JP3482577B2 - 皮下埋込みポート - Google Patents
皮下埋込みポートInfo
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- JP3482577B2 JP3482577B2 JP02501195A JP2501195A JP3482577B2 JP 3482577 B2 JP3482577 B2 JP 3482577B2 JP 02501195 A JP02501195 A JP 02501195A JP 2501195 A JP2501195 A JP 2501195A JP 3482577 B2 JP3482577 B2 JP 3482577B2
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- catheter
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- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Description
埋め込んで薬液等を経皮的に血管内に注入する皮下埋込
みポートに関するものである。
図、図11は従来の皮下埋込みポートの断面図である。
図10と11において、1は皮下埋込みポート、2は本
体、2aは截断面、3は注液室、5は送液部、6は平常
状態で偏平なゴムセプタムである。ゴムセプタム6は周
辺部が圧縮されて、中央部がレモン状に膨出して送液部
5の上部に取付けられている。7はコネクタ、8はキャ
ップ、9はカテーテルである。カテーテル9は単一な堅
い材質でできたキャップ8付のコネクタ7により、本体
2の截断面2aの下部に段差を付けて接続されている。
1は、普通外科的手術で図11に示すような状態で患者
の胸部の皮下に埋められる。そして、追って実施例の欄
で詳しく説明するように、皮膚を通して注射針が上から
セプタム6に差込まれる。差込まれた注射針により造影
剤や抗癌剤等の薬液が注液室3に導入されてから、カテ
ーテル9を介して経皮的に血管内に注入されるようにな
っている。
ートは上記のように、簡単な埋め込み手術でしかも経皮
的に安全に施療できるので現在の外科学分野で広く採用
されている。しかしながら、前述のような構造の従来の
皮下埋込みポート1のゴムセプタム6は、レモン状にな
って本体2に固定されている。このため、ゴムセプタム
6の穿刺部の厚さが不均一で同一深さに穿刺したときで
も、場所によっては注射針が注液室3に達しないような
ことが生じる。しかも、穿刺が繰返えされるとゴムセプ
タム6の弾性が劣化して中央部が更に膨らみ、注液室3
の必要な深さdを確保できなくなるようなことも発生す
る。
ャップ8の先端から導出されている。このため、カテー
テル9の血管への差込み方向がキャップ8の向きと交差
しているような場合にカテーテル9を屈曲させると、導
出部の出口のカテーテル9がキンクして内部流路が閉鎖
されて薬液の注入が停止するようなことが発生する(図
3(b) 参照)。
ル9はコネクタ7により、本体2の側面に段差を付けて
接続されている。したがって、ポート1を患者の皮下に
埋め込むと、送液部5の外側付近の段差により患者の皮
膚に裂傷を負わせて苦痛を与えるようなことがある。特
に、ポート1の段差で皮膚の内部に空隙が生じると、こ
の空隙内に血液等の体液が溜って細菌による発熱や感染
症を誘発させるという致命的な問題点等があった。
ートの問題点を解消するためになされたもので、薬液の
注入が円滑で、しかも皮膚の隆起を漸縮状に降下させて
患者に感染症を誘発させるようなことのない皮下埋込み
ポートを実現することを目的とするものである。
の開口がセプタムで封鎖されて側面の送液部にカテーテ
ルが接続されるカップ状の本体を備えた皮下埋込みポー
トにおいて、セプタムの上面と底面にそれぞれ突出部と
凹部を設けるとともに、該突出部の表面が本体と同一面
になるように設定した皮下埋込みポートを構成したもの
である。また、セプタムの周辺部の厚さを7〜10%圧
縮して本体に取付けた皮下埋込みポートを構成したもの
である。
続するコネクタが取付けられ、コネクタのキャップの少
なくも先端を軟質材で形成した皮下埋込みポートを構成
したものである。
部における輪郭形状の変化を漸縮状に形成させるプロテ
クタを設けた皮下埋込みポートを構成したものである。
また、カテーテルを保持するプロテクタを着脱可能に設
けた皮下埋込みポートを構成したものである。また、プ
ロテクタの先端を軟質材で形成した皮下埋込みポートを
構成したものである。さらに、プロテクタを合成樹脂で
形成した皮下埋込みポートを構成したものである。
挿通してから、切り口をコネクタの先に被せて差し込
む。キャップを回して螺合すれば、カテーテルがポート
の本体に接続される。皮膚が縫合されるとカテーテルを
接続した埋込みポートが、患者の皮膚内に隆起して埋め
込まれる。埋め込まれたポートには、皮膚を通して注射
針がセプタムに穿刺される。穿刺された注射針に取付け
られた注射器等により、必要な薬液類が注液室からカテ
ーテルを介して、患部蔵器に注入されて治療される。
れぞれ突出部と凹部を有するとともに、該突出部の表面
が本体と同一面になるように設定され、周辺部の厚さが
7〜10%圧縮されて本体に固定されている。したがっ
て、本体の高さを高くすることなく、注液室の深さを比
較的大きく取ることができる。また、セプタムにおける
注射針を穿刺するための有効面積が広くなるばかりか、
針先を容易に注液室内の最適深さに対応させることもで
きる。
ルは、キャップの先端の軟質材に包囲されて導出されて
いる。このため、たとえカテーテルが送液部から直角方
向に折り曲げられても、キャップの軟質材がカテーテル
の導出方向に追随して変形する。この結果、カテーテル
の抜出しや屈曲に伴う内部流路の封鎖が防止されて、薬
液類を円滑に供給することができる。
明する。図1は本発明の実施例1の構成説明図である。
一部従来装置と重複するが、実施例ではやや詳しく説明
する。図1において、1は皮下埋込みポート、2はその
本体である。3は本体2に設けられた注液室、5は送液
部である。本体1は中心部に注液室3が設けられて、カ
ップ状に樹脂成型されている。
のような弾性材が用いられ、上面に突出部6aと周辺の
鍔部6b及び底面に凹部6cを有する。セプタム6は突
出部6aの表面が本体2と同一面になって、注液室3の
上部を覆って本体2に固定されている。このセプタム6
は固定時に平常状態の鍔部6bの厚さが7〜10%程度
圧縮されていて、上面と裏面がほぼ平行で中心部付近の
厚さが均一になるようになっている。
テルである。7aはコネクタの雄ねじ、7bはテーパ、
8aはキャップ8に形成された雌ねじである。キャップ
8は硬質材8bと軟質材8cの合成樹脂を結合して作ら
れ、基部側の硬質材8bに雌ねじ8aが螺設されて先端
が軟質材8cで構成されて可撓性が与えられている。図
2の11は皮膚、12は注射針、13は薬液類である。
を、次に説明する。カテーテル9を適当な長さで切断し
て、キャップ8に挿通する。カテーテル9をコネクタ7
の先に被せて、矢印のように切断端がテーパ7bに達す
るまで押し込む。その後、キャップ8を回して雌ねじ8
aを雄ねじ7aに螺合して捩じ込めば、カテーテル9が
埋込みポート1の本体2に接続されて注液室3に連通す
る。このようにしてカテーテル9を取付けた埋込みポー
ト1は、例えば患者の前胸部の肋骨上の皮膚11内に埋
め込まれる。
1には、図2のように皮膚11を通して注射針12がセ
プタム6に穿刺される。穿刺された注射針12に取付け
られた注射器により、必要な薬液類13が注液室3に導
入される。そして、血管に通されたカテーテル9を介し
て、薬液類13が患部蔵器に注入されて治療されるよう
になっている。
6はその上面と底面にそれぞれ突出部6aと凹部6cを
有するとともに、突出部6aの表面が本体と同一面にな
るように設定され、周辺部の厚さが7〜10%圧縮され
て本体に固定されている。したがって、本体2の高さを
高くすることなく、注液室3の深さdを比較的大きく取
ることができる。また、セプタム6における注射針12
を効果的に穿刺するための有効面積が広くなるばかり
か、針先を注液室3内の最適深さに対応させることもで
きる。
ーテル9は、コネクタ7に螺合されたキャップ8の先端
の軟質材8cに包囲されて導出されている。このため、
カテーテル9が外力から保護されると共に、離脱を防ぐ
ことができる。また、図3の(a) 図に示されたように、
たとえカテーテル9が送液部5から直角方向に配置され
たような場合でも、キャップ8の軟質材8cがカテーテ
ル9の導出方向に変形して追随する。この結果、カテー
テル9の変形が防止されて、薬液類13を円滑に注入す
ることができる。従来の硬質キャップ8によってカテー
テル9にキンクが発生した状態が、(b) 図に示されてい
る。
おいて、14はプロテクタ、15はノックピンである。
プロテクタ14には本体2と同種の軟質または硬質の樹
脂材料が用いられ、ほぼ鞍型に成型されている。また、
ノックピン15は本体2の送液部5の外側面に形成され
た截断面2aに配置され、コネクタ7の両側に植設され
ている。詳しく示されていないが、プロテクタ14の本
体2の截断面2aに対応する対接面14aに、ノックピ
ン15用のノック孔14bが設けられている。
ーテル9が本体2に接続される。本体2の接続後、図5
の(a) ,(b) のように鞍型のプロテクタ14をコネクタ
7の上に被せて押付ければ、ノックピン15がノック孔
14bに嵌め合わされる。ノックピン15の結合で対接
面14aが截断面2aに圧接されて、プロテクタ14が
本体2に結合される。実施例2の構成によれば、プロテ
クタ14が本体2の送液部5付近の外側の凹凸や段差を
カバーすることになる。よって、ポート1を皮下に埋め
た皮膚の隆起が漸縮状に平坦化されて、血液等の体液の
溜まりに伴う体内における細菌類の発生等を防止するこ
とができる。
面図である。実施例3ではプロテクタ14が実施例1と
同様に、右下がり斜線の硬質材14cと左下がり斜線の
軟質材14dで構成されている。また、プロテクタ14
と本体2との結合用に、鳩尾状のアリほぞ15aとアリ
溝15bとからなるアリ溝機構15が構成されている。
そして、図示のように、本体2とプロテクタ14との対
向面に、それぞれアリほぞ15aとアリ溝15bが形成
されている。
図8において、16は図6とは別構造の嵌合機構であ
る。16aは嵌合機構16の円弧爪、16bは円弧溝で
ある。円弧爪16aはスリ割り16cにより半円または
四分円に分割されて弾性が付与され、本体2の側面にコ
ネクタ7用の穴を偏心的に囲んで形成されている。ま
た、円弧溝16bは、円弧爪16aに対応してプロテク
タ14側に設けられている。
れている。実施例3ではプロテクタ14がアリ溝機構1
5により、矢印B方向から着脱可能に摺動結合される。
また、実施例4ではプロテクタ14が嵌合機構16によ
り、矢印A方向から同様に弾性的に嵌め合い結合され
る。2つの実施例3と4によれば、共に実施例1,2の
効果に着脱型のプロテクタ14による“便利さ”が付加
される。
テクタが硬軟2種の複合部材の場合を例示して説明した
が、全部を軟質部材で構成してもよく、要するに少なく
もカテーテルを導出する先端が軟質部材であればよい。
また、本体に合成樹脂を用いた場合で説明したが、不銹
鋼やチタン等の金属を用いることもでき、セプタムやコ
ネクタ等の材質や構造も必ずしも実施例に限定するもの
ではない。
ムで封鎖されて側面の送液部にカテーテルが接続される
カップ状の本体を備えた皮下埋込みポートにおいて、セ
プタムの上面と底面にそれぞれ突出部と凹部を設けると
ともに、該突出部の表面が本体と同一面になるように設
定した皮下埋込みポートを構成した。また、セプタムの
周辺部の厚さを7〜10%圧縮して本体に取付けた皮下
埋込みポートを構成した。
隙を無くすので、この部分の隙間に原因する感染症の発
生を抑えることができる。また、ポート本体の高さを高
くすることなく、注液室の深さを比較的大きく取ること
ができる。本体の高さが抑制されるので、皮膚の隆起に
伴う炎症もなくなり患者に余計な苦痛を与えることもな
い。
ための有効面積が広くなるばかりか、針先を注液室3内
の最適深さに対応させることもできる。また、カテーテ
ルが外力から保護されると共に、離脱を防ぐことができ
る。また、たとえカテーテルが送液部から直角方向に配
置されたような場合でも、キャップの軟質材がカテーテ
ルの導出方向に変形して追随する。このため、カテーテ
ルの変形が防止されて、薬液類を円滑に注入することが
できる。
テーテルを接続するコネクタが取付けられ、コネクタの
キャップの少なくも先端を軟質材で形成した皮下埋込み
ポートを構成した。
ーテルの接続部における輪郭形状の変化を漸縮状に形成
させるプロテクタを設けた皮下埋込みポートを構成し
た。また、カテーテルを保持するプロテクタを着脱可能
に設けた皮下埋込みポートを構成した。また、プロテク
タの先端を軟質材で形成した皮下埋込みポートを構成し
た。さらに、プロテクタを合成樹脂で形成した皮下埋込
みポートを構成した。
付近の外側の凹凸や段差がカバーすることになる。よっ
て、ポート1を皮下に埋めた皮膚の隆起を漸縮状に平坦
化されて、血液等の体液の溜まりに伴う体内における細
菌類の発生等を防止することができる。さらに、プロテ
クタがアリ溝機構や嵌合機構により着脱可能に構成され
ているので、取扱が極めて便利になる。
滑で、しかも皮膚の隆起を漸縮状に降下させて患者に感
染症等を誘発させるようなことのない取扱に便利な皮下
埋込みポートを提供することができる。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 注液室上部の開口がセプタムで封鎖され
て側面の送液部にカテーテルが接続されるカップ状の本
体を備えた皮下埋込みポートにおいて、前記セプタムの
上面と底面にそれぞれ突出部と凹部を設けるとともに、
該突出部の表面が本体と同一面になるように設定したこ
とを特徴とする皮下埋込みポート。 - 【請求項2】 前記セプタムの周辺部の厚さを7〜10
%圧縮して本体に取付けたことを特徴とする請求項1記
載の皮下埋込みポート。 - 【請求項3】 前記本体側面の送液部にカテーテルを接
続するコネクタが取付けられ、前記コネクタのキャップ
の少なくも先端を軟質材で形成したことを特徴とする請
求項1記載の皮下埋込みポート。 - 【請求項4】 前記本体に接続されるカテーテルの接続
部における輪郭形状の変化を漸縮状に形成させるプロテ
クタを設けたことを特徴とする請求項1記載の皮下埋込
みポート。 - 【請求項5】 前記カテーテルを保持するプロテクタを
着脱可能に設けたことを特徴とする請求項4記載の皮下
埋込みポート。 - 【請求項6】 前記プロテクタの先端を軟質材で形成し
たことを特徴とする請求項4または請求項5記載の皮下
埋込みポート。 - 【請求項7】 前記プロテクタを合成樹脂で形成したこ
とを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載
の皮下埋込みポート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02501195A JP3482577B2 (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | 皮下埋込みポート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02501195A JP3482577B2 (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | 皮下埋込みポート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08215319A JPH08215319A (ja) | 1996-08-27 |
JP3482577B2 true JP3482577B2 (ja) | 2003-12-22 |
Family
ID=12153986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02501195A Expired - Lifetime JP3482577B2 (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | 皮下埋込みポート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3482577B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20070282308A1 (en) * | 2006-05-30 | 2007-12-06 | Benjamin Bell | Septum compression rings |
JP2011120736A (ja) * | 2009-12-10 | 2011-06-23 | Terumo Corp | 生体内挿入用カテーテルおよび薬液注入具 |
JP7227560B2 (ja) * | 2018-03-14 | 2023-02-22 | ニプロ株式会社 | 皮下埋込型ポートおよび皮下埋込型ポートの製造方法 |
WO2021010354A1 (ja) * | 2019-07-12 | 2021-01-21 | ニプロ株式会社 | 皮下埋込型ポート |
-
1995
- 1995-02-14 JP JP02501195A patent/JP3482577B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08215319A (ja) | 1996-08-27 |
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