JP3479176B2 - ディッケル付tダイ - Google Patents
ディッケル付tダイInfo
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
成形のために押出機の下端に接続されるディッケル付T
ダイに係り、特に、前記ディッケルの側面に付着した異
物を容易に除去可能なディッケル付Tダイに関する。
品を押出成形するための押出機においては、下端にディ
ッケル付Tダイ(以下、Tダイと略称する。)を接続
し、溶融樹脂をこのTダイを介して押し出すことによ
り、同一断面を有する平板状の成形品を得ている。この
Tダイの構造の一例を図7ないし図9に示す。
および断面図、また、図9は、上記Tダイの端部の拡大
断面図である。符号1はダイ本体で、このダイ本体1
は、シート状物品の幅方向に延設された前後一対の部材
からなり、これらの部材間には、マニホールド2と呼称
される空間が形成されている。また、マニホールド2の
上方には、マニホールド2に連通する樹脂注入口3が形
成されている。
径されるとともに、ダイ本体1の下端部にて、例えば図
8に示すように、一対のダイリップ4により前後から挟
まれて均一厚のスリット5を形成している。このダイリ
ップ4はダイ本体1に上下動自在に支持されており、ス
リット5の前後方向の間隔は、ダイリップ4の上下動に
より調整することができる。
1およびダイリップ4の両端はそれぞれサイドプレート
6により閉鎖され、かつマニホールド2の両端側には、
1対のディッケル7が、マニホールド2内をその長手方
向に沿って気密的かつ摺動自在にそれぞれ配設されてい
る。このディッケル7は、マニホールド2と略同一断面
を有したままサイドプレート6を貫通してダイ本体1の
両端側にそれぞれ延設され、その結果、ディッケル7
は、図7に示すように、ダイ本体1の両端から左右にそ
れぞれ突出している。
上端部には、Tダイの両端側からディッケル7の長手方
向に沿って所定深さのネジ穴8がそれぞれ形成されてい
る。これらのネジ穴8には、摺動用ネジ9が、Tダイの
両端側からそれぞれ螺合され、この摺動用ネジ9の回動
により、マニホールド2内におけるディッケル7の摺動
が可能となっている。なお、符号10は、樹脂の漏洩防
止のためにサイドプレート6と連結軸8との間に配設さ
れたシール材である。
3からマニホールド2内に供給され、更にスリット5か
ら押し出されることにより、スリット5の間隔に応じた
均一厚の板状に成形される。また、成形幅は上記一対の
ディッケル7の位置により規定される。この場合、摺動
用ネジ9を回動させ、ディッケル7を中央側に摺動させ
ることによって成形品の幅が小さくなり、かつ両端側に
摺動させることによって成形品の幅が大きくなる。その
ため、同一のダイ本体1を用いて、必要に応じて樹脂の
流出幅を変え、成形品の幅を変更することができる。
の場合、マニホールド2の内周面とディッケル7の側面
との間には、ディッケル7の円滑な摺動を可能とする目
的で、極く僅かながら隙間が形成されている。従って、
押出成形中、この隙間には極く僅かながら樹脂が侵入
し、かつこの樹脂は、成形後ディッケル7を両端側へと
摺動させる際に、劣化物としてディッケル7の表面に付
着したまま、外へと引き出される。
の側面上にて固化するが、その結果、上記Tダイにおい
ては、再度成形を行うためにディッケル7をマニホール
ド2内に摺動させる際、この劣化物がディッケル7とと
もにマニホールド2内に侵入し、マニホールド2の内周
面に擦り傷を付けたり、あるいは成形品に混入する等し
て、成形品の品質を低下させるという問題が生じてい
た。そこで、上記劣化物を定期的に除去する必要がある
が、従来では人力で掻き落としていたため、人手及び手
間を要する点が問題となっていた。本発明は上記事情に
鑑みてなされたもので、上記劣化物のマニホールド2内
への侵入と、それに伴う成形品の品質低下を、容易かつ
効率的に防止することをその目的としている。
す成形品の幅方向に延設された前後一対の部材からな
り、これら部材間に形成されたマニホールドおよび該マ
ニホールドに連通する樹脂注入口とを有するダイ本体
と、上記ダイ本体の下端部に、上記マニホールドと連通
するスリットを上記ダイ本体の長手方向に沿って形成さ
せる前後1対のダイリップと、上記ダイ本体およびダイ
リップの両端を閉鎖するサイドプレートと、上記マニホ
ールドの両端側に、上記マニホールド内をその長手方向
に沿って気密的かつ摺動自在にそれぞれ支持された1対
の幅規制用のディッケルとを具備するディッケル付Tダ
イにおいて、特に、上記ディッケルが、上記マニホール
ドと略同一断面を有したまま上記サイドプレートを貫通
して上記ダイ本体の両端側にそれぞれ延設され、かつ上
記サイドプレートの端面上に、上記ディッケルの挿通に
伴い上記ディッケルの側面に垂直に当接して上記ディッ
ケルの側面に付着した異物を除去するクリーニング板が
取り付けられていることをその特徴としている。
ッケルより軟質な素材で構成された2枚の金属版の間に
耐熱性フッ素樹脂板を挟んだもの、あるいは、上記金属
版を複数枚積層したものであることが望ましい。
プレートに着脱自在に連結された支持板と上記サイドプ
レートとの間に挟まれた状態で、上記サイドプレートの
端面上に着脱自在に取り付けられていてもよい。
施形態について更に詳しく説明する。なお、本発明のT
ダイは、上記図7ないし図9に示すTダイにクリーニン
グ板を付加したことを主たる特徴とするものであるた
め、クリーニング板以外の構成については、上記図7な
いし図9に示すTダイと同一の符号を付してその説明を
省略する。
ーニング板の例を示すものである。クリーニング板21
は、2枚の金属板22の間に耐熱性フッ素樹脂板23を
挟んだ平板状をなす部材で、その中央部には、マニホー
ルド2の断面と同一の平面形状を有する開口部24が形
成されている。金属板22はディッケル7の摺動に伴う
耐熱性フッ素樹脂板23の変形を防止するためのもの
で、例えば銅等、ディッケル7より軟質な素材で構成さ
れている。また、本実施形態の場合、金属板22及び耐
熱性フッ素樹脂板23の厚さはそれぞれ1mm及び5m
mとされている。
支持するための支持板25の例を示すものである。支持
板は平板状をなし、かつその一方の端面には、クリーニ
ング板21と同一の平面形状及びクリーニング板21の
厚さと同一の深さを有する凹部26が形成されている。
更に、凹部26の中央部には、凹部26内にクリーニン
グ板21を設置した際に、クリーニング板21の開口部
24と重なるよう、マニホールド2の断面と略同一の平
面形状を有する開口部27が形成されている。また、符
号28は、支持板25をサイドプレート6の端面に連結
するためのネジ孔である。
を用いてクリーニング板21を取り付けた場合の状況を
図6に示す。クリーニング板21は支持板25の凹部2
6内に支持され、かつ支持板25はその一端面(クリー
ニング板21が支持された面)をサイドプレート6の端
面6a側に向けた状態でサイドプレート6の端面6aに
当接され、かつネジ(図示せず)によりサイドプレート
6の端面6aに連結されている。
が挿通されるが、開口部24の平面形状がマニホールド
2の断面(すなわちディッケル7の断面)と同一である
ため、ディッケル7の挿通に伴い、ディッケル7の側面
には、開口部24の内周面が垂直に当接する。そして、
この状態でディッケル7を摺動させることにより、ディ
ッケル7の側面に付着した例えば樹脂劣化物等の異物が
クリーニング板21によりこそげ取られ、除去される。
ディッケル7をマニホールド2の内側に向け摺動させる
際にも、上記劣化物がディッケル7とともにマニホール
ド2内に侵入し、マニホールド2の内周面に擦り傷を付
けたり、あるいは成形品に混入する等して、成形品の品
質を低下させることはない。また、サイドプレート6の
端面6a上にクリーニング板21を取り付け、ディッケ
ル7を摺動させるだけで上記劣化物が除去できるため、
上記劣化物の除去に要する人手が及び手間が低減する。
このように、本発明のTダイによれば、上記劣化物のマ
ニホールド2内への侵入と、それに伴う成形品の品質低
下を、容易かつ効率的に防止することが可能となってい
る。
及び2に示したような耐熱性フッ素樹脂板23を用いた
ものの他、単に複数枚の金属板22を積層したものも使
用可能である。
いては、サイドプレートの端面上にクリーニング板を取
り付けることにより、ディッケルの側面に付着した例え
ば樹脂劣化物等の異物のマニホールド内への侵入と、そ
れに伴う成形品の品質低下を、容易かつ効率的に防止す
ることができる。
矢印Iに沿った正面図である。
矢印IIに沿った側面図である。
Iに沿った正面図である。
に沿った側面図である。
沿った側面図である。
状況の例を示す、Tダイの端部近傍の拡大断面図であ
る。
面図である。
に沿った断面図である。
拡大断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 シート状をなす成形品の幅方向に延設さ
れた前後一対の部材からなり、これら部材間に形成され
たマニホールドおよび該マニホールドに連通する樹脂注
入口とを有するダイ本体と、 前記ダイ本体の下端部に、前記マニホールドと連通する
スリットを前記ダイ本体の長手方向に沿って形成させる
前後1対のダイリップと、 前記ダイ本体およびダイリップの両端を閉鎖するサイド
プレートと、 前記マニホールドの両端側に、前記マニホールド内をそ
の長手方向に沿って気密的かつ摺動自在にそれぞれ支持
された1対の幅規制用のディッケルとを具備し、 前記ディッケルが、前記マニホールドと略同一断面を有
したまま前記サイドプレートを貫通して前記ダイ本体の
両端側にそれぞれ延設され、 前記サイドプレートの端面上に、前記ディッケルの挿通
に伴い前記ディッケルの側面に垂直に当接して前記ディ
ッケルの側面に付着した異物を除去するクリーニング板
が取り付けられていることを特徴とするディッケル付T
ダイ。 - 【請求項2】 前記クリーニング板が、前記ディッケル
より軟質な素材で構成された2枚の金属板の間に耐熱性
フッ素樹脂板を挟んでなることを特徴とする請求項1記
載のディッケル付Tダイ。 - 【請求項3】 前記クリーニング板が、前記ディッケル
より軟質な素材で構成された金属板を複数枚積層してな
ることを特徴とする請求項1記載のディッケル付Tダ
イ。 - 【請求項4】 前記クリーニング板が、前記サイドプレ
ートに着脱自在に連結された支持板と前記サイドプレー
トとの間に挟まれた状態で、前記サイドプレートの端面
上に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請
求項記載1,2または3記載のディッケル付Tダイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34170795A JP3479176B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | ディッケル付tダイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34170795A JP3479176B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | ディッケル付tダイ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09174659A JPH09174659A (ja) | 1997-07-08 |
JP3479176B2 true JP3479176B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=18348161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34170795A Expired - Lifetime JP3479176B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | ディッケル付tダイ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3479176B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5730441B2 (ja) * | 2011-06-07 | 2015-06-10 | マウザー−ヴェルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMauser−Werke GmbH | 押出ヘッドをクリーニングする方法及び装置 |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP34170795A patent/JP3479176B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09174659A (ja) | 1997-07-08 |
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