JP3483709B2 - 光記録媒体及びその製造方法並びにそれを用いた光情報再生方法 - Google Patents

光記録媒体及びその製造方法並びにそれを用いた光情報再生方法

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JP3483709B2
JP3483709B2 JP17925596A JP17925596A JP3483709B2 JP 3483709 B2 JP3483709 B2 JP 3483709B2 JP 17925596 A JP17925596 A JP 17925596A JP 17925596 A JP17925596 A JP 17925596A JP 3483709 B2 JP3483709 B2 JP 3483709B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を用いて信号を
記録再生する光記録媒体及びその製造方法並びにその光
記録媒体を用いた光情報再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光を用いて信号を記録または再生する光
記録媒体については近年急速な技術開発が行われてい
る。特に記録容量を向上させる試みが精力的に行われ、
このための種々の要素技術が考案されている。
【0003】この中で、記録をディスク状の媒体に行
う、いわゆる光ディスクは、主に、あらかじめトラック
を形成した基板上に、記録媒体層が形成された構成とな
っている。この場合、そのトラックに沿って光スポット
をトラッキングさせることによって、微細な記録マーク
列に正確に光スポットをトラッキングさせることができ
る。
【0004】基板上にトラックを形成する際に、光ディ
スクの場合はあらかじめトラックのアドレス情報をトラ
ック上に形成しておくことが行われる。即ち、トラック
番号やセクタ番号をピットの形でトラック上またはトラ
ック間に形成しておき、これらを読みとってアドレス情
報を得るようになっている。
【0005】またこれとは別のアドレス情報の与え方と
しては、グルーブを蛇行(ウォブル)させる方法があ
る。これは図13に示すように、光ディスク上に形成し
たグルーブ101の側壁(ランド102の側壁でもあ
る)をトラックの長手方向に対して垂直な方向に蛇行さ
せ、この蛇行周波数を何らかの方法で変調して、それに
アドレス情報を付与していく方法である。このときは、
光スポットのトラッキング可能な周波数より高い周波数
に蛇行周波数を設定しておくと、トラッキングしたとき
でも蛇行周波数には光スポットが追従せずに、トラッキ
ング信号に蛇行周波数成分が乗るので、これを検出する
ことによりアドレス情報が得られる。
【0006】ところで、光ディスクの容量を拡大する方
式として、ランド/グルーブ記録方式がある。これは従
来グルーブ、もしくはグルーブとグルーブの間のランド
のどちらか一方にのみ信号を記録していたのを、グルー
ブとランドの両方に記録するものである。この場合、図
13に示すグルーブ蛇行方式では、ランド102の幅が
ランド102に隣接する2つのグルーブ101・101
の蛇行量により変動するため、ランド102に正しくア
ドレス情報を記録することができない。
【0007】この問題に対して、グルーブの片側だけを
蛇行させた、いわゆる片側ウォブル方式が特開平5−3
14538号公報に開示されている。これは図14に示
すようなグルーブ111及びランド112を有する光デ
ィスクにおいて、グルーブ111の片側の側壁だけが蛇
行し、この蛇行周波数によりアドレス情報を記録するも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような両側ウォブル方式及び片側ウォブル方式では、光
ディスク上のすべてのグルーブ(あるいはランド)の側
壁が蛇行している、即ち、トラッキングの際に常に蛇行
部をトラッキングするために、情報信号を記録あるいは
再生したときに蛇行周波数成分が情報の再生信号に混入
し、信号品質が低下するという問題を有している。
【0009】また、上記のように信号の混入があるた
め、情報信号の帯域とは異なる帯域に蛇行周波数を設定
する必要があり、このため蛇行周波数は情報信号よりず
っと低い周波数に設定しなければならなかった。従っ
て、その空間的な波長が長くなり、アドレス情報を表現
するのに長い区間が必要となり、アドレスの区切りを正
確に表現できないという問題がある。
【0010】このことは、映像や音声信号のように、連
続的に信号が転送される場合にはさほど問題にはならな
い。しかし、光ディスクを計算機の記憶装置として用い
る場合は、頻繁に信号をやりとりする必要があるため、
信号をブロック状に分けてやりとりしなければならな
い。そのためデータをいわゆるセクタ方式に構成する必
要があるので、この場合には問題となる。
【0011】この他、ランド/グルーブ記録方式を用い
たときのアドレス情報の入れ方としては、日経エレクト
ロニクス1995年11月6日号168ぺージに示され
るように、専用アドレス方式や共用アドレス方式があ
る。
【0012】専用アドレス方式は、ランドとグルーブの
それぞれのセクタについて、専用のプレピットを置くも
のである。しかし、ピットの幅はトラック幅よりも十分
に狭くする必要があるので、トラックを形成するのと同
じ光ビームではプレピットを形成することができず、光
ディスクの作成が困難であるという欠点がある。
【0013】共用アドレス方式は、図15に示すよう
に、ピット列123をグルーブ121とランド122の
境に配置して、隣り合うグルーブ121とランド122
でピット列123を共有する方法である。この場合に
は、グルーブ121及びランド122のどちらをトラッ
キングしているときでも、ピットを再生する際に光スポ
ット124がピットからずれた位置をトラッキングする
ため、信号品質がよくないという欠点がある。
【0014】また、ピット列123を光スポット124
が通過する際には、光スポット124がピット列123
の中心線上をトラッキングしないため、トラッキング信
号に大きくオフセットが乗ってしまうという欠点があ
る。ピットは断続的に構成されているので、そこから得
られるトラッキング信号も断続的であるが、これを平均
化すると大きなオフセット量となる。
【0015】さらに、ピットの周波数はトラッキングサ
ーボ系回路の帯域より十分高いため、個々のピットから
得られるトラッキング信号そのものにサーボ系回路は応
答しないが、ピット領域全体の長さがかなり長いため、
トラッキング信号をピット領域全体で平均化したオフセ
ット量の信号にはサーボ系回路は応答し、ピット領域を
通過する際に大きなスパイク状の信号が発生する。トラ
ッキングサーボのアクチュエータはピット領域の長さに
よってはこれに応答して振動し、過渡応答を生じて信号
の記録再生に悪影響を与えてしまう。
【0016】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、その目的は、ランド/グルーブ記
録方式の時に、蛇行周波数成分の回り込みがなく、セク
タ方式の構成をとりやすく、かつ信号品質の高い情報信
号を与えることができる光記録媒体及びその製造方法並
びにそれを用いた光情報再生方法を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載の光記録媒体は、ラン
ド、またはランド間の溝であるグルーブからなるトラッ
クに対して光ビームが照射されることによって、情報の
記録、再生、あるいは消去がなされる光記録媒体におい
て、上記グルーブまたはランドの一方の側壁の一部のみ
が蛇行した蛇行部を有し、上記蛇行部はランド側への蛇
行振幅である凸部とグルーブ側への蛇行振幅である凹部
とを備え、上記凸部の振幅と上記凹部の振幅とは等しい
ことを特徴としている。
【0018】上記の構成によれば、グルーブあるいはラ
ンドにおいて、蛇行部が形成された部位以外に情報を記
録すれば、情報を再生したときの情報信号に蛇行部によ
る蛇行信号が混入して信号品質が低下することがないの
で、高品質の情報信号を得ることができる。
【0019】また、蛇行部の蛇行によってアドレス情報
を記録すれば、信号の記録、再生、あるいは消去に当た
って、情報信号に影響を与えることなくアドレス信号を
確実に検出することができる。
【0020】請求項2に記載の光記録媒体は、請求項1
に記載の構成に加えて、上記光記録媒体は光ディスクで
あり、該光ディスクの各トラックに形成された蛇行部
が、それぞれ光ディスクの半径方向に揃って形成される
ことを特徴としている。
【0021】上記の構成によれば、各蛇行部が光ディス
クの半径方向に揃っているので、蛇行部以外の情報を記
録する部位も上記半径方向に揃うことになる。従って、
アドレス信号の検出のタイミングを正確にとることがで
き、他のトラックへのアクセスの際にもアドレス信号を
確実に検出でき、高速なアクセスが可能となる。
【0022】請求項3に記載の光記録媒体は、請求項1
に記載の構成に加えて、上記光記録媒体は光ディスクで
あり、該光ディスクのトラックに形成された蛇行部が、
隣のトラックに形成された蛇行部と光ディスクの半径方
向で異なる位置に形成されることを特徴としている。
【0023】上記の構成によれば、光ディスクの内外周
で線速に応じてアドレス部分を配置でき、内外周での記
録密度を一定に近く保つことができ、記録容量の拡大を
図ることが可能である。
【0024】請求項4に記載の光情報再生方法は、グル
ーブまたはランドの一方の側壁の一部のみが蛇行した蛇
行部を有し、上記蛇行部はランド側への蛇行振幅である
凸部とグルーブ側への蛇行振幅である凹部とを備え、上
記凸部の振幅と上記凹部の振幅とは等しい光記録媒体に
対して、光ビームを照射することによって得られる反射
光を検出し、検出された上記反射光からの信号に基づい
てトラッキング信号を検出し、該トラッキング信号に含
まれるグルーブまたはランドの蛇行部による蛇行周波数
成分を取り出すことを特徴としている。
【0025】上記の構成によれば、光記録媒体に光ビー
ムを照射することによってトラッキング信号が得られ
る。このトラッキング信号に含まれる蛇行周波数成分を
取り出すことによって、情報信号に影響を与えることな
く蛇行信号を検出することができる。
【0026】請求項5に記載の光情報再生方法は、グル
ーブまたはランドの一方の側壁の一部のみが蛇行した蛇
行部を有し、上記蛇行部はランド側への蛇行振幅である
凸部とグルーブ側への蛇行振幅である凹部とを備え、上
記凸部の振幅と上記凹部の振幅とは等しい光記録媒体に
対して、光ビームを照射することによって得られる反射
光量を検出し、該反射光量の変化を検出することによっ
て、グルーブまたはランドの蛇行部による蛇行周波数成
分を取り出すことを特徴としている。
【0027】上記の構成によれば、グルーブあるいはラ
ンドの幅が変化すると回折効果によって反射光量が変化
するので、反射光量を検出することにより、蛇行周波数
成分を取り出すことができる。従って、トラッキング信
号を検出する検出系に高速な応答性を持たせる必要がな
く、安価な検出系を構成することが可能となる。
【0028】請求項6に記載の光記録媒体の製造方法
は、ランド、またはランド間の溝であるグルーブからな
るトラックに対して光ビームが照射されることによって
情報の記録、再生、あるいは消去がなされる、上記グル
ーブまたはランドの一方の側壁の一部のみが蛇行した蛇
行部を有し、上記蛇行部はランド側への蛇行振幅である
凸部とグルーブ側への蛇行振幅である凹部とを備え、上
記凸部の振幅と上記凹部の振幅とは等しい光記録媒体の
製造方法であって、基板に光感光性材料を塗布する工程
と、上記蛇行部を形成する際に、少なくとも2本の光ビ
ームをトラックの長手方向に直交する方向に離間させ、
該光ビームのうちの1本を上記直交方向に振動させなが
ら照射することによって、上記光感光性材料を露光する
工程とを有することを特徴としている。
【0029】上記の方法によれば、トラックの長手方向
に直交する方向への移動量を変えることにより蛇行部の
振幅を自由に制御できるので、蛇行部の形状を自由に制
御することが可能である。従って、グルーブまたはラン
ドの一方の側壁の一部のみを蛇行させた蛇行部を容易に
形成することができる。請求項7に記載の光記録媒体
は、光ビームの照射により、ランド及びランド間の溝で
あるグルーブからなるトラックに対して情報の記録、再
生、あるいは消去がなされる光記録媒体において、各ト
ラックに、情報記録部と、情報信号を記録しないアドレ
ス記録部とを有しており、該アドレス記録部は、一方の
側壁の蛇行によりアドレスを記録しており、その蛇行し
ている部位は、ランド側への蛇行振幅である凸部とグル
ーブ側への蛇行振幅である凹部とを備え、上記凸部の振
幅と上記凹部の振幅とは等しいことを特徴としている。
この光記録媒体によれば、蛇行信号が情報信号に影響を
与えることがなくなる。請求項8に記載の光記録媒体
は、上記アドレス記録部における側壁の蛇行の蛇行振幅
が、グルーブ幅の5%〜50%であることを特徴として
いる。この構成によれば、信号の信頼性を向上させ、ア
ドレス信号の誤り率を低下させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図12に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。本実施の形態にかかる光情報記録再生装置について
説明する。図2(a)に示すように、上記光情報記録再
生装置は、光ディスク(光記録媒体)1と、光ディスク
1に記録された情報を再生するための検出系とを備えて
いる。
【0031】半導体レーザ2から射出した光ビームは、
コリメーターレンズ3により平行光とされ、ビームスプ
リッタ4を通過して対物レンズ5により光ディスク1に
集光される。光ディスク1からの反射光は、対物レンズ
5を介してビームスプリッタ4に戻り、ビームスプリッ
タ4にて偏向されてビームスプリッタ6に入射される。
ビームスプリッタ6で反射光は2分割され、その一方は
集光レンズ7及び円筒レンズ8を介して光検出器(光検
出手段)9に集光される。
【0032】図2(b)に示すように、光検出器9は4
分割された受光面9a・9b・9c・9dを有するサー
ボ用検出器であり、各受光面は演算回路(演算手段)1
0に接続されている。このとき、受光面9a・9b・9
c・9d上に形成される光スポットは、円筒レンズ8に
より、フォーカスずれの量に応じて楕円形に変化する。
従って、受光面9a・9b・9c・9dで得られる信号
量を各々A・B・C・Dとすると、演算回路10によっ
てA+D−(B+C)の信号量を演算することによりフ
ォーカス誤差信号が得られる。
【0033】また、図2(b)の受光面9cから受光面
9aへの方向(矢印方向)がトラック方向に対応してい
るとすると、トラック誤差信号はA+C−(B+D)に
より演算できる。この演算も演算回路10により行われ
る。このトラック誤差信号によるトラッキング信号に基
づいて光ディスク1上のトラックがトラッキングされ
る。
【0034】一方、ビームスプリッタ6にて透過されず
に反射された残りの反射光は、集光レンズ11を介して
偏光ビームスプリッタ12に照射され、偏光ビームスプ
リッタ12により2つに分割されてそれぞれ光検出器
(光検出手段)13・14に集光される。光検出器13
・14からの出力を演算増幅器15により差動再生を行
うことによって、光ディスク1に記録された情報が光磁
気信号(情報信号)として得られる。
【0035】また、光ディスク1からの反射光は、光検
出器9の4分割素子の光量の総和(=A+B+C+
D)、もしくは光磁気信号を検出するための光検出器1
3・14からの出力の和を演算する増幅器(演算手段)
16を用いて検出できる。
【0036】なお、上記光情報記録再生装置の構成は一
例であり、種々の光学的部品を用いて同等の機能を実現
することができる。
【0037】本願発明の特徴部分であるアドレス記録部
(蛇行部)を有する光ディスクの構造を理解するための
参考となる構造を図1に示す。光ディスク1は、グルー
ブ21及びランド22からなるトラックが同心円状また
は螺旋状に形成された透明基板20と、透明基板20上
に情報信号を記録するための記録媒体層23とを備える
構成である。
【0038】前記対物レンズ5によって収束された光ビ
ームは、ランド22またはグルーブ21上に光スポット
1 ・S2 を形成する。つまり、光ビームによる光スポ
ットS2 がグルーブ21をトラッキングし、光スポット
1 がランド22をトラッキングする。
【0039】上記記録媒体層23としては、光磁気記録
を行うための希土類−遷移金属合金などの材料や、温度
変化による結晶−アモルファス状態の相転移により信号
を記録するための相変化材料を用いることができる。こ
れらの材料で形成された記録媒体層23は、その構成に
より、いわゆる超解像効果を発揮することが可能であ
り、光スポットの大きさより小さな記録マークを再生す
ることができる。このことにより、グルーブ21及びラ
ンド22の双方に記録を行っても互いの信号のクロスト
ークがなく再生することができる。従って、情報信号を
グルーブ21及びランド22の両方に記録して、記録密
度を高めることが可能となる。
【0040】また、グルーブ21とランド22の境界と
なるグルーブ21の一方の側壁(ランド22の側壁でも
ある)の一部にはアドレス記録部24が設けられる。図
1の平面図である図4に示すように、このアドレス記録
部24は、ランド22側に凸状態となった複数の凸部2
4aが形成され、その結果グルーブ21の側壁が光ディ
スク1の半径方向に凹凸状に蛇行するように形成されて
いる。つまり、グルーブ21のグルーブ幅は凸部24a
で広くなっている。このような側壁の蛇行によりアドレ
ス情報が記録される。ここで、アドレス記録部24の側
壁の幅の変化の周波数(蛇行周波数)は、トラッキング
サーボ系の応答周波数より高く設定している。
【0041】各々のグルーブ21に形成された各アドレ
ス記録部24は、光ディスク1の半径方向に互いに揃う
ように形成される。即ち、各アドレス記録部24が揃う
ことにより、図3に示すような領域26が形成されるこ
とになる。この領域26は、1箇所あるいは複数箇所、
放射状に配置される。そして各領域26の間の領域に情
報記録部25が設けられる。従って、1本のトラックを
見ると、領域26(アドレス記録部24)、情報記録部
25、領域26、情報記録部25、…というように交互
にトラッキングされることになる。
【0042】このようにアドレス記録部24が離散的に
配置されると、アドレス記録部24に続く情報記録部2
5の情報が一つの単位として構成され(いわゆるセクタ
構成)、情報を頻繁にやりとりする計算機用のメモリに
適した構成となる。即ち、アドレス信号の検出のタイミ
ングを正確にとることができ、他のトラックへのアクセ
スの際にもアドレス信号を確実に検出でき、高速なアク
セスが可能となる。なお、領域26の数は使用する目的
に応じて設定すればよい。
【0043】なお、ここでは図3に示したように、各ア
ドレス記録部24を同一半径上に配置して領域26を形
成する構成としたが、図10に示すように、アドレス記
録部54を光ディスクの半径方向の異なった位置に形成
することも可能である。つまり、グルーブ51の側壁
(ランド52の側壁でもある)に形成された各アドレス
記録部54が、同一半径上に配置されないようにする。
【0044】このような構成は、記録再生時にCLV
(Constant Line Velosity;線速一定)、ZCAV(Zo
ned Constant Angular Velosity ;疑似角速度一定)、
あるいはZCLV(Zoned Constant Line Velosity;疑
似線速度一定)のようなフォーマットにも適用可能であ
る。即ち、アドレス記録部が半径方向のある一定な位置
に並ばないようなフォーマットにも適用可能であるの
で、これにより、光ディスクの内外周で線速に応じてア
ドレス記録部を配置でき、内外周での記録密度を一定に
近く保つことができる。この結果、光ディスクの記録容
量の拡大を図ることが可能である。
【0045】上述の図4の構成ではグルーブ21の幅が
アドレス記録部24で広くなるように変化させてアドレ
ス信号を記録する形になっている。また、本願発明の特
徴部分であるアドレス記録部(蛇行部)を有する光ディ
スクの構造を理解するための参考となる他の構造として
は、逆にグルーブの幅がアドレス記録部で狭くなるよう
に変化させてアドレス信号を記録する構成を挙げること
ができる。即ち、図5に示すように、グルーブ31とラ
ンド32を有する光ディスクにおいて、ランド32の幅
がアドレス記録部34で広くなるように変化させる構成
である
【0046】上記図4や図5に示す構成は、本願発明の
構成には含まれない。本願発明においては、図6に示す
ように、グルーブ41とランド42を有する光ディスク
において、グルーブ41側への蛇行振幅とランド42側
への蛇行振幅とを両方有するアドレス記録部44を備え
る。つまり、グルーブ41の側壁に凸部41aと凹部4
1bとを形成する構成である。ここで、図7に示すよう
に、凸部41aではグルーブ41の幅が広くなるように
ランド42側に振幅aだけ変化し、凹部41bではグル
ーブ41の幅が狭くなるようにグルーブ41側に振幅b
だけ変化している。なお、図6において、グルーブ41
とランド42とが逆で、41がランドで42がグルーブ
となる構成としてもよいことは言うまでもない。
【0047】次に、図7に示すアドレス記録部44から
の信号の再生のようすを図8に示す。
【0048】グルーブ41の幅の2分割点を結んだ中心
線C1 上を光スポットSがトラッキングし、光スポット
Sが相対的に図中の矢印方向に移動するとする。このと
き得られるトラッキング信号は図8のようになる。即
ち、トラッキングサーボ系によりトラッキングされてい
るため、アドレス記録部44以外の部分ではトラック誤
差信号は実質的に0となるが、アドレス記録部44では
その側壁の幅の変化に応じて変化する。
【0049】これは、アドレス記録部44の蛇行周波数
をサーボ系の応答周波数より高く設定してあるため、ア
ドレス記録部44をトラッキングしたときには蛇行周波
数にはサーボ系が応答せず、トラック誤差信号が発生す
るからである。つまり、光スポットSはアドレス記録部
44をトラッキングする際には、中心線C1 上ではな
く、アドレス記録部44の平均幅のほぼ2分割点を結ん
だ中心線上をトレースすることになる。
【0050】ここでアドレス記録部44におけるトラッ
キング信号の振幅は、トラック幅に換算して片側にa/
2、反対側にb/2となる。これは、図7ではトラック
幅の変化がそれぞれa・bであるから、アドレス記録部
44における光スポットSの中心位置からのずれは、幅
の変化量の1/2になるからである。
【0051】またこのとき、アドレス記録部44に記録
されたアドレス信号自体のDC成分が0であり、またア
ドレス記録部44の幾何学的な形状としてa=bであ
る。したがって、トラック誤差信号の平均値は0とな
り、アドレス記録部44を通過する際にトラック誤差信
号にオフセットが生じることはないことを示している。
【0052】このようにして、トラッキング信号に含ま
れる蛇行周波数成分を取り出すことによって、情報信号
に影響を与えることなく、アドレス信号を検出すること
ができる。
【0053】なお、前記光検出器9、あるいは光検出器
13・14によって検出された反射光量の変化を検出す
ることによって、アドレス信号を得る構成とすることも
できる。図7に示すアドレス記録部44からの反射光量
を図9に示す。
【0054】通常、グルーブの幅が狭くなるとグルーブ
による回折効果により反射光量が低下するため、幅が狭
くなっている部分では反射光量が低下し、逆に幅の広い
部分では反射光量が増大する。従って、図7のような振
幅a・bを有するアドレス記録部44からの反射光量の
変化は図9のようになる。これにより、トラック誤差信
号を検出するのではなく、反射光量を検出してアドレス
記録部44からアドレス信号を得ることも可能である。
【0055】この場合には、トラック誤差信号を高速で
検出する必要がなく、図2(a)の演算回路10に高速
な応答性を持たせる必要がない。通常サーボ系の信号帯
域はアクチュエータの機械の応答速度によるため数十〜
数百kHz以下であり、情報信号の帯域は数MHz〜数
十MHzである。このためそれらを検出する検出系もこ
れに対応して作られるので、サーボ系の検出系で高速の
信号検出を行おうとすると性能的には過剰品質となる。
従って、反射光量によってアドレス信号を得る場合に
は、全光量を検出する検出器(図2(a)では光検出器
13・14)にのみ高速な検出が可能な増幅器16を備
えればよい。このようにすると検出系が過剰品質なるこ
となく簡単になるというメリットがある。
【0056】以上のように本実施の形態における光ディ
スクは、グルーブまたはランドの一方の側壁の一部のみ
が蛇行したアドレス記録部を有する構成である。このと
き、アドレス記録部に情報信号を記録しないようにすれ
ば、アドレス記録部の側壁の蛇行振幅を、従来の蛇行量
に比べてはるかに大きくすることが可能である。これ
は、アドレス記録部に情報を記録しない場合には、蛇行
信号が情報信号に与える影響を考えなくても良いので、
十分蛇行信号がとれるように側壁の振幅を大きくしてよ
いからである。
【0057】例えば、従来のグルーブを蛇行させる形式
の光ディスクでは蛇行振幅はプラスマイナス50nm程
度以下(これはグルーブ幅が約0.8μmの場合では約
5〜6%である)にする必要があったが、本実施の形態
ではそのように押さえる必要はなく、図7に示したよう
に、おおよそグルーブ幅の50%程度まで(例えば、グ
ルーブ幅を0.8μmとすると0.4μm程度まで)振
幅を大きくすることができる。また、同様のことは、図
4及び図5の形式のアドレス記録部についても言える。
【0058】つまり、蛇行振幅がグルーブ幅の約5〜5
0%であれば、情報信号に影響を与えることなく蛇行信
号を検出することが可能となる。このように蛇行振幅を
大きくすることで、信号の信頼性を向上させ、アドレス
信号の再生時の誤り率を低下させることが可能である。
【0059】また、逆に、アドレス記録部の蛇行振幅を
小さくして、アドレス記録部にも情報信号を記録する構
成とすることもできる。この場合はアドレス記録部も情
報記録部として用いることができるので、記録容量を増
やすことが可能となる。
【0060】
【0061】次に、本実施の形態の光ディスク基板を作
製する方法について説明する。まずフォトレジスト(光
感光性材料)を塗布した原盤(基板)に光ビームを照射
することによって、フォトレジストにグルーブ、ラン
ド、及びピット等の所望のパターンを記録する。これを
現像して不要なフォトレジストを除去し、ニッケル等の
金属をメッキすることによって、レジストのパターンを
メッキ膜に転写する。
【0062】そして原盤からこのメッキ膜をはがして、
これをスタンパーとする。このスタンパーを金型とし
て、プラスティックの成形することにより、グルーブ、
ランド、及びピット等の所望のパターンを有する光ディ
スク基板が製造される。この基板上に記録媒体層を形成
すると上述の光ディスクが得られる。
【0063】図11に、フォトレジストに所望のパター
ンを記録するための記録装置の一例を示す。
【0064】記録装置は、原盤73上のフォトレジスト
を感光させるためのアルゴンレーザ60を備えている。
このアルゴンレーザ60からの光ビームは、ミラー61
で反射され、ビームスプリッタ62に入射する。光ビー
ムはビームスプリッタ62によって2分割され、その一
方は収束用の凸レンズ64aを介して光変調器65aに
導かれる。光変調器65a及び凸レンズ66aを通って
光偏向器67aに入射した光ビームは、1/2波長板6
8で偏光面が90°回転させられて偏光ビームスプリッ
タ69に入射される。
【0065】一方、ビームスプリッタ62によって2分
割された光ビームの他方は、ミラー63、凸レンズ64
b、光変調器65b、凸レンズ66b、光偏向器67
b、及びミラー70を介して偏光ビームスプリッタ69
に入射される。そして、光ビームは、偏光ビームスプリ
ッタ69で再び一つに合成される。
【0066】この2本の光ビームをミラー71を介して
対物レンズ72に導き、フォトレジストを塗布した原盤
73の表面に結像させる。原盤73がスピンドル74に
より回転させられる一方、対物レンズ72が原盤73の
半径方向(図中の矢印方向)に駆動させられることで、
螺旋状または同心円状のトラックが記録される。
【0067】ここで、光ビームを2つに分割しそれらを
再合成して対物レンズ72に入射させているので、2つ
の光スポットが原盤73上に結像させられることにな
る。また、2つの光ビームの光路上に、各々光変調器6
5a・65b、光偏向器67a・67bが備えられてい
るので、各光ビームに対して変調及び偏向を行うことが
できる。
【0068】図12に基づいて、原盤73上にパターン
を記録する方法を説明する。グルーブ81を記録する場
合には、2つの光スポットS3 ・S4 をトラックの長手
方向に直交する方向(原盤73の半径方向)に、所望の
グルーブ幅となるように並べて記録する。アドレス記録
部84を記録するときは、以下のように行う。まずグル
ーブ81の幅を狭くする部分では光スポットS4 のみを
用いて記録する。一方、グルーブ81の幅を広くする部
分では2個の光スポットS3 ・S4 を用い、かつ光スポ
ットS3 を原盤73の半径方向に移動させて記録する。
これをアドレス信号に基づいて繰り返して記録すると、
アドレス記録部84が形成される。
【0069】光スポットS3 を半径方向に駆動するの
は、図11での光偏向器67a(あるいは67b)を用
いて行うことが可能である。この方法によれば、グルー
ブ81あるいはランド82の側壁のアドレス記録部84
の形状を自由に制御することができる。即ち、原盤73
の半径方向への移動量を変えることによりアドレス記録
部84の振幅を自由に制御することが可能である。
【0070】なお、本実施の形態では、光記録媒体とし
て光ディスクを適用して説明したが、これに限られるこ
とはなく、光カードや光テープをおいても同様の効果が
得られることは言うまでもない。
【0071】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の光記録媒体は、グルーブまたはランドの一方の側壁の
一部のみが蛇行した蛇行部を有し、上記蛇行部はランド
側への蛇行振幅である凸部とグルーブ側への蛇行振幅で
ある凹部とを備え、上記凸部の振幅と上記凹部の振幅と
は等しい構成である。これにより、情報を再生したとき
の情報信号に蛇行部による蛇行信号が混入して信号品質
が低下することがないので、高品質の情報信号を得るこ
とができるという効果を奏する。
【0072】請求項2に記載の光記録媒体は、請求項1
に記載の構成に加えて、上記光記録媒体は光ディスクで
あり、該光ディスクの各トラックに形成された蛇行部
が、それぞれ光ディスクの半径方向に揃って形成される
構成である。
【0073】これにより、蛇行部以外の情報を記録する
部位も上記半径方向に揃うことになるので、アドレス信
号の検出のタイミングを正確にとることができ、他のト
ラックへのアクセスの際にもアドレス信号を確実に検出
でき、高速なアクセスが可能となるという効果を奏す
る。
【0074】請求項3に記載の光記録媒体は、請求項1
に記載の構成に加えて、上記光記録媒体は光ディスクで
あり、該光ディスクのトラックに形成された蛇行部が、
隣のトラックに形成された蛇行部と光ディスクの半径方
向で異なる位置に形成される構成である。
【0075】これにより、光ディスクの内外周で線速に
応じてアドレス部分を配置でき、内外周での記録密度を
一定に近く保つことができ、記録容量の拡大を図ること
が可能であるという効果を奏する。
【0076】請求項4に記載の光情報再生方法は、グル
ーブまたはランドの一方の側壁の一部のみが蛇行した蛇
行部を有し、上記蛇行部はランド側への蛇行振幅である
凸部とグルーブ側への蛇行振幅である凹部とを備え、上
記凸部の振幅と上記凹部の振幅とは等しい光記録媒体に
対して、光ビームを照射することによって得られる反射
光を検出し、検出された上記反射光からの信号に基づい
てトラッキング信号を検出し、該トラッキング信号に含
まれるグルーブまたはランドの上記蛇行部による蛇行周
波数成分を取り出す方法である。
【0077】これにより、情報信号に影響を与えること
なく蛇行信号を検出することができるという効果を奏す
る。
【0078】請求項5に記載の光情報再生方法は、グル
ーブまたはランドの一方の側壁の一部のみが蛇行した蛇
行部を有し、上記蛇行部はランド側への蛇行振幅である
凸部とグルーブ側への蛇行振幅である凹部とを備え、上
記凸部の振幅と上記凹部の振幅とは等しい光記録媒体に
対して、光ビームを照射することによって得られる反射
光量を検出し、該反射光量の変化を検出することによっ
て、グルーブまたはランドの蛇行部による蛇行周波数成
分を取り出す方法である。
【0079】これにより、トラッキング信号を検出する
検出系に高速な応答性を持たせる必要がなく、安価な検
出系を構成することが可能となるという効果を奏する。
【0080】請求項6に記載の光記録媒体の製造方法
は、ランド、またはランド間の溝であるグルーブからな
るトラックに対して光ビームが照射されることによって
情報の記録、再生、あるいは消去がなされる、上記グル
ーブまたはランドの一方の側壁の一部のみが蛇行した蛇
行部を有し、上記蛇行部はランド側への蛇行振幅である
凸部とグルーブ側への蛇行振幅である凹部とを備え、上
記凸部の振幅と上記凹部の振幅とは等しい光記録媒体の
製造方法であって、基板に光感光性材料を塗布する工程
と、上記蛇行部を形成する際に、少なくとも2本の光ビ
ームをトラックの長手方向に直交する方向に離間させ、
該光ビームのうちの1本を上記直交方向に振動させなが
ら照射することによって、上記光感光性材料を露光する
工程とを有する方法である。
【0081】これにより、蛇行部の形状を自由に制御す
ることが可能であるので、グルーブまたはランドの一方
の側壁の一部のみを蛇行させた蛇行部を容易に形成する
ことができるという効果を奏する。請求項7に記載の光
記録媒体は、光ビームの照射により、ランド及びランド
間の溝であるグルーブからなるトラックに対して情報の
記録、再生、あるいは消去がなされる光記録媒体におい
て、各トラックに、情報記録部と、情報信号を記録しな
いアドレス記録部とを有しており、該アドレス記録部
は、一方の側壁の蛇行によりアドレスを記録しており、
その蛇行している部位は、ランド側への蛇行振幅である
凸部とグルーブ側への蛇行振幅である凹部とを備え、上
記凸部の振幅と上記凹部の振幅とは等しい構成である。
この光記録媒体によれば、蛇行信号が情報信号に影響を
与えることがなくなる。請求項8に記載の光記録媒体
は、上記アドレス記録部における側壁の蛇行の蛇行振幅
が、グルーブ幅の5%〜50%である構成である。この
構成によれば、信号の信頼性を向上させ、アドレス信号
の誤り率を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる光ディスクの構成
を理解するための参考となる構成例を示す斜視図であ
る。
【図2】上記光ディスクを適用する場合の光情報記録再
生装置の構成例を示す構成図である。
【図3】上記光ディスクにおけるアドレス記録部の配置
例を示す平面図である。
【図4】上記アドレス記録部の平面図である。
【図5】アドレス記録部の構成を理解するための参考と
なる他の構成例を示す平面図である。
【図6】アドレス記録部の構成例を示す平面図である。
【図7】図6のアドレス記録部をトラッキングするとき
の説明図である。
【図8】図7に示すトラッキングによって得られるトラ
ッキング信号を示す波形図である。
【図9】図7に示すトラッキングによって得られる光デ
ィスクの反射光量を示す波形図である。
【図10】アドレス記録部の他の配置例を示す斜視図で
ある。
【図11】フォトレジストの感光工程で使用される記録
装置の構成例を示す構成図である。
【図12】上記記録装置を用いてアドレス記録部を形成
する方法を示す説明図である。
【図13】従来の光ディスクにおけるグルーブ及びラン
ドの蛇行方式を示す平面図である。
【図14】従来の光ディスクにおけるグルーブあるいは
ランドの他の蛇行方式を示す平面図である。
【図15】従来の光ディスクにおける共用アドレス方式
を示す平面図である。
【符号の説明】
1 光ディスク(光記録媒体) 21 グルーブ 22 ランド 24 アドレス記録部(蛇行部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−198717(JP,A) 特開 平9−102143(JP,A) 特開 平8−106652(JP,A) 特開 平5−314538(JP,A) 特開 平4−195939(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/30

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランド、またはランド間の溝であるグルー
    ブからなるトラックに対して光ビームが照射されること
    によって、情報の記録、再生、あるいは消去がなされる
    光記録媒体において、 上記グルーブまたはランドの一方の側壁の一部のみが蛇
    行した蛇行部を有し、上記蛇行部はランド側への蛇行振
    幅である凸部とグルーブ側への蛇行振幅である凹部とを
    備え、上記凸部の振幅と上記凹部の振幅とは等しいこと
    を特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】上記光記録媒体は光ディスクであり、 該光ディスクの各トラックに形成された蛇行部が、それ
    ぞれ光ディスクの半径方向に揃って形成されることを特
    徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】上記光記録媒体は光ディスクであり、 該光ディスクのトラックに形成された蛇行部が、隣のト
    ラックに形成された蛇行部と光ディスクの半径方向で異
    なる位置に形成されることを特徴とする請求項1に記載
    の光記録媒体。
  4. 【請求項4】グルーブまたはランドの一方の側壁の一部
    のみが蛇行した蛇行部を有し、上記蛇行部はランド側へ
    の蛇行振幅である凸部とグルーブ側への蛇行振幅である
    凹部とを備え、上記凸部の振幅と上記凹部の振幅とは等
    しい光記録媒体に対して、光ビームを照射することによ
    って得られる反射光を検出し、 検出された上記反射光 からの信号に基づいてトラッキン
    グ信号を検出し、該トラッキング信号に含まれるグルー
    ブまたはランドの蛇行部による蛇行周波数成分を取り出
    すことを特徴とする光情報再生方法
  5. 【請求項5】グルーブまたはランドの一方の側壁の一部
    のみが蛇行した蛇行部を有し、上記蛇行部はランド側へ
    の蛇行振幅である凸部とグルーブ側への蛇行振幅である
    凹部 とを備え、上記凸部の振幅と上記凹部の振幅とは等
    しい光記録媒体に対して、光ビームを照射することによ
    って得られる反射光量を検出し、 該反射光量の変化を検出することによって、グルーブま
    たはランドの蛇行部による蛇行周波数成分を取り出すこ
    とを特徴とする光情報再生方法
  6. 【請求項6】ランド、またはランド間の溝であるグルー
    ブからなるトラックに対して光ビームが照射されること
    によって情報の記録、再生、あるいは消去がなされる、
    上記グルーブまたはランドの一方の側壁の一部のみが蛇
    行した蛇行部を有し、上記蛇行部はランド側への蛇行振
    幅である凸部とグルーブ側への蛇行振幅である凹部とを
    備え、上記凸部の振幅と上記凹部の振幅とは等しい光記
    録媒体の製造方法であって、 基板に光感光性材料を塗布する工程と、 上記蛇行部を形成する際に、少なくとも2本の光ビーム
    をトラックの長手方向に直交する方向に離間させ、該光
    ビームのうちの1本を上記直交方向に振動させながら照
    射することによって、上記光感光性材料を露光する工程
    とを有することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  7. 【請求項7】光ビームの照射により、ランド及びランド
    間の溝であるグルーブからなるトラックに対して情報の
    記録、再生、あるいは消去がなされる光記録媒体におい
    て、 各トラックに、情報記録部と、情報信号を記録しないア
    ドレス記録部とを有しており、 該アドレス記録部は、一方の側壁の蛇行によりアドレス
    を記録しており、その蛇行している部位は、ランド側へ
    の蛇行振幅である凸部とグルーブ側への蛇行振幅である
    凹部とを備え、上記凸部の振幅と上記凹部の振幅とは等
    しいことを特徴とする光記録媒体。
  8. 【請求項8】上記アドレス記録部における側壁の蛇行の
    蛇行振幅が、グルーブ幅の5%〜50%であることを特
    徴とする請求項7に記載の光記録媒体。
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