JP3484149B2 - 呼受付制御方法および装置 - Google Patents

呼受付制御方法および装置

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JP3484149B2 JP2000258882A JP2000258882A JP3484149B2 JP 3484149 B2 JP3484149 B2 JP 3484149B2 JP 2000258882 A JP2000258882 A JP 2000258882A JP 2000258882 A JP2000258882 A JP 2000258882A JP 3484149 B2 JP3484149 B2 JP 3484149B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の端末が基地
局と通信を行う際に、通信チャネルの使用の可否を決定
する呼受付制御方法および装置に関し、特にCDMA方
式を採用した無線通信システムに適用して好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年の移動通信に対する需要の増加に伴
い、多くのユーザを収容できる無線通信システムの構築
が求められている。近年提案されているCDMA方式で
は、複数の符号を用いて多くのユーザの信号を多重する
ことにより、1つの基地局に対して多くのユーザを収容
している。しかし、無線周波数事情の逼迫に伴い、符号
を用いたユーザ多重のみならず、空間領域を利用したユ
ーザ多重も検討され始めている。具体的に空間領域を利
用する技術としては、アダプティブアレー、指向性ビー
ム等が考えられており、1つの基地局内においてユーザ
ごとに指向性ビームを用いることによって、希望信号を
強いレベルで受信すると同時に干渉信号を低いレベルに
抑えることが可能となる。このようなCDMA方式にお
いて基地局でアダプティブアレーや指向性ビームを用い
る方式を、ここでは符号−空間分割型の多元接続方式と
呼ぶ。
【0003】このような空間領域の利用に当たっては、
基地局のサービスエリア内で端末が発呼要求を送信して
から通信を行うまでに、基地局では通信可能か否かを判
断し、その結果を端末に通知するプロセスが必要とされ
る。そのような一連のプロセスを「呼受付制御」と呼
ぶ。CDMA呼受付制御方式に関しては、現在までに指
向性ビームを用いない場合について一般に広く検討され
ている。そこでは、干渉信号レベル、収容ユーザ数をも
とに、呼受付制御を行なっているが、指向性ビームを用
いるCDMA方式では、端末の存在方向も考慮に入れる
必要があり、異なる方法による呼受付制御が必要とな
る。このような観点から、本出願人は指向性ビームを考
慮したCDMA方式におけるチャネル割り当て方法に関
する特許出願を行っている(特願2000−14009
2号)。以下、その内容について、図10〜図12を参
照しつつ概略的な説明を行う。
【0004】上記の呼受付制御方式を用いて新規端末の
呼受付制御を行う基地局は、例えば4本のアンテナ素子
を備える基地局アンテナを備えている。この基地局アン
テナによって受信された受信信号は信号ベクトルUとし
て次式のように表現される。 U=[a1 a2 a3 a4]T (1) 上記(1)式において、a1,a2,a3,a4は前記基地局ア
ンテナの4本のアンテナ素子でそれぞれ受信された複素
信号を表しており、上付添字の「T」は転置行列を表し
ている。また、通信に用いられるチャネルは、1つの周
波数帯域において複数のユーザ(端末)が個々に異なる
符号を用いることにより構成される。制御信号を送信す
る場合には基本的に同一の周波数帯域が用いられるが、
他の周波数帯域を用いることも可能である。個々のユー
ザが指向性ビームを用いる場合には、指向性ビームは希
望信号方向に向けられ、希望信号を強いレベルで受信す
ることが可能となる。
【0005】上記CDMA呼受付制御方式の制御手順に
ついて説明する。基地局では常に通信状態格納部に図1
0に示すようなチャネル状態テーブルを保持しており、
ここに素子間相関行列(以下、単に「相関行列」とい
う)Φと通信中ユーザ(ユーザ数をNとする)それぞれ
の信号ベクトルU1〜UNを格納している。ここで、相関
行列Φは各アンテナ素子間の振幅の相互相関を要素に持
つベクトルであり、相関行列Φの(i,j)項は次式で表
される。 Φ(i,j)=E[ai*×aj] (2) ここで、上付添字の「*」は複素共役、E[]はカッコ
内の平均、ai,ajはそれぞれi,j番目のアンテナ素子
の受信信号の複素振幅を表している。従って、基地局で
は素子間の相関を計測することにより、相関行列Φを得
ることができる。
【0006】また、この相関行列Φは別の表記を用いる
と、次式の形式で書くこともできる。
【数1】 ここで、Unはユーザnの信号ベクトル、PNは雑音電
力、Iは単位行列、上付添字の「H」は転置共役を表
す。仮に、通信中のユーザが存在しない場合には、相関
行列Φは雑音電力PNに関する項のみによって算出され
る。このように、相関行列Φは通信中のユーザがいない
場合にも計算されており、基地局内に常に格納されてい
る。
【0007】ここで、セル内の新規端末から新たに発呼
要求が生じると新規端末は特定の拡散符号によって拡散
された制御信号によってその旨を基地局に通知する。こ
の際、基地局では、図11のフローチャートに示すよう
に、制御信号を受信したのち(ステップS40)、端末
IDの認識を行い(ステップS41)、新規端末に関す
る信号ベクトルUdの算出を行う(ステップS42)。
信号ベクトルUdの算出は制御信号用の特定拡散符号に
対応した第1の整合フィルタおよび該第1の整合フィル
タの出力が入力され制御信号内の既知信号に対応した第
2の整合フィルタを各素子アンテナに用意し、第2の整
合フィルタの出力をベクトルの要素として用いて前記
(1)式により計算される。
【0008】新規端末の信号ベクトルUdとチャネル状
態テーブルに格納された相関行列Φを用いると、新規端
末を収容し、アダプティブアレーアンテナを用いて信号
受信を行った場合の新規端末の受信信号の予測“信号電
力”対“干渉+雑音”電力比(SINR:Signal-to-In
terference-plus-noise power ratio)γを次式により
算出することができる。 γ=G・Ud H・Φ-1・Ud (4) ここで、Gは拡散利得を示し、上付添字の「-1」は逆行
列を表している。(4)式から算出される予測SINR
は、新規端末が、制御信号と同じ電力で通信を行った場
合のアダプティブアレーによる信号合成後のSINRを
表している。また、新規端末を収容した場合の通信中端
末の予測SINRも同様にして求めることができる。な
お、各端末が送信電力制御を行った場合の予測SINR
についても計算式を補正することにより求めることがで
きる。
【0009】ステップS43において、新規端末の予測
SINR値および新規端末を収容した場合の各通信中端
末の予測SIRN値を算出する。図12に、このように
して求めた新規端末の予測SINR値γd、新規端末を
収容した場合の各通信中端末の予測SINR値γ1〜γN
およびそれらの算出式を示す。そして、ステップS44
においてこのように算出した新規端末の予測SINR値
と通信中端末の予測SINR値それぞれが通信を行うた
めに必要なSINRの基準値(以下、必要SINR値と
いう)γreqを満たしているか否かを判定し、満たして
いる場合に新規端末の収容を許可し(ステップS4
5)、満たしていないときは不許可としている(ステッ
プS46)。
【0010】このように、特願2000−140092
号で提案したチャネル割り当て方式によれば、通信品質
と密接な関係を持つSINRパラメータを用いることに
より、通信品質を考慮した呼受付制御が可能となる。ま
た、この特許出願では送信電力制御を考慮した場合の呼
受付制御についても提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記提案されている呼
受付制御方法及び装置では、基地局アンテナであるアダ
プティブアレーアンテナが、1つのアダプティブアレー
アンテナのみで信号受信を行うものとされていた。しか
しながら、CDMA方式では複数の遅延パスが存在する
場合、個々のパスを別々に受信するRAKE受信機が知
られている。RAKE受信機とアダプティブアレーアン
テナを同時に用いる場合には、複数の到来パスに対して
個々にアダプティブアレーが構成されるが、このような
RAKE受信の影響を考慮する必要が生じている。ま
た、RAKE受信使用状態において、送信電力制御の影
響を考慮する場合の呼受付制御も求められている。さら
に、上記提案されている方法では、送信電力制御時に一
定の受信電力が得られるものと想定して予測SINRの
計算を行っていたが、他の送信電力制御手法も考えられ
る。例えば、CDMA方式では、各ユーザのSINRを
一定とする送信電力制御も検討されており、このような
送信電力制御方法にも対処できる呼受付制御方式が課題
となっている。
【0012】そこで、本発明は、符号−空間分割型の多
元接続方式においてRAKE受信方式を採用した場合に
おける呼受付制御方法および装置を提案することを目的
としている。また、RAKE受信方式を採用した場合に
おける送信電力制御の影響を考慮した呼受付制御方法お
よび装置を提供することを目的としている。さらに、各
種の送信電力制御方式に対応した呼受付制御方法および
装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の呼受付制御方法は、符号−空間分割型の多
元接続方式における呼受付制御方法であって、新規端末
から制御信号を受信したときに、該新規端末が収容され
たと想定した場合の該新規端末の予測信号対干渉雑音電
力比を算出し、該算出した予測信号対干渉雑音電力比が
所定レベル以上確保できる場合に、該新規端末を収容す
るようにされており、前記新規端末の予測信号対干渉雑
音電力比を算出するにあたり、複数のアンテナ素子を備
えるアンテナ手段における素子間相関行列と、前記制御
信号の複数のパスの受信信号にそれぞれ対応する複数の
受信信号ベクトルとを用いて、RAKE受信後の予測信
号対干渉雑音電力比を算出し、該算出した予測信号対干
渉雑音電力比を、当該基地局での全受信信号電力と通信
中ユーザ数とに基づいて補正することにより、前記新規
端末の予測信号対干渉雑音電力比を算出するようにした
ものである。また、本発明の他の呼受付制御方法は、符
号−空間分割型の多元接続方式における呼受付制御方法
であって、新規端末から制御信号を受信したときに、該
新規端末が収容されたと想定した場合の該新規端末の予
測信号対干渉雑音電力比を算出し、該算出した予測信号
対干渉雑音電力比が所定レベル以上確保できる場合に、
該新規端末を収容するようにされており、前記新規端末
の予測信号対干渉雑音電力比を算出するにあたり、複数
のアンテナ素子を備えるアンテナ手段における素子間相
関行列と、前記制御信号の複数のパスの受信信号にそれ
ぞれ対応する複数の受信信号ベクトルとを用いて、RA
KE受信後の予測信号対干渉雑音電力比を算出し、該算
出した予測信号対干渉雑音電力比を、他の通信中端末か
らの複数のパスに対応する受信電力値に基づいて補正す
ることにより、前記新規端末の予測信号対干渉雑音電力
比を算出するようにしたものである。
【0014】さらに、本発明の呼受付制御装置は、符号
−空間分割型の多元接続方式における呼受付制御装置で
あって、新規端末から制御信号を受信したときに、該新
規端末が収容されたと想定した場合の該新規端末の予測
信号対干渉雑音電力比を算出する手段と、該算出された
新規端末の予測信号対干渉雑音電力比が所定レベル以上
確保できる場合に、該新規端末を収容するようにした呼
受付制御手段とを有し、前記算出する手段は、複数のア
ンテナ素子を備えるアンテナ手段における素子間相関行
列と、前記制御信号の複数のパスの受信信号にそれぞれ
対応する複数の受信信号ベクトルとを用いて、RAKE
受信後の予測信号対干渉雑音電力比を算出し、該算出し
た予測信号対干渉雑音電力比を、当該基地局での全受信
信号電力と通信中ユーザ数とに基づいて補正することに
より、前記新規端末の予測信号対干渉雑音電力比を算出
するものとされている。さらにまた、本発明の他の呼受
付制御装置は、符号−空間分割型の多元接続方式におけ
る呼受付制御装置であって、新規端末から制御信号を受
信したときに、該新規端末が収容されたと想定した場合
の該新規端末の予測信号対干渉雑音電力比を算出する手
段と、該算出された新規端末の予測信号対干渉雑音電力
比が所定レベル以上確保できる場合に、該新規端末を収
容するようにした呼受付制御手段とを有し、前記算出す
る手段は、複数のアンテナ素子を備えるアンテナ手段に
おける素子間相関行列と、前記制御信号の複数のパスの
受信信号にそれぞれ対応する複数の受信信号ベクトルと
を用いて、RAKE受信後の予測信号対干渉雑音電力比
を算出し、該算出した予測信号対干渉雑音電力比を、他
の通信中端末からの複数のパスに対応する受信電力値に
基づいて補正することにより、前記新規端末の予測信号
対干渉雑音電力比を算出するものとされている
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の参考例) 本発明の呼受付制御方法及び呼受付制御装置を説明する
ための第1の参考例について、図1〜図6を参照して説
明する。この呼受付制御方法は、CDMA方式において
基地局でアダプティブアレーを用いる場合の呼受付制御
方式であり、RAKE受信機を用いて信号受信を行う場
合の最適合成法の呼受付制御方法及び装置である。この
方法および装置によれば、個々の遅延パスをアダプティ
ブアレーアンテナを用いて受信し、RAKE合成した場
合の予測SINRを用いて呼受付制御を行うことができ
る。
【0016】図1は、第1の参考例にかかる呼受付制御
装置を呼受付制御部として備える基地局1の構成を示す
図である。図1に示す基地局1には、アダプティブアレ
ーアンテナとされた基地局アンテナ10と、チャネルパ
ラメータを格納している通信状態格納部4を備えるチャ
ネル管理部2と、複数の通信中の端末からの信号を分離
するユーザ信号分離部5とユーザ信号分離部5により分
離された各端末からの受信信号を復調する複数の信号復
調部6とを備える通信信号受信部3が備えられている。
ここで、RAKE受信方式が採用されており、前記各信
号復調部6は、それぞれのユーザからの受信信号の複数
の到来パスの受信信号を独立して復調し、それらを合成
して出力するように構成されている。さらに、基地局1
には、新規端末の発呼信号等の制御信号を受信する制御
信号受信部7と、通信状態格納部4に格納されているチ
ャネルパラメータ等を参照して予測信号対干渉雑音電力
比(予測SINR)を十分確保できるように呼受付制御
を行う呼受付制御部8と、呼受付制御部8により決定さ
れた受付可否の情報を新規端末に通知する受付通知部9
が備えられている。ここで、前記制御信号受信部7は、
前記制御信号の複数のパスの受信信号を独立して受信す
ることができるように構成されている。
【0017】基地局1における基地局アンテナ10は図
2に示すように構成されており、ここでは、基地局アン
テナ10は例えば4本のアンテナ素子11〜14を備え
たアダプティブアレーアンテナとされている。CDMA
方式では、拡散符号のチップ時間Tc以上遅延時間の異
なるパスを別々に受信することが可能であり、各アンテ
ナで別々に受信された遅延パスに対してそれぞれアダプ
ティブアレーアンテナが形成される。前述のように、こ
の基地局アンテナの受信信号は信号ベクトルUとして式
(1)のように表される。 U=[a1 a2 a3 a4]T (1) ここで、a1,a2,a3,a4はそれぞれ各アンテナ素子で受
信した際の複素信号を表しており、上付添字「T」は転
置行列を表している。後述するように、本発明では、個
々の遅延パスに対応して、この信号ベクトルを算出して
いる。
【0018】基地局1は図3の通信状態を示す例のよう
にアダプティブアレーアンテナを用いて、複数の端末と
通信される。この図において、基地局1は端末20〜2
5とそれぞれ異なる拡散符号を用いて通信を行い、さら
にアダプティブアレーアンテナを用いて空間的な信号分
離を行っている。すなわち、基地局1と通信中の端末2
0〜25に向けて、アダプティブアレーアンテナとされ
ている基地局アンテナ10がアンテナビーム31〜35
を形成している。このアンテナビーム31〜35は、ア
ンテナ素子11〜14の間で最適合成を行えるように、
素子毎のウェイトを通信中の端末毎に制御することによ
り形成されており、最適合成法によるアダプティブアレ
ーアンテナとされている。これにより、任意の方向から
到来する干渉信号の影響をなるべく受けないようにする
ことができる。
【0019】図4は、通信状態格納部4に格納されるチ
ャネルパラメータを示す図である。ここでは、チャネル
パラメータとしてこのCDMAチャネルの素子間相関行
列Φを格納している。ここで、前述のように、相関行列
Φは各アンテナ素子間の振幅の相互相関を要素に持つベ
クトルであり、相関行列Φの(i,j)項は式(2)で表
される。 Φ(i,j)=E[ai*×aj] (2) ここで、上付添字の「*」は複素共役、E[]はカッコ内
の平均、ai,ajはそれぞれi,j番目のアンテナ素子
の受信信号の複素振幅を表している。なお、この相関行
列Φは、所定タイミング毎に算出され、最新のチャネル
パラメータが常に通信状態格納部4に格納されている。
さらに、チャネルパラメータは通信中の端末数によらず
算出され、前記式(3)に示されるように、通信中の端
末数が0の場合には雑音電力PNに関する項のみによっ
て算出される。
【0020】ここで、セル内の新規端末から新たに発呼
要求が生じると新規端末は特定の拡散符号によって拡散
された制御信号によってその旨を基地局に通知する。基
地局では、新規端末から制御信号が送信された際、基地
局の各アンテナ素子において遅延パスをそれぞれ別々に
受信する。その結果、個々の遅延パスに対応する信号ベ
クトルU1〜UKが得られる。ここで、分離可能なパス数
をKとしている。図5は、前記制御信号受信部7の概略
構成を示す図である。ここで、前記基地局アンテナ10
のアンテナ素子数をMとする。ここで、D1〜DK-1はそ
れぞれの遅延パスに対応する遅延時間を有する遅延回
路、MF1は制御信号用の特定の拡散符号により受信信
号を逆拡散する第1の整合フィルタ、MF2は制御信号
内の既知信号に対応した第2の整合フィルタである。こ
の図に示すように、各アンテナ素子101〜10Mの受信
信号を、前記遅延回路D1〜DK-1によりK個の遅延パス
に分離し、各遅延パスにおいて個別に前記整合フィルタ
MF2の出力を得、それらを前記(1)式におけるベク
トルの要素として用いることにより、図中に示す個々の
パスに対応する信号ベクトルU1〜UKが算出される。
【0021】このとき、パスk(k=1,...,K)に対して
最適合成アダプティブアレーを形成したとすると、アダ
プティブアレー出力におけるSINR値γkは次式で与
えられる。 γk=G・Uk H・Φ-1・Uk (5) ここで、Gは拡散利得、上付添字「H」は転置共役を表
している。また、各アダプティブアレー出力信号をRA
KE合成器を用いて最大比合成すると、その最終出力信
号のSINR値γは次式で与えられる。
【数2】 上式(6)のγはRAKE受信後のSINR値であり、
基地局でのRAKE受信が考慮されている。本発明で
は、このγを新規端末が収容されたと想定した場合のそ
の予測SINR値として用いる。
【0022】この制御手順を図6に示す呼受付制御処理
のフローチャートを用いて説明する。基地局1の制御信
号受信部7では制御信号を受信したのち(ステップS1
1)、端末IDの認識を行い(ステップS12)、新規
端末に関する各パスの信号ベクトルU1〜UKの算出を行
う(ステップS13)。新規端末の複数の遅延パスに対
応する信号ベクトルU1〜UKがステップS13で検出さ
れると、前記呼受付制御部8において、新規端末の予測
SINRγの算出が行われる(ステップS14)。そし
て、ステップS15に進み、導出された予測SINR値
γが必要SINR値γreqよりも大きいか否かを判定
し、大きい場合には、新規端末の通信を許可する(ステ
ップS17)。また、γが必要SINR値γreqよりも
小さい場合には、新規端末の通信を不許可とし、呼損処
理を行う(ステップS16)。この結果は、前記前記受
付通知部9を介して当該新規端末に対して通知される。
このように、第1の参考例の呼受付制御方法および装置
によれば、RAKE受信を考慮して呼受付制御を行うこ
とができる。
【0023】(第2の参考例) 上記した第1の参考例にかかる呼受付制御方法及び装置
では、基地局アンテナであるアダプティブアレーアンテ
ナは、アンテナ素子間で最適合成法を行うものとした場
合の呼受付制御装置とされていた。しかしながら、アダ
プティブアレーアンテナは最適合成法に限らず、最大比
合成法や等利得合成法の合成法を用いるアダプティブア
レーアンテナも知られている。そこで、アダプティブア
レーアンテナのアンテナ間の信号合成法として、最適合
成法以外の合成法、例えば最大比合成法や等利得合成法
等の合成法を用いることができるようにした第2の参考
について説明する。なお、この第2の参考例の呼受付
制御方法及び装置は、アダプティブアレーにおいてウエ
イト誤差がある場合にも適用することができる。以下、
第2の参考例にかかる呼受付制御装置を説明することに
より、第2の参考例の呼受付制御方法を説明するものと
する。
【0024】本発明の第2の参考例にかかる呼受付制御
装置を呼受付制御部として備える基地局1の構成は、前
記図1に示した第1の参考例の場合と同じであるので、
その説明は省略する。ただし、新規端末の予測SINR
の計算手法において、第1の参考例と異なっている。ま
た、第2の参考例にかかる基地局1の呼受付制御部8に
おいて実行される呼受付制御は、前記図6に示した第1
参考例におけるフローチャートと同一の呼受付制御処
理によって行われる。ただし、合成法が最適合成するも
のに限らないこと、および、新規端末の予測SINRの
計算手法が異なることから、ステップS14における計
算手法が異なっている。
【0025】以下に、第2の参考例における新規端末の
予測SINRについて図6に示すフローチャートを参照
しながら説明する。前述したように、図6に示す呼受付
制御処理のフローチャートにおいて新規端末の信号ベク
トルU1〜UKがステップS13で検出されると、新規端
末の予測SINR値γの算出がステップS14にて行わ
れる。この際に、この第2の参考例では、新規端末を収
容した場合の個々の遅延パスに対応する新規端末の予測
ウエイトベクトルw1〜wKを算出するようにしている。
【0026】通常、新規端末の予測ウエイトベクトルw
は新規端末の信号ベクトルUd,素子間相関行列Φとそ
の合成方法によって決定される。例えば、最大比合成法
の場合には予測ウエイトベクトルは次式で与えられる。 w=Φ’-1・Ud (7) ここで、最大比合成法とされていることから行列Φ’は
相関行列Φのうち、対角成分のみを取り出し、他の成分
は0とした行列である。なお、他の合成法の場合はその
合成法に基づく算出式により算出する。このように、予
測ウエイトベクトルwは通常、新規端末の信号ベクトル
dと相関行列Φから導出可能である。この参考例にお
いては、個々のパス毎の信号ベクトルU1〜UKを用い、
上記式(7)にしたがって、パスごとに予測ウエイトベ
クトルw1〜wKを算出する。
【0027】また、導出された予測ウエイトベクトルw
1〜wKを用いると、新規端末の予測SINRγは次式で
表される。
【数3】 ここで、Gは拡散利得、上付添字「H」は転置共役を表
している。この式(8)を用いてステップS14におい
て新規端末の予測SINRの計算が行われる。さらにま
た、図6に示すステップS15では、導出された予測S
INR値γが必要SINR値γreqよりも大きい場合に
は、新規端末の通信を許可する。また、γが必要SIN
R値γreqよりも小さい場合には、新規端末の通信を不
許可とする。
【0028】このように、第2の参考例の呼受付制御方
法及び装置では、最適合成法の場合のみならず、さまざ
まな合成法のもとで、RAKE受信機の影響を考慮しつ
つ新規端末の呼受付制御を行うことができる。
【0029】(第3の参考例第3の参考例 の呼受付制御方法及び装置は、基地局でC
DMA方式にアダプティブアレーを適用した際に、端末
側において送信電力制御を行った場合の呼受付制御方法
及び装置である。CDMA方式では、多くのユーザが同
時に基地局にアクセスし、互いにわずかな干渉を及ぼし
あうため、基地局には各信号が同一電力で到達すること
が好ましい。そのような送信電力制御を端末側で行うこ
とにより、基地局に到達する各端末からの信号の信号品
質を平等に扱うことが可能となる。第3の参考例の呼受
付制御方法及び装置は、端末側で送信電力制御を行って
も新規端末に関して十分な通信品質を確保することので
きる呼受付制御処理を行うことができるものである。な
お、この参考例においても、基地局1の構成は図1に示
す通りとされる。
【0030】第3の参考例の呼受付制御方法及び装置
は、通信時に端末側が送信電力制御を行うことを想定し
て呼受付制御を行う。新規端末の予測SINRを算出す
るにあたって、受信した制御信号の受信電力と送信電力
制御時に受信される信号電力を比較し、その差分を用い
て予測SINRを補正する。これにより、送信電力制御
の影響を考慮した予測SINRを用いて呼受付制御を行
うことができる。以下、最適合成アダプティブアレーに
おいてRAKE受信を考慮した場合の詳細を図7に示す
フローチャートを用いて説明する。ただし、図6と同一
の部分については説明を省略する。
【0031】新規端末の複数の遅延パスに対応する信号
ベクトルU1〜UKがステップS23で検出されると、ス
テップS24で信号ベクトルU1〜UKのもつ希望信号の
全受信信号電力Pを次式(9)により計算する。
【数4】 ここで、Mはアンテナ素子数を表す。送信電力制御状態
において、基地局で受信される受信信号電力をP0とす
ると、送信電力制御時の受信信号電力は制御信号受信時
のP0/P倍となる。従って、ステップS25におい
て、次式(10)を用いて予測SINRを算出する。
【数5】 なお、k=1の場合には、RAKE受信を考慮しない場
合の呼受付制御となる。
【0032】また、前述した第2の参考例のように最適
合成法以外の信号合成法を用いる場合の呼受付制御方法
では、予測SINRは次式で与えられる。
【数6】
【0033】そして、図7に示すステップS26では、
導出された予測SINR値γが必要SINR値γreq
りも大きい場合には、新規端末の通信を許可する。ま
た、γが必要SINR値γreqよりも小さい場合には、
新規端末の通信を不許可とする。このように、第3の参
考例の呼受付制御装置では、送信電力制御の影響を考慮
しつつ新規端末の呼受付制御を行うことができる。
【0034】(第の実施の形態) 前記第3の参考例の呼受付制御方法及び装置では、送信
電力制御の影響を考慮した呼受付制御方式について説明
したが、送信電力制御状態において必ずしも受信電力P
0が与えられていない場合がある。例えば、CDMA方
式では、各信号の受信SINRを一定とする送信電力制
御方式も提案されており、この場合には各端末がSIN
R値に応じて電力値を調整するため、P0が一定値とし
て与えられていない。
【0035】本発明の呼受付制御方法及び装置の第1の
実施の形態は、送信電力制御において受信電力を一定と
する送信電力制御ではなく、各通信のSINRを一定と
する送信電力制御を用いる場合の呼受付制御処理に関す
るものである。この実施の形態における基本的な呼受付
制御方式は前記第3の参考例と同じであるが、本実施の
形態ではパラメータP0を基地局1内で独自に求める点
において異なる。以下、本実施の形態の詳細を図8に示
すフローチャートを用いて説明する。ただし、図7と同
一の部分については説明を省略する。
【0036】本実施の形態では、ステップS34で前記
式(9)を用いて希望信号の全受信信号電力Pを算出し
た後、ステップS35で基地局の全信号受信電力Iを検
出する。なお、同時に基地局と通信を行っているユーザ
数Nについてもあらかじめそのデータを保有しておく。
このとき、本実施の形態ではP0の値を次式によって与
える。 P0=α・I/N (12) ここで、αは任意の定数であり、通常1に近い値であ
る。受信電力Iには基地局と通信を行うユーザの全信号
電力に加えて他セルからの干渉電力を含んでいるため、
他のユーザの平均的な受信電力よりもやや高い値とな
る。この式(12)によって得られるP0を用いて、ス
テップS36で第3の参考例と同様に予測SINR値γ
の計算を行なう。すなわち、前記式(10)あるいは式
(11)を用いて新規端末の予測SINR値を算出す
る。
【0037】そして、図8に示すステップS37では、
導出された予測SINR値γが必要SINR値γreq
りも大きい場合には、新規端末の通信を許可する。ま
た、γが必要SINR値γreqよりも小さい場合には、
新規端末の通信を不許可とする。本実施の形態の呼受付
制御を行うことにより、SINR基準に基づく送信電力
制御下でも呼受付制御を行うことが可能となる。
【0038】(第の実施の形態) 本発明の第の実施の形態の呼受付制御方法及び装置
は、送信電力制御において受信電力を一定とする送信電
力制御ではなく、前記第の実施の形態と同様に、各通
信のSINRを一定とする送信電力制御を用いる場合に
関するものであるが、前記第の実施の形態とは異なる
方法を用いている。すなわち、本実施の形態の基本的な
呼受付制御方式は前記第の実施の形態と同じである
が、本実施の形態では基地局内の通信状態格納部4に格
納されるデータ形式及び予測SINRの求め方が前記第
の実施の形態と異なる。なお、フローチャートは前記
の実施の形態と同様であり、図8によって表され
る。
【0039】本実施の形態では、通信状態格納部4に基
地局1と現在通信中の端末の受信信号の信号ベクトル値
が全て格納されている。各端末は遅延パスを持っている
ため、信号ベクトルは遅延パスごとに計算される。ここ
で、端末n(=1,2,...,N)の第k(=1,...,K)番目の
遅延パスに対応する信号ベクトルをVnkと表すと、図9
に示されるように、通信状態格納部4には各端末1〜N
の信号ベクトルの全てが格納されている。
【0040】本実施の形態では、パラメータP0を次式
によって設定する。
【数7】 すなわち、P0は基地局と通信中の全端末の平均受信電
力をあらわしており、前記式(10)あるいは式(1
1)においてこのP0を用いることにより、前記図8に
おけるステップS36で予測SINRを算出することが
できる。
【0041】なお、以上の説明においては、新規端末が
収容されたと想定した場合の該新規端末の予測信号対干
渉雑音電力比のみを算出し、該予測信号対干渉雑音電力
比が所要のレベル以上確保することができる場合に該新
規端末を収容するようにしていたが、演算能力に余裕が
ある場合には、前記図12に示したように、新規端末の
予測信号対干渉雑音電力比だけではなく、該新規端末を
収容した場合における現在通信中の全端末の予測信号対
干渉雑音電力比も算出し、これらについても所定レベル
以上確保することができる場合に、その新規端末を収容
するようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の呼受付制
御方法および装置によれば、基地局でのRAKE受信の
影響を考慮した呼受付制御が可能となり、新規端末の通
信品質をより高精度に考慮しつつ新規端末に対して呼受
付制御を行うことが可能となる。また、複数のアンテナ
素子を備えるアンテナ手段における素子間相関行列と、
前記複数のアンテナ素子に設定されるウエイト情報とを
用いて、前記新規端末の予測信号対干渉雑音電力比を算
出するようにした本発明によれば、最適合成法以外のア
ンテナ信号合成法のもとでRAKE受信の影響を考慮し
ながら呼受付制御を行うことが可能となる。さらに、複
数のアンテナ素子を備えるアンテナ手段における素子間
相関行列と、前記新規端末の送信電力が送信電力制御さ
れたとして補正された複数のパスに対応する受信情報と
を用いて、前記新規端末の予測信号対干渉雑音電力比を
算出するようにした本発明によれば、送信電力制御状態
を想定しながら呼受付制御を行うことが可能となる。さ
らにまた、前記送信電力制御された場合における新規端
末の送信電力を想定するにあたり、基地局での全受信信
号電力と通信中ユーザ数とに基づいて、前記新規端末の
受信電力値を決定するようにした本発明、および、前記
送信電力制御された場合における新規端末の送信電力を
想定するにあたり、他の通信中端末からの複数のパスに
対応する受信電力値に基づいて、前記新規端末の受信電
力値を決定するようにした本発明の呼受付制御方法およ
び装置によれば、SINR基準の送信電力制御を行う場
合についても呼受付制御を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる呼受付制御方法および装置が
適用される基地局の構成を示す図である。
【図2】 アンテナ部10の構成を示す図である。
【図3】 本発明の呼受付制御方法および装置の適用環
境を示す図である。
【図4】 第1〜第3の参考例及び本発明の第1の実施
の形態において通信状態格納部4に格納されているデー
タを示す図である。
【図5】 制御信号受信部7の一構成例を示す図であ
る。
【図6】 第1および第2の参考例において用いられる
フローチャートである。
【図7】 第3の参考例において用いられるフローチャ
ートである。
【図8】 本発明の第及び第の実施の形態において
用いられるフローチャートである。
【図9】 本発明の第の実施の形態において通信状態
格納部4に格納されるデータを示す図である。
【図10】 提案されている呼受付制御方法における通
信状態格納部に格納されているデータを示す図である。
【図11】 提案されている呼受付制御方法における呼
受付制御の流れを示すフローチャートである。
【図12】 提案されている呼受付制御方法で用いられ
る予測SINRを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−2651(JP,A) 特開2000−49689(JP,A) 原 嘉孝,CDMA基地局に適したア ダプティブアレーアンテナ構成法,電子 情報通信学会技術研究報告,日本,社団 法人 電子情報通信学会,2000年 7月 18日,Vol.100 No.194,p.15 〜22 原 嘉孝,予測SINRを用いたSD MA/TDMAスロット割当法の検討, 電子情報通信学会技術研究報告,日本, 社団法人 電子情報通信学会,2000年 6月30日,Vol.100 No.156, P.15〜22 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38 H04J 13/00 - 13/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号−空間分割型の多元接続方式におけ
    る呼受付制御方法であって、 新規端末から制御信号を受信したときに、該新規端末が
    収容されたと想定した場合の該新規端末の予測信号対干
    渉雑音電力比を算出し、該算出した予測信号対干渉雑音
    電力比が所定レベル以上確保できる場合に、該新規端末
    を収容するようにされており、 前記新規端末の予測信号対干渉雑音電力比を算出するに
    あたり、複数のアンテナ素子を備えるアンテナ手段にお
    ける素子間相関行列と、前記制御信号の複数のパスの受
    信信号にそれぞれ対応する複数の受信信号ベクトルとを
    用いて、RAKE受信後の予測信号対干渉雑音電力比を
    算出し、 該算出した予測信号対干渉雑音電力比を、当該基地局で
    の全受信信号電力と通信中ユーザ数とに基づいて補正す
    ることにより、前記新規端末の予測信号対干渉雑音電力
    比を算出するようにしたことを特徴とする呼受付制御方
    法。
  2. 【請求項2】 符号−空間分割型の多元接続方式におけ
    る呼受付制御方法であって、 新規端末から制御信号を受信したときに、該新規端末が
    収容されたと想定した場合の該新規端末の予測信号対干
    渉雑音電力比を算出し、該算出した予測信号対干渉雑音
    電力比が所定レベル以上確保できる場合に、該新規端末
    を収容するようにされており、 前記新規端末の予測信号対干渉雑音電力比を算出するに
    あたり、複数のアンテナ素子を備えるアンテナ手段にお
    ける素子間相関行列と、前記制御信号の複数のパスの受
    信信号にそれぞれ対応する複数の受信信号ベクトルとを
    用いて、RAKE受信後の予測信号対干渉雑音電力比を
    算出し、 該算出した予測信号対干渉雑音電力比を、他の通信中端
    末からの複数のパスに対応する受信電力値に基づいて補
    正することにより、前記新規端末の予測信号対干渉雑音
    電力比を算出するようにしたことを特徴とする呼受付制
    御方法。
  3. 【請求項3】 符号−空間分割型の多元接続方式におけ
    る呼受付制御装置であって、 新規端末から制御信号を受信したときに、該新規端末が
    収容されたと想定した場合の該新規端末の予測信号対干
    渉雑音電力比を算出する手段と、 該算出された新規端末の予測信号対干渉雑音電力比が所
    定レベル以上確保できる場合に、該新規端末を収容する
    ようにした呼受付制御手段とを有し、 前記算出する手段は、複数のアンテナ素子を備えるアン
    テナ手段における素子間相関行列と、前記制御信号の複
    数のパスの受信信号にそれぞれ対応する複数の受信信号
    ベクトルとを用いて、RAKE受信後の予測信号対干渉
    雑音電力比を算出し、該算出した予測信号対干渉雑音電
    力比を、当該基地局での全受信信号電力と通信中ユーザ
    数とに基づいて補正することにより、前記新規端末の予
    測信号対干渉雑音電力比を算出するものであることを特
    徴とする呼受付制御装置。
  4. 【請求項4】 符号−空間分割型の多元接続方式におけ
    る呼受付制御装置であって、 新規端末から制御信号を受信したときに、該新規端末が
    収容されたと想定した場合の該新規端末の予測信号対干
    渉雑音電力比を算出する手段と、 該算出された新規端末の予測信号対干渉雑音電力比が所
    定レベル以上確保できる場合に、該新規端末を収容する
    ようにした呼受付制御手段とを有し、 前記算出する手段は、複数のアンテナ素子を備えるアン
    テナ手段における素子間相関行列と、前記制御信号の複
    数のパスの受信信号にそれぞれ対応する複数の受信信号
    ベクトルとを用いて、RAKE受信後の予測信号対干渉
    雑音電力比を算出し、該算出した予測信号対干渉雑音電
    力比を、他の通信中端末からの複数のパスに対応する受
    信電力値に基づいて補正することにより、前記新規端末
    の予測信号対干渉雑音電力比を算出するものであること
    を特徴とする呼受付制御装置。
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原 嘉孝,CDMA基地局に適したアダプティブアレーアンテナ構成法,電子情報通信学会技術研究報告,日本,社団法人 電子情報通信学会,2000年 7月18日,Vol.100 No.194,p.15〜22
原 嘉孝,予測SINRを用いたSDMA/TDMAスロット割当法の検討,電子情報通信学会技術研究報告,日本,社団法人 電子情報通信学会,2000年 6月30日,Vol.100 No.156,P.15〜22

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