JP3481510B2 - アクティブマトリクス型液晶表示装置 - Google Patents

アクティブマトリクス型液晶表示装置

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JP3481510B2
JP3481510B2 JP17064499A JP17064499A JP3481510B2 JP 3481510 B2 JP3481510 B2 JP 3481510B2 JP 17064499 A JP17064499 A JP 17064499A JP 17064499 A JP17064499 A JP 17064499A JP 3481510 B2 JP3481510 B2 JP 3481510B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
の設けられた基板にカラーフィルターを備えた構造の液
晶表示装置に関し、特にオーバーコート膜による色バラ
ンスのくずれ等を防止した液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、薄膜トランジスタ(以下TFT)
を用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置の開発が
活発に行われている。図5に、従来のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置の図を示す。図5(a)は、その概
略図であり、(b)はその画素部の断面図である。
【0003】従来の液晶表示装置500は、図5に示す
ように、画素駆動用のTFTを有するTFT基板501
と、カラーフィルター(以下CF)を有するCF基板5
02と、それらに挟まれた液晶503から構成されてい
る。
【0004】TFT基板501は、TFTガラス基板5
04上に、信号を書き込む画素を選択する走査線505
と、書き込む信号をもつ信号線506と、それらの交点
に画素を駆動するTFT507と、TFT507に接続
された画素電極508を有している。また、CF基板5
02は、CF基板502上に各画素に対応するRGBを
3原色とするカラーフィルター509と、TFT507
および光漏れ領域を遮光するブラックマトリクス(B
M)510と、それらを保護するオーバーコート511
と対向電極512からなる。TFT基板501とCF基
板502で挟まれた液晶503は、画素電極508と対
向電極512間の電界方向に並ぶ特性を有し、その特性
を利用して画素電極508と対向電極512間の電圧に
より階調表示を行う。
【0005】これらの従来の液晶表示装置500に対し
て、TFT基板側にカラーフィルターを設けるオンチッ
プカラーフィルター構造が、特開平8−122824号
公報(以下従来例1とする)、また特開平9−2926
33号公報に開示されている。
【0006】図6に、特開平8−122824に開示さ
れたオンチップカラーフィルター構造の単位画素部の断
面図を示す。TFT基板601は、TFTガラス基板1
04上に、信号を書き込む画素を選択する走査線と、書
き込む信号をもつ信号線と、それらの交点に画素を駆動
するTFT107を有する。このうち、TFT107は
TFTガラス基板104上に設けられたゲート電極12
0と、ゲート電極120を覆うようにして設けられたゲ
ート絶縁膜121と、ゲート絶縁膜121上に形成され
た半導体層122とドレイン電極123およびソース電
極124と、それらのすべてを覆うようにして設けられ
たパッシベーション膜625を備えている。
【0007】また走査線はゲート電極120に対して、
信号線はドレイン電極123に対して接続されている。
パッシベーション膜625上にはカラーフィルター60
9、ブラックマトリクス110が設けられ、さらにそれ
らを保護するオーバーコート膜640が形成されてい
る。オーバコート膜640上に画素電極108が設けら
れ、コンタクトホール126を介してTFTのソース電
極124と接続されている。画素電極108は信号線お
よび走査線とオーバーラップすることにより、画素電極
108まわりの光漏れを防いでいる。
【0008】また、オーバーコート膜640および画素
電極108上には、液晶分子を液晶の動作モードに適し
た配列や傾き(プレチルト)を制御するための配向膜が
設けられており、TFTガラス基板104から配向膜ま
での構成要素にてTFT基板601を形成している。
【0009】対向基板602は、対向ガラス基板113
上に、対向電極112と、配向膜が設けられており、対
向ガラス基板113から配向膜までの構成要素にて対向
基板602を形成している。さらに、このTFT基板6
01と、対向基板602とそれらに挟まれた液晶層60
3により1つの液晶素子を形成している。
【0010】ここで、上記従来例1では、カラーフィル
ター630およびブラックマトリクス110がTFT基
板104上に形成されるため、TFT基板104と対向
基板602の重ねあわせずれによる、カラーフィルター
630およびブラックマトリクス110の画素に対する
アライメント誤差が小さく、画素の微細化および高開口
率化が可能である。
【0011】また上記従来例1のオーバーコート膜64
0は、オーバーラップした画素電極108と走査線や信
号線等の配線の層間膜として用いているため、配線―画
素電極108間のオーバーラップ容量を低減する必要か
ら、比誘電率2〜3程度の有機膜を膜厚2〜4μm程度
成膜するのが一般的である。
【0012】この膜厚2〜4μm程度のオーバーコート
膜640に、TFT107と画素電極108とを接続す
るための微細なコンタクトホール126を開口する方法
として、非感光性のオーバーコート膜を塗布し、硬化し
た後、ドライエッチングによって開口する方法と、感光
性のオーバーコート膜をフォトリソグラフィー法により
塗布、露光、現像することによりコンタクトホールを開
口する方法が知られている。
【0013】ところがドライエッチングの場合、レジス
トとオーバーコート膜のエッチング選択比が十分にとれ
ない点と、オーバーコート膜のエッチング速度が十分に
とれない問題があり、ポジ型の感光性オーバーコート膜
を用いることが好ましい。
【0014】一方、感光性のオーバーコート膜を用いた
場合は、コンタクトホールの直径が10μm径程度であ
るため、ネガ型レジストでは形状およびパターニング精
度の点から10μm程度の径のコンタクトホールを十分
に開口できず、ghi線(λ=350〜450nm)付
近に感度のあるポジ型の感光性オーバーコート膜を用い
る必要がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カラーフィル
ターを保護するオーバーコート膜として、ポジ型の感光
性オーバーコート膜を用いた場合、ポジ型オーバーコー
ト膜の感光基がλ=400nm付近に吸収帯をもってい
るため、その波長付近の透過率が低く、1μmではλ=
400nm付近の透過率が80%程度と低い。このた
め、ポジ型オーバーコート膜を用いたオンチップカラー
フィルター構造を有する液晶パネルは、黄色付きがおこ
り、表示品質が劣化する問題を有していた。
【0016】また、黄色付きを避けるために感光基の量
を減らした場合、露光量を増加させる必要があり、プロ
セス負荷が増大する問題がある。
【0017】すなわち、カラーフィルターやブラックマ
トリクスを保護するオーバーコート膜としては、所定の
径のコンタクトホールを形成する必要からポジ型感光性
有機膜を用いるのが一般的であるが、このポジ型感光性
有機膜はUV光のghi線に感度があるために、λ=4
00nm付近の光を吸収し、透過率が悪く、表示品質が
低くなっていた。
【0018】図7に、ポジ型感光性有機膜(膜厚1μ
m)であるJSR製HRCシリーズの透過率特性を示
す。図7に示すように、この感光性有機膜は膜厚1μm
で、λ=400nmの透過率が80%と低く、例えば、
1.5μm程度の均一な膜厚のR、G、Bの各カラーフ
ィルターに、オーバーコート膜を1μmつけた場合、青
色が吸収されやすく、Bのカラーフィルターの透過率が
80%に下がり、液晶表示装置のホワイトバランスのく
ずれが生じてしまうことがあった。
【0019】本発明は、上記課題を解決し、黄色付きの
発生しないポジ型オーバーコートを用いたオンチップカ
ラーフィルター構造のアクティブマトリクス型液晶表示
装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明による第1の液晶表示装置は、第1の基板、
第2の基板およびこれらに挟持された液晶層を有し、前
記第1の基板上には複数の走査信号電極と、それらにマ
トリクス状に交差する複数の映像信号電極と、これらの
電極のそれぞれの交点に対応して形成された複数の薄膜
トランジスタと、前記薄膜トランジスタを覆うカラーフ
ィルター層と、それを保護するオーバーコート膜を有
し、前記オーバーコート膜上にはコンタクトホールを介
して前記薄膜トランジスタと接続した画素電極を形成
し、かつ前記第2の基板上には対向電極を設けた液晶表
示装置において、R、Gのカラーフィルター上のオーバ
ーコート膜に対してBのカラーフィルター上のオーバー
コート膜の膜厚を薄くした。これにより、Bのカラーフ
ィルターの透過率の低下を防止し、色バランスを保持す
ることができる。
【0021】また、R、Gのカラーフィルター上のオー
バーコート膜に対してBのカラーフィルター上のオーバ
ーコート膜の膜厚を薄くするため、R、Gのカラーフィ
ルターに対してBのカラーフィルターの膜厚を厚くし、
全体のオーバーコート膜を平滑に形成した。
【0022】また液晶表示装置は、第1の基板、第2の
基板およびこれらに挟持された液晶層を有し、前記第1
の基板上には複数の走査信号電極と、それらにマトリク
ス状に交差する複数の映像信号電極と、 これらの電極
のそれぞれの交点に対応して形成された複数の薄膜トラ
ンジスタとを有し、前記薄膜トランジスタはパッシベー
ション膜により保護されており、前記走査信号電極と前
記映像信号電極はゲート絶縁膜により層間分離されてお
り、前記薄膜トランジスタを覆うカラーフィルター層
と、それを保護するオーバーコート膜とを有し、前記オ
ーバーコート膜上にはコンタクトホールを介して前記薄
膜トランジスタと接続した画素電極を形成し、前記第2
の基板上には対向電極を設けた液晶表示装置において、
前記R、Gのカラーフィルター下の前記パッシベーショ
ン膜およびゲート絶縁膜を薄く、あるいは除去し、Bの
カラーフィルター下の前記パッシベーション膜とゲート
絶縁膜を、R、Gのカラーフィルター下の前記パッシベ
ーション膜およびゲート絶縁膜より厚く形成した。これ
により、R、Gのカラーフィルター上のオーバーコート
膜に対してBのカラーフィルター上のオーバーコート膜
の膜厚を薄くした。
【0023】また、前記オーバーコート膜はポジ型感光
性有機膜であることとした。
【0024】
【作用】例えば、RGの膜厚を1.5μmとし、Bの膜
厚を(Bの透過率特性を従来の1.5μmと同じに保っ
たまま)2.0μmとする。すると、オーバーコート膜
は完全に平坦にされるため、RおよびGのカラーフィル
ター上にはオーバーコート膜が1.0μm形成され、一
方Bのカラーフィルター上には0.5μmしか形成され
ない。このため、Bのカラーフィルター上のオーバーコ
ート膜のλ=400nmでの透過率は90%(膜厚0.
5μm)となり、透過率の低下を防止し、ホワイトバラ
ンスのくずれがなくなる。
【0025】
【発明の実施形態】本発明にかかる液晶表示装置の一実
施形態について説明する。
【0026】図1に、オンチップカラーフィルター構造
を持つ液晶表示装置の単位素子部の断面図を示す。
【0027】液晶表示装置の単位素子は、TFT基板1
01と、対向基板102と、それらTFT基板101と
対向基板102に挟まれた液晶層103により形成され
ている。
【0028】TFT基板101は、TFTガラス基板1
04上に、信号を書き込む画素を選択する走査線と、書
き込む信号をもつ信号線と、それらの交点に画素を駆動
するTFT107を有する。このうち、TFT107は
TFTガラス基板104上に設けられたゲート電極12
0と、ゲート電極120を覆うようにして設けられたゲ
ート絶縁膜121と、ゲート絶縁膜121上に形成され
た半導体層122とドレイン電極123およびソース電
極124と、それらのすべてを覆うようにして設けられ
たパッシベーション膜125を備えている。また走査線
はゲート電極120に対して、信号線はドレイン電極1
23に対して接続されている。
【0029】パッシベーション膜125上には、R(レ
ッド)、G(グリーン)、B(ブルー)のカラーフィル
ター130、131、132、ブラックマトリクス11
0が設けられており、それらを覆うようにオーバーコー
ト膜140、141、142が形成されている。オーバ
ーコート膜140等の上にはコンタクトホール126を
介してTFT107と接続された画素電極108が配置
されている。
【0030】また画素電極108上には、液晶分子を液
晶の動作モードに適した配列や傾き(プレチルト)を制
御するための配向膜が設けられており、TFTガラス基
板104から配向膜までの構成要素にてTFT基板10
1を形成している。なお、ゲート電極120の膜厚を
0.2μm、ゲート絶縁膜121の膜厚を0.5μm、
半導体層122の膜厚を0.3μm、ドレイン電極12
3の膜厚を0.2μm、パッシベーション膜125の膜
厚を0.3μmとした。
【0031】対向基板102は、ガラス基板113上
に、対向電極112と、配向膜が設けられており、ガラ
ス基板113から配向膜までの構成要素にて対向基板1
02を形成している。さらに、カラーフィルターとして
は、高感度の顔料分散型ネガ型レジスト(富士フィルム
オーリン製CM‐7000)を用いて、Rカラーフィル
ター130およびGカラーフィルター131を1.5μ
mとし、Bカラーフィルター132を2.0μmの厚さ
に形成した。
【0032】オーバーコート膜140等は、平坦性に優
れたアクリルを主成分とするポジ型感光性有機膜(JS
R製HRCシリーズ)を用いた。このポジ型感光性有機
膜を塗布して表面を完全に平坦に形成した結果、R、G
のカラーフィルター130、131上のオーバーコート
膜140、141の膜厚は1.0μmとなり、Bカラー
フィルター132上のオーバーコート膜142は0.5
μmとなった。このポジ型感光性有機膜は、UV光のg
hi線に感度をもつので、膜厚1μmではλ=400n
m付近の透過率が80%と低いが、Bカラーフィルター
132上のオーバーコート膜142は膜厚が0.5μm
であるため、λ=400nmの透過率を90%にすること
ができた。
【0033】図2は、上記液晶表示装置の製造方法を説
明する図である。
【0034】まずTFTガラス基板104上に通常と同
様の工程にて薄膜トランジスタ107を形成する(図2
(a))。
【0035】次に顔料や酸化チタンなどを分散した感光
性のブラックレジスト(富士フィルムオーリン製CK−
S−171)を塗布、パターニングすることによりTF
T遮光部および光漏れ領域にブラックマトリクス110
を1μm形成する。次にR、G、Bの顔料分散型レジス
ト(富士フィルムオーリン製CM−7000)をスピン
塗布、露光、現像、焼成することによりパターニングす
る。そしてRカラーフィルター130とGカラーフィル
ター131が1.5μmの厚さに、またBカラーフィル
ター132が2.0μmの厚さになるよう形成した(図
2(b))。
【0036】次に、オーバーコート膜としてポジ型レジ
スト(JSR製HRCシリーズ)を塗布し、露光、現
像、焼成することによりオーバーコート膜140、14
1、142およびコンタクトホール126を形成した。
塗布はスピン塗布により行っているので、オーバーコー
ト膜140等はカラーフィルター130等の上面に平坦
に被覆される(図2(c))。そのため前述の通り、R
カラーフィルター130、Gカラーフィルター131上
のオーバーコート膜140、141は1.0μmとな
り、Bカラーフィルター132上のオーバーコート膜1
42は0.5μmとなる。最後に透明電極であるインジ
ウムスズオキサイド(ITO)を0.05μm成膜し、
パターニングすることにより画素電極108を形成した
(図2(d))。
【0037】この後、配向膜を塗布し、ラビング処理
後、所定の間隙を介して対向基板と接合する。この間隙
に液晶を注入して、アクティブマトリクス型液晶表示装
置が完成する。
【0038】上記実施形態の液晶表示装置は、R、Gの
カラーフィルター130、131の膜厚に対してBのカ
ラーフィルター132の膜厚を厚くして、さらに平坦性
に優れたポジ型感光性有機膜をオーバーコート膜140
等として用いたことにより、Bカラーフィルター132
上のオーバーコート膜142の膜厚をRおよびG上のそ
れに対して薄くできる。これにより、λ=400nm付
近のオーバーコート膜142の色付きによる光の吸収を
防ぐことができ、表示性能の良い液晶表示装置の作成が
可能となった。
【0039】更に、Bカラーフィルター132の膜厚を
厚くしたことによる透過率の変化に対して、Bカラーフ
ィルター132の色濃度等を変更して、膜厚の変更前と
同等になるように調整してもよい。また、色濃度の変更
は、Bカラーフィルター132に限らず、Rカラーフィ
ルター130、Gカラーフィルター131等他の色に対
して行い、色バランスを補正するようにしてもよい。
【0040】次に、他の例について説明する。
【0041】図3は、オンチップカラーフィルター構造
を持つ液晶表示装置の単位素子部を表す断面図である。
【0042】TFT基板301は、TFTガラス基板1
04上に、信号を書き込む画素を選択する走査線と、書
き込む信号をもつ信号線と、それらの交点に画素を駆動
するTFT107を有する。このうち、TFT107は
TFTガラス基板104上に設けられたゲート電極12
0と、ゲート電極120を覆うようにして設けられたゲ
ート絶縁膜121と、ゲート絶縁膜121上に形成され
た半導体層122とドレイン電極123およびソース電
極124と、それらのすべてを覆うようにして設けられ
たパッシベーション膜125を備えている。
【0043】また走査線はゲート電極120に対して、
信号線はドレイン電極123に対して接続されている。
パッシベーション膜125上にはカラーフィルター33
0、331、332、ブラックマトリクス110が設け
られており、それらを覆うようにオーバーコート膜34
0が形成されている。オーバーコート膜340上には、
コンタクトホール126を介してTFT107と接続さ
れた画素電極108が配置されている。
【0044】また、画素電極108上には、液晶分子を
液晶の動作モードに適した配列や傾き(プレチルト)を
制御するための配向膜が設けられており、TFTガラス
基板104から配向膜までの構成要素にてTFT基板3
01を形成している。なお、ゲート電極120の膜厚を
0.2μm、ゲート絶縁膜121の膜厚を0.5μm、
半導体層122の膜厚を0.3μm、ドレイン電極12
3の膜厚を0.2μm、パッシベーション膜125の膜
厚を0.3μmとした。
【0045】対向基板302は、ガラス基板113上
に、対向電極112と、配向膜が設けられており、ガラ
ス基板113から配向膜までの構成要素にて形成されて
いる。この対向基板302と、TFT基板301と、そ
れらに挟まれた液晶層303により1つの液晶素子を形
成している。ここで、R、Gのカラーフィルター33
0、331下のゲート絶縁膜121、パッシベーション
膜125は除去されており、Bのカラーフィルター33
2下のゲート絶縁膜121、パッシベーション膜125
は除去されていない。
【0046】カラーフィルターとしては、高感度の顔料
分散型ネガ型レジスト(富士フィルムオーリン製CM‐
7000)を用いて、R、G、Bのカラーフィルター3
30、331、332をそれぞれ1.5μm形成した。
このとき、R、Gのカラーフィルター330、331の
ゲート絶縁膜120、パッシベーション膜125が除去
されているため、Rカラーフィルター330およびGカ
ラーフィルター331の高さは、Bカラーフィルター3
32より0.8μm低くなる。ここでオーバーコート膜
として、アクリルを主成分とするポジ型感光性有機膜
(JSR製HRCシリーズ)を塗布した。このポジ型感
光性有機膜は、平坦性に優れ、R、G、Bカラーフィル
ター330、331、332の凹凸を完全に平坦化する
ので、R、Gカラーフィルター330、331上のオー
バーコート膜340、341を1.0μm形成すると、
Bカラーフィルター332上のオーバーコート膜342
は0.2μmとなる。このポジ型感光性有機膜はUV光
のghi線に感度をもつので、λ=400nm付近の透
過率が80%と低いが、Bカラーフィルター332上の
オーバーコート膜342は0.2μmと低いためBカラ
ーフィルター332上のオーバーコート膜342による
λ=400nmの減衰率を4%(すなわち透過率96
%)に抑えることができた。
【0047】更に、上記例では、R、Gのカラーフィル
ター330、331下のゲート絶縁膜121およびパッ
シベーション膜125を除去したが、双方の膜を完全に
除去するのではなく、いずれか一方の膜を除去したり、
膜厚を減少させる等して、少なくとも双方の膜の合計膜
厚がBカラーフィルター332の下のゲート絶縁膜12
1とパッシベーション膜125の膜厚より薄くなればよ
い。
【0048】更に、図4に示すように、R、G、B各カ
ラーフィルタ130、131、132の厚みを変更せ
ず、各カラーフィルタ130、131、132上のオー
バーコート膜440、441、442の厚みをエッチン
グ等により変更し、Bカラーフィルター132上のオー
バーコート膜442の膜厚を他の個所より薄く形成して
もよい。
【0049】形成方法の一例を次に説明する。
【0050】具体的には、例えばオーバーコート膜とし
てポジ型レジスト(JSR製HRCシリーズ)を用い、
これを塗布・露光・現像・焼成することによりオーバー
コート膜440等およびコンタクトホールを形成する。
そして、オーバーコート膜440等に用いたポジ型感光
性有機膜が、光の照射量に応じて現像液に対する溶解度
が変化することを利用する。
【0051】つまりオーバーコート膜440等を、R、
G、B各カラーフィルター130、131、132上に
膜厚が1μmとなるように塗布する。オーバーコート膜
440等は平坦性が優れているため、コンタクトホール
部では、R、G、Bカラーフィルター130、131、
132の厚みとR、G、Bカラーフィルター130、1
31、132上のオーバーコート膜440等の膜厚を加
えた厚さは2.5μmとなる。露光は、ghi線のUV
光を照射するステッパー露光機を用い、オーバーコート
膜440上のコンタクトホール部分には第1のマスクを
用いて100mJの光を照射し、Bカラーフィルター1
32上のオーバーコート膜には第2のマスクを用いて1
0mJの光を照射する。
【0052】オーバーコート膜はポジ型レジストなの
で、光を照射した部分の溶解速度が速くなるため、コン
タクトホール部のオーバーコート膜440等が完全に現
像(溶解)される間にBカラーフィルター132上のオ
ーバーコート膜442が0.5μm溶解される。
【0053】これにより、R、Gカラーフィルター13
0、131上のオーバーコート膜440、441は何ら
溶解されないので1.0μmの膜厚のままであり、一方
Bカラーフィルター132上のオーバーコート膜442
は溶解され、膜厚が0.5μmとなる。これにより、B
カラーフィルター132上のオーバーコート膜442の
膜厚をR・Gカラーフィルター130、131上のオー
バーコート膜440、441の膜厚より薄く形成し、色
バランスを保持することができる。
【0054】更に、カラーフィルターの膜厚やオーバー
コート膜の膜厚を変更したことによる、色調等の変化に
対しては、適宜色濃度、透過率等を調整してもよい、ま
た、カラーフィルターはR、G、Bに限るものではな
い。
【0055】
【発明の効果】本発明は、TFT基板上にカラーフィル
ターを設けるオンチップカラーフィルター構造の液晶表
示装置において、Bカラーフィルター上のオーバーコー
ト膜厚をRおよびGのカラーフィルター上の膜厚に対し
て薄くしたことにより、λ=400nm付近のオーバー
コート膜の色付きによる光の吸収を防ぎ、色バランスの
くずれを防止することができる。
【0056】またR、GカラーフィルターとBカラーフ
ィルターとの間に段差を形成したことにより、平坦性に
優れたポジ型感光性有機膜をオーバーコート膜として用
い、オーバーコート膜の膜厚差を確実に形成することが
でき、Bカラーフィルター上のオーバーコート膜厚を
R、Gカラーフィルター上の膜厚に対して薄くし、色バ
ランスのくずれを防止することができる。
【0057】これにより、表示性能の良い液晶表示装置
を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる液晶表示装置を示す断面図であ
る。
【図2】(a)〜(d)は、本発明にかかる液晶表示装
置の製造方法を示す図である。
【図3】本発明にかかる液晶表示装置の他の例を示す断
面図である。
【図4】本発明にかかる液晶表示装置の他の例を示す断
面図である。
【図5】従来の液晶表示装置の一例を示す図であり、
(a)は外観図、(B)は断面図である。
【図6】従来の液晶表示装置を示す断面図である。
【図7】オーバーコート膜の透過率を表す図である。
【符号の説明】
101…TFT基板 102…対向基板 103…液晶表示装置 104…TFTガラス基板 405…走査線 406…信号線 107…TFT 108…画素電極 110…ブラックマトリクス 112…対向電極 113…対向ガラス基板 120…ゲート電極 121…ゲート絶縁膜 122…半導体層 123…ドレイン電極 124…ソース電極 125…パッシベーション膜 130…カラーフィルター 140…オーバーコート膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 勇司 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 渡邊 貴彦 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 井原 浩史 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 吉川 周憲 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−84369(JP,A) 特開 平8−122824(JP,A) 特開 平9−50045(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1335 505 G02F 1/1368

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板と、第2の基板と、これら第
    1の基板と第2の基板に挟持された液晶層とからなり、 前記第1の基板上には、複数の走査線と、それら走査線
    とマトリクス状に交差する複数の信号線と、これらの配
    線のそれぞれの交点に対応して形成された複数の薄膜ト
    ランジスタとを有し、 前記薄膜トランジスタには、該薄膜トランジスタを覆う
    R、G、Bを3原色とするカラーフィルター層と、それ
    を保護するオーバーコート膜とを備え、 前記オーバーコート膜上には、コンタクトホールを介し
    て前記薄膜トランジスタと接続した画素電極を有し、 かつ前記第2の基板上には、対向電極を形成した液晶表
    示装置において、 前記Bのカラーフィルター上の前記オーバーコート膜の
    表面を、前記RおよびGのカラーフィルター上の前記オ
    ーバーコート膜に対し低く形成し、前記Bのカラーフィ
    ルター上に形成されたオーバーコート膜を、前記Rおよ
    びGのカラーフィルター上に形成されたオーバーコート
    膜より膜厚を薄くしたことを特徴とするアクティブマト
    リクス型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 第1の基板と、第2の基板と、これら第
    1の基板と第2の基板に挟持された液晶層とからなり、 前記第1の基板上には、複数の走査線と、それら走査線
    とマトリクス状に交差する複数の信号線と、これらの配
    線のそれぞれの交点に対応して形成された複数の薄膜ト
    ランジスタとを有し、 前記薄膜トランジスタには、該薄膜トランジスタを覆う
    R、G、Bを3原色とするカラーフィルター層と、それ
    を保護するオーバーコート膜とを備え、 前記オーバーコート膜上には、コンタクトホールを介し
    て前記薄膜トランジスタと接続した画素電極を有し、 かつ前記第2の基板上には、対向電極を形成した液晶表
    示装置において、 前記RおよびGのカラーフィルター下に形成された前記
    薄膜トランジスタのゲート電極を覆うゲート絶縁膜と、
    前記薄膜トランジスタ全体を覆うパッシベーション膜の
    少なくとも一方の膜厚を、前記Bのカラーフィルター下
    に形成された前記パッシベーション膜およびゲート絶縁
    膜の膜厚に対して減少させ、前記Bのカラーフィルター
    上のオーバーコート膜の膜厚を前記RおよびGのカラー
    フィルター上に形成されたオーバーコート膜より薄くし
    ことを特徴とするアクティブマトリクス型液晶表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記RおよびGのカラーフィルター下に
    形成された前記パッシベーション膜とゲート絶縁膜とを
    除去したことを特徴とする請求項2に記載のアクティブ
    マトリクス型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記オーバーコート膜はポジ型感光性有
    機膜であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記Bの透過率を前記オーバーコート膜
    の膜厚に応じて変更したことを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1項に記載のアクティブマトリクス型液晶表
    示装置。
  6. 【請求項6】 前記カラーフィルターの色調を前記オー
    バーコート膜の膜厚に応じて変更したことを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のアクティブマトリ
    クス型液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記カラーフィルターの色調を該カラー
    フィルターの厚みに応じて変更したことを特徴とする
    求項1〜5のいずれか1項に記載のアクティブマトリク
    ス型液晶表示装置。
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