JP3487586B2 - キャップ - Google Patents
キャップInfo
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Description
ン、油性ボールペン、マーカーペン、シャープペンシル
等の筆記具、或いは修正具、化粧用具等の携帯用の容器
に用いられる合成樹脂製のキャップに関し、特にクリッ
プの取付けが、弾発的に持ち上げられる形式のキャップ
に関するものである。
る形式のキャップとしては、キャップの側頭部に設けた
窓孔に基部を挿入させ、キャップ内に位置した基部の掛
部にバネの一端を係合し、バネの他端をキャップ内に固
定して、クリップをキャップの内方向に押圧してなるも
のは周知のことである。このようなキャップには、クリ
ップを弾発させるバネとして、ゴムバネ、コイルバネ、
板バネ、或いはピアノ線を用いたUバネ等が使用されて
いる。キャップの製作は、プレス型で絞り加工を行った
金属製キャップのものと、射出成形型で成形した合成樹
脂製キャップとがあるが、金属製キャップと比べて樹脂
製キャップの方が強度的には劣るが加工性が良く廉価で
ある。また、合成樹脂製キャップは、重量も軽く樹脂材
のもつ材質感と、樹脂の材料により様々な色合いのキャ
ップ製品を製作することが可能である。このため、近年
では合成樹脂製キャップの方が多く使用されている。樹
脂の材料としては、アクリル樹脂、ABS樹脂、AS樹
脂、PC樹脂、またはPET樹脂等が主に使用される。
あるが、キャップの内部構造上、バネを配置させるに充
分なスペースをとることができないため、比較的小さな
寸法のゴムバネを使用せざるを得なく、結果として充分
なクリップの弾発力を得ることができない。従って、一
般的に、充分なクリップの弾発力を得るために金属材か
らなるコイルバネ、板バネ、Uバネ等を使用している。
バネの場合には、射出成形型で成形したキャップの材質
が合成樹脂材であるため、バネの他端がキャップの内面
に直に接触していると、クリップが動くたびにキャップ
の内面が摩耗して行き、徐々にキャップに疲労が蓄積し
て破損しやすくなるという問題があった。また、キャッ
プの側頭部に窓孔を設けることで、キャップの強度が低
下してしまい、あやまってキャップを床に落としてしま
うと簡単に亀裂が入ったり、または割れてしまったりと
いう問題が発生した。
れたものであり、本発明の目的とするところは、クリッ
プを弾発的に持ち上げられるようにした形式のキャップ
の側頭部にクリップの基部を挿入する窓孔を設けた合成
樹脂製のキャップであっても強度的に強いキャップを提
供することである。
決手段として、キャップを、射出成形型により成形され
たキャップの側頭部に設けた窓孔より、クリップの基部
を挿入し、キャップ内に位置した基部の掛部にバネの一
端を係合させてバネの他端をキャップ内に固定してクリ
ップをキャップの内方向に押圧してなるキャップにおい
て、該キャップの内面に補強材を配置し、該バネの他端
を該補強材で保持してなる構成とした。
は、薄肉金属筒状で形成してなる構成とした。
を前記キャップの内面に接着剤で固着した構成とした。
を前記キャップの内面に圧入にて固着した構成とした。
プに取付けられたクリップを動かしても補強材が金属材
質のバネと直接擦れ合うので、合成樹脂製のキャップの
内面は、キズの発生や、摩耗もなくなり連続してクリッ
プを動かそうが破損することはない。
また材質も樹脂や金属と限定しなくても別段構わない
が、特に薄肉金属筒状のものが加工性、及び取付性等を
考慮すると好ましい。
カーペン、シャープペンシル等の筆記具や、修正具、化
粧用具等の携帯用の容器に用いられるキャップに適用で
きるものである。また、キャップの内面に配置する補強
板としては、金属材、金属合金材、樹脂材等の材料が使
用でき、その形状は筒状に拘らずに長方形、三角形、多
角形、或いは円形のものにと用途に応じて使用できる。
ップの内面に補強材を接着剤、或いは圧入にて固着する
構造にすると、キャップにクリップ及びバネを取付ける
際には位置決めが簡単となり正確な組立てが可能となる
ので好適である。また、補強材がキャップの内面で動く
ことがないので、クリップの動きによるバネの動きで物
質同士が擦れて動く原因で雑音等の発生が起こらないと
いう利点がある。
るが、本発明は本実施例によって限定されるものではな
い。図1乃至図4は、本発明によるキャップの実施例を
示す図である。図1は、キャップの縦断面正面図であ
り、図2は、第1図A矢視方向の断面図である。また、
図3は、補強材の斜視図であり、図4は、バネの斜視図
である。
ものである。図1、図2及び図3において、キャップ1
は、本体2とクリップ7と、クリップ7を本体2の内方
向へ弾発させるためのバネ10と、本発明の特徴とする
補強材11と、ペン先の乾燥防止のための内キャップ1
2との構成からなる。本体2は、一端を開口した開口部
3を有する円筒形を呈して、その頭部4’に近傍した側
頭部4に矩形状の窓孔5が設けてあり、その窓孔5に位
置する本体2のキャップ内面6には、窓孔5の幅よりや
や大きめの切欠部11aを設けた板厚0.3mmで円筒
状の真鍮材の補強材11が圧入代0.01mmで固着し
てある。なお、本体2は、アクリル樹脂の材料により射
出成形されたものである。
たクリップ7の基部8が挿入されており、基部8の掛部
9には、図4に示すようなピアノ線を折り曲げ加工した
U字形のバネ形状のバネ10を、基部8の掛部9にバネ
10の一端10aを係合させ、バネ10の他端10bを
補強材11の内壁面11bに固定させてある。
身体に万年筆を携帯させるために、ペン先を保持した胴
体の首部(図示せず)にキャップ1を嵌合させ、バネ1
0の押圧力に抗してクリップ7を本体2から離間して上
着の胸ポケットの布地に挟んで固着する。
してキャップを作成した。
即ち胸ポケットの布地に取付け取外しの行為を想定し、
本体2からクリップ7を3mm持上げて離間させ基に戻
す動作の耐久試験を行った。試験としては、試験本数を
10本として、離間動作を1万回(5回/日を約5年間
繰返した状態)繰返して実験を行い目視にて各試験品に
対し亀裂と、割れの外観検査をした。次に、万年筆を誤
って床上に落としてしまった場合を想定し、万年筆を1
mの高さからプラスチック製の床上に自然落下させる耐
衝撃性の試験を行った。試験としては、試験本数を10
本として、落下後のキャップを目視にて各試験品に対し
亀裂と、割れの外観を検査した。尚、前記実施例、及び
比較例におけるキャップについての評価結果は表1に示
す。
て動く動作を繰り返しても、キャップの内面が摩耗する
ことなく、また、キャップを誤って床上に落としてしま
った場合でも亀裂や割れ等が発生しない強度的に安定し
た効果を奏する。また、補強材がキャップの内面で動く
ことがないので、クリップの動きによるバネの動きで物
質同士が擦れて動く雑音の発生が起こらないという優れ
た効果を奏するものである。
す。
す。
Claims (4)
- 【請求項1】 射出成形型により成形されたキャップの
側頭部に設けた窓孔より、クリップの基部を挿入し、キ
ャップ内に位置した基部の掛部にバネの一端を係合させ
てバネの他端をキャップ内に固定してクリップをキャッ
プの内方向に押圧してなるキャップにおいて、該キャッ
プの内面に補強材を配置し、該バネの他端を該補強材で
保持したことを特徴とする、キャップ。 - 【請求項2】 前記補強材は、薄肉金属筒状で形成した
ことを特徴とする、請求項1に記載されたキャップ。 - 【請求項3】 前記補強材を前記キャップの内面に接着
剤で固着したことを特徴とする、請求項1または2に記
載されたキャップ。 - 【請求項4】 前記補強材を前記キャップの内面に圧入
にて固着したことを特徴とする、請求項1または2に記
載されたキャップ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000334381A JP3487586B2 (ja) | 2000-11-01 | 2000-11-01 | キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000334381A JP3487586B2 (ja) | 2000-11-01 | 2000-11-01 | キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002137593A JP2002137593A (ja) | 2002-05-14 |
JP3487586B2 true JP3487586B2 (ja) | 2004-01-19 |
Family
ID=18810307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000334381A Expired - Fee Related JP3487586B2 (ja) | 2000-11-01 | 2000-11-01 | キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3487586B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4792832B2 (ja) * | 2005-06-23 | 2011-10-12 | ぺんてる株式会社 | クリップ取り付け構造 |
FR2988029A1 (fr) * | 2012-03-16 | 2013-09-20 | Bic Soc | Structure de montage d'une agrafe pour un instrument d'ecriture |
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2000
- 2000-11-01 JP JP2000334381A patent/JP3487586B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002137593A (ja) | 2002-05-14 |
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