JP3480019B2 - 漏洩判別方法及びその装置 - Google Patents

漏洩判別方法及びその装置

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JP3480019B2
JP3480019B2 JP35061493A JP35061493A JP3480019B2 JP 3480019 B2 JP3480019 B2 JP 3480019B2 JP 35061493 A JP35061493 A JP 35061493A JP 35061493 A JP35061493 A JP 35061493A JP 3480019 B2 JP3480019 B2 JP 3480019B2
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秀也 近藤
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/50Testing of electric apparatus, lines, cables or components for short-circuits, continuity, leakage current or incorrect line connections
    • G01R31/52Testing for short-circuits, leakage current or ground faults

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車における漏
洩を判別する漏洩判別方法及びその装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の漏洩判別装置を含む安全装置と
しては本発明者等が特願平5−260933号で提案し
たものがある。この漏洩判別装置では、漏洩した電流値
を検出し、その大きさによって漏洩を判別していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、漏洩電
流は電源電圧によってその電流値がばらつくため、例え
ば始動時には問題ないのに、モータが発電した時などの
電源電圧が上昇したとき、漏洩と判別し誤るおそれがあ
る。本発明は上述の点に鑑みて為されたものであり、そ
の目的とするところは、蓄電池の電圧の影響を受けるこ
となく、正確に漏洩を判別できる漏洩判別方法及びその
装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、車体のグランドに対する蓄電池
の正負極の夫々の電圧を検出し、それら検出電圧に蓄電
池の電圧を加味して蓄電池の電圧の影響を除去する演算
により漏洩を判別するようにしてある。ここで、蓄電池
の電圧の検出を、車体のグランドに対する蓄電池の正負
極の夫々の電圧の検出とを個別に行うと、夫々の検出部
における基準電圧値の統一が困難であるため、両者の絶
縁が必要になる。そこで、この点を改善するために、
電池の両端に2個の分圧抵抗を直列接続し、それら分圧
抵抗の接続点を車体のグランドに接続し、これら分圧抵
抗の接続点を、負荷抵抗と、蓄電池の一方極と車体のグ
ランドとの間の電圧を検出する第1の検出素子とを介し
て蓄電池の一方極に接続し、上記負荷抵抗に対する第1
の検出素子の抵抗比と等しく蓄電池の他方極と車体のグ
ランドとの間の電圧を検出する第2の検出素子を蓄電池
の他方極に接続された分圧抵抗が含み、第1及び第2の
検出素子で検出された電圧を加算し、蓄電池の電圧に比
例した値を求めている。
【0005】さらに具体的には、請求項に示すよう
に、上記負荷抵抗と同一の抵抗値の負荷抵抗と、上記第
1の検出素子とを介して、分圧抵抗の接続点を蓄電池の
他方極に対して接続し、このとき第2の検出素子で検出
された電圧を、請求項の方法で求めた蓄電池の電圧に
比例した値から減算し、その減算値と、分圧抵抗の接続
点を蓄電池の一方極に対して接続したときの第1の検出
素子の検出電圧とを用いて、蓄電池の一方極と車体のグ
ランドとの間の絶縁抵抗値を算出し、分圧抵抗の接続点
を蓄電池の両極に対して夫々接続したときの第2の検出
素子の検出電圧を用いて、蓄電池の一方極と車体のグラ
ンドとの間の絶縁抵抗を算出し、それら算出された絶縁
抵抗値から漏洩を判別するようにすればよい。
【0006】さらに、上記漏洩判別方法を用いた装置
は、請求項に示すように、蓄電池の両端に直列接続さ
れると共に、互いの接続点が車体のグランドに接続され
た2個の分圧抵抗と、蓄電池の両極に夫々一端が接続さ
れ抵抗値の等しい2個の負荷抵抗と、蓄電池の一方極と
車体のグランドとの間の電圧を検出する第1の検出素子
と、蓄電池の他方極に接続された分圧抵抗に含まれ負荷
抵抗に対する第1の検出素子の抵抗比と等しく蓄電池の
他方極と車体のグランドとの間の電圧を検出する第2の
検出素子と、夫々の負荷抵抗の他端を第1の検出素子を
介して上記2個の分圧抵抗の接続点に選択的に切換接続
する切換接続手段と、第1及び第2の検出素子の両端電
圧を検出する電圧検出手段と、この電圧検出手段で検出
された電圧から請求項の方法を用いて蓄電池の両極の
夫々と車体のグランドとの間の絶縁抵抗値を算出する演
算手段とで構成すればよい。
【0007】
【作用】請求項1の発明では、車体のグランドに対する
蓄電池の正負極の夫々の電圧を検出し、それら検出電圧
に蓄電池の電圧を加味して蓄電池の電圧の影響を除去す
る演算により漏洩を判別することにより、蓄電池の電圧
の影響を受けない形で、漏洩を判別することを可能と
し、さらに車体のグランドに対する蓄電池の正負極の夫
々の電圧の検出と、蓄電池の電圧の検出とを一括的に行
い、個別に夫々の検出を行う場合のように、夫々の検出
部の絶縁を必要とする問題を解消する。
【0008】請求項2の発明では、車体のグランドに対
する蓄電池の正負極の夫々の電圧から、蓄電池の正負極
の夫々と車体のグランドとの間の絶縁抵抗値を求め、こ
の絶縁抵抗から漏洩を判別する。ここで、絶縁抵抗値を
求める演算過程において、蓄電池の電圧の影響を受ける
変数が排除され、蓄電池の電圧の影響を受けない形で、
漏洩を判別することを可能とする。
【0009】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示す。図1に本発
明の安全装置を示す。この安全装置では、蓄電池(以
下、バッテリと呼ぶ)Bから負荷機器Cに電源を供給す
る経路に本発明にかかる漏洩判別装置Aを設け、この漏
洩判別装置Aの判別結果に応じて電気自動車のメインコ
ンピュータDにより、バッテリBからの電源の供給を電
源遮断器Eを用いて遮断するようにしてある。なお、電
源遮断器Eは、漏洩判別装置Aを介する負荷機器C側の
両極に開閉接点を挿入してあり、メインコンピュータD
の動作指令に基づいて駆動回路Fで駆動制御される。
【0010】本発明の漏洩判別装置Aは、抵抗R1 〜R
5 ,R3 ’及びスイッチSW1 からなる漏洩検出部1
と、この漏洩検出部1の抵抗R3 ’及び抵抗R5 の両端
電圧を検出する電圧検出回路2と、電圧検出回路2で検
出された抵抗R3 ’及び抵抗R5 の両端電圧に基づいて
絶縁抵抗を算出するマイクロコンピュータからなる演算
処理回路3とで構成してある。
【0011】漏洩検出部1では、抵抗R3 ,R3 ’,R
4 を蓄電池Bの両端に接続してある。そして、抵抗
3 ’と抵抗R4 との接続点を車体のグランド(シャー
シ)に接続してある。なお、以下の説明では抵抗R3
4 を分圧抵抗、抵抗R3 ’を第2の検出抵抗と呼ぶ。
そして、抵抗R3 ,R3 ’の直列回路と、抵抗R4 との
夫々の両端に、抵抗R1 ,R2 を選択的に並列的に接続
する構成としてある。つまり、抵抗R1 ,R2 の一端を
バッテリBの正負極に夫々接続し、夫々の抵抗R1,R
2 の他端をスイッチSW1 の切換で抵抗R5 を介して抵
抗R3 ’と抵抗R4との接続点に接続するようにしてあ
る。なお、以下の説明では抵抗R1 ,R2 を負荷抵抗と
呼び、抵抗R5 を第1の検出抵抗と呼ぶ。上記スイッチ
SW1 は、フォトカプラなどの半導体スイッチング素子
を用いて構成してあり、演算処理回路3により切換制御
するようにしてある。
【0012】上記漏洩検出部1における上記抵抗R1
4 の夫々の抵抗値は等しく設定してある。具体的に
は、112kΩというような大きな抵抗値にしてある。
また、本実施例の場合には、第2の検出抵抗R3 ’と第
1の検出抵抗R5 との抵抗値は等しくしてあり、抵抗R
1 〜抵抗R4 の1/100程度の抵抗値、例えば1kΩ
にしてある。なお、図1における抵抗R6 〜R8 は、絶
縁抵抗または人体接触時の人体抵抗を示すものである。
【0013】以下、本実施例の漏洩判別装置Aの動作を
説明する。本実施例では、スイッチSW1 をb接点側に
切り換えた状態における第1の検出抵抗R5 の両端電圧
Va、及び第2の検出抵抗R3 ’の両端電圧Vbを電圧
検出回路2で検出すると共に、スイッチSW1 をa接点
側に切り換えた状態における第2の検出抵抗R3 ’の両
端電圧Vbを電圧検出回路2で検出する。そして、夫々
検出された両端電圧Va,Vbに基づいて絶縁抵抗R6
と絶縁抵抗R8 の等価合成抵抗R68と、絶縁抵抗R7
絶縁抵抗R8 の等価合成抵抗R78とを求める。即ち、演
算処理回路3では、上記スイッチSW1 を切り換える制
御を行い、夫々の切換状態において電圧検出回路2で検
出された両端電圧Va,Vbを読み込み、絶縁抵抗R6
と絶縁抵抗R8 の等価合成抵抗R68と、絶縁抵抗R7
絶縁抵抗R8 の等価合成抵抗R78とを求める。
【0014】上記演算処理回路3において等価合成抵抗
68及び等価合成抵抗R78を求める演算方法を以下に説
明する。なお、この説明においては、スイッチSW1
b接点側に切り換えられたときの第1の検出抵抗R5
両端電圧VaをVa(b)、第2の検出抵抗R3 ’の両
端電圧VbをVb(b)とし、スイッチSW1 がa接点
側に切り換えられたときの第2の検出抵抗R3 ’の両端
電圧VbをVb(a)とする。
【0015】まず、スイッチSW1 をb接点側に切り換
え、そのときの第1の検出抵抗R5と第2の検出抵抗R
3 ’との両端電圧Va(b),Vb(b)を用いてバッ
テリBの電圧VCCを求める。ここで、負荷抵抗R2 と第
1の検出抵抗R5 、及び分圧抵抗R3 と第2の検出抵抗
3 ’との分圧比をP(=R5 /(R2 +R5 =R3
/(R3 +R3 ’))とすると、 VCC=P(Va(b)+Vb(b)) … という関係がある。なお、以下の説明ではVa(b)+
Vb(b)をVcとする。
【0016】いま、抵抗R3 ,R3 ’の直列回路に、絶
縁抵抗R6 が並列に接続され、且つ絶縁抵抗R6 の両端
にバッテリBの漏洩部と正極とを介して絶縁抵抗R8
並列的に接続された回路(以下、第1の負荷回路と呼
ぶ)の両端電圧をV1 とし、抵抗R4 と絶縁抵抗R7
の並列回路に、バッテリBの漏洩部と負極とを介して絶
縁抵抗R8 が並列的に接続された回路(以下、第2の負
荷回路と呼ぶ)の両端電圧をV2 とすると、第1の検出
抵抗R5 と第2の検出抵抗R3 ’との両端電圧Va
(b),Vb(b)は、スイッチSW1 をb接点側に切
り換えた場合における車体のグランドに対するバッテリ
Bの両極の夫々の電圧V1 (b),V2 (b)に比例す
る電圧である。
【0017】次に、スイッチSW をa接点側に切り
換え、抵抗R’の両端電圧Vb(a)を求める。こ
こで、上記b接点に切り換えた状態で、第1の検出抵抗
と第2の検出抵抗R’との両端電圧Va(b),
Vb(b)を求める演算は短時間で行われるので、a接
点に切り換えた後にも、バッテリBの電圧自体は同じで
あると考えてよい。従って、SWをa接点側に切り
換えたときの第2の負荷回路の両端電圧Vに対応す
る電圧(以下、この電圧をV(a)’と呼ぶ)は V(a)’=VCC−Vb(a) … として求まる。ここで、第2の検出抵抗R’の両端
電圧Vb(a)と電圧V(a)’とは、スイッチS
接点側に切り換えた場合における車体のグラ
ンドに対するバッテリBの両極の夫々の電圧V
(a),V(a)に比例する電圧(特に、V
(a)’=PV(a),P=R/(R
))である。
【0018】そして、第1の負荷回路の等価合成抵抗を
Rxとすると共に、第2の負荷回路の等価合成抵抗をR
yとし、負荷抵抗R1 と第1の検出抵抗R5 、及び負荷
抵抗R2 と第1の検出抵抗R5 との直列回路の合成抵抗
をRz(=R1 +R5 =R2+R5 )とすると、上記等
価合成抵抗Rx,Ryは、スイッチSW1 の切換に応じ
た第1の検出抵抗R5 と第2の検出抵抗R3 ’との両端
電圧V2 (a)’,Va(b),Vb(a),Vb
(b)とを用いて次の式で求まる。
【0019】 Rx=(Rz×V2 (a)’)/Va(b)−Rz … Ry=(Rz×Vb(b))/Vb(a)−Rz … ここで、上記,式から明らかなように、第1及び第
2の負荷回路の等価合成抵抗Rx,Ryを求める段階に
おいて、V2 (a)’をVa(b)で除算すると共に、
Vb(b)をVb(a)で除算することになる。このた
め、バッテリBの電圧の影響が排除される。
【0020】上記Rx,Ryが求まると、さらに次の式
から第1の負荷回路における絶縁抵抗R6 ,R8 の等価
合成抵抗R68と、第2の負荷回路における絶縁抵抗
7 ,R8 の等価合成抵抗R78とが求まる。 R68=(Rx×(R3 +R3 ’))/((R3 +R3 ’)−Rx) … R78=(Ry×R4 )/(R4 −Ry) … 以上のようにして演算処理回路3が等価合成抵抗R68
78を求める。この等価合成抵抗R68,R78は、バッテ
リBの電圧の影響が排除されたものであるから、漏洩電
流から漏洩を検出する場合のように、バッテリBの電圧
の影響を受けない。しかも、本実施例の場合には、絶縁
抵抗R8 を含む形で漏洩を検出でき、バッテリB自身の
漏れ(バッテリBの液漏れ等によってバッテリBの途中
部分で漏洩した時など)による漏洩も検出できる。さら
に、スイッチSW1 をb接点側に切り換えて、第1の検
出抵抗R5 と第2の検出抵抗R3 ’との両端電圧Va
(b),Vb(b)とを加算して、バッテリBの電圧V
CCに比例する電圧Vcを求めており、車体のグランドに
対するバッテリBの正負極の夫々の電圧の検出と、バッ
テリBの電圧の検出とを一括的に行うようにしてあるの
で、個別に夫々の検出を行う場合のように、夫々の検出
部の絶縁を必要としないという利点がある。
【0021】上記演算処理回路3では、上記演算処理と
共に、次に説明する処理も行う。まず、上述した方法で
求めた等価合成抵抗R68,R78のうちで小さい(抵抗値
の低い)方を識別する。そして、識別された小さい方の
等価合成抵抗R68,R78がどのようなレベルの漏洩状態
であるかを判別する。具体的には、小さい方の等価合成
抵抗R68,R78の抵抗値について、正常状態、第1の警
告状態、第2の警告状態、第3の警告状態の4段階の判
定を下す。
【0022】例えば、バッテリBの電圧がVCCである場
合の漏洩電流が5mA以下、抵抗値ではVCC/5mA以
下のときには、正常と判別する。また、漏洩電流が5m
A以上で10mA未満、抵抗値ではVCC/5mA以下で
CC/10mAよりも大きい場合を、第1の警告状態と
判別する。さらに、漏洩電流が10mA以上で15mA
未満、抵抗値ではVCC/10mA以下でVCC/15mA
よりも大きい場合を、第2の警告状態と判別する。そし
て、漏洩電流が15mA以上、抵抗値ではVCC/15m
A以下の場合には第3の警告状態と判別する。つまり、
第1、第2、第3の順に危険が増す状態であることを示
す。
【0023】演算処理回路3には2つの出力端子O1
2 を設けてあり、夫々の警告状態を出力端子O1 ,O
2 のハイ,ローの組み合わせ出力で示すようにしてあ
る。例えば、VCCが288Vである場合を以下に示す。
【0024】
【表1】
【0025】ここで、演算処理回路3のサンプリング時
間は、例えば50msecとし、50msec毎に出力を変更す
るようにしてある。なお、警告状態から正常状態にデー
タが戻った場合、警告状態を保持することなく、正常状
態に出力を変更するようになっている。メインコンピュ
ータDにおいては、上記演算処理回路3からの出力を受
けて、漏洩が危険な状態にある場合には、電源遮断器E
を制御して負荷機器CへのバッテリBからの電源供給を
停止させ、感電などを防止する。また、漏洩はしている
が危険な状態ではない場合には、警報を発することによ
り、漏洩の恐れがあることを知らせるようにしてある。
ところで、本実施例の漏電判別装置は、単独で電気自動
車に組み込まれることは少なく、過電流検出装置などと
共に、組み込まれ、メインコンピュータDでは過電流検
出装置で過電流が検出されたときにも、上記電源遮断器
EでバッテリBからの電源供給を停止させる構成として
ある。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明は上述のように、車体の
グランドに対する蓄電池の正負極の夫々の電圧を検出
し、それら検出電圧に蓄電池の電圧を加味して蓄電池の
電圧の影響を除去する演算により漏洩を判別するように
してあるので、蓄電池の電圧の影響を受けない形で、漏
洩を判別することができ、そのうえ蓄電池の両端に2個
の分圧抵抗を直列接続し、それら分圧抵抗の接続点を車
体のグランドに接続し、これら分圧抵抗の接続点を、負
荷抵抗と、蓄電池の一方極と車体のグランドとの間の電
圧を検出する第1の検出素子とを介して蓄電池の一方極
に接続し、上記負荷抵抗に対する第1の検出素子の抵抗
比と等しく蓄電池の他方極と車体のグランドとの間の電
圧を検出する第2の検出素子を蓄電池の他方極に接続さ
れた分圧抵抗が含み、第1及び第2の検出素子で検出さ
れた電圧を加算し、蓄電池の電圧に比例した値を求める
ようにしてあるので、車体のグランドに対する蓄電池の
正負極の夫々の電圧の検出と、蓄電池の電圧の検出とを
一括的に行うことができ、個別に夫々の検出を行う場合
のように、夫々の検出部の絶縁を必要としない。
【0027】
【0028】請求項の発明では、上記負荷抵抗と同一
の抵抗値の負荷抵抗と、上記第1の検出素子とを介し
て、分圧抵抗の接続点を蓄電池の他方極に対して接続
し、このとき第2の検出素子で検出された電圧を、請求
の方法で求めた蓄電池の電圧に比例した値から減算
し、その減算値と、分圧抵抗の接続点を蓄電池の一方極
に対して接続したときの第1の検出素子の検出電圧とを
用いて、蓄電池の一方極と車体のグランドとの間の絶縁
抵抗値を算出し、分圧抵抗の接続点を蓄電池の両極に対
して夫々接続したときの第2の検出素子の検出電圧を用
いて、蓄電池の一方極と車体のグランドとの間の絶縁抵
抗を算出し、それら算出された絶縁抵抗値から漏洩を判
別するようにしてあるので、車体のグランドに対する蓄
電池の正負極の夫々の電圧から、蓄電池の正負極の夫々
と車体のグランドとの間の絶縁抵抗値を求め、この絶縁
抵抗から漏洩を判別することができる。ここで、絶縁抵
抗値を求める演算過程において、蓄電池の電圧の影響を
受ける変数が排除されるため、蓄電池の電圧の影響を受
けない形で、漏洩を判別することができる。
【0029】請求項の発明では、蓄電池の両端に直列
接続されると共に、互いの接続点が車体のグランドに接
続された2個の分圧抵抗と、蓄電池の両極に夫々一端が
接続され抵抗値の等しい2個の負荷抵抗と、蓄電池の一
方極と車体のグランドとの間の電圧を検出する第1の検
出素子と、蓄電池の他方極に接続された分圧抵抗に含ま
れ負荷抵抗に対する第1の検出素子の抵抗比と等しく蓄
電池の他方極と車体のグランドとの間の電圧を検出する
第2の検出素子と、夫々の負荷抵抗の他端を第1の検出
素子を介して上記2個の分圧抵抗の接続点に選択的に切
換接続する切換接続手段と、第1及び第2の検出素子の
両端電圧を検出する電圧検出手段と、この電圧検出手段
で検出された電圧から請求項の方法を用いて蓄電池の
両極の夫々と車体のグランドとの間の絶縁抵抗値を算出
する演算手段とを備えているので、請求項の発明と同
様に、車体のグランドに対する蓄電池の正負極の夫々の
電圧から、蓄電池の正負極の夫々と車体のグランドとの
間の絶縁抵抗値を求め、この絶縁抵抗から漏洩を判別す
ることができ、しかも蓄電池の電圧の影響を受けない形
で、漏洩を判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の漏洩判別装置を含む安全装
置の回路図である。
【符号の説明】
A 漏洩判別装置 1 漏洩検出部 2 電圧検出回路 3 演算処理回路 R1 〜R5 ,R3 ’ 抵抗 SW1 スイッチ R6 〜R8 絶縁抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧永 仁 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−153303(JP,A) 特開 平3−84475(JP,A) 特開 平7−20185(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 3/00 G01R 31/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のグランドに対する蓄電池の正負極
    の夫々の電圧を検出し、それら検出電圧に蓄電池の電圧
    を加味して蓄電池の電圧の影響を除去する演算により漏
    洩を判別する漏洩判別方法であって、蓄電池の両端に2
    個の分圧抵抗を直列接続し、それら分圧抵抗の接続点を
    車体のグランドに接続し、これら分圧抵抗の接続点を、
    負荷抵抗と、蓄電池の一方極と車体のグランドとの間の
    電圧を検出する第1の検出素子とを介して蓄電池の一方
    極に接続し、上記負荷抵抗に対する第1の検出素子の抵
    抗比と等しく蓄電池の他方極と車体のグランドとの間の
    電圧を検出する第2の検出素子を蓄電池の他方極に接続
    された分圧抵抗が含み、第1及び第2の検出素子で検出
    された電圧を加算し、蓄電池の電圧に比例した値を求め
    て成ることを特徴とする漏洩判別方法。
  2. 【請求項2】 上記負荷抵抗と同一の抵抗値の負荷抵抗
    と、上記第1の検出素子とを介して、分圧抵抗の接続点
    を蓄電池の他方極に対して接続し、このとき第2の検出
    素子で検出された電圧を、請求項1の方法で求めた蓄電
    池の電圧に比例した値から減算し、その減算値と、分圧
    抵抗の接続点を蓄電池の一方極に対して接続したときの
    第1の検出素子の検出電圧とを用いて、蓄電池の一方極
    と車体のグランドとの間の絶縁抵抗値を算出し、分圧抵
    抗の接続点を蓄電池の両極に対して夫々接続したときの
    第2の検出素子の検出電圧を用いて、蓄電池の一方極と
    車体のグランドとの間の絶縁抵抗を算出し、それら算出
    された絶縁抵抗値から漏洩を判別して成ることを特徴と
    する請求項1記載の漏洩判別方法。
  3. 【請求項3】 蓄電池の両端に直列接続されると共に、
    互いの接続点が車体のグランドに接続された2個の分圧
    抵抗と、蓄電池の両極に夫々一端が接続され抵抗値の等
    しい2個の負荷抵抗と、蓄電池の一方極と車体のグラン
    ドとの間の電圧を検出する第1の検出素子と、蓄電池の
    他方極に接続された分圧抵抗に含まれ負荷抵抗に対する
    第1の検出素子の抵抗比と等しく蓄電池の他方極と車体
    のグランドとの間の電圧を検出する第2の検出素子と、
    夫々の負荷抵抗の他端を第1の検出素子を介して上記2
    個の分圧抵抗の接続点に選択的に切換接続する切換接続
    手段と、第1及び第2の検出素子の両端電圧を検出する
    電圧検出手段と、この電圧検出手段で検出された電圧か
    ら請求項2の方法を用いて蓄電池の両極の夫々と 車体の
    グランドとの間の絶縁抵抗値を算出する演算手段とを備
    えて成ることを特徴とする漏洩判別装置。
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