JP3487797B2 - 枠体組付用金具及び枠体組付工法 - Google Patents

枠体組付用金具及び枠体組付工法

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JP3487797B2
JP3487797B2 JP2000001845A JP2000001845A JP3487797B2 JP 3487797 B2 JP3487797 B2 JP 3487797B2 JP 2000001845 A JP2000001845 A JP 2000001845A JP 2000001845 A JP2000001845 A JP 2000001845A JP 3487797 B2 JP3487797 B2 JP 3487797B2
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安央 尾形
和道 櫛谷
実 吉川
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昭和スプリング株式会社
マツ六株式会社
和道 櫛谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ドア枠や窓枠等
の枠体を組み付ける枠体組付用金具及び枠体組付工法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ドア枠や窓枠等の枠体は、例えば
図10に示すように枠体100を構成した縦枠片101
a、101bと横枠片102a、102bとを、単に木
ネジa…aを介して四角形状に組み付け、そして、その
組み付けた枠体100をトラック等で施工現場に運び、
施工現場で建築構造部に装着していた。しかしながら、
縦枠片101a、101bと横枠片102a、102b
とを組み付けた状態の枠体100をトラック等で施工現
場に運ぶ途中、枠体100に傷がついてしまう場合が多
い。又、縦枠片101a、101bと横枠片102a、
102bとを組み付けた状態の枠体100をトラック等
で施工現場に運んだのでは、嵩張ってしまい、取扱いの
不便なものになっているという課題がある。その一方、
施工現場において、木ネジd…dによって、縦枠片10
1a、101bと横枠片102a、102bとを組み付
けると、縦枠片101a、101bと横枠片102a、
102bとの位置ずれが生じ、互いの組み付け位置にセ
ットするのが困難で時間を要する。又、木ネジd…dに
よって縦枠片101a、101bと横枠片102a、1
02bとを組み付けただけでは、組み付け後、地震等の
振動を受けて縦枠片101a、101bと横枠片102
a、102bとが互いに動かされると、互いに位置ずれ
が生じてしまい、地震等の振動に対して強度が弱いとい
う課題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実
情に鑑み提案されたもので、縦枠片と横枠片とを、施工
現場で互いに位置ずれなく簡単に組み付けることのでき
る枠体組付用金具及び枠体組付工法の提供を第1の目的
とする。
【0004】本願発明は、縦枠片と横枠片とを組み付け
た枠体が、地震等によって振動を受けた場合にも、組み
付けた状態に維持できる枠体組付用金具及び枠体組付工
法の提供を第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以下の特徴
を有する枠体組付用金具を提供することにより上記課題
を解決する。本願第1発明の枠体組付用金具は、金具本
体2と、金具本体2に設けられ、弾性変形可能なものか
ら構成された押圧片5とを備える。金具本体2は、枠体
100を構成する横枠片101a、101bと縦枠片1
02a、102bとを支持することにより、横枠片10
1a、101bと縦枠片102a、102bとが組み付
けられる。又、金具本体2による横枠片101a、10
1bと縦枠片102a、102bとの支持に際し、押圧
片5が、枠片101a、101b、102a、102b
に設けた押圧片受容孔105に入れられることにより、
横枠片101a、101b又は縦枠片102a、102
bに当接して変形し、その変形に際して押圧片5が、横
枠片101a、101bと縦枠片102a、102bと
の一方を他方側に相対的に押圧するものである。
【0006】本願第2発明の枠体組付用金具は、本願第
1発明に係る金具本体2が、横枠片101a、101b
と縦枠片102a、102bと組み付け位置に配位させ
た状態の枠体100に金具本体2を固定する固定手段8
を備え、この固定手段8による枠体100と金具本体2
との固定操作に際し、押圧片5が、横枠片101a、1
01b又は縦枠片102a、102bに当接して変形
し、その変形に際して押圧片5が、横枠片101a、1
01bと縦枠片102a、102bとの一方を他方側に
相対的に押圧するものである。
【0007】本願第3発明の枠体組付用金具は、金具本
体2と、押圧片5とを備える。金具本体2は、横枠片1
01a、101bを支持する横枠片用支持部3と、縦枠
片102a、102bを支持する縦枠片用支持部4とを
備える。又、これらの横枠片用支持部3と縦枠片用支持
部4とが弾性を有するものから構成される。更に、金具
本体2が、固定手段8を備え、この固定手段8が、何れ
か一方の支持部3、4と、その支持部3、4に支持され
枠片101a、101b、102a、102bとを接
続した回動自在な回動部材82を備える。そして、この
回動部材82が、回動操作されることにより、支持部
3、4と枠片101a、101b、102a、102b
とが固定可能とされる。押圧片5は、何れか一方の支持
部3、4の一部から構成され、押圧片5の先端部には、
支持部3、4から突設された押圧部52が備えられ、こ
の押圧部52が、枠片101a、101b、102a、
102bに設けた押圧片受容孔105に入れられること
により、少なくとも枠片101a、101b、102
a、102bと金具本体2との間に隙間が形成され、回
動部材82の回動操作に伴って、押圧部52が変形する
ことにより、枠片101a、101b、102a、10
2bと金具本体2とが当接するとともに、横枠片101
a、101bと縦枠片102a、102bとの一方を他
方側に相対的に押圧するものである。
【0008】本願発明は、以下の特徴を有する枠体組付
工法を提供することにより上記課題を解決する。本願
4発明の枠体組付工法は、金具本体2と、金具本体2の
一端側に設けた変形可能な押圧片5とを有する枠体組付
用金具を準備する。そして、枠体100を構成する横枠
片101a、101bと縦枠片102a、102bとの
何れか一方の枠片101a、101b、102a、10
2bに金具本体2の他端側を係止することにより、押圧
片5を設けた金具本体2の一端側を一方の枠片101
a、101b、102a、102bの側方側に突出さ
せ、その後、他方の枠片101a、101b、102
a、102bに設けた押圧片受容孔105に押圧片5を
入れることにより、他方の枠片101a、101b、1
02a、102bと金具本体2の一端側との間に隙間を
形成する。次に、回動部材82を、他方の枠片101
a、101b、102a、102bと金具本体2とに接
続し、回動部材82を回動操作することにより、他方の
枠片101a、101b、102a、102bを金具本
体2の一端側に対して引き寄せ、その引き寄せに伴って
押圧片5を変形させ、その押圧部52の変形によって他
方の枠片101a、101b、102a、102bを一
方の枠片101a、101b、102a、102b側に
相対的に押圧させるとともに、他方の枠片101a、1
01b、102a、102bと金具本体2の一端側とを
当接させて固定させる工法である。
【0009】本願第5発明の枠体組付工法は、本願第4
発明に係る他方の枠片101a、101b、102a、
102bに設けた押圧片受容孔105に押圧片5を入れ
ることにより、他方の枠片101a、101b、102
a、102bと金具本体2の一端側との間、及び他方の
枠片101a、101b、102a、102bと一方の
枠片101a、101b、102a、102bとの間に
隙間を形成する。そして、回動部材82を回動操作する
ことにより、他方の枠片101a、101b、102
a、102bを金具本体2の一端側に対して引き寄せ、
その引き寄せに伴って押圧片5を変形させ、その押圧部
52の変形によって他方の枠片101a、101b、1
02a、102bを一方の枠片101a、101b10
2a、102b側に相対的に押圧し他方の枠片101
a、101b、102a、102bを一方の枠片101
a、101b、102a、102b側に相対的に案内移
動させて両者を当接させるとともに、他方の枠片101
a、101b、102a、102bと金具本体2の一端
側とを当接させ、その状態で固定させる工法である。
【0010】本願第6発明の枠体組付工法は、本願第5
発明に係る他方の枠片101a、101b、102a、
102bと一方の枠片101a、101b、102a、
102bとを当接させた後に、他方の枠片101a、1
01b、102a、102bと金具本体2の一端側とを
当接させるようにした工法である。
【0011】以上のように構成した本願第1発明の枠体
組付用金具においては、金具本体2による横枠片101
a、101bと縦枠片102a、102bとの支持に際
し、押圧片5を、枠片101a、101b、102a、
102bに設けた押圧片受容孔105に入れ、横枠片1
01a、101b又は縦枠片102a、102bに当接
させて変形させ、その変形に際して横枠片101a、1
01bと縦枠片102a、102bとの一方を他方側に
相対的に押圧するものとする。こうすることにより、横
枠片101a、101bと縦枠片102a、102bと
の一方を他方側に相対的に案内移動させることができ、
横枠片101a、101bと縦枠片102a、102b
とを所定の組み付け位置に自然と配位させることができ
る。従って、縦枠片101a、101bと横枠片102
a、102bとを位置ずれさせることなく、施工現場で
短時間で簡単に組み付けることができ、横枠片101
a、101bと縦枠片102a、102bとを単品で施
工現場に運搬でき、従来のように横枠片101a、10
1bと縦枠片102a、102bとを組み付けた嵩高い
状態で施工現場に運搬しなくて済み、運搬効率の良いも
のにできるとともに、運搬途中で傷を付けるようなこと
を防止できる。
【0012】また、押圧片5が弾性変形可能なものから
構成されたものであるため、押圧片5を弾性変形させた
状態で横枠片101a、101b又は縦枠片102a、
102bを押圧させておくことができる。これにより、
組み付け後、枠体100が地震等の振動を受けた場合で
も、押圧片5が振動を吸収して横枠片101a、101
bと縦枠片102a、102bとを組み付け状態に維持
させておくことができる。
【0013】本願第2発明の枠体組付用金具において
は、固定手段8による枠体100と金具本体2との固定
操作に際し、押圧片5を、横枠片101a、101b又
は縦枠片102a、102bに当接させて変形させ、そ
の変形に際して横枠片101a、101bと縦枠片10
2a、102bとの一方を他方側に相対的に押圧するも
のとする。こうすることにより、単に固定手段8によっ
て枠体100と金具本体2とを固定操作すれば良く、こ
れにより、横枠片101a、101bと縦枠片102
a、102bとを所定の組み付け位置に自然と配位させ
た状態にして枠体組付用金具を枠体100に固定でき
る。
【0014】本願第3発明の枠体組付用金具において
は、金具本体2の横枠片用支持部3と縦枠片用支持部4
とを弾性を有するものから構成するとともに、押圧片5
を、横枠片用支持部3と縦枠片用支持部4とのいずれか
一方の支持部3、4の一部から構成して弾性を有するも
のとするため、組み付け後、枠体100が地震等の振動
を受けた場合、横枠片用支持部3、縦枠片用支持部4、
及び押圧片5が振動を吸収して横枠片101a、101
bと縦枠片102a、102bとを確実に組み付け状態
に維持させておくことができる。
【0015】又、本願第4発明の枠体組付工法において
は、横枠片101a、101bと縦枠片102a、10
2bとの一方の枠片101a、101b、102a、1
02bに金具本体2を係止した金具本体2の一端側に、
他方の枠片101a、101b、102a、102bに
設けた押圧片受容孔105に押圧片5を入れる。これに
より、横枠片101a、101bと縦枠片102a、1
02bとを、仮固定でき、回動部材82を、他方の枠片
101a、101b、102a、102bと金具本体2
とに接続可能状態できる。そして、その接続した回動部
材82を回動操作すれば、他方の枠片101a、101
b、102a、102bを金具本体2の一端側に対して
引き寄せることができる。そして、この引き寄せに伴っ
て押圧片5を変形させることができる。又、その押圧部
52の変形によって他方の枠片101a、101b、1
02a、102bを一方の枠片101a、101b、1
02a、102b側に相対的に押圧し、横枠片101
a、101bと縦枠片102a、102bとの一方を他
方側に相対的に案内移動させることができ、横枠片10
1a、101bと縦枠片102a、102bとを所定の
組み付け位置に自然と配位させることができる。又、同
時に、他方の枠片101a、101b、102a、10
2bと金具本体2の一端側とを当接させて固定させるこ
とができる。
【0016】本願第5発明の枠体組付工法においては、
他方の枠片101a、101b、102a、102bに
設けた押圧片受容孔105に押圧片5を入れることによ
り、他方の枠片101a、101b、102a、102
bと金具本体2の一端側との間、及び他方の枠片101
a、101b、102a、102bと一方の枠片101
a、101b、102a、102bとの間に隙間を形成
し、そして、回動部材82を回動操作することにより、
他方の枠片101a、101b、102a、102bを
金具本体2の一端側に対して引き寄せることができる。
又、その引き寄せに伴って押圧片5を変形させることが
でき、その押圧部52の変形によって他方の枠片101
a、101b、102a、102bを一方の枠片101
a、101b102a、102b側に相対的に押圧し他
方の枠片101a、101b、102a、102bを一
方の枠片101a、101b、102a、102b側に
相対的に案内移動させて両者を当接させることができる
とともに、他方の枠片101a、101b、102a、
102bと金具本体2の一端側とを当接させることがで
き、その状態で固定させることができる。
【0017】本願第6発明の枠体組付工法においては、
他方の枠片101a、101b、102a、102bと
一方の枠片101a、101b、102a、102bと
を当接させた後に、他方の枠片101a、101b、1
02a、102bと金具本体2の一端側とを当接させる
ようにする。例えば図7に示すように、上横枠片101
aの右端面が右縦枠片102bに当接した後、更に回動
部材82を回動操作すると、横枠片用支持部3側への上
横枠片101aの相対移動に際し、案内片5の押圧部5
2が上横枠片101aを右縦枠片102b側に相対的に
押圧して移動させようとするが、上横枠片101aが右
縦枠片102bに当接して右縦枠片102b側に移動で
きないため、案内片5を弾性変形可能なものから構成し
ておけば、案内片5が弾性変形して湾曲状に撓み、その
案内片5の弾性変形に伴う弾性力を、上横枠片101a
に右縦枠片102b側にかけ、上横枠片101aを右縦
枠片102bに対して付勢した状態にできる。これによ
り、組み付け後、枠体100が地震等の振動を受けた場
合でも、押圧片5が振動を吸収して横枠片101a、1
01bと縦枠片102a、102bとを組み付け状態に
維持させておくことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図を基に本願発明の一実施
形態を具体的に説明する。図1(A) は、本願発明の第1
実施形態の枠体組付用金具の平面図、図1(B) は、同右
側面図、図2は、図1のII−II線断面図である。本願発
明の枠体組付用金具1は、金具本体2と、金具本体2に
設けられた押圧片5とを備えてたもので、この実施形態
では、ドア用の枠体組付用金具1とされている。
【0019】金具本体2は、第1実施形態では、ステン
レス製の一枚の弾性を有するバネ鋼板から構成されてお
り、左側の水平状に配位された横枠片用支持部3と、横
枠片用支持部3から鉛直方向に延ばされた右側に配位さ
れた縦枠片用支持部4とを備え、横枠片用支持部3と縦
枠片用支持部4とで全体形状がL字状を呈している。横
枠片用支持部3は、枠体100を構成する横枠片101
a、101b(図5に図示)を支持するためのもので、
内面(図3の下面)が横枠片101を支持する支持面3
1をなしている。又、この支持面31には、中央やや左
寄りの部分に、後述の固定手段8の操作固定用ボルト8
2(図6に図示)を接続させるためのボルト螺合用ネジ
孔32が備えられている。縦枠片用支持部4は、枠体1
00を構成する縦枠片102a、102bを支持するた
めのもので、内面(図3の左面)が縦枠片102a、1
02bを支持する支持面41をなしている。又、支持面
41の上部と下部とに、ネジ挿通用孔42、42が夫々
備えられている。これらのネジ挿通用孔42、42は、
縦枠片用支持部4と縦枠片102a、102bとを係止
しておく係止手段としてのものである。
【0020】又、この第1実施形態における金具本体2
は、金具本体2の前後両側の縁部各々に設けられた縁補
強部21、21と、横枠片用支持部3と縦枠片用支持部
4との曲げ部に設けられた曲げ補強部22、22との二
つの強度補強部を備えている。縁補強部21、21は、
金具本体2全体の曲げ強度を補強するためのもので、横
枠片用支持部3の左端から横枠片用支持部3の下端に至
る全長さ範囲に渡って、金具本体2の前後両側の縁部各
々を外方に折り曲げ成形することにより形成されてい
る。曲げ補強部22、22は、横枠片用支持部3と縦枠
片用支持部4との曲げ部の強度を、縁補強部21、21
に加えて更に補強するためのもので、後方側の縁部21
とネジ挿通用孔41との間、及び前方側の縁部21とネ
ジ挿通用孔41との間に、横枠片用支持部3の右部から
横枠片用支持部3の上部にかけて、略平行に配位された
二つの突条22、22から構成されている。これらの突
条22、22は、横枠片用支持部3の右部から横枠片用
支持部3の上部にかけての一部を所定幅で外方に湾曲状
に突出することにより形成されている。
【0021】また、金具本体2には、固定手段8が設け
られている。この固定手段8は、枠片101a、101
b、102a、102bと、支持部3、4とを固定して
おくためのもので、この実施形態では、図4に示すよう
に回転部材としての操作固定用ボルト82を備えてお
り、この操作固定用ボルト82を回動操作することによ
り、横枠片101a、101bを横枠片用支持部3に相
対的に接近させて当接させ、その当接状態で両者を固定
する。
【0022】押圧片5は、横枠片101a、101bと
縦枠片102a、102bとの組み付けに際し、横枠片
101a、101bと縦枠片102a、102bとを仮
固定するとともに、横枠片101a、101bと縦枠片
102a、102bとの一方を他方に相対的に押圧する
ためのものである。この押圧片5の基端部51は、横枠
片用支持部3に接続され、先端部は、基端部51から横
枠片用支持部3の右下方側に延ばされることにより、押
圧片5が横枠片用支持部3から横枠片用支持部3の内方
側に突設されている。この第1実施形態では、押圧片5
は、横枠片用支持部3の一部を下方側に切り起こすこと
により形成されている。詳しくは、図1(A) に示すよう
に横枠片用支持部3におけるボルト螺合用ネジ孔32の
左方部に、プレス加工により所定幅でコの字状に切り取
った切り溝6を形成することにより、その切り溝6の内
側に、左端側の基端部51を横枠片用支持部3に接続し
た押圧片5を区画形成する。又、この押圧片5の基端部
51を、前後両側から切り込みを入れて押圧片5の他の
部分より細幅に形成し、他の部分より変形し易いように
している。そして、区画形成した押圧片5の先端側を、
横枠片用支持部3の内方側の図示下方側に押圧して基端
部51から折り曲げることにより形成している。従っ
て、この実施形態における押圧片5は、バネ鋼板からな
る横枠片用支持部3の一部から構成されているため、弾
性を有するものとになっている。又、押圧片5の先端部
には、押圧部52が備えられている。この押圧部52
は、組み付ける横枠片101a、101bと縦枠片10
2a、102bとの一方を他方側に相対的に押圧する部
分で、押圧片5の先端一部を、下左方側に折り返すよう
に折り曲げて湾曲状に形成されている。
【0023】次に、この枠体組付用金具1を用いた枠体
100の組み付け方法について説明する。まず、図5に
示すように枠体100を構成する各左縦枠片102a、
右縦枠片102bの上部及び下部各々に、枠体組付用金
具1…1を取り付ける。この枠体組付用金具1…1の取
り付けは、次のようにして行う。この実施形態で使用す
る左縦枠片102a、右縦枠片102b各々には、図
3、図4及び図6に示すように上面から側面、下面にか
けて上溝103a、側溝103b、及び下溝103cが
設けられているとともに、側溝103b内の上部及び下
部の端面には、ネジ孔104、104が設けられてい
る。そして、例えば右縦枠片102bの上部側に枠体組
付用金具1を取り付ける場合は、図6に示すように横枠
片用支持部3の内面を右縦枠片102bの上溝103a
内の端面に沿わすとともに、縦枠片用支持部4の支持面
41を右縦枠片102bの側溝103bの端面に沿わ
す。これにより、縦枠片用支持部4のネジ挿通用孔4
2、42とネジ孔104、104とが合致し、ネジ挿通
用孔42、42からボルト7、7をネジ孔104、10
4に締め付けることにより、横枠片用支持部3が右縦枠
片102bから左方側に突出した状態で枠体組付用金具
1を右縦枠片102bに固定できる。尚、枠体組付用金
具1の縦枠片102a、102bへの取付けは、施工現
場で行っても良いが、縦枠片102a、102bを施工
現場に運ぶ前に予め取付けておいても良く、予め取り付
けておいても施工現場に運ぶ際に嵩張るようなことはな
い。
【0024】次に、図5に示すように、上部と下部各々
に枠体組付用金具1を取り付けた左縦枠片102a、右
縦枠片102bを、略横枠片101a、101bの長さ
分の間隔を隔てて左側と右側に並べ、その間に、上横枠
片101aを配す。この上横枠片101aは、図3、図
4及び図6に示すように、上面に左端から右端にかけて
溝103dが設けられているとともに、溝103d内の
左右両側部には、押圧片受容孔105と、ボルト貫通用
孔106(図6では、右側のものだけ現している)が、
設けられている。右側の押圧片受容孔105及びボルト
貫通用孔106は、左側の押圧片受容孔及びボルト貫通
用孔と左右対称に対をなすように配位されている。各押
圧片受容孔105は、上横枠片101aの上面から断面
四角形状に開けられ、その右内側面が押圧片5に当接す
る当接面105aをなしている。この押圧片受容孔10
5の深さは、押圧片5における横枠片用支持部3からの
突出高さより浅く、又、押圧片受容孔105の当接面1
05aから上横枠片101aの右端面までの距離L1
が、枠体組付用金具1における押圧片5の押圧部52か
ら、枠体組付用金具1を右縦枠片102bに取り付けた
状態における右縦枠片102bの左端面までの距離L2
よりも短く、且つ上記押圧片受容孔105の深さと押圧
片5の突出高さとの差より小さく設定されている。一
方、各ボルト貫通用孔106は、押圧片受容孔105の
側方側に、上横枠片101aの上面から下面に貫通する
ように穿設されている。又、ボルト貫通用孔106の径
は、枠体組付用金具1のボルト螺合用ネジ孔32に螺合
させる操作固定用ボルト82を挿通でき、且つ、挿通し
た操作固定用ボルト82がボルト貫通用孔106内を左
右方向に移動できる程度の大きさで形成されている。
【0025】そして、図5に示すように上横枠片101
aの左右の両押圧片受容孔105、105各々に、左縦
枠片102aに取り付けた枠体組付用金具1の押圧片
5、右縦枠片102bに取り付けた枠体組付用金具1の
押圧片5各々を入れる。この押圧片受容孔105に押圧
片5を入れた状態では、図6に示すようにボルト貫通用
孔106上にボルト螺合用ネジ孔32が配位し、操作固
定用ボルト82を、ボルト貫通用孔106からボルト螺
合用ネジ孔32に螺合させうる状態になるとともに、押
圧片5の押圧部52が、押圧片受容孔105内の底面及
び側面に当たり、上横枠片101aと横枠片用支持部3
との間、及び上横枠片101aと右縦枠片102b、左
縦枠片102aとの間に、隙間t1、t2(図6では、
上横枠片101aと横枠片用支持部3との間、及び上横
枠片101aと右縦枠片102bとの間の隙間t1、t
2だけを現している)が形成された状態になる。又、こ
の上横枠片101aと右縦枠片102b、左縦枠片10
2aとの間の隙間t2は、上横枠片101aと横枠片用
支持部3との間の隙間t1より小さい。又、この状態
で、上横枠片101aが左右両側の縦枠片102a、1
02bに対して殆ど動かず、上横枠片101aと左右両
側の縦枠片102a、102bとが仮固定された状態に
なる。尚、この上横枠片101aと右縦枠片102b、
左縦枠片102a各々との間の隙間t2は、殆ど無い状
態にしておくのが好ましく、こうすることにより、左右
両側の縦枠片102a、102b間に配した上横枠片1
01aを、上横枠片101aの自重によってその間から
外れない状態に仮固定できる。
【0026】そして、その状態から、図6に示すよう
に、操作固定用ボルト82を、上横枠片101aの左方
側のボルト貫通用孔106に、上横枠片101aの下方
側からワッシャ81を介して通し、その通した操作固定
用ボルト82を横枠片用支持部3のボルト螺合用ネジ孔
32に螺合させ、操作固定用ボルト82を回動操作す
る。これにより、上横枠片101aが、上方側の横枠片
用支持部3側に引き寄せられる。又、この引き寄せに際
し、押圧片5の押圧部52が上横枠片101aに押圧さ
れ、押圧片5が基端部51を軸に回動して押圧部52が
右上方側に移動する。そして、この押圧片5の移動に際
し、押圧部52が、当接した上横枠片101aの押圧片
受容孔105の当接面105aを右縦枠片102b側に
相対的に押圧し、上横枠片101aを右縦枠片102b
側に相対的に引っ張り寄せる。そして、操作固定用ボル
ト82を回動操作していき、図7に示すように上横枠片
101aの上面と横枠片用支持部3とが当接する前に、
上横枠片101aの右端面と右縦枠片102bとが当接
する。更に操作固定用ボルト82を回動操作していく
と、図4に示すように上横枠片101aが上方側の横枠
片用支持部3側に相対的に引き寄せられて上横枠片10
1aの上面と横枠片用支持部3とが当接する。その横枠
片用支持部3側への上横枠片101aの相対移動に際
し、押圧片5の押圧部52が上横枠片101aを右縦枠
片102b側に相対的に押圧して移動させようとする
が、上横枠片101aの右端面が、上横枠片101aの
上面と横枠片用支持部3との当接に先立って右縦枠片1
02bに当接して上横枠片101aが右方側の右縦枠片
102b側に移動できないため、押圧片5が例えば図7
中に鎖線で示すように弾性変形して湾曲状に撓み、その
押圧片5の弾性変形に伴う弾性力を、上横枠片101a
に右縦枠片102b側にかけ、上横枠片101aを右縦
枠片102bに対して付勢した状態にする。この状態
で、図4に示すように上横枠片101aと横枠片用支持
部3との間、及び上横枠片101aと右縦枠片102b
との間に隙間t1、t2が完全に無くなり、これによ
り、上横枠片101aと右縦枠片102bとを所定の組
み付け位置に配位させることができるとともに、同時に
固定できる。同様に、上横枠片101aの左方側のボル
ト貫通用孔(図示せず)から横枠片用支持部3のボルト
螺合用ネジ孔32に操作固定用ボルトを螺合させ、操作
固定用ボルトを回動操作することにより、上横枠片10
1aと左縦枠片102aとを所定の組み付け位置に配位
させることができるとともに、その状態で固定できる。
【0027】次に、下横枠片101bを、上横枠片10
1aと同様にして、右縦枠片102b、左縦枠片102
aに取り付ける。詳しくは、この下横枠片101bは、
上横枠片101aと上下対称形状を有するものから構成
されており、下横枠片101bの押圧片受容孔105、
105に押圧片5、5を入れ、操作固定用ボルト82を
セットして回動操作する。これにより、下横枠片101
bと、右縦枠片102b、左縦枠片102a各々とを所
定の組み付け位置に配位させることができるとともに、
同時に固定できる。
【0028】以上により、左右両縦枠片102a、10
2bと上下両横枠片101a、101bとを組み付け
て、四角形状の枠体を形成できる。
【0029】以上のようにして行うことにより、横枠片
101a、101bの押圧片受容孔105、105に押
圧片5、5を入れれば、横枠片101a、101bと縦
枠片102a、102bとを所定位置に仮固定でき、操
作固定用ボルト82を簡単にセットできる。又、その仮
固定の状態でセットした操作固定用ボルト82を、単に
回動操作するだけで、上下両横枠片101a、101b
と、左右両縦枠片102a、102bとを所定の組み付
け位置に配位させることができるとともに、同時に固定
できる。従って、従来のように横枠片101a、101
bと縦枠片102a、102bとの位置ずれ等が発生す
るようなことがなく、短時間で組み付け得る組み付け容
易なものにでき、施工現場での組み付けに適したものに
できる。又、施工現場で組み付けることによって、従来
のように横枠片101a、101bと縦枠片102a、
102bとを組み付けた状態で搬送しなくても、横枠片
101a、101b、縦枠片102a、102bを単品
で搬送でき、嵩張らないものにして搬送できるととも
に、搬送途中で傷等を付けずに済ませることができる。
【0030】又、組み付け後は、押圧片5の弾性力によ
って、横枠片101a、101bを縦枠片102a、1
02bに対して付勢した状態にしているとともに、弾性
を有する横枠片用支持部3及び縦枠片用支持部4とによ
って、横枠片101a、101bと縦枠片102a、1
02bとを支持しているため、枠体100が地震等によ
って振動を受けた場合でも、振動を吸収でき、組み付け
状態に維持できる。
【0031】次に、第2実施形態の枠体組付用金具10
0について説明する。先の第1実施形態の枠体組付用金
具1が溝103a…103dを有する枠片101a、1
01b、102a、102bに用いるようにしたもので
あるのに対し、この第2実施形態の枠体組付用金具10
0は、溝103a…103dを有しない枠片111a、
112b(図9(A)(B)に図示)に用いるようにしたもの
である。
【0032】この第2実施形態の枠体組付用金具1は、
図8(A)(B)(C) に示すように、先の第1実施形態のもの
と同様に、金具本体2と、金具本体2に設けられた弾性
を有する押圧片5とを備え、又、金具本体2には、横枠
片用支持部3と縦枠片用支持部4とを備えているととも
に、操作固定用ボルト82を有する固定手段8(図9
(A)(B)に図示)を備えているが、この第2実施形態で
は、金具本体2の横枠片用支持部3と縦枠片用支持部4
とに、先の第1実施形態のような縁補強部21、21が
設けられておらず、横枠片用支持部3及び縦枠片用支持
部4が平板状を呈するものとされている。又、金具本体
2の横枠片用支持部3と縦枠片用支持部4との曲げ部に
は、先の第1実施形態と同様な曲げ補強部22、22を
設けているが、この第2実施形態における曲げ補強部2
2、22は、横枠片用支持部3の左端から縦枠片用支持
部4の下端に至る全長さに渡って形成されている。従っ
て、この第2実施形態の枠体組付用金具1は、縁補強部
21、21が設けられておらず、曲げ補強部22、22
の長さが異なる点以外は、先の第1実施形態のものと同
構成を採っている。
【0033】一方、この第2実施形態の枠体組付用金具
1を使用する枠体100の縦枠片102bは、上下両端
面に金具嵌挿孔107(図9(A)(B)では、上端面に設け
たものだけを現している。)が設けられているととも
に、右側面から金具嵌挿孔107を通るように開けられ
たネジ孔104、104が設けられている。又、枠体1
00の横枠片101aは、左右両側部に、上端面から開
けられた押圧片受容孔105が備えられているととも
に、その押圧片受容孔105の側方側に、横枠片101
aの上面から下面に貫通したボルト貫通用孔106が備
えられている(図9(A)(B)では、右側に設けた押圧片受
容孔105とボルト貫通用孔106とを現してい
る。)。
【0034】そして、枠体組付用金具1を用いて縦枠片
102bと横枠片101aとを組み付ける場合は、図9
(A)(B)に示すように、金具嵌挿孔107に縦枠片用支持
部4を入れる。これにより、ボルト縦枠片用支持部4の
ネジ挿通用孔42、42と、縦枠片102bのネジ孔1
04、104とが合致し、ネジ挿通用孔42、42から
ボルト7、7をネジ孔104、104に締め付けて係止
させる。次に、横枠片101aを、縦枠片102bから
突出した横枠片用支持部3に取り付けるが、その取り付
け操作は、先に第1実施形態と同様である。
【0035】尚、本実施形態では、押圧片5やボルト螺
合用ネジ孔32を、横枠片用支持部3に設けたものにし
ているが、この形態のものに限らず、横枠片用支持部3
又は縦枠片用支持部4のいずれか一方に設けておけば良
く、適宜変更し得る。
【0036】又、本実施形態では、押圧片5を、金具本
体2と一体的に設けたものにしているが、別体のものか
ら構成し、ボルト等の取り付け手段によって取り付ける
ようにしても良い。又、横枠片用支持部3や縦枠片用支
持部4について、弾性を有するものから構成する形態の
ものに限らず、弾性を有しないものから構成しても良
く、適宜変更し得る。
【0037】また、本実施形態では、縦枠片102a、
102bに取り付けた枠体組付用金具1の押圧片5の押
圧部52を、横枠片101a、101bの押圧片受容孔
105の当接面105aに当接させた状態で、上横枠片
101a、101bと縦枠片102a、102bとの間
に、隙間t2をできるようにしているが、この形態のも
のに限らず、押圧片受容孔105の当接面105aから
横枠片101a、102bの端面までの距離L1を、枠
体組付用金具1における押圧片5の押圧部52から、枠
体組付用金具1を縦枠片102a、102bに取り付け
た状態における縦枠片102a、102bの左端面まで
の距離L2と同じ、又は長く設定し、押圧片5を押圧片
受容孔105に入れる際に、押圧部52と横枠片101
a、101bの押圧片受容孔105の当接面105aが
当接すると同時に、横枠片101a、101bと縦枠片
102a、102bとが当接するようにしても良く、こ
うすることにより、横枠片101a、101bと縦枠片
102a、102bとを互いに移動不能にして確実に位
置ずれしないようにして仮固定でき、縦枠片102a、
102bの間に配した横枠片101a、101bに、横
枠片101a、101bの自重がかかった場合でも確実
に縦枠片102a、102bの間から外れることのない
ものにできる。尚、この場合は、操作固定用ボルト82
の回動操作に伴って、押圧片5は、横枠片101a、1
01bを横枠片101a、101b側へ案内移動せず
に、徐々に撓んで横枠片101a、101bを横枠片1
01a、101b側に付勢する。
【0038】一方、操作固定用ボルト82を回動操作し
終えて縦枠片102a、102bと横枠片101a、1
01bとの組み付け終了後に、縦枠片102a、102
bと横枠片101a、101bとの間に若干の隙間がで
きるように設定しておいても良く、適宜変更できる。
【0039】又、本願発明の枠体組付用金具1、100
及び枠体組付工法は、ドア枠や窓枠に限らず、複数の枠
片を組み付けて枠体を形成する場合に適応でき、枠体組
付用として広く使用できるものである。枠体は、木製の
ものに限らず、金属製のものでも良く、適応変更し得
る。
【0040】
【発明の効果】以上、本願第1発明の枠体組付用金具
は、押圧片5によって、横枠片101a、101bと縦
枠片102a、102bとの一方を他方側に相対的に案
内移動させることができ、横枠片101a、101bと
縦枠片102a、102bとを所定の組み付け位置に自
然と配位させることができる。従って、縦枠片101
a、101bと横枠片102a、102bとを位置ずれ
させることなく、施工現場で短時間で簡単に組み付ける
ことができ、横枠片101a、101bと縦枠片102
a、102bとを単品で施工現場に運搬でき、従来のよ
うに横枠片101a、101bと縦枠片102a、10
2bとを組み付けた嵩高い状態で施工現場に運搬しなく
て済み、運搬効率の良いものにできるとともに、運搬途
中で傷を付けるようなことを防止できる。
【0041】また、この枠体組付用金具は、押圧片5を
弾性変形可能なものから構成するため、押圧片5を弾性
変形させた状態で横枠片101a、101b又は縦枠片
102a、102bを押圧させておくことができる。こ
れにより、組み付け後、枠体100が地震等の振動を受
けた場合でも、押圧片5が振動を吸収して横枠片101
a、101bと縦枠片102a、102bとを組み付け
状態に維持させておくことができる。
【0042】本願第2発明の枠体組付用金具は、単に固
定手段8によって枠体100と金具本体2とを固定操作
すれば良く、これにより、横枠片101a、101bと
縦枠片102a、102bとを所定の組み付け位置に自
然と配位させた状態にして枠体組付用金具を枠体100
に固定できる。
【0043】本願第3発明の枠体組付用金具は、金具本
体2の横枠片用支持部3と縦枠片用支持部4とを弾性を
有するものから構成するとともに、押圧片5を、横枠片
用支持部3と縦枠片用支持部4とのいずれか一方の支持
部3、4の一部から構成して弾性を有するものとするた
め、組み付け後、枠体100が地震等の振動を受けた場
合、横枠片用支持部3、縦枠片用支持部4、及び押圧片
5が振動を吸収して横枠片101a、101bと縦枠片
102a、102bとを確実に組み付け状態に維持させ
ておくことができる。
【0044】又、本願第4発明の枠体組付工法は、枠片
101a、101b、102a、102bに設けた押圧
片受容孔105に押圧片5を入れるようにして配位させ
ることにより、横枠片101a、101bと縦枠片10
2a、102bとを、仮固定でき、回動部材82を、他
方の枠片101a、101b、102a、102bと金
具本体2とに接続可能状態でき、その接続した回動部材
82を単に回動操作すば良く、横枠片101a、10
1bと縦枠片102a、102bとを所定の組み付け位
置に自然と配位させることができると同時に、枠片10
1a、101b、102a、102bに金具本体2を固
定させることができる。これにより、枠体100を、短
時間で容易に、しかも、寸法精度を出して組み付けるこ
とができ、施工現場での組み付けに適したものにでき
る。
【0045】本願第5発明の枠体組付工法は、回動部材
82を回動操作することにより、他方の枠片101a、
101b、102a、102bを金具本体2の一端側に
対して引き寄せることができ、又、その引き寄せに伴っ
て押圧片5を変形させることができ、その押圧部52の
変形によって他方の枠片101a、101b、102
a、102bを一方の枠片101a、101b102
a、102b側に相対的に押圧し他方の枠片101a、
101b、102a、102bを一方の枠片101a、
101b、102a、102b側に相対的に案内移動さ
せて両者を当接させることができるとともに、他方の枠
片101a、101b、102a、102bと金具本体
2の一端側とを当接させることができ、その状態で固定
させることができる。
【0046】本願第6発明の枠体組付工法は、案内片5
を弾性変形可能なものから構成しておけば、回動部材8
2を回動操作することにより、案内片5が弾性変形して
湾曲状に撓み、その案内片5の弾性変形に伴う弾性力
を、上横枠片101aに右縦枠片102b側にかけ、上
横枠片101aを右縦枠片102bに対して付勢した状
態にできる。これにより、組み付け後、枠体100が地
震等の振動を受けた場合でも、押圧片5が振動を吸収し
て横枠片101a、101bと縦枠片102a、102
bとを組み付け状態に維持させておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A) は、本願発明の第1実施形態の枠体組付用
金具の平面図、(B) は、同右側面図である。
【図2】図1(A) のII−II線断面図である。
【図3】枠体組付用金具により組み付けた状態の枠体の
部分平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う一部を省略した拡大断面
図である。
【図5】枠体組付用金具により枠体を組み付ける際の説
明図である。
【図6】案内片を横枠片の案内片受容孔に入れて操作固
定用ボルトをセットした状態の要部拡大断面図である。
【図7】操作固定用ボルトを回動操作して横枠片と縦枠
片とが当接して押圧状態となっった要部拡大断面図であ
る。
【図8】第2実施形態の枠体組付用金具説明図に係り、
(A) は、その平面図、(B) は、その右側面図、(C) は、
図8(A) のVIII−VIII線断面図である。
【図9】第2実施形態の枠体組付用金具により組み付け
た状態の枠体の説明図に係り、(A) は、その部分平面
図、(B) は、図9(A) のIX−IX線断面図である。
【図10】従来の枠体の組み付け方法の説明図である。
【符号の説明】
1 枠体組付用金具 2 金具本体 3 横枠片用支持部 4 縦枠片用支持部 5 押圧片 22 外側壁 23 内側壁 31 係合孔 32 係止部 52 押圧部 82 操作固定用ボルト 100 枠体 101a、101b 横枠片 102a、102b 縦枠片 105 押圧片受容孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫛谷 和道 徳島県阿南市見能林町南林34−1 (72)発明者 吉川 実 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目5 番47号 マツ六株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−294025(JP,A) 特開 平10−306659(JP,A) 実開 昭55−31961(JP,U) 実公 昭53−8452(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 3/96 - 3/99 E04B 1/38 - 1/60

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金具本体(2) と、金具本体(2) に設けら
    れた変形可能な押圧片(5) とを備え、押圧片 (5) が、弾性変形可能なものから構成されたもの
    であり、 金具本体(2) が、枠体(100) を構成する横枠片(101a)(1
    01b)と縦枠片(102a)(102b)とを支持することにより、横
    枠片(101a)(101b)と縦枠片(102a)(102b)とが組み付けら
    れ、 金具本体(2) による横枠片(101a)(101b)と縦枠片(102a)
    (102b)との支持に際し、押圧片(5) が、枠片 (101a)(101
    b)(102a)(102b) に設けた押圧片受容孔 (105) に入れられ
    ることにより、横枠片(101a)(101b)又は縦枠片(102a)(1
    02b)に当接して変形し、その変形に際して押圧片(5)
    が、横枠片(101a)(101b)と縦枠片(102a)(102b)との一方
    を他方側に相対的に押圧するものであることを特徴とす
    る枠体組付用金具。
  2. 【請求項2】 金具本体(2) が、横枠片(101a)(101b)と
    縦枠片(102a)(102b)とを組み付け位置に配位させた状態
    の枠体(100) に金具本体(2) を固定する固定手段(8) を
    備え、この固定手段(8) による枠体(100) と金具本体
    (2) との固定操作に際し、押圧片(5) が、横枠片(101a)
    (101b)又は縦枠片(102a)(102b)に当接して変形し、その
    変形に際して押圧片(5) が、横枠片(101a)(101b)と縦枠
    片(102a)(102b)との一方を他方側に相対的に押圧するも
    のであることを特徴とする請求項1記載の枠体組付用金
    具。
  3. 【請求項3】 金具本体(2) と、押圧片(5) とを備え、
    金具本体(2) が、横枠片(101a)(101b)を支持する横枠片
    用支持部(3) と、縦枠片(102a)(102b)を支持する縦枠片
    用支持部(4) とを備え、これらの横枠片用支持部(3) と
    縦枠片用支持部(4) とが弾性を有するものから構成さ
    れ、更に、金具本体(2) が、固定手段(8) を備え、この
    固定手段(8) が、何れか一方の支持部 (3)(4)と、その支持部(3)(4)に支持される枠片(101a)(1
    01b)(102a)(102b)とを接続した回動自在な回動部材(82)
    を備え、この回動部材(82)が、回動操作されることによ
    り、支持部(3)(4)と枠片(101a)(101b)(102a)(102b)とが
    固定可能とされ、 押圧片(5) が、何れか一方の支持部(3)(4)の一部から構
    成され、押圧片(5) の先端部には、支持部(3)(4)から突
    設された押圧部(52)が備えられ、この押圧部(52)が、枠
    片(101a)(101b)(102a)(102b)に設けた押圧片受容孔(10
    5) に入れられることにより、少なくとも枠片(101a)(10
    1b)(102a)(102b)と金具本体(2) との間に隙間が形成さ
    れ、回動部材(82)の回動操作に伴って、押圧部(52)が変
    形することにより、枠片(101a)(101b)(102a)(102b)と金
    具本体(2) とが当接するとともに、横枠片(101a)(101b)
    と縦枠片(102a)(102b)との一方を他方側に相対的に押圧
    するものであることを特徴とする枠体組付用金具。
  4. 【請求項4】 金具本体(2) と、金具本体(2) の一端側
    に設けた変形可能な押圧片(5) とを有する枠体組付用金
    具を準備し、 枠体(100) を構成する横枠片(101a)(101b)と縦枠片(102
    a)(102b)との何れか一方の枠片(101a)(101b)(102a)(102
    b)に金具本体(2) の他端側を係止することにより、押圧
    片(5) を設けた金具本体(2) の一端側をその枠片(101a)
    (101b)(102a)(102b)の側方側に突出させ、その後、他方
    の枠片(101a)(101b)(102a)(102b)に設けた押圧片受容孔
    (105) に押圧片(5) を入れるようにして他方の枠片(101
    a)(101b)(102a)(102b)を金具本体(2) の一端側に配位さ
    せることにより、他方の枠片(101a)(101b)(102a)(102b)
    と金具本体(2) の一端側との間に隙間を形成し、 次に、回動部材(82)を、他方の枠片(101a)(101b)(102a)
    (102b)と金具本体(2)とに接続し、その接続した回動部
    材(82)を回動操作することにより、他方の枠片(101a)(1
    01b)(102a)(102b)を金具本体(2) の一端側に対して引き
    寄せ、その引き寄せに伴って押圧片(5) を変形させ、こ
    の押圧部(52)の変形によって他方の枠片(101a)(101b)(1
    02a)(102b)を一方の枠片(101a)(101b)(102a)(102b)側に
    相対的に押圧させるとともに、他方の枠片(101a)(101b)
    (102a)(102b)と金具本体(2) の一端側とを当接させて固
    定させることを特徴とする枠体組付工法。
  5. 【請求項5】 他方の枠片(101a)(101b)(102a)(102b)に
    設けた押圧片受容孔(105) に押圧片(5) を入れることに
    より、他方の枠片(101a)(101b)(102a)(102b)と金具本体
    (2) の一端側との間、及び他方の枠片(101a)(101b)(102
    a)(102b)と一方の枠片(101a)(101b)(102a)(102b)との間
    に隙間を形成し、 回動部材(82)を回動操作することにより、他方の枠片(1
    01a)(101b)(102a)(102b)を金具本体(2) の一端側に対し
    て引き寄せ、その引き寄せに伴って押圧片(5)を変形さ
    せ、その押圧部(52)の変形によって他方の枠片(101a)(1
    01b)(102a)(102b)を一方の枠片(101a)(101b)(102a)(102
    b)側に相対的に押圧し他方の枠片(101a)(101b)(102a)(1
    02b)を一方の枠片(101a)(101b)(102a)(102b)側に相対的
    に案内移動させて両者を当接させるとともに、他方の枠
    片(101a)(101b)(102a)(102b)と金具本体(2) の一端側と
    を当接させ、その状態で固定させることを特徴とする
    求項4記載の枠体組付工法。
  6. 【請求項6】 他方の枠片(101a)(101b)(102a)(102b)と
    一方の枠片(101a)(101b)(102a)(102b)とを当接させた後
    に、他方の枠片(101a)(101b)(102a)(102b)と金具本体
    (2) の一端側とを当接させるようにしたことを特徴とす
    請求項5記載の枠体組付工法。
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