JP3483187B2 - 光ケーブルのリサイクル方法 - Google Patents

光ケーブルのリサイクル方法

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JP3483187B2
JP3483187B2 JP05444197A JP5444197A JP3483187B2 JP 3483187 B2 JP3483187 B2 JP 3483187B2 JP 05444197 A JP05444197 A JP 05444197A JP 5444197 A JP5444197 A JP 5444197A JP 3483187 B2 JP3483187 B2 JP 3483187B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有価的・安全な処
理法で、しかも廃棄物を出さず、地球環境に貢献できる
光ケーブルのリサイクル方法に関する。
【0002】
【従来の技術】全国から撤去され、廃棄処理される電力
ケーブル、通信ケーブルなどのケーブル類は、毎年膨大
な量にのぼる。
【0003】これらの廃ケーブル類の内、銅を芯材とし
た電力ケーブル及び通信メタルケーブル類は、回収され
た後、処理業者の工場に持ち込まれ、解体、粉砕などの
中間処理を受け、銅、鉄、アルミなどの有価物が回収さ
れている。
【0004】しかしながら、外被シースに用いられるプ
ラスチック類を中心とした残さは、ケーブル構成材に占
める割合が大きいにもかかわらず、有価的処理法の開発
や、再生品の市場開拓が立ち後れているため、一部再生
に廻される他は殆ど焼却、埋め立て処理されている。
【0005】プラスチックのリサイクル方法としては、
材料そのものを再生品に利用するマテリアルリサイクル
方法、材料をモノマーに分解して利用するケミカルリサ
イクル方法、材料を熱源として利用するサーマルリサイ
クル方法などが開発段階にあり、今後、徐々にプラスチ
ック類の廃棄リサイクル問題は解決されていくものと思
われる。
【0006】このように、銅を芯材としたケーブルの場
合には、プラスチック類の廃棄に問題はあるものの、
銅、鉄、アルミなどの有価金属類を売却することにより
処理費用がまかなわれているため、現時点で問題は生じ
ていない。
【0007】ここで、通信ケーブルの内、将来の情報通
信社会の担い手である光ケーブルの場合を考えてみる。
【0008】光ケーブルは、今後、メタルケーブルに代
わり、全国的なネットワークとして広範囲に敷設される
ことが予測される。
【0009】光ケーブルの廃棄量は、現在のところ年数
百トン程度であるが、今後、敷設が進むにつれて幾何級
数的に増大し、全光化が達成される2020年には年2
万トンにものぼるものと推定されている。
【0010】光ケーブルの廃棄リサイクル問題を考える
場合、光ケーブルの構造が非常に重要な検討課題とな
る。
【0011】図15〜図19は、代表的な屋外敷設用の
光ケーブル構造を示したものであり、図15はガス保守
用のアルミラミネートテープを施したアルミラップ付き
SM型屋外光ケーブル、図16はアルミラップ付き多芯
SM型屋外光ケーブル、図17は防水用の吸水部材を施
した防水型屋外光ケーブル、図18は多芯SM防水型屋
外光ケーブル、図19はAl、Fe、Cu等の金属部材
を用いない無誘導・防水型屋外光ケーブルである。
【0012】図中、図15において、1は60芯アルミ
ラップ付きSM型屋外光ケーブル(ケーブル径18m
m)、2は外被シース(厚さ2mm)、3はアルミラミ
ネートテープ(Alとポリエチレンのラミネート材)、
4はスロット押さえ巻用のプラスチックテープ、5はポ
リエチレン製のスロット(スロット径13mm)、6は
4芯光ファイバテープ芯線、7は光ファイバテープ芯線
6を収容するため、スロット5の周囲等間隔長手方向に
連続して形成された溝、8は介在対(発泡ポリエチレン
被覆銅線)、9は空きユニット、10はスロット抗張力
体(亜鉛メッキ鋼撚線)である。
【0013】図16において、11は800芯アルミラ
ップ付き多芯SM型屋外光ケーブル(ケーブル径40m
m)、12は外被シース(厚さ2.5mm)、13はコ
ア押さえ巻用のプラスチックテープ、14はマルチユニ
ット、15はプラスチック製のマルチユニット押さえ巻
き、16はケーブル抗張力体(亜鉛メッキ鋼撚線)、1
7はポリエチレン製の抗張力体被覆層、18はプラスチ
ック製の介在紐である。
【0014】図17において、20は40芯防水型屋外
光ケーブル(ケーブル径15mm)、21は外被シース
(厚さ2mm)、22はスロット押さえ巻用の吸水テー
プ、23は吸水紐、24は芳香族ポリアミド製の引き裂
き紐である。
【0015】図18において、25は800芯SM・防
水型屋外光ケーブル(ケーブル径40mm)、26は外
被シース(厚さ2.5mm)、27はコア押さえ巻き用
のプラスチックテープ、28はパウダー状の吸水材、2
9は吸水紐である。
【0016】図19において、30は60芯無誘導・防
水型屋外光ケーブル(ケーブル径18mm)、31は外
被シース(厚さ2mm)、32はFRP製の中心抗張力
体(4.5mm径)である。
【0017】ここで、屋外敷設ケーブル用の外被シース
材料としては、数%のカーボンブラックを配合した通常
ポリエチレン及び通常ポリエチレンに酸化マグネシウム
などの難燃剤を所定量配合した難燃ポリエチレンが用い
られている。
【0018】また、図20は、光ファイバーテープ芯線
33の構造を示したものであり、等間隔に並べたSM型
光ファイバ34をウレタンアクリレート等の光硬化型樹
脂35により固定してある。
【0019】光ファイバテープ芯線としては、図16に
示す4芯の場合の他、更に高密度化するため8芯とした
場合がある。
【0020】図15〜図19に示した屋外光ケーブル
は、この光ファイバテープ芯線をスロットのユニット内
に積層することにより高密度化を達成している。
【0021】図21〜図23は、代表的な局内敷設用光
ケーブルの構造を示したものである。
【0022】図中、図21において、40は2芯局内光
ケーブル(ケーブル径7mm)、41は外被シース(厚
さ1.75mm)、42はコード押さえ巻用のプラスチ
ックテープ、43は光ファイバコード、44は抗張力体
(亜鉛メッキ鋼線)、45はPVC製の抗張力体被覆、
46は0.9mm径のナイロン被覆芯線、47は芳香族
ポリアミド製の抗張力体、48は光ファイバである。
【0023】図22において、50は4芯局内光ケーブ
ル、51は外被シース、52はケーブル抗張力体(亜鉛
メッキ鋼線)、53はPE製の抗張力体被覆層、54は
PE製の介在紐、55はケーブル芯押さえ巻である。
【0024】図23において、60は8芯局内光ケーブ
ル(ケーブル径11mm)、61は外被シース(厚さ
1.25mm)である。
【0025】図24は、高密度局内光ケーブルの構造を
示したものであり、70は40芯高密度局内光ケーブル
(ケーブル径24mm)、71は外被シース(厚さ2.
5mm)、72は光ファイバテープコード、73はPE
製の介在紐である。
【0026】ここで、局内敷設用ケーブルの外被シース
材料としては、難燃ポリエチレンが用いられている。
【0027】また、図25は光ファイバテープコード7
2の構成を示したものであり、(A)は4芯、(B)は
8芯の場合である。
【0028】図中、74は光ファイバ、75はウレタン
アクリレート被覆、76は芳香族アミド製の抗張力繊
維、77はPVC被覆である。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】光ケーブルは、このよ
うに種々の部材から構成されており、非常に多種類で複
雑な構造をしている。
【0030】そのため、光ケーブルを廃棄処理する場
合、銅ケーブルの廃棄処理と比較して次のような問題点
を抱えている。
【0031】(1) 光ケーブルの構成構素は、図15
〜図25に示すように、ほとんどプラスチックとガラス
により占められており、廃棄処理費用に見合うだけの有
価的要素がほとんどない。そのため、撤去された光ケー
ブルは、現在、単純焼却処理を施したり、あるいは処理
業者の工場内に山積みの状態となっていて、銅ケーブル
のように積極的なリサイクルがされていない。
【0032】(2) 光ファイバは剛直で、その破断面
が極めて鋭利なため、廃棄処理時に作業者の手に突き刺
さったり、燃焼した場合に出る焼却灰を埋め立てる際、
焼却灰中のガラスファイバが地面に露出して安全上極め
て危険である。
【0033】以上示した問題点は、光ケーブルの廃棄処
理を考える上で是非とも解決せねばらず、廃棄処理費用
の面でも、安全上の面でも、有効に処理することのでき
る廃棄処理方式の実現が強く望まれている。
【0034】また、地球環境や資源保護の立場から考え
ると、光ケーブルの処理法として廃棄物を出さない完全
リサイクルが理想とされる。
【0035】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、有価的・安全な処理法で、しかも廃棄物を出さない
リサイクル方法で、地球環境に貢献できる光ケーブルの
リサイクル方法を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、発明者らは、光ケーブルに関する種々のリサイクル
方法について鋭意研究努力を重ねた結果、以下に示すよ
うな手段を講じ、いかなる構造の光ケーブルでも、リサ
イクルできることを見い出した。
【0037】その結果、簡潔な装置で、有価的に、しか
も光ファイバを安全に処理することができ、廃棄物を出
さずに地球環境に貢献できる光ケーブルのリサイクル方
法を実現した。
【0038】すなわち、本発明の光ケーブルのリサイク
ル方法は、アルミラップ付き屋外光ケーブルを、アルミ
ラップ付き外被シースとコアとに解体分離する工程と、
該アルミラップ付き外被シースを粉砕し、第1のナゲッ
トを製造する工程と、該第1のナゲットを、アルミと第
2のナゲットとに分離する工程と、前記コアを、スロッ
トと残さとに解体分離する工程と、該スロットを、鉄と
スロット部材とに分離する工程と、前記残さを粉砕し、
第3のナゲットを製造する工程と、該第3のナゲット
を、低比重部材と第4のナゲットとに分離する工程と、
該第4のナゲットを、銅と第5のナゲットとに分離する
工程と、該第5のナゲットを、前記低比重部材と共に収
集し、無害化処理する工程と、前記第2のナゲットと、
スロット部材と、アミルと、鉄と、銅を、各々再生原料
としてリサイクルする工程とからなることを特徴とす
る。
【0039】また本発明の光ケーブルのリサイクル方法
は、アルミラップ付き高密度屋外光ケーブルを、アルミ
ラップ付き外被シースとコアとに解体分離する工程と、
該アルミラップ付き外被シースを粉砕し、第1のナゲッ
トを製造する工程と、該第1のナゲットを、アルミと第
2のナゲットとに分離する工程と、前記コアを、スロッ
トと残さとに解体分離する工程と、該スロットを、鉄と
スロット部材とに分離する工程と、前記残さを粉砕し、
第3のナゲットを製造する工程と、該第3のナゲット
を、低比重部材と第4のナゲットとに分離する工程と、
該第4のナゲットを、鉄と第5のナゲットとに分離する
工程と、該第5のナゲットを、銅と第6のナゲットとに
分離する工程と、該第6のナゲットを、前記低比重部材
と共に収集し、無害化処理する工程と、前記第2のナゲ
ットと、スロット部材と、アミルと、鉄と、銅を、各々
再生原料としてリサイクルする工程とからなることを特
徴とする。
【0040】また本発明の光ケーブルのリサイクル方法
は、防水型屋外光ケーブルを、外被シースとコアとに解
体分離する工程と、該外被シースを粉砕し、第1のナゲ
ットを製造する工程と、前記コアを、スロットと残さと
に解体分離する工程と、該スロットを、鉄とスロット部
材とに分離する工程と、前記残さを粉砕し、第2のナゲ
ットを製造する工程と、該第2のナゲットを、低比重部
材と第3のナゲットとに分離する工程と、該第3のナゲ
ットを、銅と第4のナゲットとに分離する工程と、該第
4のナゲットを、前記低比重部材と共に収集し、無害化
処理する工程と、前記第1のナゲットと、スロット部材
と、鉄と、銅を、各々再生原料としてリサイクルする工
程とからなることを特徴とする。
【0041】また本発明の光ケーブルのリサイクル方法
は、防水型高密度屋外光ケーブルを、外被シースとコア
とに解体分離する工程と、該外被シースを粉砕し、第1
のナゲットを製造する工程と、前記コアを、スロットと
残さとに解体分離する工程と、該スロットを、鉄とスロ
ット部材とに分離する工程と、前記残さを粉砕し、第2
のナゲットを製造する工程と、該第2のナゲットを、低
比重部材と第3のナゲットとに分離する工程と、該第3
のナゲットを、鉄と第4のナゲットとに分離する工程
と、該第4のナゲットを、銅と第5のナゲットとに分離
する工程と、該第5のナゲットを、前記低比重部材と共
に収集し、無害化処理する工程と、前記第1のナゲット
と、スロット部材と、鉄と、銅を、各々再生原料として
リサイクルする工程とからなることを特徴とする。
【0042】また本発明の光ケーブルのリサイクル方法
は、前記スロット処理工程が、該スロットを粉砕してナ
ゲットを製造する工程と、該ナゲットを鉄とスロット部
材のナゲットとに分離する工程からなることを特徴とす
る。
【0043】また本発明の光ケーブルのリサイクル方法
は、前記スロット処理工程が、該スロットをロールプレ
スにかけ、抗張力線とスロット部材とに分離する工程で
あることを特徴とする。
【0044】また本発明の光ケーブルのリサイクル方法
は、無誘導・防水型屋外光ケーブルを、外被シースとコ
アとに解体分離する工程と、該外被シースを粉砕し、第
1のナゲットを製造する工程と、前記コアを粉砕し、第
2のナゲットを製造する工程と、該第2のナゲットを、
無害化処理する工程と、前記第1のナゲットを、再生原
料としてリサイクルする工程とからなることを特徴とす
る。
【0045】また本発明の光ケーブルのリサイクル方法
は、コード型局内光ケーブルを、外被シースとコアとに
解体分離する工程と、該外被シースを粉砕し、第1のナ
ゲットを製造する工程と、前記コアを粉砕し、第2のナ
ゲットを製造する工程と、該第2のナゲットを、低比重
部材と第3のナゲットとに分離する工程と、該第3のナ
ゲットを、鉄と第4のナゲットとに分離する工程と、該
第4のナゲットを、前記低比重部材と共に収集し、無害
化処理する工程と、前記第1のナゲットと、鉄を、各々
再生原料としてリサイクルする工程とからなることを特
徴とする。
【0046】また本発明の光ケーブルのリサイクル方法
は、アルミラップ付き高密度コード型局内光ケーブル
を、アルミラップ付き外被シースとコアとに解体分離す
る工程と、該アルミラップ付き外被シースを粉砕し、第
1のナゲットを製造する工程と、該第1のナゲットを、
アルミと第2のナゲットとに分離する工程と、前記コア
を粉砕し、第3のナゲットを製造する工程と、該第3の
ナゲットを、低比重部材と第4のナゲットとに分離する
工程と、該第4のナゲットを、鉄と第5のナゲットとに
分離する工程と、該第5のナゲットを、前記低比重部材
と共に収集し、無害化処理する工程と、前記第2のナゲ
ットと、アルミと、鉄を、各々再生原料としてリサイク
ルする工程とからなることを特徴とする。
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】また本発明の光ケーブルのリサイクル方法
は、前記無害化処理工程が、高温焼却処理後、焼却灰を
高温溶融処理によりスラグ化する工程であり、更に、該
スラグを再生原料として用いることを特徴とする。
【0051】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態例を詳細に説明する。
【0052】光ケーブルの種類は、図15〜図25に示
すように多種類に及んでおり、当然、光ケーブルを構成
する材料の種類も各種類ごとに異なっている。
【0053】そのため、光ケーブルをリサイクルする方
法には、光ケーブルの構造を考慮するものと、考慮しな
いものの両方を考える必要がある。
【0054】以下に示す本発明の光ケーブルのリサイク
ル方法は、光ケーブルの構造を考慮してリサイクル処理
を行う第1〜第7の発明と、光ケーブルの構造を考慮せ
ずにリサイクル処理を行う第8〜第10の発明に分かれ
ている。
【0055】先ず、始めに、光ケーブルの構造を考慮し
てリサイクル処理を行う第1〜第7の発明について記
す。
【0056】第1の発明は、アルミラップ付き屋外光ケ
ーブルのリサイクル方法について、第2の発明は、アル
ミラップ付き高密度屋外光ケーブルのリサイクル方法に
ついて、第3の発明は、防水型屋外光ケーブルのリサイ
クル方法について、第4の発明は、防水型屋外高密度光
ケーブルのリサイクル方法について、第5の発明は、無
誘導・防水型屋外光ケーブルのリサイクル方法につい
て、第6の発明は、コード型局内光ケーブルのリサイク
ル方法について、第7の発明は、アルミラップ付き局内
高密度コード型光ケーブルのリサイクル方法について述
べている。
【0057】これらの発明は、代表的な光ケーブル7種
類についてのリサイクル方法を個々に述べたものである
が、他の構造の光ケーブルの場合においても、本発明の
リサイクル方法を用いれば同様にリサイクルすることが
できる。
【0058】第1の発明に係る光ケーブルのリサイクル
方法は、アルミラップ付き屋外光ケーブルを、アルミラ
ップ付き外被シースとコアとに解体分離する工程と、該
アルミラップ付き外被シースを粉砕し、第1のナゲット
を製造する工程と、該第1のナゲットを、アルミと第2
のナゲットとに分離する工程と、前記コアを、スロット
と残さとに解体分離する工程と、該スロットを、鉄とス
ロット部材とに分離する工程と、前記残さを粉砕し、第
3のナゲットを製造する工程と、該第3のナゲットを、
低比重部材と第4のナゲットとに分離する工程と、該第
4のナゲットを、銅と第5のナゲットとに分離する工程
と、該第5のナゲットを、前記低比重部材と共に収集
し、無害化処理する工程と、前記第2のナゲットと、ス
ロット部材と、アルミと、鉄と、銅を、各々再生材料と
してリサイクルする工程とからなることを特徴とする。
【0059】図1は、第1の発明におけるアルミラップ
付き屋外光ケーブルのリサイクル工程を示したものであ
る。
【0060】先ず、従来、銅ケーブルの解体に用いられ
ていた剥線機により、図15に示すアルミラップ付き屋
外光ケーブルのケーブル長手方向に沿って外被シースに
切れ込みを入れ、アルミ(Al)ラップ付き外被シース
とその他の構成材からなるコアとに解体分離する。
【0061】この時、アルミラップは外被シースと一体
になって分離される。
【0062】アルミラップと外被シースを強制的に分離
することは可能であるが、処理工程上、時間と労力を要
すので好ましくない。
【0063】従って、本発明においては、ナゲット化に
よるアルミラップと外被シースの分離を行った。
【0064】即ち、解体分離したアルミラップ付き外被
シースを破砕機に投入して粉砕し、第1のナゲットとし
て取り出す。
【0065】次に、この第1のナゲットをアルミ選別に
かけ、非鉄金属であるアルミを分離し、外被シース材料
から成る第2のナゲットを取り出す。
【0066】アルミ選別法としては、従来、非鉄金属の
分離に用いられている渦電流選別法が好適である。
【0067】この場合、第2のナゲットとしては、使用
されている外被シース材料に応じて、通常ポリエチレン
あるいは難燃ポリエチレンが得られる。
【0068】一方、分離したコアは、手作業により更に
解体し、スロットとその他の構成材からなる残さとに分
離する。
【0069】解体分離されたスロットは、ポリエチレン
からなるスロット部材と、その中心部に設けられた亜鉛
メッキ鋼撚線からなるスロット抗張力体により構成され
ているため、このままではリサイクルすることができな
い。
【0070】スロット部材とスロット抗張力体との分離
法としては、次のような方法をとることができる。
【0071】例えば、図2に示すように、スロットを破
砕機に投入して粉砕しナゲット化する。
【0072】このナゲットを鉄選別にかけ、スロット抗
張力体である鉄と、スロット部材であるポリエチレンか
らなるナゲットとに分離する。
【0073】鉄選別法としては、従来、磁性体の分離に
用いられている磁力選別法が好適である。
【0074】又、図3に示すように、スロットをロール
プレスに挿入して押しつぶし、スロット部材とスロット
抗張力体(鉄)とを分離することもできる。
【0075】先に解体分離した残さは、プラスチック製
のスロット押さえ巻、光ファイバテープ芯線、発泡ポリ
エチレン被覆銅線からなる介在対など、種々の部材の集
合体であるため、これ以上、手作業での選別分離は困難
である。
【0076】そこで、本発明では、解体分離した残さ
を、まとめて破砕機に投入して粉砕し、第3のナゲット
として取り出す。
【0077】第3のナゲットは、比重選別により、低比
重部材と第4のナゲットとに分離する。
【0078】比重選別法としては、従来の比重差選別法
(浮沈選別、浮遊選別、ハイドロサイクロン選別など)
でも、風力選別法でも、振動式比重選別法でもよく、比
重の差を利用して選別できるものであれば特に限定しな
い。
【0079】比重選別により低比重成分を除去した第4
のナゲットは、銅選別にかけ、銅と第5のナゲットとに
分離する。
【0080】銅選別法としては、上記従来の比重選別法
の内、電線ナゲットからの銅選別分離法として広く用い
られている振動式比重選別法が最も好適である。
【0081】第5のナゲットは、これ以上選別分離する
ことが困難であり、このままでは再生原料としてリサイ
クルすることができない。
【0082】そこで、第5のナゲットを前記低比重部材
と共に収集し、環境に影響を与えない無害化処理を施
す。
【0083】無害化処理法としては、以下に示す方法を
とることができる。
【0084】例えば、図4に示すように、高温焼却処理
により、第5のナゲットと低比重部材の混合処理物質中
の可燃物を焼却し、次いで、焼却により生じた焼却灰を
高温溶融処理によりスラグ化する。
【0085】この場合、高温焼却処理を行うための処理
温度は、700〜800℃程度が、高温溶融処理を行う
ための処理温度は、1300〜1400℃程度が好適で
ある。
【0086】ここで生成したスラグは、道路舗装用の原
料としてリサイクルすることができる。
【0087】又、図5に示すように、第5のナゲットと
低比重部材の混合処理物質を比重選別にかけ、光ファイ
バのガラスナゲットとその他の部材からなる低比重部材
ナゲットとに分離してそれぞれ再生原料としてリサイク
ルすることもできる。
【0088】即ち、ガラスナゲットは、そのまま廃棄し
てもよいし、他の部材と複合して構造物として用いても
よい。
【0089】ここで、ガラスナゲットの形状がまだ大き
く、鋭利で危険な場合には、再度粉砕して安全な形状を
有する微粒子ガラスナゲットまでナゲット化する。
【0090】又、分離した低比重部材ナゲットは、殆ど
プラスチック部材のため、公知のマテリアルリサイク
ル、サーマルリサイクル、ケミカルリサイクルなどの方
法により、再生原料としてリサイクルすることができ
る。
【0091】外被シース材料からなる第2のナゲット
と、ポリエチレンからなるスロット部材と、分離したア
ルミ、鉄、銅は、各々再生原料としてリサイクルするこ
とができる。
【0092】例えば、外被シース材料からなる第2のナ
ゲットは、光ケーブル被覆材料としての再利用が可能で
あり、スロット部材は、再スロットとしての利用の他、
色彩が白色であるため、他の分野におけるポリエチレン
原料としての適用を図ることができる。
【0093】また、アルミ、鉄、銅などの金属類は、比
較的優れた有価物質であるため、再生原料として有効に
利用することができる。
【0094】以上述べたように、第1の発明におけるリ
サイクル方法を講ずることにより、回収したアルミラッ
プ付き屋外光ケーブルを、有害な廃棄物を出さず、有価
的に安全リサイクルすることができ、しかも、光ファイ
バをスラグ化あるいは粉砕することにより、十分に処理
することが可能となる。
【0095】第2の発明に係る光ケーブルのリサイクル
方法は、アルミラップ付き高密度屋外光ケーブルを、ア
ルミラップ付き外被シースとコアとに解体分離する工程
と、該アルミラップ付き外被シースを粉砕し、第1のナ
ゲットを製造する工程と、該第1のナゲットを、アルミ
と第2のナゲットとに分離する工程と、前記コアを、ス
ロットと残さとに解体分離する工程と、該スロットを、
鉄とスロット部材とに分離する工程と、前記残さを粉砕
し、第3のナゲットを製造する工程と、該第3のナゲッ
トを、低比重部材と第4のナゲットとに分離する工程
と、該第4のナゲットを、鉄と第5のナゲットとに分離
する工程と、該第5のナゲットを、銅と第6のナゲット
とに分離する工程と、該第6のナゲットを、前記低比重
部材と共に収集し、無害化処理する工程と、前記第2の
ナゲットと、スロット部材と、アミルと、鉄と、銅を、
各々再生原料としてリサイクルする工程とからなること
を特徴とする。
【0096】図6は、第2の発明におけるアルミラップ
付き高密度屋外光ケーブルのリサイクル工程を示したも
のである。
【0097】先ず、第1の発明と同様、剥線機により図
16に示すアルミラップ付き高密度屋外光ケーブルの外
被シース長手方向に沿って切れ込みを入れ、アルミ(A
l)ラップ付き外被シースとその他の構成材からなるコ
アとに解体分離する。
【0098】アルミラップ付き外被シースの処理は、第
1の発明と同様、ナゲット化により行った。
【0099】即ち、解体分離したアルミラップ付き外被
シースを破砕機に投入して粉砕し、第1のナゲットとし
て取り出す。
【0100】次に、第1のナゲットをアルミ選別にか
け、非鉄金属であるアルミを分離し、外被シース材料か
ら成る第2のナゲットを取り出す。
【0101】この場合も、アルミ選別法としては、従来
の渦電流選別法が好適である。
【0102】又、外被シース材料である第2のナゲット
としては、第1の発明と同様、通常ポリエチレンあるい
は難燃ポリエチレンが得られる。
【0103】一方、分離したコアは、手作業により更に
解体し、スロットとその他の構成材からなる残さとに分
離する。
【0104】解体分離されたスロットは、ポリエチレン
からなるスロット部材と、その中心部に設けられた亜鉛
メッキ鋼撚線からなるスロット抗張力体により構成され
ているため、このままではリサイクルすることができな
い。
【0105】スロット部材とスロット抗張力体である鉄
の分離法としては、第1の発明と同様、図2に示す鉄選
別の方法あるいは図3に示すロールプレスの方法をとる
ことができる。
【0106】ここで、先に解体分離した残さは、プラス
チック製のスロット押さえ巻、ユニット押さえ巻、プラ
スチック製の介在紐、光ファイバテープ芯線、発泡ポリ
エチレン被覆銅線からなる介在対など、種々の部材の集
合体であるため、これ以上、手作業での選別分離は困難
である。
【0107】そこで、本発明では、解体分離した残さ
を、まとめて粉砕機に投入して粉砕し、第3のナゲット
として取り出す。
【0108】第3のナゲットは、比重選別により、低比
重部材と第4のナゲットとに分離する。
【0109】比重選別法としては、第1の発明の場合と
同様である。
【0110】比重選別により低比重成分を除去した第4
のナゲットは、鉄選別にかけ、スロット抗張力体である
鉄ナゲットと、第5のナゲットとに分離する。
【0111】鉄選別法としては、従来の磁力選別法が好
適である。
【0112】第5のナゲットは、銅選別にかけ、銅ナゲ
ットと第6のナゲットとに分離する。
【0113】銅選別法としては、従来の振動式比重選別
法が好適である。
【0114】第6のナゲットの成分は、これ以上選別分
離することが困難であり、このままでは再生原料として
リサイクルすることができない。
【0115】そこで、第6のナゲットを前記比重選別し
た低比重部材と共に収集し、第1の発明において述べた
図4あるいは図5に示す方法により、環境に影響を与え
ない無害化処理を施す。
【0116】外被シース材料からなる第2のナゲット
と、ポリエチレンからなるスロット部材と、分離したア
ルミ、鉄、銅は、各々再生原料としてリサイクルするこ
とができる。
【0117】これら再生原料の適用先については、第1
の発明の場合と同様である。
【0118】以上述べたように、第2の発明におけるリ
サイクル方法を講ずることにより、回収したアルミラッ
プ付き高密度屋外光ケーブルを、有害な廃棄物を出さ
ず、有価的に十分にリサイクルすることができ、しか
も、光ファイバを安全に処理することが可能となる。
【0119】第3の発明に係る光ケーブルのリサイクル
方法は、防水型屋外光ケーブルを、外被シースとコアと
に解体分離する工程と、該外被シースを粉砕し、第1の
ナゲットを製造する工程と、前記コアを、スロットと残
さとに解体分離する工程と、該スロットを、鉄とスロッ
ト部材とに分離する工程と、前記残さを粉砕し、第2の
ナゲットを製造する工程と、該第2のナゲットを、低比
重部材と第3のナゲットとに分離する工程と、該第3の
ナゲットを、銅と第4のナゲットとに分離する工程と、
該第4のナゲットを、前記低比重部材と共に収集し、無
害化処理する工程と、前記第1のナゲットと、スロット
部材と、鉄と、銅を、各々再生原料としてリサイクルす
る工程とからなることを特徴とする。
【0120】図7は、第3の発明における防水型屋外光
ケーブルのリサイクル工程を示したものである。
【0121】先ず、第1の発明と同様、剥線機により図
17に示す防水型屋外光ケーブルの外被シース長手方向
に沿って切れ込みを入れ、外被シースとその他の構成材
からなるコアとに解体分離する。
【0122】分離した外被シースは単一材料であるた
め、ナゲット化した後リサイクル工程にまわす。
【0123】即ち、解体分離した外被シースを破砕機に
投入して粉砕し、第1のナゲットとして取り出す。
【0124】外被シース材料である第1のナゲットとし
ては、通常ポリエチレンあるいは難燃ポリエチレンが得
られる。
【0125】一方、解体分離したコアは、手作業により
更に解体し、スロットとその他の構成材からなる残さと
に分離する。
【0126】解体分離されたスロットは、ポリエチレン
からなるスロット部材と、その中心部に設けられた亜鉛
メッキ鋼撚線からなるスロット抗張力体により構成され
ているため、このままではリサイクルすることができな
い。
【0127】スロット部材とスロット抗張力体である鉄
の分離法としては、第1の発明と同様、図2に示す鉄選
別の方法あるいは図3に示すロールプレスの方法をとる
ことができる。
【0128】ここで、先に解体分離した残さは、吸水プ
ラスチック製のテープ、吸水紐、芳香族ポリアミド製の
引き裂き紐、光ファイバテープ芯線、発泡ポリエチレン
被覆銅線からなる介在対など、種々の部材の集合体であ
るため、これ以上、手作業での選別分離は困難である。
【0129】そこで、本発明では、解体した残さを、ま
とめて破砕機に投入して粉砕し、第2のナゲットとして
取り出す。
【0130】第2のナゲットは、比重選別により、低比
重部材と第3のナゲットとに分離する。
【0131】比重選別法としては、前記第1の発明の場
合と同様である。
【0132】比重選別により低比重成分を除去した第3
のナゲットは、銅選別にかけ、銅ナゲットと第4のナゲ
ットとに分離する。
【0133】銅選別法としては、従来の振動式比重選別
法が好適である。
【0134】第4のナゲットの成分は、これ以上選別分
離することが困難であり、このままでは再生原料として
リサイクルすることができない。
【0135】そこで、第4のナゲットを前記比重選別し
た低比重部材と共に収集し、第1の発明において述べた
図4あるいは図5に示す方法により、環境に影響を与え
ない無害化処理を施す。
【0136】外被シース材料からなる第1のナゲット
と、ポリエチレンからなるスロット部材と、分離した
鉄、銅は、各々再生原料としてリサイクルすることがで
きる。
【0137】これら再生原料の適用先については、第1
の発明の場合と同様である。
【0138】以上述べたように、第3の発明におけるリ
サイクル方法を講ずることにより、回収した防水型屋外
光ケーブルを、有害な廃棄物を出さず、有価的に十分リ
サイクルすることができ、しかも光ファイバを十分に処
理することが可能となる。
【0139】第4の発明に係る光ケーブルのリサイクル
方法は、防水型高密度屋外光ケーブルを、外被シースと
コアとに解体分離する工程と、該外被シースを粉砕し、
第1のナゲットを製造する工程と、前記コアを、スロッ
トと残さとに解体分離する工程と、該スロットを、鉄と
スロット部材とに分離する工程と、前記残さを粉砕し、
第2のナゲットを製造する工程と、該第2のナゲット
を、低比重部材と第3のナゲットとに分離する工程と、
該第3のナゲットを、銅と第4のナゲットとに分離する
工程と、該第4のナゲットを、銅と第5のナゲットとに
分離する工程と、該第5のナゲットを、前記低比重部材
と共に収集し、無害化処理する工程と、前記第1のナゲ
ットと、スロット部材と、鉄と、銅を、各々再生原料と
してリサイクルする工程とからなることを特徴とする。
【0140】図8は、第4の発明における防水型高密度
屋外光ケーブルのリサイクル工程を示したものである。
【0141】先ず、第1の発明と同様、剥線機により図
18に示す防水型高密度屋外光ケーブルの外被シース長
手方向に沿って切れ込みを入れ、外被シースとその他の
構成材からなるコアとに解体分離する。
【0142】解体分離した外被シースは単一材料である
ため、ナゲット化した後リサイクル工程にまわす。
【0143】即ち、解体分離した外被シースを破砕機に
投入して粉砕し、第1のナゲットとして取り出す。
【0144】外被シース材料である第1のナゲットとし
ては、通常ポリエチレンあるいは難燃ポリエチレンが得
られる。
【0145】一方、解体分離したコアは、手作業により
更に解体し、スロットとその他の構成材からなる残さと
に分離する。
【0146】解体分離されたスロットは、ポリエチレン
からなるスロット部材と、その中心部に設けられた亜鉛
メッキ鋼撚線からなるスロット抗張力体により構成され
ているため、このままではリサイクルすることができな
い。
【0147】スロット部材とスロット抗張力体である鉄
の分離法としては、第1の発明と同様、図2に示す鉄選
別の方法あるいは図3に示すロールプレスの方法をとる
ことができる。
【0148】ここで、先に解体分離した残さは、吸水プ
ラスチック製のテープ、吸水紐、パウダー状の吸水材、
芳香族ポリアミド製の引き裂き紐、光ファイバテープ芯
線、発泡ポリエチレン被覆銅線からなる介在対など、種
々の部材の集合体であるため、これ以上、手作業での選
別分離は困難である。
【0149】そこで、本発明では、解体分離した残さ
を、まとめて粉砕機に投入して粉砕し、第2のナゲット
として取り出す。
【0150】第2のナゲットは、比重選別により、低比
重部材と第3のナゲットとに分離する。
【0151】比重選別法としては、前記第1の発明の場
合と同様である。
【0152】比重選別により低比重成分を除去した第3
のナゲットは、鉄選別にかけ、スロット抗張力体である
鉄ナゲットと、第4のナゲットとに分離する。
【0153】鉄選別法としては、従来の磁力選別法が好
適である。
【0154】第4のナゲットは、銅選別にかけ、銅ナゲ
ットと第5のナゲットとに分離する。
【0155】銅選別法としては、従来の振動式比重選別
法が好適である。
【0156】第5のナゲットの成分は、これ以上選別分
離することが困難であり、このままでは再生原料として
リサイクルすることができない。
【0157】そこで、第5のナゲットを前記比重選別し
た低比重部材と共に収集し、第1の発明において述べた
図4あるいは図5に示す方法により、環境に影響を与え
ない無害化処理を施す。
【0158】外被シース材料からなる第1のナゲット
と、ポリエチレンからなるスロット部材と、分離した鉄
と、銅は、各々再生原料としてリサイクルすることがで
きる。
【0159】これら再生原料の適用先については、前記
第1の発明の場合と同様である。
【0160】以上述べたように、第4の発明におけるリ
サイクル方法を講ずることにより、回収した防水型高密
度屋外光ケーブルを、有害な廃棄物を出さず、有価的に
リサイクルすることができ、しかも光ファイバを安全に
処理することが可能となる。
【0161】第5の発明に係る光ケーブルのリサイクル
方法は、無誘導・防水型屋外光ケーブルを、防被シース
とコアとに解体分離する工程と、該外被シースを粉砕
し、第1のナゲットを製造する工程と、前記コアを粉砕
し、第2のナゲットを製造する工程と、該第2のナゲッ
トを、無害化処理する工程と、前記第1のナゲットを、
再生原料としてリサイクルする工程とからなることを特
徴とする。
【0162】図9は、第5の発明における無誘導・防水
型屋外光ケーブルのリサイクル工程を示したものであ
る。
【0163】先ず、第1の発明と同様、剥線機により図
19に示す無誘導・防水型屋外光ケーブルの外被シース
長手方向に沿って切れ込みを入れ、外被シースとその他
の構成材からなるコアとに解体分離する。
【0164】分離した外被シースは単一材料であるた
め、ナゲット化した後リサイクル工程にまわす。
【0165】即ち、分離した外被シースを破砕機に投入
して粉砕し、第1のナゲットとして取り出す。
【0166】外被シース材料である第1のナゲットとし
ては、通常ポリエチレンあるいは難燃ポリエチレンが得
られる。
【0167】一方、解体分離したコアは、ポリエチレン
製のスロット部材、FRP製の中心抗張力体、吸水プラ
スチック製のテープ、吸水紐、芳香族ポリアミド製の引
き裂き紐、光ファイバテープ芯線など種々の部材の集合
体であるため、これ以上、手作業での選別分離は困難で
ある。
【0168】そこで、本発明では、解体分離したコア
を、そのまま破砕機に投入して粉砕し、第2のナゲット
として取り出す。
【0169】第2のナゲット中には有価的な金属部材が
含まれていないため、そのまま第1の発明において述べ
た図4あるいは図5に示す方法により、環境に影響を与
えない無害化処理を施す。
【0170】外被シース材料からなる第1のナゲット
は、再生原料としてリサイクルすることができる。
【0171】この再生原料の適用先については、前記第
1の発明の場合と同様である。
【0172】以上述べたように、第5の発明におけるリ
サイクル方法を講ずることにより、回収した無誘導・防
水型屋外光ケーブルを、有害な廃棄物を出さず、有価的
にリサイクルすることができ、しかも光ファイバを安全
に処理することが可能となる。
【0173】第6の発明に係る光ケーブルのリサイクル
方法は、コード型局内光ケーブルを、外被シースとコア
とに解体分離する工程と、該外被シースを粉砕し、第1
のナゲットを製造する工程と、前記コアを粉砕し、第2
のナゲットを製造する工程と、該第2のナゲットを、低
比重部材と第3のナゲットとに分離する工程と、該第3
のナゲットを、鉄と第4のナゲットとに分離する工程
と、該第4のナゲットを、前記低比重部材と共に収集
し、無害化処理する工程と、前記第1のナゲットと、鉄
を、各々再生原料としてリサイクルする工程とからなる
ことを特徴とする。
【0174】図10は、第6の発明におけるコード型局
内光ケーブルのリサイクル工程図を示したものである。
【0175】先ず、第1の発明と同様、剥線機により図
21〜図23に示すコード型局内光ケーブルの外被シー
ス長手方向に沿って切れ込みを入れ、外被シースとその
他の構成材からなるコアとに解体分離する。
【0176】分離した外被シースは、単一材料であるた
め、ナゲット化した後リサイクル工程にまわす。
【0177】即ち、分離した外被シースを破砕機に投入
して粉砕し、外被シースの第1のナゲットとして取り出
す。コード型局内光ケーブルの場合、外被シースはすべ
て難燃ポリエチレンであるため、第1のナゲットとして
は、難燃ポリエチレンが取り出される。
【0178】一方、解体分離したコアは、プラスチック
製の押さえ巻、光ファイバコード、亜鉛メッキ鋼線から
なる抗張力体、PVC製の抗張力体被覆層、ナイロン被
覆芯線、芳香族ポリアミド製の抗張力体など、種々の部
材の集合体であるため、これ以上、手作業での選別分離
は困難である。
【0179】そこで、本発明では、解体分離したコアを
そのまま破砕機に投入して粉砕し、第2のナゲットとし
て取り出す。
【0180】第2のナゲットは、比重選別により、低比
重部材と第3のナゲットとに分離する。
【0181】比重選別法としては、前記第1の発明の場
合と同様である。
【0182】比重選別により低比重成分を除去した第3
のナゲットは、鉄選別にかけ、抗張力体である鉄ナゲッ
トと、第4のナゲットとに分離する。
【0183】鉄選別法としては、従来の磁力選別法が好
適である。
【0184】第4のナゲットの成分は、これ以上分離選
別することが困難であり、このままでは再生原料として
リサイクルすることができない。
【0185】そこで、前記比重選別した低比重部材と共
に収集し、第1の発明において述べた図4あるいは図5
に示す方法により、環境に影響を与えない無害化処理を
施す。
【0186】外被シース材料である難燃ポリエチレンか
らなる第1のナゲットと、分離した鉄は、各々再生原料
としてリサイクルすることができる。
【0187】これら再生原料の適用先については、前記
第1の発明の場合と同様である。
【0188】以上述べたように、第6の発明におけるリ
サイクル方法を講ずることにより、回収したコード型局
内光ケーブルを、有害な廃棄物を出さず、有価的にリサ
イクルすることができ、しかも光ファイバを安全に処理
することが可能となる。
【0189】第7の発明に係る光ケーブルのリサイクル
方法は、アルミラップ付き高密度コード型局内光ケーブ
ルを、アルミラップ付き外被シースとコアとに解体分離
する工程と、該アルミラップ付き外被シースを粉砕し、
第1のナゲットを製造する工程と、該第1のナゲット
を、アルミと第2のナゲットとに分離する工程と、前記
コアを粉砕し、第3のナゲットを製造する工程と、該第
3のナゲットを、低比重部材と第4のナゲットとに分離
する工程と、該第4のナゲットを、鉄と第5のナゲット
とに分離する工程と、該第5のナゲットを、前記低比重
部材と共に収集し、無害化処理する工程と、前記第2の
ナゲットと、アルミと、鉄を、各々再生原料としてリサ
イクルする工程とからなることを特徴とする。
【0190】図11は、第7の発明におけるアルミラッ
プ付き高密度コード型局内光ケーブルのリサイクル工程
を示したものである。
【0191】先ず、第1の発明と同様、剥線機により図
24に示すアルミラップ付き高密度コード型局内光ケー
ブルの外被シース長手方向に沿って切れ込みを入れ、ア
ルミラップ付き外被シースとその他の構成材からなるコ
アとに解体分離する。
【0192】アルミラップ付き外被シースの処理は、第
1の発明と同様、ナゲット化により行った。
【0193】即ち、解体分離したアルミラップ付き外被
シースを破砕機に投入して粉砕し、第1のナゲットとし
て取り出す。
【0194】次に、第1のナゲットをアルミ選別にか
け、非鉄金属であるアルミナゲットを分離し、外被シー
ス材料から成る第2のナゲットを取り出す。
【0195】この場合も、アルミ選別法としては、従来
の渦電流選別法が好適である。
【0196】アルミラップ付き高密度コード型局内光ケ
ーブルの場合、外被シースはすべて難燃ポリエチレンで
あるため、第2のナゲットとしては、難燃ポリエチレン
が取り出される。
【0197】一方、解体分離したコアは、プラスチック
製の押さえ巻、光ファイバコード、亜鉛メッキ鋼線から
なる抗張力体、PVC製の抗張力体被覆層、ナイロン被
覆芯線、芳香族ポリアミド製の抗張力体など、種々の部
材の集合体であるため、これ以上、手作業での選別分離
は困難である。
【0198】そこで、本発明では、解体分離したコアを
そのまま破砕機に投入して粉砕し、第3のナゲットとし
て取り出す。
【0199】第3のナゲットは、比重選別により、低比
重部材と第4のナゲットとに分離する。
【0200】比重選別法としては、前記第1の発明の場
合と同様である。
【0201】比重選別により低比重成分を除去した第4
のナゲットは、鉄選別にかけ、抗張力体である鉄ナゲッ
トと、第5のナゲットとに分離する。
【0202】鉄選別法としては、従来の磁力選別法が好
適である。
【0203】第5のナゲットの成分は、これ以上分離選
別することが困難であり、このままでは再生原料として
リサイクルすることができない。
【0204】そこで、前記比重選別した低比重部材と共
に収集し、第1の発明において述べた図4あるいは図5
に示す方法により、環境に影響を与えない無害化処理を
施す。
【0205】外被シース材料である難燃ポリエチレンか
らなる第2のナゲットと、分離したアルミ、鉄は、各々
再生原料としてリサイクルすることができる。
【0206】これら再生原料の適用先については、第1
の発明の場合と同様である。
【0207】以上述べたように、第7の発明におけるリ
サイクル方法を講ずることにより、回収したアルミラッ
プ付き高密度コード型局内光ケーブルを、有害な廃棄物
を出さず、有価的にリサイクルすることができ、しかも
光ファイバを安全に処理することが可能となる。
【0208】次に、光ケーブルの構造を考慮せずにリサ
イクル処理を行う第8〜第10の発明について記す。
【0209】第8の発明は、光ケーブルを、1度外被シ
ースとコアに解体分離した後、両者を粉砕してナゲット
処理するものであり、第9の発明は、光ケーブルを解体
せずに、そのまま粉砕してナゲット処理するものであ
り、第10の発明は、ナゲット化による粉砕工程を2度
設け、分離される金属成分の純度を向上させたものであ
る。
【0210】言うまでもなく、これらの発明は、いかな
る構造の光ケーブルにも適用できるものである。
【0211】第8の発明に係る光ケーブルのリサイクル
方法は、光ケーブルを、外被シースとコアとに解体分離
する工程と、該外被シースを粉砕し、第1のナゲットを
製造する工程と、該第1のナゲットを、アルミと第2の
ナゲットとに分離する工程と、前記コアを粉砕し、第3
のナゲットを製造する工程と、該第3のナゲットを、低
比重部材と第4のナゲットとに分離する工程と、該第4
のナゲットを、鉄と第5のナゲットとに分離する工程
と、該第5のナゲットを、銅と第6のナゲットとに分離
する工程と、該第6のナゲットを、前記低比重部材と共
に収集し、無害化処理する工程と、前記第2のナゲット
と、アルミと、鉄と、銅を、各々再生原料としてリサイ
クルする工程とからなることを特徴とする。
【0212】図12は、第8の発明における光ケーブル
のリサイクル工程を示したものである。
【0213】先ず、第1の発明と同様、従来の剥線機に
より光ケーブルの外被シース長手方向に沿って切れ込み
を入れ、外被シースとその他の構成材からなるコアとに
解体分離する。
【0214】次に、解体分離した外被シースを破砕機に
投入して粉砕し、第1のナゲットとして取り出す。
【0215】処理するケーブルにアルミラップ付き外被
シースを用いたものが含まれている場合には、解体分離
した外被シースにアルミラップ付き外被シースが混入す
る場合もあり得る。
【0216】そこで、第1のナゲットをアルミ選別にか
け、非鉄金属であるアルミナゲットを分離し、外被シー
ス材料から成る第2のナゲットを取り出す。
【0217】この場合も、アルミ選別法としては、従来
の渦電流選別法が好適である。
【0218】外被シース材料である第2のナゲットとし
ては、通常ポリエチレンあるいは難燃ポリエチレンが得
られる。
【0219】一方、解体分離したコアは、そのまま破砕
機に投入して粉砕し、第3のナゲットとして取り出す。
【0220】第3のナゲットは、比重選別により低比重
部材と第4のナゲットとに分離する。
【0221】比重選別法としては、前記第1の発明の場
合と同様である。
【0222】比重選別により低比重成分を除去した第4
のナゲットは鉄選別にかけ、抗張力体である鉄ナゲット
と第5のナゲットとに分離する。
【0223】鉄選別法としては、従来の磁力選別法が好
適である。
【0224】第5のナゲットは、銅選別にかけ、銅ナゲ
ットと第6のナゲットとに分離する。
【0225】銅選別法としては、従来の振動式比重選別
法が好適である。
【0226】第6のナゲットの成分は、これ以上分離選
別することが困難であり、このままでは再生原料として
リサイクルすることができない。
【0227】そこで、前記比重選別した低比重部材と共
に収集し、第1の発明において述べた図4あるいは図5
に示す方法により、環境に影響を与えない無害化処理を
施す。
【0228】第2のナゲットと、分離したアルミ、鉄、
銅を、各々リサイクルする。
【0229】これら再生原料の適用先については、第1
の発明と同様である。
【0230】以上述べたように、第8の発明におけるリ
サイクル方法を講ずることにより、回収した光ケーブル
を、有害な廃棄物を出さず、有価的にリサイクルするこ
とができ、しかも光ファイバを安全に処理することが可
能となる。
【0231】第9の発明に係る光ケーブルのリサイクル
方法は、光ケーブルを粉砕し、第1のナゲットを製造す
る工程と、該第1のナゲットを、低比重部材と第2のナ
ゲットとに分離する工程と、該第2のナゲットを、アル
ミと第3のナゲットとに分離する工程と、該第3のナゲ
ットを、鉄と第4のナゲットとに分離する工程と、該第
4のナゲットを、銅と第5のナゲットとに分離する工程
と、該第5のナゲットを、前記低比重部材と共に収集
し、無害化処理する工程と、前記アルミと、鉄と、銅
を、各々再生原料としてリサイクルする工程とからなる
ことを特徴とする。
【0232】図13は、第9の発明における光ケーブル
のリサイクル工程を示したものである。
【0233】先ず、光ケーブルを、解体せずにそのまま
破砕機に投入して粉砕し、第1のナゲットとして取り出
す。
【0234】第1のナゲットは、比重選別により低比重
部材と第2のナゲットとに分離した。
【0235】比重選別法としては、第1の発明の場合と
同様である。
【0236】比重選別により低比重成分を除去した第2
のナゲットは、アルミ選別にかけ、非鉄金属であるアル
ミナゲットと第3のナゲットとに分離する。
【0237】アルミ選別法としては、従来の渦電流選別
法が好適である。
【0238】第3のナゲットは、鉄選別にかけ、鉄ナゲ
ットと第4のナゲットとに分離する。
【0239】鉄選別法としては、従来の磁力選別法が好
適である。
【0240】第4のナゲットは、銅選別にかけ、銅ナゲ
ットと第5のナゲットとに分離する。
【0241】銅選別法としては、従来の振動式比重選別
法が好適である。
【0242】第5のナゲットの成分は、これ以上分離選
別することが困難であり、このままでは再生原料として
リサイクルすることができない。
【0243】そこで、前記比重選別した低比重部材と共
に収集し、第1の発明において述べた図4あるいは図5
に示す方法により、環境に影響を与えない無害化処理を
施す。
【0244】分離したアルミと、鉄と、銅を、各々リサ
イクルする。
【0245】これら再生原料の適用先については、第1
の発明の場合と同様である。
【0246】以上述べたように、第9の発明におけるリ
サイクル方法を講ずることにより、回収した光ケーブル
を、有害な廃棄物を出さず、有価的にリサイクルするこ
とができ、しかも光ファイバを安全に処理することが可
能となる。
【0247】第1〜第9の発明においては、アルミ、
鉄、銅などの金属部材の分離を行うため、アルミラップ
付き外被シース、スロット、残さなどを粉砕してナゲッ
ト化し、金属部材の種別に応じた個別の選別を行ってい
る。
【0248】そのため、選別された金属部材の純度に
は、粉砕されたナゲットの状態が大きく影響する。
【0249】即ち、金属部材の純度を上げるためには、
金属ナゲットとプラスチックナゲットが十分に分離して
いること、ナゲットの大きさが選別分離を行うに適した
程度にまで粉砕化されていること、などが必要となる。
【0250】図15〜図25に示す光ケーブルの構造を
見ても理解できるように、光ケーブルを構成するアル
ミ、鉄、銅などの金属部材は、その周囲にプラスチック
による被覆が施されているため、リサイクル処理をする
場合、以下のような問題を生じる。
【0251】例えば、アルミラップ付きの光ケーブルを
解体した場合、アルミラップは外被と一体となって分離
されるため、アルミラップ付き外被シースを破砕機によ
り破砕した後、渦電流選別のような方法によりアルミを
分離したとしても、分離されたアルミには、ラミネート
されているポリエチレンや、外被シースのポリエチレン
が残留している場合がある。
【0252】このようにして分離されたアルミは純度が
低下しているため、再生材料としてリサイクルするには
問題がある。
【0253】そのため、アルミを再生材料としてリサイ
クルするに適した純度まであげるためには、アルミと被
覆材を十分に分離する必要がある。
【0254】又、鉄や、銅の選別分離についても同様な
ことがいえ、鉄や銅を再生材料としてリサイクルするに
適した純度まであげるためには、これら金属部材と被覆
材を十分に分離する必要がある。
【0255】第10の発明は、この問題を解決するため
になされたものであり、分離されるアルミ、鉄、銅など
の金属部材の純度を向上させることができる。
【0256】第10の発明に係る光ケーブルのリサイク
ル方法は、光ケーブルを外被シースとコアに解体分離す
る工程と、該外被シースを粗粉砕し、第1のナゲットを
製造する工程と、該第1のナゲットを、外被シースから
なる第2のナゲットとアルミリッチの第3のナゲットに
分離する工程と、該第3のナゲットを微粉砕し、第4の
ナゲットを製造する工程と、該第4のナゲットを、アル
ミと第5のナゲットとに分離する工程と、前記コアを、
スロットと残さに解体分離する工程と、該スロットを粗
粉砕し、第6のナゲットを製造する工程と、該第6のナ
ゲットを、スロット部材からなる第7のナゲットと鉄リ
ッチの第8のナゲットに分離する工程と、該第8のナゲ
ットを微粉砕し、第9のナゲットを製造する工程と、該
第9のナゲットを、鉄と第10のナゲットに分離する工
程と、前記残さを粗粉砕し、第11のナゲットを製造す
る工程と、該第11のナゲットを、低比重部材と第12
のナゲットに分離する工程と、該第12のナゲットを、
ガラスリッチの第13のナゲットと銅リッチの第14の
ナゲットに分離する工程と、該第14のナゲットを微粉
砕し、第15のナゲットを製造する工程と、該第15の
ナゲットを、銅と第16のナゲットに分離する工程と、
該第16のナゲットを、前記第13のナゲット及び前記
低比重部材と共に収集し、無害化処理する工程と、前記
第2のナゲットと、第5のナゲットと、第7のナゲット
と、第10のナゲットと、アルミと、鉄と、銅を、各々
再生原料としてリサイクルする工程からなることを特徴
とする。
【0257】図14は、第10の発明における光ケーブ
ルのリサイクル工程を示したものである。
【0258】先ず、各種光ケーブルを剥線機により解体
し、外被シースとその他の構成材からなるコアとに解体
分離する。
【0259】この場合、解体光ケーブルにアルミラップ
付きケーブルが含まれる場合には、分離された外被シー
スとして、アルミラップ付き外被シースも含まれること
になる。
【0260】但し、分離された外被シースのリサイクル
性を高めるためには、外被シースとして、通常ポリエチ
レンと難燃ポリエチレンを予め分離しておく必要があ
る。
【0261】次に、解体分離した外被シースを、第1の
破砕機に投入して粗粉砕し、数mm角程度の大きさの第
1のナゲットとして取り出す。
【0262】第1のナゲットは、アルミ選別にかけ、外
被シース材料からなる第2のナゲットと被覆材の固着し
ているアルミリッチな第3のナゲットとに分離する。
【0263】アルミ選別法としては、従来の渦電流選別
法が好適である。
【0264】第3のナゲットは、更に第2の破砕機に投
入して微粉砕し、数十μm角程度の大きさの微粒子状の
第4のナゲットとして取り出す。
【0265】この程度の大きさになれば、アルミと被覆
材とは、ほぼ完全に分離されるようになる。
【0266】この第4のナゲットは、振動式比重選別に
かけ、純度の高いアルミナゲットと外被シースからなる
第5のナゲットとに分離する。
【0267】以上述べた工程により、アルミラップ付き
外被シースを、純度の高いアルミナゲットと外被シース
材料からなるプラスチックナゲットとに分離することが
できる。
【0268】又、外被シース材料である第2のナゲット
及び第5のナゲットは、外被シースとして通常ポリエチ
レンのケーブルを処理した場合には通常ポリエチレン
が、難燃ポリエチレンのケーブルを処理した場合には難
燃ポリエチレンが得られることになる。
【0269】一方、分離したコアは、手作業により更に
解体し、スロットとその他の構成材からなる残さとに分
離する。
【0270】解体分離したスロットは、第3の破砕機に
投入して粗粉砕し、数mm角程度の大きさの第6のナゲ
ットとして取り出す。
【0271】この第6のナゲットを鉄選別(磁力選別)
にかけ、スロット部材からなる第7のナゲットとスロッ
ト部材の固着している鉄リッチな第8のナゲットとに分
離する。
【0272】第8のナゲットは、更に第4の破砕機に投
入して微粉砕し、数十μm角程度の大きさの微粒子状の
第9のナゲットとして取り出す。
【0273】この程度の大きさになれば、鉄とスロット
部材とは、ほぼ完全に分離されるようになる。
【0274】この第9のナゲットは、振動式比重選別に
かけ、純度の高い鉄ナゲットとスロット部材からなる第
10のナゲットとに分離する。
【0275】以上述べた方法により、解体分離されたス
ロットを、純度の高い鉄ナゲットとスロット部材からな
るプラスチックナゲットとに分離することができる。
【0276】先に解体分離した残さは、プラスチック製
のスロット押さえ巻、光ファイバテープ芯線、発泡ポリ
エチレン被覆銅線からなる介在対など、種々の部材の集
合体であるため、これ以上、手作業での選別分離は困難
である。
【0277】そこで、残さ成分を、まとめて第5の破砕
機に投入して粗粉砕し、第11のナゲットとして取り出
す。
【0278】第11のナゲットは、比重選別により、低
比重部材と第12のナゲットとに分離する。
【0279】この場合の比重選別は、水よりも軽い成分
を分離除去することが目的であるため、浮遊式比重選別
や、浮沈式比重選別などの湿式比重選別法や、風力選別
法などが好適である。
【0280】この第12のナゲットを、更に比重選別に
かけ、被覆材の固着しているガラスリッチな第13のナ
ゲットと銅リッチな第14のナゲットとに分離する。
【0281】この場合の比重選別法としては、両ナゲッ
トの比重がかなり大きいため液体を利用した比重選別法
を利用することができず、振動式比重選別のような乾式
比重選別が好適である。
【0282】被覆材を施した銅の比重は、約3.4近辺
であり、被覆材を施したガラスの比重は1.1〜1.3
であるため、両者を振動式比重選別によりたやすく分離
することができる。
【0283】第14のナゲットは、更に第6の破砕機に
投入して微粉砕し、数十μm角程度の大きさの微粒子状
の第15のナゲットとして取り出す。
【0284】この程度の大きさになれば、銅と被覆材と
は、ほぼ完全に分離されるようになる。
【0285】第15のナゲットは、振動式比重選別にか
け、純度の高い銅ナゲットと被覆材からなる第16のナ
ゲットとに分離する。
【0286】第16のナゲット及び先に分離除去したガ
ラスリッチな第13のナゲットと低比重部材は、これ以
上分離選別することが困難であり、このままでは再生原
料としてリサイクルすることができない。
【0287】そこで、これらを一括して収集し、第1の
発明において述べた図4あるいは図5に示す方法によ
り、環境に影響を与えない無害化処理を施す。
【0288】以上述べた方法により、解体分離された残
さから純度の高い銅ナゲットを分離し、残りの部材を無
害化処理することができる。
【0289】以上述べた図14のリサイクル方法を講ず
ることにより、外被シース材料と、ポリエチレンからな
るスロット部材と、純度の高いアルミと、鉄と、銅を、
各々再生原料としてリサイクルすることができ、回収し
た光ケーブルを、有害な廃棄物を出さず、有価的にリサ
イクルすることができ、しかも光ケーブルを安全に処理
することが可能となる。
【0290】従って、第1から第10の発明を、各々単
独で、あるいは組み合わせることにより、いかなる構造
の光ケーブルを廃棄処理する場合においても、環境に有
害な廃棄物を出さず、有価的にリサイクルすることがで
き、しかも、光ファイバを安全に処理することが可能と
なる。
【0291】更に、本発明を、銅ケーブルの廃棄処理工
程と組み合わせれば、銅ケーブルからの有価物回収後に
生ずるプラスチック外被シースを中心とした廃棄物を、
有価的に無害化処理することもできる。
【0292】次に、本発明の具体的な実施例について説
明する。
【0293】[実施例1]予め3mほどの長さに切断し
た図15に示すアルミラップ付き60芯屋外光ケーブル
を所定量準備した。
【0294】この場合、外被シースとしては、難燃ポリ
エチレン及び通常ポリエチレン2種類とした。
【0295】これら2種類の光ケーブルを、別々に剥線
機により解体し、アルミラップ付き外被シースとその他
の構成材からなるコアとに分離した。
【0296】該コアを構成する材料は、スロット押さえ
巻用のプラスチックテープ、スロット部材(ポリエチレ
ンからなるスロット及び亜鉛メッキ鋼撚線からなるスロ
ット抗張力体)、光ファイバテープ芯線(ウレタンアク
リレート被覆光ガラスファイバ)、介在対(発泡ポリエ
チレン被覆銅線)などである。
【0297】解体分離したアルミラップ付き外被シース
は、アルミラップが外被シースとかなり強固に密着して
いるため、これらを単独で分離することが作業上困難で
あった。
【0298】そこで、アルミラップ付き外被シースを破
砕機に投入して粉砕し、第1のナゲットとした。
【0299】破砕機から排出された第1のナゲットは、
渦電流選別機にかけ、非鉄金属であるアルミナゲットと
外被シース材料から成る第2のナゲットとに分離した。
【0300】従って、外被シースが難燃ポリエチレンの
場合には、第2のナゲットとして難燃ポリエチレンが、
通常ポリエチレンの場合には、第2のナゲットとして非
難燃ポリエチレンが得られることになる。
【0301】ここで得られたアルミナゲットの純度は9
5%ほどであり、外被シース材料であるプラスチックナ
ゲットの混入が5%ほどあった。
【0302】又、第2のナゲットには、0.05%ほど
のアルミの混入が見受けられた。
【0303】次いで、先に分離したコアを手作業により
更に解体し、スロット部材とその他の構成材料からなる
残さとに分離した。
【0304】スロット部材は、破砕機に投入して粉砕
し、第3のナゲットとして取り出した。
【0305】第3のナゲットは、磁力選別機にかけ、ス
ロット抗張力体である鉄ナゲットと、スロット部材であ
るポリエチレンからなる第4のナゲットとに分離した。
【0306】ここで得られた鉄ナゲットの純度は95%
ほどであり、スロット部材であるプラスチックナゲット
の混入が5%ほどあった。
【0307】又、第4のナゲットには、0.05%ほど
の鉄の混入が見受けられた。
【0308】先に分離した残さは、破砕機に投入して粉
砕し、第5のナゲットとした。
【0309】第5のナゲットは、浮沈選別装置に投入
し、低比重部材と第6のナゲットとに分離した。
【0310】低比重部材はすべてプラスチック屑であ
り、第6のナゲットは、主として光ファイバテープ芯線
及び介在対の破砕片である。
【0311】第6のナゲットは、振動式比重選別法によ
り銅ナゲットと第7のナゲットとに分離した。
【0312】ここで得られた銅ナゲットの純度は93%
ほどであり、スロット部材であるプラスチックナゲット
の混入が7%ほどあった。
【0313】第7のナゲットは、先に分離した低比重部
材と収集し、700〜800℃程度の温度で焼却処理を
行い、ナゲット中の可燃物を焼却した。
【0314】焼却により生じた焼却灰は、1200℃程
度の温度で溶融処理し、最後までナゲット中に残留した
光ガラスファイバの破砕片及び分離しきれなかった金属
片をスラグ化した。
【0315】最後に、被覆シース材料(通常ポリエチレ
ン及び難燃ポリエチレン)である第2のナゲットと、ポ
リエチレンであるスロット部材と、分離したアルミと、
鉄と、銅と、スラグをリサイクルのための素材として用
い、各々各種用途向けに製品化した。
【0316】以上示した本実施例のリサイクル方法によ
り、アルミラップ付き60芯屋外光ケーブルを、廃棄物
を出すことなくリサイクルすることができた。
【0317】[実施例2]実施例1と同様、予め3mほ
どの長さに切断した図15に示す60芯アルミラップ付
き屋外光ケーブルを所定量準備した。
【0318】この場合、外被シースとしては、難燃ポリ
エチレン及び通常ポリエチレン2種類とした。
【0319】これら2種類の光ケーブルを、別々に剥線
機により解体し、アルミラップ付き外被シースとその他
の構成材からなるコアとに分離した。
【0320】アルミラップ付き外被シースの処理工程、
コアの解体工程、コア解体後の残さ処理工程は、実施例
1と同様であるが、本実施例においては、コア解体後の
スロット処理工程が異なる。
【0321】即ち、スロットをロールプレスに投入する
ことにより押し潰し、被覆シースと抗張力線とを分離し
た。
【0322】この方法を講ずることにより、スロットを
ナゲット化することなしに、被覆シースと抗張力線とを
簡単に分離することができた。
【0323】そのため、スロットの構成材である鉄とポ
リエチレンを十分に分離することができた。
【0324】本実施例を講ずることにより、再生材料と
して被覆シース材料(通常ポリエチレン及び難燃ポリエ
チレン)である第2のナゲットと、ポリエチレンである
スロット部材と、分離したアルミと、鉄と、銅と、スラ
グをリサイクルのための素材として得ることができた。
【0325】以上示した本実施例のリサイクル方法によ
り、60芯アルミラップ付き屋外光ケーブルを廃棄物を
出すことなくリサイクルすることができた。
【0326】[実施例3]予め3mほどの長さに切断し
た図16に示す800芯アルミラップ付きSM型屋外光
ケーブルを所定量準備した。
【0327】この場合、外被シースとしては、難燃ポリ
エチレン及び通常ポリエチレン2種類とした。
【0328】これら2種類の光ケーブルを、別々に剥線
機により解体し、アルミラップ付き外被シースとその他
の構成材からなるコアとに分離した。
【0329】該コアを構成する材料は、コア押さえ巻用
のプラスチックテープ、マルチユニット押さえ巻用のプ
ラスチックテープ、スロット部材(ポリエチレンからな
るスロット及び亜鉛メッキ鋼撚線からなるスロット抗張
力体)、光ファイバテープ芯線(ウレタンアクリレート
被覆光ガラスファイバ)、ケーブル抗張力体(亜鉛メッ
キ鋼撚線及びポリエチレン製抗張力体被覆)、介在対
(発泡ポリエチレン被覆銅線)、プラスチック製の介在
紐などである。
【0330】解体分離したアルミラップ付き外被シース
は、実施例1と同様に破砕機に投入して粉砕し、第1の
ナゲットとした。
【0331】破砕機から排出された第1のナゲットは、
渦電流選別機にかけ、非鉄金属であるアルミナゲットと
外被シース材料から成る第2のナゲットとに分離した。
【0332】ここで得られたアルミナゲットの純度は9
5%ほどであり、外被シース材料であるプラスチックナ
ゲットの混入が5%ほどあった。
【0333】又、第2のナゲットには、0.05%ほど
のアルミの混入が見受けられた。
【0334】外被シースが難燃ポリエチレンの場合に
は、第2のナゲットとして難燃ポリエチレンが、非難燃
ポリエチレンの場合には、第2のナゲットとして非難燃
ポリエチレンが得られることになる。
【0335】次いで、先に分離したコアを手作業により
更に解体し、スロット部材とその他の構成材からなる残
さとに分離した。
【0336】スロット部材は、破砕機に投入して粉砕
し、第3のナゲットとして取り出した。
【0337】第3のナゲットは、磁力選別機にかけ、ス
ロット抗張力体である鉄ナゲットと、スロット部材であ
るポリエチレンからなる第4のナゲットとに分離した。
【0338】ここで得られた鉄ナゲットの純度は95%
ほどであり、外被シース材料であるプラスチックナゲッ
トの混入が5%ほどあった。
【0339】又、第4のナゲットには、0.05%ほど
の鉄ナゲットの混入が見受けられた。
【0340】残さは、破砕機に投入して粉砕し、第5の
ナゲットとした。
【0341】第5のナゲットは、浮沈選別装置に投入
し、低比重部材と第6のナゲットとに分離した。
【0342】分離した低比重部材はすべてプラスチック
屑であり、第6のナゲットは、光ファイバテープ芯線、
介在対及びケーブル抗張力体の破砕片である。
【0343】第6のナゲットは、磁力選別機にかけ、ケ
ーブル抗張力体である鉄ナゲットと第7のナゲットとに
分離した。
【0344】ここで得られた鉄ナゲットの純度は95%
ほどであり、プラスチックナゲットの混入が5%ほどあ
った。
【0345】第7のナゲットは、振動式比重選別機にか
け、銅ナゲットと第8のナゲットとに分離した。
【0346】ここで得られた銅ナゲットの純度は95%
ほどであり、プラスチックナゲットの混入が5%ほどあ
った。
【0347】第8のナゲットは、先に分離した低比重部
材と収集し、700〜800℃程度の温度で焼却処理を
行い、ナゲット中の可燃物を焼却した。
【0348】焼却により生じた焼却灰は、1200℃程
度の温度で溶融処理し、最後までナゲット中に残留した
光ガラスファイバの破砕片及び分離しきれなかった金属
片をスラグ化した。
【0349】最後に、被覆シース材料(通常ポリエチレ
ン及び難燃ポリエチレン)である第2のナゲットと、ポ
リエチレンであるスロット部材と、分離したアルミと、
鉄と、銅と、スラグをリサイクルのための素材として用
い、各々各種用途向けに製品化した。
【0350】以上示した本実施例のリサイクル方法によ
り、800芯アルミラップ付きSM型屋外光ケーブルを
廃棄物を出すことなくリサイクルすることができた。
【0351】[実施例4]予め3mほどの長さに切断し
た図17に示す40芯SM・防水型屋外光ケーブルを所
定量準備した。
【0352】この場合、外被シースとしては、難燃ポリ
エチレン及び通常ポリエチレン2種類とした。
【0353】これら2種類の光ケーブルを、別々に剥線
機により解体し、外被シースとその他の構成材からなる
コアとに分離した。
【0354】該コアを構成する材料は、スロット押さえ
巻用の吸水テープ、スロット部材(ポリエチレンからな
るスロット及び亜鉛メッキ鋼撚線からなるスロット抗張
力体)、光ファイバテープ芯線(ウレタンアクリレート
被覆光ガラスファイバ)、介在対(発泡ポリエチレン被
覆銅線)、吸水紐、芳香族ポリアミド製の引き裂き紐な
どである。
【0355】この場合、解体分離した外被シースは単一
材料であるため、このままリサイクルすることができ
る。
【0356】しかしながら、再生原料としてリサイクル
するためには小さな粒状にした方が都合がよい。
【0357】そのため、外被シースを破砕機に投入して
粉砕し、第1のナゲットとして取り出した。
【0358】ここで、外被シースが難燃ポリエチレンの
場合には、第1のナゲットとして難燃ポリエチレンが、
通常ポリエチレンの場合には、第1のナゲットとして通
常ポリエチレンが取り出されることになる。
【0359】一方、分離したコアは、手作業により更に
解体し、スロットとその他の構成材からなる残さとに分
離した。
【0360】解体分離されたスロットは、ポリエチレン
からなるスロット部材と、その中心部に設けられた亜鉛
メッキ鋼撚線からなるスロット抗張力体により構成され
ているため、このままではリサイクルすることはできな
い。
【0361】本実施例においては、実施例1と同様、ス
ロットを破砕機に投入して粉砕し、第2のナゲットとし
て取り出した。
【0362】第2のナゲットは、磁力選別機にかけ、ス
ロット抗張力体である鉄ナゲットと、スロットであるポ
リエチレンからなる第3のナゲットとに分離した。
【0363】ここで得られた鉄ナゲットの純度は95%
ほどであり、ポリエチレンナゲットの混入が5%ほどあ
った。
【0364】又、第3のナゲットには、0.05%ほど
の鉄の混入が見受けられた。
【0365】残さは、破砕機に投入して粉砕し、第4の
ナゲットとした。
【0366】第4のナゲットは、浮沈選別装置に投入
し、低比重部材と第5のナゲットとに分離した。
【0367】低比重部材はすべてプラスチック屑であ
り、第5のナゲットは、光ファイバテープ芯線及び介在
対の破砕片である。
【0368】第5のナゲットは、振動式比重選別機にか
け、銅と第6のナゲットとに分離した。
【0369】ここで得られた銅ナゲットの純度は95%
ほどであり、プラスチックナゲットの混入が5%ほどあ
った。
【0370】第6のナゲットは、先に分離した低比重部
材と収集し、700〜800℃程度の温度で焼却処理を
行い、ナゲット中の可燃物を焼却した。
【0371】焼却により生じた焼却灰は、1200℃程
度の温度で溶融処理し、最後までナゲット中に残留した
光ガラスファイバの破砕片及び分離しきれなかった金属
片をスラグ化した。
【0372】最後に、被覆シース材料(通常ポリエチレ
ン及び難燃ポリエチレン)である第2のナゲットと、ポ
リエチレンであるスロット部材と、分離した鉄と、銅
と、スラグをリサイクルのための素子として用い、各々
各種用途向けに製品化した。
【0373】以上示した本実施例のリサイクル方法を用
いることにより、40芯屋外SM・防水型屋外光ケーブ
ルの廃棄物を出すことなくリサイクルすることができ
た。
【0374】[実施例5]予め3mほどの長さに切断し
た図18に示す800芯SM・防水型屋外光ケーブルを
所定量準備した。
【0375】この場合、外被シースとしては、難燃ポリ
エチレン及び通常ポリエチレン2種類とした。
【0376】これら2種類の光ケーブルを、別々に剥線
機により解体し、外被シースとその他の構成材からなる
コアとに分離した。
【0377】該コアを構成する材料は、コア押さえ巻用
の吸水テープ、スロット押さえ巻用の吸水テープ、スロ
ット部材(ポリエチレンからなるスロット及び亜鉛メッ
キ鋼撚線からなるスロット抗張力体)、光ファイバテー
プ芯線(ウレタンアクリレート被覆光ガラスファイ
バ)、ケーブル抗張力体(ポリエチレン被覆亜鉛メッキ
鋼撚線)、プラスチック製の介在紐、介在対(発泡ポリ
エチレン被覆銅線)、吸水紐、パウダー状の吸水材、芳
香族ポリアミド製の引き裂き紐などである。
【0378】先ず、分離した外被シースを破砕機に投入
して粉砕し、第1のナゲットとした。
【0379】外被シースが難燃ポリエチレンの場合に
は、第1のナゲットとして難燃ポリエチレンが、非難燃
ポリエチレンの場合には、第1のナゲットとして通常ポ
リエチレンが得られる。
【0380】次いで、先に分離したコアを手作業により
更に解体し、スロット部材とその他の構成材からなる残
さとに分離した。
【0381】スロット部材は、破砕機に投入して粉砕
し、第2のナゲットとして取り出した。
【0382】第2のナゲットは、磁力選別機にかけ、ス
ロット抗張力体である鉄ナゲットと、スロットであるポ
リエチレンからなる第3のナゲットとに分離した。
【0383】ここで得られた鉄ナゲットの純度は95%
ほどであり、ポリエチレンナゲットの混入が5%ほどあ
った。
【0384】又、第3のナゲットには、0.05%ほど
の鉄の混入が見受けられた。
【0385】残さは、破砕機に投入して粉砕し、第4の
ナゲットとした。
【0386】第4のナゲットは、浮沈選別装置に投入
し、低比重部材と第5のナゲットとに分離した。
【0387】低比重部材はすべてプラスチック屑であ
り、第5のナゲットは、光ファイバテープ芯線、ケーブ
ル抗張力体及び介在対の破砕片である。
【0388】第5のナゲットは、磁力選別機にかけ、ケ
ーブル抗張力体である鉄と第6のナゲットとに分離し
た。
【0389】ここで得られる鉄ナゲットの純度は95%
ほどであり、プラスチックナゲットの混入が5%ほどあ
った。
【0390】第6のナゲットは、振動式比重選別機にか
け、銅ナゲットと第7のナゲットとに分離した。
【0391】ここで得られた銅ナゲットの純度は95%
ほどであり、プラスチックナゲットの混入が5%ほどあ
った。
【0392】第7のナゲットは、先に分離した低比重部
材と収集し、700〜800℃程度の温度で焼却処理を
行い、ナゲット中の可燃物を焼却した。
【0393】焼却により生じた焼却灰は、1200℃程
度の温度で溶融処理し、最後までナゲット中に残留した
光ガラスファイバの破砕片及び分離しきれなかった金属
片をスラグ化した。
【0394】最後に、被覆シース材料(通常ポリエチレ
ン及び難燃ポリエチレン)である第2のナゲットと、ポ
リエチレンであるスロット部材と、分離した鉄と、銅
と、スラグをリサイクルのための素材として用い、各々
各種用途向けに製品化した。
【0395】以上示した本実施例のリサイクル方法を用
いることにより、800芯SM・防水型屋外光ケーブル
を廃棄物を出すことなくリサイクルすることができた。
【0396】[実施例6]予め3mほどの長さに切断し
た図19に示す60芯無誘導・防水型屋外光ケーブルを
所定量準備した。
【0397】この場合、外被シースとしては、難燃ポリ
エチレン及び通常ポリエチレン2種類とした。
【0398】これら2種類の光ケーブルを、別々に剥線
機により解体し、外被シースとその他の構成材からなる
コアとに分離した。
【0399】該コアを構成する材料は、スロット押さえ
巻用の吸水テープ、スロット部材(ポリエチレンからな
るスロット及びFRPからなる中心抗張力体)、光ファ
イバテープ芯線(ウレタンアクリレート被覆光ガラスフ
ァイバ)、吸水紐、芳香族ポリアミド製の引き裂き紐な
どである。
【0400】先ず、分離した外被シースは、破砕機に投
入して粉砕し、第1のナゲットとした。
【0401】外被シースが難燃ポリエチレンの場合に
は、第1のナゲットとして難燃ポリエチレンが、通常ポ
リエチレンの場合には、第1のナゲットとして非難燃ポ
リエチレンが得られる。
【0402】次いで、先に分離したコアは、破砕機に投
入して粉砕し、第2のナゲットとして取り出した。
【0403】第2のナゲットは、700〜800℃程度
の温度で焼却処理し、ナゲット中の可燃物を焼却した。
【0404】焼却により生じた焼却灰は、1200℃程
度の温度で溶融処理し、最後までナゲット中に残留した
光ガラスファイバの破砕片及び分離しきれなかった金属
片をスラグ化した。
【0405】最後に、被覆シース材料(通常ポリエチレ
ン及び難燃ポリエチレン)である第1のナゲットと、ス
ラグを、リサイクルのための素材として用い、各々各種
用途向けに製品化した。
【0406】以上示した本実施例のリサイクル方法を用
いることにより、60芯無誘導・防水型屋外光ケーブル
を廃棄物を出すことなくリサイクルすることができた。
【0407】[実施例7]予め3mほどの長さに切断し
た図21に示す2芯コード型局内光ケーブルを所定量準
備した。
【0408】このケーブルの外被シースは、難燃ポリエ
チレンである。
【0409】この光ケーブルを剥線機により解体し、外
被シース(コードシース)とその他の構成材からなるコ
アとに分離した。
【0410】コアを構成する材料は、コード押さえ巻用
のプラスチックテープ、光ファイバコード(ナイロン被
覆光ガラスファイバ芯線、芳香族ポリアミド製の抗張力
体、PVC製シース)、抗張力体(PVC被覆亜鉛メッ
キ鋼線)などである。
【0411】先ず、分離した外被シース(コードシー
ス)を破砕機に投入して粉砕し、難燃ポリエチレンから
なる第1のナゲットを得た。
【0412】次いで、先に分離したコアを破砕機に投入
して粉砕し、第2のナゲットとして取り出した。
【0413】第2のナゲットは、浮沈選別装置に投入
し、低比重部材と第3のナゲットとに分離した。
【0414】低比重部材はすべてプラスチック屑であ
り、第3のナゲットは、ナイロン被覆光ガラスファイバ
芯線と抗張力体の破砕片である。
【0415】第3のナゲットは、磁力選別機にかけ、抗
張力体である鉄ナゲットと第4のナゲットとに分離し
た。
【0416】ここで得られた鉄ナゲットの純度は95%
ほどであり、プラスチックナゲットの混入が5%ほどあ
った。
【0417】第4のナゲットは、先に分離した低比重部
材と収集し、700〜800℃程度の温度で焼却処理を
行い、ナゲット中の可燃物を焼却した。
【0418】焼却により生じた焼却灰は、1200℃程
度の温度で溶融処理し、最後までナゲット中に残留した
光ガラスファイバの破砕片及び分離しきれなかった金属
片をスラグ化した。
【0419】最後に、難燃ポリエチレンである第1のナ
ゲットと、鉄と、スラグをリサイクルのための素材とし
て用い、各々各種用途向けに製品化した。
【0420】以上示した本実施例のリサイクル方法を用
いることにより、2芯コード型局内光ケーブルを廃棄物
を出すことなくリサイクルすることができた。
【0421】[実施例8]予め3mほどの長さに切断し
た図22に示す4芯コード型局内光ケーブルを所定量準
備した。
【0422】このケーブルの外被シースは、難燃ポリエ
チレンである。
【0423】この局内光ケーブルを剥線機により解体
し、外被シースとその他の構成材からなるコアとに分離
した。
【0424】コアを構成する材料は、コード押さえ巻用
のプラスチックテープ、光ファイバコード(ナイロン被
覆光ガラスファイバ芯線、芳香族ポリアミド製の抗張力
体、PVC製シース)、ポリエチレン製の介在紐、ポリ
エチレン被覆亜鉛メッキ鋼線、芳香族ポリアミド製の引
き裂き紐などである。
【0425】先ず、分離した外被シース(コードシー
ス)は、破砕機に投入して粉砕し、難燃ポリエチレンか
らなる第1のナゲットとした。
【0426】次いで、先に分離したコアは、破砕機に投
入して粉砕し、第2のナゲットとして取り出した。
【0427】第2のナゲットは、浮沈選別装置に投入
し、低比重部材と第3のナゲットとに分離した。
【0428】低比重部材はすべてプラスチック屑であ
り、第3のナゲットは、ナイロン被覆光ガラスファイバ
芯線と抗張力体の破砕片である。
【0429】第3のナゲットは、磁力選別機にかけ、ケ
ーブル抗張力体である鉄ナゲットと第4のナゲットとに
分離した。
【0430】ここで得られた鉄ナゲットの純度は95%
ほどであり、プラスチックナゲットの混入が5%ほどあ
った。
【0431】第4のナゲットは、先に分離した低比重部
材と収集し、700〜800℃程度の温度で焼却処理
し、ナゲット中の可燃物を焼却した。
【0432】焼却により生じた焼却灰は、1200℃程
度の温度で溶融処理し、最後までナゲット中に残留した
光ガラスファイバの破砕片及び分離しきれなかった金属
片をスラグ化した。
【0433】最後に、難燃ポリエチレンである第1のナ
ゲットと、鉄と、スラグをリサイクルのための素材とし
て用い、各々各種用途向けに製品化した。
【0434】以上示した本実施例のリサイクル方法を用
いることにより、4芯コード型局内光ケーブルを廃棄物
を出すことなくリサイクルすることができた。
【0435】[実施例9]予め3mほどの長さに切断し
た図23に示す8芯コード型局内光ケーブルを所定量準
備した。
【0436】このケーブルの外被シースは、難燃ポリエ
チレンである。
【0437】この局内光ケーブルを剥線機により解体
し、外被シースとその他の構成材からなるコアとに分離
した。
【0438】コアを構成する材料は、コード押さえ巻用
のプラスチックテープ、光ファイバコード(ナイロン被
覆光ガラスファイバ芯線、芳香族ポリアミド製の抗張力
体、PVC製シース)、ポリエチレン被覆亜鉛メッキ鋼
線からなるケーブル抗張力体、芳香族ポリアミド製の引
き裂き紐などである、先ず、分離した外被シースは、破
砕機に投入して粉砕し、難燃ポリエチレンからなる第1
のナゲットとした。
【0439】次いで、先に分離したコアは、破砕機に投
入して粉砕し、第2のナゲットとして取り出した。
【0440】第2のナゲットは、浮沈選別装置に投入
し、低比重部材と第3のナゲットとに分離した。
【0441】低比重部材はすべてプラスチック屑であ
り、第3のナゲットは、ナイロン被覆光ガラスファイバ
芯線と抗張力体の破砕片である。
【0442】第3のナゲットは、磁力選別機にかけ、ケ
ーブル抗張力体である鉄ナゲットと第4のナゲットとに
分離した。
【0443】ここで得られた鉄ナゲットの純度は95%
ほどであり、プラスチックナゲットの混入が5%ほどあ
った。
【0444】第4のナゲットは、先に分離した低比重部
材と収集し、700〜800℃程度の温度で焼却処理
し、ナゲット中の可燃物を焼却した。
【0445】焼却により生じた焼却灰は、1200℃程
度の温度で溶融処理し、最後までナゲット中に残留した
光ガラスファイバの破砕片及び分離しきれなかった金属
片をスラグ化した。
【0446】最後に、難燃ポリエチレンである第1のナ
ゲットと、鉄と、スラグをリサイクルのための素材とし
て用い、各々各種用途向けに製品化した。
【0447】以上示した本実施例のリサイクル方法を用
いることにより、8芯コード型局内光ケーブルを廃棄物
を出すことなくリサイクルすることができた。
【0448】[実施例10]予め3mほどの長さに切断
した図24に示すアルミラップ付き80芯高密度局内光
ケーブルを所定量準備した。
【0449】この場合、外被シースとしては、難燃ポリ
エチレンを用いている。
【0450】この光ケーブルを剥線機により解体し、ア
ルミラップ付き外被シースとその他の構成材からなるコ
アとに分離した。
【0451】コアを構成する材料は、コア押さえ巻用の
プラスチックテープ、光ファイバテープコード(ウレタ
ンアクリレート被覆光ガラスファイバ、芳香族ポリアミ
ド製の抗張力体、PVC被覆)、ポリエチレン被覆亜鉛
メッキ鋼線からなるケーブル抗張力体などである。
【0452】先ず、分離したアルミラップ付き外被シー
スを破砕機に投入して粉砕し、第1のナゲットとした。
【0453】破砕機から排出された第1のナゲットは、
渦電流選別機にかけ、非鉄金属であるアルミナゲットと
難燃ポリエチレンから成る第2のナゲットとに分離し
た。
【0454】ここで得られたアルミナゲットの純度は9
5%ほどであり、外被シース材料であるプラスチックナ
ゲットの混入が5%ほどあった。
【0455】又、第2のナゲットには、0.05%ほど
のアルミの混入が見受けられた。
【0456】次いで、先に分離したコアは、破砕機に投
入して粉砕し、第3のナゲットとして取り出した。
【0457】第3のナゲットは、浮沈選別装置に投入
し、低比重部材と第4のナゲットとに分離した。
【0458】低比重部材はすべてプラスチック屑であ
り、第4のナゲットは、ナイロン被覆光ガラスファイバ
芯線と抗張力体の破砕片である。
【0459】第4のナゲットは、磁力選別機にかけ、ケ
ーブル抗張力体である鉄ナゲットと第5のナゲットとに
分離した。
【0460】ここで得られた鉄ナゲットの純度は95%
ほどであり、プラスチックナゲットの混入が5%ほどあ
った。
【0461】第5のナゲットは、先に分離した低比重部
材と収集し、700〜800℃程度の温度で焼却処理を
行い、ナゲット中の可燃物を焼却した。
【0462】焼却により生じた焼却灰は、1200℃程
度の温度で溶融処理し、最後までナゲット中に残留した
光ガラスファイバの破砕片及び分離しきれなかった金属
片をスラグ化した。
【0463】最後に、難燃ポリエチレンである第2のナ
ゲットと、アルミと、鉄と、スラグをリサイクルのため
の素材として用い、各々各種用途向けに製品化した。
【0464】以上示した本実施例のリサイクル方法を用
いることにより、アルミラップ付き80芯高密度局内光
ケーブルを廃棄物を出すことなくリサイクルすることが
できた。
【0465】[実施例11]予め3mほどの長さに切断
した図16に示す800芯アルミラップ付きSM型屋外
光ケーブル、図18に示す800芯SM・防水型屋外光
ケーブル、図19に示す60芯無誘導・防水型屋外光ケ
ーブル、図23に示す8芯コード型局内光ケーブル、図
24に示すアルミラップ付き80芯高密度局内光ケーブ
ルを所定量準備した。
【0466】この場合、外被シース材料は、屋外ケーブ
ルの場合、難燃ポリエチレン及び非難燃ポリエチレンの
2種類、局内ケーブルの場合、難燃ポリエチレンであ
る。
【0467】これら多種類の光ケーブルを、各々剥線機
により解体し、外被シースとその他の構成材からなるコ
アとに分離した。
【0468】解体分離した外被シースは、破砕機に投入
して粉砕し、第1のナゲットとした。
【0469】粉砕機から排出された第1のナゲットは渦
電流選別機にかけ、非鉄金属であるアルミナゲットと外
被シース材料から成る第2のナゲットとに分離した。
【0470】ここで得られたアルミナゲットの純度は9
5%ほどであり、外被シース材料であるプラスチックナ
ゲットの混入が5%ほどあった。
【0471】又、第2のナゲットには、0.05%ほど
のアルミの混入が見受けられた。
【0472】この場合、第2のナゲットとしては、難燃
ポリエチレンと通常ポリエチレンの混合物が得られるこ
とになる。
【0473】次いで、先に解体分離したコアは、破砕機
に投入して粉砕し、第3のナゲットとして取り出した。
【0474】第3のナゲットは、浮沈選別装置に投入
し、低比重部材と第4のナゲットとに分離した。ここで
分離した低比重部材は、すべてプラスチック屑である。
【0475】第4のナゲットは、磁力選別機にかけ、鉄
ナゲットと、第5のナゲットとに分離した。ここで得ら
れた鉄ナゲットの純度は95%ほどであり、プラスチッ
クナゲットの混入が5%ほどあった。
【0476】第5のナゲットは、振動式比重選別機にか
け、銅ナゲットと第6のナゲットとに分離した。
【0477】ここで得られた銅ナゲットの純度は95%
ほどであり、プラスチックナゲットの混入が5%ほどあ
った。
【0478】第6のナゲットは、先に分離した低比重部
材と収集し、700〜800℃程度の温度で焼却処理を
行い、ナゲット中の可燃物を焼却した。
【0479】焼却により生じた焼却灰は、1200℃程
度の温度で溶融処理し、最後までナゲット中に残留した
光ガラスファイバの破砕片及び分離しきれなかった金属
片をスラグ化した。
【0480】最後に、被覆シース材料(通常ポリエチレ
ンと難燃ポリエチレンの混合物)である第2のナゲット
と、分離したアルミと、鉄と、銅と、スラグをリサイク
ルのための素材として用い。各々各種用途向けに製品化
した。
【0481】以上示した本実施例のリサイクル方法によ
り、構成の異なる他種類の光ケーブルを一括して処理
し、その結果、廃棄物を出すことなくリサイクルするこ
とができた。
【0482】[実施例12]実施例11と同様、予め3
mほどの長さに切断した図16に示す800芯アルミラ
ップ付きSM型屋外光ケーブル、図18に示す800芯
SM・防水型屋外光ケーブル、図19に示す60芯無誘
導・防水型屋外光ケーブル、図23に示す8芯コード型
局内光ケーブル、図24に示すアルミラップ付き80芯
高密度局内光ケーブルを所定量準備した。
【0483】この場合、外被シース材料は、屋外ケーブ
ルの場合、難燃ポリエチレン及び通常ポリエチレンの2
種類、局内ケーブルの場合、難燃ポリエチレンである。
【0484】これら多種類の光ケーブルを、一括して破
砕機に投入して粉砕し、第1のナゲットとした。
【0485】粉砕機から排出された第1のナゲットは、
浮沈選別装置に投入し、低比重部材と第2のナゲットと
に分離した。
【0486】ここで分離した低比重部材は、すべてプラ
スチック屑である。
【0487】第2のナゲットは、渦電流選別機にかけ、
非鉄金属であるアルミナゲットと第3のナゲットとに分
離した。
【0488】ここで得られたアルミナゲットの純度は9
5%ほどであり、プラスチックナゲットの混入が5%ほ
どあった。
【0489】第3のナゲットは、磁力選別機にかけ、鉄
ナゲットと、第4のナゲットとに分離した。
【0490】ここで得られた鉄ナゲットの純度は95%
ほどであり、プラスチックナゲットの混入が5%ほどあ
った。
【0491】第4のナゲットは、振動式比重選別機にか
け、銅ナゲットと第5のナゲットとに分離した。
【0492】ここで得られた銅ナゲットの純度は95%
ほどであり、プラスチックナゲットの混入が5%ほどあ
った。
【0493】第5のナゲットは、先に分離した低比重部
材と共に収集し、700〜800℃程度の温度で焼却処
理を行い、ナゲット中の可燃物を焼却した。
【0494】焼却により生じた焼却灰は、1200℃程
度の温度で溶融処理し、最後までナゲット中に残留した
光ガラスファイバの破砕片及び分離しきれなかった金属
片をスラグ化した。
【0495】最後に、分離したアルミと、鉄と、銅と、
スラグをリサイクルのための素材として用い、各々各種
用途向けに製品化した。
【0496】以上示した本実施例のリサイクル方法によ
り、構成の異なる他種類の光ケーブルを一括して処理
し、その結果、廃棄物を出すことなくリサイクルするこ
とができた。
【0497】[実施例13]予め3mほどの長さに切断
した図15〜図19、図21〜図23及び図24に示す
光ケーブルを所定量準備した。
【0498】この場合、外被シースとして、難燃ポリエ
チレンと通常ポリエチレンを選別し、両者を別々に処理
した。
【0499】先ず、光ケーブルを剥線機により解体し、
外被シースとその他の構成材からなるコアとに解体分離
した。
【0500】次いで、分離した外被シースを第1の破砕
機に投入して粗粉砕し、数mm角程度の大きさの第1の
ナゲットとして取り出した。
【0501】第1のナゲットは、渦電流選別にかけ、外
被シース材料からなる第2のナゲットと、アルミリッチ
な第3のナゲットとに分離した。
【0502】第3のナゲットは、更に第2の破砕機に投
入して微粉砕し、数十μm角程度の大きさの微粒子状の
第4のナゲットとして取り出した。
【0503】第4のナゲットは、振動式比重選別にか
け、純度の高いアルミナゲットと外被シースからなる第
5のナゲットとに分離した。
【0504】ここで得られたアルミナゲットの純度は9
9.5%であり、実施例1に比べて大幅にアルミナゲッ
トの純度が向上した。
【0505】又、第5のナゲット中におけるアルミの混
入は0.05%ほどであった。
【0506】外被シース材料である第2のナゲット及び
第5のナゲットは、外被シースが通常ポリエチレンの場
合には、通常ポリエチレンが、難燃ポリエチレンの場合
には、難燃ポリエチレンが得られた。
【0507】一方、分離したコアは、手作業により更に
解体し、スロットとその他の構成材からなる残さとに分
離した。
【0508】解体分離したスロットは、第3の破砕機に
投入して粉砕し、数mm角程度の大きさの第6のナゲッ
トとして取り出した。
【0509】第6のナゲットは、磁力選別にかけ、スロ
ット部材からなる第7のナゲットと、鉄リッチな第8の
ナゲットとに分離した。
【0510】第8のナゲットは、更に第4の破砕機に投
入して微粉砕し、数十μm角程度の大きさの微粒子状の
第9のナゲットとして取り出した。
【0511】第9のナゲットは、振動式比重選別にか
け、純度の高い鉄と、スロット部材からなる第10のナ
ゲットとに分離した。
【0512】ここで得られた鉄ナゲットの純度は99.
5%であり、実施例1に比べて大幅に鉄ナゲットの純度
が向上した。
【0513】又、第10のナゲット中における鉄の混入
は0.05%ほどであった。
【0514】次に、先に解体分離した残さをまとめて第
5の破砕機に投入して粗粉砕し、第11のナゲットとし
て取り出した。
【0515】第11のナゲットは、水を利用して浮沈式
比重選別により、低比重部材と第12のナゲットとに分
離した。
【0516】第12のナゲットは、振動式比重選別にか
け、ガラスリッチな第13のナゲットと、銅リッチな第
14のナゲットとに分離した。
【0517】第14のナゲットは、更に第6の破砕機に
投入して微粉砕し、数十μm角程度の大きさの微粒子状
の第15のナゲットとして取り出した。
【0518】第15のナゲットは、振動式比重選別にか
け、純度の高い銅ナゲットと、第16のナゲットとに分
離した。
【0519】ここで得られた銅ナゲットの純度は99.
5%であり、実施例1に比べて大幅に銅ナゲットの純度
が向上した。
【0520】第16のナゲット及び先に分離除去したガ
ラスリッチな第13のナゲットと低比重部材を一括して
収集し、700〜800℃程度の温度で焼却処理を行
い、ナゲット中の可燃物を焼却した。
【0521】焼却により生じた焼却灰は、1200℃程
度の温度で溶融処理し、最後までナゲット中に残留した
光ガラスファイバの破砕片及び分離しきれなかった金属
片をスラグ化した。
【0522】最後に、純度よく分離した被覆シース材料
(通常ポリエチレン及び難燃ポリエチレン)である第2
のナゲットと、ポリエチレンであるスロット部材と、分
離したアルミと、鉄と、銅と、スラグをリサイクルのた
めの素材として用い、各々各種用途向けに製品化した。
【0523】以上示した本実施例のリサイクル方法によ
り、光ケーブルを、廃棄物を出さず、有価的にリサイク
ルすることができ、しかも光ファイバを安全に処理する
ことが可能となった。
【0524】
【発明の効果】以上述べたように本発明の光ケーブルの
リサイクル方法によれば、従来の廃棄処理装置を組み合
わせた簡潔な装置により、あらゆる構造の光ケーブルで
も、有価的に、安全に、廃棄物を出さずに、リサイクル
できることができる。
【0525】又、本発明を、銅ケーブルの廃棄物工程と
組み合わせれば、銅ケーブルからの有価物回収後に生ず
るプラスチック外被シースを中心とした廃棄物を有価的
に無害化処理することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアルミラップ付き屋外光ケーブル
のリサイクル工程の一例を示す流れ図である。
【図2】本発明に係るスロット解体分離工程の一例を示
す流れ図である。
【図3】本発明に係るスロット解体分離工程の他の例を
示す流れ図である。
【図4】本発明に係る無害化処理工程の一例を示す流れ
図である。
【図5】本発明に係る無害化処理工程の他の例を示す流
れ図である。
【図6】本発明に係るアルミラップ付き高密度屋外光ケ
ーブルのリサイクル工程の一例を示す流れ図である。
【図7】本発明に係る防水型屋外光ケーブルのリサイク
ル工程の一例を示す流れ図である。
【図8】本発明に係る防水型高密度屋外光ケーブルのリ
サイクル工程の一例を示す流れ図である。
【図9】本発明に係る無誘導・防水型屋外光ケーブルの
リサイクル工程の一例を示す流れ図である。
【図10】本発明に係るコード型局内光ケーブルのリサ
イクル工程の一例を示す流れ図である。
【図11】本発明に係るアルミラップ付き高密度コード
型局内光ケーブルのリサイクル工程の一例を示す流れ図
である。
【図12】本発明に係る光ケーブルのリサイクル工程の
一例を示す流れ図である。
【図13】本発明に係る光ケーブルのリサイクル工程の
他の例を示す流れ図である。
【図14】本発明に係る光ケーブルのリサイクル工程の
異なる他の例を示す流れ図である。
【図15】本発明に係るアルミラップ付きSM型屋外光
ケーブルの一例を示す断面図である。
【図16】本発明に係るアルミラップ付き多芯SM型屋
外光ケーブルの一例を示す断面図である。
【図17】本発明に係る防水型屋外光ケーブルの一例を
示す断面図である。
【図18】本発明に係る多芯SM防水型屋外光ケーブル
の一例を示す断面図である。
【図19】本発明に係る無誘導・防水型屋外光ケーブル
の一例を示す断面図である。
【図20】本発明に係る光ファイバテープ芯線の一例を
示す断面図である。
【図21】本発明に係る2芯局内光ケーブルの一例を示
す断面図である。
【図22】本発明に係る4芯局内光ケーブルの一例を示
す断面図である。
【図23】本発明に係る8芯局内光ケーブルの一例を示
す断面図である。
【図24】本発明に係る高密度局内光ケーブルの一例を
示す断面図である。
【図25】本発明に係る光ファイバテープコードの一例
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 60芯アルミラップ付きSM型屋外光ケーブル 2、12、21、26、31、41、51、61、71
外被シース 3 アルミラミネートテープ 4、13、27、42 プラスチックテープ 5 スロット 6 4芯光ファイバテープ芯線 7 スロット溝 8 介在対 9 空きユニット 10 スロット抗張力体 11 800芯アルミラップ付き多芯SM型屋外光ケー
ブル 14 マルチユニット 15 押さえ巻き 16、52 ケーブル抗張力体 17、53 抗張力体被覆層 18、54 介在紐 20 40芯防水型屋外光ケーブル 22 吸水テープ 23 吸水紐 24 引き裂き紐 25 800芯SM・防水型屋外光ケーブル 28 吸水材 29 吸水紐 30 60芯無誘導・防水型屋外光ケーブル 32 中心抗張力体 35 光硬化型樹脂 40 2芯局内光ケーブル 43 光ファイバコード 44 抗張力体 45 抗張力体被覆 46 ナイロン被覆芯線 48 光ファイバ 50 4芯局内光ケーブル 55 ケーブル芯押さえ巻 60 8芯局内光ケーブル 70 40芯高密度局内光ケーブル 72 光ファイバテープコード 73 介在紐 74 光ファイバ 75 ウレタンアクリレート被覆 76 抗張力繊維 77 PVC被覆
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−132715(JP,A) 特開 昭56−115401(JP,A) 特開 昭53−27165(JP,A) 特開 昭49−105181(JP,A) 特開 平7−56069(JP,A) 特開 平5−69443(JP,A) 特開 平3−216604(JP,A) 特開 平8−71527(JP,A) 特公 昭47−6019(JP,B1) 特表 平9−508595(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 3/00,5/00 B29B 17/00,17/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミラップ付き屋外光ケーブルを、ア
    ルミラップ付き外被シースとコアとに解体分離する工程
    と、 該アルミラップ付き外被シースを粉砕し、第1のナゲッ
    トを製造する工程と、 該第1のナゲットを、アルミと第2のナゲットとに分離
    する工程と、 前記コアを、スロットと残さとに解体分離する工程と、 該スロットを、鉄とスロット部材とに分離する工程と、 前記残さを粉砕し、第3のナゲットを製造する工程と、 該第3のナゲットを、低比重部材と第4のナゲットとに
    分離する工程と、 該第4のナゲットを、銅と第5のナゲットとに分離する
    工程と、 該第5のナゲットを、前記低比重部材と共に収集し、無
    害化処理する工程と、 前記第2のナゲットと、スロット部材と、アミルと、鉄
    と、銅を、各々再生原料としてリサイクルする工程とか
    らなることを特徴とする光ケーブルのリサイクル方法。
  2. 【請求項2】 アルミラップ付き高密度屋外光ケーブル
    を、アルミラップ付き外被シースとコアとに解体分離す
    る工程と、 該アルミラップ付き外被シースを粉砕し、第1のナゲッ
    トを製造する工程と、 該第1のナゲットを、アルミと第2のナゲットとに分離
    する工程と、 前記コアを、スロットと残さとに解体分離する工程と、 該スロットを、鉄とスロット部材とに分離する工程と、 前記残さを粉砕し、第3のナゲットを製造する工程と、 該第3のナゲットを、低比重部材と第4のナゲットとに
    分離する工程と、 該第4のナゲットを、鉄と第5のナゲットとに分離する
    工程と、 該第5のナゲットを、銅と第6のナゲットとに分離する
    工程と、 該第6のナゲットを、前記低比重部材と共に収集し、無
    害化処理する工程と、 前記第2のナゲットと、スロット部材と、アミルと、鉄
    と、銅を、各々再生原料としてリサイクルする工程とか
    らなることを特徴とする光ケーブルのリサイクル方法。
  3. 【請求項3】 防水型屋外光ケーブルを、外被シースと
    コアとに解体分離する工程と、 該外被シースを粉砕し、第1のナゲットを製造する工程
    と、 前記コアを、スロットと残さとに解体分離する工程と、 該スロットを、鉄とスロット部材とに分離する工程と、 前記残さを粉砕し、第2のナゲットを製造する工程と、 該第2のナゲットを、低比重部材と第3のナゲットとに
    分離する工程と、 該第3のナゲットを、銅と第4のナゲットとに分離する
    工程と、 該第4のナゲットを、前記低比重部材と共に収集し、無
    害化処理する工程と、 前記第1のナゲットと、スロット部材と、鉄と、銅を、
    各々再生原料としてリサイクルする工程とからなること
    を特徴とする光ケーブルのリサイクル方法。
  4. 【請求項4】 防水型高密度屋外光ケーブルを、外被シ
    ースとコアとに解体分離する工程と、 該外被シースを粉砕し、第1のナゲットを製造する工程
    と、 前記コアを、スロットと残さとに解体分離する工程と、 該スロットを、鉄とスロット部材とに分離する工程と、 前記残さを粉砕し、第2のナゲットを製造する工程と、 該第2のナゲットを、低比重部材と第3のナゲットとに
    分離する工程と、 該第3のナゲットを、鉄と第4のナゲットとに分離する
    工程と、 該第4のナゲットを、銅と第5のナゲットとに分離する
    工程と、 該第5のナゲットを、前記低比重部材と共に収集し、無
    害化処理する工程と、 前記第1のナゲットと、スロット部材と、鉄と、銅を、
    各々再生原料としてリサイクルする工程とからなること
    を特徴とする光ケーブルのリサイクル方法。
  5. 【請求項5】 スロット処理工程が、該スロットを粉砕
    してナゲットを製造する工程と、該ナゲットを鉄とスロ
    ット部材のナゲットとに分離する工程からなることを特
    徴とする請求項1、2、3又は4記載の光ケーブルのリ
    サイクル方法。
  6. 【請求項6】 スロット処理工程が、該スロットをロー
    ルプレスにかけ、抗張力線とスロット部材とに分離する
    工程であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記
    載の光ケーブルのリサイクル方法。
  7. 【請求項7】 無誘導・防水型屋外光ケーブルを、外被
    シースとコアとに解体分離する工程と、 該外被シースを粉砕し、第1のナゲットを製造する工程
    と、 前記コアを粉砕し、第2のナゲットを製造する工程と、 該第2のナゲットを、無害化処理する工程と、 前記第1のナゲットを、再生原料としてリサイクルする
    工程とからなることを特徴とする光ケーブルのリサイク
    ル方法。
  8. 【請求項8】 コード型局内光ケーブルを、外被シース
    とコアとに解体分離する工程と、 該外被シースを粉砕し、第1のナゲットを製造する工程
    と、 前記コアを粉砕し、第2のナゲットを製造する工程と、 該第2のナゲットを、低比重部材と第3のナゲットとに
    分離する工程と、 該第3のナゲットを、鉄と第4のナゲットとに分離する
    工程と、 該第4のナゲットを、前記低比重部材と共に収集し、無
    害化処理する工程と、 前記第1のナゲットと、鉄を、各々再生原料としてリサ
    イクルする工程とからなることを特徴とする光ケーブル
    のリサイクル方法。
  9. 【請求項9】 アルミラップ付き高密度コード型局内光
    ケーブルを、アルミラップ付き外被シースとコアとに解
    体分離する工程と、 該アルミラップ付き外被シースを粉砕し、第1のナゲッ
    トを製造する工程と、 該第1のナゲットを、アルミと第2のナゲットとに分離
    する工程と、 前記コアを粉砕し、第3のナゲットを製造する工程と、 該第3のナゲットを、低比重部材と第4のナゲットとに
    分離する工程と、 該第4のナゲットを、鉄と第5のナゲットとに分離する
    工程と、 該第5のナゲットを、前記低比重部材と共に収集し、無
    害化処理する工程と、 前記第2のナゲットと、アルミと、鉄を、各々再生原料
    としてリサイクルする工程とからなることを特徴とする
    光ケーブルのリサイクル方法。
  10. 【請求項10】 無害化処理工程が、高温焼却処理後、
    焼却灰を高温溶融処理によりスラグ化する工程であり、
    更に、該スラグを再生原料として用いることを特徴とす
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の
    光ケーブルのリサイクル方法。
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