JP3484295B2 - 螺旋構造物 - Google Patents

螺旋構造物

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JP3484295B2
JP3484295B2 JP15332196A JP15332196A JP3484295B2 JP 3484295 B2 JP3484295 B2 JP 3484295B2 JP 15332196 A JP15332196 A JP 15332196A JP 15332196 A JP15332196 A JP 15332196A JP 3484295 B2 JP3484295 B2 JP 3484295B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、螺旋構造物に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、特願平7
−120471号において所定の直径の線材を、螺旋径
が線材径の約2倍で、山部と谷部とが相対形状からなる
共に谷部が螺旋中心より外側に位置するように所定のリ
ード及びピッチで巻回した多数の螺旋体を山部及び谷部
相互を側方会合させながら集合固定し、強靭性に優れ、
一部が損傷した場合には損傷した螺旋体を容易に交換し
て耐久性を向上することができる螺旋構造物を提案し
た。
【0003】本発明の課題は、上記螺旋体を利用して相
互を強固に結合固定することができる一方、簡易に結合
状態を解除することができる螺旋構造物を提供すること
にある。
【0004】本発明の他の課題は、上記螺旋体を利用
し、環境変化に基づいて所定の運動することができる螺
旋構造物を提供することにある。
【0005】更に、本発明の他の課題は、上記螺旋体を
利用し、網目の大きさを一定に保つことができると共に
補修が容易な螺旋構造物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため請求項1は、所
要の直径の線材を、螺旋径が線材径の約2倍で相対する
形状の山部及び谷部が軸線方向へ交互に形成されると共
に谷部が螺旋中心より外側に位置する所要のリード及び
ピッチで所定の方向へ巻回して螺旋体を形成し、一方の
被結合体に対して複数の螺旋体を、相互の軸線方向が一
致した状態で相互間に螺旋体に応じた空間部を設け、か
つ相互の山部及び谷部を一致させた状態で取付けると共
に他方の被結合体に対して複数の螺旋体を、相互の軸線
方向が一致した状態で相互間に螺旋体に応じた空間部を
設け、かつ相互の山部及び谷部を一致させた状態で取付
ける。
【0007】そして夫々の被結合体に取付けられた複数
の螺旋体相互を、山部及び谷部を係合させながら拘束部
材により拘束して相互を側方会合させて被結合体相互を
結合させる。
【0008】又、請求項5は、所要の直径で環境の変化
に基づいて伸縮可能な線材を、螺旋径が線材径の約2倍
で相対する形状の山部及び谷部が軸線方向へ交互に形成
されると共に谷部が螺旋中心より外側に位置する所要の
リード及びピッチで所定の方向へ巻回して形成された多
数の螺旋体を、相互の山部及び谷部を係合させた状態で
集合固定して板状体に形成する。そして一端部が固定さ
れた螺旋集合体の環境を変化させて各螺旋体の山部及び
谷部の間隔を拡大或いは縮小させることにより他端部を
螺旋巻き方向と反対の方向へ捩じれ回動させる。
【0009】更に、請求項7は、所要の直径の線材を、
螺旋径が線材径の約2倍で相対する形状の山部及び谷部
が軸線方向へ交互に形成されると共に谷部が螺旋中心よ
り外側に位置する所要のリード及びピッチで所定の方向
へ巻回して形成された螺旋体を縦線及び横線とし、相互
の山部を谷部に係合させながら所要の網目の網体に形成
する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図に従
って説明する。
【0011】実施の形態1 本発明を結合部材として具体化した実施の形態に従って
説明する。
【0012】図1は結合部材の分解斜視図である。
【0013】図2は螺旋体の正面図である。
【0014】先ず、螺旋体1・3について説明すると、
該螺旋体1・3は金属製、合成樹脂製、セラミックス
(ガラスを含む)及び炭素繊維等で、所定の直径の線材
からなり、該線材を、その直径の約2倍の螺旋径で、山
部1a・3a及び谷部1b・3bがほぼ相対する形状
で、かつ各谷部1b・3bが螺旋径のほぼ中心と一致又
は外側に位置するように所定のリード及びピッチにて螺
旋状に巻回して形成される。該螺旋体1・3は螺旋径の
中心に位置する空間が軸線方向へ非連続となる螺旋状
で、軸線方向への伸長不可能に巻回される。尚、図2に
示す螺旋体1・3は螺旋方向が右巻きのものを示すが、
左巻きのものであってもよい。
【0015】上記螺旋体1・3を使用した結合部材5は
以下のように構成される。
【0016】結合しようとする被結合体7・9の内、一
方の被結合体7には固定ブロック11が固着され、該固
定ブロック11は平面部11aの前後直交方向両側に起
立壁11bを有した縦断面が偏平U字形からなり、各起
立壁11bの外側には前後方向へ延出するレール部11
cが設けられている。又、固定ブロック11には拘束部
材13が、レール部11cに係合して前後方向へ移動可
能に支持され、該拘束部材13の下面には固定ブロック
11に取付けられる螺旋体1に当接する当接部13aが
設けられている。該当接部13aの前部及び後部にはテ
ーパ面が形成されている。
【0017】固定ブロック11の平面部11a上面には
前後方向に軸線を有し、かつ相互の軸線が平行な複数の
螺旋体1が、相互間に螺旋体1、1本分の間隔をおき、
かつ相互の山部1a及び谷部1bを一致させて取付けら
れている。固定ブロック11に対する螺旋体1の取付け
状態としては平面部11aの上面に各螺旋体1を全体的
に固定させる場合、又は各螺旋体1の基端部を固定ブロ
ック11の後壁に固定させる場合の何れであってもよ
い。
【0018】他方の被結合体9には前後方向に軸線を有
し、かつ相互の軸線が平行な複数の螺旋体3の基端部
が、固定ブロック11に固定された各螺旋体1相互間に
相対して螺旋体3、1本分の間隔をおき、かつ相互の山
部3a及び谷部3bを一致させた状態で固定されてい
る。
【0019】図3は仮結合状態を示す平面図である。
【0020】図4は結合状態を示す前後方向の縦断面図
である。
【0021】図5は結合状態を示す前後直交方向の縦断
面図である。
【0022】拘束部材13を後方へ移動して上面を開放
させた固定ブロック11の各螺旋体1の相互間に対して
他方の被結合体9に取付けられた各螺旋体3を、山部1
aと谷部3b及び谷部1bと山部3aとが夫々係合する
ように噛合わせる。このとき、螺旋体1・3は相互の軸
線が一致した状態で山部1aと谷部3b及び谷部1bと
山部3aの相互が係合し合うため、起立壁11bとの協
働により前後直交方向への位置ずれが規制される。
【0023】上記状態にて拘束部材13が固定ブロック
11の上面を覆うようにスライド操作されると、拘束部
材13の当接部13aは相互に噛合う螺旋体1・3の上
部に当接して拘束し、被結合体7・9相互をを結合させ
る。
【0024】この結合状態においては、各螺旋体1・3
自体、軸線方向へ伸長しないため、被結合体7・9相互
の結合状態を保つことができる。又、被結合体7・9の
何れか一方或いは双方に、相互を離間させる方向の力が
作用した際、螺旋体1・3相互は互いに係合し合う山部
1aと谷部3b及び谷部1bと山部3aの斜面により上
記力を三次元方向へ分散させながら受承するため、被結
合体7・9に大きい力が作用しても結合状態を保つこと
ができる。尚、被結合体7・9の結合強度は夫々の螺旋
体1・3における山部及び谷部1a・1b、3a・3b
の個数により決まる。このため、被結合体7・9を強固
に結合させる場合には山部及び谷部1a・1b、3a・
3bが多い、従って軸線方向が長い螺旋体1・3を使用
すればよい。
【0025】次に、被結合体7・9の結合を解除するに
は、拘束部材13を後方向へスライド操作して相互が噛
合った螺旋体1・3に対する当接部13aの当接を解除
させた後、螺旋体1から螺旋体3を上方へ持ち上げて相
互の噛合わせを解除させることにより行う。
【0026】上記実施の形態は、螺旋体1・3相互を噛
合わせて拘束させる簡易な作業により被結合体7・9相
互を強固に結合させることができる一方、拘束状態を解
除することにより両者の結合を容易に解除することがで
きる。
【0027】本実施の形態は、以下のように変更実施す
ることができる。
【0028】(1).螺旋体としては、上記した線材の螺旋
体1・3の他に図6に示すように軸材21の外周に螺旋
溝21aを所定のリード及びピッチで形成した螺旋体2
3であってもよい。
【0029】(2).被結合体9に対する螺旋体3の取付け
方法としては、図7に示すように被結合体9の端部に、
固定ブロック11内に嵌合する大きさの取付けブロック
25を固定し、固定ブロック11に取付けられた螺旋体
1に相対する取付けブロック25の一面に複数の螺旋体
3を、上記した関係で取付けてもよい。この場合にあっ
ては、固定ブロック11に対して取付けブロック25を
嵌合させることにより螺旋体1・3相互を、その山部1
aと谷部3b及び谷部1bと山部3aとが係合するよう
に位置決めすることができる。
【0030】(3).上記説明は、拘束部材13の下面に当
接部13aを設けて相互に噛合う螺旋体1・3に当接さ
せることにより拘束するものとしたが、拘束部材13自
体の厚さを相互に噛合う螺旋体1・3に当接するように
設定すればよい。
【0031】(4).上記説明は、固定ブロック11に対し
て螺旋体1を、又被結合体9に対して螺旋体3を夫々1
本おきに配列したが、必ずしも螺旋体1・3を1本おき
に配列することは必要ではない。この場合にあっては、
螺旋体1間に螺旋体3を配置した後に、螺旋体1・3
を、空間部のない状態に拘束することにより相互を噛合
せて結合させることができる。
【0032】(5).上記説明は、相互に噛合う螺旋体1・
3に対して拘束部材13の当接部13aを当接させて拘
束させるものとしたが、図8に示すように相互に噛合う
螺旋体1・3の本数に応じた空間部27aを有した円筒
形状の拘束部材27を、予め一方の螺旋体1側に取付
け、図9に示すように螺旋体1相互間に螺旋体3を配置
して重ね合わせた後に拘束部材27を螺旋体1・3の重
ね合わせ部へ移動して拘束することにより相互を噛合せ
て結合すればよい。尚、拘束部材27の内周面に螺旋体
1・3とほぼ一致する螺旋溝を形成し、螺旋体1・3相
互を拘束する際に、該拘束部材27を回転させることに
より相互を結合し易くすることができると共に結合時に
おいては拘束部材27の外れを防止することができる。
【0033】(6).上記説明は、固定ブロック11に対し
て螺旋体1を、又被結合体9に対して螺旋体3を平面状
に配列したが、螺旋体1・3を立体状に配列してもよ
い。
【0034】(7).上記説明は、螺旋体1・3を平面状に
噛合せて被結合体7・9を結合するものとしたが、図1
0に示すように結合しようとする被結合体29・31の
結合部に螺旋体1・3が差し込み可能な螺旋孔29a・
31aを相対して形成すると共に一方の螺旋孔29a内
に螺旋体33を差し込んでおく。そして被結合体29・
31相互を重ね合わせた後、図11に示すように螺旋孔
29a内に差し込まれた螺旋体33を所要の方向へ回転
させながら他方の螺旋孔31a内に差し込むことにより
両者を結合することができる。
【0035】実施の形態2 本発明を回転駆動部材として具体化した実施の形態に従
って説明する。
【0036】図12は回転駆動部材として使用する螺旋
集合体を示す斜視図である。
【0037】図13は螺旋集合体の捩じれ回動状態を示
す斜視図である。
【0038】螺旋体41は、例えば温度(熱膨張材料、
形状記憶合金、形状記憶ポリマー、刺激応答ポリマ
ー)、湿度(吸湿膨潤材料)、電気伝導(導電セラミッ
クス、導電性ポリマー)、磁気(磁歪材料)及び酸−ア
ルカリ濃度(刺激応答性ポリマー、イオン性ポリマー等
の機能性樹脂)等の変化に基づいて伸縮する特性を有し
た材料の線材からなり、実施の形態1における螺旋体1
・3と同様に螺旋状に巻回して形成される。このため、
各螺旋体41はその設置状態の基づいて軸線方向へ伸縮
して山部41aと谷部41bのピッチを拡大又は縮小さ
せる。そして螺旋集合体43は上記した多数の螺旋体4
1を、山部41a及び谷部41b相互が係合するように
側方会合させて所要の厚さの板状に形成される。
【0039】各螺旋体41の側方会合態様としては、各
螺旋体41の螺旋方向を一致させた状態或いは所要の割
合にて螺旋方向が異なる螺旋体41を混在させた状態の
何れであってもよい。又、螺旋集合体43の長さ(螺旋
体41の軸線長さ)は要求される変位量に基づいて適宜
設定される。
【0040】上記のように形成された螺旋集合体43の
一端部(例えば図示する上部)を固定した状態で、その
設置環境を変化させると、螺旋集合体43の他端部はそ
の環境変化に伴って、例えば山部41a及び谷部41b
相互の間隔が拡大する夫々の螺旋体41により、螺旋体
41の螺旋巻き方向と反対の方向へ捩じれながら回動す
る。
【0041】反対に、螺旋集合体43の設置環境を元の
状態に戻すと、その他端部は山部41a及び谷部41b
相互の間隔が縮小する夫々の螺旋体41により元の板状
に戻される。尚、この戻り作用は捩じれ回動時に比べて
比較的、緩慢な動きになるが、螺旋方向が異なる41を
組合せて側方会合させて螺旋集合体43とすることによ
り戻り作用を迅速に行わせることができる。
【0042】実施例1 図14は螺旋集合体により構成される吸入吐出装置の全
体斜視図である。
【0043】図15は吐出状態を示す吸入吐出装置の全
体斜視図である。
【0044】例えば電気伝導の変化により伸縮する螺旋
体41により複数の螺旋集合体43を形成する。又、筒
体45は中心部に吐出管45aを有した上面板45b
に、下端部に吸込み口を有したほぼ逆円錐形状で可撓性
を有した袋体45cを取付けて形成する。そして吸入吐
出装置47は袋体45cの外周面に沿って夫々の螺旋集
合体43の上部、中間部及び下部をバンド45dにより
固定して構成する。
【0045】上記筒体45を水没させた状態(吸込み口
及び吐出管45aに弁を設けた構成であれば、非水没状
態であってもよい)で各螺旋集合体43の螺旋体41に
通電させると、夫々の螺旋体41は通電に伴って相互の
山部41a及び谷部41bの間隔が広がるように伸長し
て螺旋集合体43を、螺旋体41の螺旋巻き方向と反対
の方向へ捩じれ回動させて袋体45cを絞り込み、吐出
管45aから水を吐出させる。
【0046】尚、袋体45cの外周面に夫々の螺旋集合
体43を全体的に接着固定したり、袋体45cとほぼ一
致する大きさの被覆部材の内周面に各螺旋集合体43の
一部を固着して袋体45cの外面を覆うように取付けて
も、上記と同様に袋体45cを絞り込んで水を吐出させ
ることができる。
【0047】上記実施例1はポンプ、定量吐出装置とし
て応用できる。
【0048】実施例2 図16は流量調整装置の概略を示す軸線方向の縦断面図
である。
【0049】図17は流量調整装置の絞り状態を示す軸
線方向の縦断面図である。
【0050】水が流通する管47・49相互を可撓管5
1により接続すると共に該可撓管51に、軸線方向へ延
出する複数の螺旋集合体43の一端部が内周面に固定さ
れた取付け管53を挿嵌させる。該螺旋集合体43は温
度変化により伸縮する材質の螺旋体41により形成され
る。尚、可撓管51の外周面に対して各螺旋集合体43
を全体的に接着固定してもよく、この場合にあっては取
付け管53を不要とすることができる。
【0051】今、管47・49及び可撓管51内を流通
する流体温度が所定温度より高温になると、可撓管51
の外周に設けられた各螺旋集合体43は温度変化に基づ
いて伸長する螺旋体41により、その端部が捩じれ回動
し、可撓管51の管径を縮小して流体流量を減少させ
る。
【0052】尚、可撓管51に対して複数の螺旋集合体
43を、その外周面に沿うように取付けたが、可撓管5
1の外周に対して複数の螺旋集合体43を、その軸線と
直交する方向に配置すると共にその一端を取付け管53
に固定し、夫々の螺旋集合体43の捩じれ回動に伴って
その長さを短くさせることにより可撓管51の管径を大
きくして流量調整可能にしてもよい。
【0053】又、上記説明は可撓管51の外周面に複数
の螺旋集合体43を配置する構成としたが、図18及び
図19に示すように管55の内部に螺旋集合体43を使
用した流量調整装置56を設けてもよい。
【0054】即ち、流量調整装置56を、管55内に挿
嵌され、一端部に螺旋集合体43の一端部が固定される
固定バー57aを有すると共に他端部に螺旋集合体43
の他端部に固定される軸58を回転可能に支持し、一部
に開口57bを有した支持板57cを設けた円筒部材5
7と、該支持板57cの前面にて突出する軸58に取付
けられ、開口57bより小さい形状の閉鎖板59とから
構成される。そして通常状態において図18に示すよう
に螺旋集合体43はほぼ平面状になっており、この状態
で閉鎖板59は開口57bの大部分を開放している。一
方、管55内を流通する流体の環境(温度、酸−アルカ
リ濃度等)が変化すると、図19に示すように螺旋集合
43は捩じれ回動に伴って軸58を回転させて閉鎖板5
9を、開口57bの面積を小さくするように回動し、管
55を流通する流体の流量を減少させる。尚、固定バー
57a及び支持板57cを設けた円筒部材57を管55
内に挿嵌して取付ける構成としたが、固定バー57aを
リング状の部材で形成すると共に支持板57cをディス
ク状の部材で夫々形成して管55内に対して別々に挿嵌
して取付けてもよい。の上記実施例2は、恒温装置とし
て実用化できる。又、各螺旋体41を、酸−アルカリ濃
度の変化で伸縮する材質で形成することによりpH自動
調整装置として応用できる。
【0055】実施の形態3 本発明を網として具体化した実施の形態に従って説明す
る。
【0056】図20は網の略体正面図である。
【0057】図21は網の補修状態を示す略体正面図で
ある。
【0058】実施の形態3で使用する螺旋体61・63
は実施の形態1において使用する螺旋体1・3と同様
で、その環境変化によっては伸縮し難いものを使用す
る。そして一方の螺旋体61を縦線に、又他方の螺旋体
63を横線とし、夫々の山部61a・63a及び谷部6
1b・63bを係合させながら所要の網目に編んで網6
5を形成する。
【0059】上記のように形成された網65は線材径の
約2倍の螺旋径で螺旋形成された螺旋体61・63の山
部61a・63a及び谷部61b・63bが互いに係合し
合うため、網65に対して網目を拡大或いは縮小させる
方向の力が作用した際、互いに係合し合う山部61a・
63a及び谷部61b・63bの斜面によりこの力を三
次元方向へ分散させながら受承するため、網目の大きさ
が変化するのを防止することができる。
【0060】又、螺旋体61・63の一部が欠損した場
合、上記したように他の螺旋体61・63における山部
61a・63a及び谷部61b・63b相互が係合し合
っているため、網目が広くなったり、狭くなったりする
のを防止できると共に欠損した螺旋体61・63を回転
させながら容易に取り除いた後、図21に示すように新
たな螺旋体61・63を回転させながら編み込んで容易
に補修することができる。
【0061】
【発明の効果】このため本発明は、螺旋体を利用して相
互を強固に結合固定することができる一方、簡易に結合
状態を解除することができる。又、本発明課題は、螺旋
体を利用し、環境変化に基づいて所定の捩じれ回動させ
ることができる。更に、本発明は、螺旋体を利用し、網
目の大きさを一定に保つことができると共に補修を容易
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】結合部材の分解斜視図である。
【図2】螺旋体の正面図である。
【図3】仮結合状態を示す平面図である。
【図4】結合状態を示す前後方向の縦断面図である。
【図5】結合状態を示す前後直交方向の縦断面図であ
る。
【図6】螺旋体の変更例を示す斜視図である。
【図7】螺旋体の取付け例を示す斜視図である。
【図8】拘束部材の変更例を示す正面図である。
【図9】拘束状態を示す正面図である。
【図10】結合変更例を示す縦断面図である。
【図11】結合状態を示す縦断面図である。
【図12】回転駆動部材として使用する螺旋集合体を示
す斜視図である。
【図13】螺旋集合体の捩じれ回動状態を示す斜視図で
ある。
【図14】螺旋集合体により構成される吸入吐出装置の
全体斜視図である。
【図15】吐出状態を示す吸入吐出装置の全体斜視図で
ある。
【図16】流量調整装置の概略を示す軸線方向の縦断面
図である。
【図17】流量調整装置の絞り状態を示す軸線方向の縦
断面図である。
【図18】流量調整装置の変更例を示す斜視断面図であ
る。
【図19】流量調整装置の絞り状態を示す斜視断面図で
ある。
【図20】網の略体正面図である。
【図21】網の補修状態を示す略体正面図である。
【符号の説明】
1・3 螺旋体、1a・3a 山部、1b・3b 谷
部、5 螺旋構造物としての結合部材、7・9 被結合
体、13 拘束部材、23 螺旋体、27 拘束部材、
29・31 被結合体、33 螺旋体、41 螺旋体、
41a 山部、41b 谷部、43 螺旋構造物として
の螺旋集合体、61・63 螺旋体、61a・63a
山部、61b・63b 谷部、65 螺旋構造物として
の網

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要の直径の線材を、螺旋径が線材径の約
    2倍で相対する形状の山部及び谷部が軸線方向へ交互に
    形成されると共に谷部が螺旋中心より外側に位置する所
    要のリード及びピッチで所定の方向へ巻回して螺旋体を
    形成し、一方の被結合体に対して複数の螺旋体を、相互
    の軸線方向が一致した状態で相互間に螺旋体に応じた空
    間部を設け、かつ相互の山部及び谷部を一致させた状態
    で取付けると共に他方の被結合体に対して複数の螺旋体
    を、相互の軸線方向が一致した状態で相互間に螺旋体に
    応じた空間部を設け、かつ相互の山部及び谷部を一致さ
    せた状態で取付け、一方及び他方の被結合体に取付けら
    れた複数の螺旋体相互を、山部及び谷部を係合させなが
    ら拘束部材により拘束して相互を側方会合させることに
    より被結合体相互を結合可能にする螺旋構造物。
  2. 【請求項2】所要の直径からなる軸材の外周面に、山部
    及び谷部が相対する形状で谷部が軸中心より外側に位置
    する所要のリード及びピッチの螺旋溝を形成して螺旋体
    を形成し、一方の被結合体に対して複数の螺旋体を、相
    互の軸線方向が一致した状態で相互間に螺旋体に応じた
    空間部を設け、かつ相互の山部及び谷部を一致させた状
    態で取付けると共に他方の被結合体に対して複数の螺旋
    体を、相互の軸線方向が一致した状態で相互間に螺旋体
    に応じた空間部を設け、かつ相互の山部及び谷部を一致
    させた状態で取付け、一方及び他方の被結合体に取付け
    られた複数の螺旋体相互を、山部及び谷部を係合させな
    がら拘束部材により拘束して相互を側方会合させて被結
    合体相互を結合可能にする螺旋構造物。
  3. 【請求項3】所要の直径の線材を、螺旋径が線材径の約
    2倍で相対する形状の山部及び谷部が軸線方向へ交互に
    形成されると共に谷部が螺旋中心より外側に位置する所
    要のリード及びピッチで所定の方向へ巻回して螺旋体を
    形成すると共に一方及び他方の被結合体の接合部に螺旋
    体と一致する螺旋孔を形成し、被結合体相互を合わせた
    状態で相互に連通する螺旋孔に螺旋体を挿通して被結合
    体相互を結合可能にする螺旋構造物。
  4. 【請求項4】請求項1又は2において、一方及び他方の
    被結合体に夫々取付けられる複数の螺旋体は相互間に少
    なくとも螺旋体1本分の空間部を設けて配置した螺旋構
    造物。
  5. 【請求項5】所要の直径で環境の変化に基づいて伸縮可
    能な線材を、螺旋径が線材径の約2倍で相対する形状の
    山部及び谷部が軸線方向へ交互に形成されると共に谷部
    が螺旋中心より外側に位置する所要のリード及びピッチ
    で所定の方向へ巻回して形成された多数の螺旋体を、相
    互の山部及び谷部を係合させた状態で集合固定して板状
    体に形成し、軸線方向の一端部が固定された板状体の環
    境を変化させることにより軸線方向の他端部を捩じれ回
    動可能にした螺旋構造物。
  6. 【請求項6】請求項5において、螺旋体の線材は温度、
    湿度、電気伝導、酸−アルカリ濃度のいずれか又はこれ
    ら任意の複合条件下において軸線方向へ伸縮可能な材質
    からなる螺旋構造物。
  7. 【請求項7】所要の直径の線材を、螺旋径が線材径の約
    2倍で相対する形状の山部及び谷部が軸線方向へ交互に
    形成されると共に谷部が螺旋中心より外側に位置する所
    要のリード及びピッチで所定の方向へ巻回して形成され
    た螺旋体を縦線及び横線とし、相互の山部を谷部に係合
    させながら所要の網目の網体に形成した螺旋構造物。
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