JP3480562B2 - 画像入出力装置 - Google Patents

画像入出力装置

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JP3480562B2
JP3480562B2 JP13538799A JP13538799A JP3480562B2 JP 3480562 B2 JP3480562 B2 JP 3480562B2 JP 13538799 A JP13538799 A JP 13538799A JP 13538799 A JP13538799 A JP 13538799A JP 3480562 B2 JP3480562 B2 JP 3480562B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン電話
システムやテレビジョン会議システム等で用いられる画
像入出力装置に関し、特に画像を表示する表示手段と画
像を撮影する撮像手段とを一体に構成した画像入出力装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン方式を用いた電話や会議シ
ステムでは、話者や会議の参加者の映像を相手の話者や
他の会議参加者の端末装置に表示させるため、各端末装
置において、映像を取得するための撮像手段と、映像を
表示するための表示手段とを備える。一般に、撮像手段
としては、レンズを備えたカメラが用いられている。
【0003】しかし、撮像手段としてのカメラは、レン
ズ部の厚さのために小型化、薄型化に限界があった。し
たがって、テレビジョン方式を用いた電話や会議システ
ムの端末装置の撮像手段としてカメラを用いた場合、カ
メラにおける小型化、薄型化の限界という制約のために
端末装置の小型化にも限界があり、机上に占める端末装
置の割合が大きくなって、机上のワークスペースを狭め
てしまう。
【0004】また、テレビジョン方式を用いた電話にお
いて、携帯型情報端末装置を実現する場合、カメラにお
ける小型化、薄型化の限界という制約が、携帯型情報端
末装置の小型化、軽量化を阻害する。
【0005】また、この種のテレビジョン方式を用いた
電話や会議システムの端末装置では、撮像手段と表示手
段とは別個に構成される。例えば、撮像手段としてカメ
ラが用いられ、表示手段として液晶ディスプレイその他
のディスプレイ装置が用いられる。この場合、撮像手段
であるカメラと表示手段であるディスプレイ装置とは異
なる位置に配置されるため、ディスプレイ装置の表示画
面を見る使用者の視線とカメラの撮像方向とが完全に一
致することはない。したがって、端末装置の使用者がデ
ィスプレイ装置に表示されている画像を見ながら話す
と、対話する相手は、自分の端末装置の表示画面に表示
された当該使用者が別の場所を見ながら話しているよう
な違和感を持つこととなる。
【0006】従来、上述したカメラのレンズ部の厚さを
原因とする制限を除去して撮像手段の薄型化を実現する
ため、レンズアレイや、ピンホールアレイ、フォトダイ
オードアレイを組み合わせて層構造としたパネル型のイ
メージセンサが提案されている。この種の従来技術とし
ては、例えば米国特許5729361号に開示された技
術がある。しかし、同従来技術においても、ディスプレ
イ装置の表示画面を見る使用者の視線とカメラの撮像方
向とが一致せず、違和感を生じることについては同様で
ある。
【0007】また、パネル型の撮像手段及び表示手段を
備えた他の従来技術として、特開平8−102924号
公報に開示された技術がある。しかし、同公報に開示さ
れた技術は、撮像手段の撮像方向と表示手段の表示方向
とが別であり、使用者が表示画面に向かっている姿を被
写体として当該表示画面の側から撮影するものではな
い。
【0008】そこで、このような違和感を生じることの
ないように、撮像手段と表示手段とを一体に構成した画
像入出力装置が提案されている。この種の従来の画像入
出力装置の例として、特開平4−315390号公報に
開示された技術がある。同公報には、表示手段の全面に
半透明鏡を配置して被写体(使用者)の映像を反射さ
せ、撮像手段が当該半透明鏡による反射光を写し込む手
法、及び、表示手段の背面に散乱型液晶セルからなる光
シャッタを配置し、さらにその後方に撮像手段を配置
し、一定の撮像時間を設けておき、画像を表示中の当該
撮像時間に散乱型液晶セルを透過状態とする手法が開示
されている。これらの手法によれば、表示画面を見る使
用者の視線と撮像手段の撮像方向とを一致させることが
できるため、視線を自然にすることができる。
【0009】しかし、表示手段の前面に半透明鏡を配置
し、さらに当該半透明鏡の制御回路を備えることとなる
ため、装置の小型化、軽量化を阻害することとなる。ま
た、散乱型液晶セルによる光シャッタを設ける場合に
も、撮像時間に一時的に光が撮像手段へ透過するため、
表示がちらつく。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の画像入出力装置は、撮像手段としてカメラを用いた場
合には、レンズ部の厚さのために小型化、薄型化に限界
があり、端末装置自体の小型化を阻害するという欠点が
あった。
【0011】また、従来の画像入出力装置は、撮像手段
と表示手段とが別個に構成されるため、表示画面を見る
使用者の視線とカメラの撮像方向とが一致せず、対話相
手が違和感を持つという欠点があった。
【0012】さらに、特開平4−315390号公報に
開示された従来技術のように、半透明鏡や散乱型液晶セ
ルの光シャッタを用いて撮像装置の撮像方向と表示装置
の表示方向とを一致させた場合にも、装置構成が複雑と
なって端末装置の小型化、軽量化を阻害したり、表示画
面がちらつくという欠点があった。
【0013】本発明は、上記従来の欠点を解決し、薄型
化を実現すると共に、撮像手段と表示手段とを一体と
し、かつ視認性の良い表示画像を実現する画像入出力装
置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の画像入出力装置は、発光素子をマトリクス状に配列
し、該発光素子の発光を制御することによって画像を表
示する表示手段と、受光素子をマトリクス状に配列し、
該受光素子から出力される受光信号をイメージデータ信
号として取り出す撮像手段とを備え、前記表示手段の前
記発光素子が発光した光の射出方向と、前記撮像手段の
前記受光素子が受光する光の入射方向とを同一の方向と
した画像表示撮像手段とを備え、前記撮像手段の受光側
の全面を覆う大きさの板状部材であって、前記撮像手段
の受光方向の面に重畳させて設けられ、透光性の良い部
材を用いて、通過する光を前記撮像手段の前記受光素子
ごとに平行に光を導く導光性を有する形状に形成された
導光手段をさらに備え、前記表示手段の表示側及び前記
撮像手段の受光側の全面を覆う大きさの板状部材であっ
て、前記導光手段に重畳させて設けられ、透光性が良く
前記導光手段とは異なる屈折率の部材を用いて、前記表
示手段の前記発光素子から発した光の反射を防ぎ、前記
撮像手段の受光側から入射した光のみを透過させる光入
射角制御手段をさらに備えることを特徴とする。
【0015】請求項2の本発明の画像入出力装置は、
気的制御により発光素子としても受光素子としても使用
できる光素子をマトリクス状に配列し、該光素子の一部
を発光素子として用いて発光を制御することによって画
像を表示すると共に、該光素子の他の一部を受光素子と
して用いて出力された受光信号をイメージデータ信号と
して取り出す画像表示撮像手段を備え、前記光素子を発
光素子として用いた場合の光の射出方向と、前記光素子
を受光素子として用いた場合の光の入射方向とを同一の
方向とした画像表示撮像手段を備え、前記画像表示撮像
手段の受光側の全面を覆う大きさの板状部材であって、
前記画像表示撮像手段の受光方向の面に重畳させて設け
られ、透光性の良い部材を用いて、通過する光を前記画
像表示撮像手段の前記光素子ごとに平行に光を導く導光
性を有する形状に形成された導光手段をさらに備え、前
記画像表示撮像手段の表示側及び受光側の全面を覆う大
きさの板状部材であって、前記導光手段に重畳させて設
けられ、透光性が良く前記導光手段とは異なる屈折率の
部材を用いて、前記画像表示撮像手段の前記光素子から
発した光の反射を防ぎ、前記画像表示撮像手段の受光側
から入射した光のみを透過させる光入射角制御手段をさ
らに備えることを特徴とする。
【0016】請求項3の本発明の画像入出力装置は、
CDを用いて画像を表示する画像表示手段と、受光素子
をマトリクス状に配列し、該受光素子から出力される受
光信号をイメージデータ信号として取り出す撮像手段と
を備え、前記表示手段の表示面の方向と、前記撮像手段
の前記受光素子が受光する光の入射方向とを同一の方向
とした画像表示撮像手段を備え、前記撮像手段の受光側
の全面を覆う大きさの板状部材であって、前記撮像手段
の受光方向の面に重畳させて設けられ、透光性の良い部
材を用いて、通過する光を前記撮像手段の前記受光素子
ごとに平行に光を導く導光性を有する形状に形成された
導光手段をさらに備え、前記表示手段の表示側及び前記
撮像手段の受光側の全面を覆う大きさの板状部材であっ
て、前記導光手段に重畳させて設けられ、透光性が良く
前記導光手段とは異なる屈折率の部材を用いて、前記表
示手段から発した光の反射を防ぎ、前記撮像手段の受光
側から入射した光のみを透過させる光入射角制御手段を
さらに備えることを特徴とする。
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施形
態による画像入出力装置の構成を示す概略図である。図
1を参照すると、本実施形態の画像入出力装置は、画像
を表示する表示部11と、画像を撮影する撮像部12
と、撮像部12を制御する制御回路を備えた基板13
と、入射光を制限する光入射角制御部14とを重畳させ
て備えた積層構造を有する。また、図示のように、画像
入出力装置の面に対して、光入射角制御部14から撮像
部12へ向かう方向に光が入射され、表示部11から光
入射各制御部14を通過する方向へ光が射出される。な
お、図1には、本実施形態における特徴的な構成のみを
記載し、他の一般的な構成については記載を省略してあ
る。
【0020】上記構成において、表示部11は、表示画
面の画素を担う複数の発光素子をマトリクス状に配列し
て形成される。各発光素子には、発光させるための電位
を印可する電極が接続されている。
【0021】撮像部12は、光検出機能を有する複数の
受光素子をマトリクス状に配列して形成される。撮像部
12におけるマトリクスは、例えば前記表示部における
発光素子のマトリクスに対応させることができる。この
場合、撮像部12の各受光素子と表示部11の各発光素
子とが対応する位置で重なり合うこととなる。
【0022】基板13は、撮像部12の受光側の全面を
覆い、撮像部12に配列されている各受光素子へ光を導
く導光手段である。基板13の部材としては、ガラスや
プラスチック等の透光性の良い部材が用いられる。ま
た、基板13を通過する光を、撮像部12の各受光素子
ごとに平行に光が導くような導光性を有する形状であ
る。これによって、各受光素子に対する光の入射方向が
一定となるため、例えば撮像部12の表面に垂直な方向
を撮像方向とすることができる。基板13の構成の一例
としては、レンズキューラな構成とすることができる。
【0023】光入射角制御部14は、表示部11の表示
側及び撮像部12の撮像側の全面を覆い、表示部11の
発光素子から発した光が基板13において反射して撮像
部12の受光素子に導かれないようにする。光入射角制
御部14の部材としては、ガラスやプラスチック等の透
光性の良い部材が用いられる。また、屈折率を、基板1
3とは異なる適切な値に調整することにより、表示部1
1の発光素子側から来た光を反射しないようにする。
【0024】基板13及び光入射角制御部14の組み合
わせによって、撮像部12の撮像方向は、表示部11の
表示方向(表示を視認する側)とほぼ同じ方向に制御さ
れる。これにより、撮像部12は、表示部11に表示さ
れた画像を見ようとする使用者を被写体として、当該使
用者の視線の方向から撮影することができることとな
る。
【0025】本実施形態において、表示または撮像の単
位となる画素は、表示部11に含まれる個々の発光素子
と撮像部12に含まれる個々の受光素子とで構成され
る。すなわち、一つの画素に、表示部11と撮像部12
とが重畳された状態で対応する発光素子と受光素子との
組を一つ含む。基板13も当該画素ごとに導光する。図
2は、1画素の構成を示す回路図である。また、図3
は、表示部11と撮像部12とを制御するためのマトリ
クス配線を示す概略図である。図3を参照すると、マト
リクス配線は、互いに平行にかつ交互に並列された表示
用走査信号線113及びイメージ走査信号線123と、
互いに平行にかつ交互に並列された表示用データ信号線
114及びイメージデータ信号線124とが、互いに直
交して配線されている。
【0026】図2を参照すると、画素100は、発光素
子110と受光素子120とを一つずつ含む。発光素子
110は、フォトダイオード111とトランジスタ11
2とを接続して構成され、図3に示すマトリクス配線の
うち、画像の表示制御を行うための表示用走査信号線1
13と表示用データ信号線114とが接続されている。
発光素子110は、表示用走査信号線113を介して、
画像表示を制御するための走査信号を受信し、表示用デ
ータ信号線114を介して、表示部11に表示する画像
のデータ信号を受信する。なお、マトリクス状に配列さ
れた発光素子を用いて画像を表示する技術に関しては、
従来から用いられている公知の技術を用いることができ
る。
【0027】また、受光素子120は、フォトダイオー
ド121とトランジスタ122とを接続して構成され、
図3に示すマトリクス配線のうち、受光素子120にお
ける受光を撮像イメージに変換するためのイメージ走査
信号線123とイメージデータ信号線124とに接続さ
れている。受光素子120は、イメージ走査信号線12
3を介して、画像イメージを作成するための走査信号を
受信し、イメージデータ信号線124を介して、受光信
号を送信する。なお、このようにして得られた受光信号
をイメージデータとして用いて、画像イメージを作成す
る技術に関しては、従来から用いられている公知の技術
を用いることができる。
【0028】したがって、発光素子110は、図3に示
すマトリクス配線の表示用走査信号線113と表示用デ
ータ信号線114との交点ごとに設けられ、受光素子1
20は、図3に示すマトリクス配線のイメージ走査信号
線123とイメージデータ信号線124との交点ごとに
設けられる。これにより、発光素子110と受光素子1
20とが1対1で対応し、発光素子110及び受光素子
120の各組がそれぞれ1画素を構成することとなる。
【0029】以上のように、表示部11に重畳された撮
像部12において、マトリクス状に配列された複数の受
光素子による受光によって、撮像を行うことが可能とな
る。これにより、表示画面を見る使用者の視線と撮像手
段の撮像方向とを一致させることができるため、視線を
自然にすることができる。また、発光素子と受光素子と
を並べて設けるため、表示画像の視認性を劣化させるこ
とがない。さらに、撮像部12への集光手段として、撮
像部12の受光素子単位で光を導く基板13を用いるた
め、画像入出力装置全体の厚さを極めて薄くすることが
できる。
【0030】なお、上記の実施形態では、表示部11に
おける発光素子と撮像部12における受光素子とを1対
1で対応させて設けているが、発光素子と受光素子とは
必ずしも1対1で対応させる必要はない。例えば、解像
度の低下を許容すれば、発光素子数個と受光素子1個と
を対応させて設けても良い。また、表示部11の表示画
面の一部の領域に対応する位置にのみ受光素子を配列す
るようにしても良い。
【0031】図4は、本発明の他の実施形態による画像
入出力装置の構成を示す概略図である。図4を参照する
と、本実施形態の画像入出力装置は、画像の表示及び撮
影を行う画像表示撮像部21と、画像表示撮像部21を
制御する制御回路を備えた基板13と、入射光を制限す
る光入射角制御部14とを重畳させて備えた積層構造を
有する。また、図示のように、画像入出力装置の面に対
して、光入射角制御部14から撮像部12へ向かう方向
に光が入射され、表示部11から光入射各制御部14を
通過する方向へ光が射出される。なお、図4には、本実
施形態における特徴的な構成のみを記載し、他の一般的
な構成については記載を省略してある。
【0032】本実施形態は、全体的には、図1に示した
第1の実施形態による画像入出力装置において、表示部
11と撮像部12とを一体にした構成となっている。基
板13と光入射角制御部14とは、第1の実施形態にお
ける基板13及び光入射角制御部14と同様であるた
め、同一の符号を付して説明を省略する。
【0033】画像表示撮像部21は、電気的な切替制御
によって発光素子としても受光素子としても動作する複
数の光素子を、マトリクス状に配列して形成される。各
光素子は、発光素子として機能する場合は図2の発光素
子110と同様の回路構成となり、受光素子として機能
する場合は図2の受光素子120と同様の回路構成とな
る。
【0034】本実施形態の光素子としては、例えばPN
接合を有する発光機能を備えた素子を用いることができ
る。この場合、光素子を発光素子として用いる場合は、
自然放出を利用した励起手段とし、PN接合を介して電
子を強制的に注入して再結合発光を行うことにより、発
光させる。これに対して、光素子を受光素子として用い
る場合は、再結合発光とは逆の現象であり、光の吸収励
起に相当する現象を利用することによって、PN接合で
電子の流れを変えて、励起電流を得る。このように、光
素子としてPN接合を用いた素子を用い、素子の電極に
印可する電圧を反転することによって、当該素子を発光
素子としても受光素子としても使用できることとなる。
【0035】図5は、本実施形態の画像表示撮像部21
を構成する光素子を制御するためのマトリクス配線を示
す概略図である。図5を参照すると、マトリクス配線
は、表示用及び撮像用に共用する平行に並列された走査
信号線131と、同じく表示用及び撮像用に共用する平
行に並列されたデータ信号線132とが、互いに直交し
て配線されている。光素子は、図5に示すマトリクス配
線の各交点に設けられる。そして、データ信号線132
を介して各光素子に供給される電圧を変化させることに
より、光素子が発光素子または受光素子として動作する
こととなる。
【0036】図5に示すように、各データ信号線132
には、表示用のデータ信号を光素子に送信する動作と、
光素子から出力された受光信号をイメージデータ信号と
して取り出す動作とを切り替える切替スイッチ140が
接続されている。切替スイッチ140の制御によりデー
タ信号線132が表示画像のデータ信号を供給するデー
タ信号線141に接続されている場合は、データ信号線
132を介して表示画像のデータ信号が光素子に供給さ
れ、光素子は発光素子として動作する。一方、切替スイ
ッチ140の制御によりデータ信号線132がイメージ
画像のデータ信号を取得するためのデータ信号線142
に接続されている場合は、光素子が受光素子として動作
し、光素子から出力された受光信号がデータ信号線13
2を介して取り出され、イメージデータとして処理され
ることとなる。
【0037】以上のように構成された画像表示撮像部2
1において、マトリクス状に配列されている光素子を、
一つおきまたは数個おきに受光素子として動作させ、他
の光素子を発光素子として動作させることにより、ある
いは、画像表示撮影部21の表示画面の一部の領域の光
素子のみを受光素子として動作させ、他の光素子を発光
素子として動作させることにより、表示画面を見る使用
者の視線と撮像手段の撮像方向とを一致させることがで
きるため、視線を自然にすることができる。また、本実
施形態によれば、電気的制御によって、画像表示撮像部
21を構成する光素子を、発光素子としても受光素子と
しても使用できるため、受光素子として動作させる光素
子の切替えを容易に行うことができる。したがって、解
像度の調整や視線が不自然にならないような受光素子の
位置の設定を動的に行うことができる。
【0038】図6は、本発明のさらに他の実施形態によ
る画像入出力装置の構成を示す概略図である。図6を参
照すると、本実施形態の画像入出力装置は、画像を表示
するためのLCD層31、画素駆動素子板32、切替素
子板33及びバックライト34と、画像を撮影する撮像
部12と、撮像部12を制御する制御回路を備えた基板
13と、入射光を制限する光入射角制御部14とを重畳
させて備えた積層構造を有する。また、図示のように、
画像入出力装置の面に対して、光入射角制御部14から
撮像部12へ向かう方向に光が入射され、LCD層31
から光入射各制御部14を通過する方向へ光が射出され
る。なお、図6には、本実施形態における特徴的な構成
のみを記載し、他の一般的な構成については記載を省略
してある。
【0039】本実施形態は、図1に示した第1の実施形
態による画像入出力装置における表示部11の代わり
に、LCD層31、画素駆動素子板32、切替素子板3
3及びバックライト34を備えた構成となっている。撮
像部12と基板13と光入射角制御部14とは、第1の
実施形態における撮像部12、基板13及び光入射角制
御部14と同様であるため、同一の符号を付して説明を
省略する。
【0040】本実施形態において、LCD層31におけ
る各画素を構成する液晶を制御する制御回路を搭載した
画素駆動素子板32と、画素駆動素子板32における画
素ごとの駆動素子に供給する電流を制御する制御回路を
搭載した切替素子板33とを用いて、LCD層31を動
作制御することによって、所望の画像を表示する。LC
Dによる画像表示技術に関しては、従来から用いられて
いる公知の技術を用いることができる。
【0041】以上、好ましい実施の形態をあげて本発明
を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定
されるものではない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像入出
力装置によれば、表示手段に重畳された撮像手段におい
て、マトリクス状に配列された複数の受光素子による受
光によって、撮像を行うことができる。これにより、表
示画面を見る使用者の視線と撮像手段の撮像方向とを一
致させることができるため、視線を自然にすることがで
きるという効果がある。
【0043】また、発光素子と受光素子とを並べて設け
るため、表示画像の視認性を劣化させないという効果が
ある。
【0044】さらに、撮像手段への集光手段として、撮
像手段の受光素子単位で光を導く導光手段を用いるた
め、画像入出力装置全体の厚さを極めて薄くすることが
できるという効果がある。
【0045】また、発光素子と受光素子とを兼用とし、
かつ電気的制御により切替可能として、撮像手段と表示
手段とを一体に構成することにより、受光素子として動
作させる素子の切替えを容易に行うことができるため、
解像度の調整や視線が不自然にならないような受光素子
の位置の設定を動的に行うことができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による画像入出力装置の
構成を示す概略図である。
【図2】 本実施形態における画素を構成する発光素子
及び受光素子の構成を示す回路図である。
【図3】 図2の発光素子及び受光素子を制御するため
のマトリクス配線を示す概略図である。
【図4】 本発明の他の実施形態による画像入出力装置
の構成を示す概略図である。
【図5】 本実施形態における光素子を制御するための
マトリクス配線を示す図である。
【図6】 本発明のさらに他の実施形態による画像入出
力装置の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
11 表示部 12 撮像部 13 基板 14 光入射角制御部 21 画像表示撮像部 31 LCD層 32 画素駆動素子板 33 切替素子板 34 バックライト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−28095(JP,A) 特開 昭62−44796(JP,A) 特開 平9−198001(JP,A) 特開 平7−115574(JP,A) 特開 平4−150683(JP,A) 特開 平7−131766(JP,A) 特開 平9−43627(JP,A) 特開 平10−70713(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/14 G09F 9/00 362 G09G 3/20 680

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子をマトリクス状に配列し、該発
    光素子の発光を制御することによって画像を表示する表
    示手段と、受光素子をマトリクス状に配列し、該受光素
    子から出力される受光信号をイメージデータ信号として
    取り出す撮像手段とを備え、 前記表示手段の前記発光素子が発光した光の射出方向
    と、前記撮像手段の前記受光素子が受光する光の入射方
    向とを同一の方向とした画像表示撮像手段とを備え、 前記撮像手段の受光側の全面を覆う大きさの板状部材で
    あって、前記撮像手段の受光方向の面に重畳させて設け
    られ、透光性の良い部材を用いて、通過する光を前記撮
    像手段の前記受光素子ごとに平行に光を導く導光性を有
    する形状に形成された導光手段をさらに備え、 前記表示手段の表示側及び前記撮像手段の受光側の全面
    を覆う大きさの板状部材であって、前記導光手段に重畳
    させて設けられ、透光性が良く前記導光手段とは異なる
    屈折率の部材を用いて、前記表示手段の前記発光素子か
    ら発した光の反射を防ぎ、前記撮像手段の受光側から入
    射した光のみを透過させる光入射角制御手段をさらに備
    える ことを特徴とする画像入出力装置。
  2. 【請求項2】 電気的制御により発光素子としても受光
    素子としても使用できる光素子をマトリクス状に配列
    し、該光素子の一部を発光素子として用いて発光を制御
    することによって画像を表示すると共に、該光素子の他
    の一部を受光素子として用いて出力された受光信号をイ
    メージデータ信号として取り出す画像表示撮像手段を備
    え、 前記光素子を発光素子として用いた場合の光の射出方向
    と、前記光素子を受光素子として用いた場合の光の入射
    方向とを同一の方向とした画像表示撮像手段を備え、 前記画像表示撮像手段の受光側の全面を覆う大きさの板
    状部材であって、前記画像表示撮像手段の受光方向の面
    に重畳させて設けられ、透光性の良い部材を用いて、通
    過する光を前記画像表示撮像手段の前記光素子ごとに平
    行に光を導く導光性を有する形状に形成された導光手段
    をさらに備え、 前記画像表示撮像手段の表示側及び受光側の全面を覆う
    大きさの板状部材であって、前記導光手段に重畳させて
    設けられ、透光性が良く前記導光手段とは異なる屈折率
    の部材を用いて、前記画像表示撮像手段の前記光素子か
    ら発した光の反射を防ぎ、前記画像表示撮像手段の受光
    側から入射した光のみを透過させる光入射角制御手段を
    さらに備える ことを特徴とする画像入出力装置。
  3. 【請求項3】 LCDを用いて画像を表示する画像表示
    手段と、受光素子をマトリクス状に配列し、該受光素子
    から出力される受光信号をイメージデータ信号として取
    り出す撮像手段とを備え、 前記表示手段の表示面の方向と、前記撮像手段の前記受
    光素子が受光する光の入射方向とを同一の方向とした画
    像表示撮像手段を備え、 前記撮像手段の受光側の全面を覆う大きさの板状部材で
    あって、前記撮像手段の受光方向の面に重畳させて設け
    られ、透光性の良い部材を用いて、通過する光を前記撮
    像手段の前記受光素子ごとに平行に光を導く導光性を有
    する形状に形成された導光手段をさらに備え、 前記表示手段の表示側及び前記撮像手段の受光側の全面
    を覆う大きさの板状部材であって、前記導光手段に重畳
    させて設けられ、透光性が良く前記導光手段とは異なる
    屈折率の部材を用いて、前記表示手段から発した光の反
    射を防ぎ、前記撮像手段の受光側から入射した光のみを
    透過させる光入射角制御手段をさらに備える ことを特徴
    とする画像入出力装置。
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