JP3485553B2 - 原子力発電所の事故発生原因解明後に責任の所在を明確にするシステム - Google Patents

原子力発電所の事故発生原因解明後に責任の所在を明確にするシステム

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JP3485553B2 JP2001314850A JP2001314850A JP3485553B2 JP 3485553 B2 JP3485553 B2 JP 3485553B2 JP 2001314850 A JP2001314850 A JP 2001314850A JP 2001314850 A JP2001314850 A JP 2001314850A JP 3485553 B2 JP3485553 B2 JP 3485553B2
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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所の事
故発生原因解明後に責任の所在を明確にするシステム
関する。 【0002】本明細書において、原子炉コンピュータと
は、電力会社や日本原子力発電株式会社などとの協議に
基づいて、地域住民の意思に沿って選定された公正な立
場の発注者に管理されるコンピュータをいう。 【0003】建設コンピュータとは、原子炉本体または
それに付随する装置やシステムを企画、設計、製造をす
る原子炉メーカに管理されるコンピュータをいう。建設
工事データとは、原子力発電所の設計図や原子力発電所
の工事に用いる部品の仕様書などをいう。 【0004】保守管理コンピュータとは、原子力発電所
の保守および管理を行う電力会社や日本原子力発電株式
会社などに管理されるコンピュータをいう。保守管理に
当たる電力会社や日本原子力発電株式会社などまたはそ
れに準じる立場の者が作成したデータとは、たとえば、
電力会社や日本原子力発電株式会社などによる原子力発
電所における日々の保守管理記録データをいう。 【0005】また、官庁コンピュータとは、国や地方公
共団体などの公的な機関により管理されるコンピュータ
をいう。避難に関する情報とは、風向きや原子力発電所
の事故が発生した場合に住民が避難すべき方角などをい
うほか、避難することなく自宅に待機すべき旨の情報な
どをもいう。 【0006】 【従来の技術】電気は、現代社会に住む私たちの生活に
おいて必要不可欠な存在である。また、近年、電気の需
要は、全世界で着実に増加している。したがって、今
日、電気を安定、かつ、安全に供給する必要があること
はいうまでもない。 【0007】かかる電気を安定、かつ、安全に供給する
発電方法の一つとして、石炭や石油や天然ガスなどの化
石燃料を用いる火力発電がある。現在、世界中で行われ
ている発電の90%が火力発電である。 【0008】しかし、かかる火力発電の燃料たる化石燃
料を燃やすと発生するCO2やSOxなどが地球温暖化
や酸性雨などの大きな原因になっている。したがって、
地球の環境を保全するためには、化石燃料の使用をでき
るだけ少なくしていくことが望ましい。 【0009】そこで、かかる地球環境の保全と上記した
全世界の電気需要の増加とを考慮して、現在、発電に可
能な限り非化石燃料を導入することが検討されている。
かかる非化石燃料を用いる発電としては、水力発電や太
陽発電や風力発電などが存在するが、当面大量の電気を
安定、かつ、経済的に供給できるのは、原子力発電のみ
である。 【0010】よって、現在、電気を安定、かつ、経済的
に供給する発電方法として、原子力発電が注目されてい
る。従来、かかる原子力発電は、原子力発電所におい
て、図5に示すシステムにより運営されてきた。すなわ
ち、発注者たる電力会社や日本原子力発電株式会社など
は、原子力発電所の建設を原子炉やその周辺装置を設置
する原子炉メーカに依頼23する。 【0011】当該依頼を受けた原子炉メーカは、原子力
発電所の建物の建築や周辺道路や護岸などの整備を○○
建設や△△建設などに依頼25aするとともに、原子炉
やその周辺装置を自ら建設24する。 【0012】さらに、当該原子炉メーカは、原子力発電
所の配線工事を電気工事会社に依頼25bする。原子力
発電所は、このように、上記○○建設や△△建設が原子
力発電所の建物の建築や周辺道路や護岸などを整備27
aし、上記原子炉メーカが原子炉およびその周辺装置を
設置24し、上記電気工事会社が原子力発電所の配線工
事27bを行うことにより、建設される。そして、この
ようにして建設された原子力発電所を発注者たる電力会
社や日本原子力発電株式会社などが保守管理26する。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
原子力発電所運営システムにおいては、原子炉メーカの
ミスで、原子力発電所の事故が発生しても、発注者たる
電力会社や日本原子力発電株式会社などは、その責任を
原子力発電所の建設を請け負った原子炉メーカに十分に
追及しない。 【0014】なぜなら、原子力発電所の建設には、最高
最新の技術が用いられるところ、一般に、当該技術につ
いては、電力会社や日本原子力発電株式会社などよりも
原子炉メーカの方が詳しいため、電力会社や日本原子力
発電株式会社などは、原子炉メーカに追及しようにも追
及する十分な知識を有しないからである。 【0015】また、原子炉メーカまたは○○建設もしく
は△△建設または電気工事会社のミスで、原子力発電所
の事故が発生した場合に、当該原子炉メーカなどが自ら
のミスを、地域住民が要求する程度に、積極的に解明す
ることもありえない。 【0016】けだし、当該ミスが明らかになれば、当該
原子炉メーカなどは、著しい社会的非難を受ける恐れが
あるからであり、場合によっては、倒産などの不利益を
被るからである。 【0017】また、従来の原子力発電所運営システムで
は、電力会社や日本原子力発電株式会社の基本設計など
のミスにより、原子力発電所の事故が発生しても、原子
炉メーカまたは○○建設もしくは△△建設または電気工
事会社は、当該事故の原因を積極的に解明し、当該電力
会社や日本原子力発電株式会社などの責任を積極的に追
及しない。 【0018】なぜなら、当該原子炉メーカなどが当該電
力会社や日本原子力発電株式会社などの責任を厳しく追
及してしまうと、以後、発注者たる電力会社や日本原子
力発電株式会社などから原子力発電所の建設を発注され
なくなる恐れがあるからである。 【0019】さらには、電力会社や日本原子力発電株式
会社などのミスにより、原子力発電所の事故が発生した
場合に、当該電力会社や日本原子力発電株式会社など自
らが事故原因を、地域住民が要求する程度に積極的に、
解明することもありえない。 【0020】事故原因が明らかになれば、当該電力会社
や日本原子力発電株式会社などは、著しい社会的非難を
受ける恐れがあるからであり、場合によっては、倒産な
どの不利益を被るからである。 【0021】よって、従来の原子力発電所運営システム
では、電力会社や日本原子力発電株式会社など、原子炉
メーカ、○○建設もしくは△△建設および電気工事会社
は、お互いの利益や社会的評判などを最大限守るべく、
自らにとってもっとも都合のよい事故原因を捏造し、そ
の捏造した原因を地域住民に説明したりしていた。 【0022】すなわち、従来の原子力発電所運営システ
ムでは、電力会社や日本原子力発電株式会社などと原子
炉メーカと○○建設もしくは△△建設と電気工事会社と
は、癒着していたことが多かったのである。 【0023】そこで、本発明は、かかる事情に鑑み、原
子力発電所建設の発注者を、従来のように電力会社や日
本原子力発電株式会社らに任せずに、原子力発電所の建
設に関与する当事者と癒着することのない公正な立場の
者を、地域住民の意見を体して、電力会社や日本原子力
発電株式会社らと協議して選定することにより、 【0024】原子力発電所の事故の責任の所在を明確に
することにより、電力会社や日本原子力発電株式会社な
どや原子炉メーカなどの関係者間の癒着を断ち切り、各
自の原子力発電所の事故防止に対する緊張感を向上させ
るべく、 【0025】原子力発電の安全性を高めるための原子力
発電所運営システムおよび原子力発電所のトラブル発生
時に避難に関する情報を配信するシステムを提供するこ
とを目的とする。 【0026】 【課題を解決するための手段】上記した課題は、前記特
許請求の範囲に記載の発明により解決される 【0027】請求項1に記載の発明は、地域住民の意思
に沿って選定された公正な立場の発注者に原子力発電の
建設を依頼された、原子炉本体またはそれに付随する装
置やシステムを企画、設計、製造をする原子炉メーカが
建設した原子力発電所の保守および管理を行う保守管理
コンピュータと、当該保守管理コンピュータにネットワ
ークを介して接続される住民コンピュータと、当該保守
管理コンピュータおよび当該住民コンピュータにネット
ワークを介して接続され、公的な組織が管理する、原子
力発電所に関するデータを記録する官庁コンピュータ
と、を有するシステムであり、前記保守管理コンピュー
タは、原子力発電所内に設置されたセンサから原子力発
電所の点検・検査風景を示すデータ、原子力発電所の運
転風景を示すデータ、および放射能濃度を示すデータを
含む原子力発電所データをリアルタイムに取得する原子
力発電所データ取得手段と、前記原子力発電所データ取
得手段で取得したデータをネットワークを介してリアル
タイムに前記住民コンピュータおよび前記官庁コンピュ
ータに送信する原子力発電所データ送信手段と、原子力
発電所、原子炉本体、機械、または部品を示す図と原子
力発電所の事故の原因を示す事故原因マークとを前記住
民コンピュータの画面に重ねて表示する図及事故原因マ
ーク表示手段と、前記図及事故原因マーク表示手段によ
り前記住民コンピュータの画面に前記事故原因マークと
重ねて表示された原子力発電所、原子炉本体、機械、ま
たは部品を示す図が、マウスでクリックされた場合に、
前記原子炉本体、機械、または部品を納入したメーカの
名前または前記原子力発電所の基本設計を行った基本設
計者の名前を名前記録手段から読み出して前記住民コン
ピュータの画面に表示する名前表示手段と、前記名前表
示手段により前記住民コンピュータの画面に表示された
メーカの名前または基本設計者の名前がマウスでクリッ
クされた場合に、前記メーカのメールアドレスまたは前
記基本設計者のメールアドレスをメールアドレス記録手
段から読み出して前記住民コンピュータの画面に表示す
るメールアドレス表示手段と、前記メールアドレス表示
手段により前記住民コンピュータの画面に表示されたメ
ールアドレスがマウスでクリックされた場合に、前記メ
ーカまたは前記基本設計者にメールを送信するととも
に、前記官庁コンピュータにも前記メールを送信するメ
ール送信手段と、を備え、前記住民コンピュータは、前
記保守管理コンピュータが備える原子力発電所データ送
信手段からネットワークを介してリアルタイムに送信さ
れる原子力発電所データを画面に表示する原子力発電所
データ表示手段、を備える、ことを特徴とする、原子力
発電所の事故発生原因解明後に責任の所在を明確にする
システムである。 【0028】 【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、本発
明の好適な実施の形態を詳細に説明する。 【0029】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
ネットワーク構成図である。 【0030】電力会社や日本原子力発電株式会社などと
の協議に基づいて、地域住民の意思に沿って選定された
公正な立場の発注者が、原子炉本体またはそれに付随す
る装置やシステムを企画、設計、製造をする原子炉メー
カに原子力発電所の建設を依頼する。 【0031】当該依頼を受けた原子炉メーカが建設した
原子力発電所12を保守および管理13する保守管理コ
ンピュータ14は、原子力発電所データを官庁コンピュ
ータ15および住民コンピュータ17にネットワーク1
6を介してリアルタイムに送信する。 【0032】また、保守管理コンピュータ14は、住民
コンピュータ17にも原子力発電所データをネットワー
ク16を介してリアルタイムに送信する。これにより、
住民コンピュータ17のディスプレイには、原子力発電
所12の所在地を示す位置に原子力発電所データ10が
表示される(図3の画面11)。 【0033】図2は、原子力発電所の事故発生原因解明
後に第1の実施の形態に係る保守管理コンピュータが住
民コンピュータに送信するデータの実施の形態を示す図
である。画面18は、住民コンピュータ17のディスプ
レイであり、事故が発生した原子力発電所12が表示さ
れている。 【0034】かかる画面18上で原子力発電所12をマ
ウスでクリックするなどして選択すると、住民コンピュ
ータ17のディスプレイは、画面19に切り替わる。画
面19には、事故の原因となった部品20が表示されて
いる。かかる画面19上の部品20をマウスでクリック
するなどして選択すると、住民コンピュータ17のディ
スプレイは、画面21に切り替わる。 【0035】画面21は、事故の原因となった部品を納
入した原子炉メーカ名を表示する。かかる原子炉メーカ
名をマウスでクリックするなどして選択すると、住民コ
ンピュータ17の画面21は、画面22に切り替わる。 【0036】画面22は、事故の原因となる部品を納入
した原子炉メーカのメールアドレスを表示する。住民
は、かかる画面22上のメールアドレスをマウスなどで
クリックすると、当該原子炉メーカにメールを送信する
ことができる。かかるメールの内容および原子炉メーカ
の名前は、官庁コンピュータ15にも送信される。これ
により、住民は、当該原子炉メーカに意見することがで
きるとともに、政府または地方公共団体にも前記原子炉
メーカに対し不満を持っていることを直ちに知らせるこ
とができる。 【0037】以上説明したように、第1の実施の形態に
よれば、住民は、原子力発電所において発生した事故の
原因となった原子炉、機械、部品などを納入したメー
カ、または、原子力発電所の基本設計などを行った電力
会社などにメールを送信することにより、意見すること
ができる。 【0038】当該意見の内容は、政府または地方公共団
体が管理する官庁コンピュータにも送信される。したが
って、当該意見の内容および原子力発電所で発生した事
故の原因を作ったメーカ、電力会社などの名前は、直ち
に政府または地方公共団体の知るところとなる。 【0039】したがって、第1の実施の形態によれば、
原子力発電所の建設に携わる原子炉メーカ、建設事業
者、電気工事会社、電力会社などは、住民から直接に事
故責任を追及され、しかも、その内容は、保守管理コン
ピュータおよび住民コンピュータにネットワークを介し
て接続される官庁コンピュータにも送信されることにな
るため、原子力発電所の事故防止に対する緊張感を持つ
ことができる。 【0040】図3は、本発明の第2の実施の形態を示す
図である。第2の実施の形態においては、上記第1の実
施の形態の官庁コンピュータ15が、風向きおよび住民
が避難すべき方角などの情報を住民コンピュータ17に
ネットワーク16を介してリアルタイムに送信する。住
民コンピュータ17の画面11には、かかる風向き7お
よび避難すべき方角8が表示される。 【0041】さらに、第2の実施の形態においては、上
記第1の実施の形態の官庁コンピュータ15 が、住民コ
ンピュータにネットワーク16を介して住民がとるべき
行動に関する情報をリアルタイムに送信する。住民コン
ピュータ17は、かかる情報を受信し住民がとるべき行
動9を画面11に表示する。 【0042】以上説明した第2の実施の形態によれば、
原子力発電所の事故が起こった場合に、住民はリアルタ
イムに、風向きや逃げるべき方角や自宅に待機する方が
安全であるなどの情報を知ることができる。 【0043】また、原子力発電所の保守および管理を行
う者は、リアルタイムに事故に関する情報を配信しなけ
ればならないので、事故防止に対して緊張感を持つこと
ができる。 【0044】図4は、本発明の第3の実施の形態を示す
図である。原子炉コンピュータは、電力会社や日本原子
力発電株式会社などとの協議1bに基づいて、地域住民
の意思に沿って選定1aされた公正な立場の発注者によ
り管理されるコンピュータである。 【0045】当該原子炉コンピュータは、原子炉本体ま
たはそれに付随する装置やシステムを企画、設計、製造
をする原子炉メーカとの間で締結する契約や原子炉装置
などの仕様書などのデータを記録する。そして、これを
上記原子炉メーカの管理するコンピュータに送信2す
る。 【0046】当該原子炉メーカに送信された前記契約や
原子炉装置などの仕様書などのデータは、原子炉コンピ
ュータに記録される。したがって、後日、原子力発電所
において事故が発生した場合には、公正な立場の発注者
が原子炉コンピュータに記録されているデータなどを調
べることにより、 【0047】原子炉メーカに依頼した内容と、原子炉メ
ーカが実際に行った建設工事3および原子炉メーカが○
○建設に実際に発注4aした内容、電気工事会社に実際
に発注4bした内容とを比較することができる。よっ
て、本実施の形態によれば、公正な立場の発注者は、原
子炉メーカの責任を積極的に追及することができる。 【0048】建設コンピュータは、前記発注者が原子力
発電所を建設するための建築工事、土木工事を行う建設
事業者との間で締結する契約やそれに伴う建設工事デー
タを記録し、かつ、これを○○建設の管理するコンピュ
ータに送信4aするとともに電気工事会社の管理するコ
ンピュータに送信4bする。 【0049】したがって、原子炉メーカは、後日、原子
力発電所において事故が発生し、公正な立場の発注者か
ら事故責任の追求を受けた場合に、建設コンピュータに
記録されているデータなどを調べることにより、○○建
設および電気工事会社に依頼した内容と○○建設が実際
に行った建設工事5aおよび電気工事会社が実際に行っ
た建設工事5bの内容とを比較することができる。よっ
て、本実施の形態によれば、原子炉メーカは、建設事業
者の責任を積極的に追及することができる。 【0050】保守管理コンピュータは、上記のようにし
て建設された原子力発電所に設置された原子炉本体やそ
れに伴う装置システムなどを運転させ、これの保守管理
に当たる電力会社や日本原子力発電株式会社などまたは
それに準じる立場の者が作成したデータを記録6する。 【0051】保守管理に当たる電力会社や日本原子力発
電株式会社などまたはそれに準じる立場の者が作成した
データとは、たとえば、原子炉付近における放射能の濃
度や原子力発電所内の温度や原子力発電所の保守管理を
行う者が保守管理の際に気づいたことなどである。 【0052】当該保守管理に当たる電力会社や日本原子
力発電株式会社などまたはそれに準じる立場の者が作成
したデータは、後日、原子力発電所で事故が起こった場
合に、事故の原因を解明する際に貴重な資料となる。 【0053】以上説明したように、電力会社や日本原子
力発電株式会社などとの協議に基づいて、地域住民の意
思に沿って選定された公正な立場の発注者が、原子炉本
体またはそれに付随する装置やシステムを企画、設計、
製造をする原子炉メーカに原子力発電所の建設を発注す
れば、原子力発電所で事故が起こった場合でも、原子力
発電所の建設を請け負った原子炉メーカは、事故原因が
原子炉本体の建設工事やそれに付随する装置やシステム
の建設工事そのものに起因していない限り発注がされな
くなるという心配をすることがないため、前記電力会社
や日本原子力発電株式会社などの事故責任を追及するこ
とに積極的になる。 【0054】また、原子炉メーカなどのミスで事故が発
生した場合に、地域住民の意思に沿って選定された公正
な立場の発注者が当該原子炉メーカの事故責任を積極的
に追及すれば、電力会社もしくは日本原子力発電株式会
社や当該原子炉メーカなどの間の癒着を断ち切ることが
できる。よって、原子力発電所で事故が起こった場合
に、当該事故の原因が捏造されるということがなくな
る。 【0055】このようにして、原子力発電所の事故が発
生した場合にその原因が速やかに追求され、その反面、
原子力発電所における事故の未然防止が図られれば、結
果的に安全性が高められることになる。 【0056】 【発明の効果】上述したように、本発明によれば、原子
炉メーカに原子力発電所の建設を依頼する者は、電力会
社や日本原子力発電株式会社などとの協議に基づいて、
地域住民の意思に沿って選定された公正な立場にある、
電力会社や日本原子力発電株式会社など以外の者であ
る。 【0057】したがって、原子炉メーカのミスにより、
原子力発電所で事故が発生した場合には、かかる発注者
が原子炉メーカの事故責任を追及することにより、当該
事故原因を明確にすることができる。 【0058】また、原子炉メーカは、かかる発注者が電
力会社や日本原子力発電株式会社など以外の者であるた
め、電力会社や日本原子力発電株式会社などの責任を追
及しても、発注がなくなるという心配をする必要がな
い。このため、原子炉メーカは、電力会社や日本原子力
発電株式会社などの事故責任を積極的に追及することが
できる。 【0059】よって、本発明によれば、原子力発電所の
事故の責任の所在を明確にすることができるため、電力
会社や日本原子力発電株式会社などや原子炉メーカなど
の原子力発電所の事故防止に対する緊張感を向上させる
ことができる。このため、本発明によれば、原子力発電
の事故を未然に防止することにより安全性を高めること
ができる。 【0060】また、本発明によれば、住民は、原子力発
電所の事故に関する情報をリアルタイムで知ることがで
きる。したがって、住民は、事故が起こった場合に迅速
に避難することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態に係るネットワーク
構成図である。 【図2】原子力発電所の事故発生原因解明後に第1の実
施の形態に係る保守管理コンピュータが住民コンピュー
タに送信するデータの実施の形態を示す図である。 【図3】本発明の第2の実施の形態を示す図である。 【図4】本発明の第の実施の形態を示す図である。 【図5】従来の原子力発電所の運営システムを示す図で
ある。 【符号の説明】 1a、1b 選定 2 発注 3 建設工事 4a、4b 発注 5a、5b 建設工事 6 保守管理 7 風向き 8 住民が避難すべき方角 9 住民がとるべき行動 10 原子力発電所データ 11 住民コンピュータ14のディスプレイ 上の画面 12 原子力発電所 13 保守および管理 14 保守管理コンピュータ 15 官庁コンピュータ 16 ネットワーク 17 住民コンピュータ 18 住民コンピュータ14のディスプレイ上の画面 19 住民コンピュータ14のディスプレイ上の画面 20 事故発生の原因となった部品 21 住民コンピュータ14のディスプレイ上の画面 22 住民コンピュータ14のディスプレイ上の画面 23 依頼 24 建設 25a、25b 依頼 26 保守管理 27a、27b 建設
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 13/00 G21C 17/00 G21D 3/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】域住民の意思に沿って選定された公正
    な立場の発注者に原子力発電の建設を依頼された、原子
    炉本体またはそれに付随する装置やシステムを企画、設
    計、製造をする原子炉メーカが建設した原子力発電所の
    保守および管理を行う保守管理コンピュータと、当該保
    守管理コンピュータにネットワークを介して接続される
    住民コンピュータと、当該保守管理コンピュータおよび
    当該住民コンピュータにネットワークを介して接続さ
    、公的な組織が管理する、原子力発電所に関するデー
    タを記録する官庁コンピュータとを有するシステムで
    あり、 前記保守管理コンピュータは、 原子力発電所内に設置されたセンサから原子力発電所の
    点検・検査風景を示すデータ、原子力発電所の運転風景
    を示すデータ、および放射能濃度を示すデータを含む
    子力発電所データをリアルタイムに取得する原子力発電
    所データ取得手段と前記原子力発電所データ取得手段で取得した データをネ
    ットワークを介してリアルタイムに前記住民コンピュー
    タおよび前記官庁コンピュータに送信する原子力発電所
    データ送信手段と原子力発電所、原子炉本体、機械、または部品を示す図
    と原子力発電所の事故の原因を示す事故原因マークとを
    前記住民コンピュータの画面に重ねて表示する図及事故
    原因マーク表示手段と、 前記図及事故原因マーク表示手段により前記住民コンピ
    ュータの画面に前記事故原因マークと重ねて表示された
    原子力発電所、原子炉本体、機械、または部品を示す図
    が、マウスでクリックされた場合に、前記原子炉本体、
    機械、または部品を納入したメーカの名前または前記原
    子力発電所の基本設計を行った基本設計者の名前を名前
    記録手段から読み出して前記住民コンピュータの画面に
    表示する名前表示手段と、 前記名前表示手段により前記住民コンピュータの画面に
    表示されたメーカの名前または基本設計者の名前がマウ
    スでクリックされた場合に、前記メーカのメールアドレ
    スまたは前記基本設計者のメールアドレスをメールアド
    レス記録手段から読み出して前記住民コンピュータの画
    面に表示するメールアドレス表示手段と、 前記メールアドレス表示手段により前記住民コンピュー
    タの画面に表示されたメールアドレスがマウスでクリッ
    クされた場合に、前記メーカまたは前記基本設計者にメ
    ールを送信するとともに、前記官庁コンピュータにも前
    記メールを送信するメール送信手段と、備え、 前記住民コンピュータは、 前記保守管理コンピュータが備える原子力発電所データ
    送信手段からネットワークを介してリアルタイムに送信
    される原子力発電所データを画面に表示する原子力発電
    所データ表示手段、 を備える、 ことを特徴とする、原子力発電所の事故発生原因解明後
    に責任の所在を明確にするシステム。
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