JP3489698B2 - シートベルトアジャスタの配設構造 - Google Patents

シートベルトアジャスタの配設構造

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JP3489698B2
JP3489698B2 JP12763395A JP12763395A JP3489698B2 JP 3489698 B2 JP3489698 B2 JP 3489698B2 JP 12763395 A JP12763395 A JP 12763395A JP 12763395 A JP12763395 A JP 12763395A JP 3489698 B2 JP3489698 B2 JP 3489698B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のピラー部(例
えば、センターピラー)の上部に取付けられるシートベ
ルトアジャスタの配設構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車に備えられるシートベルト装置と
しては、センターピラーの上部に取付けられるシートベ
ルト掛け渡し用シートベルトショルダーアンカの高さ位
置を調整することができるようにしたアジャスタ機能付
きのものが従来より用いられている。図9は従来のアジ
ャスタ機能付きシートベルト装置におけるシートベルト
アジャスタ1の配設構造を示すものであって、このシー
トベルトアジャスタ1は、自動車のセンターピラーの内
面を構成するピラーインナパネル2の上部箇所に取付け
られたガイドレール3と、このガイドレール3に沿って
移動可能に配設されたシートベルトショルダーアンカ取
付用の取付金具4と、この取付金具4をガイドレール3
に沿って連動させて複数の設定位置のうちの1つの選択
位置に位置調整するための操作ノブ5と、前記ガイドレ
ール3を覆い隠すためにガイドレール3上にスライド可
能に配設されたスライドカバー6等から構成されてい
る。
【0003】上述のガイドレール3はピラーインナパネ
ル2の上部箇所において上下方向に沿って長手状に延び
るように配置されて固定されており、位置調整用の操作
ノブ5はガイドレール3の長手方向(上下方向)におい
て所定間隔を隔てた複数箇所の1つに選択的に係止させ
ることができ、必要に応じて係止箇所の変更が可能に構
成されている。また、スライドカバー6は合成樹脂製の
薄い帯状板材から成り、このスライドカバー6に既述の
取付金具4及び操作ノブ5がそれぞれ貫通配置されて一
体に組付けられた状態でガイドレール3の上面にスライ
ド可能に配置されている。
【0004】かくして、取付金具4,操作ノブ5及びス
ライドカバー6の3部品は一体に連結されて1つの組合
部材7として構成されている。そして、この組合部材7
は、操作ノブ5を軸心方向(ガイドレール3の長手方向
に対してほぼ直交する方向)に引張ってガイドレール3
に対する係止状態を解除することによりガイドレール3
に対してスライド可能な状態となされると共に、この状
態の下で操作ノブ5を上下方向に移動させて適宜の高さ
位置において前記操作ノブ5の引張り状態を解除するの
に応じて前記組合部材7がその高さ位置に固定配置され
るように構成されている。このようにして適宜の高さ位
置に固定配置された取付金具4にはシートベルトショル
ダーアンカ8がボルト締め等にて取付けられるようにな
っている。
【0005】かくして、上述の如き操作ノブ5の操作に
より、取付金具4ひいてはシートベルトショルダーアン
カ8の配設位置を任意に調整することができ、高さ調整
のなされたシートベルトショルダーアンカ8に、図外の
リトラクタから引き出されたシートベルト9が掛け渡さ
れるようになっている。
【0006】また、図9において、10は自動車の成形
天井、11はセンターピラートリムであり、センターピ
ラートリム11の中央部分に形成された長孔12に前記
シートベルトショルダーアンカ8及び操作ノブ5が貫挿
された状態でセンターピラートリム11が成形天井10
及びピラーインナパネル2に取付けられている。そし
て、スライドカバー6がこのセンターピラートリム11
とガイドレール3との間に配置され、センターピラート
リム11の長孔12に対応して配置されたガイドレール
3がスライドカバー6にて覆い隠されて外観を損なうこ
とがないように構成されている。なお、この場合、ガイ
ドレール3の上端3aから上方に突出するスライドカバ
ー6の上端縁部6aは、成形天井10の端末10aとガ
イドレール3の上端3aとの間であってかつピラーイン
ナパネル2とセンターピラートリム11との間に収容さ
れるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来のシートベルトアジャスタ1の配設構造では、
次のような不具合がある。すなわち、成形天井10の端
末10aの高さ位置が比較的低い車種(例えば、センタ
ーピラーの高さが低い軽自動車)にあっては、シートベ
ルトアジャスタ1の配設位置を所要の高さに設定すると
必然的に成形天井10の端末10aとシートベルトアジ
ャスタ1の配設位置とが近くなるため、この場合には、
成形天井10の端末10aとガイドレール3の上端3a
との間が狭くなり、シートベルトショルダーアンカ8を
最上段に設定したときにスライドカバー6の上端縁部6
aをピラーインナパネル2とセンターピラートリム11
との間に収容することができなくなるおそれがある。
【0008】これに対処するためには、スライドカバー
6の上端縁部6aすなわちガイドレール3の上端3aか
ら上方に突出するカバー部分の長さを通常のもの(汎用
品)よりも短く設定して成る専用のシートベルトアジャ
スタを用意すればよいのであるが、このような場合に
は、各車種に共用のシートベルトアジャスタ1を用いる
ことができずにコスト高になるという別の問題点を生じ
ることとなる。
【0009】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たものであって、その主目的は、極めて簡単な構成であ
りながら、成形天井の端末に近い高さ位置にシートベル
トアジャスタを配置した場合であってもスライドカバー
の上端縁部の収容を適宜に行うことができるような構成
のシートベルトアジャスタの配設構造を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、自動車のピラー部の内面を構成する
ピラーインナパネルにガイドレールを上下方向に沿って
配置し、前記ガイドレールに沿って摺動可能に配設され
たスライドプレートにシートベルトショルダーアンカ取
付用の取付金具を固着すると共に、前記ガイドレールを
覆うスライドカバーを前記取付金具に一体に組付け、前
記ガイドレールに沿って前記取付金具を前記スライドカ
バーと一緒に上下方向にスライドさせて複数の所定位置
のうちの1つに選択的に位置決めして前記取付金具にシ
ートベルトショルダーアンカを取付けることにより、シ
ートベルトショルダーアンカの高さ位置の調整を行うよ
うにして成るシートベルトアジャスタの配設構造におい
て、前記ガイドレールの上端より上方であってかつ成形
天井の端末より下方の箇所の前記ピラーインナパネルの
部分にスライドカバー差込孔を設けると共に、前記ピラ
ーインナパネルの裏面に取付けられたレインフォースメ
ントに、前記ピラーインナパネルのスライドカバー差込
孔に対応するスライドカバー差込孔を設け、前記取付金
具を上方位置に位置決めして前記シートベルトショルダ
ーアンカを高位置に設定した場合には、前記スライドカ
バーの上端縁部が前記ピラーインナパネルのスライドカ
バー差込孔及び前記レインフォースメントのスライドカ
バー差込孔をそれぞれ通して前記ピラー部の内部に差し
込まれた状態となるように構成している。
【0011】 また、本発明では、前記シートベルトア
ジャスタを覆い隠すために前記ピラーインナパネルに取
付けられるピラートリムの裏面に、互いに対向する一対
ガイド用リブを一体成形し、これら一対のガイド用リ
ブの上側の先端部に互いに反対方向に屈曲された係着爪
を一体成形すると共に、前記一対のガイド用リブの突端
側に湾曲形状に成形されたガイド面を設け、前記係着爪
を前記スライドカバー差込孔の周縁に係着して前記ピラ
ートリムを前記ピラーインナパネルに固定するように構
成し、かつ、前記スライドカバーの上方へのスライド時
に前記スライドカバーの上端縁部が前記ガイド用リブに
て案内されて前記ピラーインナパネルのスライドカバー
差込孔に差し込まれるように構成している。
【0012】 本発明の好ましい実施態様では、スライ
ドカバーの上方へのスライド時にスライドカバーの上端
縁部がガイド用リブのガイド面にて円滑に案内されてピ
ラーインナパネルのスライドカバー差込孔及びレインフ
ォースメントのスライドカバー差込孔に順次差し込まれ
るように構成される。
【0013】
【作用】シートベルトショルダーアンカを高位置に設定
する際に上方に移動されるスライドカバーの上端縁部
は、ピラーインナパネルの適宜箇所に設けられたスライ
ドカバー差込孔に差し込まれてセンターピラーの内部に
配置されるため、成形天井とガイドレールとの間隔が狭
い場合であっても、スライドカバーの収容場所が充分に
確保されることとなる。また、センターピラートリムに
設けられたガイド用リブにて、スライドカバーの上端縁
部が円滑にかつ確実にスライドカバー差込孔を通してセ
ンターピラーの内部に差し込まれる。また、センターピ
ラートリムのガイド用リブに形成された係着爪を利用す
ることによりセンターピラートリムをスライドカバー差
込孔に固定でき、これによりセンターピラートリムの取
付強度の向上が図られる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1〜図8を
参照して説明する。なお、図9と同様の部分には同一の
符号を付することとする。
【0015】図1は本発明に係るシートベルトアジャス
タの配設構造を備えた四輪自動車20を示すものであっ
て、図2及び図3に示すように、この四輪自動車20の
センターピラー21の上部箇所にはシートベルトアジャ
スタ1が配設されている。
【0016】シートベルトアジャスタ1は各車種に適用
される汎用部品であって、本例の場合には、成形天井1
0の端末10aの高さ位置が比較的低くてセンターピラ
ーPの高さが比較的低いような車種の四輪自動車20に
汎用のシートベルトアジャスタ1が装備されている。な
お、このシートベルトアジャスタ1は、既述の如く、ガ
イドレール3,取付金具4,操作ノブ5,及びスライド
カバー6等から構成されている(図3及び図4参照)。
【0017】上述のガイドレール3は断面コ字形の長手
状部材から成り(図4参照)、ピラーインナパネル2に
取付けられる取付壁部3bには、図5に示すように、長
手方向(上下方向)に沿って適宜間隔を隔てた複数箇所
にピン係着孔21が形成されている。かくして、このガ
イドレール3の取付壁部3bはピラーインナパネル2に
当てがわれてほぼ上下方向に沿って延びるように配置さ
れ、この状態の下で、前記取付壁部3bの上下両端部が
ピラーインナパネル2及びこのピラーインナパネル2の
裏面に図4に示す如く取付けられたレインフォースメン
ト(補強板)22にボルト23にてそれぞれ共締めされ
るようになっている。一方、ガイドレール3が取付けら
れるピラーインナパネル2にも、前記取付壁部3bの複
数のピン係着孔21に一致する箇所に複数のピン係着孔
(図示せず)が形成されている。
【0018】また、図5に示すように、ガイドレール3
内にはスライドプレート26が摺動可能に装着され、こ
のスライドプレート26の上端部分には操作ノブ5を有
するロック機構Rが設けられると共に、スライドプレー
ト26の下端部分に取付金具4が取付られている。従っ
て、操作ノブ5と取付金具4とはスライドプレート26
を介して互いに結合されており、これらの3部材が一体
に連結されている。なお、上述のロック機構Rは、前記
スライドプレート26に貫通状態で固着された保持金具
27と、この保持金具27に摺動可能に保持されたロッ
クピン28と、このロックピン28を附勢して前記ピン
係着孔21に係着させるスプリング29と、前記ピン係
着孔21とロックピン28との係着状態を解除するため
に操作される操作ノブ5とから構成されている。
【0019】また、上述の操作ノブ5及び取付金具4に
はスライドカバー6が一体に取付られている。すなわ
ち、帯状の合成樹脂製のスライドカバー6のほぼ中央部
分に形成された一対の開孔31及び32に、操作ノブ5
の保持金具27及び円筒状の取付金具4がそれぞれ貫通
されてこれらに一体的に組付けられており、従って操作
ノブ5,取付金具4及びスライドカバー6が三者一体の
組合部材7として構成されている。しかして、スライド
カバー6の中央部分6bがガイドレール3上に摺接され
かつその上下両側部分6a,6cがガイドレール3に対
して離間された状態で配置され、これにより、ガイドレ
ール3,操作ノブ5及び取付金具4から成る組合部材7
がスライドプレート26を介してガイドレール3に沿っ
て摺動可能に配置されるように構成されている。
【0020】さらに、上述の如くピラーインナパネル2
に取付られたシートベルトアジャスタ1を覆い隠して車
室内の外観性を良好にするために、図3及び図4に示す
如くセンターピラートリム11がピラーインナパネル2
の上部及び成形天井10の端末10a付近に取付けられ
ている。このセンターピラートリム11はシートベルト
アジャスタ1の車室内の側の周囲を覆い隠すように配置
されるが、センターピラートリム11の中央箇所には、
操作ノブ5及び取付金具4を上下方向に移動可能に挿通
配置するために上下方向に沿って長手状に延びる開口3
3が形成されている。これにより、組合部材7は上下方
向の移動が可能となされる一方、開口33に対応して配
設されるスライドカバー6の存在により、この開口33
を通してガイドレール3が車室内から見えないようにな
されている。そして、前記開口33から先端が車室内側
に突出された取付金具4にシートベルトショルダーアン
カ8が車室内側からボルト締め等にて取付けられるよう
になっている。
【0021】また、本例においては、図3及び図4に示
すように、ピラーインナパネル2の所定箇所すなわちガ
イドレール3の上端3aより上方であってかつ成形天井
10の端末10aより下方の箇所に、前記スライドカバ
ー6の上端縁部(上端側部分)6aを差込むことができ
る寸法形状のスライドカバー差込孔34が設けられてい
る。さらに、図4に示すように、レインフォースメント
22には、前記スライドカバー差込孔34に対応する箇
所にスライドカバー差込孔35が設けられている。
【0022】かくして、シートベルトアジャスタ1の配
設箇所の組付けは次のようになされる。すなわち、ガイ
ドレール3の上下両端部をピラーインナパネル2にボル
ト23にて締付固定し、次にスライドカバー6の上端側
の先端部分(上端縁部6a)ピラーインナパネル2の
スライドカバー差込孔34及びレインフォースメント2
2のスライドカバー差込孔35に差込み、最後にシート
ベルトアジャスタ1を覆うべくセンターピラートリム1
1をピラーインナパネル2に取付ける。なお、操作ノブ
5及び取付金具4は、センターピラートリム11の開口
33内において移動可能に挿通配置する。
【0023】このようにして配設されたシートベルトア
ジャスタ1を利用してシートベルトショルダーアンカ8
の高さ調整を行う場合には、操作ノブ5を車室内の側に
引っ張ってロックピン28とピン係着孔21との係着状
態を解除し、その後にこの操作ノブ5を上下方向に移動
させることにより取付金具4と共にシートベルトショル
ダーアンカ8を所望の高さ位置に調整し、その位置で操
作ノブ5の引張力を解くことによりロックピン28を上
記とは別のピン係着孔21に係着せしめて固定するよう
にすればよい。
【0024】なお、このようなシートベルトショルダー
アンカ8の高さ調整を行うに当たっては、スライドカバ
ー6も一緒に上下方向に移動されることとなる。本例の
四輪自動車20のようにピラーインナパネル2の高さが
比較的低くて成形天井10の端末10aの高さ位置が比
較的低い車種の場合には、シートベルトアジャスタ1の
配設位置を所定の高さに設定すると必然的に成形天井の
端末10aとシートベルトアジャスタ1の配設位置とが
近くなり、成形天井10の端末10aとガイドレール3
の上端3aとの間が狭くなるため、通常の長さを有する
汎用のスライドカバー6を用いると、シートベルトショ
ルダーアンカ8を最上段或いはその付近に設定したとき
にスライドカバー6の上端縁部6aをピラーインナパネ
ル2とセンターピラートリム11との間に収容すること
ができない事態となる。しかし、本例のようにピラーイ
ンナパネル2及びレインフォースメント22の適宜箇所
にスライドカバー差込孔34,35を設けるようにして
いるので、シートベルトショルダーアンカ8を最上段或
いはその付近に設定すべく調整操作する場合には、スラ
イドカバー6の上端縁部6aをスライドカバー差込孔3
4,35を通してセンターピラーPの内部(ピラーイン
ナパネル2の裏面側)に配置することができる。そのた
め、スライドカバー6の上端が成形天井10の端末10
aにぶつかってシートベルトショルダーアンカ8の上方
への位置調整に支障を来すような不具合を生じることな
く、スライドカバー6の収納が適宜に可能である(図4
参照)。従って、汎用の長さのスライドカバー6を用い
た場合であっても、シートベルトショルダーアンカ8を
必要に応じて最上段の高さ位置に設定することが可能と
なる。
【0025】また、図6及び図7は、本発明の別の実施
例を示すものであって、本例においては、センターピラ
ートリム11の裏面には、図6に示すように(図3及び
図4においても一点鎖線で示す)、互いに対向する一対
のガイド用リブ40a,40bが一体成形されており、
これら一対のガイド用リブ40a,40bの上側の先端
部には図7に示すように互いに反対方向に屈曲された係
着爪41a,41bがそれぞれ一体形成されている。ま
た、上述のガイド用リブ40a,40bの突端側には、
図6及び図7に示すように、湾曲形状に成形されたガイ
ド面42a,42bが設けられている。
【0026】この場合には、ピラーインナパネル2への
スライドカバー6の取付けに際しては、ガイド用リブ4
0a,40bの係着爪41a,41bをピラーインナパ
ネル2のスライドカバー差込孔34の周縁に図8に示す
ようにクリック係合させることによりこの部分の固定が
なされるようになっている。そして、スライドカバー6
の上方へのスライド時にスライドカバー6の上端縁部6
aがガイド用リブ40a,40bのガイド面42a,4
2bにて円滑に案内されてピラーインナパネル2のスラ
イドカバー差込孔34及びレインフォースメント22の
スライドカバー差込孔35に順次差し込まれるように構
成されている。
【0027】このような構成を採用した場合には、ボル
ト締め等によるセンターピラートリム11の通常の取付
けに加えて、前記係着爪41a,41bによってもピラ
ーインナパネル2への取付けが行われるので、ピラーイ
ンナパネル2へのセンターピラートリム11の取付強度
を向上させることができると共に、センターピラートリ
ム11のガタツキの防止を図ることができる。さらに、
シートベルトアジャスタ1及びセンターピラートリム1
1の取付完了後にシートベルトショルダーアンカ8の高
さを上方位置に調整するときに、前記ガイド面42a,
42bとスライドカバー6の上端縁部6aとの間の案内
作用にてスライドカバー6の上端縁部6aを前記スライ
ドカバー差込孔34,35に円滑にかつ確実に差込むこ
とができる。しかも、前記差込孔34にスライドカバー
6が差込まれることによりスライドカバー6とセンター
ピラートリム11との間の隙間が埋まるため、外観が良
くなる。
【0028】以上、本発明の実施例につき述べたが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発
明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能で
ある。例えば、ガイド用リブ40a,40bや係着爪4
1a,41bの形状等は必要に応じて変更可能である。
【0029】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、ガイドレールの
上端より上方であってかつ成形天井の端末より下方の箇
所のピラーインナパネルの部分にスライドカバー差込孔
を設けると共に、ピラーインナパネルの裏面に取付けら
れたレインフォースメントに、ピラーインナパネルのス
ライドカバー差込孔に対応するスライドカバー差込孔を
設け、取付金具を上方位置に位置決めしてシートベルト
ショルダーアンカを高位置に設定した場合には、スライ
ドカバーの上端縁部がピラーインナパネルのスライドカ
バー差込孔及びレインフォースメントのスライドカバー
差込孔をそれぞれ通してセンターピラーの内部に差し込
まれた状態となるように構成したものであるから、成形
天井の端末に近い高さ位置にシートベルトアジャスタを
配置した場合であっても、シートベルトショルダーアン
カを最上段位置又はその付近の上段位置に調整したとき
にスライドカバーの上端縁部をピラーインナパネルのス
ライドカバー差込孔及びレインフォースメントのスライ
ドカバー差込孔をそれぞれ通してピラー部内に適宜に収
容することができる。このため、スライドカバーの上端
が成形天井の端末にぶつかってシートベルトショルダー
アンカの上方への位置調整に支障を来たすような不具合
を生じることなく、スライドカバーの収納が適宜に可能
である。従って、汎用の長さのスライドカバーを用いた
場合であっても、シートベルトショルダーアンカを必要
に応じて最上段の高さ位置に設定することが可能とな
る。一方、シートベルトアジャスタを覆い隠すためにピ
ラーインナパネルに取付けられるピラートリムや成形天
井のデザインについては、シートベルトアジャスタの配
設位置及び長さや大きさ等の寸法形状に影響をうけるこ
となく設計することができ、従ってピラートリムや成形
天井の設計の自由度の向上を図ることができる。しか
も、スライドカバーの上端縁部を必要に応じてピラー部
内に適宜に収容することができるので、シートベルトシ
ョルダーアンカの上方への移動量を任意に増大し得てシ
ートベルトショルダーアンカの高さ調整範囲の拡大を図
ることが可能となる。さらに、ピラーインナパネルに設
けられたスライドカバー差込孔を判別マークとして利用
でき、仕様違いの目印にすることができる。また、この
ような実用的な作用効果を奏し得るものでありながら、
ピラーインナパネルの適宜箇所にスライドカバー差込孔
を追加するだけの極めて簡単な構成で済むという利点が
ある。また、ピラーインナパネルのスライドカバー差込
穴にスライドカバーが差込まれることによりスライドカ
バーとセンターピラートリムとの間の隙間が埋まるた
め、外観が良くなる。
【0030】また、本発明によれば、ピラートリムにガ
イド用リブを設けてスライドカバーを前記差込孔に案内
するようにしたので、その差込動作をスムーズにかつ確
実に行うことができると共に、ガイド用リブの存在によ
りピラートリムの強度の向上を図ることができる。さら
に、ガイド用リブに沿ってスライドカバーの上端縁部が
前記差込孔に入り込むのに応じてスライドカバーとピラ
ートリムとの間の隙間が埋めるため、外観が良くなる上
にピラートリムのガタツキ防止にもなる。
【0031】また、本発明によれば、一対のガイド用リ
ブの先端部に設けた係着爪を前記差込孔に係着するよう
にしているため、ピラーインナパネルへのピラートリム
の取付強度の向上を図り得てピラートリムのガタツキ防
止をより一段と効果的に行うことができる。しかも、係
着爪と差込孔との間の係合作用にてピラーインナパネル
に対するピラートリムの位置決めを簡単に行うことがで
き、工場における組付工程時の組付作業性の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートベルトアジャスタの配設構
造を備えた四輪自動車の斜視図である。
【図2】図1において矢印X方向から見た図であって、
四輪自動車におけるシートベルトアジャスタの配設箇所
を車室内の側から見た側面図である。
【図3】シートベルトアジャスタの配設箇所の構成を拡
大して示す斜視図である。
【図4】図2及び図3におけるY−Y線断面図である。
【図5】シートベルトアジャスタの断面図である。
【図6】本発明の別の実施例を示すものであって、セン
ターピラートリムの上部を裏面側から見た斜視図であ
る。
【図7】上述のセンターピラートリムに設けられたガイ
ド用リブを示す拡大斜視図である。
【図8】センターピラートリムが取付けられたセンター
ピラーの断面図である。
【図9】従来におけるシートベルトアジャスタの配設構
造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シートベルトアジャスタ 2 ピラーインナパネル 3 ガイドレール3a 上端 4 取付金具 5 操作ノブ 6 スライドカバー 6a 上端縁部(上端側部分) 7 組合部材 8 シートベルトショルダアンカ 9 シートベルト 10 成形天井10a 端末 11 センターピラートリム 20 四輪自動車22 レインフォースメント 25 ピン係着用孔 26 スライドプレート 28 ロックピン 34,35 スライドカバー差込孔 40a,40b ガイド用リブ 41a,41b 係着爪 42a,42b ガイド面 P センターピラー R ロック機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−52727(JP,A) 実開 平6−53329(JP,U) 実開 平4−31054(JP,U) 実開 平4−127047(JP,U) 実開 平6−65120(JP,U) 実開 平1−138849(JP,U) 実開 平6−74520(JP,U) 実公 平5−28134(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 22/00 - 22/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のピラー部の内面を構成するピラ
    ーインナパネルにガイドレールを上下方向に沿って配置
    し、前記ガイドレールに沿って摺動可能に配設されたス
    ライドプレートにシートベルトショルダーアンカ取付用
    の取付金具を固着すると共に、前記ガイドレールを覆う
    スライドカバーを前記取付金具に一体に組付け、前記ガ
    イドレールに沿って前記取付金具を前記スライドカバー
    と一緒に上下方向にスライドさせて複数の所定位置のう
    ちの1つに選択的に位置決めして前記取付金具にシート
    ベルトショルダーアンカを取付けることにより、シート
    ベルトショルダーアンカの高さ位置の調整を行うように
    して成るシートベルトアジャスタの配設構造において、
    前記ガイドレールの上端より上方であってかつ成形天井
    の端末より下方の箇所の前記ピラーインナパネルの部分
    にスライドカバー差込孔を設けると共に、前記ピラーイ
    ンナパネルの裏面に取付けられたレインフォースメント
    に、前記ピラーインナパネルのスライドカバー差込孔に
    対応するスライドカバー差込孔を設け、前記取付金具を
    上方位置に位置決めして前記シートベルトショルダーア
    ンカを高位置に設定した場合には、前記スライドカバー
    の上端縁部が前記ピラーインナパネルのスライドカバー
    差込孔及び前記レインフォースメントのスライドカバー
    差込孔をそれぞれ通して前記ピラー部の内部に差し込ま
    れた状態となるように構成したことを特徴とするシート
    ベルトアジャスタの配設構造。
  2. 【請求項2】 前記シートベルトアジャスタを覆い隠す
    ために前記ピラーインナパネルに取付けられるピラート
    リムの裏面に、互いに対向する一対のガイド用リブを
    体成形し、これら一対のガイド用リブの上側の先端部に
    互いに反対方向に屈曲された係着爪を一体成形すると共
    に、前記一対のガイド用リブの突端側に湾曲形状に成形
    されたガイド面を設け、前記係着爪を前記スライドカバ
    ー差込孔の周縁に係着して前記ピラートリムを前記ピラ
    ーインナパネルに固定するように構成し、かつ、前記ス
    ライドカバーの上方へのスライド時に前記スライドカバ
    ーの上端縁部が前記ガイド用リブにて案内されて前記ピ
    ラーインナパネルのスライドカバー差込孔に差し込まれ
    るように構成したことを特徴とする請求項1に記載のシ
    ートベルトアジャスタの配設構造。
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