JP3485128B2 - 液晶デバイス及びこれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

液晶デバイス及びこれを用いた液晶表示装置

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JP3485128B2 JP25809194A JP25809194A JP3485128B2 JP 3485128 B2 JP3485128 B2 JP 3485128B2 JP 25809194 A JP25809194 A JP 25809194A JP 25809194 A JP25809194 A JP 25809194A JP 3485128 B2 JP3485128 B2 JP 3485128B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外から紫外の光に対
し、直線偏光した入射光をそのままの状態で透過させる
調光機能、又は、楕円偏光、円偏光或いは90°ずれた
直線偏光に変換して透過させる調光機能を有する液晶デ
バイスに関し、この調光機能が入射角の変化に伴って現
れる波長依存性を抑制した調光層を有する液晶デバイス
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ネマチック液晶を使用した液晶表
示装置としては、TN(ツイスティッド・ネマティッ
ク)型や、STN(スーパー・ツイスティッド・ネマテ
ィック)型のものが実用化されているが、例えば、これ
らの表示特性には、コントラストの視角依存性等の問題
がある。このような問題を解決する方法として、例え
ば、特開平4−212928号公報、特開平5−586
9号公報及び特開平5−19250号公報には、光散乱
形液晶デバイスと偏光板を組み合わせた液晶デバイスが
提案されている。
【0003】上記の光散乱形液晶デバイスとしては、例
えば、特表昭58−501631号公報、米国特許第4
435047号、或いは特表昭61−502128号公
報、特開昭62−2231号公報等に、ポリマー中に液
晶滴を分散させ、そのポリマーをフィルム化する液晶デ
バイスが開示されている。これらの公報に開示された液
晶デバイスは、液晶材料の個々の屈折率とポリマーの屈
折率との一致不一致を最適化することを必須としてい
る。また、米国特許第5,304,323号明細書、特
開平1−198725号公報には、表示特性として重視
される低電圧駆動性、高コントラスト、時分割駆動性を
可能にする液晶デバイスが開示されている。これらの公
報に開示された液晶デバイスは、液晶材料が連続層を形
成し、この連続層中に高分子物質が三次元網目状に分布
した構造を有する。
【0004】しかしながら、このような光散乱形液晶デ
バイスに偏光板を組み合わせた液晶デバイスであって
も、コントラストの視角依存性の問題を完全に解決した
ものではなかった。このような問題を解決する方法とし
て、特開平4−212928号公報には、光散乱層の両
側に更に光学異方性フィルムを配設した光散乱型液晶デ
バイスが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光散乱型液晶デバイス
においても、なお、視角依存性が存在する原因は、光散
乱を強くし、より白い状態が得られるように設計された
調光層にあり、調光層の厚みd(μm)と液晶材料の大
きな複屈折率△nとに起因していることが挙げられる。
従来の光散乱型液晶デバイスにおいては、その調光層の
厚みd(μm)が10〜30μmのものが多用されてお
り、また、調光層中の液晶材料の複屈折率△nは、0.
2前後かそれ以上のものが多用されている。従って、両
者の積△n・dは、2.0以上であった。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、偏光手
段によって得られた直線偏光した光を利用しようとする
液晶デバイスにおいて、これに適した調光層を見い出す
ことにあり、偏光板と組み合わせた場合でも、より広い
視角でコントラストを悪化させない液晶デバイスを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、液晶デバ
イスの調光層について鋭意検討した結果、上記の課題を
解決するに至った。
【0008】即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、透明性電極層を有する少なくとも一方が透明な2枚
の基板間に支持された調光層を有し、該調光層が液晶材
料及び透明性固体物質を含有する乱形液晶デバイスにお
いて、調光層の厚みd(μm)と前記液晶材料の複屈折
率△nの積△n・dが0.35〜0.80であることを
特徴とする液晶デバイスを提供する。
【0009】調光層の厚みd(μm)と液晶材料の複屈
折率△nの積△n・dは、白濁度を好適にする光散乱形
液晶デバイスにおいては大きくすることが必須であり、
小さくすることは不適であった。しかしながら、直線偏
光した光を利用する場合には、△n・dの積が大きい
と、後述の説明から明らかなように、光の遮断状態で視
角特性を評価すると、コントラストの反転現象が生じて
いた。本発明は、△n・dの積を0.35〜0.80と
従来不適とされていた値で調光層を設計することによ
り、このような問題を解決し、赤外から紫外の直線偏光
に対し優れた調光機能を有する液晶デバイスを見い出す
に至った。
【0010】本発明で使用する基板は、堅固な材料、例
えば、ガラス、金属等であっても良く、柔軟性を有する
材料、例えば、プラスチックフィルムの如きものであっ
ても良い。そして、基板は、2枚が対向して適当な間隔
を隔て得るものである。
【0011】また、基板は透明性を有し、その2枚の間
に挟持される調光層を外界から視覚させるものでなけれ
ばならない。但し、完全な透明性を必須とするものでは
ない。
【0012】この基板には、目的に応じて透明な電極
が、その全面又は部分的に配置されても良い。但し、プ
ラスチックフィルムの如き柔軟性を有する材料の場合
は、堅固な材料、例えば、ガラス、金属等に固定したう
えで、本発明の製造方法に用いることができる。
【0013】基板に均一に付着させる透明性固体物質の
厚みを制御するために、2枚の基板間には、通常周知の
液晶デバイスと同様、間隔保持用のスペーサーを介在さ
せるのが望ましい。
【0014】スペーサーとしては、例えば、マイラー、
アルミナ、ロッドタイプのガラスファイバー、ガラスビ
ーズ、ポリマービーズ等種々の液晶セル用のものを用い
ることができる。
【0015】本発明で使用する液晶材料は、単一の液晶
性化合物であることを要しないのは勿論で、2種以上の
液晶化合物や液晶化合物以外の物質も含んだ混合物であ
っても良く、通常この技術分野で液晶材料として認識さ
れるものであれば良く、そのうちの正の誘電率異方性を
有するものが好ましく、製作後の液晶デバイスが、良好
な特性を得られる液晶であれば良い。
【0016】用いられる液晶としては、ネマチック液
晶、スメクチック液晶、コレステリック液晶が好まし
く、ネマチック液晶が特に好ましい。その性能を改善す
るために、コレステリック液晶、カイラルネマチック液
晶、カイラルスメクチック液晶等、カイラル化合物や2
色性染料等が適宜含まれていてもよい。
【0017】本発明で使用する液晶材料は、以下に示し
た化合物群から選ばれた1種以上の化合物から成る配合
組成物が好ましく、液晶材料の特性、即ち、等方性液体
と液晶の相転移温度、融点、粘度、Δn、Δε及び重合
性組成物等との溶解性等を改善することを目的として適
宜選択、配合して用いることができる。
【0018】液晶材料としては、例えば、4−置換安息
香酸4’−置換フェニルエステル、4−置換シクロヘキ
サンカルボン酸4’−置換フェニルエステル、4−置換
シクロヘキサンカルボン酸4’−置換ビフェニルエステ
ル、4−(4−置換シクロヘキサンカルボニルオキシ)
安息香酸4’−置換フェニルエステル、4−(4−置換
シクロヘキシル)安息香酸4’−置換フェニルエステ
ル、4−(4−置換シクロヘキシル)安息香酸4’−置
換シクロヘキシルエステル、4−置換4’−置換ビフェ
ニル、4−置換フェニル−4’−置換シクロヘキサン、
4−置換4”−置換ターフェニル、4−置換ビフェニル
4’−置換シクロヘキサン、2−(4−置換フェニル)
−5−置換ピリミジン等を挙げることができる。
【0019】調光層中の液晶材料の割合は、60重量%
以上が好ましく、70〜90重量%の範囲が特に好まし
い。(以下、「%」は、「重量%」を意味する)
【0020】前記調光層中に形成される透明性高分子物
質は、ポリマー中に液晶材料が液滴状となって分散する
ものでもよいが、三次元網目状構造を有するものがより
好ましい。
【0021】この透明性高分子物質の三次元網目状部分
には、液晶材料が充填され、且つ、液晶材料が連続層を
形成することが好ましく、液晶材料の無秩序な状態を形
成することにより、光学的境界面を形成し、光の散乱を
発現させる上で必須である。
【0022】本発明で使用する透明性高分子物質として
は、光硬化性の合成樹脂が好適である。三次元網目状構
造を与えるものとしては、高分子形成性モノマーもしく
はオリゴマーを重合させて得られる光硬化型樹脂が好ま
しい。
【0023】基板間に形成される透明性高分子物質が三
次元網目状構造を形成する方法としては、例えば、2枚
の基板間に挟持された(a)液晶材料及び、(b)高分
子形成モノマーもしくはオリゴマー及び重合開始剤を含
有する調光層形成材料を等方性液体状態に保持しながら
活性光線を照射し、光重合性組成物を重合させる方法が
挙げられる。
【0024】透明性固体物質から形成された三次元網目
構造の網目の平均間隔は、0.2〜5μmの範囲が好ま
しい。又、透明性固体物質を有する層の層厚は、使用目
的に応じ、光散乱による不透明性と電気的或は熱的に達
成した透明性との間の十分なコントラストを得るため
に、1〜30μmの範囲が好ましい。
【0025】重合用エネルギーは、紫外線、可視光線、
電子線等を用いることができるが、紫外線が好適であ
る。紫外線照射による重合性組成物の液晶材料中での重
合において光照射強度及び照射量も一定の強さ以上を必
要とするが、それは重合性組成物の反応性及び重合開始
剤の種類、濃度によって左右され、適切な光強度の選択
により三次元網目状の形成及びその網目の大きさを均一
化を図ることができる。更に好ましくは、光照射方法と
して、時間的、平面的に均一に照射することは、基板間
に介在する重合性組成物を瞬間的に強い光を当てて重合
を進行させることができるので、網目の大きさを均一化
を図る上で効果的である。即ち、適切な光強度でパルス
状に照射することにより、均一な三次元網目状の重合体
を液晶連続層中に実現できる。
【0026】調光層形成材料に用いる重合性化合物は、
重合体形成性モノマー、オリゴマーであって、これらの
モノマー及びオリゴマーは2種類以上併用することもで
きる。
【0027】重合体形成性モノマーとしては、例えば、
スチレン、クロロスチレン、α−メチルスチレン、ジビ
ニルベンゼン;置換基として、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、アミル、2−エチルヘキシル、オクチル、
ノニル、ドデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、シク
ロヘキシル、ベンジル、メトキシエチル、ブトキシエチ
ル、フェノキシエチル、アルリル、メタリル、グリシジ
ル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、ジメチルアミノ
エチル、ジエチルアミノエチルの如き基を有するアクリ
レート、メタクリレート又はフマレート;エチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレング
リコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプ
ロパン、グリセリン及びペンタエリスリトール等のポリ
(メタ)アクリレート又はポリ(メタ)アクリレート;
酢酸ビニル、酪酸ビニル又は安息香酸ビニル、アクリロ
ニトリル、セチルビニルエーテル、リモネン、シクロヘ
キセン、ジアリルフタレート、2−、3−又は4−ビニ
ルピリジン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−ヒドロキシメチルアクリル
アミド又はN−ヒドロキシエチルメタクリルアミド及び
それらのアルキルエーテル化合物;トリメチロールプロ
パン1モルに3モル以上のエチレンオキサイド若しくは
プロピレンオキサイドを付加して得たトリオールのジ又
はトリ(メタ)アクリレート;ネオペンチルグリコール
1モルに2モル以上のエチレンオキサイド若しくはプロ
ピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)
アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート1モルとフェニルイソシアネート若しくはn−ブチ
ルイソシアネート1モルとの反応生成物;ジペンタエリ
スリトールのポリ(メタ)アクリレート;トリス−(ヒ
ドロキシエチル)−イソシアヌル酸のポリ(メタ)アク
リレート;トリス−(ヒドロキシエチル)−リン酸のポ
リ(メタ)アクリレート;ジ−(ヒドロキシエチル)−
ジシクロペンタジエンのモノ(メタ)アクリレート又は
ジ(メタ)アクリレート;ピバリン酸エステルネオペン
チルグリコールジアクリレート;カプロラクトン変性ヒ
ドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ
アクリレート;直鎖脂肪族ジアクリレート;ポリオレフ
ィン変性ネオペンチルグリコールジアクリレート等を挙
げることができる。
【0028】重合体形成性オリゴマーとしては、例え
ば、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メ
タ)アクリレート、ポリウレタン(メタ)アクリレー
ト、ポリエーテル(メタ)アクリレート等、各種アクリ
レートオリゴマーを用いることができる。
【0029】この三次元網目構造を有する透明性固体物
質は、堅固な物に限らず、目的に応じ得る限り柔軟性、
弾性を有するものであっても良い。
【0030】重合開始剤としては、例えば、2−ヒドロ
キシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン
(メルク社製「ダロキュア1173」)、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・ガイギー社製
「イルガキュア184」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、ベンジル
ジメチルケタール(チバ・ガイギー社製「イルガキュア
651」)、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フ
ェニル]−2−モルホリノプロパノン−1(チバ・ガイ
ギー社製「イルガキュア907」)、2,4−ジエチル
チオキサントン(日本化薬社製「カヤキュアDET
X」)とp−ジメチルアミノ安息香酸エチル(日本化薬
社製「カヤキュアEPA」)との混合物、イソプロピル
チオキサントン(ワードプレキンソツプ社製「カンタキ
ュアーITX」)とp−ジメチルアミノ安息香酸エチル
との混合物等が挙げられる。
【0031】重合開始剤の使用割合は、重合性化合物総
量の0.1〜10.0%の範囲が好ましい。
【0032】透明性固体物質から形成された三次元網目
構造の網目の平均間隔は、0.2〜5μmの範囲が好ま
しい。又、透明性固体物質を有する層の層厚は、使用目
的に応じ、光散乱による不透明性と電気的或は熱的に達
成した透明性との間の十分なコントラストを得るため
に、1〜30μmの範囲が好ましい。
【0033】本発明の液晶デバイスは、1組の偏光手段
を直交ニコル状態で挟持して使用することができる。図
1は、これを示したものである。この場合、直交とは正
確に90°のみを示すばかりではなく、45〜135°
の範囲で選ぶことができる。
【0034】偏光手段としては、例えば、偏光板やプリ
ズム等を使用することができる。更に、例えば、赤、黄
色、緑又は青のいずれかの有色フィルムを少なくとも1
つ配置して、液晶表示装置として利用できる。この例を
図2に示す。このような場合、少なくとも1つの光源を
配置して液晶表示装置として利用できる。
【0035】また、光分析装置や光学実験機器の検出素
子や分光解析素子等の場合、被分析物や被検出物の旋光
性や偏光性を測定する目的には、1つの偏光手段を配置
しても良い。光情報機器の演算や光通信機器のスイッチ
等に利用する場合、直線偏光の光を発光する手段を配置
して使用することができ、他の偏光手段と組み合わせて
も良い。
【0036】
【作用】図1は、光散乱形液晶デバイスを1組の偏光板
で挟持した液晶デバイスを示したものである。
【0037】図1において、電圧が印加されていない場
合、偏光板1aで直線偏光した入射光は、ランダムな状
態にある液晶分子に依って乱され、偏光板1bを透過す
る。電圧が印加された場合、偏光板1aで直線偏光した
入射光は、電界方向に再配列した液晶分子に乱されるこ
となく伝幡し、直行ニコル状態にある偏光板1bで遮断
される。
【0038】ここで、偏光板を有した液晶デバイスの遮
断と透過の光量が、図中に示した方位角θと極角ψの方
向でそのように変化するかを評価する。方向角θは、偏
光板1aの偏光方向を原点とし、極角ψは液晶デバイス
の法線方向を原点とした。
【0039】偏光板を有した液晶デバイスの遮断状態の
光量と透過状態の光量が極角ψの増加に伴って変化する
原因は種々考えられるが、特に遮断状態の光量が△n・
dに大きく依存していることは以下の理由によると考え
られる。この場合、印加電圧により液晶分子は電極基板
に垂直方向に再配向している。従って、液晶デバイスの
法線面内での光学的性質は液晶材料の正常光に対する屈
折率noで説明され、法線方向での光学的性質は異常光
に対する屈折率neで説明される。
【0040】方位角θが偏光板1aの偏光方向では、偏
光手段を経た直線偏光した光は、偏光板1aで定められ
た偏光面を維持したまま調光層を通過し、他方の偏光板
1bで極角ψに係わりなく消光状態となっている。方位
角θが偏光板1bの偏光方向(θ=90゜)でも同じ
で、偏光手段を経た直線偏光した光は、偏光板1aで定
められた偏光面を維持したまま調光層を通過し、他方の
偏光板1bで極角ψに係わりなく消光状態となってい
る。
【0041】方位角θが両偏光方向の間では、極角ψ≠
0°で入射した光は、偏光板1aで定められた偏光面で
調光層に入射し、 液晶材料の屈折率noに対する正常光
と屈折率neに対する異常光に分かれて通過する。 偏光
板1bを通過する光は、これらの光を合成したものであ
るが、異なる伝幡速度のため両者の光は位相差δを生じ
ている。この位相差は、両者の光の振幅を変えることと
なり、直線偏光が楕円偏光、円偏光或いは90゜ずれた
直線偏光に変換した効果として現れる。従って、180
゜ずれた直線偏光の特別な場合を除き、偏光板1bで完
全に消光することなく透過してしまう。
【0042】この位相差δは、透明性電極の基板や偏光
手段の屈折率を無視すれば、下式(1−1)で与えられ
る。
【0043】
【数1】
【0044】ここで、λ0は入射光の波長であり、n
ψ、χ0及びχψは次式の関係で決まる。
【0045】
【数2】
【0046】入射光の反射や吸収を除外して測定される
光量Jを見積もると、単色光の場合は下式(1−2)、
白色光の場合は下式(1−3)で表わされる。
【0047】
【数3】
【0048】光源が白色光の場合、式(1−3)は、前
述の図3〜図8の結果を支持している。最も広い視角で
良好な結果を得るには、極角ψが90゜での位相差δ=
2π△n・d/λを考察すれば良い。即ち、光学的な原
理からコントラストの低下を引き起こす要因は△n・d
であり、この量が液晶デバイスに利用される光の波長よ
り小さくすることが必要となる。
【0049】一方、△n・dを小さくし過ぎると、電圧
無印加時における透過の光量の利用効率が低下する傾向
にある。使用する液晶デバイスの基板の透過率特性に依
って、△n・dの下限を選択することが好ましく、0.
35以上が好ましい。光の利用効率は、三次元網目状構
造の形状の平均径に依っても改良させることができ、利
用する光の波長λに対し0.5〜3倍程度が好ましい。
【0050】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し、本発明を更に
具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。
【0051】なお、以下の実施例及び比較例において、
偏光手段がない光散乱形液晶デバイスのT0、T100の特
性値は以下の記号及び内容を意味する。デバイスを測光
上から外した状態で、光源の点灯時の光透過率を100
%とし、消灯時の光透過率を0%とし、電圧無印加時の
デバイスの光透過率をT0、印加電圧の増大に伴って飽
和した光透過率をT100とする。また、V90は、電圧無
印加時のデバイスの光透過率(T0)を0%とし、 印加
電圧の増大に伴って光透過率が変化しなくなったときの
透過率(T100)を100%とするとき、 光透過率90
%と成る電圧とする。
【0052】(実施例1)液晶材料として「RDX−7
015」(ロディック社製)80重量%、高分子形成性
化合物として「HX−220」(日本化薬社製カプロラ
クトン変性ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチル
グリコールジアクリレート)15.84重量%、ラウリ
ルアクリレート3.96重量%、及び重合開始剤として
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−
1−オン0.2重量%を混合した均一溶液の調光層形成
材料を作製した。
【0053】この均一溶液を、2枚のITO電極ガラス
基板間が4.27μmである20×20mmの空セルに、
均一溶液の転移温度より10℃高い温度下で真空注入し
た。これを30℃の温度に保持しながら、 メタルハラ
イドランプ(100W/cm2)の紫外線下を3.5m/
分の速度で通過させ、高分子形成化合物を硬化させて、
本発明の液晶デバイス(A)を得た。
【0054】得られた液晶デバイスについて、基板間に
形成された硬化物の断面を走査型電子顕微鏡を用いて観
察したところ、ポリマーから成る三次元ネットワーク構
造の透明性固体物質が認められた。「RDX−701
5」の液晶材料の物性は、ネマチック相−等方性液体相
転移温度TNIが73.0℃、複屈折率Δnが0.106
誘電率異方性Δεが17.2である。従って、△n・d
は0.45である。得られた液晶デバイスは、T0が6
0.0%、T100が87.1%、V90が5.3Vの特性
値を有していた。
【0055】(比較例1)液晶材料として「RDX−7
017」(ロディック社製)80重量%、高分子形成性
化合物として「HX−220」(日本化薬社製カプロラ
クトン変性ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチル
グリコールジアクリレート)15.84重量%、ラウリ
ルアクリレート3.96重量%、及び重合開始剤として
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−
1−オン0.2重量%を混合した均一溶液の調光層形成
材料を作製した。
【0056】この均一溶液を、2枚のITO電極ガラス
基板間が10.2μmである20×20mmの空セルに、
均一溶液の転移温度より10℃高い温度下で真空注入し
た。これを47℃の温度に保持しながら、 メタルハラ
イドランプ(100W/cm2)の紫外線下を3.5m/
分の速度で通過させ、高分子形成化合物を硬化させて、
比較例の液晶デバイス(a)を得た。
【0057】得られた液晶デバイスについて、基板間に
形成された硬化物の断面を走査型電子顕微鏡を用いて観
察したところ、ポリマーから成る三次元ネットワーク構
造の透明性固体物質が認められた。「RDX−701
7」の液晶材料の物性は、ネマチック相−等方性液体相
転移温度TNIが89.8℃、複屈折率Δnが0.211
誘電率異方性Δεが9.2である。従って、△n・dは
2.15である。得られた液晶デバイスは、T0が2.
8%、T100が82.2%、V90が13.0Vの特性値
を有していた。
【0058】(実施例2及び比較例2)実施例1で得た
液晶デバイス(A)及び比較例1で得た液晶デバイス
(a)を、図1に示されるように1組の偏光板(サンリ
ッツ社製)で直行ニコル状態に挟持した。ここで、電圧
が印加されていない場合の透過光量と電圧が印加された
場合の遮断光量を、図中に示した方位角θと極角ψの方
向に対して測定した。光源は白色光の拡散光源を用い
た。電圧無印加状態における極角ψ=0°の方向での透
過光量を100%として、測定した光量を規格化した。
方位角θは偏光板1aの偏光方向を原点とし、極角ψは
液晶デバイスの法線方向を原点とした。このような評価
に適した装置に、光散乱形液晶表示評価装置「LCD−
7000PN」(大塚電子社製)があり、以下、この評
価装置を用いて測定した。
【0059】図3及び図4は、比較例の液晶デバイス
(a)(△n・d=2.15)の測定結果である。図3
は、方位角θ=0°、極角ψ=0〜70°の光量変化
を、図4は、方位角θ=45°、極角ψ=0〜70°の
光量変化を表わしている。線31a及び線32aは、そ
れぞれ電圧無印加時における透過状態の光量を示し、線
31b及び線32bは、それぞれ電圧印加時における遮
断状態の光量を示している。
【0060】図3及び図4に示した結果から、比較例の
液晶デバイス(a)は、方位角が偏光方向と一致してい
る場合(方位角θ=0°)、極角が大きくなっても、遮
断状態の光量が透過状態の光量より大きくなることはな
かったが、極角が大きくなるに従って、両者の光量の比
であるコントラストが低下することが理解できる。ま
た、方位角が両偏光方向の間にある場合、極角が大きく
なると、遮断状態の光量が透過状態の光量を越え、光量
の反転が起きてしまう。この光量が反転する極角を反転
極角ψrとする。この反転極角ψrがより小さい液晶デ
バイスでは、コントラストが極角に大きく依存し、視角
特性が狭いことを示し、より大きい液晶デバイスでは、
コントラストの視角依存性が小さく優れた視角特性であ
ることを示している。両偏光方向の中央の場合、特に図
4に示したように方位角θが45°の場合、反転極角ψ
rは最も小さくなりコントラストは反転してしまうこと
が明らかである。
【0061】一方、図5〜図8は、本発明の液晶デバイ
ス(A)(△n・d=0.45)の測定結果である。図
5は方位角θ=0°に、図6は方位角θ=15°に、図
7は方位角θ=30°に、図8は方位角θ=45°にそ
れぞれ固定し、極角ψを0°から70°まで変化させた
時の光量変化を表わしている。線41a〜線44aは、
それぞれ電圧無印加時における透過状態の光量を示し、
線41b〜線44bは、それぞれ電圧印加時における遮
断状態の光量を示している。
【0062】図5に示した結果から、本発明の液晶デバ
イス(A)は、方位角が偏光方向と一致している場合
(方位角θ=0°;図5)、極角が大きくなっても、遮
断状態の光量が透過状態の光量より大きくなることはな
く、透過状態の光量(線41a〜線44a)は極角ψが
0°から60°の間でほぼ一定な値を保っており、図3
の結果と比較して、より高いコントラストをより広い範
囲で改善していることが明らかである。また、方位角が
両偏光方向の間の場合(図6〜8)、極角を大きくして
も、遮断状態の光量が透過状態の光量を越えることがな
く、反転極角ψrは、存在していても90°近くまで広
がっていると推測される。従って、この反転極角ψrが
より大きい液晶デバイスであることが明らかであり、本
発明の液晶デバイスは、コントラストの視角依存性が小
さく、視角特性に優れているが明らかである。
【0063】(実施例3及び比較例3)実施例1及び比
較例1と同様にして、調光層の厚みdを変えて△n・d
が0.3〜3.0の範囲にある種々の液晶デバイスを作
製した。これらの液晶デバイスについて、図1に示した
ように、方位角θを45°に固定して、反転極角ψrを
測定し、その結果を図9にまとめて示した。
【0064】△n・dが1.0〜3.0の範囲では、反
転極角ψrは20°〜50°に留まり、いずれの場合も
反転極角以上で液晶デバイスのコントラストは反転して
しまう。これら△n・dが1.0〜3.0の範囲にある
液晶デバイスは、本発明の液晶デバイスの範囲外に相当
するものである。△n・dが1.0以下の範囲では、反
転極角ψrは急激に改善され、特に0.8以下では75
°以上となり、本発明の液晶デバイスは、コントラスト
が特段に改善されていることが理解できる。
【0065】(実施例4)実施例1において、セルの大
きさを25cm×25cmとした以外は、実施例1と同様に
して液晶デバイスを得た。
【0066】このようにして得た液晶デバイスを1組の
偏光板で挟持したものを、図2に示した断面図のよう
に、配置して、有色フィルターと光源を配置した液晶表
示装置と作成した。図中、21は1組の偏光板で挟持し
た液晶デバイスを、22は有色フィルターを、23は光
源を、24は保護板を、25は拡散板を、26は反射板
を、27は装置の外装をそれぞれ表わす。1組の偏光板
で挟持した液晶デバイス21は、有色フィルター22と
入れ換えて配置しても良い。拡散板25は、1組の偏光
板で挟持した液晶デバイス21と有色フィルター22の
間、或いはこれらの一方と保護板24の間でも良い。
【0067】有色フィルター22は、表示目的に合わせ
て図形、文字や画素化して用いても良く、赤、黄色、緑
又は青を組み合わせればマルチカラーの液晶表示装置が
得られる。単純に赤、黄色、青のいずれかの有色フィル
ターを用いれば、標識或いは標示板として利用でき、こ
のような液晶標示装置を組み合わせて、例えば、信号機
として使用することもできる。有色フィルターが赤であ
れば△n・dは大きく設計しても良く、有色フィルター
が青であれば、△n・dは0.4前後に設計すると良
い。本発明者らは、上記の種々の条件で本発明の液晶表
示装置を作製した。これらの表示特性は、広い視野角で
優れた視認性を有していた。
【0068】(実施例5)反射板を有する場合、外光と
視聴覚者の特定の位置によって、表示そのものが識別で
きなくなることがある。このような例として、水平線近
くから太陽光に照らされた信号機がある。いわゆる西日
である。実施例4の液晶表示装置を、このような西日に
照らされる状態で見たところ、識別可能な表示を有して
いることが確認された。
【0069】
【発明の効果】本発明の液晶デバイスは、直線偏光した
入射光をそのままの状態で透過させるか、楕円偏光、円
偏光或いは90°ずれた直線偏光に変換して透過させる
かの調光機能を有し、この調光機能が入射角の変化に依
って現れる波長依存性を受けにくい調光層を有するもの
である。これによって、電気的操作により、光を高率に
遮断或いは透過することを必要とする素子に利用でき、
光分析装置、光学実験機器、光情報機器、光通信機器等
に有用である。又、偏光手段と組み合わせた場合、表示
特性で重視されている視角特性の改善にも有用であり、
窓、ショーウインドウに利用されるとともに、文字や図
形を表示し、広告板、装飾表示板、時計等の表示装置に
利用できるものである。更に、信号機等の表示装置には
待ち時間の情報や西日対策等の高機能を有したものとし
て利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光散乱形液晶デバイスを1組の偏光板で挟持し
た液晶デバイスの構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の液晶デバイスと有色フィルターとを組
み合わせた液晶表示装置の断面図である。
【図3】△n・dが2.15の比較例の液晶デバイス
(a)における方位角θを0°に固定し、極角ψを0°
から70°まで変化させた時の光量変化を示す図表であ
る。
【符号の説明】
○−○ 電圧印加時の光量 ●−● 電圧無印加時の光量
【図4】△n・dが2.15の比較例の液晶デバイス
(a)における方位角θを45°に固定し、極角ψを0
°から70°まで変化させた時の光量変化を示す図表で
ある。
【符号の説明】
○−○ 電圧印加時の光量 ●−● 電圧無印加時の光量
【図5】△n・dが0.45の本発明の液晶デバイス
(A)における方位角θを0°に固定し、極角ψを0°
から70°まで変化させた時の光量変化を示す図表であ
る。
【符号の説明】
○−○ 電圧印加時の光量 ●−● 電圧無印加時の光量
【図6】△n・dが0.45の本発明の液晶デバイス
(A)における方位角θを15°に固定し、極角ψを0
°から70°まで変化させた時の光量変化を示す図表で
ある。
【符号の説明】
○−○ 電圧印加時の光量 ●−● 電圧無印加時の光量
【図7】△n・dが0.45の本発明の液晶デバイス
(A)における方位角θを30°に固定し、極角ψを0
°から70°まで変化させた時の光量変化を示す図表で
ある。
【符号の説明】
○−○ 電圧印加時の光量 ●−● 電圧無印加時の光量
【図8】△n・dが0.45の本発明の液晶デバイス
(A)における方位角θを45°に固定し、極角ψを0
°から70°まで変化させた時の光量変化を示す図表で
ある。
【符号の説明】
○−○ 電圧印加時の光量 ●−● 電圧無印加時の光量
【図9】方位角θを45°に固定した場合における△n
・dと反転極角ψrとの関係を示す図表である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−278230(JP,A) 特開 平3−243689(JP,A) 特開 平4−1724(JP,A) 特開 平4−119320(JP,A) 特開 平4−212928(JP,A) 特開 平5−27253(JP,A) 特開 平5−27242(JP,A) 特開 平3−58022(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1334 G02F 1/1335 G02F 1/137

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明性電極層を有する少なくとも一方が
    透明な2枚の基板間に支持された調光層を有し、調光層
    を支持した2枚の基板を1組の偏光手段により直交ニコ
    ル状態で挟持し、該調光層が液晶材料及び透明性固体物
    質を含有し液晶材料が無秩序な状態を形成する光散乱形
    液晶デバイスにおいて、前記調光層の厚みd(μm)と
    前記液晶材料の複屈折率△nの積△n・dが0.35〜
    0.80の範囲であり、液晶デバイスの法線方向を極角
    の原点とし、遮断状態の光量と透過状態の光量が、反転
    するときの極角を反転極角としたとき、反転極角が75
    °以上であることを特徴とする液晶デバイス。
  2. 【請求項2】 調光層が液晶材料の連続層中に透明性固
    体物質が三次元網目状に存在することを特徴とする請求
    項1記載の液晶デバイス。
  3. 【請求項3】 偏光手段の一方の外面に少なくとも1つ
    の有色フィルムを配置したことを特徴とする請求項
    に記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 有色フィルムの色が、赤、黄、緑又は青
    のいずれかであることを特徴とする請求項3記載の液晶
    表示装置。
  5. 【請求項5】 偏光手段の有色フィルムを配置した面と
    は反対側の面に少なくとも1つの光源を配置したことを
    特徴とする請求項3又は4記載の液晶表示装置。
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