JP3486181B2 - 光導波路と光ファイバ部品の接続方法及び接続装置 - Google Patents

光導波路と光ファイバ部品の接続方法及び接続装置

Info

Publication number
JP3486181B2
JP3486181B2 JP2001334244A JP2001334244A JP3486181B2 JP 3486181 B2 JP3486181 B2 JP 3486181B2 JP 2001334244 A JP2001334244 A JP 2001334244A JP 2001334244 A JP2001334244 A JP 2001334244A JP 3486181 B2 JP3486181 B2 JP 3486181B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
optical
side optical
waveguide
stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001334244A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003139990A (ja
Inventor
正憲 後藤
透 木練
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2001334244A priority Critical patent/JP3486181B2/ja
Publication of JP2003139990A publication Critical patent/JP2003139990A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3486181B2 publication Critical patent/JP3486181B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路と光ファ
イバを接続する方法、及びその方法を実施するための接
続装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、平面基板上に作製されたコアとク
ラッドから形成される光導波路を用いて各種の光導波路
部品を構成しようとする研究開発が盛んに進められてい
る。このような光導波路部品を実際に使用するために
は、光信号の入出力用に光導波路チップへ光ファイバを
接続する必要がある。
【0003】この接続方法及び接続装置に要求される条
件としては、当然ながら接続損失が低いことが重要であ
る。光導波路と光ファイバとを接続するための接続装置
として一般的に用いられている装置の概略的構成を図6
に示す。図中、参照番号1は光導波路固定部、2は入力
光ファイバ用調芯ステージ、3は出力光ファイバ用調芯
ステージ、4は光導波路チップ、5は入力光ファイバ部
品、6は出力光ファイバ部品、7はMM(マルチモー
ド)光ファイバ部品、8はMM光ファイバ固定治具であ
る。なおこの図は模式図であり、部材1、2、3は共通
の保持フレームに支持されている。
【0004】このように上記の接続には、微調整可能な
調芯ステージを2及び3の2台配置した装置で行う。各
ステージはX、Y、Z方向の並進移動とX、Y、Z軸ま
わりの回転運動を行う。このような装置によって光導波
路チップ4と多芯光ファイバ部品を接続するには、光導
波路チップ4を光導波路固定部1に固定し、一方のステ
ージ2に入力光ファイバ部品5を他方のステージ3には
受光コア径の大きいMM(マルチモード)光ファイバ部
品7をセットし、ステージ2をZ軸方向に動かして、入
力光ファイバ部品5の接続面を光導波路チップ4に近づ
ける。続いて、入力光ファイバ部品5に光を入射し、入
射光が光導波路チップ4のコアを通過するようにステー
ジ2により入力光ファイバ部品5をX、Y方向に調芯す
る。光導波路チップ4を通過した出力光をMM光ファイ
バ部品7で受光し、受光量が最大となるように入力光フ
ァイバ部品5の位置を最適化する。その後、MM光ファ
イバ部品7を出力光ファイバ部品6と交換して、光導波
路チップ4と出力光ファイバ部品6とを同様に調芯す
る。第1回目の調芯終了後、接続部に紫外線硬化接着剤
を滴下し、再度同様の調芯を行い、最適化する。
【0005】その後、入出力側の紫外線硬化接着剤に紫
外線を照射し硬化させることにより、各部品を接続固定
する。この接続方法において、低損失な接続を実現する
ためにはサブミクロンオーダーの調芯精度が要求され
る。(信学技報 OQE93−112、0SC93−4
8 p.25−30(1993−11))
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この接着剤を硬化させ
る工程において、接着剤が硬化時に収縮することに起因
する応力が発生し、接着剤硬化前の最適調芯位置からの
軸ズレが発生する問題があった。すなわち、紫外線照射
時間に対して接続損失が徐々に変動し、増大する問題が
発生した。この問題を解決するには、導波路と入出力光
ファイバとを接続する際に、紫外線照射時に接着剤収縮
に伴う軸ずれ損失を低減することが行われるが、紫外線
照射時に導波路と入出力光ファイバとの軸ずれが生じな
いようにこれらの部材を強く且つ精密に拘束するために
は、非常に剛性が高く高価な調芯ステージを用いる必要
があった。本発明は導波路と入出力光ファイバの接続部
における紫外線硬化に起因する軸ずれを、安価なステー
ジと接続装置を使用して防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に基づく光導波路と光ファイバとの接続方法
は、光導波路と入射側光ファイバと出射側光ファイバ
の3部品の接続方法において、前記入射側光ファイバと
前記光導波路の接続部及び、前記光導波路と前記出射側
光ファイバの接続部に紫外線硬化樹脂を施し、前記光導
波路と前記光ファイバのコアとを光軸が一致するように
調整した後、前記紫外線硬化樹脂を硬化させるための紫
外線照射工程において、前記入力側光ファイバ及び前記
光導波路、前記出力側光ファイバを通過した光パワーを
少なくとも1箇所常時測定し、前記紫外線硬化工程内で
前記光軸を調整する工程を有することを特徴とする。
【0008】又、上記課題を解決するために、本発明に
基づく光導波路と光ファイバとの接続方法は、光導波
路と入力側光ファイバと出力側光ファイバの3部品の接
続方法において、前記入力側光ファイバと前記出力側光
ファイバのいずれか一方が多芯光ファイバ部品である際
に、前記入力側光ファイバと前記光導波路の接続部及
び、前記光導波路と前記出力側光ファイバの接続部に紫
外線硬化樹脂を施し、前記紫外線硬化樹脂を硬化させる
ための紫外線照射工程において、前記入力側光ファイバ
及び前記光導波路、前記出力側光ファイバを通過した光
パワーを2ポートで常時測定し、前記紫外線硬化工程内
で前記ポートの一方に着目し前記光軸を調整した後の調
芯座標と、前記ポートの残り一つに着目し前記光軸を調
整した後の調芯座標より、角度ズレを算出し、2つのポ
ートに対する調芯位置を最適化する工程を有することを
特徴とする。
【0009】又、上記課題を解決するために、本発明に
基づく光導波路と光ファイバとの接続装置は、上記接続
方法、のいずれか一つの方法を実現する手段を有す
ることを特徴とする。より具体的には、本発明の装置
は、入力側光ファイバと光導波路と出力側光ファイバ
の3部品の端部を紫外線硬化樹脂により互いに接続する
ための接続装置において、前記入力側光ファイバを支持
するための第1のステージと、前記光導波路を支持する
ための第2ステージと、前記出力側光ファイバを支持す
るための第3のステージと、前記入力側光ファイバに整
列したレーザ光源と、前記出力側光ファイバに整列した
光センサと、前記光センサの出力に接続された前記第
1、第2及び第3のステージのうち少なくとも第1及び
第2ステージの位置及び向きを制御するためのステージ
制御回路とよりなり、前記制御回路は、前記少なくとも
前記光導波路と前記入力側光ファイバとの接続部に施さ
れた紫外線硬化樹脂に紫外線が照射される工程中にも、
前記光導波路と光ファイバのコアとを光軸が一致するよ
うに調芯を行うように構成されている。この場合、好ま
しくはマルチモードファイバを使用することにより調芯
の能率を上げることができる。即ち前記第3のステージ
は前記出力側光ファイバに代えて前記整列導波路に整列
しうるMM(マルチモード)光ファイバ部品を支持して
いる。本発明の装置は多芯調心の場合にも適用できる。
即ちこの接続装置は入力側光ファイバと光導波路と出
力側光ファイバの3部品であって前記両光ファイバの少
なくとも一方が多芯光ファイバである場合に、前記3部
品の端部を紫外線硬化樹脂により互いに接続するための
接続装置において、前記入力側光ファイバを支持するた
めの第1のステージと、前記光導波路を支持するための
第2のステージと、前記出力側光ファイバを支持するた
めの第3のステージと、前記入力側光ファイバの1つに
整列したレーザ光源と、前記出力側光ファイバの1つに
整列した光センサと、前記光センサの出力に接続された
前記第1、第2及び第3のステージのうち少なくとも第
1及び第2のステージの位置及び向きを制御するための
ステージ制御回路とよりなり、前記制御回路は、前記少
なくとも前記光導波路と前 記入力側光ファイバとの接続
部に施された紫外線硬化樹脂に紫外線が照射される工程
中にも、前記光導波路と光ファイバのコアとを光軸が一
致するように調芯を行うように構成されている。この場
合も、前述の理由で前記第3のステージは前記出力側光
ファイバに代えて前記整列導波路に整列しうるMM(マ
ルチモード)光ファイバ部品を支持することができる。
本発明の装置は又、光導波路と入力側光ファイバと出
力側光ファイバの3部品の光軸を整列させて、前記光導
波路と前記入力側光ファイバとの接続部及び前記光導波
路と前記出力側光ファイバとの接続部に紫外線硬化樹脂
を塗布するための塗布手段と、前記樹脂を硬化させる紫
外線照射手段とを備えた、前記3部品を接続するための
接続装置において、前記入力側光ファイバを支持する第
1のステージと、光導波路を支持する第2のステージ
と、前記少なくとも1つの出力側ファイバを支持する第
3のステージと、前記入力側光ファイバに調芯用の光を
入射させるレーザ光源と、前記出力側光ファイバのうち
の1つ又は2つから出射する光量を常時モニターする光
センサと、前記光センサの出力に接続された前記第1、
第2及び第3のステージのうち少なくとも第1及び第2
のステージの位置及び向きを制御するためのステージ制
御回路よりなり、前記制御回路は、前記少なくとも前記
光導波路と前記入力側光ファイバとの接続部に施された
紫外線硬化樹脂に紫外線が照射される工程中にも、前記
光導波路と光ファイバのコアとを光軸が一致するように
調芯を行うように構成されている
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に基づく光導波路と光ファ
イバとの接続方法及び接続装置は、光導波路チップと入
出力光ファイバ部品の接続部に施した接続用紫外線硬化
接着剤を紫外線照射により硬化させる際に、光導波路チ
ップと入出力光ファイバ部品を透過する光量を常時モニ
タすることにより、紫外線照射工程内で光導波路チップ
と光ファイバ部品との光軸調整工程を有することを特徴
とする。又、本発明の装置によれば、紫外線照射工程内
で光導波路チップと光ファイバ部品との光軸調整の最適
化を行うことが可能であるので、紫外線照射時に発生す
る接着剤の硬化応力に起因する軸ズレ損失を防ぎ、接続
損失の低減化と再現性の向上が可能となる。
【0011】又、本発明によると、紫外線照射時に出力
ポートをモニターしその結果を最適位置に調芯すること
により、簡易且つ安価なステージでも導波路と光ファイ
バの接続を高精度、低損失で行うことが可能となる。
【0012】
【実施例】実施例1 図1は本発明の方法を実施するために使用できる本発明
の装置の実施例であり、図中参照番号1は光導波路ステ
ージ又は固定部、2は入力光ファイバ用調芯ステージ、
3は出力光ファイバ用調芯ステージ、4は光導波路チッ
プ、5は入力光ファイバ部品、6は出力光ファイバ部
品、7はMM(マルチモード)光ファイバ部品、8はM
M光ファイバ固定治具である。なおこの図は模式図であ
り、部材1、2、3は共通の保持フレームに支持されて
いる。以上は図1について説明したものと同様である。
さらに入力側には導波路にほぼ整列するレーザ光源LD
が配置され、出力側には導波路にほぼ整列する光センサ
PDが配置され、光センサPDの検出信号はステージ制
御回路SCに送られ、ステージ制御回路SCはステージ
1、2、3のうちの少なくともステージ2、3を光セン
サPDの受光量に応じて最大光量を得るまで自動調芯す
るようにプログラムされている。
【0013】実施例2 図1に示した調芯装置を用いて、図2に示すような入出
力用単芯光ファイバ部品9と直線光導波路チップ11の
接続を行う。本装置によって光導波路と光ファイバ部品
を接続する工程は、まず入力用単芯光ファイバ部品9、
直線光導波路チップ11、及びMM光ファイバ部品7を
セットする。このときMM光ファイバ部品7を保持する
固定治具8が固定されている調芯ステージ3は予め定め
てある初期調芯位置に固定されるから、部材やホルダの
精度で固定位置は微妙に変動するが最初に行う入力側の
調芯にはコア径が100μm程度と大きいMM光ファイ
バを出力側の受光用光ファイバ部品7として用いるので
セットするだけで光導波路コアの光軸と位置合わせが可
能である。この状態で、光源LDをオンにし入力光ファ
イバ部品9の光ファイバに光を入射する。
【0014】入射後、入出力の両側のステージ2、3の
Z軸を光導波路チップの方向に移動させる。光ファイバ
部品9と光導波路チップ11の接続面の間隔を20〜3
0μm程度まで近づける。接続部の様子は上部と側部の
2方向からCCDカメラを用いてモニタする。このた
め、目視で確認しながら動作可能である。続いて、光フ
ァイバ部品9と光導波路チップ11の接続面の平行度を
画像処理により調整する。CCDカメラによる2方向か
らの接続部の観察画像をパソコンに取り込み、X、Y、
Z軸回りの回転方向であるθx、θyにより調整してい
る。この画像処理により光ファイバ部品9と光導波路チ
ップ11の接続面の間隔が認識でき、その後所定の間隔
に設定することができる。
【0015】接続面の間隔を所定の値にセットした後、
入力用光ファイバ部品9に入射した光が光導波路チップ
11を通過するように入力光ファイバ部品9をX、Y軸
方向に自動調芯すなわち、光を受けた光センサPDが最
大光量を検出するように入力光ファイバ部品9をステー
ジ制御回路により移動させる。まずは粗調芯として、5
〜10μmピッチで動かしてわずかでも光導波路チップ
に光が通る位置を探し出す。続いて、わずかに入射した
光が最大光量となるように0.1μmピッチで入力光フ
ァイバ部品をX、Y軸方向に微調芯を行う。このように
調芯工程は粗調芯と微調芯からなる。
【0016】次に出力側の光ファイバ部品をMM光ファ
イバ部品7から単芯出力光ファイバ部品10に変更す
る。この変更は、出力側ステージ3をZ軸方向に移動し
てMM光ファイバ部品7を直線光導波路チップ11から
遠ざけた後、ステージ3をY軸方向に所定量移動させ、
単芯出力光ファイバ部品10と直線光導波路チップ11
の高さを合わせる。その後、再度ステージ3をZ軸方向
に調整して単芯出力光ファイバ部品10を直線光導波路
チップ11に近づけ、画像処理による平行出しを行う。
その後、入力側と同様に、出力側もX、Y軸に自動調芯
することにより最適調芯位置を決定する。
【0017】続いて紫外線硬化樹接着剤の塗布工程を行
う。光ファイバ部品と光導波路チップの接続面の間隔を
約300μmに設定した後、ディスペンサーを用いて接
続部に所定量の紫外線硬化樹接着剤を塗布する。その
後、光ファイバ部品と光導波路チップの接続面の間隔を
約5μmに設定する。この接着剤塗布工程により、塗布
前に探し出した最適調芯位置からずれることが考えられ
るため、再度両側の光ファイバ部品9、10をX、Y軸
方向に粗調芯、微調芯の自動調芯を行う。続いて紫外線
照射工程を行う。入力側と出力側の2箇所、上下2方向
の合計4方向から紫外線を照射し、接着剤を硬化させ
る。照射紫外線の強度は例えば10mW/cm2、照射
時間は10分に設定する。
【0018】照射開始直後から、出力光量を光センサP
Dによりモニタしながら、両側の光ファイバ部品9、1
0のX、Y軸の自動調芯を行う。このようにして単芯の
入出力光ファイバ部品と直線光導波路の接続を5回行
い、その損失を測定する。
【0019】上記の方法を5サンプルについて実施した
ところ、平均接続損失は、0.12dBと非常に良好な
低い接続損失が得られた。比較のために出力光量をモニ
タしないで、紫外線を照射して接着剤を硬化させる実験
を5回行い、その損失を測定した。その結果、5サンプ
ルの平均接続損失は0.65dBとモニタする場合に比
べて、約5倍の接続損失となった。
【0020】実施例3 実施例1とほぼ同様な調芯方法、接続方法により、1×
4スプリッタの接続を行った。より詳細には図3に示す
ような単芯入力光ファイバ部品9と1×4スプリッタ光
導波路チップ13、4芯出力光ファイバ部品12の接続
を行った。紫外線照射時の出力光量モニタポートは、出
力4ポートの中の端にあるポート1とした。
【0021】この方法を使用して1×4スプリッタの接
続を行い、その損失を測定した結果を図4に示す。モニ
タポートに設定したポート1での接続損失は良好な値で
あるが、そのポートから離れるにつれ、接続損失が顕著
に増大する傾向が見られ、最も離れたポートであるポー
ト4では約1dBの接続損失となった。
【0022】この接続損失は、光導波路チップ状態で光
ファイバ突合せ法により評価した挿入損失のデータと接
続後に評価した挿入損失のデータとの差をとることによ
り算出した。以上より、接着剤硬化時の軸ズレはX、Y
軸方向の並進方向のみでなく、回転方向のズレも生じて
おり、多芯光ファイバ部品を用いた多芯導波路の接続に
おいては1ポートのみのモニタでは不十分であることが
わかった。
【0023】今回、我々は紫外線照射時の出力光量モニ
タポートを2箇所設定し、光導波路と光ファイバ部品と
の接続を試みた。1×4スプリッタの4つの出カポート
内で、外側2つのポート(ポートAとポートB)をモニ
タポートとした。紫外線照射時の出力側自動調芯におい
て、まずポートAに着目しX、Y軸の調芯を行い、調芯
終了時の調芯座標(X1、Y1)を記憶した。続いてポー
トBに着目しX、Y軸の調芯を行い、同様に調芯終了時
の調芯座標(X2、Y2)を記憶した。この調芯座標結果
よりZ軸まわりのあおり角度θzのズレ量△θzを算出
し、AとBの両ポートに対する調芯位置を最適化する工
程を追加した。
【化1】
【0024】このようにして1×4スプリッタの接続を
行い、その損失を測定した結果を図5に示す。全4ポー
トにおいて光導波路チップ状態で評価した挿入損失デー
タと接続後に評価した挿入損失のデータがほぼ同様な値
となった。その差で算出した接続損失の値も平均0.1
dBと非常に小さな値であり、良好な低い接続損失が全
ポートに渡って得られた。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、紫外線照
射時に出力ポートをモニターしその結果を最適位置に調
芯することにより、簡易且つ安価なステージでも導波路
と光ファイバの接続を高精度、低損失で行うことが可能
となる。又、本発明によると接着剤硬化時の収縮応力に
起因する接続損失の増加を防ぐことができる。又、多芯
光ファイバ部品と多芯光導波路との接続においても接着
剤硬化時の収縮応力に起因する接続損失の増加を防ぐこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光導波路と光ファイバとの接続装
置の概略構造である。
【図2】単芯光ファイバ部品と直線導波路チップとの接
続を示す概略図である。
【図3】単芯光ファイバ部品と1×4スプリッタ光導波
路チップと4芯光ファイバ部品との接続を示す概略図で
ある。
【図4】紫外線照射工程時に1箇所のみの透過光量をモ
ニタした場合に試作した1×4スプリッタの各1〜4ポ
ートにおける接続損失を示すグラフである。
【図5】紫外線照射工程時に2箇所の透過光量をモニタ
した場合に試作した1×4スプリッタの各1〜4ポート
における接続損失を示すグラフである。
【図6】従来の光導波路と光ファイバとの接続装置の概
略構造である。
【符号の説明】
1 光導波路固定部 2 入力光ファイバ用調芯ステージ 3 出力光ファイバ用調芯ステージ 4 光導波路チップ 5 入力光ファイバ部品 6 出力光ファイバ部品 7 MM光ファイバ部品 8 MM光ファイバ固定治具 9 単芯入力光ファイバ部品 10 単芯出力光ファイバ部品 11 直線光導波路チップ 12 4芯出力光ファイバ部品 13 1×4スプリッタ光導波路チップ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/30 G02B 6/122

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路と入力側光ファイバと出力側光
    ファイバの3部品の接続方法において、前記入力側光フ
    ァイバと前記光導波路の接続部及び、前記光導波路と前
    記出力側光ファイバの接続部に紫外線硬化樹脂を施し、
    前記光導波路と光ファイバのコアとを光軸が一致するよ
    うに調整した後、前記紫外線硬化樹脂を硬化させるため
    の紫外線照射工程において、前記入力側光ファイバ及び
    前記光導波路、前記出力側光ファイバを通過した光パワ
    ーを少なくとも1ポート常時測定し、前記紫外線硬化工
    程内で、前記光軸を調整する工程を有することを特徴と
    する接続方法。
  2. 【請求項2】 光導波路と入力側光ファイバと出力側光
    ファイバの3部品の接続方法において、前記入力側光フ
    ァイバと前記出力側光ファイバのいずれか一方が多芯光
    ファイバ部品である際に、前記入力側光ファイバと前記
    光導波路の接続部及び、前記光導波路と前記出力側光フ
    ァイバの接続部に紫外線硬化樹脂を施し、前記紫外線硬
    化樹脂を硬化させるための紫外線照射工程において、前
    記入力側光ファイバ及び前記光導波路、前記出力側光フ
    ァイバを通過した光パワーを2ポート常時測定し、前記
    紫外線硬化工程内で前記ポートの一方に着目し前記光軸
    を調整した後の調芯座標と、前記ポートの残り一つに着
    目し前記光軸を調整した後の調芯座標より、角度ズレを
    算出し、2つのポートに対する調芯位置を最適化する工
    程を有することを特徴とする接続方法。
  3. 【請求項3】 入力側光ファイバと光導波路と出力側光
    ファイバの3部品の端部を紫外線硬化樹脂により互いに
    接続するための接続装置において、前記入力側光ファイ
    バを支持するための第1のステージと、前記光導波路を
    支持するための第2のステージと、前記出力側光ファイ
    バを支持するための第3のステージと、前記入力側光フ
    ァイバに整列したレーザ光源と、前記出力側光ファイバ
    に整列した光センサと、前記光センサの出力に接続され
    た前記第1、第2及び第3のステージのうち少なくとも
    第1及び第2のステージの位置及び向きを制御するため
    のステージ制御回路と、前記接続端部に紫外線硬化樹脂
    を施す手段と、前記紫外線硬化樹脂に紫外線を照射する
    手段とよりなり、前記制御回路は、少なくとも前記入力
    側光ファイバと前記光導波路の接続部に施された紫外線
    硬化樹脂に紫外線 が照射される工程中にも、前記光導波
    路と光ファイバのコアとを光軸が一致するように調芯を
    行うように構成されている接続装置。
  4. 【請求項4】 前記第3のステージは前記出力側光ファ
    イバに代えて前記整列導波路に整列しうるMM(マルチ
    モード)光ファイバ部品を支持している請求項3の接続
    装置。
  5. 【請求項5】 入力側光ファイバと光導波路と出力側光
    ファイバの3部品であって前記両光ファイバの少なくと
    も一方が多芯光ファイバである場合に、前記3部品の端
    部を紫外線硬化樹脂により互いに接続するための接続装
    置において、前記入力側光ファイバを支持するための第
    1のステージと、前記光導波路を支持するための第2の
    ステージと、前記出力側光ファイバを支持するための第
    3のステージと、前記入力側光ファイバの1つに整列し
    たレーザ光源と、前記出力側光ファイバの1つに整列し
    た光センサと、前記光センサの出力に接続された前記第
    1、第2及び第3のステージのうち少なくとも第1及び
    第2のステージの位置及び向きを制御するためのステー
    ジ制御回路と、前記接続端部に紫外線硬化樹脂を施す手
    段と、前記紫外線硬化樹脂に紫外線を照射する手段とよ
    りなり、前記制御回路は、少なくとも前記入力側光ファ
    イバと前記光導波路の接続部に施された紫外線硬化樹脂
    に紫外線が照射される工程中にも、前記光導波路と光フ
    ァイバのコアとを光軸が一致するように調芯を行うよう
    に構成されている接続装置。
  6. 【請求項6】 前記第3のステージは前記出力側光ファ
    イバに代えて前記整列導波路に整列しうるMM(マルチ
    モード)光ファイバ部品を支持している請求項5の接続
    装置。
  7. 【請求項7】 光導波路と入力側光ファイバと出力側光
    ファイバの3部品の光軸を整列させて、前記光導波路と
    前記入力側光ファイバとの接続部及び前記光導波路と前
    記出力側光ファイバとの接続部に紫外線硬化樹脂を塗布
    するための塗布手段と、前記樹脂を硬化させる紫外線照
    射手段とを備えた、前記3部品を接続するための接続装
    置において、前記入力側光ファイバを支持する第1のス
    テージと、光導波路を支持する第2のステージと、前記
    少なくとも1つの出力側ファイバを支持する第3のステ
    ージと、前記入力側光ファイバに調芯用の光を入射させ
    るレーザ光源と、前記出力側光ファイバのうちの1つ又
    は2つから出射する光量を常時モニターする光センサ
    と、前記光センサの出力に接続された前記第1、第2及
    び第3のステージのうち少なくとも第1及び第2のステ
    ージの位置及び向きを制御するためのステージ制御回路
    とよりなり、前記制御回路は、前記少なくとも前記光導
    波路と前記入力側光ファイバとの接続部に施された紫外
    線硬化樹脂に紫外線が照射される工程中にも、前記光導
    波路と光ファイバのコアとを光軸が一致するように調芯
    を行うように構成されている接続装置。
JP2001334244A 2001-10-31 2001-10-31 光導波路と光ファイバ部品の接続方法及び接続装置 Expired - Fee Related JP3486181B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001334244A JP3486181B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 光導波路と光ファイバ部品の接続方法及び接続装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001334244A JP3486181B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 光導波路と光ファイバ部品の接続方法及び接続装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003139990A JP2003139990A (ja) 2003-05-14
JP3486181B2 true JP3486181B2 (ja) 2004-01-13

Family

ID=19149401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001334244A Expired - Fee Related JP3486181B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 光導波路と光ファイバ部品の接続方法及び接続装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3486181B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023243227A1 (ja) * 2022-06-16 2023-12-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 光導波路の接続方法及び光導波路接続装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003139990A (ja) 2003-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10816735B2 (en) Lensed connector ferrule assemblies and methods of fabricating the same
US20020110303A1 (en) Electro-optical transducer
US9477042B2 (en) Large diameter optical waveguide splice
US20030174419A1 (en) Optical assembly and method of making
JP5998707B2 (ja) 光部品の光軸調整方法及び光軸調整装置
US7068891B1 (en) System and method for positioning optical fibers
JP3486181B2 (ja) 光導波路と光ファイバ部品の接続方法及び接続装置
JP2846594B2 (ja) 光基板の端面の平行度の調整装置
US5009482A (en) Method and apparatus for fabricating a pigtailed lens assembly
KR100341287B1 (ko) 정렬마크를가지는광섬유블록및평면광도파로소자와,이광섬유블록과평면광도파로소자의정렬장치및방법
WO2002068998A9 (en) Fiber-optic cable alignment system
US11719903B2 (en) Systems, methods, and devices for assembling lenses and waveguides
CN116224504A (zh) 一种用于硅光子芯片的光封装平台和方法
KR102396360B1 (ko) Wdm 반사 포트를 제조하는 장치 및 방법
JP3293114B2 (ja) 光ファイバ及び光導波路モジュールの結合方法
JP3369085B2 (ja) 光ファイバ・ガイド部材の固定方法
JPH0836119A (ja) 低損失コリメータ対の作製方法
JPH0882724A (ja) 光モジュール組み立て位置決め方法および光モジュール組み立て位置決め装置
JP2015055788A (ja) 光伝送路の位置合わせ方法、位置合わせ装置、及び位置合わせプログラム
JP3110574B2 (ja) 光スイッチ装置およびその調芯方法
JP3129854B2 (ja) 光スイッチ装置およびその調芯方法
KR100337993B1 (ko) 평면광도파로소자및광섬유블록의정렬장치및그제어방법
US20230168450A1 (en) Laser printed lensed optical fibers and associated methods
WO2023275990A1 (ja) 光導波路デバイスの製造方法及び光導波路デバイス
JP3211222B2 (ja) 光ファイバアレイ及び光導波路モジュールの結合方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031007

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071024

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101024

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131024

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees