JP3483175B2 - 変性炭化水素樹脂及びその用途 - Google Patents

変性炭化水素樹脂及びその用途

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
〔式中、R1は炭素数1〜5のアルキル基であり、R2,R3及びR4は同一でも異なっていても良く、水素原子又はメチル基であり、nは0または正の整数である。〕
特に接着性に優れたホットメルト接着剤のタッキファイ
ヤ−に適した変性炭化水素樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴム系感圧接着剤、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体系及びスチレンブロックコポリマ−系のホッ
トメルト接着剤に配合されるタッキファイヤ−として、
スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の低
分子量重合体や石油樹脂を用いることが試みられてき
た。しかしながら、前記の樹脂をゴム系感圧接着剤に使
用すると、十分な接着力、粘着力が得られず、またホッ
トメルト接着剤に使用すると接着剤の主成分となるエチ
レン・酢酸ビニル共重合体との相容性が悪く、十分な性
能を発揮しないという問題があった。また、通常の不飽
和炭化水素を含有する留分から製造された石油樹脂は、
色相、熱安定性に問題を有していた。
【0003】本発明者らはこれらを改良するものとし
て、イソプロペニルトルエンと石油精製や石油分解の際
に副生する炭素数4ないし5の留分から選ばれる任意の
留分とを特定割合で共重合して用いること及びイソプロ
ペニルトルエンの単独重合体を用いることを提案した。
(特開昭49−118729号,特開昭49−1289
45号,特公昭54−34033号)。
【0004】これらの炭化水素樹脂は初期色相、耐熱色
相及び耐熱安定性に優れ、ビニルトルエン、α−メチル
スチレン等の低分子量重合体や石油樹脂に較べてエチレ
ン・酢酸ビニル共重合体との相容性にも優れているた
め、エチレン・酢酸ビニル系ホットメルト接着剤のタッ
キファイヤーとして使用されてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら近年の市
場の要求は接着剤の接着強度不足を指摘している。特に
酢酸ビニル含量が低いエチレン・酢酸ビニル共重合体に
対しては、前記の炭化水素樹脂でも相容性が不足するた
め十分な接着力が発現せず、接着剤の品質設計を困難に
している。そこで本発明の目的は、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体との相容性が、従来の炭化水素樹脂タッキフ
ァイヤ−に比べて更に格段に改善され、接着剤の接着強
度を著しく向上させることのできるタッキファイヤーと
して好適な変性炭化水素樹脂を提供することにある。
【0006】
〔式中、R1 は炭素数1〜5のアルキル基であり、R2 ,R3 及びR4 は同一でも異なっていても良く、水素原子又はメチル基であり、nは0または正の整数である。〕
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に使用するビニル芳香族化
合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、イソプロペニルトルエン等を挙げることがで
きるが、特にイソプロペニルトルエンを用いた場合に分
子量分布の狭い、良好な性能の炭化水素樹脂を得ること
ができる。
【0008】通常、イソプロペニルトルエン系の重合体
を製造するためのイソプロペニルトルエンとしては、オ
ルソ、メタ、パラの各異性体、及びこれらの混合物が用
いられるが、パラ異性体20ないし60重量%、メタ異
性体40ないし80重量%、オルソ異性体0ないし10
重量%の混合物を用いるのが好ましい。
【0009】本発明で使用する炭素数4ないし5の不飽
和炭化水素としては、石油精製、分解時に副生する炭素
数4ないし5の不飽和炭化水素を主成分として含む留分
から選ばれる任意の留分が使用できる。
【0010】石油生成、分解時に副生する炭素数4ない
し5の不飽和炭化水素を含む留分(以下、C4,C5留分
という)は、常圧下における沸点範囲が通常−15ない
し+45℃の留分であって、1−ブテン、イソブテン、
2−ブテン、1,3−ブタジエン、1−ペンテン、2−
メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、2−ペ
ンテン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、シクロペ
ンタジエン等の重合性単量体を含んでいる。本発明にお
いては、C4,C5留分から選ばれる重合性単量体を含む
任意の留分、すなわち、C4,C5留分はもちろん、C4
留分、ブタジエンを除いたC4留分、C5留分、イソプレ
ンを除いたC5留分、シクロペンタジエンを除いたC5留
分等を用いることができる。
【0011】上記のような石油留分は、例えば、製油所
等における原油等の常圧蒸留(トッピング)に際して副
生するガス留分を含む軽質油留分、石油のクラッキン
グ、リフォーミング処理工程において副生する同様な軽
質油留分、又は、石油化学工場における石油ナフサ分解
等において得られるガスを含む軽質油留分等の石油留分
からそのまま、又は、場合によっては蒸留、抽出、その
他の処理を加えて所望の留分として得ることができる。
【0012】本発明で使用される炭化水素樹脂はビニル
芳香族化合物100重量部に対して上記のような炭素数
4ないし5の不飽和炭化水素留分5ないし100重量部
を共重合させることにより得られる。両構成成分の共重
合反応はフリ−デル−クラフツ触媒の存在下に行う。
【0013】フリ−デル−クラフツ触媒としては、公知
のフリ−デル−クラフツ触媒が使用でき、具体的には塩
化アルミニウム、臭化アルミニウム、ジクロロモノエチ
ルアルミニウム、四塩化チタン、四塩化スズ、三フッ化
ホウ素、三フッ化ホウ素の各種錯体等をあげることがで
きる。
【0014】フリ−デル−クラフツ触媒の使用量は、原
料の合計100重量部に対して通常0.05ないし5重
量部、好ましくは0.1ないし2重量部の範囲が好まし
い。
【0015】両構成成分の共重合反応は反応熱の除去及
び反応液粘度の抑制、分子量の調整のため、重合性単量
体の濃度が10ないし60重量%程度になるように溶媒
を用いて行うのが好ましい。
【0016】適当な溶媒としては、たとえば、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水
素;シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘ
キサン等の脂環族炭化水素;トルエン、キシレン、エチ
ルベンゼン、メシチレン等の芳香族炭化水素;及びこれ
らの混合物をあげることができる。
【0017】重合温度は原料組成によって異なるが、通
常−50ないし+50℃の範囲が好ましい。また反応時
間は、通常10分ないし10時間の範囲が好ましい。
【0018】重合終了後はアルカリ水溶液またはメタノ
−ル等で触媒を分解した後、水洗し、未反応の原料及び
溶媒等をストリッピングすることによって除き、目的の
炭化水素樹脂を得る。このようにして得られる樹脂の軟
化点(環球法)は通常30ないし150℃である。ま
た、分子量は通常重量平均分子量で300ないし300
0の範囲である。
【0019】本発明で得られる変性炭化水素樹脂を得る
ために、前記炭化水素樹脂にグラフト共重合される単量
体は、次の一般式(A)で表される。 R1COO(CH2n CR2 =CR34 ・・・・・(A) この一般式(A)中、R1 は炭素数1〜5のアルキル基
であり、この炭素数1〜5のアルキル基の例として、例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、i−プロピル
基、ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル
基、i−ペンチル基、neo−ペンチル基、t−ペンチ
ル基等が挙げられる。また、R2,R3及びR4 は同一で
も異なっていても良く、水素原子又はメチル基である。
さらに、nは0または正の整数である。
【0020】この一般式(A)で表される単量体の具体
例として、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニ
ル、イソ酪酸ビニル、酢酸アリル、プロピオン酸アリ
ル、酪酸アリル、イソ酪酸アリル、酢酸クロチル、プロ
ピオン酸クロチル等を挙げることができる。これらの中
でも、反応性が高くしかも容易に入手でき、コスト的に
も有利である点で、酢酸ビニルが特に好ましい。
【0021】グラフト量としては0.1〜10重量%、
特には1〜8重量%が好ましい。グラフト量が0.1重
量%より低い場合には、接着剤のベ−スポリマ−として
アクリル共重合体の様な極性を有するポリマ−との相溶
性が悪い。また、グラフト量が10重量%以上では相容
性の改良効果はかわらず、炭化水素樹脂の軟化点の低下
が著しくなる。
【0022】前記炭化水素樹脂に、一般式(A)で表さ
れる単量体をグラフト共重合させる方法として、種々の
方法を挙げることができる。例えば、炭化水素樹脂をを
有機溶媒に溶解し、前記変性単量体及びラジカル重合開
始剤を逐次添加して加熱、攪拌してグラフト共重合反応
させる方法、該炭化水素樹脂を加熱溶融して、得られる
溶融物に変性単量体及びラジカル重合開始剤を添加し、
攪拌してグラフト共重合反応させる方法、該炭化水素樹
脂、変性単量体及びラジカル開始剤を予め混合し、得ら
れる混合物を押し出し機に供給して加熱混練しながらグ
ラフト共重合反応させる方法、タブレット状の該炭化水
素樹脂に、変性単量体及びラジカル重合開始剤を有機溶
媒に溶解してなる溶液を含浸させた後、タブレット状の
該炭化水素樹脂が溶解しない最高の温度まで加熱し、グ
ラフト共重合反応させる方法などを挙げることができ
る。また、該炭化水素樹脂の不飽和結合が残存している
場合は、ラジカル重合開始剤は必ずしも必要ではなく、
ラジカル重合開始剤の非存在下で、前記のグラフト共重
合反応を行うことができる。
【0023】反応温度は、50℃以上、特に80〜20
0℃の範囲が好適であり、反応時間は2〜10時間程度
である。反応方式は、回分式、連続式のいずれでも良い
が、グラフト共重合を均一に行うためには回分式が好ま
しい。
【0024】ラジカル重合開始剤を使用してグラフト反
応を行う場合、用いられるラジカル重合開始剤は、ブロ
ック共重合体と前記グラフト共重合単位との反応を促進
するものであれば何れでも良いが、特に有機ペルオキシ
ド、有機ペルエステルが好ましい。具体的には、ベンゾ
イルペルオキシド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、
ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキ
シド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシベン
ゾエ−ト)ヘキシン−3、1,4−ビス(tert−ブ
チルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペ
ルオキシド、tert−ブチルペルアセテート、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキ
シ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
ert−ブチルペルオキシド)ヘキサン、tert−ブ
チルベンゾエート、tert−ブチルペルフェニルアセ
テート、tert−ブチルペルイソブチレート、ter
tーブチルペル−せc−オクトエート、tert−ブチ
ルペルピパレート、クミルペルピパレート及びtert
−ブチルペルジエチルアセテートがあり、その他アゾ化
合物、例えばアゾビス−イソブチルニトリル、ジメチル
アゾイソブがある。これらのうちでは、ジクミルペルオ
キシド、、ジーtert−ブチルペルオキシド、2,5
−ジメチルー2,5−ジ(tertーブチルペルオキ
シ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
ert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,4−ビス
(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン
等のジアルキルペルオキシドが好ましい。
【0025】このようにして得られる変性炭化水素樹脂
の重量平均分子量は300ないし3000の範囲、特に
500乃至2500の範囲にあることが好ましい。
【0026】分子量が300未満の場合は変性品のブロ
ッキング性が著しく、ハンドリングが困難になる。ま
た、分子量が3000より高いと変性炭化水素樹脂の溶
融粘度が高くなり、作業性が悪くなる。さらに、粘着付
与樹脂に求められるタックの性能も著しく低下する。
【0027】該変性炭化水素樹脂の色相はガ−ドナ−色
相測定法において3以下、特には2以下であることが好
ましい。
【0028】また本発明の変性炭化水素樹脂には、発明
の目的を損なわない範囲において、それ自体公知の配合
剤、たとえば軟化剤、安定剤、充填剤、酸化防止剤等を
配合することができる。
【0029】本発明の変性炭化水素樹脂は、エチレン・
酢酸ビニル共重合体樹脂との相容性に優れるため、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体を主成分とするホットメルト
接着剤ののタッキファイヤ−として使用することがで
き、特に酢酸ビニル含量が低い該共重合体を使用する際
に有効である。
【0030】また、該変性炭化水素樹脂の用途はこれに
限定されるものではなく、例えば、ホットメルト接着
剤、塗料、インキ、製紙用サイズ剤、ゴム軟化剤等にも
使用することができる。
【0031】次に本発明の実施例を提示する。
【実施例】
<炭化水素樹脂の合成> (参考例1)シメン法クレゾ−ル製造プロセスにおいて
シメンヒドロペルオキシドの酸分裂生成物から蒸留分離
して得られるイソプロペニルトルエン(純度99.2
%)100g、石油ナフサの熱分解から得られる不飽和
炭化水素を含むC4,C5留分10g及びトルエン150
gをオ−トクレ−ブに仕込、攪拌下に温度を0℃に保ち
ながら触媒としてBF3 フェノ−ル錯体0.3gを約1
0分間で滴下した。その後さらに3時間攪拌を続行し
た。次に5重量%水酸化ナトリウム水溶液50mlを加
えて30分間激しく攪拌して触媒を分解した後、水相を
分離し、さらに重合油を中性になるまで水洗した後、未
反応油及び溶媒トルエンを加熱減圧留去し、白色塊状の
炭化水素樹脂を得た。原料単量体の組成は次の通りであ
った。また、得られた炭化水素樹脂の性状は表1に記し
た。
【0032】 イソプロペニルトルエン組成 オルソ−イソプロペニルトルエン 5.3重量% メタ−イソプロペニルトルエン 60.4重量% パラ−イソプロペニルトルエン 33.5重量% シメン 0.8重量% C4,C5留分組成 C3 1.5重量% イソブタン 0.4重量% n−ブタン 1.3重量% 1−ブテン 10.5重量% イソブチレン 19.8重量% トランス−2−ブテン 8.7重量% シス−2−ブテン 4.4重量% 1,3−ブタジエン 20.9重量% n−ペンタン 5.1重量% イソプレン 5.6重量% 1,3−ペンタジエン 2.8重量% シクロペンタジエン 3.1重量% その他(沸点80℃以下の留分) 15.9重量%
【0033】(参考例2)参考例1においてBF3 フェ
ノ−ル錯体の添加量を0.25gとした以外は、参考例
1と同様に炭化水素樹脂を合成した。得られた炭化水素
樹脂の性状は表1に記した。樹脂性状の測定は以下の方
法に従った。 色相:ガ−ドナ− ASTM D154−58 軟化点:環球法 分子量:GPC(スチレン換算)
【0034】
【表1】
【0035】(実施例1)攪拌装置、滴下ロ−ト、窒素
道入管を備えた反応装置に参考例1で合成した炭化水素
樹脂250gを入れ、15分間系内を窒素パ−ジした。
ついで窒素を流入したまま装置を170℃に加熱し炭化
水素樹脂を溶融した。ジ−タ−シャリ−ブチルパ−オキ
サイド(以下DTBPO)を1.32gと酢酸ビニル1
3.2gを2時間かけて滴下し、滴下終了後更に1時間
反応して反応を終了した。反応終了後、未反応酢酸ビニ
ル及びDTBPOの分解物を除去するために170℃、
10mmHgの条件でで30分間、減圧除去を行った。
得られた変性炭化水素樹脂の酢酸ビニルの変性量は酸素
分析より2.5wt%であった。色相は1であった。反
応条件と得られた樹脂物性を表2及び表3に記した。
【0036】<実施例2〜5>実施例1と同様の装置を
用いて、炭化水素樹脂とグラフト量を変えて、実施例1
と同様の反応条件でグラフト反応を行った。反応条件と
得られた変性炭化水素樹脂の物性を表2及び表3に記し
た。
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】<実施例6>エチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA#220:VA含量28wt%,三井デュポ
ンポリケミカル社)40g,実施例1で変性した樹脂4
0g,サゾ−ルワックスH−120gを180℃で溶融
混合し、ホットメルト型接着剤組成物を調製した。溶融
状態で相溶性を確認したところ良好であった。このホッ
トメルト接着剤組成物をアルミ箔(50μ)に厚さ15
μで塗工し、ついで塗工面同士を張り合わせ、上部バ−
を170℃,下部バ−を70℃、1kg/cm2,2秒
の条件でヒ−トシ−ルした。これを25mm幅に切断し
試料として0℃〜80℃の測定温度下でのT型剥離試験
を行い、接着強度を測定した。(引張速度300mm/
min)結果を表4に記した。
【0040】<実施例7>エチレン−酢酸ビニル共重合
体をEVA#410(VA含量19wt%)に変更する
以外は実施例1と同様にホットメルト接着剤を調製し、
接着強度を測定した。結果を表4に記した。
【0041】<実施例8>タッキファイヤ−を実施例3
の変性樹脂に変更する以外は実施例7と同様にホットメ
ルト接着剤を調製し、接着強度を測定した。結果を表4
に記した。
【0042】<比較例1>タッキファイヤ−を参考例1
の変性樹脂に変更する以外は実施例6と同様にホットメ
ルト接着剤を調製し、接着強度を測定した。結果を表4
に記した。
【0043】
【表4】
【0044】
【発明の効果】本発明の変性炭化水素樹脂は、上記した
通り、ビニル芳香族炭化水素と石油精製、石油分解等の
際に副生する炭素数4及び/又は5の留分とを特定触媒
を用いて共重合して得られた炭化水素樹脂を特定の重合
性二重結合を有する有機酸エステル単量体を用いて変性
した変性炭化水素樹脂であるため、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、特に酢酸ビニル含量が低いエチレン・酢酸
ビニル共重合体に対する相溶性に優れ、エチレン・酢酸
ビニル共重合体を主成分とするホットメルト接着剤のタ
ッキファイヤーとして使用すると、その接着性能を顕著
に向上させることができるという効果を奏する。更に、
本発明のこの変性炭化水素樹脂は、色相、耐熱色相及び
耐熱安定性にも優れているというホットメルト型接着剤
のタッキファイヤーとして用いた場合に極めて優れた性
能を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 257/00 C08F 289/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル芳香族炭化水素100重量部と石
    油精製、石油分解等の際に副生する炭素数4及び5の不
    飽和炭化水素を主成分とする留分から選ばれる任意の留
    分5〜100重量部とをフリ−デルクラフツ触媒の存在
    下で共重合させて得られる炭化水素樹脂に下記一般式
    (A)で表される単量体0.1〜10重量%をグラフト
    共重合して得られる、重量平均分子量300〜3000
    の変性炭化水素樹脂。 R1COO(CH2n CR2 =CR34 ・・・・・・(A) 〔式中、R1は炭素数1〜5のアルキル基であり、R2
    3及びR4は同一でも異なっていても良く、水素原子又
    はメチル基であり、nは0または正の整数である。〕
  2. 【請求項2】 ビニル芳香族炭化水素がイソプロペニル
    トルエンであることを特徴とする請求項1項記載の変性
    炭化水素樹脂。
  3. 【請求項3】 一般式(A)で表される単量体が酢酸ビ
    ニルであることを特徴とする請求項1項記載の変性炭化
    水素樹脂。
  4. 【請求項4】 ホットメルト接着剤用タッキファイヤ−
    として使用することを特徴とする請求項1項記載の変性
    炭化水素樹脂。
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