JP3490610B2 - ケーブル導入モジュール - Google Patents

ケーブル導入モジュール

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JP3490610B2
JP3490610B2 JP16249798A JP16249798A JP3490610B2 JP 3490610 B2 JP3490610 B2 JP 3490610B2 JP 16249798 A JP16249798 A JP 16249798A JP 16249798 A JP16249798 A JP 16249798A JP 3490610 B2 JP3490610 B2 JP 3490610B2
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G15/00Cable fittings
    • H02G15/02Cable terminations
    • H02G15/04Cable-end sealings

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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はケーブル導入モジュ
ールに係り、特に架空設置型の光加入者線ネットワーク
装置(0ptical Network Unit) に適用されるケーブル導
入モジュールに関する。図1は光加入者線ネットワーク
装置(0ptical Network Unit) が適用される通信システ
ムを概略的に示す。この通信システムはマルチメディア
指向に対応するべく近い将来のシステムとして提案され
ているものであり、その特徴は光ケーブルが各家庭の軒
先までのびていることである。
【0002】電話局10、11間は光ケーブル12で接
続されている。電話局11からは多数芯の幹線光ケーブ
ル13が電柱14に架設されて延びて途中で分岐部30
を経つつ延びている。架空設置型の光加入者線ネットワ
ーク装置20が例えば10軒の家庭に1つの割合で、屋
外の架空に設置されている。分岐部30で、幹線光ケー
ブル13から一芯のドロップケーブル31が分岐され
て、このドロップケーブル31が光加入者線ネットワー
ク装置20内に導入されている。光加入者線ネットワー
ク装置20は、箱体32の内部に、光−電気変換器21
と、多重分離器22と、10数個の加入者チャンネルユ
ニット23とを有する構成である。光加入者線ネットワ
ーク装置20には、光ケーブル13の先端が接続してあ
り、且つ、電力線17が接続してある。光加入者線ネッ
トワーク装置20は電力線17より給電されて動作す
る。各加入者チャンネルユニット23から1本の外線メ
タルケーブル18が引き出されて、光加入者線ネットワ
ーク装置20より10数本の外線メタルケーブル18が
引き出されている。各外線メタルケーブル18が各家庭
15内に引き込まれ、電話器、ファックス等の通信端末
19に接続してある。
【0003】通信システムは、ドロップケーブル31が
各家庭15の軒先までのびており、外線メタルケーブル
18の長さが短いため、従来に比べて多量の情報を伝送
することが可能であり、音声伝送に加えて画像伝送が可
能であり、更には、デジタル信号等が伝送される。上記
の光加入者線ネットワーク装置20には、その箱体32
の側板32aにドロップケーブル導入モジュール33が
取り付けてあり、ドロップケーブル31は、ドロップケ
ーブル導入モジュール33の内部を通って箱体32の内
部に導入されている。
【0004】このドロップケーブル31は、図2(A)
に示すように、中央に光ファイバ40、この両側にピア
ノ線41、42を有し、全体が塩化ビニール製の被覆部
43で被覆され、光ファイバ40に対向する上下側に切
り込み凹溝44、45を有し、略「8」の字形状(だる
ま形状)の断面を有する。ドロップケーブル導入モジュ
ール33を通って箱体32の内部に導入されたドロップ
ケーブル31は、図1に示すように、切り込み凹溝4
4、45を利用して2本に裂いて光ファイバ40を露出
させ、被覆部43を切って除去してピアノ線41、42
を露出させる端末処理をし、ピアノ線41、42の端が
止めねじ50、51で箱体32に固定され、光ファイバ
40は光コネクタでもって光−電気変換器21に接続さ
れている。
【0005】ピアノ線41、42はドロップケーブル3
1が引っ張られたときの引張り力を受けて、光ファイバ
40に引張り力が作用しないようにするために設けてあ
る。切り込み凹溝44、45はドロップケーブル31を
2本に裂き易くするために形成してある。切り込み凹溝
44、45の位置が光ファイバ40に対向する上下側で
あるのは、ドロップケーブル31の端を2本に裂いたと
きに光ファイバ40が露出するようにするためである。
【0006】光加入者線ネットワーク装置20は屋外に
設置されるため、光加入者線ネットワーク装置20が高
い信頼性を有するためには、ドロップケーブル導入モジ
ュール33は、ドロップケーブル31が通された状態
で、ドロップケーブル31を伝わってきた雨滴が光加入
者線ネットワーク装置20の内部に侵入しないように十
分な防水性を有することが要求される。
【0007】なお、ドロップケーブル導入モジュール3
3の防水構造に関しては、ドロップケーブル31が断面
が円形ではなく、特異な形状であることを考慮した構造
であることが必要である。
【0008】
【従来の技術】図3(A)は従来のドロップケーブル導
入モジュール60を示す。ドロップケーブル導入モジュ
ール60は、トンネル61を有するゴム製のスリーブ6
2と、ねじ込むことによってスリーブ62を外側から締
め付ける締め付け機構(図示せず)とよりなる構成であ
る。ドロップケーブル31の断面形状に合わせて、トン
ネル61の断面形状は略「8」の字形状を有しており、
トンネル61内には、上下より凸条部63、64が突き
出ている。凸条部63、64はトンネル61に沿ってい
る。ドロップケーブル導入モジュール60は、光加入者
線ネットワーク装置20の箱体32の側板32aに取り
付けてある。
【0009】図3(A)に示すようにドロップケーブル
31をスリーブ62のトンネル61を通した後に、締め
付け機構(図示せず)によってスリーブ62を締め付け
ることによって、図3(B)に示すようにトンネル61
の内壁がドロップケーブル31の外周面に隙間無く密着
して防水構造となり、ドロップケーブル31を伝わって
きた雨滴が光加入者線ネットワーク装置の内部に侵入す
ることが制限される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば図3
(C)に示すようにドロップケーブル31がトンネル6
1の中心から右方向に少しずれている状態で締め付け機
構(図示せず)によってスリーブ62を締め付けた場合
には、図3(D)に示すように、トンネル61の内壁と
ドロップケーブル31の外周面との間の一部に隙間65
が残ってしまう虞れがある。隙間が残るのは、ドロップ
ケーブル31が切り込み凹溝44、45を有する特異な
形状であり、切り込み凹溝44、45と凸条部63、6
4とがずれているためである。ドロップケーブル31が
トンネル61の中心から左方向に少しずれている場合に
も、上記の隙間が残ってしまう虞れがある。隙間が残る
と、防水構造が不完全となってしまう。
【0011】このように、従来のドロップケーブル導入
モジュール60は信頼性の点で問題があった。そこで、
本発明は、上記課題を解決したケーブル導入モジュール
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、機器
の外部からのケーブルが導入される部位に設けられ、該
ケーブルが内部を通されるケーブル導入モジュールにお
いて、入口側膜と出口側膜とを有し、内部に粘性物質が
充填されている粘性物質詰め部を有する構成であり、該
入口側膜は該ケーブルを通すときに破れる強さを有し、
該出口側膜は該ケーブルが上記入口側膜を破って上記粘
性物質詰め部内に入って該粘性物質詰め部内を粘性物質
を押し退けつつ進んでいる段階では破れず、該ケーブル
の先端で押されたときに破れる強さを有する構成とした
ものである。
【0013】請求項2の発明は、機器の外部からのケー
ブルが導入される部位に設けられ、該ケーブルが内部を
通されるケーブル導入モジュールにおいて、該ケーブル
が導入されるトンネルを有するスリーブと、上記トンネ
ルの出口側に設けてあり、入口側膜と出口側膜とを有
し、内部に粘性物質が充填されている粘性物質詰め部
と、上記ケーブルが通された後に該スリーブを外側から
締め付ける締め付け機構とを有し、該入口側膜は該ケー
ブルを通すときに破れる強さを有し、該出口側膜は該ケ
ーブルが上記入口側膜を破って上記粘性物質詰め部内に
入って該粘性物質詰め部内を粘性物質を押し退けつつ進
んでいる段階では破れず、該ケーブルの先端で押された
ときに破れる強さを有する構成としたものである。
【0014】請求項3の発明は、請求項2において、上
記粘性物質詰め部は、該スリーブと粘性物質ボックスと
が組み合わされた構成であり、該スリーブは、端側に上
記粘性物質ボックスが嵌合して収容される粘性物質ボッ
クス収容部を有し、上記トンネルの粘性物質ボックス収
容部への出口側に上記入口側膜を有し、上記粘性物質ボ
ックスは、一端が開口であり、他端に上記出口側膜を有
するシリンダ状の空間を有し、該空間の内部に粘性物質
が充填されており、上記開口の側を上記スリーブの上記
入口側膜に対向させて上記粘性物質ボックス収容部内に
嵌合させて設けてある構成としたものである。
【0015】請求項4の発明は、請求項3において、上
記粘性物質ボックスは、上記出口側膜に空気抜き孔を有
する構成としたものである。請求項5の発明は、機器の
外部からのケーブルが導入される部位に設けられ、該ケ
ーブルが内部を通されるケーブル導入モジュールにおい
て、該ケーブルが導入されるトンネルを有するスリーブ
と、上記トンネルの出口側に設けてあり、出口側膜を有
し、内部に粘性物質が充填されている粘性物質詰め部
と、上記ケーブルが通された後に該スリーブを外側から
締め付ける締め付け機構とを有し、該出口側膜は該ケー
ブルが上記粘性物質詰め部内に入って該粘性物質詰め部
内を粘性物質を押し退けつつ進んでいる段階では破れ
ず、該ケーブルの先端で押されたときに破れる強さを有
する構成としたものである。
【0016】請求項6の発明は、請求項1、請求項2、
及び請求項5のうち何れか一項において、上記粘性物質
は、自重によって滴下しない程度の粘度を有し、且つ、
撥水性を有し、空気に触れても硬化しない性質を有する
ものである。請求項7の発明は、請求項2及び請求項5
のうち何れか一項において、上記スリーブは、該締め付
け機構より外側に突き出ており、自己融着テープが巻か
れる部分を有する構成としたものである。
【0017】請求項8の発明は、請求項1、請求項2及
び請求項5のうち何れか一項において、上記粘性物質詰
め部は、空である構成としたものである。請求項9の発
明は、請求項1、請求項2、及び請求項5のうち何れか
一項において、上記粘性物質は、ゴムを用いた剪断流動
試験による粘性係数が2.0〜3.5cPである粘性を
有する構成としたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図4(B)乃至(D)は本発明の
一実施例になるドロップケーブル導入モジュール100
を示し、図5はこのドロップケーブル導入モジュール1
00を分解して示す。図4(A)はドロップケーブル導
入モジュール100が光加入者線ネットワーク装置20
に取り付けられている状態を示し、図6はドロップケー
ブル31がドロップケーブル導入モジュール100内を
通されて固定された状態を示す。
【0019】図4(B)乃至(D)及び図5に示すよう
に、ドロップケーブル導入モジュール100は、本体1
01と、スリーブ102と、グリースボックス103
と、キャップ104とを有する。先ず、ドロップケーブ
ル導入モジュール100を構成する構成部品101〜1
04について説明する。
【0020】本体101は、四角形状のフランジ部10
1aと、このフランジ部101aよりX1方向に突き出
ている第1の筒部101bと、フランジ部101aより
X2方向に寸法a突き出ている第2の筒部101cとよ
りなる。フランジ部101aのX1方向側の面には、O
リング105が設けてある。第1の筒部101bは、外
周面にねじ部101b1が形成してある。第2の筒部1
01cは、外周面にねじ部101c1及び連結バンド止
め用突起部101c2が形成してあり、内周には、X1
方向端側に環状リブ部101c3及び環状溝部101c
4が形成してあり、X1方向端側の開口部にテーパ部1
01c5が形成してある。
【0021】本体101には、連結バンド108が、連
結バンド止め用突起部101c2に嵌合されて、本体1
01に対して回転自在に取り付けてある。スリーブ10
2は、ゴム製であり、第2の筒部101cの長さaの約
2倍の長さbを有する。スリーブ102は、内部につい
てみると、断面形状が正方形であり、この一辺が長さc
であり、ドロップケーブル31が挿入される大きさのト
ンネル102aを有し、X1方向端側にグリースボック
ス収容部102bを有する。トンネル102aのX1方
向端側には、入口側膜102cがある。入口側膜102
cは厚さt1が約0.3〜0.5mmである。外周につ
いてみると、X1方向側が太く、X2方向側が細くなっ
ており、途中にテーパ部102d,102eを有し、X
1方向端に環状端部102fを有する。
【0022】グリースボックス103は、ゴム製であ
り、筒状であり、内部に、X1方向端が出口側膜103
aで塞がれ、X2方向端が開口103bとされた、円柱
形状のグリース充填用空間103cが形成してある。こ
のグリース充填用空間103cの径dは、上記の正方形
の一辺が長さcの約2倍と大きい。グリース充填用空間
103c内に、グリース106が充填してある。グリー
ス106が特許請求の範囲の欄記載の粘性物質に対応す
る。グリース106の量は100〜150mm3 である。
出口側膜103aは、厚さt2が約0.3〜0.5mm
である。外周側には、段部103dを有する。
【0023】キャップ104は、内周側についてみる
と、雌ねじ部104aを有し、X1方向端側にテーパ部
104bを有する。外周側についてみると、滑り止め用
リブ104cが形成されている。内周側のテーパ部10
4bの内側に、締めリング107が組み込まれている。
キャップ104は高所作業を考慮して連結バンド108
の端側に掛止されており、外した状態でも落ちないよう
になっている。
【0024】グリース106は、ゴムを用いた剪断流動
試験による粘性係数が2.0〜3.5cPであり、撥水
性を有し、空気に触れても固まって硬化しない特性のも
のである。粘性係数が2.0〜3.5cPより低いと自
重で流れ出てしまい好ましくない。粘性係数が2.0〜
3.5cPより高いと、グリース106の後述するX2
方向への押出しがされにくくなってしまい好ましくな
い。
【0025】なお、グリース106に代えて、ゼリー状
物質、ゲル状物質、ゾル状物質を使用してもよい。ドロ
ップケーブル導入モジュール100は、グリース106
が充填されたグリースボックス103がその開口103
b側からスリーブ102のグリースボックス収容部10
2b内に嵌合して収容され、スリーブ102が本体10
1の第2の筒部101c内に奥まで差し込まれ、キャッ
プ104が本体101の第2の筒部101cのねじ部1
01c1に軽く螺合されて、図4(B)に示すように組
立てられる。
【0026】次に、組立てられたドロップケーブル導入
モジュール100について説明する。組立てられたドロ
ップケーブル導入モジュール100は、X1方向に導入
されるドロップケーブル31をガイドするトンネル10
2aの先の部位に、グリース詰め部110を有する構成
である。グリース詰め部110は、グリースボックス1
03とスリーブ102との組み合わせによって形成され
ており、内部にグリース106が完全に詰められてお
り、X2方向端側に入口側膜102cを有し、X1方向
端側に出口側膜103aを有する。厚さt1が約0.3
mmの入口側膜102cは、X1側から挿入されたドロ
ップケーブル31の先端が押したときに破れる強さを有
する。厚さt2が約0.3mmの出口側膜103aは、
ドロップケーブルの先端が後述するように入口側膜10
2cを破って空間内に進入した段階(全面に圧力が一様
に作用する)では破れず、ドロップケーブルの先端がピ
ンポイントで当たってドロップケーブルの先端で押され
たときに破れる強さを有する。
【0027】スリーブ102は、キャップ104よりX
2方向に突き出ている部分である自己融着テープが巻か
れる部分102gを有する。ここで、組立てに関する特
徴について説明する。スリーブ102を本体101の第
2の筒部101c内に押し込む最終位置は、グリースボ
ックス103の段部103dが環状リブ部101c3に
当たった位置で決まり、スリーブ102を本体101内
に押し込む最終位置を気にする必要は無く、スリーブ1
02を単に強く押し込むだけでよく、作業はし易い。ま
た、スリーブ102を強く押し込むと、グリースボック
ス103の開口103b側がスリーブ102のグリース
ボックス収容部102bの底部に同じく強く押し当た
り、グリースボックス103の開口103bは完全に塞
がれる。
【0028】また、グリース詰め部110がグリースボ
ックス103とスリーブ102との組み合わせによって
形成されているため、スリーブ102自身の内部にグリ
ース詰め部を形成する場合に比べて製造がし易い。ま
た、グリースボックス103の出口側膜103aの中央
には空気の逃げ孔103a1が形成してあり(図7
(B)参照)、グリースボックス103のグリース充填
用空間103c内に開口103b側からグリース106
を充填する場合に、グリース充填用空間103cの底の
付近の空気は空気逃げ孔103a1から逃げて、一部の
空気が逃げきれずに内部に残ってしまう不都合は起きな
い。空気逃げ孔103a1は径が約1mmと小さいた
め、グリースの粘度が高いことと相俟まって、ドロップ
ケーブルの先端が入口側膜102cを破って空間内を進
む段階で、グリースは空気逃げ孔103a1からは殆ど
押し出されない。
【0029】上記のドロップケーブル導入モジュール1
00は、図4(A)、(B)に示すように、第1の筒部
101bが側板32aの開口32a1に嵌合し、ねじ部
101b1にナット115を螺合させて締めることによ
って、ナット115とフランジ部101aとで側板32
aを挟み込み、Oリング105でもってシールされた状
態で光加入者線ネットワーク装置20に取り付けられ
る。光加入者線ネットワーク装置20の外に出ているス
リーブ102の端は閉塞栓(図示せず)が差し込まれて
塞がれている。
【0030】次に、設置された光加入者線ネットワーク
装置20のドロップケーブル導入モジュール100にド
ロップケーブルを導入するときの動作、及び導入された
ドロップケーブルを固定するときの動作について説明す
る。ドロップケーブル31がドロップケーブル導入モジ
ュール100内を通されて固定されると、図6に示す状
態となる。
【0031】図7乃至図10は、ドロップケーブル31
をドロップケーブル導入モジュール100を貫き通すと
きの状態を段階的に示す。図11は、ドロップケーブル
31をドロップケーブル導入モジュール100を貫通さ
せたのちに、ドロップケーブル31を固定した状態を示
す。先ず、ドロップケーブル31は、図7(A)に示す
ように、スリーブ102のトンネル102a内に挿入さ
れ、トンネル102aによって案内されつ、X1方向に
挿入される。このときドロップケーブル31の位置をト
ンネル102aの中心に合わせる面倒はない。
【0032】ドロップケーブル31の先端側は、最初
に、図8(A)、(B)に示すように、入口側膜102
cを突き破ってグリース詰め部110内に入り込む。1
02Acは破られた入口側膜を示す。入口側膜102c
が破れる部分はドロップケーブル31が通る部分だけに
限定されるため、且つ、破られた入口側膜102Ac自
身の弾性力によって破れた口が狭められるようになって
破られた入口側膜102Acがドロップケーブル31の
外周面に押し当たるため、破れた入口側膜102Acと
ドロップケーブル31の外周囲との間にできる隙間12
0は狭い。なお、隙間120は、主に切り込み凹溝4
4、45の部分に対向する部分に形成される。
【0033】続いて、ドロップケーブル31の先端側
は、図9(A)に示すように、グリース詰め部110内
をグリース106を押し退けながらX1方向に進む。ド
ロップケーブル31の先端側がグリース詰め部110内
をグリース106を押し退けながらX1方向に進むとき
に出口側膜103aにはX1方向の圧力P1が作用する
けれども、圧力の作用する状態が出口側膜103aの面
全体に均一に作用する状態であるため、ドロップケーブ
ル31の先端側がグリース詰め部110内をグリース1
06を押し退けながらX1方向に進む過程では、出口側
膜103aは破れない。ドロップケーブル31の先端側
が押し退けた体積のグリース106は、矢印121で示
すように、隙間120を通ってX2方向にトンネル10
2a内に押し出される。
【0034】ここで、隙間120が狭いため、グリース
106はドロップケーブル31の周面にまとわりつくよ
うにして、X2方向に長い距離L押し出される。122
はドロップケーブル31の周面にまとわりつきつつトン
ネル102a内に押し出されたグリースである。グリー
ス詰め部110内を通ってきたドロップケーブル31の
先端が出口側膜103aにピンポイントで当たって出口
側膜103aがドロップケーブル31の先端によって押
されると、出口側膜103aが図10(A)、(B)に
符号103Aaで示すように破れて、ドロップケーブル
31の先端側は、光加入者線ネットワーク装置20の内
部に入る。
【0035】ドロップケーブル31の先端側が光加入者
線ネットワーク装置20の内部に所定長さ送り込まれた
状態では、トンネル102a内に押し出されたグリース
122がドロップケーブル31の周面にまとわりつい
て、X2方向に長い距離L延在している状態にある。ま
た、グリース詰め部110内においては、ドロップケー
ブル31の周面にグリースが密着している。
【0036】以上が、ドロップケーブル31をドロップ
ケーブル導入モジュール100を貫通させるときの動作
である。次いで、キャップ104を素手で強く締める。
滑り止め用リブ104cが形成されているため、キャッ
プ104は工具を使用しないで素手で強く締められる。
キャップ104を締めることによって、図6に示すよう
に、締めリング107がテーパ部104bとテーパ部1
01c5との間に挟まれて径方向に縮められ、締めリン
グ107がスリーブ102を全周から圧力P2で締め
て、図11(A)、(B)に示すように、スリーブ10
2のトンネル102aが狭まってドロップケーブル31
を締めて、スリーブ102がドロップケーブル31を固
定する。また、締めリング107はスリーブ102のテ
ーパ部102dを押さえ、スリーブ102がX2方向に
抜けないようにスリーブ102を本体101に固定す
る。
【0037】最後に、図6に示すように、スリーブ10
2のうち自己融着テープが巻かれる部分106gとドロ
ップケーブル31とに跨がった部分に自己融着テープ1
16を巻き付ける。ここで、ドロップケーブル31を伝
わってきた雨滴が光加入者線ネットワーク装置の内部に
侵入することを制限する防水構造について説明する。
【0038】防水構造はドロップケーブル31に沿って
直列に並んだ三つの防水構造部よりなる。一つはメイン
の防水構造部130であり、もう二つはこれをバックア
ップする防水構造部131、132である。メインの防
水構造部130は、図11(A)、(B)に示すよう
に、ドロップケーブル31のうち外周面のうちグリース
が付着している部分について、スリーブ102のトンネ
ル102aの内周面とドロップケーブル31の外周面と
が略密着し、密着しきれない部分、例えば切り込み凹溝
44、45の奥部についてはグリースで完全に埋められ
ている構造である。
【0039】ドロップケーブル31を伝わってきた雨滴
は防水構造部130でせき止められこれ以上は侵入しな
い。毛細管現象によって切り込み凹溝44、45の奥部
に沿って侵入しようとする水もせき止められこれ以上は
侵入しない。バックアップする第1の防水構造部131
は、グリース詰め部110内の部分であり、ドロップケ
ーブル31の外周面にグリースが密着しており、切り込
み凹溝44、45内もグリースでもって埋まっている構
造である。たとえ防水構造部130を通過した雨滴があ
ったとしても、又は、防水構造部130と防水構造部1
31との間に入りこんだ雨滴があったとしても、防水構
造部131が存在することによって、これ以上は侵入し
ない。毛細管現象によって切り込み凹溝44、45の奥
部に沿って侵入しようとする水もせき止められこれ以上
は侵入しない。
【0040】バックアップする第2の防水構造部132
は、巻き付けられた自己融着テープ116よりなる。こ
の第2の防水構造部132は、ドロップケーブル31を
伝わってきた雨滴を最初にせき止める。ここで、防水構
造部130だけでも防水は十分であるけれども、防水構
造部131が存在することによって防水は更に十分とな
っている。
【0041】本発明者はドロップケーブル31が貫通さ
れたドロップケーブル導入モジュール100について、
−65℃〜125℃の温度サイクルをかけて500時間
の試験を行い、その後に水没試験を行った。浸水は認め
られなかった。また、紫外線を4,000時間照射した
後水没試験を行った。浸水は認められなかった。更に、
沖縄で梅雨期から夏期まで天然環境暴露試験を行った。
同様に浸水は認められなかった。
【0042】ここで、防水構造部130及び防水構造部
131は以下の特徴を有する。 防水構造部130についてみると、グリース106
が長い距離Lに亘って存在しているため、防水効果は高
い。入口側膜102cが存在していない場合には、ドロ
ップケーブル31の外周面とトンネル102aの内周面
との間の隙間が広いため、ドロップケーブル31の先端
側がグリース詰め部110内をグリース106を押し退
けながらX1方向に進むときにグリース106がX2方
向にトンネル102a内に押し出される長さは短くなっ
てしまい、また、グリースのドロップケーブル31への
まとわりつきの程度も弱くなってしまい、防水構造部1
30の防水効果は低下してしまう。これに対して、入口
側膜102cが存在していると、前記のように、ドロッ
プケーブル31と破れた入口側膜102Acとの間の隙
間が狭いため、グリース106がX2方向にトンネル1
02a内に押し出される長さは長くなり、また、グリー
スのドロップケーブル31へのまとわりつきの程度も強
くなって、防水構造部130の防水効果は高くなる。よ
って、入口側膜102cの存在は重要である。
【0043】 防水構造部130についてみると、グ
リース詰め部110内のグリースはドロップケーブル3
1の外周面に強く密着しており、防水効果は高い。入口
側膜102cが存在していない場合には、ドロップケー
ブル31の外周面とトンネル102aの内周面との間の
隙間が広いため、ドロップケーブル31の先端側がグリ
ース詰め部110内をグリース106を押し退けながら
X1方向に進むときにグリース106がX2方向にトン
ネル102a内に押し出される部分の受ける抵抗が弱く
なり、グリース詰め部110内のグリース106の圧力
の上昇は小さい。これに対して、入口側膜102cが存
在していると、ドロップケーブル31と破れた入口側膜
102Acとの間の隙間が狭いため、ドロップケーブル
31の先端側がグリース詰め部110内をグリース10
6を押し退けながらX1方向に進むときにグリース10
6がX2方向にトンネル102a内に押し出されるとき
の抵抗が高くなり、よって、グリース詰め部110内の
グリース106の圧力の上昇が高くなって、グリースの
ドロップケーブル31の外周面への密着の程度が強くな
る。よって、入口側膜102cの存在は重要である。
【0044】 グリース106は親水性は有さず撥水
性を有するため、水が触れてもグリース106が融ける
ことは起きず、逆に水を弾き、防水構造部130、13
1は高い防水効果を有する。 防水構造部131 グリース106はゴムを用いた
剪断流動試験による粘性係数が2.0〜3.5cPであ
り、自重で流れ出ることが起きず、防水効果は長期に亘
って維持される。
【0045】 グリース106は空気に触れても固ま
って硬化しない特性のものであるため、キャップ104
を緩めるとドロップケーブル31を引き抜くことが可能
である。よって、ドロップケーブル導入モジュール10
0は良好な保守性を有する。 次に、ドロップケーブル導入モジュール100の変形例
について説明する。図12は第1の変形例を示す。この
ドロップケーブル導入モジュール100Aは、出口側膜
103aを有し、入口側膜を有しない構成である。ドロ
ップケーブルの先端側がグリース詰め部内をグリース1
06を押し退けながらX1方向に進むときにグリース1
06がX2方向にトンネル102a内に押し出される。
【0046】図13は第2の変形例を示す。このドロッ
プケーブル導入モジュール100Bは、上記の防水構造
部131だけを有する構造、即ち、防水構造部130を
有しない構造である。この場合には、外周からの締め付
けを行うキャップは設けられていず、外周からの締め付
けはなされない。図14は第3の変形例を示す。このド
ロップケーブル導入モジュール100Cは、グリース詰
め部が空である構成である。140はグリースが詰めら
れる予定のグリース詰め予定空間であり、空である。こ
のドロップケーブル導入モジュール100Cを使用すう
場合には、工事現場でグリース詰め予定空間にグリース
を詰める。
【0047】図15は第4の変形例を示す。このドロッ
プケーブル導入モジュール100Dは、グリースボック
スを有していず、スリーブ102D自身がその端側にグ
リース詰め部110Dを有する構造である。上記実施例
及び変形例において、スリーブ102、102D及びグ
リースボックス103の材質は、柔軟性を有するもので
あれば足り、ゴム質の合成樹脂製でもよい。
【0048】なお、上記のドロップケーブル導入モジュ
ール100及び上記の変形例には、図2(B)に示す輪
郭が楕円でありこれに上下から切り込み溝が入っている
断面形状のドロップケーブル31A、及び図2(C)に
示す輪郭が長方形でありこれに上下から切り込み溝が入
っている断面形状のドロップケーブル31Bも適用可能
であり、図2(A)に示すドロップケーブル31と同様
に防水される。また、本発明は、断面形状が特異である
ドロップケーブルに限らず、断面形状が円である一般の
ケーブルにも適用可能である。更に、上記のドロップケ
ーブル導入モジュール100及び上記の変形例は、架空
設置型の光加入者線ネットワーク装置以外の機器にも適
用可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、入口側膜と出口側膜とを有し、内部に粘性物質
が充填されている粘性物質詰め部を有する構成であり、
入口側膜は該ケーブルを通すときに破れる強さを有し、
出口側膜は該ケーブルが上記入口側膜を破って上記粘性
物質詰め部内に入って該粘性物質詰め部内を粘性物質を
押し退けつつ進んでいる段階では破れず、ケーブルの先
端で押されたときに破れる強さを有する構成としたた
め、ケーブルと破れた入口側膜との間の隙間が狭いた
め、ケーブルの先端側が粘性物質詰め部内を粘性物質を
押し退けながら進むときに粘性物質が上記隙間を通して
押し出されるときの抵抗が高くなり、よって、粘性物質
詰め部の粘性物質の圧力の上昇が高くなり、よって、粘
性物質のケーブルの外周面への密着の程度が強くなって
おり、ケーブルが外周に切り溝を有する形状である場合
であっても、粘性物質が切り溝を完全に埋めた状態とな
って、良好な防水構造を実現出来る。
【0050】請求項2の発明によれば、ケーブルが導入
されるトンネルを有するスリーブと、上記トンネルの出
口側に設けてあり、入口側膜と出口側膜とを有し、内部
に粘性物質が充填されている粘性物質詰め部と、上記ケ
ーブルが通された後に該スリーブを外側から締め付ける
締め付け機構とを有し、該入口側膜は該ケーブルを通す
ときに破れる強さを有し、該出口側膜は該ケーブルが上
記入口側膜を破って上記粘性物質詰め部内に入って該粘
性物質詰め部内を粘性物質を押し退けつつ進んでいる段
階では破れず、該ケーブルの先端で押されたときに破れ
る強さを有する構成としたため、以下の効果を有する。
【0051】 締め付け機構がスリーブを外側から締
め付けた部分についての効果 ケーブルと破れた入口側膜との間の隙間が狭いため、ケ
ーブルの先端側が粘性物質詰め部内を粘性物質を押し退
けながら進むときの粘性物質の上記隙間を通してのトン
ネル内への押し出しが、粘性物質が押し出される長さが
長くなり、且つ、粘性物質のケーブルへのまとわりつき
の程度も強くなる。よって、スリーブを外側から締め付
けたときに、ケーブルが外周に切り溝を有する形状であ
る場合であっても、粘性物質が切り溝を完全に埋めた状
態となって、しかも、粘性物質が切り溝を埋める部分の
長さが長くなって、良好な防水構造を実現出来る。
【0052】 粘性物質詰め部の効果 ケーブルと破れた入口側膜との間の隙間が狭いため、ケ
ーブルの先端側が粘性物質詰め部内を粘性物質を押し退
けながら進むときに粘性物質が上記隙間を通して押し出
されるときの抵抗が高くなり、よって、粘性物質詰め部
の粘性物質の圧力の上昇が高くなり、よって、粘性物質
のケーブルの外周面への密着の程度が強くなっており、
ケーブルが外周に切り溝を有する形状である場合であっ
ても、粘性物質が切り溝を完全に埋めた状態となって、
良好な防水構造を実現出来る。
【0053】請求項3の発明によれば、粘性物質詰め部
が、スリーブと粘性物質ボックスとが組み合わされた構
成であり、スリーブは、端側に上記粘性物質ボックスが
嵌合して収容される粘性物質ボックス収容部を有し、上
記トンネルの粘性物質ボックス収容部への出口側に上記
入口側膜を有し、粘性物質ボックスは、一端が開口であ
り、他端に上記出口側膜を有するシリンダ状の空間を有
し、該空間の内部に粘性物質が充填されており、上記開
口の側を上記スリーブの上記入口側膜に対向させて上記
粘性物質ボックス収容部内に嵌合させて設けてある構成
としたものであるため、スリーブ自身に粘性物質詰め部
を形成した構成に比べて、粘性物質の充填が容易であ
り、組立てがし易い。
【0054】請求項4の発明によれば、粘性物質ボック
スは、出口側膜に空気抜き孔を有する構成としたため、
粘性物質ボックスの粘性物質充填用空間内に開口側から
粘性物質を充填する場合に、一部の空気が逃げきれずに
内部に残ってしまう不都合は起きず、粘性物質を確実に
且つ完全に充填出来る。請求項5の発明によれば、ケー
ブルが導入されるトンネルを有するスリーブと、上記ト
ンネルの出口側に設けてあり、出口側膜を有し、内部に
粘性物質が充填されている粘性物質詰め部と、上記ケー
ブルが通された後に該スリーブを外側から締め付ける締
め付け機構とを有し、該出口側膜は該ケーブルが上記粘
性物質詰め部内に入って該粘性物質詰め部内を粘性物質
を押し退けつつ進んでいる段階では破れず、該ケーブル
の先端で押されたときに破れる強さを有する構成ととし
たため、以下の効果を有する。
【0055】 締め付け機構がスリーブを外側から締
め付けた部分についての効果 出口側膜はケーブルが粘性物質詰め部内を粘性物質を押
し退けつつ進んでいる段階では破れないため、ケーブル
の先端側が粘性物質詰め部内を粘性物質を押し退けなが
ら進むときの粘性物質がトンネル内へ押し出され、よっ
て、スリーブを外側から締め付けたときに、ケーブルが
外周に切り溝を有する形状である場合であっても、粘性
物質が切り溝を完全に埋めた状態となって、良好な防水
構造を実現出来る。
【0056】 粘性物質詰め部の効果 出口側膜はケーブルが粘性物質詰め部内を粘性物質を押
し退けつつ進んでいる段階では破れないため、ケーブル
の先端側が粘性物質詰め部内を進んでいるときに、粘性
物質が粘性物質詰め部からケーブルの進む方向に押し出
されてしまうことは起きず、ケーブルは粘性物質詰め部
内を粘性物質を押し退けながら進み、よって、粘性物質
がケーブルの外周面へ密着した状態となり、良好な防水
構造を実現出来る。
【0057】請求項6の発明によれば、粘性物質は、自
重によって滴下しない程度の粘度を有し、且つ、撥水性
を有し、空気に触れても硬化しない性質を有するもので
あるため、自重によって滴下しない程度の粘度を有して
いることによって、粘性物質が滴下することが起きず、
よって、防水を長期に亘って保証することが出来る。ま
た、粘性物質が撥水性を有することによって、良好な防
水性を保証出来る。また、粘性物質が空気に触れても硬
化しない性質を有するものであることによって、ケーブ
ルを引き抜くことが可能であり、保守がし易く、良好な
保守性を有する。
【0058】請求項7の発明によれば、スリーブは、該
締め付け機構より外側に突き出ており、自己融着テープ
が巻かれる部分を有する構成であるため、ケーブルを導
入した後に自己融着テープを巻くことが可能となり、自
己融着テープを巻くことによって、良好な防水効果を発
揮出来る。請求項8の発明によれば、上記粘性物質詰め
部は、空である構成であるため、工事現場で粘性物質詰
め部に粘性物質を詰めて施工を行う形式のものを実現出
来る。
【0059】請求項9の発明は、粘性物質は、ゴムを用
いた剪断流動試験による粘性係数が2.0〜3.5cP
である粘性を有する構成としたものであるため、粘性物
質が滴下することが起きず、よって、防水を長期に亘っ
て保証することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】光加入者線ネットワーク装置が適用される通信
システムを概略的に示す図である。
【図2】ドロップケーブルを示す図である。
【図3】従来例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例になるドロップケーブル導入
モジュールをその適用状態と併せて示す図である。
【図5】図4(B)のドロップケーブル導入モジュール
を分解して示す図である。
【図6】ドロップケーブルが導入された状態を示す図で
ある。
【図7】ドロップケーブル導入の第1段階の状態を示す
図である。
【図8】ドロップケーブル導入の第2段階の状態を示す
図である。
【図9】ドロップケーブル導入の第3段階の状態を示す
図である。
【図10】ドロップケーブル導入の第4段階の状態を示
す図である。
【図11】スリーブを締め付けた状態を示す図である。
【図12】本発明の第1の変形例を示す図である。
【図13】本発明の第2の変形例を示す図である。
【図14】本発明の第3の変形例を示す図である。
【図15】本発明の第4の変形例を示す図である。
【符号の説明】
20 光加入者線ネットワーク装置 31 ドロップケーブル 100、100A〜100D ドロップケーブル導入モ
ジュール 101 本体 102 スリーブ 102c 入口側膜 102Ac 破れた入口側膜 103 グリースボックス(粘性物質ボックス) 103a 出口側膜 103a1 空気の逃げ孔 103Aa 破れた出口側膜 104 キャップ 106 グリース(粘性物質) 107 締めリング 110 グリース詰め部 122 押し出されたグリース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−135657(JP,A) 特開 平10−61776(JP,A) 実開 平1−58222(JP,U) 実公 昭44−16856(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 7/00 F16J 15/14

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器の外部からのケーブルが導入される
    部位に設けられ、該ケーブルが内部を通されるケーブル
    導入モジュールにおいて、 入口側膜と出口側膜とを有し、内部に粘性物質が充填さ
    れている粘性物質詰め部を有する構成であり、 該入口側膜は該ケーブルを通すときに破れる強さを有
    し、該出口側膜は該ケーブルが上記入口側膜を破って上
    記粘性物質詰め部内に入って該粘性物質詰め部内を粘性
    物質を押し退けつつ進んでいる段階では破れず、該ケー
    ブルの先端で押されたときに破れる強さを有する構成と
    したことを特徴とするケーブル導入モジュール。
  2. 【請求項2】 機器の外部からのケーブルが導入される
    部位に設けられ、該ケーブルが内部を通されるケーブル
    導入モジュールにおいて、 該ケーブルが導入されるトンネルを有するスリーブと、 上記トンネルの出口側に設けてあり、入口側膜と出口側
    膜とを有し、内部に粘性物質が充填されている粘性物質
    詰め部と、 上記ケーブルが通された後に該スリーブを外側から締め
    付ける締め付け機構とを有し、 該入口側膜は該ケーブルを通すときに破れる強さを有
    し、該出口側膜は該ケーブルが上記入口側膜を破って上
    記粘性物質詰め部内に入って該粘性物質詰め部内を粘性
    物質を押し退けつつ進んでいる段階では破れず、該ケー
    ブルの先端で押されたときに破れる強さを有する構成と
    したことを特徴とするケーブル導入モジュール。
  3. 【請求項3】 上記粘性物質詰め部は、該スリーブと粘
    性物質ボックスとが組み合わされた構成であり、 該スリーブは、端側に上記粘性物質ボックスが嵌合して
    収容される粘性物質ボックス収容部を有し、上記トンネ
    ルの粘性物質ボックス収容部への出口側に上記入口側膜
    を有し、 上記粘性物質ボックスは、一端が開口であり、他端に上
    記出口側膜を有するシリンダ状の空間を有し、該空間の
    内部に粘性物質が充填されており、上記開口の側を上記
    スリーブの上記入口側膜に対向させて上記粘性物質ボッ
    クス収容部内に嵌合させて設けてある構成としたことを
    特徴とする請求項2記載のケーブル導入モジュール。
  4. 【請求項4】 上記粘性物質ボックスは、上記出口側膜
    に空気抜き孔を有する構成としたことを特徴とする請求
    項3記載のケーブル導入モジュール。
  5. 【請求項5】 機器の外部からのケーブルが導入される
    部位に設けられ、該ケーブルが内部を通されるケーブル
    導入モジュールにおいて、 該ケーブルが導入されるトンネルを有するスリーブと、 上記トンネルの出口側に設けてあり、出口側膜を有し、
    内部に粘性物質が充填されている粘性物質詰め部と、 上記ケーブルが通された後に該スリーブを外側から締め
    付ける締め付け機構とを有し、 該出口側膜は該ケーブルが上記粘性物質詰め部内に入っ
    て該粘性物質詰め部内を粘性物質を押し退けつつ進んで
    いる段階では破れず、該ケーブルの先端で押されたとき
    に破れる強さを有する構成としたことを特徴とするケー
    ブル導入モジュール。
  6. 【請求項6】 上記粘性物質は、自重によって滴下しな
    い程度の粘度を有し、且つ、撥水性を有し、空気に触れ
    ても硬化しない性質を有するものであることを特徴とす
    る請求項1、請求項2、及び請求項5のうち何れか一項
    記載のケーブル導入モジュール。
  7. 【請求項7】 上記スリーブは、該締め付け機構より外
    側に突き出ており、自己融着テープが巻かれる部分を有
    する特徴とする請求項2及び請求項5のうち何れか一項
    記載のケーブル導入モジュール。
  8. 【請求項8】 上記粘性物質詰め部は、空であることを
    特徴とする請求項1、請求項2及び請求項5のうち何れ
    か一項記載のケーブル導入モジュール。
  9. 【請求項9】 上記粘性物質は、ゴムを用いた剪断流動
    試験による粘性係数が2.0〜3.5cPである粘性を
    有することを特徴とする請求項1、請求項2、及び請求
    項5のうち何れか一項記載のケーブル導入モジュール。
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