JP3488082B2 - 電源遮断装置 - Google Patents

電源遮断装置

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JP3488082B2
JP3488082B2 JP10493498A JP10493498A JP3488082B2 JP 3488082 B2 JP3488082 B2 JP 3488082B2 JP 10493498 A JP10493498 A JP 10493498A JP 10493498 A JP10493498 A JP 10493498A JP 3488082 B2 JP3488082 B2 JP 3488082B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車が衝突した
ときなどに、バッテリーと、ワイヤーハーネスなどとの
間を遮断し、衝突時におけるワイヤーハーネスのショー
トなどによる過熱を防止する電源遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両においては、車両各部
に設けられた各負荷に、バッテリー電圧を供給している
ワイヤーハーネスなどがショートして焼損しないよう
に、ヒューズを使用して、ワイヤーハーネスに過大な電
流が長時間流れないようにしている。
【0003】図10はこのようなヒューズを使用して、
ワイヤーハーネスなどを保護するようにした電装システ
ムの一例を示す回路図である。
【0004】この図に示す電装システム201は、マイ
ナス端子202が自動車のボディ側に接続されるバッテ
リー203と、このバッテリー203のプラス端子20
4に接続され、電線205(後述するワイヤーハーネス
208を構成する電線)に大きな電流が流れたときに溶
断して回路を遮断する大容量ヒューズ206と、この大
容量ヒューズ206を介して供給されるバッテリー電圧
を自動車の各部に配置された各負荷207A、207B
に導くワイヤーハーネス208と、このワイヤーハーネ
ス208の各分岐点に配置され、負荷207A、207
Bに大きな電流が流れたときに溶断して回路を遮断する
中容量ヒューズ(または、小容量ヒューズ)209と、
ワイヤーハーネス208の各分岐点に配置され、駆動信
号が供給されたとき、コイル210を導通させ、これに
よって得られた磁力を使用して接点211を閉状態に
し、負荷207にバッテリー電圧を供給するリレー21
2とを備えている。
【0005】上記構成の電装システム201において、
イグニッションスイッチが操作されると、バッテリー2
03のプラス端子204→大容量ヒューズ206→ワイ
ヤーハーネス208の電線205→中容量ヒューズ20
9→ワイヤーハーネス208の電線213→負荷207
Aなる経路で、負荷207Aにバッテリー電圧が供給さ
れる。またこの動作と並行して、駆動信号が供給された
とき、リレー212がオン状態になり、バッテリー20
3のプラス端子204→大容量ヒューズ206→ワイヤ
ーハーネス208の電線205→リレー212→ワイヤ
ーハーネス208の電線214→負荷207Bなる経路
で、負荷207Bにバッテリー電圧が供給される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
自動車の電装システム201では、ワイヤーハーネス2
08を構成する各電線205、213、214がショー
トしても、速やかに、大容量ヒューズ206や中容量ヒ
ューズ209が溶断するように、その許容電流値が決め
られている。
【0007】しかしながら、これら大容量ヒューズ20
6や中容量ヒューズ209に許容電流値以上の電流が流
れ始めてから、これら大容量ヒューズ206や中容量ヒ
ューズ209の温度が所定温度以上になって溶断するま
でには、ある程度の時間がかかってしまうので、短い時
間で、各電線205、213、214のショートが断続
する、いわゆるレアショートが発生したとき、大容量ヒ
ューズ206や中容量ヒューズ209が溶断する前に各
電線205、213、214に大電流が流れてしまうと
いう不具合があった。
【0008】また、このような電装システム201に対
して、ワイヤーハーネス208が潰れてしまうほどの強
い圧力が外部から加わった場合等では、大容量ヒューズ
206や中容量ヒューズ209が溶断する前に、バッテ
リー203と、ワイヤーハーネス208との間を遮断し
ておく方がより好ましい。
【0009】本発明は上記の事情に鑑み、車両が衝突し
たときなどに、予め充填されているエアー等を利用し
て、シリンダ機構を動作させて、接点開放機構を開状態
にし、これによってバッテリーと、ワイヤーハーネスな
どとの間を遮断して、衝突時におけるワイヤーハーネス
のショートなどによる過熱を防止することができる電源
遮断装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1では、車両のバッテリーと車両
各部に設けられた各負荷とを結ぶ回路に介挿され、回路
遮断信号が入力されたときに回路を遮断して、各負荷に
対する給電を停止する電源遮断装置において、車両のボ
ディ側に固定され、ガス充填部を介してエアーまたはガ
ス起動剤を昇華させて得られるガスが充填されるととも
に、当該エアーまたはガスの噴出孔側を低融点合金で塞
いでなるエアータンクを有し、回路遮断信号が供給され
たとき、前記噴出孔を塞いでいる低融点合金を溶解さ
せ、前記エアータンクに充填されているエアーまたはガ
スを前記孔から噴出させる起動力発生機構と、前記ボデ
ィに固定され、前記起動力発生機構からエアーまたはガ
スが供給されたとき、シリンダまたはシャフトをスライ
ドさせるシリンダ機構と、このシリンダ機構のシリンダ
またはシャフトがスライドされていないとき、前記バッ
テリーと前記各負荷との間を電気的に接続し、前記シリ
ンダまたはシャフトがスライドされたとき、前記バッテ
リーと前記各負荷との間を電気的に遮断する接点解放機
構とを備えたことを特徴としている。
【0011】また、請求項2では、請求項1に記載の電
源遮断装置において、前記回路遮断信号は、車両の衝突
を検出するセンサから出力されるエアーバック点火信号
であることを特徴としている。
【0012】また、請求項3では、請求項1または2に
記載の電源遮断装置において、前記シリンダ機構または
接点開放機構は、一度、動作すると、復帰処理が完了す
るまで、動作完了の状態を機械的に保持することを特徴
としている。
【0013】上記の構成により、請求項1では、回路遮
断信号が供給されていないとき、接点開放機構によっ
て、前記バッテリーと前記各負荷との間を電気的に接続
し、この状態で、回路遮断信号が供給されたとき、車両
のボディ側に固定された駆動力発生機構から、充填され
ているエアーまたはガス起動剤を昇華させて得られるガ
スを噴出させ、前記ボディに固定されたシリンダ機構の
シリンダまたはシャフトをスライドさせて、接点開放機
構のスイッチを切り替え、前記バッテリーと前記各負荷
との間を電気的に遮断することにより、車両が衝突した
ときなどに、予め充填されているエアー等を利用して、
シリンダ機構を動作させて、接点開放機構を開状態に
し、これによってバッテリーと、ワイヤーハーネスなど
との間を遮断して、衝突時におけるワイヤーハーネスの
ショートなどによる過熱を防止する。
【0014】また、請求項2では、回路遮断信号とし
て、車両の衝突を検出するセンサから出力されるエアー
バック点火信号を使用することにより、車両が衝突事故
を起こしたとき、バッテリーと、ワイヤーハーネスなど
との間を遮断して、衝突時におけるワイヤーハーネスの
ショートなどによる過熱とスパークを防止する。
【0015】また、請求項3では、シリンダ機構または
接点開放機構を、一度、動作させたとき、復帰処理が完
了するまで、動作完了の状態を機械的に保持させること
により、車両が衝突したときなどに、バッテリーと、ワ
イヤーハーネスなどとの間を遮断し、解除動作が行われ
るまで、回路遮断状態を機械的に保持して、事故処理が
完了するまで、ワイヤーハーネスなどに給電されるのを
禁止して、安全性を高める。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明による電源遮断装置
の実施の形態である自動車の電装システムの一例を示す
回路図である。
【0017】この図に示す電装システム1は、マイナス
端子2が自動車のボディ側に接続されるバッテリー3
と、このバッテリー3のプラス端子4に接続され、自動
車に設けられたエアーバック用加速度センサなどからエ
アーバック点火信号が出力されたときに開状態となって
回路を遮断状態にする電源遮断装置5と、この電源遮断
装置5に接続され、電線6(ワイヤーハーネス7を構成
する電線)に大きな電流が流れたときに溶断して回路を
遮断する大容量ヒューズ8と、この大容量ヒューズ8を
介して供給されるバッテリー電圧を自動車の各部に配置
された各負荷9A、9Bに導くワイヤーハーネス7と、
このワイヤーハーネス7の各分岐点に配置され、負荷9
Aに大きな電流が流れたときに溶断して回路を遮断する
中容量ヒューズ(または、小容量ヒューズ)10と、ワ
イヤーハーネス7の各分岐点に配置され、駆動信号が供
給されたときにコイル11を導通させ、これによって得
られた磁力を使用して接点12を閉状態にし、負荷9B
にバッテリー電圧を供給するリレー13とを備えてい
る。
【0018】上記構成の電装システム1において、イグ
ニッションスイッチが操作されると、バッテリー3のプ
ラス端子4→ワイヤーハーネス7の電線57→電源遮断
装置5→ワイヤーハーネス7の電線61→大容量ヒュー
ズ8→ワイヤーハーネス7の電線6→中容量ヒューズ1
0→ワイヤーハーネス7の電線14→負荷9Aなる経路
で、負荷9Aにバッテリー電圧を供給してこれを動作さ
せる。また、この動作と並行して、駆動信号が供給され
たとき、リレー13をオン状態にして、バッテリー3の
プラス端子4→ワイヤーハーネス7の電線57→電源遮
断装置5→ワイヤーハーネス7の電線61→大容量ヒュ
ーズ8→ワイヤーハーネス7の電線6→リレー13→ワ
イヤーハーネス7の電線15→負荷9Bなる経路で、負
荷9Bにバッテリー電圧を供給してこれを動作させる。
【0019】この状態で、各負荷9A、9Bやワイヤー
ハーネス7を構成している各電線6、14、15のいず
れかに異常が発生して、各電線6、14、15などのい
ずれかに過大な電流が流れたとき、大容量ヒューズ8や
中容量ヒューズ10などが溶断して、過大な電流が流れ
た電線に対する給電を中止する。
【0020】また、この電装システム1を搭載した自動
車が他の自動車などに衝突して、エアーバック用加速度
センサなどからエアーバック点火信号が出力されると、
電源遮断装置5が動作して、回路を開状態にする。これ
により、バッテリー3と、ワイヤーハーネス7との間が
遮断されて、ワイヤーハーネス7が潰れていても、また
レアショートを起こしていても、ワイヤーハーネス7を
構成する各電線6、14、15などが過熱により発煙し
たり、スパークしたりするのを防止する。
【0021】次に、図2に示す斜視図を参照しながら、
上述した電源遮断装置5の構造について、詳細に説明す
る。
【0022】この図に示すように、上述した電源遮断装
置5は、自動車のボディ側に固定される基板16の凹部
17内に固定され、エアーバック点火信号が供給された
とき、充填されているエアーを噴出する駆動力発生機構
18と、凹部17内に固定され、駆動力発生機構18か
らエアーが供給されたとき、シリンダ19をスライドさ
せて、復帰処理が行われるまで、シリンダ19をスライ
ド完了位置に保持するシリンダ機構20と、このシリン
ダ機構20のシリンダ19がスライドされていないと
き、バッテリー3のプラス端子4と大容量ヒューズ8と
の間を電気的に接続し、シリンダ19がスライドされた
とき、バッテリー3のプラス端子4と大容量ヒューズ8
との間を電気的に遮断する接点開放機構21とを備えて
おり、基板16に形成された凹部17内に固定され、エ
アーバック点火信号が供給されていないとき、シリンダ
機構20のシリンダ19を初期位置に保持させ、接点開
放機構21によって、バッテリー3のプラス端子4と、
大容量ヒューズ8との間を電気的に接続する。この状態
で、エアーバック点火信号が供給されたとき、駆動力発
生機構18からエアーを噴出させ、このエアーによって
シリンダ機構20のシリンダ19をスライドさせて、接
点開放機構21の接点を開状態にし、バッテリー3のプ
ラス端子4と、大容量ヒューズ8との間を電気的に遮断
する。
【0023】駆動力発生機構18は、図3に示すよう
に、内部が中空に形成され、基板16に形成された凹部
17内に固定される筒状のエアータンク22と、凹部1
7内に固定される筒部材によって構成され、その一端側
の内面に形成されたネジ孔にエアータンク22の一端が
ねじ込まれるエアーバルブ23と、このエアーバルブ2
3の側面に設けられ、エアー注入機のチューブ先端(図
示は省略する)が取り付けられて、エアーが供給された
とき、エアーバルブ23を介してエアータンク22内に
エアーを充填するガス充填部24と、エアーバルブ23
の上部に設けられるメス型コネクタ25、このメス型コ
ネクタ25に着脱自在に差し込まれるオス型コネクタ2
6によって構成され、エアーバック点火信号が供給され
たとき、これを受けるコネクタ27と、エアーバルブ2
3の側面に沿って配置され、コネクタ27によって取り
込まれたエアーバック点火信号をエアーバルブ23の他
端側に導く電線28と、エアーバルブ23の他端側に形
成された孔29を塞ぐように設けられる低融点合金30
と、エアーバルブ23の孔29部分に設けられ、電線2
8を介してエアーバック点火信号が供給されたとき、熱
を発生して、低融点合金30を溶解させるヒータ31と
を備えている。
【0024】そして、ガス充填部24にエアー注入機の
チューブ先端が取り付けられて、エアーが供給されたと
き、エアーバルブ23を介してエアータンク22内にエ
アーを充填し、このエアータンク22内に十分な量のエ
アーが充填された時点で、ガス充填部24からエアー注
入機のチューブ先端が取り外される。この後、自動車に
設けられたエアーバック用加速度センサ側からエアーバ
ック点火信号が出力されたとき、コネクタ27によって
これを取り込んで、コネクタ27→電線28→ヒータ3
1なる経路で、ヒータ31に導き、これを発熱させ、こ
れによって得られた熱により、低融点合金30を溶解さ
せて、エアーバルブ23の他端側に形成されている孔2
9を解放させる。これにより、エアータンク22内に充
填されているエアーがエアーバルブ23の内部を介し
て、エアーバルブ23の他端側に形成された孔29から
シリンダ機構20に供給される。
【0025】この場合、ガス充填部24は、エアーバル
ブ23の側面に溶接され、その内部がエアーバルブ23
の側面に形成された孔32を介してエアーバルブ23の
内部と連通されるとともに、先端外部にネジ面が形成さ
れて、エアー注入機のチューブ先端がねじ込まれる筒部
材33と、この筒部材33内にスライド自在に配置さ
れ、筒部材33の先端に形成されたガス注入口34から
外部に突出しているピン35が押し込まれたとき、ガス
注入口34を解放して、エアーの注入を可能にする閉止
部材36と、筒部材33内に配置され、閉止部材36を
付勢して、ガス注入口34を閉止させる圧縮バネ37と
を備えている。
【0026】そして、筒部材33の先端側にエアー注入
機のチューブ先端がねじ込まれ、このチューブ先端によ
って、ピン35が押し込まれたとき、閉止部材36がガ
ス注入口34を解放するとともに、この状態でエアー注
入機のチューブ先端から供給されるエアーがガス注入口
34を介して、筒部材33内に導かれ、エアーバルブ2
3の側面に形成された孔32を介し、エアーバルブ23
内に供給されて、エアータンク22内に充填される。こ
の後、筒部材33の先端側から、エアー注入機のチュー
ブ先端が取り外されて、ピン35の押し込みが解除され
たとき、圧縮バネ37の付勢力によって閉止部材36が
エアー注入口34側に押し付けられて、エアー注入口3
4が閉止され、エアーが外部に出ないようにされる。
【0027】また、シリンダ機構20は、凹部17内に
固定され、ヘッド部分に形成されたネジ孔38にエアー
バルブ23の他端側がねじ込まれるシリンダ筒39と、
このシリンダ筒39内にスライド自在に挿入される棒状
のシリンダ19と、このシリンダ19の基端側に形成さ
れた各大径部40、41の凹部に填込まれ、シリンダ1
9の外面とシリンダ筒39の内面との間を気密状態に保
つ2つのOリング42、43と、フランジ44が凹部1
7に固定されるとともに、軸部45がシリンダ19の先
端側に形成された長孔46内に挿通されるバネストッパ
47と、長孔46内に挿入され、バネストッパ47を基
準して、シリンダ19をシリンダ筒39のヘッド側に付
勢する圧縮バネ48と、シリンダ19の先端外面に形成
された複数のラッチ溝49、50、51のいずれかに填
り込んで、シリンダ19がシリンダ筒39のヘッド側に
スライドするのを禁止するラッチ爪52と、一端が凹部
17に固定され、他端側に固定されたラッチ爪52をラ
ッチ溝49、50、51側に押し付ける板バネ53とを
備えている。
【0028】そして、駆動力発生機構18からエアーが
供給されていないとき、圧縮バネ48の付勢力により、
シリンダ19をシリンダ筒39のヘッド側に付勢しなが
ら、ラッチ爪52が初期位置用のラッチ溝49に填り込
んで、シリンダ19を初期位置に保持する。この後、駆
動力発生機構18からエアーが供給され、これがシリン
ダ筒39のヘッド部分に形成された孔54を介してシリ
ンダ筒39内に導かれたとき、シリンダ19をバネスト
ッパ47側にスライドさせ、図3に示すシリンダ19の
先端がバネストッパ47のフランジ44に当接して、こ
れが停止し、動作完了位置になったとき、ラッチ爪52
が動作完了位置用のラッチ溝51に填り込んで、シリン
ダ19が元の位置に戻らないようにして、シリンダ19
の移動を禁止しながら、シリンダ筒39に形成された空
気孔55からエアーを逃がす。
【0029】また、接点開放機構21は、リング状の絶
縁部材によって構成され、シリンダ19に挿通された状
態で、基板16に形成された凹部17内に固定される電
極保持部56と、一端がバッテリー3のプラス端子4に
接続され、他端が電極保持部56の電極に固定される電
線57と、電極保持部56の内面に取り付けられ、シリ
ンダ19が初期位置にあるとき、シリンダ19の中央部
分に形成された一方の大径部58に当接して、電線57
とシリンダ19とを電気的に接続させるマルチコンタク
ト59と、リング状の絶縁部材によって構成され、シリ
ンダ19に挿通された状態で、基板16に形成された凹
部17内に固定される電極保持部60と、一端が大容量
ヒューズ8の一端に接続され、他端が電極保持部60の
電極に固定される電線61と、電極保持部60の内面に
取り付けられ、シリンダ19が初期位置にあるとき、シ
リンダ19の中央部分に形成された他方の大径部62に
当接して、電線61とシリンダ19とを電気的に接続さ
せるマルチコンタクト63とを備えている。
【0030】そして、シリンダ機構20のシリンダ19
が初期位置にあるとき、各マルチコンタクト59、63
がシリンダ19の各大径部58、62にそれぞれ当接し
て、バッテリー3のプラス端子4→電線57→マルチコ
ンタクト59→大径部58→シリンダ19→大径部62
→マルチコンタクト63→電線61→大容量ヒューズ8
なる経路で、大容量ヒューズ8側にバッテリー電圧を供
給する。この後、駆動力発生機構18によって、シリン
ダ機構20が駆動されて、シリンダ筒39からシリンダ
19が押し出され、図4に示すように、動作完了位置に
なったとき、各マルチコンタクト59、63がシリンダ
19の各大径部58、62から外れて、バッテリー3の
プラス端子4と、大容量ヒューズ8との間を電気的に遮
断する。
【0031】このように、この実施の形態では、基板1
6に形成された凹部17内に固定され、エアーバック点
火信号が供給されていないとき、シリンダ機構20のシ
リンダ19を初期位置に保持させ、接点開放機構21に
よって、バッテリー3のプラス端子4と大容量ヒューズ
8との間を電気的に接続し、この状態で、エアーバック
点火信号が供給されたとき、駆動力発生機構18からエ
アーを噴出させて、シリンダ機構20のシリンダ19を
スライドさせ、接点開放機構21の接点を開状態にし、
バッテリー3のプラス端子4と大容量ヒューズ8との間
を電気的に遮断するようにしているので、ワイヤーハー
ネス7に障害が発生する恐れがあるとき、バッテリー3
と、ワイヤーハーネス7などとの間を遮断することがで
き、これによって自動車の衝突などによってワイヤーハ
ーネス7がショートしても、過熱による焼損を未然に防
止することができる(請求項1の効果)。
【0032】また、この実施の形態では、自動車が衝突
したことを検出するエアーバック用加速度センサの検出
結果に基づき、駆動力発生機構18からエアーを噴出さ
せて、シリンダ機構20のシリンダ19をスライドさ
せ、接点開放機構21の接点を開状態にし、バッテリー
3のプラス端子4と大容量ヒューズ8との間を電気的に
遮断するようにしているので、ワイヤーハーネス7に損
傷を与えるような衝撃があったときにのみ、バッテリー
3と、ワイヤーハーネス7などとの間を遮断することが
でき、これによって衝突時におけるワイヤーハーネス7
のショートなどによる焼損を防止することができる(請
求項2の効果)。
【0033】また、この実施の形態では、自動車が衝突
し、バッテリー3と、ワイヤーハーネス7などとの間を
遮断したとき、ラッチ爪52がラッチ溝51から外され
るまで、シリンダ19を動作完了位置に保持するように
しているので、事故処理が完了するまで、ワイヤーハー
ネス7などに給電されるのを禁止して、安全性を高める
ことができる(請求項3の効果)。
【0034】また、上述した実施の形態では、シリンダ
19の中央部分に形成された2つの大径部58、62
に、各マルチコンタクト59、63を接触させて、各電
線57、61を導通させるようにしているが、図5に示
すように、各電極保持部材56、60の内面に電極7
0、71をそれぞれ配置するとともに、シリンダ19の
中央部分に形成された周溝73内にマルチコンタクト7
4を配置し、シリンダ19が初期位置にあるとき、マル
チコンタクト74によって、各電極保持部材56、60
に設けられた各電極70、71を電気的に接続して、バ
ッテリー3のプラス端子4と、大容量ヒューズ8とを導
通させ、図6に示すように、自動車が衝突して、駆動力
発生機構18からエアーが噴射され、シリンダ機構20
のシリンダ19がスライドしたとき、一方の電極71か
らマルチコンタクト74を外して、各電極70、71間
を電気的に遮断状態にし、バッテリー3のプラス端子4
と、大容量ヒューズ8との間を遮断状態にするようにし
ても良い。
【0035】このようにしても、上述した実施の形態と
同様に、自動車が衝突したときなどに、バッテリー3
と、ワイヤーハーネス7などとの間を遮断し、衝突時に
おけるワイヤーハーネス7のショートなどによる焼損を
防止することができる。
【0036】図7は本発明による電源遮断装置の他の実
施の形態を示す斜視図である。
【0037】この図に示す電源遮断装置101は、絶縁
性を持つ厚板によって構成され、自動車のボディ側に固
定される基板102と、この基板102の凹部103内
に固定され、エアーバック点火信号が供給されたとき、
ガスを発生させる駆動力発生機構104と、凹部103
内に固定され、駆動力発生機構104からガスが供給さ
れたとき、シャフト117(図8参照)をスライドさ
せ、復帰処理が行われるまで、シャフトをスライド完了
位置に保持するシリンダ機構105と、このシリンダ機
構105のシャフト117がスライドされていないと
き、バッテリー3のプラス端子4と大容量ヒューズ8と
の間を電気的に接続し、シャフト117がスライドされ
たとき、バッテリー3のプラス端子4と大容量ヒューズ
8との間を電気的に遮断する接点開放機構106とを備
えており、基板102に形成された凹部103内に固定
され、エアーバック点火信号が供給されていないとき、
シリンダ機構105のシャフト117を初期位置に保持
させ、接点開放機構106によって、バッテリー3のプ
ラス端子4と、大容量ヒューズ8との間を電気的に接続
する。この状態で、エアーバック点火信号が供給された
とき、駆動力発生機構104からガスを噴出させ、シリ
ンダ機構105のシャフト117をスライドさせて、接
点開放機構106の接点を開状態にし、バッテリー3の
プラス端子4と、大容量ヒューズ8との間を電気的に遮
断する。
【0038】駆動力発生機構104は、図8に示すよう
に、基端側にガス発生室107が形成され、先端側にノ
ズル108が形成されるとともに、ガス発生室107側
が基板102に形成された前記凹部103内に配置され
る筒材109と、絶縁性を持つ部材によって構成され、
ガス発生室107の基端側に形成された開口部に差し込
まれて固定されるキャップ110と、このキャップ11
0内に充填されるガス起動剤(例えば、エアーバッグの
ガス起動剤として使用されているアジ化ソーダ、あるい
は200℃で固体から気体に昇華するテトラゾールな
ど)111と、キャップ110内に充填されたガス起動
剤111内に配置され、その各端子112、113がキ
ャップ110の中央部分を貫通して外部に露出するヒー
タ線114と、筒材109の基端側に形成されたガス発
生室107を基板102の凹部103に固定するバンド
115とを備えている。
【0039】そして、自動車に設けられたエアーバック
用加速度センサ側からエアーバック点火信号が出力さ
れ、これが各端子112、113に供給されたとき、ヒ
ータ線114を発熱させて、ガス起動剤111を昇華さ
せ、これによって得られたガスを筒材109に形成され
たノズル108の先端から噴出してシリンダ機構105
に供給する。
【0040】また、シリンダ機構105は、絶縁性のリ
ング部材によって構成され、筒材109のノズル108
に填込まれるスペーサ116と、凹部103内に配置さ
れる導電性を持つ円筒状の金属部材によって構成さ
れ、、基端側が筒材109のノズル108にスライド自
在に差し込まれるシャフト117と、ノズル108の先
端側に形成された周溝118、119内にそれぞれ填込
まれ、ノズル108の先端が噴出するガスが抜けないよ
うに、シャフト117の内周側とノズル108の先端側
との間を密閉する2つのOリング120、121と、シ
ャフト117の先端側にスライド自在に差し込まれる円
柱状のリセットバルブ122と、このリセットバルブ1
22の先端側にねじ込まれる円柱状のリセットノブ12
3と、基板102に固定され、リセットノブ123をス
ライド自在に保持するとともに、リセットノブ123が
矢印A方向にスライドしたとき、このリセットノブ12
3の基端に形成された大径部124に当接して、このリ
セットノブ123の移動を停止させるストッパ板125
と、リセットバルブ122に挿通され、リセットノブ1
23が矢印Aと逆方向に付勢されていないとき、シャフ
ト117を基準にして、リセットノブ123を矢印A方
向に付勢して、リセットバルブ122の基端側に形成さ
れた大径部126で、シャフト117の内部を密閉させ
るリセット用スプリング127とを備えている。
【0041】そして、駆動力発生機構104を構成して
いるノズル108の先端からガスが噴出されたとき、こ
のガスの圧力を利用して、リセットバルブ122の大径
部126と、2つのOリング120、121によって内
部が密閉されているシャフト117を矢印A方向に移動
させ、このシャフト117の先端に固定されているリセ
ットノブ123の大径部124がストッパ板125に当
接した時点で、これらシャフト117、リセットバルブ
122、リセットノブ123の移動を停止させる。
【0042】また、接点開放機構106は、金属板によ
って構成され、基板102に形成された貫通穴128内
に挿通された状態で、電線57の一端が接続されるター
ミナル129と、このターミナル129の上部に一体形
成された金属筒によって構成され、シャフト117に挿
通されて、スペーサ116に填込まれた状態で、基板1
02の凹部103内に配置される電極保持筒130と、
この電極保持筒130の内面に取り付けられ、シャフト
117が初期位置にあるとき、シャフト117に当接し
て、このシャフト117とターミナル129を電気的に
接続させるマルチコンタクト131と、電極保持筒13
0を基板102の凹部103に固定するバンド132
と、金属板によって構成され、基板102に形成された
貫通穴133内に挿通された状態で、電線61の一端が
接続されるターミナル134と、このターミナル134
の上部に一体形成された金属筒によって構成され、シャ
フト117に挿通された状態で、基板102の凹部10
3内に配置される電極保持筒135と、この電極保持筒
135の内面に取り付けられ、シャフト117がどの位
置にあっても、シャフト117に当接して、このシャフ
ト117とターミナル134を電気的に接続させるマル
チコンタクト136と、電極保持筒135を基板102
の凹部103に固定するバンド137とを備えている。
【0043】そして、シャフト117が初期位置にある
とき、各マルチコンタクト131、136がシャフト1
17にそれぞれ当接して、バッテリー3のプラス端子4
→電線57→ターミナル129→マルチコンタクト13
1→電極保持筒130→シャフト117→マルチコンタ
クト136→電極保持筒135→ターミナル134→電
線61→大容量ヒューズ8なる経路で、大容量ヒューズ
8側にバッテリー電圧を供給する。この後、駆動力発生
機構104を構成しているノズル108からガスが噴出
されて、シャフト117が矢印A方向に押し出され、図
9に示すように、動作完了位置になったとき、マルチコ
ンタクト131からシャフト117が外れて、バッテリ
ー3のプラス端子4と、大容量ヒューズ8との間を電気
的に遮断しながら、ノズル108の先端とシャフト11
7との間にできた隙間138から余分なガスを放出させ
る。
【0044】この後、ワイヤーハーネス7などに異常が
無いことが確認され、ユーザなどがリセットノブ123
を矢印Aと逆方向に押し込んだとき、リセット用スプリ
ング127が縮んで、シャフト117を基準にして、リ
セットバルブ122を矢印Aと逆方向にスライドさせ、
このリセットバルブ122の大径部126による密閉状
態が解除し、このリセットバルブ122の外周面と、シ
ャフト117の内周面との間に隙間を形成する。この状
態で、リセットノブ123がさらに押し込まれたとき、
隙間からシャフト117内の空気を外部に放出させなが
ら、シャフト117を矢印Aと逆方向に移動させて、初
期位置に復帰させる。これによって、各マルチコンタク
ト131、136がシャフト117にそれぞれ当接し
て、バッテリー3のプラス端子4→電線57→ターミナ
ル129→マルチコンタクト131→電極保持筒130
→シャフト117→マルチコンタクト136→電極保持
筒135→ターミナル134→電線61→大容量ヒュー
ズ8なる経路で、大容量ヒューズ8側にバッテリー電圧
の供給を再開する。
【0045】このように、この実施の形態では、基板1
02に形成された凹部103内に固定され、エアーバッ
ク点火信号が供給されていないとき、シリンダ機構10
5のシャフト117を初期位置に保持させ、接点開放機
構106によって、バッテリー3のプラス端子4と、大
容量ヒューズ8との間を電気的に接続し、この状態でエ
アーバック点火信号が供給されたとき、駆動力発生機構
104からガスを噴出させて、シリンダ機構105のシ
ャフト117をスライドさせて、接点開放機構106の
接点を開状態にし、バッテリー3のプラス端子4と、大
容量ヒューズ8との間を電気的に遮断するようにしてい
る。このため、ワイヤーハーネス7に障害が発生する恐
れがあるとき、バッテリー3と、ワイヤーハーネス7な
どとの間を遮断することができ、これによって自動車の
衝突などによってワイヤーハーネス7がショートして
も、車両火災などが発生しないようにすることができ
る。
【0046】また、この実施の形態では、自動車が衝突
したことを検出するエアーバック用加速度センサの検出
結果に基づき、駆動力発生機構104のガス起動剤11
1を昇華させ、これによって得られるガスを噴出させ
て、シリンダ機構105のシャフト117をスライドさ
せ、接点開放機構106の接点を開状態にし、バッテリ
ー3のプラス端子4と大容量ヒューズ8との間を電気的
に遮断するようにしているので、ワイヤーハーネス7に
損傷を与えるような衝撃があったときにのみ、バッテリ
ー3と、ワイヤーハーネス7などとの間を遮断すること
ができ、これによって衝突時におけるワイヤーハーネス
7のショートなどによる車両火災などを防止することが
できる。
【0047】また、この実施の形態では、自動車が衝突
し、バッテリー3と、ワイヤーハーネス7などとの間を
遮断したとき、リセットバルブ122によってシャフト
117の内部にある空気が外部に逃げないように、シャ
フト117の内部を密閉するようにしているので、事故
処理が完了して、リセットノブ123が矢印Aと逆方向
に押し込まれるまで、ワイヤーハーネス7などに給電さ
れるのを禁止して、安全性を高めることができる。
【0048】なお、上述した各実施の形態では、自動車
に設けられたエアーバック用加速度センサから出力され
るエアーバック点火信号を使用して、電源遮断装置5、
101を動作させるようにしているが、他の信号、例え
ばワイヤーハーネス7に流れる電流の変化、ワイヤーハ
ーネス7の電圧変化などを検出して、レアショートの有
無などを判定する判定回路から出力される判定信号によ
って、電源遮断装置5、101を動作させるようにして
も良い。
【0049】このようにすることにより、これらの各電
源遮断装置5、101を搭載した自動車が他の自動車な
どに衝突していない場合でも、ワイヤーハーネス7に何
らかの障害が発生した恐れがあるとき、これを検知し
て、ワイヤーハーネス7に対する給電を停止して、ワイ
ヤーハーネス7の発煙などを未然に防止することができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1の電源遮断装置では、車両が衝突したときなど
に、予め充填されているエアーやガス起動剤を昇華させ
て得られるガスを利用してシリンダ機構を動作させて、
接点開放機構を開状態にし、これによってバッテリー
と、ワイヤーハーネスなどとの間を遮断して、衝突時に
おけるワイヤーハーネスのショートなどによる焼損を防
止することができる。
【0051】また、請求項2の電源遮断装置では、車両
が衝突したことを検出するエアーバック用加速度センサ
の検出結果に基づき、バッテリーと、ワイヤーハーネス
などとの間を遮断し、衝突時におけるワイヤーハーネス
のショートなどによる焼損を防止することができる。
【0052】また、請求項3の電源遮断装置では、車両
が衝突したときなどに、バッテリーと、ワイヤーハーネ
スなどとの間を遮断し、解除動作が行われるまで、回路
遮断状態を機械的に保持して、事故処理が完了するま
で、ワイヤーハーネスなどに給電されるのを禁止して、
安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電源遮断装置の実施の形態を使用
した、自動車の電装システムの一例を示す回路図であ
る。
【図2】図1に示す電源遮断装置の詳細な構成例を示す
斜視図である。
【図3】図1に示す電源遮断装置の詳細な構成例を示す
断面図である。
【図4】図1に示す電源遮断装置の動作例を示す断面図
である。
【図5】本発明による電源遮断装置の他の実施の形態を
示す断面図である。
【図6】図5に示す電源遮断装置の動作例を示す断面図
である。
【図7】本発明による電源遮断装置の他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図8】図7に示す電源遮断装置の詳細な構成例を示す
断面図である。
【図9】図7に示す電源遮断装置の動作例を示す断面図
である。
【図10】自動車に設けられている電装システムの一例
を示す回路図である。
【符号の説明】
1:電装システム、2:マイナス端子、3:バッテリ
ー、4:プラス端子、5:電源遮断装置、6:電線、
7:ワイヤーハーネス、8:大容量ヒューズ、9:負
荷、10:中容量ヒューズ、11:コイル、12:接
点、13:リレー、14、15:電線、16:基板、1
7:凹部、18:駆動力発生機構、19:シリンダ、2
0:シリンダ機構、21:接点開放機構、22:エアー
タンク、23:エアーバルブ、24:ガス充填部、2
5:メス型コネクタ、26:オス型コネクタ、27:コ
ネクタ、28:電線、29:孔、30:低融点合金、3
1:ヒータ、32:孔、33:筒部材、34:ガス注入
口、35:ピン、36:閉止部材、37:圧縮バネ、3
8:ネジ孔、39:シリンダ筒、40、41:大径部、
42、43:Oリング、44:フランジ、45:軸部、
46:長孔、47:バネストッパ、48:圧縮バネ、4
9:ラッチ溝、50、51:ラッチ溝、52:ラッチ
爪、53:板バネ、54:孔、55:空気孔、56:電
極保持部、57:電線、58:大径部、59:マルチコ
ンタクト、60:電極保持部、61:電線、62:大径
部、63:マルチコンタクト、70、71:電極、7
3:周溝、74:マルチコンタクト、101:電源遮断
装置、102:基板、103:凹部、104:駆動力発
生機構、105:シリンダ機構、106:接点開放機
構、107:ガス発生室、108:ノズル、109:筒
材、110:キャップ、111:ガス起動剤、112、
113:端子、114:ヒータ線、115:バンド、1
16:スペーサ、117:シャフト、118、119:
周溝、120、121:Oリング、122:リセットバ
ルブ、123:リセットノブ、124:大径部、12
5:ストッパ板、126:大径部、127:リセット用
スプリング、128:貫通穴、129:ターミナル、1
30:電極保持筒、131:マルチコンタクト、13
2:バンド、133:貫通穴、134:ターミナル、1
35:電極保持筒、136:マルチコンタクト、13
7:バンド、138:隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 悟朗 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−277132(JP,A) 特開 平9−263193(JP,A) 国際公開97/037873(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 16/02 650 B60R 16/02 635 H02H 5/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のバッテリーと車両各部に設けられ
    た各負荷とを結ぶ回路に介挿され、回路遮断信号が入力
    されたときに回路を遮断して、各負荷に対する給電を停
    止する電源遮断装置において、 車両のボディ側に固定され、ガス充填部を介してエアー
    またはガス起動剤を昇華させて得られるガスが充填され
    るとともに、当該エアーまたはガスの噴出孔側を低融点
    合金で塞いでなるエアータンクを有し、回路遮断信号が
    供給されたとき、前記噴出孔を塞いでいる低融点合金を
    溶解させ、前記エアータンクに充填されているエアーま
    たはガスを前記孔から噴出させる起動力発生機構と、 前記ボディに固定され、前記起動力発生機構からエアー
    またはガスが供給されたとき、シリンダまたはシャフト
    をスライドさせるシリンダ機構と、 このシリンダ機構のシリンダまたはシャフトがスライド
    されていないとき、前記バッテリーと前記各負荷との間
    を電気的に接続し、前記シリンダまたはシャフトがスラ
    イドされたとき、前記バッテリーと前記各負荷との間を
    電気的に遮断する接点解放機構と、 を備えたことを特徴とする電源遮断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電源遮断装置におい
    て、 前記回路遮断信号は車両の衝突を検出するセンサから出
    力されるエアーバック点火信号である、 ことを特徴とする電源遮断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の電源遮断装置
    において、 前記シリンダ機構または接点解放機構は、一度動作する
    と復帰処理が完了するまで動作完了の状態を機械的に保
    持する、ことを特徴とする電源遮断装置。
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