JP3484217B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
置、中でもポリマー等による3次元微細構造と液晶とか
ら形成される液晶分散膜を有するいわゆる高分子分散型
の液晶表示素子を用いた反射型表示装置に関する。
(twisted nematic)モードやSTN(super twisted n
ematic)モードであるが、これらのモードでは電気光学
特性における急峻性の不十分さや、二枚の偏光子を用い
なければならないということのために、表示が暗くなっ
てしまう。液晶に二色性色素を添加してゲスト−ホスト
(GH)型として構成する場合は、偏光子は一枚でも表
示することが可能となるためにある程度明るくなるが、
この場合コントラストは著しく低下してしまう。カラー
表示を行なう場合には、大きなコントラストを必要とす
るため、TNまたはSTNモードのGH型を採用するの
は不可能である。DAP型(またはVAN型)、水平配
向セルを用いたECB型も含め、これら複屈折モードを
用いてカラー液晶表示装置を構成するためには、上述の
理由によりバックライトを用い、しかもバックライトを
非常に明るくする必要がある。液晶素子そのものは、他
の表示素子とは比較にならない程消費電力の小さなもの
であるが、明るい照明手段を備えることによって、その
特筆すべき特長は著しく損なわれてしまう。また、液晶
素子は本来薄い平面型の構成となっているのに、このよ
うな照明手段を備えることによって、せっかくの薄型構
造が損なわれてしまう。モノクロ表示を行う場合でも、
バックライトを用いない場合は、表示の暗さのために表
示品質は充分なものとはいえない。
けた、いわゆるアクティブマトリクス型の構成では、T
Nモードでの電気光学特性における急峻性の不十分さを
カバーすることができるために、アクティブマトリクス
を用いない上述の単純マトリクス型液晶素子よりもかな
り明るい表示が可能となるが、やはり二枚の偏光子を用
いることによって、バックライトを用いずに充分な明る
さを得ることは不可能である。
二枚の偏光子を用いるということはコスト上かなり不利
となる。偏光子(偏光板)を液晶素子に貼りあわせる工
程も容易なものではなく、気泡の巻き込みやシワの発生
が無いように貼りあわせるのは困難である。このための
歩留低下も無視し得ない。更に、一般の偏光板は延伸し
たポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素を含ませる
か、ヨウ素を含んだPVAを延伸するなどして作られて
いるために、耐熱性、耐湿性の点で著しく劣っており、
現在の液晶素子の信頼性は偏光板によって決定されてい
ると言っても過言ではない。
晶の小さな球を分散させたポリマー分散型液晶の提案が
なされ(特開昭58−501631)、液晶層の厚さの
影響を受けにくい、大面積化が可能、偏光板が不要等の
特長を持つことから注目されている。また特開平1−1
98725には、光硬化型樹脂が形成する三次元網目構
造中に液晶を分散させたポリマーネットワーク型液晶を
表示素子の液晶層に用いることにより、ポリマー分散型
液晶と同様の特長のほかに、低電圧駆動、優れた急峻性
などの利点が得られることが示されている。これらの液
晶素子は、液晶層の光散乱性を利用して光変調、表示を
行うために、ゲスト−ホスト型以外で直視型の表示素子
を構成するのは非常に困難であり、投射型ディスプレイ
としての開発が盛んに行われてきた。しかし、投射型と
して用いるのであれば、強力なランプのほかに、さらに
投射光学系も必要となり、バックライトを用いた場合以
上に液晶素子本来の薄型の構成から離れたものとなって
しまう。また、ゲスト−ホスト型では、二色性色素に含
まれる不純物や、光分解による生成物によって、信頼性
の点で劣ることが多く、しかも光硬化樹脂を用いてポリ
マーと液晶の分散構造を作ろうとする場合には、色素が
光硬化反応を阻害することもあり、材料系に大きな制約
がある。
乱型の液晶表示素子としては、以上説明したような高分
子分散型の液晶表示素子の他に、例えば相変化型液晶表
示素子がある。
として使用しにくいのは、その光散乱特性による。光散
乱型液晶素子、特に数ボルトから十数ボルトの実用的な
電圧範囲で駆動できるような光散乱型液晶素子の場合に
は、光散乱の角度依存性が大きく、液晶層が光散乱状態
に有るとき、一般に前方散乱成分の割合が大きい。この
ために、光散乱性の状態でもセルの反対側に相当量の光
が抜けることになり、素子そのものは白濁して視認され
るものの、そのすぐ後に着色物(遮光層等)を配置すれ
ば、素子が白濁状態であっても着色物の色が視認されて
しまい、素子を光散乱状態と透明状態の間でスイッチン
グしても明確なコントラストは得られない。素子の後に
光吸収層を配置した場合も、半分以上の光が光吸収層に
よって吸収されてしまうことになり、十分な白さが得ら
れずコントラストの低い表示となってしまっていた。こ
のため、光散乱型液晶素子の中でも現在最も優れた特性
を持った高分子分散型の液晶表示装置(PDLC)は、
投射型とゲスト−ホスト型への応用に注力されている。
号、特願平05−237376号)において、これら前
方散乱強度の大きな光散乱性液晶素子を、直視型(反射
型)として使用する方法を提案した。この方法では、入
射光の入射角によって反射特性が変化するような選択的
光反射素子の採用により、光散乱状態時の前方散乱光の
一部を液晶層に戻し、光散乱状態での白さを改善するこ
とが可能となった。また、視野選択ガラスのように特定
の入射角を持った光を透過し、それ以外の光を拡散する
ような選択的光散乱素子を用いても同様の効果が得られ
る。これら選択的反射素子、または選択的光拡散素子の
背面に黒色層を配置すれば、白地に黒色の表示が可能と
なる。このようにして、光散乱型液晶素子を用いて、初
めて白地に黒色の表示が可能となった。
光散乱型液晶素子においては、液晶駆動用電極の有る部
分と無い部分での明るさ(白さ)が異なってしまうと言
う問題があった。即ち、光散乱型液晶が光散乱状態にあ
るとき、これを上方から観察すると、上基板側の電極の
部分は他の部分よりも暗く見え、逆に下基板側の電極の
部分は他の部分よりも明るく見えていた。ダイナミック
スキャタリング(DS)型等の、従来の直視型の光散乱
型液晶素子では、透明な地に白色の表示がなされるため
に、このような現象はほとんど問題とならなかった。
り、液晶駆動用電極の有無に係らず、均一な明るさ(白
さ)を得ることによって、表示品質の優れた明るい反射
型の液晶表示装置を提供することにある。
達成するため、液晶駆動用電極を設けた二枚の基板間に
光散乱性の液晶層を挾持し、前記電極に印加した電界に
より液晶層の光散乱性の大きさを制御して光変調を行う
直視型の液晶表示装置において、観察者と反対側の基板
の液晶層側の表面に、該基板よりも大きな屈折率を持
ち、光反射を大きくする層を設け、該層は、光学的厚さ
(nd値)が600nm以上であるようにしたものであ
る。
間に光散乱性の液晶層を挾持し、前記電極に印加した電
界により液晶層の光散乱性の大きさを制御して光変調を
行う直視型の液晶表示装置において、該二枚の基板のう
ち観察者側の基板の液晶層側の表面に、該観察者側の基
板に設けられた電極からの光反射を低減するような処理
を施し、かつ、もう一方の基板の液晶層側の表面に、該
基板よりも大きな屈折率を持ち、光反射を大きくする層
を設け、該層は、光学的厚さ(nd値)が600nm以
上であるとよい。
の基板の液晶層側の表面に、該基板よりも大きな屈折率
を持つ層を設けるようにしたので、電極以外の部分での
光反射を大きくすることができ、電極による明るさの増
加を目立たなくすることができる。また、液晶駆動用電
極の有無に係らず、均一な明るさ(白さ)を得ることが
できるうえに、コントラストを大きく改善できる。
板側の電極による明るさの低下と、下基板側の電極によ
る明るさの増加の目立ちの両方を同時に防止できる。ま
た、液晶駆動用電極の有無に係らず、均一な明るさ(白
さ)を得ることができるうえに、コントラストを大きく
改善できる。
る。
の基板間に光散乱性の液晶層を挾持し、前記電極に印加
した電界により液晶層の光散乱性の大きさを制御して光
変調を行う直視型の液晶表示装置において、該基板の液
晶層側の表面に、該電極からの光反射を低減するような
処理を施すか、該基板よりも大きな屈折率を持つ層を設
けることにより、光散乱状態において電極の有る部分と
無い部分の明るさ(白さ)が均一になるようにした。こ
れらの処理は上下基板の各々について行うのが最も効果
的である。
れを上方から観察すると、上基板側の電極の部分は他の
部分よりも暗く見え、逆に下基板側の電極の部分は他の
部分よりも明るく見える。上基板側の電極の部分が他の
部分よりも暗く見えるのは、電極の光反射によって外部
からセルへ進入する光が減少するためと考えられる。ま
た、下基板側の電極の部分が他の部分よりも明るく見え
るのは、液晶分散層での散乱光が電極によって観察者方
向へ反射されるためであると考えられる。
は、電極による反射防止処理を施せば良い。
くなるようにするには、電極以外の部分での光反射が大
きくなるように、基板よりも大きな透明層を設ければ良
いが、電極と同じ屈折率を持った層を設けるのが最も効
果的である。
部分の明るさも増すために、特に有用である。
1bと液晶駆動用電極12bの間に、反射防止層15b
が設けられている。反射防止層15bは、電極12bの
ある部分だけに設けても良いが、パターニングの不要な
この図の構成のほうが、コスト上有利である。また、反
射防止層15bは、図2のように電極12bを覆うよう
に形成することも可能である。
ときの反射スペクトルの例である。基板11b、電極1
2b、液晶層13、および反射防止層15bの屈折率は
各々1.50,2.00,1.60,1.73とした。
電極12bと反射防止層の厚さは、各々95nm、およ
び68nmである。スペクトル41と42は、各々透明
電極部分12bと電極の無い部分16bのものである。
比較のため、反射防止層15bが無い場合のスペクトル
を図4に示す。スペクトル43,44は各々電極の有る
部分とない部分のものである。反射防止層の無い場合、
電極部12bの反射率は最大6%以上にも達しているが
(スペクトル43)、電極のない部分16bの反射率は
約0.1%(スペクトル44)と非常に小さい。このた
め、電極のある部分と無い部分の透過率には、波長によ
り約6%の差ができてしまい、これがセル内の明るさの
差の原因になっていると考えられる。電極の有る部分の
反射ピーク波長は、電極の厚さによって変化するが、最
も視感度の高い500〜600nmにピークがある場合
は、セル内の明るさの差のみならず、電極そのものが視
認される、いわゆる電極見えとよばれる不具合が発生す
る。しかし、本発明の構成例のように反射防止層を設け
た場合、電極部分15bの反射率が約2%以下に押さえ
られるとともに、電極の無い部分16bとの反射率の差
が小さくなっている(スペクトル41,42)のが確認
できる。
値は、電極12bの厚さと基板11b、液晶層13、お
よび電極12bの屈折率によって変化する。基板、およ
び電極の屈折率は、それぞれ1.45〜2.00、1.
80〜2.00、電極の厚さは50〜150nm程度の
範囲にあるので、反射防止層の屈折率は1.60〜1.
80、厚さは50〜150nm程度の範囲にある。反射
防止層は二層以上設けることによってその反射防止効果
を向上させることが可能であるが、図3に見られるよう
に一層でも充分な効果があるので、コストの点から考え
ても一層の形成で充分である。
屈折率層15aについて説明する。
に、電極12aを覆うように形成することも可能であ
る。またこの場合は、電極12aの無い部分にのみ高屈
折率層があれば良いので、図5のように層形成しても良
い。
としてその厚さの好ましい範囲について述べる。一般の
透明電極の厚さは50〜150nm程度の範囲になって
いるため、その反射率には大きな波長依存性がある(図
4)。よって図1や4のような構成の場合、高屈折率層
15aの光学的厚さndの値が500〜600nm以下
で可干渉範囲にあるとき、電極のある部分12aとない
部分16aの反射率の波長依存性は異なったものとなっ
てしまう。よって、ndの値は500〜600nm以上
で、可干渉範囲よりも大きいことが望ましい。図5の構
成では、電極12aと高屈折率層15aの光学的厚さが
等しいことが望ましく、高屈折率層の屈折率nが電極の
屈折率に近いという条件から、厚さdはほぼ電極の厚さ
と等しくするのが良い。
さ)をかせぎ、コントラストを高めるには、光散乱状態
における液晶層透過成分を観察者方向に戻るようにすれ
ば良い。このためには、液晶分散層が光散乱状態のとき
光を反射あるいは散乱し、光透過状態のとき光を透過あ
るいは吸収するような素子を、液晶分散層の観察者と反
対側に、設けるとよい。このような素子としては例え
ば、観察者方向を含む特定の範囲の入射角の光を透過
し、それ以外の入射角度で入射する光を反射あるいは散
乱する、角度選択性を有する選択的光反射素子あるいは
選択的光散乱素子をもちいるとよい。
からの入射光は液晶分散層よって散乱される。このと
き、散乱成分のうち、後方散乱成分は視認方向に進み、
前方散乱成分の多くは、選択的光反射素子あるいは選択
的光散乱素子への入射角を大きく持つので、該素子が反
射板として作用し、やはり視認方向へ進む。このため、
観察者からみて白色表示となる。
からの入射光はほとんど散乱されることなく進むため、
観察者方向に戻ることなく進み、該素子への入射角も小
さいため該素子を透過し、視認方向へ戻らないため黒表
示となって観察される。
や鏡のようにどのような入射角をもった光も反射するよ
うな一般的な反射素子を使用したのでは、液晶層が光散
乱性の状態と透明な状態の間で変化しても光は観察者方
向へ反射され、明暗の差は全く生じないか、鏡を用いた
場合では照明光の方向が特定の狭い方向に限られている
場合のみ明暗の差が生じることとなり、所望の目的は達
成されない。
子の典型例としては、プリズムアレイシートを挙げるこ
とができる。プリズムの頂角の大きさは概ね60〜14
0°の範囲のものが好ましい。プリズムの頂角が小さす
ぎる場合は、成型するのが困難であり、大きすぎる場合
は反射板としての性能が劣る。入射角度が小さいとき、
プリズムの稜面に入射した光は、わずかに屈折される
が、シートを透過する。入射角が大きくなっていくと、
出射角はプリズムの屈折により急激に大きくなり、入射
角がある範囲を超えると、プリズムからの出射界面で全
反射が起こり、プリズムの入射光側へと反射される。よ
って、液晶分散層13の観察者40と反対側にプリズム
アレイシートを配置すれば、液晶分散層13が光散乱性
のときにはプリズムアレイシートへの光の入射角は大き
くなるので、プリズムアレイシートは反射板として作用
し、液晶分散層13が光透過性であるときには入射角の
小さな光成分が多くなるので、入射光の多くはプリズム
アレイシートを透過する。
リズムアレイシートの他に、頂角が二種類以上のプリズ
ムを組合せたプリズムアレイシート、プリズム形状が非
対称であるプリズムアレイシート、プリズムアレイのか
わりにレンズアレイのシートであるもの、などが挙げら
れる。また、プリズムアレイやレンズアレイのかわり
に、レンズやプリズムのシート状の集合体も使用可能で
ある。
方向からの光を透過し、傾斜して入射する光を散乱する
ような特性のものが好ましく用いることが可能である。
例えば日本板硝子社製の視野選択ガラスがあげられる。
防ぐ光吸収層がある場合には、選択的光反射素子あるい
は選択的光散乱素子を透過した光が光吸収層に到達して
吸収され、良好な黒表示となって観察される。光吸収層
としては、黒色のフイルムのような黒色を呈するものが
最も好ましい。
く説明する。
5)を65nm蒸着した後、ITOを95nm蒸着し、
液晶駆動用電極とした。電極が液晶と接しているとき
の、電極部分の反射スペクトルは図6のようになってい
る。反射防止処理を施していないもう一枚のITO付き
ガラス基板を用意し、これら二枚のガラス基板を貼りあ
わせて、液晶セルとした。液晶セルのセルギャップは、
基板を貼りあわせる前にプラスチックビーズを散布する
ことにより、約6μmに制御した。
化薬)に光重合開始剤Darocur1173(メルク
社製)を3wt%添加して光硬化性樹脂とした。これと
メルク社製液晶材料BL036を、液晶の濃度が70w
t%となるように混合し、均一な溶液となるまで加熱し
て液晶用空セルに封入した。加熱した状態のまま高圧水
銀灯を用いて紫外線照射し、光硬化性樹脂を硬化させ
て、液晶と高分子から成る光散乱性液晶素子を作製し
た。
板を上にしてセルを置き観察すると、上基板側の電極部
と非電極部の明るさには差は認められず、光反射防止処
理の効果は明らかであった。ただ、選択的光反射素子が
ない状態では、電圧非印加時の明るさが足りず、白色で
あるべきときにグレイがかった明るさとなった。また、
下電極のある部分とない部分の明るさの差はやはりはっ
きりと認められた。
ムアレイシートSOLF(プリズムの頂角が90°)を
プリズム面が上となるように置き、更にその上に液晶セ
ルを置いた。この構成では、光散乱状態での白色が強調
されるため、電圧非印加時の白色状態と電圧印加時の黒
との対比がより明確であった。
=2.1)を300nm蒸着した後、ITOを138n
m蒸着した。酸化ジルコニウムを蒸着していない一般の
ITO付きガラス基板をもう一枚用意し、前記実施例と
同様に液晶用セルを作製し、光散乱型液晶セルとした。
た基板を下にしてセルを置き観察すると、下側電極のあ
る部分と無い部分の明るさに差は感じられなかった。ま
た、通常のITO付きガラス二枚を用いて作製したセル
に比較して、セル全体の明るさが優っていた。
アレイシートBEF(プリズムの頂角が100°)を用
いたところ、光散乱状態の明るさは更に強くなり充分な
白さとなった。この場合も、上電極のある部分とない部
分の明るさの差は無視できる程度ではなかった。
を蒸着した基板を、下基板として実施例2の酸化ジルコ
ニウムとITOを蒸着した基板を用いてセルを作製し、
上実施例と同様に観察したところ、上下基板とも電極の
ある部分とない部分の明るさに差は認められず、表示品
質の優れた表示素子となった。
の明るさとコントラストは、特別な照明を必要とせず、
室内の普通の照明下で充分なものであった。
トのかわりに日本板ガラス社製の選択的光拡散素子(視
野選択ガラス)アングル21-c を液晶セルと黒色紙の間に
配置して観察すると、上下基板の電極位置が認識され
ず、しかも明るい白色地の表示が可能であることがわか
った。
液晶表示装置によれば、液晶駆動用電極を設けた二枚の
基板間に光散乱性の液晶層を挾持し、前記電極に印加し
た電界により液晶層の光散乱性の大きさを制御して光変
調を行う直視型の液晶表示装置において、観察者と反対
側の基板の液晶層側の表面に、該基板よりも大きな屈折
率を持つ層を設けるようにしたので、電極以外の部分で
の光反射が大きくなって、電極による明るさの増加を目
立たなくすることができる。また、電極以外の部分の明
るさも増すために、特に有用である。また、液晶層の観
察者と反対側に、特定範囲の入射角の光を透過し、該範
囲以外の入射角の光を反射もしくは散乱する角度選択性
を有する光反射手段もしくは光拡散手段を設けるように
すると、液晶駆動用電極の有無に係らず、均一な明るさ
(白さ)を得ることができるうえに、コントラストを大
きく改善でき、表示品質の優れた明るい反射型の液晶表
示装置を提供することができる。
枚の基板のうち観察者側の基板の液晶層側の表面に、該
電極からの光反射を低減するような処理を施し、かつ、
もう一方の基板の液晶層側の表面に、該基板よりも大き
な屈折率を持つ層を設けるようにしたので、上基板側の
電極による明るさの低下と、下基板側の電極による明る
さの増加の両方を同時に防止できる。また、液晶層の観
察者と反対側に、特定範囲の入射角の光を透過し、該範
囲以外の入射角の光を反射もしくは散乱する角度選択性
を有する光反射手段もしくは光拡散手段を設けるように
すると、液晶駆動用電極の有無に係らず、均一な明るさ
(白さ)を得ることができるうえに、コントラストを大
きく改善でき、表示品質の優れた明るい反射型の液晶表
示装置を提供することができる。
面図である。
側面図である。
ペクトルの例を示す図である。
ペクトルの例を示す図である。
側面図である。
極部分の反射スペクトルを示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】液晶駆動用電極を設けた二枚の基板間に光
散乱性の液晶層を挾持し、前記電極に印加した電界によ
り液晶層の光散乱性の大きさを制御して光変調を行う直
視型の液晶表示装置において、観察者と反対側の基板の
液晶層側の表面に、該基板よりも大きな屈折率を持ち、
光反射を大きくする層を設け、該層は、光学的厚さ(n
d値)が600nm以上であることを特徴とする液晶表
示装置。 - 【請求項2】液晶駆動用電極を設けた二枚の基板間に光
散乱性の液晶層を挾持し、前記電極に印加した電界によ
り液晶層の光散乱性の大きさを制御して光変調を行う直
視型の液晶表示装置において、該二枚の基板のうち観察
者側の基板の液晶層側の表面に、該観察者側の基板に設
けられた電極からの光反射を低減するような処理を施
し、かつ、もう一方の基板の液晶層側の表面に、該基板
よりも大きな屈折率を持ち、光反射を大きくする層を設
け、該層は、光学的厚さ(nd値)が600nm以上で
あることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項3】請求項1または2記載の液晶表示装置にお
いて、上記液晶層の観察者と反対側に、特定範囲の入射
角の光を透過し、該範囲以外の入射角の光を反射もしく
は散乱する角度選択性を有する光反射手段もしくは光拡
散手段を設けたことを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP06424394A JP3484217B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP06424394A JP3484217B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 液晶表示装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH07270770A JPH07270770A (ja) | 1995-10-20 |
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