JP3486270B2 - 自発光表示パネルの駆動装置 - Google Patents

自発光表示パネルの駆動装置

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JP3486270B2
JP3486270B2 JP25783895A JP25783895A JP3486270B2 JP 3486270 B2 JP3486270 B2 JP 3486270B2 JP 25783895 A JP25783895 A JP 25783895A JP 25783895 A JP25783895 A JP 25783895A JP 3486270 B2 JP3486270 B2 JP 3486270B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自発光表示パネ
ルの駆動装置に関し、詳しくは、プラズマディスプレイ
パネルやELパネル等の自発光表示パネルに映像を階調
表示させるためにその表示パネルをサブフィールド法に
基づいて駆動する駆動装置であって、サブフィールド法
による偽輪郭の発生を抑制するために映像の表示データ
を補正するものについて、その補正手段の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】放電現象等を利用した自発光表示パネル
は、連続的に発光量を直接制御することができない。そ
こで、表示パネルの各画素について、パルスで発光を行
わせるとともにそのパルス数を制御して、間接的に発光
量を制御することで、映像が階調表示される。
【0003】従来、かかるパルス数制御方法としてサブ
フィールド法が知られているが、このサブフィールド法
に基づく自発光表示パネルの駆動は、映像信号をデジタ
ル化して階調対応の複数ビットの表示データを得て、こ
れを単に各画素単位で点順次や線順次に表示するのでは
なく、表示データの各ビットごとに白黒のサブフィール
ド(またはサブフレーム)に分割して、各サブフィール
ドごとに繰り返して面順次に表示するのである。なお、
1つのサブフィールドでの面順次走査は、全画素並列な
完全な方法による他、線順次走査を併用した方法による
こともある。
【0004】詳述すると、最下位ビット(LSB)から
最上位ビット(MSB)までの各ビットの何れかに対応
したサブフィールドの面順次走査では表示データの該当
ビットが発光論理値“1”の画素だけでビット位置の冪
乗に対応したパルス分の発光が行われるように発光制御
が行われる。すなわち、LSBからMSBに至る各ビッ
ト対応のサブフィールドでは、それぞれ順に1,2,
4,8,16,32,64,128…パルス分の発光期
間において発光が行われるように制御される。そして、
発光期間の和によって、各画素ごとに例えば表示データ
が8ビットであれば256階調の映像が表示される。
【0005】8ビットの表示データに対応して8個のサ
ブフィールドに分割して行われた或る画素の駆動例につ
いて、図12に、表示データの値を2進数で、発光のタ
イミング即ち発光期間をハッチングで示し非発光期間を
空白で示す。(a)は、表示データが値“111111
11”のときであり、8個のサブフィールド総てにおい
て発光が行われる。なお、各サブフィールド間または各
フィールドの直前には直後のサブフィールドにおける発
光画素選択のアクセスのために一定の非発光期間が付随
して存在する。
【0006】また、(b)は、表示データが値“100
00000”のときであり、最後のサブフィールドだけ
で発光が行われる。これに対し、(c)は、表示データ
が値“01111111”のときであり、前半の7個の
サブフィールドで発光が行われる。なお、(d)は、表
示データが値“01111111”から値“10000
000”に遷移したときの例であり、先のフィールド表
示においては前半の7個のサブフィールドで発光が行わ
れる一方、後のフィールド表示においては最後のサブフ
ィールドだけで発光が行われる。
【0007】このようにして自発光表示パネルがサブフ
ィールド法で駆動されて、映像が階調表示されるが、表
示データが値“01111111”から値“10000
000”に変化した画素については、そのときのフレー
ム間における非発光期間(t3参照)が、一時的に、一
定値の画素についての期間(t1およびt2参照)より
も長くなる。そして、かかる画素が或程度連なって存在
すると、その該当部分が黒っぽい点が連なった比較的弱
い輪郭として視認されることがある。
【0008】表示データが値“10000000”から
値“01111111”に変化したときは、逆に、フレ
ーム間における非発光期間が一時的に短くなって、該当
部分が白っぽい点が連なった比較的弱い輪郭として視認
されることがある。これが、サブフィールド法による偽
輪郭である。これは、緩やかに輝度の変化する映像にお
いて表示データの各ビットのうちの発光論理値をとるビ
ットであって最も高輝度のものの反転する部位に発現し
やすい。
【0009】サブフィールド法による偽輪郭は本来の映
像には存在しない不所望なものであるから、その発生を
抑制するために、従来より、サブフィールドの並び順を
変える等の各種の方策が試みられている。しかし、完全
な方策は未だ無い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、かかるサブフ
ィールド法による偽輪郭の発生を抑制するために、同一
画素についてのフレーム間での変動に基づいて画素ごと
に偽輪郭発生の有無を判別し、この判別結果に応じて選
択的に表示データの補正を行う自発光表示パネルの駆動
方法が案出された。そして、これは、同一出願人によっ
て、特願平7−133822号として出願済みである。
静止映像や比較的穏やかに変化する映像については、こ
の方法によって偽輪郭の発生を十分に抑えることができ
る。
【0011】しかしながら、映像が速く動くような場合
には、これに起因して偽輪郭も速やかに移動し、さらに
これを追って視点も移動するため、静止映像に現れる偽
輪郭とは視認状態が相違する。すなわち、動的な偽輪郭
については静的な偽輪郭とは異なる特有の視認状態が存
在するということが判明した。
【0012】具体的には、移動する偽輪郭については、
移動速度等に応じて偽輪郭の視認程度が異なるという特
性や、移動方向における前後位置等の部位で偽輪郭の視
認程度が異なるという特性がある。1フレーム当り1画
素程度の動きの速さ以上になると、静的な偽輪郭に比し
て強い白又は黒い線として視認され、動きが速くなるに
つれて強さが増大する。このため、かかる偽輪郭の特性
を反映した適正な補正を行うことが課題となる。
【0013】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、動的な偽輪郭の発生が少なく
て済む自発光表示パネルの駆動装置を実現することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1乃至第3の解決手段について、
その構成および作用効果を以下に説明する。
【0015】[第1の解決手段]第1の解決手段の自発
光表示パネルの駆動装置は(、出願当初の請求項1に記
載の如く)、自発光表示パネルをサブフィールド法で駆
動して映像を階調表示するに際し前記サブフィールド法
による偽輪郭に基づいて前記映像の表示データを補正す
る自発光表示パネルの駆動装置において、同一画素につ
いてのフレーム間での変動と同一フレームについての画
素間での変動とに基づいて画素ごとに偽輪郭発生の有無
を判別する判別手段と、この判別結果に応じて選択的に
前記表示データの補正を行う補正選択手段とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0016】ここで、上記の「サブフィールド法で駆
動」とは、「従来技術の項で説明したサブフィールド法
に属する駆動方法に基づいて駆動」の意味である。ま
た、「サブフィールド法による偽輪郭」とは、やはり従
来技術の項で説明したように、本来の映像及び表示デー
タには存在していないにもかかわらずサブフィールド法
で駆動された表示パネルの映像について視認されること
のある輪郭をいう。さらに、「偽輪郭に基づいて前記映
像の表示データを補正」とは、偽輪郭の発生メカニズム
に基づいて偽輪郭の発現を抑制しようとして行なわれる
表示データの補正を意味する。また、「変動」は、デー
タ値の変動(変化・相違)を意味する。
【0017】このような第1の解決手段の自発光表示パ
ネルの駆動装置にあっては、偽輪郭発生を抑制するため
の補正に際し、同一画素についてのフレーム間での変動
と同一フレームについての画素間での変動とに基づいて
画素ごとに判別手段によって偽輪郭発生の有無が判別さ
れる。そこで、同一画素についてのフレーム間での変動
だけからでは検出し得ない空間的状態も検出し得る。例
えば偽輪郭の強い部位や弱い部位等が動きに応じて区別
して検出される。これによって、より確実に、偽輪郭発
生の有無が画素ごとに判別される。そして、この判別結
果に応じて選択的に補正選択手段によって表示データが
補正される。そこで、偽輪郭の強い部位に対する補正不
足や、偽輪郭の弱い部位に対する過補正等が、防止され
る。
【0018】これにより、動的な偽輪郭について、静的
な偽輪郭とは異なる特有の視認状態を反映した補正を行
うことができる。したがって、この発明によれば、動的
な偽輪郭の発生が少なくて済む自発光表示パネルの駆動
装置を実現することができる。
【0019】 [第2の解決手段] 第2の解決手段の自発光表示パネルの駆動装置は(、出
願当初の請求項2に記載の如く)、上記の第1の解決手
段の自発光表示パネルの駆動装置であって、前記判別手
段は、同一フレームについての画素間での変動に基づい
て前記映像についての偽輪郭の移動方向を検出する手段
を有して、偽輪郭発生有りとの判別を行う画素を前記映
像についての偽輪郭の移動方向に応じて選別するもので
あることを特徴とするものである。
【0020】 ここで、「移動方向を検出」とは、移動
方向を直接的に検出する代わりに、移動方向に基づく限
定条件を満たした画素例えば移動方向前縁や後縁等の部
位における画素などを特定した検出を含むものとする
また、「偽輪郭発生有りとの判別を行う画素」とは、表
示パネルの各画素の何れかであってその画素について判
別手段が偽輪郭発生の有無を判別する際に偽輪郭発生有
りとの判別がなされるものという意味である。
【0021】このような第2の解決手段の自発光表示パ
ネルの駆動装置にあっては、同一フレームについての画
素間での変動に基づいて映像についての偽輪郭の移動方
向が検出されて、この移動方向に応じて、偽輪郭発生有
りと判別される画素が選別される。そこで、移動方向に
おける偽輪郭の強い部位が選別されて補正される一方、
移動方向における偽輪郭の弱い部位に対しては過補正が
防止される。
【0022】これにより、移動する偽輪郭については移
動方向における前後位置等の部位で偽輪郭の視認程度が
異なるという偽輪郭の特性を反映した補正を行うことが
できる。したがって、この発明によれば、動的な偽輪郭
の発生が少なくて済む自発光表示パネルの駆動装置を実
現することができる。
【0023】 [第3の解決手段] 第3の解決手段の自発光表示パネルの駆動装置は(、出
願当初の請求項3に記載の如く)、自発光表示パネルを
サブフィールド法で駆動して映像を階調表示するに際し
前記サブフィールド法による偽輪郭に基づいて前記映像
の表示データを補正する自発光表示パネルの駆動装置に
おいて、前記映像についての偽輪郭の移動速度を検出す
る速度検出手段と、この検出した移動速度に応じて前記
表示データの補正量を加減する補正量算出手段とを備え
たことを特徴とするものである。
【0024】このような第3の解決手段の自発光表示パ
ネルの駆動装置にあっては、速度検出手段によって映像
についての偽輪郭の移動速度等が検出され、この移動速
度等に応じて表示データの補正量が補正量算出手段によ
って加減等される。そこで、移動速度等に応じて、表示
データの補正の程度が可変に設定・制御される。
【0025】これにより、移動する偽輪郭については移
動速度等に応じて偽輪郭の視認程度が異なるという偽輪
郭の特性を反映した補正を行うことができる。したがっ
て、この発明によれば、動的な偽輪郭の発生が少なくて
済む自発光表示パネルの駆動装置を実現することができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】このような第1乃至第3の解決手
段で達成された本発明の自発光表示パネルの駆動装置に
ついて、これを実施するための形態を説明する。
【0027】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
形態にあっては、上述した第1,第2の解決手段を実施
するために、前記判別手段は、表示データの各ビットの
うちの発光論理値をとるビットであって最も高輝度のも
の又はこれに続く複数ビットについてフレーム間でデー
タ値が反転しているときに、フレーム間での変動があっ
たものとして前記偽輪郭発生有無の判別を行うものであ
ることを特徴とする。
【0028】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
形態にあっては、上述した第1,第2の解決手段を実施
するために、前記判別手段は、表示データの各ビットの
うちの発光論理値をとるビットであって最も高輝度のも
の又はこれに続く複数ビットについて同一フレーム内の
隣接画素との間でデータ値が反転しているときに、画素
間での変動があったものとして前記偽輪郭発生有無の判
別を行うものであることを特徴とする。
【0029】これにより、簡便な構成の手段によって、
同一フレームについての画素間での変動に基づいて、映
像についての偽輪郭の移動方向に応じたその方向の前縁
や後縁の部位を検出することができる。
【0030】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
形態にあっては、上述した第1,第2の解決手段を実施
するために、前記判別手段は、同一画素についてのフレ
ーム間での変動と同一フレームについての画素間での変
動とが共にあったときに偽輪郭発生有りとの判別を行う
ものであり、前記補正選択手段は、前記判別手段から偽
輪郭発生有りとの判別を受けたときに前記表示データの
補正を行うものであることを特徴とする。
【0031】これにより、偽輪郭発生有りとの判別を行
って表示データの補正を施す画素が選別されるが、この
選別を映像についての偽輪郭の移動方向に応じて行うこ
とができることとなる。
【0032】[第4の実施の形態]本発明の第4の実施
形態にあっては、上述した第3の解決手段を実施するた
めに、前記速度検出手段は、補正対象画素を含む局所領
域内における各画素の表示データの変動量の総和又は表
示データの変動した画素の計数値を算出しこれを前記移
動速度の検出値とするものであり、前記補正量算出手段
は、前記移動速度の検出値に対しその増加に応じて所定
値までは増加しその後は減少するような補正量を算出す
るものであることを特徴とする。
【0033】これにより、映像の各種パターンを認識し
てその移動速度を計るという困難で大規模な直接的手段
の採用を回避して、移動速度の近似値・推定値を簡便に
得ることができる。なお、補正量算出手段によって所定
値超の移動速度に対しては補正量が減少させられるの
で、明暗の急激な変化が移動による変化として誤検出さ
れることが少ない。
【0034】[第5の実施の形態]本発明の第5の実施
形態にあっては、上述した第3の解決手段を実施するた
めに、前記速度検出手段は、簡便のため、前記局所領域
の前端(映像信号の走査方向の前端)部分における変動
画素を加算するとともに前記局所領域の後端(映像信号
の走査方向の後端)部分における変動画素を減算するこ
とで、表示データの変動した画素の計数値を算出するも
のであることを特徴とする。
【0035】[第6の実施の形態]本発明の第6の実施
形態にあっては、上述した第1〜第3の解決手段を実施
するために、自発光表示パネルをサブフィールド法で駆
動して映像を階調表示するに際し前記サブフィールド法
による偽輪郭に基づいて前記映像の表示データを補正す
る自発光表示パネルの駆動装置において、前記映像につ
いての前記サブフィールド法による偽輪郭の移動速度又
は移動量を検出する速度検出手段と、この検出した移動
速度又は移動量に応じて前記表示データの補正量を加減
又は算出する補正量算出手段と(同一フレームについて
の画素間での変動に基づいて前記映像についての偽輪郭
の移動方向を直接または間接的に検出する手段を有し
て、偽輪郭発生有りとの判別を行う画素を前記映像につ
いての偽輪郭の移動方向に応じて選別すること等によ
り、)同一画素についてのフレーム間での変動と同一フ
レームについての画素間での変動とに基づいて画素ごと
に偽輪郭発生の有無を判別する判別手段と、この判別結
果に応じて選択的に前補正量算出手段からの補正量で前
記表示データの補正を行う補正選択手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0036】これにより、移動する偽輪郭については移
動方向および移動速度等に応じて偽輪郭の視認程度(白
縞又は黒縞及びその強さ)が異なるという偽輪郭の特性
を反映した補正を行うことができる。したがって、動的
な偽輪郭の発生が少なくて済む自発光表示パネルの駆動
装置を実現することができる。
【0037】[第7の実施の形態]本発明の第7の実施
形態にあっては、上述した第1〜第3の解決手段又は第
6の実施形態を実施するために、自発光表示パネルをサ
ブフィールド法で駆動して映像を階調表示するに際し前
記サブフィールド法による偽輪郭に基づいて前記映像の
表示データを補正する自発光表示パネルの駆動装置にお
いて、補正対象画素を含む局所領域の前端部分における
変動画素を減算するとともに前記局所領域の後端部分に
おける変動画素を加算することで、前記局所領域内にお
ける表示データの変動した画素の計数値を算出し、この
算出値を前記映像についての偽輪郭の移動速度の検出値
とする速度検出手段と、前記移動速度の検出値に対しそ
の増加に応じて所定値までは増加しその後は減少するよ
うな補正量を算出することで、移動速度に応じた補正量
を算出する補正量算出手段と、前記表示データの各ビッ
トのうちの発光論理値をとるビットであって最も高輝度
のもの又はこれに続く複数ビットについてフレーム間で
データ値が反転していることを検出するフレーム間変動
検出手段と、前記表示データの各ビットのうちの発光論
理値をとるビットであって最も高輝度のもの又はこれに
続く複数ビットについて同一フレーム内の隣接画素との
間でデータ値が反転していることを検出するフレーム内
変動検出手段とを有して、前記フレーム間変動検出手段
によって検出された同一画素についてのフレーム間での
変動、及び前記フレーム内変動検出手段によって検出さ
れた同一フレームについての画素間での変動が共にあっ
たときに偽輪郭発生有りとの判別を行うことで、前記映
像についての偽輪郭の移動方向に応じた画素ごとの選別
による偽輪郭発生の有無の判別を行う判別手段と、前記
判別手段から偽輪郭発生有りとの判別を受けたときに前
記表示データの補正を行うことで、前記判別手段の判別
結果に応じた選択的な前記表示データの補正を行う補正
選択手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0038】これにより、移動する偽輪郭については移
動方向や移動速度等に応じて偽輪郭の視認程度が異なる
という偽輪郭の特性を反映した補正を、簡便に行うこと
ができる。したがって、動的な偽輪郭の発生が少なくて
済む自発光表示パネルの駆動装置を簡易な構成で実現す
ることができる。
【0039】[第8の実施の形態]本発明の第8の実施
形態は、上述した第6又は第7の実施形態であって、前
記速度検出手段の検出した移動速度又は移動量に応じて
前記表示データの第2の補正量を算出する第2補正量算
出手段と同一画素についてのフレーム間での変動と同一
フレームについての画素間での変動と前記判別手段の判
別結果とに基づいて画素ごとに偽輪郭発生画素の隣接画
素か否かを判別する第2判別手段と、この第2判別手段
の判別結果に応じて選択的に前記第2補正量で前記表示
データの補正を行う第2補正選択手段と、を備えたこと
を特徴とする。
【0040】これにより、偽輪郭の移動速度によっては
偽輪郭の移動方向前縁における画素に加えてその隣接画
素も補正される。そこで、偽輪郭の移動速度が速くてフ
レーム間変動部位の端縁画素のみの補正では十分でない
場合にも、広がりをもった補正によって偽輪郭の発現を
より確実に抑制することができる。
【0041】
【実施例】
[第1実施例]本発明の自発光表示パネルの駆動装置の
最良と思う第1実施例について、その具体的な構成を、
図面を引用して説明する。図1は、その概要ブロック図
であり、図2は、その要部である補正回路のブロック図
であり、図3は、その補正回路におけるフレーム間変動
検出回路であり、図4は、その補正回路における変動量
検出回路の概説図であり、図5は、その変動量検出回路
の具体例であり、図6は、その補正回路におけるフレー
ム内変動検出回路である。
【0042】この自発光表示パネルの駆動装置は、自発
光表示パネルとしての表示パネル7をサブフィールド法
で駆動して映像を階調表示するために、以下の各回路を
備えたものである。すなわち、制御回路1と、A/D変
換回路2と、補正回路3と、フレームメモリ4と、列電
極駆動回路5と、行電極駆動回路6とを備えたものであ
る(図1参照)。
【0043】制御回路1は、映像信号を受け垂直同期信
号(VSYNC)等を分離して各種のタイミング信号等
を生成しこれを他の回路に送出等するものである。A/
D変換回路2は、映像信号を受けこれをA/D変換して
各画素ごとに8ビットの表示データAを出力するもので
ある。補正回路3は、その詳細は後述するが、サブフィ
ールド法による偽輪郭に基づいて補正前の表示データA
を補正して補正後の表示データGを生成するものであ
る。
【0044】フレームメモリ4は、表示データGを受け
てその1フレーム分を保持するものである。列電極駆動
回路5は、フレームメモリ4の表示データを所定のタイ
ミングで読出してそのデータ値に基づいてLSBからM
SBに至る面順次走査のサブフィールド法に従って表示
パネル7の列電極D1〜Dmを駆動するものである。行
電極駆動回路6は、そのサブフィールド法に従って表示
パネル7の行電極X1,Y1〜Xn,Ynを駆動するも
のである。
【0045】補正回路3について詳述すると(図2参
照)、これは、1フレーム遅延回路31と、フレーム間
変動検出回路32と、変動量検出回路33と、補正量算
出回路34と、フレーム内変動検出回路35と、判別信
号生成回路36と、切換回路37と、加減算回路38と
を備えたものである。なお、これらのうち回路32〜3
8は、表示データA等が“100*****”又は“0
11*****”(*は0又は1の何れか任意)である
とき即ちMSBが反転したときに機能するものであり、
表示データA等が“010*****”又は“001*
****”であるとき即ちMSBの直下のビットが反転
したときに機能するものは該当回路ごとに一点鎖線でそ
の存在のみを示し、さらにその下のビットが反転したと
きに機能するものは該当回路ごとに二点鎖線でその存在
のみを示した。これらはデータ値の相違を除いて回路3
2〜38と同様の構成なので、以下、1フレーム遅延回
路31〜加減算回路38の構成を説明する。
【0046】1フレーム遅延回路31は、同一画素につ
いて現フレームの表示データAと共に直前のフレームの
表示データBをも参照可能とするために、RAMを主体
に構成され、各画素のアクセスごとにアクセスアドレス
の領域に対しその記憶データを表示データBとして読み
出す一方でその領域に表示データAの値を書き込む読み
書き制御回路をも備えたものとなっている。
【0047】フレーム間変動検出回路32は、表示デー
タAの上位3ビットと値“100”との一致検出回路
と、表示データBの上位3ビットと値“011”との一
致検出回路と、これら双方からの一致検出信号の論理積
をとって減少変動検出信号HLを出力するANDゲート
とを備えたものである。また、値“100”と値“01
1”とが入れ替えられて、増加変動検出信号LHを出力
する回路をも備えている(図3参照)。これにより、フ
レーム間変動検出回路32は、表示データの各ビットの
うちの発光論理値をとるビットであって最も高輝度のも
のとこれに続く複数ビットについてフレーム間でデータ
値が反転していることを検出するものとなっている。
【0048】尚、上記において表示データの上位3ビッ
トのパターンを比較してフレーム間変動を検出したが、
これに限らず上位2ビット又は上位4ビット等のパター
ンを比較するようにしてもよい。また、例えば10**
****→01******又は01******→1
0******の反転を検出するようにして検出幅を広
げても良い。あるいは、1*******←→0***
****、01******←→00******、0
01*****←→000*****のように広げても
良い。これにより、補正効果が良好となる。
【0049】変動量検出回路33は、9行×9列の画素
領域を参照可能とするために、減少変動検出信号HLを
入力してその1行(1水平走査)分を保持するとともに
1行前の信号値を順次出力する1Hメモリが8個シリア
ル接続された回路と、減少変動検出信号HLおよび各1
Hメモリの出力それぞれに対して設けられた9個の8ビ
ットシフトレジスタとを備えたものとなっている(図4
参照)。
【0050】なお、増加変動検出信号LHについても同
様の回路を備えて現画素が変わる度に9行×9列を参照
しての演算を行うのは回路規模のみならず演算速度の観
点からも負担が重いので、上述の回路は1組だけとし、
その代わりに最初の1Hメモリの前には前処理回路が設
けられている。この前処理回路によって、減少変動検出
信号HL又は増加変動検出信号LHがアクティブのとき
はその値(例えばHLは+1、LHは−1)が最初の1
Hメモリに入力され、そうでないときは、減少変動検出
信号HL又は増加変動検出信号LHに対応する何れかの
値が交互に入力される。
【0051】また、水平走査等に対応して現画素が変わ
る度にラッチ中の変動量Cに対して各シフトレジスタの
入力の総和を加算するとともに各シフトレジスタの出力
の総和を減算する回路が、上述の回路の後段に設けられ
ている(図5参照)。この回路によって、補正対象画素
としての現画素を含む9行×9列の局所領域の前端部分
における変動画素の数が加算されるとともにその局所領
域の後端部分における変動画素の数が減算される。
【0052】これにより、変動量検出回路33は、僅か
な誤差はあるが、現画素が変わる度に、9行×9列の局
所領域内における表示データの変動した画素についての
変動の方法(反転の極性)と数とを表す計数値(極性付
データ)を算出するものとなっている。この算出値は、
近似的に、映像についての偽輪郭の移動速度の検出値と
なるものである。
【0053】補正量算出回路34は、概ね中央の所定の
アドレスまではアドレスの増加に対してデータ値も増加
しその後はアドレスの増加に対してデータ値が減少する
ようなデータを記憶したROM等で構成され(図2にお
ける該当グラフ参照)、移動速度の検出値としての変動
量Cをアドレス入力とし、データ値を補正量Dとして出
力するものである。これにより、補正量算出回路34
は、移動速度の検出値に対しその増加に応じて所定値ま
では増加しその後は減少するような補正量を算出するも
のとなっている。
【0054】フレーム内変動検出回路35は、表示デー
タAと値“10000000”とを比較してこれらの大
小関係に対応した2値の比較結果を出力するコンパレー
タと、水平走査に対応して1ドットクロック遅延させる
回路(図中D)や1水平走査分遅延させる回路(図中
H)が組み合せられて現画素を中心とする3行×3列の
局所領域についての比較結果を出力する回路と、現画素
についての比較結果が8個の隣接画素についての比較結
果の何れかと相違するときには、隣接画素間反転検出信
号Eをアクティブにするゲート回路とを備えたものであ
る(6図参照)。これにより、補正回路3は、表示デー
タの各ビットのうちの発光論理値をとるビットであって
最も高輝度のものがMSBであるときにこれとこれに続
く複数ビットについて同一フレーム内の隣接画素との間
でデータ値が反転していることを検出するものとなって
いる。
【0055】なお、上記においては現画素と8個の隣接
画素との間でデータ反転の有無を検出するようにした
が、上下左右に隣接する4個の画素との間でデータ反転
を検出しても良く、また、隣接するどの方向の画素との
間で検出するかは画像に含まれるノイズ成分の状態によ
り適宜設定されるものである。これにより、検出精度が
向上する。さらに、画像の動きの方向を検出する動きベ
クトル検出回路を設け、動きの方向に応じた方向の隣接
画素との間でデータ反転の有無を検出することにより、
検出精度が向上する。
【0056】判別信号生成回路36は、減少変動検出信
号HL及び増加変動検出信号LHを入力するORゲート
と、このORゲートの出力と隣接画素間反転検出信号E
とを入力し判別信号Fを出力するANDゲートとを備え
たものである。これにより、補正回路3は、フレーム間
変動検出回路32によって検出された同一画素について
のフレーム間での変動(HL,LH)、及びフレーム内
変動検出回路35によって検出された同一フレームにつ
いての画素間での変動(E)が共にあったときに、偽輪
郭発生有りとの判別を行う(F)ものとなっている。
【0057】そして、判別信号Fに応じてスイッチング
する切換回路37によって、判別信号Fがアクティブの
ときは補正量Dが加減算回路38に送出されて現画素に
ついての表示データAに補正量Dが加算等され、判別信
号Fがアクティブでないときは表示データAがそのまま
表示データGとされる。これにより、補正回路3は、偽
輪郭発生有りとの判別を受けた画素のときだけ選択的に
表示データの補正を行うものとなっている。
【0058】なお、上記においては補正量Dを表示デー
タに加算又は減算するとしたが、補正量算出回路34を
変動Cに応じた補正データを記憶したROM等で構成
し、加減算回路38を省略してこの補正データを表示デ
ータAと置換して表示データGとして出力するようにし
ても良い。
【0059】また、補正回路3の各回路間には、各回路
での現画素を一致させるために、遅延手段が適宜設けら
れているが、その説明や図示等は割愛した。
【0060】この実施例の自発光表示パネルの駆動装置
について、その具体的な動作を、図面を引用して説明す
る。図7は、上方に移動する映像の例であり、図8は、
その映像の中央列の複数行について補正が無いときの数
フレームに亘る発光駆動状態を示し、図9は、補正した
ときの発光駆動状態を示す。また、図10は、下方に移
動する映像について、補正したときの発光駆動状態を示
す図である。但し、MSB側4ビット分だけを示し、L
SB側は割愛した。
【0061】移動する偽輪郭がどのようにして抑制され
るかを具体的に説明するために、連続した数フレーム
(f0〜f3)に亘る映像の中央列(第k列)の複数行
(第j行を含む各行)について補正しないときと補正し
たときの発光期間の制御状態を比較して説明する。
【0062】この映像は、当初第j行から下の部分が値
“10000000”以上の明るさでありしかも上の部
分が値“01111111”以下の明るさであって穏や
かに明度が傾斜したものである(図7(a)におけるフ
レームf0参照)。そして、この映像は、フレーム当り
3行の速い速度で画面上方に移動する。これに伴って、
その遷移部分も、第j−3行目(図7(b)におけるフ
レームf1参照)、第j−6行目(図7(c)における
フレームf2参照)、第j−9行目(図7(d)におけ
るフレームf3参照)と移動する。
【0063】先ず、この映像についてサブフィールド法
に基づく補正をしないときは、表示データAがそのまま
表示データGとされ、この表示データに基づいてサブフ
ィールド法で表示パネル7が駆動される。そして、フレ
ームf0では、第j−1行から上方の行については垂直
走査期間の前半時期に発光期間が設けられる一方で第j
行から下方の行については垂直走査期間の後半時期に発
光期間が設けられ、続くフレームf1では、第j−4行
から上方の行については垂直走査期間の前半時期に発光
期間が設けられる一方で第j−3行から下方の行につい
ては垂直走査期間の後半時期に発光期間が設けられ、フ
レームf2では、第j−7行から上方の行については垂
直走査期間の前半時期に発光期間が設けられる一方で第
j−6行から下方の行については垂直走査期間の後半時
期に発光期間が設けられる(図8参照)。
【0064】そこで、フレームf0とフレームf1との
間では第j−1行から第j−3行に亘って、フレームf
1とフレームf2との間では第j−4行から第j−6行
に亘って、フレームf2とフレームf3との間では第j
−7行から第j−9行に亘って、帯状に、移動する(t
3の長い)非発光期間ができてしまう。そして、これに
伴って看者が視線を動かすと、第j行,第j−3行,第
j−6行,第j−9行のところに、集中して、黒い偽輪
郭が強く視認される。
【0065】これに対し、この映像についてサブフィー
ルド法に基づく補正を補正回路3によって行うときは、
表示データAがそのまま表示データGとされるのではな
く、表示データAに対して、画素ごとに、フレーム間変
動検出回路32によって減少変動検出信号HL及び増加
変動検出信号LHが検出され、これらの検出信号HL,
LHから変動量検出回路33によって変動量Cが算出さ
れ、さらに、変動量Cから補正量算出回路34によって
補正量Dが求められる。
【0066】また、表示データAからフレーム内変動検
出回路35によって隣接画素間反転検出信号Eが生成さ
れ、そして、判別信号生成回路36,切換回路37,加
減算回路38によって減少変動検出信号HL又は増加変
動検出信号LHの何れかと隣接画素間反転検出信号Eと
が共にアクティブのときに限って表示データAが補正量
Dで補正される。こうして、偽輪郭の移動方向における
前縁部分の画素について移動速度に応じて補正された表
示データGが得られる。
【0067】そして、この表示データGに基づいて列電
極駆動回路5及び行電極駆動回路6によって表示パネル
7が駆動される。すると、フレームf0では、第j行に
ついて垂直走査期間の前半時期において補正に基づく発
光期間が付加される一方で第j−1行,第j−2行につ
いては補正しないときと同じに維持され、続くフレーム
f1では、第j−3行について垂直走査期間の前半時期
において補正に基づく発光期間が付加される一方で第j
−4行,第j−5行については補正しないときと同じに
維持され、フレームf2では、第j−6行について垂直
走査期間の前半時期において補正に基づく発光期間が付
加される一方で第j−7行,第j−8行については補正
しないときと同じに維持される(図9参照)。
【0068】そこで、フレームf0とフレームf1との
間では第j−1行から第j−3行に亘る帯状の非発光期
間のうち偽輪郭の移動方向における前縁部に当たる第j
−3行目が特に明るくなるように補正され、フレームf
1とフレームf2との間では第j−4行から第j−6行
に亘る帯状の非発光期間のうち偽輪郭の移動方向におけ
る前縁部に当たる第j−6行目が特に明るくなるように
補正され、フレームf2とフレームf3との間では第j
−7行から第j−9行に亘る帯状の非発光期間のうち偽
輪郭の移動方向における前縁部に当たる第j−9行目が
特に明るくなるように補正される。
【0069】こうして、偽輪郭が速く動く場合には、偽
輪郭の集中する移動方向前縁部位が限定的に、しかも速
度に応じた程度で補正される。なお、同映像が下方に移
動するときは、補正しないときや一様な補正では下方の
前縁部位に白い偽輪郭が発現するが、補正回路3によっ
て補正すれば、その前縁部における発光期間が減じられ
て暗くなるように補正される(図10参照)。
【0070】また、繰り返しとなる説明は割愛するが、
他の移動方向や他の移動速度についても同様である。そ
の結果、サブフィールド法による偽輪郭がほとんど発生
しないようにすることができた。
【0071】なお、サブフィールド法のうちLSBから
MSBに至る順に発光期間を設定する手法による偽輪郭
について補正する例を説明してきたが、MSBからLS
Bに至る順に発光期間を設定するサブフィールド法や、
さらに発光期間の順番が入れ替えられたサブフィールド
法についても、補正量やその正負等を適宜調整すること
で、偽輪郭がほとんど発生しないようにすることができ
る。
【0072】[第2実施例]本発明の自発光表示パネル
の駆動装置の第2実施例について、その具体的な構成
を、図面を引用して説明する。図11は、その要部であ
る補正回路のブロック図であり、第1実施例についての
図2に相当するものである。そこで、重複する部分の再
度の説明は割愛し、以下、第1実施例との相違点を中心
に説明する。
【0073】この第2実施例の補正回路は、広がりをも
った補正を行うために、第1実施例の補正回路に加え
て、(第2)補正量算出回路340と、フレーム間変動
隣接画素検出回路350と、(第2)判別信号生成回路
360と、(第2)切換回路370と、(第2)加減算
回路380とを備えたものである。なお、一点鎖線や二
点鎖線で示したブロックの意味は第1実施例のときと同
じである。
【0074】補正量算出回路340は、先頭部分のアド
レスではデータ値が“0”で途中から概ね中央の所定の
アドレスまではアドレスの増加に対してデータ値も増加
しその後は再びデータ値が“0”になるようなデータを
記憶したROM等で構成され(図11における該当グラ
フ参照)、変動量Cをアドレス入力とし、データ値を補
正量D’として出力するものである。これにより、この
補正量算出回路340は、移動速度が大きいときだけ有
意の補正量を算出するものとなっている。
【0075】フレーム間変動隣接画素検出回路350
は、減少変動検出信号HLと増加変動検出信号LHとの
論理和であるフレーム間変動検出信号E’を受け、水平
走査に対応して1ドットクロック遅延させる回路や1水
平走査分遅延させる回路が組み合せられて現画素を中心
とする3行×3列の局所領域についてのフレーム間変動
有無を出力する回路と、現画素がフレーム間変動無であ
って8個の隣接画素の何れかがフレーム間変動有である
ことを検出するゲート回路とを備えたものである。これ
により、このフレーム間変動隣接画素検出回路350
は、局所領域のデータに基づいて簡便に、フレーム間変
動のあった帯状等の領域の端縁に隣接する画素を検出す
るものとなっている。
【0076】判別信号生成回路360は、フレーム間変
動隣接画素検出回路350の検出結果と隣接画素間反転
検出信号Eの反転信号とを入力し判別信号F’を出力す
るNORゲート等で構成される。この回路内部では信号
が負論理となっている。これにより、この補正回路は、
偽輪郭の移動方向前縁の画素に隣接する画素も補正対象
として選択するものとなっている。
【0077】そして、判別信号F’に応じてスイッチン
グする切換回路370によって、判別信号F’がアクテ
ィブのときは補正量D’が加減算回路380に送出され
て現画素についての表示データAに補正量D’が加算等
され、判別信号F’がアクティブでないときは表示デー
タAがそのまま表示データG’とされ、この表示データ
G’が加減算回路38に送出される。これにより、この
補正回路は、偽輪郭集中発生有りとの判別を受けた画素
に加えてその隣接画素についても表示データの補正を行
うものとなっている。
【0078】このような構成の自発光表示パネルの駆動
装置は、以下の点で、その動作が第1実施例のものと相
違する。
【0079】すなわち、図9のにおけるフレームf1の
例で説明すると、上述した動作例では第j−3行目が判
別信号Fによって(第1の)補正対象として選定された
だけなのに対し、この第2実施例の動作では、第j−4
行目も判別信号F’によって第2の補正対象として選定
される。
【0080】そして、変動量Cが比較的大きな値のとき
には、値が“0”でない補正量D’が第2の補正対象の
画素に該当の表示データに対し加減される。こうして、
フレームf1では第j−3行目ばかりでなく第j−4行
目も補正される。フレームf2では、第j−6行目ばか
りでなく第j−7行目も補正される。他のフレームも同
様である。
【0081】このように、偽輪郭集中発生有りとの判別
を受けた画素に加えてその隣接画素についても表示デー
タの補正を行うことにより、この例の自発光表示パネル
の駆動装置は、偽輪郭の移動方向および移動速度等に応
じた複数画素の適切な補正を、簡便に且つ確実に、行う
ことができる。
【0082】なお、変動量検出回路は9行×9列の画素
領域を対象としたが、第2実施例の場合、広い速度範囲
にわたって補正を行うようにしているので、9行×9列
の画素領域より大きい領域を対象とする必要がある。
【0083】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の自発光表示パネルの駆動装置にあっ
ては、動的な偽輪郭について静的な偽輪郭とは異なる特
有の視認状態を反映した補正を行うことにより、動的な
偽輪郭の発生を少なくすることができるという有利な効
果が有る。
【0084】また、本発明の第2の解決手段の自発光表
示パネルの駆動装置にあっては、移動する偽輪郭につい
ては移動方向における前後位置等の部位で程度の異なる
補正を行うことにより、動的な偽輪郭の発生を少なくす
ることができるという有利な効果を奏する。
【0085】さらに、本発明の第3の解決手段の自発光
表示パネルの駆動装置にあっては、移動する偽輪郭につ
いては移動速度等に応じて程度の異なる補正を行うこと
により、動的な偽輪郭の発生を少なくすることができる
という有利な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自発光表示パネルの駆動装置の第1
実施例について、その概要ブロック図である。
【図2】 その要部である補正回路のブロック図であ
る。
【図3】 その補正回路におけるフレーム間変動検出回
路である。
【図4】 その補正回路における変動量検出回路の概説
図である。
【図5】 その変動量検出回路の具体例である。
【図6】 その補正回路におけるフレーム内変動検出回
路である。
【図7】 上方に移動する映像の例である。
【図8】 その映像の中央列の複数行ついて、無補正時
における、数フレームに亘る発光駆動状態を示す動作説
明図である。
【図9】 補正したときの発光駆動状態を示す図であ
る。
【図10】 下方に移動する映像について、補正したと
きの発光駆動状態を示す図である。
【図11】 本発明の自発光表示パネルの駆動装置の第
2実施例について、その要部である補正回路のブロック
図である。
【図12】 サブフィールド法の説明図である。
【符号の説明】
1 制御回路 2 A/D変換回路 3 補正回路 4 フレームメモリ 5 列電極駆動回路 6 行電極駆動回路 7 表示パネル 31 1フレーム遅延回路 32 フレーム間変動検出回路 33 変動量検出回路 34 補正量算出回路 35 フレーム内変動検出回路 36 判別信号生成回路 37 切換回路 38 加減算回路 340 補正量算出回路 350 フレーム間変動隣接画素検出回路 360 判別信号生成回路 370 切換回路 380 加減算回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自発光表示パネルをサブフィールド法で
    駆動して映像を階調表示するに際し前記サブフィールド
    法による偽輪郭に基づいて前記映像の表示データを補正
    する自発光表示パネルの駆動装置において、同一画素に
    ついてのフレーム間での変動と同一フレームについての
    画素間での変動とに基づいて画素ごとに偽輪郭発生の有
    無を判別する判別手段と、この判別結果に応じて選択的
    に前記表示データの補正を行う補正選択手段とを備えた
    ことを特徴とする自発光表示パネルの駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記判別手段は、同一フレームについて
    の画素間での変動に基づいて前記映像についての偽輪郭
    の移動方向を検出する手段を有して、偽輪郭発生有りと
    の判別を行う画素を前記映像についての偽輪郭の移動方
    向に応じて選別するものであることを特徴とする請求項
    1記載の自発光表示パネルの駆動装置。
  3. 【請求項3】 自発光表示パネルをサブフィールド法で
    駆動して映像を階調表示するに際し前記サブフィールド
    法による偽輪郭に基づいて前記映像の表示データを補正
    する自発光表示パネルの駆動装置において、前記映像に
    ついての偽輪郭の移動速度を検出する速度検出手段と、
    この検出した移動速度に応じて前記表示データの補正量
    加減する補正量算出手段とを備えたことを特徴とする
    自発光表示パネルの駆動装置。
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