JP3480627B2 - 給紙ローラ - Google Patents

給紙ローラ

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JP3480627B2
JP3480627B2 JP20545095A JP20545095A JP3480627B2 JP 3480627 B2 JP3480627 B2 JP 3480627B2 JP 20545095 A JP20545095 A JP 20545095A JP 20545095 A JP20545095 A JP 20545095A JP 3480627 B2 JP3480627 B2 JP 3480627B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は給紙ローラに関し、特に
分離爪を用いて紙葉を分離・供給する方式の給紙装置に
用いられる給紙ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高搬送力を要求される給
紙ローラでは、図2に示す如く、回転軸部31を金属丸
棒とし、紙葉に接触するゴム33を把持する半月コロ3
2を樹脂製として、その間を結ぶ断面が「コ」の字状の軸
34をプレス加工した金属板として、これらをネジで締
結して一体化したものが知られている。また、これとは
別に、図3に示す如く、ゴム33を把持する半月コロ4
2を樹脂製として、回転軸部41と上記半月コロ42間
を結ぶ軸を一体の金属丸棒から形成し、圧入ピン43と
Eリングにより一体化したものが知られている。一方、
分離爪を用いない、いわゆる低搬送力用の給紙ローラと
しては、図4に示す如く、ゴムリンク53を把持する扇
形コロ52と、十字形リブ54を有する回転軸51とを
一体化した樹脂製のものが知られている。なお、上述の
技術に関しては、例えば、実開平3-116325号公報の記載
を参考にすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術には、そ
れぞれ、下記の如き問題があった。すなわち、まず、図
2に示した技術では、給紙ローラがゴム33と樹脂製の
半月コロ32,断面が「コ」の字状の軸34,回転軸31
の4部品で構成され、ネジ締結で一体化されているの
で、各部品に高精度が要求され、殊に、プレス部品であ
る断面が「コ」の字状の軸34には、全長での真直度,回
転軸31との位置精度を決める内側寸法,半月コロ32
との位置精度を決める外側寸法に高精度が要求され、コ
ストがかかるとともに、精度の限界から、信頼性に劣る
という問題が避けられない。また、図3に示した技術で
は、軸が金属丸棒から形成されること,半月コロ42を
位置決めするためのピン用穴の精度に高精度が要求さ
れ、図2に示した技術と同様に、コストがかかるととも
に、精度の限界から、信頼性に劣るという問題が避けら
れない。また、低搬送力用の図4に示した技術は、全体
を一体成形としたことでコスト的には低くできるもの
の、本発明が対象とする如き、高搬送力を要求される給
紙ローラとしては使用することができない。これは、給
紙対象となる紙と接触するゴムリング53の扇形コロ5
2への保持がゴムリング53自身の弾性力のみなので、
高搬送力を必要とする場合には、ゴムリング53のずれ
が発生し、信頼性にかけるということ,また、ゴムリン
グ53を構成するゴムには高い弾性が要求され、多種の
紙質に対応できるゴムの選択範囲が狭いこと等に問題が
ある。更に、図4に示した技術では、成形時の歪(収縮
歪)を防止するための対策が充分でなく、給紙ローラ全
体としての真直度が得られないという問題がある。すな
わち、コロ部は他の部位に比べて容積が大きく、熱がた
まり易いので、充分な配慮が必要であるが、それが充分
とは言えない。本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、従来の技術における上述
の如き問題を解消し、高搬送力が要求される、分離爪を
用いて紙葉を分離・供給する方式の給紙装置に用いるに
好適な、高い真直度を有し、高い剛性を有する樹脂一体
型の給紙ローラを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、分
離爪を用いて紙葉を分離・供給する方式の給紙装置に用
いられる給紙ローラであって、給紙ローラの両端の回転
軸部と前記紙葉に接触する高摩擦部材を把持する半月コ
ロ部とを十字形の軸で結び、樹脂により一体化するとと
もに、半月コロ部の紙葉に接触する側とは逆の側に、成
形時の肉抜きを設けるとともに、この肉抜きの結果形成
される複数のリブのうち、内側のリブの厚さを、外側の
リブの厚さよりも厚く構成したことを特徴とする給紙ロ
ーラによって達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に係る給紙ロー
ラにおいては、成形品の中央に成形材料の流れ易い道が
でき、流動性の悪いポリカーボネートや特殊ポリアミド
樹脂にガラス繊維や無機物が添加された、高い剛性を有
する成形材料の使用が可能になる。この結果、低コスト
で、かつ、高搬送力が要求される給紙ローラが実現でき
る。さらに、半月コロ部中央に成形材料の流れ易い道が
でき、流動性の悪い材料も流れ易くなると同時に、半月
コロ部に熱がたまり、紙と接触する方の側に大きく収縮
するのを防止することが可能になる。これにより、ロー
ラ全体としての真直度がよくなり、紙サイズが大きなも
の(B4サイズ等)や多種紙サイズ対応ローラ(半月コ
ロが3個以上のもの)にも対応可能になる。更に、成形
収縮が少ないポリカーボネート等の材料が使用可能にな
るので、軸両端の中実部も一体成形可能となり、成形変
形の少ない軸端どちらか一方からの材料流し込みが可能
となる。 本発明の請求項2に係る給紙ローラにおいては、ゴム自
身の弾性力の他に、半月コロの穴部へのゴムのはまり込
みと半月コロ突起部の支えによりゴム部のずれ発生を押
さえる力が強くなり、ゴロ自身の弾性力が低くてもずれ
の発生を防止することが可能となる。これにより、使用
できるゴムの材質が広範囲から選択可能となり、例え
ば、コストの安いEPDM等が使用可能になる。
【0006】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
てより詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に
係る給紙ローラの斜視図である。図中、1は軸3左右の
回転軸部、2は高摩擦部材としてのゴム4を把持する半
月コロ部を示している。以下、本実施形態に係る給紙ロ
ーラの詳細な構成について、図5〜図8を用いて説明す
る。図5は、図1に示した本実施形態に係る給紙ローラ
の側面図である。また、図6はそのD−D矢視断面図、
図7は同E−E矢視一部破断断面図、図8は図7に示し
た半月コロ部(ゴム4は除去してある)の右方から見た側
面図である。
【0007】図5に示される如く、本実施形態に係る給
紙ローラは、軸3の途中に、ゴム4を把持する半月コロ
部2を3個設けた形になっている。軸3の両端には、回
転軸部1が形成されており、また、軸3は全体として、
図6に示される如く、十文字形のリブ11a,11bに
より補強されている。なお、このリブ11a,11bの
うち、リブ11bはその長さが短く、厚さが厚くなって
いるが、これは、全体としての軸部の剛性のバランスを
保つためのものである。また、半月コロ部2の取付位置
は、それぞれ、狭幅の紙(例えば、A4縦方向)と広幅の
紙(例えば、B4縦方向)の搬送に適した位置となってい
る。
【0008】半月コロ部2は、図7に示す如く、周囲に
ゴム4の貼付面2aを有する半円形の部材であり、ゴム
4の横方向へのずれを防止するための2枚の突起部22
aを有する半円形の側板22を、上記貼付面2aを構成
する内側の補強部材(リブ)24a,24bで接合した形
に構成されている。前述の如く、本実施形態に係る給紙
ローラにおいては、半月コロ部2も軸3と一体的に構成
されている。図8に、半月コロ部2と軸3との結合部分
の構造を示した。
【0009】図8に示される如く、半月コロ部2と軸3
との結合部分は、軸3を途中で切断して半月コロ部2を
挟み込んだ形状になっている。そして、半月コロ部2の
内部は、全体としてゴム4の貼付面2aを形成している
周辺部と、内部に設けられている3枚のリブから構成さ
れている。上述の周辺部には、図7に示される如く、成
形時の均質化を図るための穴21a,21bが設けられ
ており、この穴21a,21bは、後述する如く、ゴム
4を固定するのに有効に機能するものでもある。
【0010】また、半月コロ部2の内部の3枚のリブ2
4a,24bは、前述の2枚の半円形の側板22を結合
する機能を有するものであり、成形時の均質化を図るた
め、その厚さに特別な配慮がなされている。すなわち、
中央部のリブ24bは、上下の2枚のリブ24aに比べ
て、50%程度厚く構成されており、前述の周辺部の穴
21a,21bとあいまって、成形時の材料の流動性の
確保,熱拡散の均質化を通して、本実施形態に係る給紙
ローラにおける一体成形を実現可能とする構成となって
いる。
【0011】ところで、前述の、半月コロ部2に対する
ゴム4の固定であるが、これは、先に述べた周辺部の穴
21a,21bと、同じく周辺部下部の突起22bによ
り、回転方向のずれを防止し、また、半円形の側板22
に設けられている突起部22aにより横方向へのずれを
防止しているものである。図9に、ゴム4の側面形状を
示した。また、図7,図8における記号23は、上述の
周辺部に対応して、給紙ローラ全体の軽量化,剛性の向
上とともに、成形時の均質化を図るために設けられてい
る肉抜き部を示している。
【0012】上述の如く、軸3にリブ11a,11bを
設けたこと、半月コロ部2の内部を極限まで肉抜きし、
かつ、補強に配慮したこと等の各特徴的構成により、本
実施形態に係る給紙ローラにおいては、成形時の材料の
流動性の確保,熱拡散の均質化が可能になり、給紙ロー
ラにおける一体成形が実現できたものである。上述の実
施形態に示した給紙ローラでは、一体成形に用いる樹脂
材料として、従来は流動性が悪いため使用できなかった
ポリカーボネート樹脂にガラス繊維を添加したものが使
用可能になる。
【0013】これにより、後収縮がないというポリカー
ボネート樹脂の特徴を充分に利用できるようになるとい
う効果が得られる。また、ガラス繊維等の添加物は、基
体となる樹脂に対して30%以上50%未満添加するこ
とが必要である。これは、ガラス繊維の添加量が30%
未満のものは剛性が低く、逆に添加量が50%以上にな
るとガラス繊維が表面に浮き易くなって、回転軸を支え
る軸受を摩耗させる度合が大きくなることによる。
【0014】なお、上述の実施の形態は本発明の一例を
示したものであり、本発明はこれに限定されるべきもの
ではないことは言うまでもないことである。例えば、樹
脂の種類,添加物の種類およびその添加量等は、適宜選
定することができるものである。また、高摩擦部材とし
てのゴムの材質,硬度等も、種々のものから適宜選定す
ることができるものである。
【0015】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、高搬送力が要求される、分離爪を用いて紙葉を分
離・供給する方式の給紙装置に用いるに好適な、高い真
直度を有し、高い剛性を有する樹脂一体型の給紙ローラ
を実現できるという顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る給紙ローラの構成例
を示す斜視図である。
【図2】従来の高搬送力を要求される給紙ローラの構成
例を示す斜視図である。
【図3】従来の高搬送力を要求される給紙ローラの構成
例を示す斜視図である。
【図4】従来の低搬送力を要求される給紙ローラの構成
例を示す斜視図である。
【図5】図1に示した給紙ローラの詳細な構成を示す側
面図である。
【図6】図5に示した給紙ローラのD−D矢視断面図で
ある。
【図7】図5に示した給紙ローラのE−E矢視一部破断
断面図である。
【図8】図7に示した半月コロ部の右方から見た側面図
である。
【図9】図7に示したゴム4の全体形状を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 回転軸部 2 半月コロ部 2a ゴム4の貼付面 3 軸 4 ゴム 11a,11b 十文字形のリブ 21a,21b 穴 22 側板 22a,22b 突起 23 肉抜き部 24a,24b リブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離爪を用いて紙葉を分離・供給する方
    式の給紙装置に用いられる給紙ローラであって、前記給
    紙ローラの両端の回転軸部と前記紙葉に接触する高摩擦
    部材を把持する半月コロ部とを十字形の軸で結び、樹脂
    により一体化するとともに、前記半月コロ部の前記紙葉
    に接触する側とは逆の側に、成形時の肉抜きを設けると
    ともに、この肉抜きの結果形成される複数のリブのう
    ち、内側のリブの厚さを、外側のリブの厚さよりも厚く
    構成したことを特徴とする給紙ローラ。
  2. 【請求項2】 前記半月コロ部の前記紙葉に接触する側
    に、前記高摩擦部材を係止するための穴部と、前記高摩
    擦部材の位置ずれを防止するための突起部を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の給紙ローラ。
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