JP3481289B2 - イオン架橋共重合体の製造方法 - Google Patents
イオン架橋共重合体の製造方法Info
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Description
和カルボン酸の共重合体をアルカリ金属イオンで架橋し
たイオン架橋体(アルカリ金属アイオノマー)の製造方
法に関する。さらに詳しくは、上記イオン架橋体を工業
的に一層有利に製造する方法に関する。
ン・メタクリル酸共重合体で代表されるα−オレフィン
と不飽和カルボン酸の共重合体のイオン架橋体は、一般
にアイオノマーと称せられ、包装材料を初めとして種々
の分野で使用されている。
イオン源となる金属化合物とを共重合体の溶融条件下に
混練することによって有利に行うことができる。そのた
めの方法も古くから提案されており、例えばアルカリ金
属アイオノマーの簡便な製造方法として、本出願人の提
案に係る特公昭62−7974号公報が知られている。
この提案は、イオン源としてアルカリ金属の炭酸塩もし
くは重炭酸塩を選び、これを予めα−オレフィンと不飽
和カルボン酸もしくはそのエステルとの共重合体と混練
しておいたものをイオン化反応原料として用いるもので
あり、脱気装置付きの押出機によって効率よくイオン架
橋体を製造する優れた方法である。
金属の中でもカリウムの化合物を用いた場合には、反応
速度が遅いため、反応条件を厳密に選択しないと、時と
して金属化合物の一部が未反応物として残ることがあっ
た。勿論このようなトラブルは、反応条件や押出機の変
更によって回避できるものであるが、生産速度が低下し
たりあるいは新たな設備投資を要するなどの犠牲が伴う
ものであった。
の製造において、カルボキシル基のアルカリ金属成分に
よる中和乃至イオン化を可及的に低温乃至穏和な条件で
行うことは、重合体中の官能基や極性基の分解を抑制し
て着色を防止し、且つポリマー主鎖の切断や架橋を抑制
して、イオン架橋重合体のポリマー物性を優れたものと
する上で極めて重要なことである。上記反応条件を穏和
なものとすることは、イオン架橋重合体の生産性を向上
させ、混練及び押出作業性を向上させる上でも実際上非
常に重要なことである。
層反応速度を高めるための処方について検討を行った。
その結果、少量のアルカリ金属水酸化物を使用すること
によりその目的が達成できることを知った。
産性よくアルカリ金属アイオノマーを製造することが可
能な新規なイオン化方法を提供することにある。
オレフィン含量が少なくとも50モル%を占め、不飽和
カルボン酸含量が0.2〜25モル%を占めるα−オレ
フィンと不飽和カルボン酸の共重合体(A)を、アルカ
リ金属の炭酸塩もしくは重炭酸塩の微粉末(a)20〜
90重量%とα−オレフィン含量が少なくとも50モル
%を占め、不飽和カルボン酸もしくはそのエステルの含
量が0.2〜25モル%を占めるα−オレフィンと不飽
和カルボン酸もしくはそのエステルの共重合体(b)の
残余の量とを予め溶融混練することにより得られる陽イ
オン供給配合物(B)を用い、溶融混練条件下に反応さ
せて共重合体(A)及び/または共重合体(b)のカル
ボキシル基の少なくとも一部をイオン化する方法におい
て、アルカリ金属の炭酸塩もしくは重炭酸塩(a)の
0.01〜0.2当量に該当するアルカリ金属の水酸化
物を併用することを特徴とするイオン架橋重合体の製造
方法に関する。
アルカリ金属の炭酸塩もしくは重炭酸塩の微粉末(a)
とα−オレフィンと不飽和カルボン酸もしくはそのエス
テルの共重合体(b)との予備溶融混練物を陽イオン供
給配合物(B)として使用し、この陽イオン供給配合物
(B)をα−オレフィンと不飽和カルボン酸の共重合体
(A)と溶融混練することにより、共重合体(A)及び
/または共重合体(b)のカルボキシル基のイオン化を
行うが、このイオン化に際して特定量のアルカリ金属の
水酸化物を併用することが特徴である。
微粉末(a)をα−オレフィンと不飽和カルボン酸もし
くはそのエステルの共重合体(b)との予備溶融混練物
の形で共重合体(A)のカルボキシル基のイオン化に使
用すると、水酸化アルカリを使用する場合に生じる押出
機の金属腐食、押出作業性の不安定化、生成イオン架橋
重合体の焦げ等の問題を生じることなしに、効率よくイ
オン架橋重合体(アイオノマー)を製造しうるという利
点を与えるものであるが、アルカリ金属の炭酸塩もしく
は重炭酸塩の微粉末(a)の反応性が低いため、反応条
件をシビアに設定しなければならないという問題があ
る。
予備溶融混練物、即ち陽イオン供給配合物(B)と共に
特定量のアルカリ金属の水酸化物を併用することによ
り、共重合体(A)及び/または共重合体(b)のカル
ボキシル基とアルカリ金属の炭酸塩もしくは重炭酸塩の
微粉末(a)との反応性を高め、より低温及び短時間で
の反応が可能となり、諸物性に優れたイオン架橋重合体
(アイオノマー)を、生産性よくしかもアルカリ金属水
酸化物を使用する場合の前記不具合を生じることなし
に、製造することができる。
ンと不飽和カルボン酸の共重合体(A)と、α−オレフ
ィンと不飽和カルボン酸もしくはそのエステルの共重合
体(b)及びアルカリ金属の炭酸塩もしくは重炭酸塩の
微粉末(a)の予備溶融混練物とを溶融混練する場合、
例えば260℃のような高温では、炭酸塩と共重合体
(A)及び/または共重合体(b)との反応が十分進行
するとしても(参考例1)、反応温度を240℃に低下
させると、樹脂中にアルカリ金属の炭酸塩もしくは重炭
酸塩の未反応物が残留し、しかも押し出した樹脂は発泡
している(比較例1)のに対して、本発明に従い、特定
量のアルカリ金属の水酸化物を併用すると、210℃の
ようなより低い温度でも完全な反応が可能となり(実施
例1)、諸物性にも優れている。
もしくは重炭酸塩(a)の0.01〜0.2当量に該当
するアルカリ金属の水酸化物を併用することも重要であ
り、上記範囲よりも少ないと、炭酸塩と共重合体(A)
及び/または共重合体(b)のカルボキシル基との反応
が不完全となりやすく(比較例6及び7参照)、一方上
記範囲よりも多いと樹脂に焦げを生じたり、かえって未
反応物が増えたりする傾向がある(比較例2参照)。
体(b)の構成成分であるα−オレフィンとしては、エ
チレン、プロピレン、ブテン−1、スチレン、ペンテン
−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1,3−メチルブテン
−1、及び4−メチルブテン−1などを挙げることがで
き、とくにエチレンが最も好適な例である。
重合体(b)の構成成分となり得る不飽和カルボン酸と
しては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸モノメ
チル、マレイン酸モノエチル、フマル酸、マレイン酸、
イタコン酸、無水マレイン酸、ノルボルネン−2,3−
ジカルボン酸無水物などを例示できる。無水マレイン酸
の如き酸無水物は本発明の目的のために酸とみなすこと
ができる。
和カルボン酸エステルは、上記例示の如き不飽和カルボ
ン酸とアルコールのエステルであり、その代表例は、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソブ
チル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘ
キシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸イソブチル
などのアクリル酸もしくはメタクリル酸のエステルであ
る。
元共重合体である必要はなく、三成分以上の単量体から
導かれる多元共重合体であってもよい。すなわち共重合
体(A)は、α−オレフィンの1種以上と不飽和カルボ
ン酸の1種以上との共重合体であってもよく、さらに第
三の単量体の1種以上が共重合されたものであってもよ
い。かかる第三の単量体として前記した不飽和カルボン
酸エステルから選択してもよく、あるいは酢酸ビニル、
ビニルエーテル、アクリロニトリル、一酸化炭素の如き
ものから選ぶことができる。
ィンの1種以上と不飽和カルボン酸の1種以上の共重合
体、α−オレフィンの1種以上と不飽和カルボン酸エス
テルの1種以上の共重合体、α−オレフィンの1種以上
と不飽和カルボン酸の1種以上と不飽和カルボン酸エス
テルの1種以上との共重合体などを使用することができ
る。
(b)の例として例えばエチレン/アクリル酸共重合
体、エチレン/メタクリル酸共重合体、エチレン/イタ
コン酸共重合体、エチレン/マレイン酸水素メチル共重
合体、エチレン/マレイン酸共重合体、エチレン/アク
リル酸/メタクリル酸メチル共重合体、エチレン/メタ
クリル酸/メタクリル酸メチル共重合体、エチレン/イ
タコン酸/メタクリル酸メチル共重合体、エチレン/マ
レイン酸−モノメチル/アクリル酸エチル共重合体、エ
チレン/アクリル酸/酢酸ビニル共重合体、エチレン/
プロピレン/アクリル酸共重合体、エチレン/スチレン
/アクリル酸共重合体、エチレン/メタクリル酸/アク
リル酸イソブチル共重合体、エチレン/メタクリル酸/
アクリロニトリル共重合体、エチレン/フマル酸/ビニ
ルメチルエーテル共重合体、エチレン/塩化ビニル/ア
クリル酸共重合体、エレチン/クロルトリフルオロエチ
レン/メタクリル酸共重合体、エチレン/メタクリル酸
/アクリル酸共重合体、エチレン/メタクリル酸/無水
マレイン酸共重合体。又この他に第二の共重合体とし
て、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体、エチレン
/アクリル酸エチル共重合体、エチレン/アクリル酸イ
ソブチル共重合体、エチレン/アクリル酸メチル/メタ
クリル酸メチル共重合体、エチレン/プロピレン/メタ
クリル酸メチル共重合体などがある。
合体(b)の好適な製造法は直接共重合である。これは
に二種又はそれ以上の単量体混合物をフリーラジカル型
重合触媒により50乃至3000kg/cm2 の高圧及
び150〜300℃の高温下で重合することによって得
られる。
体もしくは共重合体に、不飽和カルボン酸等をグラフト
重合する等のグラフト共重合、又はα−オレフィン/カ
ルボン酸誘導体の共重合体の遊離酸への変成によって得
ることもできる。さらにこの共重合体は、重合後イオン
架橋をする前に種々の反応によって変成して、中和反応
を妨げない変成された共重合体にすることができる。例
えば水素化、ハロゲン化はその例である。α−オレフィ
ン/不飽和カルボン酸共重合体と、他のα−オレフィン
/不飽和共重合体もしくは他の炭化水素重合体との混合
物も本発明の方法によりイオン架橋することが可能であ
る。
くとも50モル%を占め、不飽和カルボン酸含量が0.
2〜25モル%を占めるものであるが、好適には、α−
オレフィン含量が75〜99.5モル%、とくに80〜
98モル%、不飽和カルボン酸含量が0.5〜25モル
%、とくに1〜20モル%、第三の単量体が0〜25モ
ル%、とくに0〜20モル%のものである。
応を行えるものが好ましく、共重合体(A)の重合組成
や目的とするイオン架橋重合体の中和度等によっても異
なるが、エチレンを主体とする重合体にあっては、例え
ば190℃,2160g荷重におけるメルトフローレー
トが、1〜1000g/10分、とくに10〜800g
/10分程度のものを対象とするのが好ましい。
フィン含量が少なくとも50モル%を占め、不飽和カル
ボン酸もしくはそのエステルの含量が0.2〜25モル
%のものが使用できるが、アルカリ金属の炭酸塩もしく
は重炭酸塩の微粉末(a)の分散性あるいは共重合体
(A)との親和性を考慮すると、α−オレフィン含量が
70〜99モル%、とくに75〜95モル%、不飽和カ
ルボン酸もしくはそのエステルの含量が1〜30モル
%、とくに5〜25モル%のものを使用するのが好まし
い。また一般には共重合体(A)より溶融粘度の低いも
のを使用するのが好ましく、例えばエチレンを主成分と
する共重合体にあっては、190℃,2160g荷重に
おけるメルトフローレートが10〜3000g/10
分、とくに20〜2000g/10分のものが好適に使
用される。
に使用される陽イオン供給配合物(B)は、上記共重合
体(b)の溶融条件下、アルカリ金属の炭酸塩もしくは
重炭酸塩の微粉末(a)と混練して得られるものであ
る。アルカリ金属塩の代表例は、炭酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭
酸リチウム、炭酸水素リチウム及びそれらの含水塩であ
る。これら金属塩は乾燥した微粉状で使用し、単独であ
るいは混合物として用いることができる。イオン化反応
において未反応品として残存することを避けるため、平
均粒子径が20μm以下で、かつ25μmを越える粒子
の含量が10重量%以下、好ましくは5重量%以下の微
粉を使用することが望ましい。
カリ金属塩(a)の含有量が少ないと経済性に乏しく、
イオン化反応に支障を及ぼさない範囲内において高濃度
にすることが望ましい。一般にはアルカリ金属塩濃度を
あまり高くしすぎると、均一な分散物を作ることが難し
いため、アルカリ金属塩濃度が20〜90重量%、とく
に30〜80重量%となるように、共重合体(b)とア
ルカリ金属塩を(b)の融点以上で混合するのがよい。
溶融混合は、バンバリミキサー、ロールミル、その他周
知の混合装置を用いて行うことができる。
ン源として、このような陽イオン供給配合物(B)と共
に、少量のアルカリ金属水酸化物を併用することによ
り、格別の不利益を伴なうことなく反応速度を効果的に
高めるものである。共重合体(A)のイオン源として固
体状のアルカリ金属水酸化物を使用する方法は知られて
いるが、前記した特公昭62−7947号公報で詳述の
如く種々の欠点を有しており到底工業的に採用し得る方
法ではない。しかるに本発明の如く反応促進のため少量
使用する方法では、これらの欠点が顕在化することがな
い。
水酸化物は、共重合体(A)が所望の中和度となるよう
な割合で使用される。そしてアルカリ金属水酸化物は、
アルカリ金属換算でアルカリ金属塩(a)の0.01〜
0.2当量、好ましくは0.03〜0.15当量に該当
する量で使用される。その使用量が少なすぎると反応促
進効果が充分に認められず、一方その量が多くなりすぎ
ると、イオン化反応が急激に進み樹脂温度が上昇し、樹
脂の焼けコゲを起こす原因となるのみならず、その供給
方法によっては、アルカリ金属水酸化物が未反応物とし
て残存するおそれがあるので好ましくない。
機、バンバリーミキサーの如き種々の型の装置により、
溶融混練することによって行われる。反応はバッチ式で
も連続法でもよいが、ベント押出機のような脱気装置付
きの押出機を用い連続的に行うのが好ましい。すなわ
ち、反応によって副生する水及び炭酸ガスを脱気装置に
より排出することにより、円滑に反応を行うことができ
る。
ことにより、反応を促進させることができる。アルカリ
金属の水酸化物は、粒状であるいは微粉状で反応系に供
給することができる。上記の如く水を注入する場合に
は、アルカリ金属水酸化物を水に溶解して反応系に供給
することもできる。
び(b)の融点以上の温度であり、通常150〜290
℃、好ましくは170〜250℃の範囲である。また反
応に際し加圧は必ずしも必要でないが、加圧条件の方が
混練が良好となりイオン化反応が促進されるので、好ま
しくは0.5〜30MPa程度の加圧下に反応を行うの
がよい。
するために使用した原料は表1の通りである。
給配合物の調製を下記に示した。 (1)MFR:東洋精機製作所製試験機を用い、190
℃,2160gの荷重で測定した。 (2)反応性:190℃でホットプレス機を使用して3
mm厚みのプレスシートを作成し、目視で未反応物の有
無を判定した。 [判定規準] ◎:プレスシート中に炭酸塩未反応物なし ○:若干未反応物あり △:かなり未反応物あり ×:未反応物多い (3)イオン化反応方法: (3−1)65mmφベント押出機 サーモプラスチック工業社製の65mmφベント押出機
(L/D=33)を使用して水注入をしながらベントを
真空に引きイオン化反応を行った。 (3−2)44mmφベント2軸押出機 日本製鋼所社製の44mmφベント2軸押出機(L/D
=35)を使用して水注入をしながらベントを真空に引
きイオン化反応を行った。 (4)陽イオン供給配合物の調製:所定量の炭酸塩とエ
チレン共重合体Eもしくはエチレン3元共重合体Bをバ
ンバリーに仕込み混練した。混練物は強制フィーダー付
き押出機を通してペレット化した。
割合で反応ゾーンの設定温度を260℃にしイオン化反
応を行った。押出量は55kg/hrで押出機設置温度
計の樹脂温度は243℃を示した。得られたイオン化物
中の陽イオン供給配合物の未反応物は観察されずイオン
化反応は良好な結果であった。
代わりに水酸化カリウム顆粒と炭酸カリウム陽イオン供
給配合物の併用を、また反応ゾーンの設定温度を260
℃から210℃に下げる以外は参考例の操作を繰り返
した。得られたイオン化物中の陽イオン供給配合物の未
反応物は観察されず、反応ゾーンの設定温度の低下にも
かかわらず、良好なイオン化物が得られた。
配合割合及び樹脂とその組成割合を変える以外は参考例
を繰り返した。樹脂押出量は49kg/hrと若干低
下しているが得られたイオン化物は未反応物を含まず良
好な結果であった。
代わりに水酸化カリウム顆粒と炭酸カリウム陽イオン供
給配合物の併用を、また反応ゾーンの設定温度を260
℃から210℃に下げる以外は参考例の操作を繰り返
した。得られたイオン化物中の陽イオン供給配合物の未
反応物は観察されず、反応ゾーンの設定温度の低下にも
かかわらず、良好なイオン化物が得られた。
リウム陽イオン供給配合物を、樹脂としてエチレン共重
合体Cを使用し押出量を40kg/hrに変える以外は
参考例を繰り返した。得られたイオン化物は未反応物
を含まず良好な結果であった。
の代わりに水酸化ナトリウムと炭酸ナトリウム陽イオン
供給配合物を併用し、反応ゾーン設定温度を260から
205℃に低下する以外は参考例を繰り返した。反応
ゾーン設定温度を260から205℃に低下したにもか
かわらず得られたイオン化物は未反応物を含まず良好な
結果であった。
作を繰り返した。通常イオン化反応時水注入したほうが
架橋反応が促進されるが水注入なしでも得られたイオン
化物は未反応物を含まず良好な結果であった。
リウム水溶液を使用し、水注入をしない以外は実施例
と同じ操作を繰り返した。得られたイオン化物は未反応
物を含まず良好な結果であった。
わず、参考例の反応ゾーンの設定温度を260℃から
240℃に低下した以外は参考例の操作を繰り返し
た。得られたイオン化物は反応不十分で発泡しており不
合格であった。水酸化カリウムと炭酸カリウム陽イオン
供給配合物の併用でないと反応ゾーンを260から24
0℃に低下しただけでイオン化反応は不十分となり、実
施例の水酸化カリウムの併用がキーポイントであるを
示していた。
実施例の0.1当量(イオン化度8.2モル%)から
0.5当量(イオン化度41モル%)へ増やす以外は実
施例の操作を繰り返した。押出機出口の樹脂温度は2
80℃以上になり得られたイオン化物はコゲが出ており
イオン化反応が急激に進行したものと推定され、不合格
であった。
わず、参考例の反応ゾーンの設定温度を260℃から
240℃に低下した以外は参考例の操作を繰り返し
た。得られたイオン化物は反応不十分で発泡しており不
合格であった。水酸化カリウムと炭酸カリウム陽イオン
供給配合物の併用でないと反応ゾーンを260から24
0℃に低下しただけでイオン化反応は不十分となり、実
施例の水酸化カリウムの併用がキーポイントであるを
示していた。
わず、参考例の反応ゾーンの設定温度を260℃から
240℃に低下した以外は参考例の操作を繰り返し
た。得られたイオン化物は反応不十分で発泡しており不
合格であった。水酸化カリウムと炭酸カリウム陽イオン
供給配合物の併用でないと反応ゾーンを260から24
0℃に低下しただけでイオン化反応は不十分となり、実
施例の水酸化カリウムの併用がキーポイントであるこ
とを示していた。
反応の実施例と比較例を示した。
割合で反応ゾーンの設定温度を245℃にしイオン化反
応を行った。押出量は14.0kg/hrで押出機設置
温度計の反応ゾーンの樹脂温度は247℃であった。得
られたイオン化物中の陽イオン供給配合物の未反応物は
観察されずイオン化反応は良好な結果であった。
代わりに水酸化カリウム顆粒と炭酸カリウム陽イオン供
給配合物の併用を、また反応ゾーンの設定温度を245
℃から230℃に下げる以外は参考例の操作を繰り返
した。得られたイオン化物中の陽イオン供給配合物の未
反応物は観察されず、反応ゾーンの設定温度の低下にも
かかわらず、良好なイオン化物が得られた。
陽イオン供給配合物の併用で水酸化カリウム顆粒の添加
量を増やした以外は実施例の操作を繰り返した。得ら
れたイオン化物中の陽イオン供給配合物の未反応物は観
察されず良好なイオン化物が得られた。
トリウムと炭酸ナトリウム陽イオン供給配合物を、樹脂
としてエチレン共重合体Cを使用する以外は実施例を
繰り返した。得られたイオン化物は未反応物を含まず良
好な結果であった。
ウム陽イオン供給配合物の併用で水酸化ナトリウム顆粒
の添加量を増やした以外は実施例の操作を繰り返し
た。得られたイオン化物中の陽イオン供給配合物の未反
応物は観察されず良好なイオン化物が得られた。
わず、参考例の反応ゾーンの設定温度を245℃から
230℃に低下した以外は参考例または実施例の操
作を繰り返した。得られたイオン化物は反応不十分で未
反応物が残存しており反応性判定では△であった。水酸
化カリウムを併用せず炭酸カリウム陽イオン供給配合物
単独で反応ゾーンを245から230℃に低下するとイ
オン化反応は不十分となり、実施例の水酸化カリウム
の併用がキーポイントであるを示していた。
陽イオン供給配合物の併用で水酸化カリウム顆粒の添加
量を減らした以外は実施例の操作を繰り返した。得ら
れたイオン化物中の陽イオン供給配合物の未反応物は若
干観察され、反応性評価として△と判定した。ある程度
の水酸化カリウム顆粒の添加量が必要である。
ウム顆粒と炭酸ナトリウム陽イオン供給配合物の併用で
水酸化ナトリウム顆粒の添加量を減らした以外は実施例
の操作を繰り返した。得られたイオン化物中の陽イオ
ン供給配合物の未反応物は若干観察され、反応性評価と
して△と判定した。
生産性よく製造することができる。とくに反応条件を適
当に選択すれば、生成物中に未反応のアルカリ金属塩が
残存するというトラブルを回避することができる。本発
明の方法は、生産性に問題があるカリウムアイオノマー
の製造にとくに有用であるが、勿論ナトリウムアイオノ
マーやリチウムアイオノマーの製造においても有効であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 α−オレフィン含量が少なくとも50モ
ル%を占め、不飽和カルボン酸含量が0.2〜25モル
%を占めるα−オレフィンと不飽和カルボン酸の共重合
体(A)を、アルカリ金属の炭酸塩もしくは重炭酸塩の
微粉末(a)20〜90重量%とα−オレフィン含量が
少なくとも50モル%を占め、不飽和カルボン酸もしく
はそのエステルの含量が0.2〜25モル%を占めるα
−オレフィンと不飽和カルボン酸もしくはそのエステル
の共重合体(b)の残余の量とを予め溶融混練すること
により得られる陽イオン供給配合物(B)を用い、溶融
混練条件下に反応させて共重合体(A)及び/または共
重合体(b)のカルボキシル基の少なくとも一部をイオ
ン化する方法において、アルカリ金属の炭酸塩もしくは
重炭酸塩(a)の0.01〜0.2当量に該当するアル
カリ金属の水酸化物を併用することを特徴とするイオン
架橋重合体の製造方法。 - 【請求項2】 アルカリ金属の炭酸塩もしくは重炭酸塩
(a)がカリウム塩であり、且つアルカリ金属の水酸化
物が水酸化カリウムである請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 イオン化を脱気装置付き押出機で脱気し
ながら行うことを特徴とする請求項1記載の製造方法。 - 【請求項4】 イオン化を少量の水を添加しながら行う
ことを特徴とする請求項2記載の製造方法。
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---|---|---|---|
JP02702894A JP3481289B2 (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | イオン架橋共重合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02702894A JP3481289B2 (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | イオン架橋共重合体の製造方法 |
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