材の
当接を常に安定させることができた。また、クリーニン
グユニットの重心位置が移動した場合でも、像担持体に
対するクリーニング部材の当接を常に安定させることが
できた。さらに、クリーニングユニットの離接の際に生
じるトナーこぼれを防止することによって、画像形成に
支障をきたすことがなくなった。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の構成によれば、一体的に
離接を行うクリーニングユニットにおいて、回転部材の
回転中心に支点を配置するとともに、外部からの駆動伝
達力によって離接する支点に対しモーメントが生じるの
を防き、像担持体に対しクリーニング部材を確実にしか
も安定して当接できるから、クリーニング不良が生じる
ことなく、像担持体の駆動が常に安定した信頼性の高い
カラー画像形成装置が提供できる。
【0038】請求項2記載の構成によれば、一体的に離
接を行うクリーニングユニットにおいて、回転部材の回
転中心に支点を配置するとともに、クリーニングユニッ
トの重心位置が移動した場合であっても、像担持体に対
するクリーニング部材の当接を常に安定させることがで
きるから、廃トナーの増減によらずクリーニング不良が
生じることなく、像担持体の駆動が常に安定した信頼性
の高いカラー画像形成装置が提供できる。
【0039】請求項3記載の構成によれば、空の状態の
クリーニングユニットの重心位置で作用する力の影響を
防止することにより、クリーニング部材の像担持体への
当接をより確実に安定して当接することができるから、
より信頼性の高いカラー画像形成装置が提供できる。
【0040】請求項4記載の構成によれば、クリーニン
グユニットのトナー排出口をオーガなどのトナー搬送手
段と同軸に配置したから、トナー排出口がオーガから離
れている時に比べ、離接による回動負荷を小さくするこ
とができる。また、トナー排出口とトナー回収口の接合
部を簡素化できるから、不都合が生じやすいシール部材
が少なくでき、部品点数を抑えることによりコストを抑
えられ、またクリーニングユニットの組み立てが楽にな
り作業時間が短縮できるといった効果が得られる、簡素
な構成でより信頼性の高いカラー画像形成装置を提供で
きる。
【0041】請求項5記載の構成によれば、クリーニン
グユニットのクリーニングブレードなどのクリーニング
部材とすくいシートとで形成される開口面を、離接によ
らず重力方向に対し上向きになるように配置したことに
より、離間時に生じるトナーこぼれを防止できるから、
像担持体へトナーがこぼれることがないので画像形成に
支障をきたすこともなく、トナーこぼれのためにトナー
補集装置などを設ける必要もないから、余計なスぺース
を必要とせず、コストアップを抑えることができる、簡
素な構成でより信頼性の高いカラー画像形成装置が提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカラー画像形成装置の一実施
例を示した断面概略図。
【図2】本発明を適用したクリーニングユニットの構成
の一実施例を示した断面概略図。
【図3】駆動伝達(力)の作用点において作用する力F
xとその作用方向を示した図。
【図4】本発明におけるクリーニングユニットの駆動系
の一実施例を示した断面概略図。
【図5】本発明におけるクリーニングユニットの一実施
例を示した断面概略図。
【図6】本発明におけるクリーニングユニットの一実施
例を示した断面概略図。
【図7】本発明を適用したクリーニングユニットの一実
施例を示した断面概略図。
【図8】本発明におけるクリーニングユニットのトナー
排出口部の一実施例を示した断面概略図。
【符号の説明】
101 感光体 102 帯電ローラ 103 露光手段 104 折り返しミラー 105Y イエロー現像器 105M マゼンタ現像器 105C シアン現像器 105K ブラック現像器 106 中間転写体 107 1次転写ローラ 108 1次転写用電源 109 感光体クリーニングユニット 110 除電ランプ 111 給紙手段 112 給紙カセット 113 転写材 114 レジストローラ対 115 駆動ローラ 116 2次転写ローラ 117 2次転写用電源 118 テンションローラ 119 中間転写体クリーニングユニット 120 定着装置 121 2次転写バックアップローラ 122 クリーニングバックアップローラ 201 回転部材駆動歯車 202 駆動伝達歯車 203 駆動伝達中間歯車 204 駆動伝達中間歯車 205 駆動伝達点 206 支点 207 クリーニングユニットの重心 208 クリーニング部材の当接位置 209 すくいシートの当接位置 210 作用点205における接線 211 当接位置208における接線 212 当接面側のクリーニングブレード先端における
接線 213 重心207を通る鉛直線 214 クリーニング部材の当接位置を通る鉛直線 301 クリーニングブレード 302 すくいシート 303 オーガ 304 ケース 305 トナー排出口 306 トナー回収口 307 廃トナー 308 ブラシローラ 309 シール部材 310 廃トナーボックス 311 クリーニングローラ 312 スクレーパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 G03G 21/10 - 21/12 G03G 15/01 - 15/01 117

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のトナーを色重ねしてカラー画像
    を形成する像担持体と、前記像担持体に残留したトナー
    を回収し前記像担持体に対し離接可能なクリーニングユ
    ニットを備えたカラー画像形成装置であって、前記クリ
    ーニングユニットは外部からの駆動力を受ける回転部材
    と、前記像担持体に対して一体的に離接可能とする支点
    部材とを備え、前記支点部材は前記回転部材の回転中心
    に、かつ前記駆動力の駆動伝達点における作用方向に配
    置したことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】複数色のトナーを色重ねしてカラー画像を
    形成する像担持体と、前記像担持体に残留したトナーを
    回収し前記像担持体に対し離接可能なクリーニングユニ
    ットを備えたカラー画像形成装置であって、前記クリー
    ニングユニットは外部からの駆動力を受ける回転部材
    と、前記クリーニングユニットを像担持体に対して一体
    的に離接可能とする支点部材とを備え、前記クリーニン
    グユニット内に回収されたトナー量に応じ増えた場合
    の、前記クリーニングユニットの重心位置の移動による
    前記支点回りのモーメントの増大方向と、前記駆動力の
    増大により発生する前記支点回りのモーメントの増大方
    向とを、互いに異なる方向となるように前記支点を配置
    したことを特徴とするカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記支点を、回収されたトナーが空の状
    態における前記クリーニングユニットの重心を通る鉛直
    線と一致するように配置したことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載のカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記クリーニングユニットとは別に設けら
    れた廃トナーボックスの回収口と、前記クリーニングユ
    ニットに設けられた前記廃トナーボックスへ前記回収口
    を経てトナーを排出するための排出口とを備え、前記排
    出口が、クリーニングユニット内に回収されたトナーを
    廃トナーボックスに搬送するためのトナー搬送手段であ
    るオーガと同軸の円筒面に配置されていることを特徴と
    する請求項1または請求項2または請求項3記載のカラ
    ー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記クリーニングユニットのクリーニン
    グ部材とすくいシートとで形成される開口面を、離接に
    よらず重力方向に対して上向きになるように配置したこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3
    または請求項4記載のカラー画像形成装置。
JP16500896A 1996-06-25 1996-06-25 カラー画像形成装置 Expired - Fee Related JP3491659B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16500896A JP3491659B2 (ja) 1996-06-25 1996-06-25 カラー画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16500896A JP3491659B2 (ja) 1996-06-25 1996-06-25 カラー画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1010946A JPH1010946A (ja) 1998-01-16
JP3491659B2 true JP3491659B2 (ja) 2004-01-26

Family

ID=15804098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16500896A Expired - Fee Related JP3491659B2 (ja) 1996-06-25 1996-06-25 カラー画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3491659B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7558522B2 (en) * 2006-04-04 2009-07-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus having toner cleaner and toner cleaning method
JP5931794B2 (ja) * 2013-04-26 2016-06-08 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 クリーニングユニットおよびこれを備えた画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1010946A (ja) 1998-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6035158A (en) Image forming apparatus and belt unit thereof
US7983589B2 (en) Developing apparatus, process cartridge, and image forming apparatus
US20120315062A1 (en) Cartridge and electrophotographic image forming apparatus
US8948676B2 (en) Image forming apparatus
JP4829638B2 (ja) 画像形成装置
JP4972927B2 (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US5600425A (en) Cleaner system with central augering
US7039353B2 (en) Image forming apparatus, replacement unit and cleaner
JP3491659B2 (ja) カラー画像形成装置
JPH11219048A (ja) 画像形成装置、カラー画像形成装置及びベルトユニット
JP4324007B2 (ja) トナー除去装置
JP3398317B2 (ja) カラー画像形成装置
JP3712682B2 (ja) 画像形成機の残留トナー回収装置
JP2001249508A (ja) 画像形成ユニット及び画像形成装置
JP5167894B2 (ja) 画像形成装置
JP4653459B2 (ja) 固定構造及び画像形成装置
JP5218717B2 (ja) 画像形成装置及び感光体ユニット
KR100619075B1 (ko) 회전력 단속 장치 및 이를 구비하는 화상형성장치
JP3780110B2 (ja) 当接装置及び画像形成装置
JP2007286229A (ja) 画像プロセス装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2007010806A (ja) クリーニング装置、画像形成装置
JP5169514B2 (ja) 画像形成装置
JP2002108035A (ja) 画像形成ユニット及び画像形成装置
JP2004271968A (ja) 画像形成装置、及びクリーニング装置
JP4512335B2 (ja) 画像形成装置及びクリーニング方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081114

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091114

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091114

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101114

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101114

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees