JP3480387B2 - 外部電極型希ガス蛍光ランプ - Google Patents

外部電極型希ガス蛍光ランプ

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JP3480387B2
JP3480387B2 JP27638699A JP27638699A JP3480387B2 JP 3480387 B2 JP3480387 B2 JP 3480387B2 JP 27638699 A JP27638699 A JP 27638699A JP 27638699 A JP27638699 A JP 27638699A JP 3480387 B2 JP3480387 B2 JP 3480387B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ、複
写機、イメージリーダ等の情報機器における原稿照明
用、あるいは、液晶パネルディスプレイのバックライト
等に利用される外部電極型希ガス蛍光ランプの改良に関
する。 【0002】 【従来の技術】従来技術として特開平9−320536
号(USP 5760541)が開示されている。この
技術においては、従来、希ガス蛍光ランプの外部電極に
従来一様な電極が利用されてきたために、ランプ内部に
発生する縞状発光がふらつき、でたらめにジャンプする
不具合があったとし、電極を単位長さ当たり非一様にす
ることにより問題を解決するものとしている。ここで非
一様について明確な定義がなされていないが、開示され
た明細書の段落[0009]の内容から、長手方向両縁の
鋸歯状縁は必須ではないとし、その理由としてランプの
輝度が電極面積とともに変化するためであるとしている
ことから、非一様とは単位長さ当たりの面積に関して非
一様であることが読み取れる。 【0003】さらなる従来技術として特開平9−120
799号が開示されている。この技術は、本発明と同じ
技術分野に属する希ガス放電灯に関するものである。こ
の技術においては、ランプ動作時にガラスバルブが温度
によって体積抵抗率、誘電率が変化するために、負荷の
インピーダンスが変化し光量も変動するため、ランプ中
央部においては端部より光量減衰の割合が多くなると
し、外部電極の中央部分の幅を端部に比べて狭くする技
術が開示されている。 【0004】また、本発明者らは、特開平9−2980
49号において、透光性電極の透光性部分に反射材を設
けることにより、電極とガラスが形成する静電容量をあ
まり低下させることなく、ランプに入力されるエネルギ
ーをほほ同じ程度に保つことで、帯状電極を敷設したラ
ンプより光量を増大できる技術を開示した。さらに、軸
方向にアパーチャを設けた蛍光ランプの軸方向、特にラ
ンプ両端部の光量アップに関してはこれまでに多くの技
術思想が開示されてきているが、本発明者らは特開平1
0−284008号において、透光性外部電極の透光性
部分の管軸方向の開口数および/または開口率を軸方向
に変化させることにより、アパーチャ部より放出される
光量を変化できる技術を開示した。この技術は、ランプ
両端部の光量アップを目的として今日、スキャナー、複
写機用の原稿読み取り用光源に実用化されている。 【0005】複写機などの原稿読み取り装置において
は、ランプの製造上のバラツキに起因するランプの軸方
向の照度ムラを複写機にあらかじめ設けられた白色拡散
反射板でランプ点灯から数秒以内にCCDを介して読み
取り、記憶して、実際読み取った画像情報を画像処理す
る際に、あらかじめ読み取った情報をもとに補正する仕
組みになっている。しかし、読み取って記憶した後、短
時間の間に配光が変化してしまうと、画像情報が正しく
処理できない不具合となってしまう。 【0006】特開平9−320536号 (USP 5
760541)において、周期的に電極を単位長さ当た
り非一様にする場合、その周期の取り方によってはガラ
ス管と電極が形成する静電容量が非一様となることにと
もない、ガラス管の誘電損発熱および放電によるジュー
ル発熱局在化がランプ管軸方向において発生し、ガラス
管軸方向の温度分布が不均一となる場合がある。この現
象は特にランプ全長に対して繰り返し周期を長く取る方
向で顕著となる。温度分布が不均一となると、ランプ内
部に敷設された蛍光体の温度消光による光量減衰の度合
いが軸方向において異なり、結果として短時間で配光分
布が変化してしまい、原稿読み取り装置においても不具
合となる場合がある。 【0007】また、特開平9−120799号に開示さ
れた技術においては、特にランプ動作時のランプ中央部
と端部とのガラスバルブの温度差に伴う光量変動に着目
しなされてものであり、特に端部付近で外部電極の幅を
広げる、あるいは中央部を狭めるものであるが、例え
ば、端部で電極幅を広げる場合には、電極を光を取り出
すアパーチャを遮らないよう、かつ電極間が接近するこ
とによる絶縁破壊に対する安全性の確保から光量変動に
対して十分効果のある電極幅を確保できない場合があっ
た。また、中央部で電極幅を狭くする場合には、電極幅
が一定の電極を敷設した場合と比較して、光量の低下が
避けられず、読み取り用光源として機能しない場合があ
った。 【0008】ここで温度が不均一に上昇する理由として
は、ガラス管上の外部電極において、面積が大きな個所
では、ガラス管と大きな容量Cを形成する。したがっ
て、高周波高電圧を印加した場合、この部分に相対的に
大きな変位電流が流れる。この時、ガラス管には誘電体
損tanδがあるため変位電流に比例した発熱を生じ
る。さらに、電極面積の大きな個所に比例して封入ガス
に電気エネルギーが注入されることから、放電が発生し
易くかつ放電によるジュール発熱も多くなり、結果的に
局所的にガラス管が発熱する場所ができると推察され
る。 【0009】また、同じランプ内でもランプを保持する
個所、特にランプ端部などでは、ランプの発熱が、キャ
ップや接着剤、給電線等による熱伝導による放熱効果が
あることから、他の部分より温度が上昇しにくく、蛍光
体の温度消光が抑えられるため結果として光量減衰も少
なくなるためと推察される。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、係る課題を
鑑みてなされたものであり、ランプの軸方向の温度分布
を均一にするとともに、ランプ管軸方向の配光を時間、
空間的に安定化しかつランプ管軸方向の配光を自由に変
化できる外部電極型希ガス蛍光ランプを提供するもので
ある。 【0011】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1の発明は、ガラス管外面の管軸方向に少な
くとも一対の電極を配設した外部電極型希ガス蛍光ラン
プにおいて、当該電極が管軸方向に規則的に繰り返され
る開口部と非開口部が形成されたパターンによって透光
性をなす電極であり、該電極において軸方向のどの位
置においても単位長さあたり区切った電極領域の該
開口部の面積が一様であることを特徴とする外部電極型
希ガス蛍光ランプとするものである。 【0012】 【0013】 【0014】 【作用】本発明によれば、従来技術において課題となっ
ていた、時間とともにランプ管軸方向の配光が変化して
しまう点について、電極幅を変えることなく改善をもた
らすものであり、請求項1の発明は、該電極が管軸方向
に規則的に繰り返される開口部と非開口部が形成された
パターンを有する透光性電極であり、かつ該透光性電極
において軸方向のどの位置においても単位長さあたり
区切った電極領域の該非開口部の面積が一様であるこ
とから、まず透光性電極である点から特開平9−298
049号に開示された技術により、ランプを明るく点灯
することができる。さらに、ランプ管軸方向に対して、
電極幅が一定でどの位置においても単位長さあたりで区
切った電極非開口部の面積が一様であることから、ラン
プの光量を低下させること無く、また電極間の絶縁破壊
に対する安全性を確保でき、均一な電気入力がなされる
とともに、放電による発熱も均一となることから、ラン
プ管軸方向の配光を時間、空間的に安定化させることが
できるものである。 【0015】さらに請求項2の発明は、電極幅を変える
ことなく、前記透光性電極の両端部にいて透光性部分の
管軸方向の電極の開口率および/または開口数を変えた
ことにより、ランプ管軸方向に対して、電極幅が一定で
単位長さあたりの電極非開口部の面積が一様であること
から、ランプの光量を低下させること無く、また電極幅
に変更を伴わないので絶縁破壊に対して十分安全な電極
間を確保でき、パターン不連続部900の局所的な単位
長さ当たりの面積が非一様となる従来技術に係る問題
点、つまりガラス管軸方向の温度分布が不均一となる従
来技術に係る問題点、つまりガラス管軸方向の温度分布
が不均一となる問題の影響を最小限に抑えて、ランプ端
部での光量がさらに増加するとともに、ランプ管軸方向
の配光を時間、空間的に安定化させることができる。そ
して、請求項3の発明のように、透光性電極の両端部と
中央部を独立した電極によって構成することも可能であ
る。 【0016】 【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る電極の形態
の一例を簡略化して示すもので、外部電極型希ガス蛍光
ランプのガラス管の外面に敷設する電極100のパター
ンを展開したものである。この上下の電極が一対の外部
電極を構成する。この電極パターンは、ランプ管軸方向
の単位長さ当たり、同じ面積となるように設計されると
ともに、開口部300と非開口部200からなる透光性
電極となっており、すくなくとも開口部300を反射材
(不図示)で覆う。図2は本発明の外部電極希ガス蛍光
ランプの斜視図であり、わかりやすくするためにガラス
管101端部を切除して示してある。ガラス管内部には
蛍光体層102が配設されるとともにアパーチャ800
が形成されており、キセノンを主体とする希ガスが封入
されている。 【0017】図1において、電極幅W0と、開口部幅W
11をまず決定し、次に開口部幅W11を定義する仮想
線上のパターン起点401よりランプ管軸方向に対して
パターン角θ1方向に、開口部300と非開口部200
の境界線600を伸ばし、開口部幅W11を定義する他
方の仮想線上に位置するパターン終点402に至る。さ
らに電極長手方向に沿って、パターン幅W21だけ境界
線600を伸ばし、平行四辺形よりなる開口部300を
形成する。さらにパターン終点402より垂線(破線
部)700を下ろし、開口部幅W11を定義する仮想線
上に位置する次のパターン起点403に至り、上述した
過程を繰り返すことにより電極パターンを形成するもの
である。 【0018】次に、この様に設けた電極パターンについ
て長手方向の単位長さ当りに電極面積がどのようになっ
ているかを見てみる。図1において、領域A、B、C
は、電極長手方向に同じ単位長さで区切った場合の開口
部と非開口部の様子を示したものである。ここで、領域
A内の非開口部の各部201〜203、領域B内の非開
口部の各部204〜205、さらに領域C内の非開口部
の各部206〜208は、各々形状は非一様であるが、
各々の領域内での非開口部の各部の和は、同じ面積とな
る。 【0019】ここで、電極幅W0、開口部幅W11、パ
ターン角θ1、パターン幅W21の数値は、適宜選択さ
れるものであり、このパターンを電極全長の主要部に設
けることにより、本発明の作用を確認できるものであ
り、例えば、電極の両端部近傍においては、必ずしもこ
のようなパターンを形成する必要はなく、開口部を設け
ない形態であったり、面取り部や異形部を設けてもよ
い。 【0020】図3は本発明の別の形態の一例を簡略化し
て示すものである。図3において、電極幅W0と開口部
幅W11、開口部幅W12をまず決定し、次に開口部幅
W11を定義する仮想線上のパターン起点401 より
パターン角θ1方向に、開口部300と非開口部200
の境界線600を伸ばし、開口部幅W11を定義する仮
想線上のパターン終点402に至る。さらに電極長手方
向に沿って、パターン幅W21だけ境界線600を伸ば
し、平行四辺形よりなる開口部300を形成する。さら
にパターン終点402より垂線(破線部)700を下ろ
し、開口部幅W11を定義する仮想線上の次のパターン
起点403 に至り、上述した過程を繰り返すことによ
り電極パターンを形成するものである。 【0021】さらに、開口部幅W12を定義する仮想線
上のパターン起点404よりランプ管軸方向に対してパ
ターン角θ2方向に、開口部300と非開口部200の
境界線600を伸ばし、開口部幅W12を定義する仮想
線上のパターン終点405に至る。さらに電極長手方向
に沿って、パターン幅W22だけ境界線600を伸ば
し、平行四辺形よりなる開口部300を形成する。さら
にパターン終点405より垂線(破線部)700を下ろ
し、開口部幅W12を定義する仮想線上の次のパターン
起点406に至り、上述した過程を繰り返すことにより
さらなる電極パターンを形成するものである。 【0022】次に、この様に設けた電極パターンについ
て長手方向の単位長さ当りに電極面積がどのようになっ
ているかを見てみる。図3において、領域A、B、C
は、電極長手方向に同じ単位長さで区切った場合の開口
部と非開口部の様子を示したものである。ここで、領域
A内の非開口部の各部201〜205、領域B内の非開
口部の各部206〜208、さらに領域C内の非開口部
の各部209〜211は、各々形状は非一様であるが、
各々の領域内での非開口部の各部の和は、同じ面積とな
る。 【0023】ここで、電極幅W0、開口部幅W11、開
口部幅W12、パターン角θ1、パターン角θ2、パタ
ーン幅W21、パターン幅W22の数値は、適宜選ばれ
るものであり、特に開口部幅W11、開口部幅W12、
パターン角θ1、パターン角θ2、W21、W22が各
々同じ値である必要はない。またこのパターンを電極全
長の主要部に設けることにより、本発明の作用を確認で
きるものであり、例えば、電極の両端部近傍におてい
は、先と同様に必ずしもこのようなパターンを形成する
必要はなく、開口部を設けない形態であったり、面取り
や異形部を設けてもよいことはいうまでもない。 【0024】図4は本発明のさらなる別の形態の一例を
簡略化して示すものである。図4において、電極幅W0
と開口部幅W11、開口部幅W12、開口部幅W13を
まず決定し、次に開口部幅W11を定義する仮想線上の
パターン起点401よりパターン角θ1方向に、開口部
300と非開口部200の境界線600を伸ばし、開口
部幅W11を定義する仮想線上のパターン終点402に
至る。さらに電極長手方向に沿って、パターン幅W21
だけ境界線600を伸ばし、平行四辺形よりなる開口部
300を形成する。さらにパターン終点402より垂線
(破線部)700を下ろし、開口部幅W11を定義する
仮想線上の次のパターン起点403 に至り、上述した
過程を繰り返すことにより電極パターンを形成するもの
である。 【0025】次に、開口部幅W12を定義する仮想線上
のパターン起点404 よりパターン角θ2方向に、開
口部300と非開口部200の境界線600を伸ばし、
開口部幅W12を定義する仮想線上のパターン終点40
5に至る。さらに電極長手方向に沿って、パターン幅W
22だけ境界線600を伸ばし、平行四辺形よりなる開
口部300を形成する。さらにパターン終点405より
垂線(破線部)700を下ろし、開口部幅W12を定義
する仮想線上の次のパターン起点406に至り、上述し
た過程を繰り返すことにより電極パターンを形成するも
のである。 【0026】さらに、開口部幅W13を定義する仮想線
上のパターン起点407よりパターン角θ3方向に、開
口部300と非開口部200の境界線600を伸ばし、
開口部幅W13を定義する仮想線上のパターン終点40
8に至る。さらに電極長手方向に沿って、パターン幅W
23だけ境界線600を伸ばし、平行四辺形よりなる開
口部300を形成する。さらにパターン終点408より
垂線(破線部)700を下ろし、開口部幅W13を定義
する仮想線上の次のパターン起点409に至り、上述し
た過程を繰り返すことによりさらなる電極パターンを形
成するものである。 【0027】次に、この様に設けた電極パターンについ
て長手方向の単位長さ当りに電極面積がどのようになっ
ているかを見てみる。図4において、領域A、B、C
は、電極長手方向に同じ単位長さで区切った場合の開口
部と非開口部の様子を示したものである。ここで、領域
A内の非開口部の各部201〜204、領域B内の非開
口部の各部205〜208、さらに領域C内の非開口部
の各部209〜212は、各々形状は非一様であるが、
各々の領域内での非開口部の各部の和は、同じ面積とな
る。 【0028】ここで、電極幅W0、開口部幅W11、開
口部幅W12、開口部幅W13、パターン角θ1、パタ
ーン角θ2、パターン角θ3、パターン幅W21、パタ
ーン幅W22、パターン幅W23の数値は、適宜選ばれ
るものであり、特に開口部幅W11、開口部幅W12、
開口部幅W13、パターン角θ1、パターン角θ2、パ
ターン角θ3、パターン幅W21、パターン幅W22、
パターン幅W23が各々同じ値である必要はない。また
このパターンを電極全長の主要部に設けることにより、
本発明の作用を確認できるものであり、例えば、電極の
両端部近傍におていは、先と同様に必ずしもこのような
パターンを形成する必要はなく、開口部を設けない形態
であったり、面取りや異形部を設けてもよいことはいう
までもない。図1、図3、図4以外においても、上述と
同じようにさらにパターンを重ねて形成してもよい。 【0029】図5は本発明のさらなる別の形態の一例を
簡略化して示すものである。この形態においては、先に
説明した図1、図3、図4を基本的には組み合わせるこ
とにより本発明の作用が発現されるものであるが、ラン
プ全長は電極全長ELとほぼ同等と考え、給電部側領域
901、ランプ中央部領域902、非給電部側領域90
3に区分する。各々の領域は、パターン不連続部900
により接続され、全体で1つの電極100として機能す
る。図5においては、給電部側領域901および非給電
部側領域903として、図5の形態を適用し、ランプ中
央部領域902として、図1の形態を適用したものであ
る。当然ながらこれ以外の組み合わせも可能である。従
って特開平10−284008号で開示された技術をこ
に適用することも可能である。ここでパターン不連続部
900を除いては、各領域内では、ランプ管軸方向での
単位長さあたりの面積が一様であることは前述した通り
である。 【0030】図5の形態においては、係る課題を解決す
るために給電部側領域901、非給電部側領域903お
よびランプ中央部領域902に図1乃至図4の形態を適
用するとともに、電極全長EL、給電部側の長さEL1
ならびに非給電部側の長さEL2を適宜選択することが
できるものである。 【0031】図6は図5の形態において電極の中央を中
央電極100A、両端を端部電極100Bとして別体で
設けた例を示す。この例では給電線103は給電部10
4より各電極に配線される給電線103は電極としても
機能してもよい。また、給電線103は各電極と同じ手
法(例えば印刷)により電極と同時に形成しても良い。 【0032】 【実施例】(実施例1)次に本発明の具体的な実施例を
数値を示しながら説明する。図1については、電極幅W
0として8mm、開口部幅W11は5mmとし、パター
ン幅W21は3.59mmとした。また、パターン角θ
1としては、45°とした。このパターンを例えば印刷
機により、外径φ8厚み0.5mmの鉛ガラス管に印刷
あるいは転写することにより形成する。次に蛍光体懸濁
液を片端から吸い上げることで内部に蛍光体層を形成
し、一部の蛍光体を取り除き図2に示すアパーチャ80
0を形成し、内部にキセノンを主とする希ガスまたはそ
の混合ガスを封入する。ここでは、キセノン80%ネオ
ン20%の混合ガスを15.96kPa封入した。さら
に、電極100の開口部、非開口部およびアパーチャ8
00に対向する電極間ガラス表面には、アルミナ微粉末
を主成分とする可視光反射材を設けた。アルミナ微粉末
以外でも可視反射特性に優れる粉体であれば、係る目的
に好適である。 【0033】(実施例2)図3に関する具体的な実施例
としては、図1と同様に、電極幅W0として8mm、開
口部幅W11、開口部幅W12は各々2.25mmと
し、電極幅W0の中心に対して均等振り分けした。パタ
ーン幅W21、パターン幅W22は、各々3.09mm
とした。また、パターン角θ1、パターン角θ2は、各
々26.6°とした。その他は、図1に示す本発明と同
じ仕様でランプを製作した。 【0034】(実施例3)図4に関する具体的な実施例
としては、図1と同様に、電極幅W0として8mm、開
口部幅W11、開口部幅W12および開口部幅W13は
各々1.667mmとし、電極幅W0の中心に対して均
等振り分けした。パターン幅W21、パターン幅W22
およびパターン幅W23は、各々2.13mmとした。
また、パターン角θ1、パターン角θ2、パターン角θ
3は、各々26.6°とした。その他は、図1に示す本
発明と同じ仕様でランプを製作した。 【0035】(実施例4)図5に関する具体的な実施例
としては、給電部側領域901、非給電部側領域903
に前述した図4を適用し、ランプ中央部領域902につ
いては図1を適用した。また電極全長ELは355m
m、給電部側の長さEL1ならびに非給電部側の長さE
L2を40mmとし、パターン不連続部900について
は、幅1mmとした。その他は、図1に示す本発明と同
じ仕様でランプを製作した。 【0036】そして、本発明の効果を確認する目的で図
9に従来技術の一例を示す。この例においては、開口部
300と非開口部200を設けるものであるが、図9中
のランプ管軸方向の単位長さあたりの領域A、B、Cの
非開口部の面積は、非一様となっている。具体的には、
電極幅W0として8mm、開口部幅W11は5mmと
し、開口部ピッチWp1=10mm、開口部長さWp2
=7mmとして、その他は図1に示す本発明と同じ仕様
でランプを製作した。 【0037】次に、先に示した従来技術の電極パターン
を有するランプとともに、本発明のランプを実際に動作
させて、本発明の効果を確認した。点灯電源は、プッシ
ュプル方式の高周波インバータを使用した。この方式の
インバータは、負荷となるランプの電極部分の容量によ
ってランプ入力が変動することから、ランプ点灯直後
(10秒後)のランプ中央部の照度が19000ルクス
となるように高周波インバータへのDC電圧入力を調整
した。ランプ照度については、市販の照度計(ミノルタ
T−1M)を使用し、ランプ表面からセンサー面まで
の距離を8mmに固定した。照度計は、3台準備し、ラ
ンプ中央とランプ中央から±150mmの位置での給電
部側ならびに非給電部側の照度を測定した。 【0038】表面温度につては、熱電対では、高周波電
圧の影響で正確な測定が困難なことから、非接触型の赤
外放射温度計(キーエンス IT2−50)により、ラ
ンプ中央とランプ中央から±150mmの位置での給電
部側ならびに非給電部側の電極表面の温度を測定した。
本測定中の周囲温度は、26℃であった。評価ランプ
は、本発明の各実施例並びに従来技術について各5本準
備し、測定を行いその平均値を代表値として結果を図7
ならびに図8に表で示した。 【0039】図7の表において、各々のランプ例えばラ
ンプ中央部は、点灯直後と点灯5分後で照度の低下が認
められる。これは、蛍光体の温度消光に起因するものと
考えられる。次に、点灯直後に給電部側と非給電部側で
照度に差がみられるのは、ランプ製作時に蛍光体の塗布
厚みによるバラツキであり、本実施例においては、給電
部側の蛍光体厚みが非給電部側よりやや薄くなる傾向と
なっているためである。したがって照度の最小値(Mi
n)は例外なく給電部側にあるが、照度の最大値(Ma
x)は、ランプ中央の場合や非給電部側になる場合あ
る。ここで着目するべきことは、点灯直後と5分後にお
けるMin/Maxの差ΔMin/Maxである。 【0040】つまり、本発明では点灯直後と5分後での
照度変動が従来技術より、低く抑えられており本発明の
効果が確認された。さらに図8の表は、本発明の効果を
更に確認するために、ランプの表面温度を測定した結果
である。この表中、給電部側で温度上昇がその他の個所
より低くなっているが、その理由は前述した通りであ
る。ここで、各測定個所のMin/Maxを比較する
と、本発明が従来技術に比べて温度の均一性が改善され
ていることが確認できた。また、実施例4においては、
給電部側ならびに非給電部側で従来技術に比較して照度
の低下が少なく抑えられている。一方、図8の表から
は、従来に比較して温度分布にも改善が見られている。
この点については、明確ではないが、特開平10−28
4008号でも言及している通り、ランプ中央と給電部
側、非給電部側で放電の形態が異なることにより、放電
により発生する真空紫外光の変換効率が、ランプ中央よ
りも給電部側、非給電部側でわずかながらに高いものと
推察される。 【0041】なお、本発明にて開示された技術思想は、
ここに述べた形態、実施例に限られるものではなく、ま
た、単位長さ当たりの電極非開口部の面積を一様とする
際の精度については、これの非一様に起因して生じる、
前記した誘電損発熱および放電によるジュール発熱局在
化の悪影響が実質的に現れない程度の誤差と見なせる非
一様はあってもよい。 【0042】 【発明の効果】次に本発明の効果について説明する。請
求項1の発明は、該電極が管軸方向に規則的な開口部形
状の繰り返しパターンを有する透光性電極であり、かつ
該透光性電極において、軸方向の単位長さ当たりの電極
非開口部の形状が非一様かつ面積が一様であることか
ら、まず透光性電極である点から特開平9−29804
9号に開示された技術により、ランプを明るく点灯する
ことができる。 【0043】さらに、ランプ管軸方向に対して、電極幅
が一定で単位長さあたり電極非開口部の面積が一様であ
ることから、ランプの光量を低下させること無く、また
電極間の絶縁破壊に対する安全性を確保でき、均一な電
気入力がなされるとともに、放電による発熱も均一とな
ることから、ランプ管軸方向の配光を時間、空間的に安
定化させることができることから、複写機やスキャナー
の読み取り用光源として、一旦読み込んだ配光パターン
を画像処理系において頻繁に書き換える無駄を省き、簡
素な構成の複写機やスキャナーを実現できる。 【0044】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る電極形状の実施例を示す図であ
る。 【図2】本発明の外部電極型希ガス蛍光ランプを示す斜
視図である。 【図3】本発明に係る電極形状の他の実施例示す図であ
る。 【図4】本発明に係る電極形状の他の実施例示す図であ
る。 【図5】本発明に係る電極形状の他の実施例を示す図で
ある。 【図6】本発明に係る電極形状の他の実施例を示す図で
ある。 【図7】本発明のランプと従来技術の性能比較を示す表
である。 【図8】本発明のランプと従来技術の性能比較を示す表
である。 【図9】従来技術の電極形状を示す図である。 【符号の説明】 100 電極 100A 中央電極 100B 端部電極 101 ガラス管 102 蛍光体層 103 給電線 104 給電部 200 非開口部 201〜203 領域A内の非開口部の各部 204〜205 領域B内の非開口部の各部 206〜208 領域C内の非開口部の各部 201〜205 領域A内の非開口部の各部 206〜208 領域B内の非開口部の各部 209〜211 領域C内の非開口部の各部 201〜204 領域A内の非開口部の各部 205〜208 領域B内の非開口部の各部 209〜212 領域C内の非開口部の各部 300 開口部 W0 電極幅 W11 開口部幅 W12 開口部幅 W13 開口部幅 401 パターン起点 402 パターン終点 403 次のパターン起点 W21 パターン幅 404 パターン起点 405 パターン終点 406 次のパターン起点 W22 パターン幅 407 パターン起点 408 パターン終点 409 次のパターン起点 W23 パターン幅 θ1 パターン幅 θ2 パターン角 θ3 パターン角 600 境界線 700 垂線(破線部) 800 アパーチャ 900 パターン不連続部 901 給電部側領域 902 ランプ中央部領域 903 非給電部側領域 EL 電極全長 EL1 給電部側の長さ EL2 非給電部側の長さ Wp1 開口部ピッチ Wp2 開口部長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−298049(JP,A) 特開 平9−320536(JP,A) 特開 平10−284008(JP,A) 特開 平5−211004(JP,A) 特開2000−82443(JP,A) 特開2000−323102(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 65/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ガラス管外面の管軸方向に少なくとも一
    対の電極を配設した外部電極型希ガス蛍光ランプにおい
    て、 該電極が管軸方向に規則的に繰り返される開口部と非開
    口部が形成されたパターンによって透光性をなす透光性
    電極であり、かつ該透光性電極において軸方向のどの
    位置においても単位長さあたりで区切った電極領域の電
    極非開口部の面積が一様であることを特徴とする外部電
    極型希ガス蛍光ランプ。
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