JP3490160B2 - 管の穿孔部保護スリーブの装着方法 - Google Patents
管の穿孔部保護スリーブの装着方法Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L57/00—Protection of pipes or objects of similar shape against external or internal damage or wear
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L41/00—Branching pipes; Joining pipes to walls
- F16L41/04—Tapping pipe walls, i.e. making connections through the walls of pipes while they are carrying fluids; Fittings therefor
- F16L41/06—Tapping pipe walls, i.e. making connections through the walls of pipes while they are carrying fluids; Fittings therefor making use of attaching means embracing the pipe
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管の穿孔部保護スリー
ブ、特に、水道管から分水するときの分岐用穿孔部の保
護部スリーブに関する。
ブ、特に、水道管から分水するときの分岐用穿孔部の保
護部スリーブに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、水道管から各住宅へ分水するた
めに水道管を分岐するには、水道管の所望箇所に分岐サ
ドルを設置し、水道管に円孔を穿孔し、この孔を連通孔
として分岐サドルから分岐管を取り出していた。しかし
ながら、単に水道管に円孔を穿ったままで円孔の内面を
流水に晒すと金属表面が腐食して発錆し、家庭の蛇口か
ら赤錆を含んだ赤水が出る原因となる。
めに水道管を分岐するには、水道管の所望箇所に分岐サ
ドルを設置し、水道管に円孔を穿孔し、この孔を連通孔
として分岐サドルから分岐管を取り出していた。しかし
ながら、単に水道管に円孔を穿ったままで円孔の内面を
流水に晒すと金属表面が腐食して発錆し、家庭の蛇口か
ら赤錆を含んだ赤水が出る原因となる。
【0003】そこで従来、水道管の穿孔部内面を腐食か
ら防止するものとしては、例えば、図11及び図12に
示すように、特公昭54−17164号公報に記載のも
のが知られている。
ら防止するものとしては、例えば、図11及び図12に
示すように、特公昭54−17164号公報に記載のも
のが知られている。
【0004】上記従来公報には、銅あるいはアルミ等耐
食性材料よりなる筒体101を水道管102の穿孔部1
03に内嵌固定して、水道管102の穿孔部103内面
を露出しないようにしたものが示されている。
食性材料よりなる筒体101を水道管102の穿孔部1
03に内嵌固定して、水道管102の穿孔部103内面
を露出しないようにしたものが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術にあっては、フランジ104を穿孔部103外
面側での穿孔部103周縁に接当しての行き止まり状態
から引き続いて挿入棒105を押し込むことにより、筒
体101の内向き膨出部106を挿入棒105先端の先
細りテーパ面107によって穿孔部103内周面で外側
に押出し、水道管102内面側での穿孔部103周縁を
越えて、外側にその筒体101端部を単に折曲しただけ
に過ぎないため、筒体101下端部と穿孔部103周縁
との間に隙間が生じやすく、この隙間から水が侵入する
と穿孔部103内面に錆び等が生じて筒体101が変形
してしまうという問題があり、さらには、筒体101の
穿孔部103への装着操作も面倒であるという問題もあ
った。
来の技術にあっては、フランジ104を穿孔部103外
面側での穿孔部103周縁に接当しての行き止まり状態
から引き続いて挿入棒105を押し込むことにより、筒
体101の内向き膨出部106を挿入棒105先端の先
細りテーパ面107によって穿孔部103内周面で外側
に押出し、水道管102内面側での穿孔部103周縁を
越えて、外側にその筒体101端部を単に折曲しただけ
に過ぎないため、筒体101下端部と穿孔部103周縁
との間に隙間が生じやすく、この隙間から水が侵入する
と穿孔部103内面に錆び等が生じて筒体101が変形
してしまうという問題があり、さらには、筒体101の
穿孔部103への装着操作も面倒であるという問題もあ
った。
【0006】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、簡単な操作でしかも水道管等管の穿孔部
に確実に密着することのできる、管の穿孔部保護スリー
ブの装着方法を提供することを課題とする。
されたもので、簡単な操作でしかも水道管等管の穿孔部
に確実に密着することのできる、管の穿孔部保護スリー
ブの装着方法を提供することを課題とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の管の穿孔部保護
スリーブの装着方法は、形状記憶特性を有する樹脂から
なる筒状体、または形状記憶特性を有する合金等と少な
くともその外周に形状記憶特性を持たない弾性材等とに
より構成される筒状体、に対して、その外径が穿孔部の
径より小径になるように予め変形加工を施し、この小径
の筒状体を穿孔部内に挿入した後、加熱装置または冷却
装置により該筒状体を、形状記憶樹脂または合金の所定
形状回復温度に達するまで加熱または冷却し、該筒状体
の形状を回復変形させることで、少なくとも該筒状体外
周面を穿孔部内面に密着させるようにしたことを特徴と
している。
スリーブの装着方法は、形状記憶特性を有する樹脂から
なる筒状体、または形状記憶特性を有する合金等と少な
くともその外周に形状記憶特性を持たない弾性材等とに
より構成される筒状体、に対して、その外径が穿孔部の
径より小径になるように予め変形加工を施し、この小径
の筒状体を穿孔部内に挿入した後、加熱装置または冷却
装置により該筒状体を、形状記憶樹脂または合金の所定
形状回復温度に達するまで加熱または冷却し、該筒状体
の形状を回復変形させることで、少なくとも該筒状体外
周面を穿孔部内面に密着させるようにしたことを特徴と
している。
【0012】本発明の管の穿孔部保護スリーブの装着方
法は、加熱装置または冷却装置が、管の穿孔保護スリー
ブを穿孔部内まで送り出す送り手段としてのシャフト内
に内装されており、穿孔部内において加熱または冷却が
行えるようになっていることが好ましい。
法は、加熱装置または冷却装置が、管の穿孔保護スリー
ブを穿孔部内まで送り出す送り手段としてのシャフト内
に内装されており、穿孔部内において加熱または冷却が
行えるようになっていることが好ましい。
【0013】
【作用】形状記憶樹脂または合金を有する管の穿孔保護
スリーブの筒状体は、その外径が穿孔部の径より小径に
なるように予め変形加工を施されるため、穿孔部内まで
容易に挿入することが出来る。続いて加熱装置または冷
却装置により、前記筒状体の形状記憶樹脂または合金が
形状回復温度に達するまで加熱または冷却されることに
より、該筒状体の形状は回復変形し、筒状体外周面が穿
孔部内面に密着された形状で保持されるため、保護スリ
ーブは容易に、しかも確実に穿孔部内に装着される。
スリーブの筒状体は、その外径が穿孔部の径より小径に
なるように予め変形加工を施されるため、穿孔部内まで
容易に挿入することが出来る。続いて加熱装置または冷
却装置により、前記筒状体の形状記憶樹脂または合金が
形状回復温度に達するまで加熱または冷却されることに
より、該筒状体の形状は回復変形し、筒状体外周面が穿
孔部内面に密着された形状で保持されるため、保護スリ
ーブは容易に、しかも確実に穿孔部内に装着される。
【0014】
【0015】
【0016】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0017】図1に示されるように、1は本発明の管の
穿孔部保護スリーブであって、この保護スリーブ1は、
フランジ部2と、このフランジ部2に連続する筒状体3
とで構成され、全体は主に形状記憶樹脂等により形成さ
れている。
穿孔部保護スリーブであって、この保護スリーブ1は、
フランジ部2と、このフランジ部2に連続する筒状体3
とで構成され、全体は主に形状記憶樹脂等により形成さ
れている。
【0018】前記形状記憶樹脂には、主に形状記憶特性
を示すポリノポルネン、トランス―1.4―ポリイソプ
レン、スチレン―ブタジエンサン共重合体、ポリウレタ
ン、ε―カプロラクトン、ポリエステル等の樹脂が使用
されるが、これらに限定されるものではない。また、こ
れらの樹脂を100%使用して筒状体3を形成してもよ
いが、筒状体3に必要な回復可能変形率を有してさえい
れば、前記形状記憶樹脂と汎用の熱可塑性樹脂等との混
合または共重合物を用いて筒状体3を形成してもよい。
を示すポリノポルネン、トランス―1.4―ポリイソプ
レン、スチレン―ブタジエンサン共重合体、ポリウレタ
ン、ε―カプロラクトン、ポリエステル等の樹脂が使用
されるが、これらに限定されるものではない。また、こ
れらの樹脂を100%使用して筒状体3を形成してもよ
いが、筒状体3に必要な回復可能変形率を有してさえい
れば、前記形状記憶樹脂と汎用の熱可塑性樹脂等との混
合または共重合物を用いて筒状体3を形成してもよい。
【0019】本発明実施例における保護スリーブ1は、
前述のような形状記憶特性を有する樹脂を使用し、まず
図1中実線で示されるような形状に、所定温度にて形成
される。この時、筒状体3の外径は、図2に示される穿
孔部9の内径より若干大きく(例えば5〜15%程度)
形成される。
前述のような形状記憶特性を有する樹脂を使用し、まず
図1中実線で示されるような形状に、所定温度にて形成
される。この時、筒状体3の外径は、図2に示される穿
孔部9の内径より若干大きく(例えば5〜15%程度)
形成される。
【0020】次に保護スリーブ1は、前述の形状記憶樹
脂の所定形状回復温度より高い所定温度にて、適宜装置
(図示せず)を用いて縮径もしくは折畳み変形等が施さ
れることで、図1中点線で示されるように筒状体3の外
径が、穿孔部9の径より小径に形成される。さらに前記
変形形状を保ったまま空冷、水冷等の強制冷却が施さ
れ、前記変形形状に固定される。
脂の所定形状回復温度より高い所定温度にて、適宜装置
(図示せず)を用いて縮径もしくは折畳み変形等が施さ
れることで、図1中点線で示されるように筒状体3の外
径が、穿孔部9の径より小径に形成される。さらに前記
変形形状を保ったまま空冷、水冷等の強制冷却が施さ
れ、前記変形形状に固定される。
【0021】図2は上述の保護スリーブ1が適用される
分岐サドルの一部が示されており、6は鋳鉄管等からな
る水道管であって、この水道管6の内面にはライニング
7が施されている。水道管6の所望箇所には分岐管8に
より分水するための穿孔部9が設けられている。
分岐サドルの一部が示されており、6は鋳鉄管等からな
る水道管であって、この水道管6の内面にはライニング
7が施されている。水道管6の所望箇所には分岐管8に
より分水するための穿孔部9が設けられている。
【0022】10は分岐管8を取付るためのサドルであ
って、水道管6の外周に固定されている。また、分岐管
8の先端と水道管6との間には、分水が漏れるのを防止
するシール11が設けられている。
って、水道管6の外周に固定されている。また、分岐管
8の先端と水道管6との間には、分水が漏れるのを防止
するシール11が設けられている。
【0023】次に、保護スリーブ1を水道管6の穿孔部
9に装着する装置及びその方法について、図2〜図6に
基づいて説明する。
9に装着する装置及びその方法について、図2〜図6に
基づいて説明する。
【0024】図2には、保護スリーブ1を水道管6の穿
孔部9に装着するためのツール12が示されている。こ
のツール12は送りハンドル13、送りハンドル13の
回動により回転する送りねじ14、送りねじ14の回転
により進退するシャフト15で構成されている。
孔部9に装着するためのツール12が示されている。こ
のツール12は送りハンドル13、送りハンドル13の
回動により回転する送りねじ14、送りねじ14の回転
により進退するシャフト15で構成されている。
【0025】このシャフト15の先端部は、図2、図3
に示されるように保護スリーブ1を取付けるための取付
部20が形成されている。取付け部20には、フランジ
部17が形成されており、保護スリーブ1を取付部20
に取付ける場合、該保護スリーブ1のフランジ部2の上
面が前記フランジ部17の下面に当接し、保護スリーブ
1の穿孔部9内での位置決めが出来るようになってい
る。また、取付部20外周所定箇所に形成された環状の
溝部18には、硬質ゴム等の環状リング27が環装さ
れ、保護スリーブ1の内周面に密着するため、該保護ス
リーブ1が容易に逸脱しないようになっている。
に示されるように保護スリーブ1を取付けるための取付
部20が形成されている。取付け部20には、フランジ
部17が形成されており、保護スリーブ1を取付部20
に取付ける場合、該保護スリーブ1のフランジ部2の上
面が前記フランジ部17の下面に当接し、保護スリーブ
1の穿孔部9内での位置決めが出来るようになってい
る。また、取付部20外周所定箇所に形成された環状の
溝部18には、硬質ゴム等の環状リング27が環装さ
れ、保護スリーブ1の内周面に密着するため、該保護ス
リーブ1が容易に逸脱しないようになっている。
【0026】取付部20内には図3、4に示されるよう
に筒状のヒート板21と、該ヒート板21の内周面に固
着されたニクロム線22とからなる加熱装置が内装され
ている。該ニクロム線22からはコード23が延設さ
れ、シャフト15から適宜の温度調節装置及びスイッチ
部を介して電源部に連結されている(特に図示せず)。
よってスイッチ部を介して電源を入れることにより、ヒ
ート板21が発熱し、所定温度まで加熱できるようにな
っている。
に筒状のヒート板21と、該ヒート板21の内周面に固
着されたニクロム線22とからなる加熱装置が内装され
ている。該ニクロム線22からはコード23が延設さ
れ、シャフト15から適宜の温度調節装置及びスイッチ
部を介して電源部に連結されている(特に図示せず)。
よってスイッチ部を介して電源を入れることにより、ヒ
ート板21が発熱し、所定温度まで加熱できるようにな
っている。
【0027】このように構成されたツールを用いて保護
スリーブ1を、ドリルによる穿孔完了後の水道管6の穿
孔部9に装着するには、まず、図2に示されるように分
岐管8の分水栓16を操作して穿孔部9からの止水を施
す。そして、ツール12のシャフト15先端の取付部2
0に保護スリーブ1を取付ける。この状態でツール12
を分岐管の8先端部に取付ける。
スリーブ1を、ドリルによる穿孔完了後の水道管6の穿
孔部9に装着するには、まず、図2に示されるように分
岐管8の分水栓16を操作して穿孔部9からの止水を施
す。そして、ツール12のシャフト15先端の取付部2
0に保護スリーブ1を取付ける。この状態でツール12
を分岐管の8先端部に取付ける。
【0028】次に、分水弁16を通水状態にし、保護ス
リーブ1のフランジ部2が穿孔部9外面側の穿孔部9周
縁に当接するまで、送りハンドル13を回動させてシャ
フト15を穿孔部9に送り込む(図2参照)。この時、
保護スリーブ1の筒状体3の外径は、穿孔部9の径より
小径なので、該筒状体3の外周面を穿孔部9の内面に接
触させることなく無理なく挿入できる。
リーブ1のフランジ部2が穿孔部9外面側の穿孔部9周
縁に当接するまで、送りハンドル13を回動させてシャ
フト15を穿孔部9に送り込む(図2参照)。この時、
保護スリーブ1の筒状体3の外径は、穿孔部9の径より
小径なので、該筒状体3の外周面を穿孔部9の内面に接
触させることなく無理なく挿入できる。
【0029】こうして、図3に示されるように、保護ス
リーブ1が穿孔部9内に挿入された後、コード23に接
続されるスイッチ部の電源スイッチ(図示せず)をオン
にし、ヒーと板21を所定温度に達するまで加熱する。
加熱されたヒート板21の熱は装着された保護スリーブ
1まで伝導され、やがて前記保護スリーブ1が、該保護
スリーブ1に使用される形状記憶樹脂の形状回復温度ま
で加熱された時点で、図5に示されるように、形状記憶
樹脂は形状回復変形する。即ち、保護スリーブ1が取付
部20より離脱し、筒状体3の外周面が穿孔部9の内面
に密着されるように穿孔部9内に装着され、その形状で
固定される。
リーブ1が穿孔部9内に挿入された後、コード23に接
続されるスイッチ部の電源スイッチ(図示せず)をオン
にし、ヒーと板21を所定温度に達するまで加熱する。
加熱されたヒート板21の熱は装着された保護スリーブ
1まで伝導され、やがて前記保護スリーブ1が、該保護
スリーブ1に使用される形状記憶樹脂の形状回復温度ま
で加熱された時点で、図5に示されるように、形状記憶
樹脂は形状回復変形する。即ち、保護スリーブ1が取付
部20より離脱し、筒状体3の外周面が穿孔部9の内面
に密着されるように穿孔部9内に装着され、その形状で
固定される。
【0030】こうして、穿孔部9への保護スリーブ1の
装着作業が終了すると、送りハンドル13を前記とは逆
に回動させ、シャフト15を分岐管8先端まで退避させ
て(図6参照)、この状態で分水弁16を操作して穿孔
部9からの止水を施し、ツール12を分岐管8から取り
外す。
装着作業が終了すると、送りハンドル13を前記とは逆
に回動させ、シャフト15を分岐管8先端まで退避させ
て(図6参照)、この状態で分水弁16を操作して穿孔
部9からの止水を施し、ツール12を分岐管8から取り
外す。
【0031】このように保護スリーブ1は、筒状体3の
外径が穿孔部9の径より小径の状態で無理なく穿孔部9
内に挿入され、その後形状記憶樹脂の形状回復温度まで
筒状体3を加熱することにより、形状回復により筒状体
3の外径が穿孔部9の径より若干大径になるように成形
されている保護スリーブ1は、穿孔部9に確実に装着さ
れ、所定温度において外部より再び塑性変形が加えられ
ない限り、その形状が保持される。
外径が穿孔部9の径より小径の状態で無理なく穿孔部9
内に挿入され、その後形状記憶樹脂の形状回復温度まで
筒状体3を加熱することにより、形状回復により筒状体
3の外径が穿孔部9の径より若干大径になるように成形
されている保護スリーブ1は、穿孔部9に確実に装着さ
れ、所定温度において外部より再び塑性変形が加えられ
ない限り、その形状が保持される。
【0032】次に、図7には本発明第2実施例の保護ス
リーブ1が示されているが、この実施例における保護ス
リーブ1は、前述の本発明第1実施例と同様に形状記憶
樹脂により形成されているが、該保護スリーブ1が穿孔
部9内に装着され、形状記憶樹脂が形状回復変形された
時に、筒状体3の下端部に図中実線で示されるようなフ
ランジ部24が形成されるようになっている。
リーブ1が示されているが、この実施例における保護ス
リーブ1は、前述の本発明第1実施例と同様に形状記憶
樹脂により形成されているが、該保護スリーブ1が穿孔
部9内に装着され、形状記憶樹脂が形状回復変形された
時に、筒状体3の下端部に図中実線で示されるようなフ
ランジ部24が形成されるようになっている。
【0033】即ち、筒状体3は、予め前記フランジ部2
4を設けて形成され、次に図中点線で示されるような形
状に変形加工した後に穿孔部9内に挿入されるようにな
っている。このフランジ部24が形成されることによ
り、穿孔部9近傍に位置する水道管6内側のライニング
7の脱落が確実に防止されるとともに、保護スリーブの
穿孔部からの逸脱が防止される。もちろん、形状記憶樹
脂の形状回復変形時にフランジ部2が形成されるように
してもよい。
4を設けて形成され、次に図中点線で示されるような形
状に変形加工した後に穿孔部9内に挿入されるようにな
っている。このフランジ部24が形成されることによ
り、穿孔部9近傍に位置する水道管6内側のライニング
7の脱落が確実に防止されるとともに、保護スリーブの
穿孔部からの逸脱が防止される。もちろん、形状記憶樹
脂の形状回復変形時にフランジ部2が形成されるように
してもよい。
【0034】さらに図8には本発明第3実施例の保護ス
リーブ1が示されているが、少なくともこの筒状体3
は、形状記憶特性を有する樹脂または合金等からなる内
周部25と、形状記憶特性を持たないゴム等の弾性材か
らなる外周部26とにより構成される。該外周部26の
弾性材は、図中点線で示されるように前記形状記憶樹脂
または合金等の形状変形回復に伴う変形が可能となって
おり、前記形状記憶樹脂または合金の形状回復時におい
て、前記外周部26の外周面が穿孔部9内面に密着され
るようになっている。
リーブ1が示されているが、少なくともこの筒状体3
は、形状記憶特性を有する樹脂または合金等からなる内
周部25と、形状記憶特性を持たないゴム等の弾性材か
らなる外周部26とにより構成される。該外周部26の
弾性材は、図中点線で示されるように前記形状記憶樹脂
または合金等の形状変形回復に伴う変形が可能となって
おり、前記形状記憶樹脂または合金の形状回復時におい
て、前記外周部26の外周面が穿孔部9内面に密着され
るようになっている。
【0035】この実施例のように、筒状体3の外周部2
6に例えば弾性を有し、また、凹凸面に対して密着性の
高いゴム等の素材を用いることにより、穿孔部9の水封
性が向上される。また、高価な形状記憶樹脂または合金
等を内周部25のみに効果的に使用できるため、経済的
である。
6に例えば弾性を有し、また、凹凸面に対して密着性の
高いゴム等の素材を用いることにより、穿孔部9の水封
性が向上される。また、高価な形状記憶樹脂または合金
等を内周部25のみに効果的に使用できるため、経済的
である。
【0036】また、本実施例では特に図示してないが、
筒状体3内に形状記憶樹脂または合金を内装してしまえ
ば、特に水と反応して錆等が発生してしまうような合金
等を使用することも可能になる。
筒状体3内に形状記憶樹脂または合金を内装してしまえ
ば、特に水と反応して錆等が発生してしまうような合金
等を使用することも可能になる。
【0037】以上、本発明を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0038】例えば、フランジ部は、上述の実施例のよ
うなフランジ部2、24の形状に限定されることなく、
種々に変形したものも適用できる。
うなフランジ部2、24の形状に限定されることなく、
種々に変形したものも適用できる。
【0039】また、ツールには手動式が示されている
が、管の穿孔部用に用いられるモーターをツール駆動部
として用いてもよいし、前述のような構造に限定される
ものではなく、保護スリーブの所定時間の保持とその後
の分離が可能なものであれば、どのような構造のもので
もよい。
が、管の穿孔部用に用いられるモーターをツール駆動部
として用いてもよいし、前述のような構造に限定される
ものではなく、保護スリーブの所定時間の保持とその後
の分離が可能なものであれば、どのような構造のもので
もよい。
【0040】さらに、取付具に内装される加熱装置は、
種々の合成樹脂または合金の性質にあわせた適宜の温度
設定が可能であり、例えば、冷却装置であってもよい。
種々の合成樹脂または合金の性質にあわせた適宜の温度
設定が可能であり、例えば、冷却装置であってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明にあって
は、次に記載する効果が得られる。
は、次に記載する効果が得られる。
【0042】(a)形状記憶樹脂または合金を有する管
の穿孔保護スリーブの筒状体は、その外径が穿孔部の径
より小径になるように予め変形加工を施されるため、穿
孔部内まで容易に挿入することが出来る。続いて加熱装
置または冷却装置により、前記筒状体の形状記憶樹脂ま
たは合金が形状回復温度に達するまで加熱または冷却さ
れることにより、該筒状体の形状は回復変形し、筒状体
外周面が穿孔部内面に密着された形状で保持されるた
め、保護スリーブは容易に、しかも確実に穿孔部内に装
着される。
の穿孔保護スリーブの筒状体は、その外径が穿孔部の径
より小径になるように予め変形加工を施されるため、穿
孔部内まで容易に挿入することが出来る。続いて加熱装
置または冷却装置により、前記筒状体の形状記憶樹脂ま
たは合金が形状回復温度に達するまで加熱または冷却さ
れることにより、該筒状体の形状は回復変形し、筒状体
外周面が穿孔部内面に密着された形状で保持されるた
め、保護スリーブは容易に、しかも確実に穿孔部内に装
着される。
【0043】
【0044】
【0045】
【図1】本発明第1実施例の管の穿孔部保護スリーブの
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明第1実施例の管の穿孔部保護スリーブを
水道管の穿孔部に装着する状態を示す断面図である。
水道管の穿孔部に装着する状態を示す断面図である。
【図3】ツール及び穿孔部内面の要部拡大断面図であ
る。
る。
【図4】図3の要部断面図である。
【図5】本発明第1実施例の管の穿孔部保護スリーブを
水道管の穿孔部に装着する状態を示す拡大図である。
水道管の穿孔部に装着する状態を示す拡大図である。
【図6】本発明第1実施例の管の穿孔部保護スリーブが
水道管の穿孔部に装着された状態を示す要部断面図であ
る。
水道管の穿孔部に装着された状態を示す要部断面図であ
る。
【図7】本発明第2実施例の管の穿孔部保護スリーブ及
びその装着状態を表わす図である。
びその装着状態を表わす図である。
【図8】本発明第3実施例の管の穿孔保護スリーブを表
わす断面図である。
わす断面図である。
【図9】従来例における管の穿孔部へ筒体を装着する初
期状態を示す縦断面図である。
期状態を示す縦断面図である。
【図10】従来例における管の穿孔部へ筒体を装着する
最終状態を示す縦断面図である。
最終状態を示す縦断面図である。
1 管の穿孔部保護スリーブ
2 フランジ部 3 筒状体
6 水道管 7 ライニング
8 分岐管 9 穿孔部
10 サドル 11 シール
12 ツール 13 送りハンドル
14 送りねじ 15 シャフト
16 分水栓 17 フランジ部
18 溝部 20 取付部
21 ヒート板(加熱装置)
22 ニクロム線 23 コード
24 フランジ部 25 内周部
26 外周部 27 環状リング
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16L 41/06
F16L 57/00
Claims (2)
- 【請求項1】 形状記憶特性を有する樹脂からなる筒状
体、または形状記憶特性を有する合金等と少なくともそ
の外周に形状記憶特性を持たない弾性材等とにより構成
される筒状体、に対して、その外径が穿孔部の径より小
径になるように予め変形加工を施し、この小径の筒状体
を穿孔部内に挿入した後、加熱装置または冷却装置によ
り該筒状体を、形状記憶樹脂または合金の所定形状回復
温度に達するまで加熱または冷却し、該筒状体の形状を
回復変形させることで、少なくとも該筒状体外周面を穿
孔部内面に密着させるようにしたことを特徴とする管の
穿孔保護スリーブの装着方法。 - 【請求項2】 加熱装置または冷却装置が、管の穿孔保
護スリーブを穿孔部内まで送り出す送り手段としてのシ
ャフト内に内装されており、穿孔部内において加熱また
は冷却が行えるようになっている請求項1に記載の管の
穿孔保護スリーブの装着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27831194A JP3490160B2 (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | 管の穿孔部保護スリーブの装着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27831194A JP3490160B2 (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | 管の穿孔部保護スリーブの装着方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08121668A JPH08121668A (ja) | 1996-05-17 |
JP3490160B2 true JP3490160B2 (ja) | 2004-01-26 |
Family
ID=17595575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27831194A Expired - Fee Related JP3490160B2 (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | 管の穿孔部保護スリーブの装着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3490160B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102007045431A1 (de) * | 2007-09-22 | 2009-04-02 | Egeplast Werner Strumann Gmbh & Co. Kg | Anbohrarmatur |
JP6983393B2 (ja) * | 2016-09-14 | 2021-12-17 | シバタ工業株式会社 | 被覆ユニット及び被覆構造体並びに被覆ユニットの被覆部の形成方法 |
WO2018051766A1 (ja) * | 2016-09-14 | 2018-03-22 | シバタ工業株式会社 | 被覆ユニット及び被覆構造体並びに被覆ユニットの被覆部材の形成方法 |
-
1994
- 1994-10-18 JP JP27831194A patent/JP3490160B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08121668A (ja) | 1996-05-17 |
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