JP3478886B2 - エンジンの回転数演算装置 - Google Patents

エンジンの回転数演算装置

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JP3478886B2
JP3478886B2 JP28937694A JP28937694A JP3478886B2 JP 3478886 B2 JP3478886 B2 JP 3478886B2 JP 28937694 A JP28937694 A JP 28937694A JP 28937694 A JP28937694 A JP 28937694A JP 3478886 B2 JP3478886 B2 JP 3478886B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのアクセルと
人為的に操作されるアクセル操作具(操作レバーや操作
ペダル等)とを、連係機構により機械的に連動連結し
て、アクセル操作具によりアクセルの位置を変更操作で
きるように構成した場合、アクセル操作具の操作位置を
検出することにより、この操作位置に対応する無負荷状
態でのエンジンの回転数を求めるエンジンの回転数演算
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用型田植機や農用トラクタ等の農作業
においては、作業走行時にエンジンの回転数が設定範
囲(現在のアクセルの位置に対応する無負荷状態でのエ
ンジンの回転数と、この回転数から設定回転数だけ低い
回転数との間の範囲)に維持されるように、走行用の無
段変速装置を自動的に変速操作するような負荷制御の機
能を備えているものがある。
【0003】この場合、エンジンのアクセルと機械的に
連動連結されるアクセル操作具の操作位置を検出するこ
とにより、現在のアクセルの位置を検出して、現在のア
クセルの位置に対応する無負荷状態でのエンジンの回転
数を求める回転数演算装置を備えている。この回転数演
算装置では、アクセルの位置と無負荷状態でのエンジン
の回転数との多数の関係をいわゆるマップデータとして
記憶しており、検出されるアクセル操作具の操作位置に
対応する無負荷状態でのエンジンの回転数を、マップデ
ータから導き出すように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アクセル操作具の操作
範囲は比較的大きなものに設定されることがあるので、
アクセル操作具の略全ての操作範囲に対し、アクセルの
位置と無負荷状態でのエンジンの回転数との関係をマッ
プデータとして記憶しておくには、回転数演算装置に大
きな記憶容量が必要になる。
【0005】そして、長期間に亘って使用しているとエ
ンジン自身の調子及び特性が変化して、現在のアクセル
の位置に対応する無負荷状態でのエンジンの回転数が変
化したり、アクセルとアクセル操作具とを連結する連係
機構に延び等が生じて、アクセルの位置とアクセル操作
具の操作位置との関係に変化したりして、無負荷状態で
のエンジンの回転数を正確に求めることができなくな
る。本発明は大きな記憶容量を備えることなく、アクセ
ル操作具の操作位置から無負荷状態でのエンジンの回転
数が求められるように、長期間に亘って使用しても無負
荷状態でのエンジンの回転数を正確に求めることができ
るように構成することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うなエンジンの回転数演算装置において、次のように構
成することにある。つまり、 〔1〕人為操作されるとともに、エンジンのアクセルに連係機
構を介して機械的に連動連結され、かつ、位置センサー
により操作位置が検出されるアクセル操作具の操作位置
と、無負荷状態でのエンジンの回転数との関係を、2次
関数で近似し関係式として設定する設定手段と、 設定手
段により設定される関係式に基づいて、位置センサーで
検出されるアクセル操作具の操作位置に対応した無負荷
状態でのエンジンの回転数を算出する演算手段とを備
選択スイッチを調節位置に操作した調節作業時に、
位置センサーで検出される所定数のアクセル操作具の操
作位置と、それらの操作位置に対応してエンジンの回転
数を検出する回転センサーにより検出される無負荷状態
でのエンジンの回転数とを記憶する記憶手段を備えると
ともに、設定手段が、記憶手段に記憶した所定数の操作
位置と回転数との関係を、2次関数で近似し関係式とし
て改めて設定するように構成してある。
【0007】〔2〕人為操作されるとともに、エンジンのアクセルに連係機
構を介して機械的に連動連結され、かつ、位置センサー
により操作位置が検出されるアクセル操作具の操作位置
と、無負荷状態でのエンジンの回転数との関係を複数の
領域に分割し、 各領域毎にアクセル操作具の操作位置と
無負荷状態でのエンジンの回転数との関係を、1次関数
で近似し複数の関係式として設定する設定手段と、設定
手段により設定される複数の関係式に基づいて、位置セ
ンサーで検出されるアクセル操作具の操作位置に対応し
た無負荷状態でのエンジンの回転数を算出する演算手段
とを備え 選択スイッチを調節位置に操作した調節作業
時に、位置センサーで検出される所定数のアクセル操作
具の操作位置と、それらの操作位置に対応してエンジン
の回転数を検出する回転センサーにより検出される無負
荷状態でのエンジンの回転数とを記憶する記憶手段を備
えるとともに、設定手段が、記憶手段に記憶した所定数
の操作位置と回転数との関係を、各領域毎に1次関数で
近似し複数の関係式として改めて設定するように構成し
てある。
【0008】〔3〕 前項〔1〕又は〔2〕の構成において、選択スイッチを
通常位置に操作した通常作業時に、エンジンに負荷が掛
かる負荷状態から無負荷状態に切り換わると、そのとき
に検出されるアクセル操作具の操作位置及びエンジンの
回転数を、記憶手段に取り込んで記憶させる取込手段を
備えるとともに、取込手段により新しいアクセル操作具
の操作位置及びエンジンの回転数が記憶手段に取り込ま
れて記憶されると、記憶手段に記憶されているアクセル
操作具の操作位置及び無負荷状態でのエンジンの回転数
に基づいて、アクセル操作具の操作位置と無負荷状態で
のエンジンの回転数との関係式を改めて設定するよう
に、設定手段を構成してある。
【0009】
【作用】〔I〕 前項〔1〕のように構成すると例えば図5に示すよう
に、アクセル操作具17(アクセルレバー)の操作位置
Vと、無負荷状態でのエンジン5の回転数Rとの関係
が、2次関数の関係式Xで近似される。従って、アクセ
ル操作具17の操作位置Vが検出されると関係式Xによ
り、このアクセル操作具17の操作位置Vに対応した無
負荷状態でのエンジン5の回転数Rが算出される。これ
により、回転数演算装置に大きな記憶容量を設定して、
アクセル操作具の略全ての操作範囲に対し、アクセルの
位置と無負荷状態でのエンジンの回転数との関係をマッ
プデータとして記憶しておくようなことを行う必要はな
い。又、エンジンの調整や位置センサー及び連係機構の
交換等を行ったメンテナンス時等においては、選択スイ
ッチを調節位置に操作すると、位置センサーで検出され
る所定数のアクセル操作具の操作位置と、それらの操作
位置に対応して回転センサーにより検出される無負荷状
態でのエンジンの回転数とが記憶手段に記憶され、この
記憶された所定数のアクセル操作具の操作位置と無負荷
状態でのエンジンの回転数との関係を、設定手段が、2
次関数で近似し関係式として改めて設定するようにな
る。
【0010】〔II〕 前項〔2〕のように構成すると例えば図6に示すよう
に、アクセル操作具17(アクセルレバー)の操作位置
Vと、無負荷状態でのエンジン5の回転数Rとの関係
が、複数の1次関数の関係式X1,X2,X3で近似さ
れる。従って、アクセル操作具17の操作位置Vが検出
されると関係式X1,X2,X3により、このアクセル
操作具17の操作位置Vに対応した無負荷状態でのエン
ジン5の回転数Rが算出される。これにより、回転数演
算装置に大きな記憶容量を設定して、アクセル操作具の
略全ての操作範囲に対し、アクセルの位置と無負荷状態
でのエンジンの回転数との関係をマップデータとして記
憶しておくようなことを行う必要はない。この場合、関
係式が1次関数なので、関係式自身の算出及び設定が容
易なものとなるのであり、この関係式による無負荷状態
でのエンジンの回転数の算出も容易に行える。又、エン
ジンの調整や位置センサー及び連係機構の交換等を行っ
たメンテナンス時等においては、選択スイッチを調節位
置に操作すると、位置センサーで検出される所定数のア
クセル操作具の操作位置と、それらの操作位置に対応し
て回転センサーにより検出される無負荷状態でのエンジ
ンの回転数とが記憶手段に記憶され、この記憶された所
定数のアクセル操作位置の操作位置と無負荷状態でのエ
ンジンの回転数との関係を、設定手段が、各領域毎に1
次関数で近似し複数の関係式として改めて設定するよう
になる。
【0011】〔III〕 前項〔3〕のように構成すると、前項〔1〕又は〔2〕
の構成の場合と同様に前項〔I〕又は〔II〕に記載の
「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作
用」を備えている。前項〔3〕のように構成すると、
択スイッチを通常位置に操作した通常作業時において、
エンジンが無負荷状態に切り換われば、このときのアク
セル操作具の操作位置及びエンジンの回転数(無負荷状
態)が、回転数演算装置に記憶されて、この新しく記憶
されたアクセル操作具の操作位置及びエンジンの回転数
(無負荷状態)、並びに、以前から記憶されているアク
セル操作具の操作位置及び各操作位置に対応する無負荷
状態でのエンジンの回転数により、関係式が改めて設定
される。
【0012】これにより、エンジンが無負荷状態に切り
換わる毎に新しい関係式に更新されていくことになるの
で、エンジン自身の調子及び特性が変化したり、アクセ
ルとアクセル操作具とを連結する連係機構に延び等が生
じても、アクセル操作具の操作位置と無負荷状態でのエ
ンジンの回転数との関係式が、常に正しいものに維持さ
れる。
【0013】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、エンジン
の回転数演算装置において、アクセル操作具の操作位置
と無負荷状態でのエンジンの回転数との関係を、マップ
データとして記憶しておく為の大きな記憶容量が必要な
くなるので、構造の簡素化及び生産コストの低減の面で
有利なものとなる。
【0014】請求項2のように構成すると、請求項1の
ように構成した場合と同様にエンジンの回転数演算装置
において、アクセル操作具の操作位置と無負荷状態での
エンジンの回転数との関係を、マップデータとして記憶
しておく為の大きな記憶容量が必要なくなるので、構造
の簡素化及び生産コストの低減の面で有利なものとな
る。関係式自身の算出及び設定、関係式による無負荷状
態でのエンジンの回転数の算出が容易に行えるので、演
算の高速化の面で有利なものとなる。
【0015】請求項3のように構成すると、請求項1又
は2のように構成した場合と同様に前述の請求項1又は
2の「発明の効果」を備えている。そして、請求項3の
ように構成すると、長期間に亘って使用してもアクセル
操作具の操作位置と無負荷状態でのエンジンの回転数と
の関係式が、常に正しいものに維持されるので、長期間
に亘っても無負荷状態でのエンジンの回転数を常に正確
に求めることができるようになり、この回転数に基づく
各種の制御の精度低下と言う状態を未然に防止すること
ができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1) 図1に示すように前輪1及び後輪2で支持された機体の
後部に、リンク機構3により苗植付装置4を昇降操作自
在に連結して、農作業車の一例である乗用型田植機を構
成している。図2に示すようにエンジン5からの動力
が、伝動軸6及び主クラッチ7を介して静油圧式無段変
速装置8に伝達され、静油圧式無段変速装置8からの動
力が前輪1及び後輪2、苗植付装置4に伝達される。
【0017】図2に示すように静油圧式無段変速装置8
は中立停止位置Nを挟んで、前進側F及び後進側Rに無
段階に変速操作可能に構成されており、静油圧式無段変
速装置8の斜板(図示せず)の角度を変更操作して、静
油圧式無段変速装置8を変速操作する電動シリンダ9、
電動シリンダ9の伸縮位置を検出するポテンショメータ
10が備えられている。図1に示す操縦ハンドル11の
右横に、中立停止位置Nを挟んで前進側F及び後進側R
に操作自在な変速レバー12が備えられており、変速レ
バー12の操作位置及びポテンショメータ10の検出値
が制御装置13に入力されている。これにより、変速レ
バー12の操作位置に対応する変速位置となるように、
制御装置13及び電動シリンダ9により静油圧式無段変
速装置8が変速操作される。
【0018】図2に示すように、主クラッチ7を伝動及
び伝動遮断操作するクラッチペダル14が備えられてお
り、クラッチペダル14の踏み操作(主クラッチ7の伝
動遮断操作)を検出するリミットスイッチ15が備えら
れている。エンジン5のアクセル16(オールスピード
ガバナ)と、人為的に操作されるアクセルレバー17
(アクセル操作具に相当)とが、ワイヤ18(連係機構
に相当)により連動連結されており、ワイヤ18の移動
位置によりアクセルレバー17の操作位置Vを検出する
位置センサー19、並びにエンジン5の回転数を検出す
る回転数センサー20が備えられている。
【0019】(2)次に制御装置13に内蔵されるもの
で、アクセルレバー17の操作位置V(アクセル16の
位置)に対応する無負荷状態でのエンジン5の回転数R
を算出する回転数演算装置21について説明する。図3
に示すように、この乗用型田植機の出荷時やメンテナン
ス時等において、先ず選択スイッチ22(図2参照)を
調整位置に操作し(ステップS1)、主クラッチ7を伝
動遮断操作して保持しておく(ステップS2)。
【0020】次にこの状態でエンジン5を始動し、アク
セルレバー17をアイドリング位置Iから最高速位置M
まで操作していくのであり、このような操作を行うと図
5に示すように、アクセルレバー17の操作位置Vとこ
の操作位置Vでのエンジン5の回転数R(無負荷状態)
がデータDとして、所定間隔で検出され回転数演算装置
21に記憶される(ステップS3)(記憶手段に相
当)。
【0021】次に、回転数演算装置21において記憶さ
れた複数のデータDに対し、2次関数である関係式X
(R=AV2 +BV+C)が近似され、複数のデータD
に基づいて定数A,B,Cが算出されて(ステップS
4)、図5に示すように関係式X(R=AV2 +BV+
C)が回転数演算装置21に設定される(ステップS
5)(設定手段に相当)。
【0022】(3)次に、回転数演算装置21において
設定された関係式X(R=AV2 +BV+C)に基づい
て行われる負荷制御について説明する。図3に示すよう
に、関係式X(R=AV2 +BV+C)の設定が終了す
ると(ステップS5)、選択スイッチ22を通常位置に
操作し、アクセルレバー17をアイドリング位置Iと最
高速位置Mとの間の所望の操作位置Vに操作して、作業
を開始する(ステップS6)。
【0023】この場合、位置センサー19によりアクセ
ルレバー17の操作位置Vが検出され(ステップS
7)、前項(2)のようにして回転数演算装置21に設
定された関係式X(R=AV2 +BV+C)に基づい
て、アクセルレバー17の操作位置Vに対応する無負荷
状態でのエンジン5の回転数Rが、回転数演算装置21
において算出される(ステップS8)(演算手段に相
当)。そして、検出されるエンジン5の回転数R2に対
する設定範囲用として、前述の回転数Rに対応して設定
回転数R1が設定される(ステップS9)。
【0024】次に図4に示すように、回転数センサー2
0により現在のエンジン5の回転数R2が検出されて
(ステップS10)、回転数R2が設定範囲(アクセル
レバー17の操作位置Vに対応する無負荷状態でのエン
ジン5の回転数Rと、これよりも設定回転数R1だけ低
い回転数との間の範囲)よりも低下すると(ステップS
11)、エンジン5に掛かる負荷が大きくなったと判断
されて、制御装置13により静油圧式無段変速装置8が
低速側に変速操作される(ステップS12)。
【0025】逆に現在のエンジン5の回転数R2が前述
の設定範囲を越えると(ステップS13)、エンジン5
に掛かる負荷が小さくなったと判断されて、制御装置1
3により静油圧式無段変速装置8が高速側に変速操作さ
れる(ステップS14)。この場合、図2の変速レバー
12の操作位置に対応する変速位置を越えるまで静油圧
式無段変速装置8が高速側に変速操作されようとすると
(ステップS15)、変速レバー12の操作位置に対応
する変速位置に静油圧式無段変速装置8が保持される
(ステップS16)。
【0026】以上のようにして、検出されるエンジン5
の回転数R2が設定範囲に維持されるように、静油圧式
無段変速装置8が自動的に変速操作されていくのであ
り、この状態においてアクセルレバー17の操作位置V
が変更操作されると、ステップS17から図3のステッ
プS7に戻り、変更されたアクセルレバー17の操作位
置Vに基づき、無負荷状態でのエンジン5の回転数Rが
算出され(ステップS8)、設定範囲用の設定回転数R
1が設定される(ステップS9)。
【0027】次に、エンジン5の調整や位置センサー1
9及びワイヤ18の交換等を行った場合、選択スイッチ
22を通常位置から調整位置に操作し(ステップS2
0)、主クラッチ7を伝動遮断状態に保持した状態で、
アクセルレバー17をアイドリング位置Iから最高速位
置Mまで操作していけば、前項(2)と同様にして関係
式X(R=AV2 +BV+C)が、改めて回転数演算装
置21に設定される(図3のステップS2〜S5)。
【0028】(4)次に、ステップS7からステップS
20における通常の作業状態(負荷制御中)において、
関係式X(R=AV2 +BV+C)の修正について説明
する。図4に示すように、通常の作業状態において主ク
ラッチペダル14により主クラッチ7が伝動遮断操作さ
れたり(ステップS18)、変速レバー12が中立停止
位置Nに操作されたりすると(ステップS19)、エン
ジン5が一時的に無負荷状態に切り換わる。
【0029】このように一時的に無負荷状態が生じると
位置センサー19及び回転数センサー20により、この
ときのアクセルレバー17の操作位置V及びエンジン5
の回転数R(無負荷状態)が検出され、データDとして
回転数演算装置21に入力される(ステップS21)。
このようにして一つ又は二つ程度のデータDが回転数演
算装置21に入力されると、前項(2)及び図5で説明
したように回転数演算装置21において既に記憶されて
いる複数のデータDのうち、新たに入力されたデータD
に対応するデータDが消去され、この新たに入力された
データDが回転数演算装置21に記憶される(取込手段
に相当)。
【0030】次に、この新たに入力されたデータDと残
りのデータDに基づき、回転数演算装置21において、
関係式X(R=AV2 +BV+C)の定数A,B,Cが
改めて算出され(ステップS22)、関係式X(R=A
2 +BV+C)が改めて回転数演算装置21に設定さ
れる(ステップS23)(設定手段に相当)。
【0031】〔別実施例〕前述の実施例では、一つの2
次関数により関係式X(R=AV2 +BV+C)を設定
しているが、これに代えて図6に示すように構成しても
よい。図6に示すように、アクセルレバー17の操作位
置Vにおけるアイドリング位置Iと最高速位置Mとの間
を3つの領域に区分し、回転数演算装置21に記憶され
る複数のデータDに基づいて、3つの一次関数の関係式
X1,X2,X3により、アクセルレバー17の操作位
置Vと無負荷状態でのエンジン5の回転数Rとの関係を
近似するように構成する。この場合、前項(4)と同様
にして主クラッチ7が伝動遮断操作されたり、変速レバ
ー12が中立停止位置Nに操作されたりすると、このと
きのアクセルレバー17の操作位置V及びエンジン5の
回転数R(無負荷状態)が、新たなデータDとして回転
数演算装置21に入力されて置き換えられ、3つの一次
関数の関係式X1,X2,X3が改めて設定される。
【0032】前述の実施例では、エンジン5の回転数R
2が設定範囲に維持されるように走行用の静油圧式無段
変速装置8を自動的に変速操作する負荷制御に対して、
本発明を適用しているが、エンジン5により作業装置
(図示せず)を駆動する場合に作業装置の速度を自動的
に変速操作するように構成したもの等にも、本発明は適
用できる。
【0033】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】アクセルレバー、変速レバー、静油圧式無段変
速装置及び回転数演算装置等の連係状態を示す図
【図3】無負荷状態でのエンジンの回転数の算出用の関
係式の設定の前半の流れを示す図
【図4】無負荷状態でのエンジンの回転数の算出用の関
係式の設定の後半の流れを示す図
【図5】アクセルレバーの操作位置と無負荷状態でのエ
ンジンの回転数との関係を示す図
【図6】別実施例におけるアクセルレバーの操作位置と
無負荷状態でのエンジンの回転数との関係を示す図
【符号の説明】 5 エンジン 16 アクセル 17 アクセル操作具 18 連係機構 19 位置センサー20 回転センサー 22 選択スイッチ V アクセル操作具の操作位置 R 無負荷状態でのエンジンの回転
数 R2 エンジンの回転数 X,X1,X2,X3 関係式
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−117440(JP,A) 特開 平5−44545(JP,A) 特開 平3−164541(JP,A) 特開 平5−240104(JP,A) 特開 平2−218830(JP,A) 特開 平5−332678(JP,A) 特開 平4−136431(JP,A) 特開 平5−322709(JP,A) 実開 平2−149849(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 45/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人為操作されるとともに、エンジン
    (5)のアクセル(16)に連係機構(18)を介して
    機械的に連動連結され、かつ、位置センサー(19)に
    より操作位置(V)が検出されるアクセル操作具(1
    7)の前記操作位置(V)と、無負荷状態での前記エン
    ジン(5)の回転数(R)との関係を、2次関数で近似
    し関係式(X)として設定する設定手段と、 前記設定手段により設定される関係式(X)に基づい
    て、前記位置センサー(19)で検出されるアクセル操
    作具(17)の操作位置(V)に対応した無負荷状態で
    の前記エンジン(5)の回転数(R)を算出する演算手
    段とを備え 選択スイッチ(22)を調節位置に操作した調節作業時
    に、前記位置センサー(19)で検出される所定数の前
    記アクセル操作具(17)の操作位置(V)と、それら
    の操作位置(V)に対応して前記エンジン(5)の回転
    数(R),(R2)を検出する回転センサー(20)に
    より検出される無負荷状態での前記エンジン(5)の回
    転数(R)とを記憶する記憶手段を備えるとともに、前
    記設定手段が、前記記憶手段に記憶した所定数の前記操
    作位置(V)と前記回転数(R)との関係を、2次関数
    で近似し関係式(X)として改めて設定するように構成
    してある エンジンの回転数演算装置。
  2. 【請求項2】 人為操作されるとともに、エンジン
    (5)のアクセル(16)に連係機構(18)を介して
    機械的に連動連結され、かつ、位置センサー(19)に
    より操作位置(V)が検出されるアクセル操作具(1
    7)の前記操作位置(V)と、無負荷状態での前記エン
    ジン(5)の回転数(R)との関係を複数の領域に分割
    し、各領域毎に前記アクセル操作具(17)の操作位置
    (V)と無負荷状態での前記エンジン(5)の回転数
    (R)との関係を、1次関数で近似し複数の関係式(X
    1),(X2),(X3)として設定する設定手段と、 前記設定手段により設定される複数の関係式(X1),
    (X2),(X3)に基づいて、前記位置センサー(1
    9)で検出されるアクセル操作具(17)の操作位置
    (V)に対応した無負荷状態での前記エンジン(5)の
    回転数(R)を算出する演算手段とを備え 選択スイッチ(22)を調節位置に操作した調節作業時
    に、前記位置センサー (19)で検出される所定数の前
    記アクセル操作具(17)の操作位置(V)と、それら
    の操作位置(V)に対応して前記エンジン(5)の回転
    数(R),(R2)を検出する回転センサー(20)に
    より検出される無負荷状態での前記エンジン(5)の回
    転数(R)とを記憶する記憶手段を備えるとともに、前
    記設定手段が、前記記憶手段に記憶した所定数の前記操
    作位置(V)と前記回転数(R)との関係を、各領域毎
    に1次関数で近似し複数の関係式(X1),(X2),
    (X3)として改めて設定するように構成してある エン
    ジンの回転数演算装置。
  3. 【請求項3】 前記選択スイッチ(22)を通常位置に
    操作した通常作業時に、前記エンジン(5)に負荷が掛
    かる負荷状態から無負荷状態に切り換わると、そのとき
    に検出される前記アクセル操作具(17)の操作位置
    (V)及び前記エンジン(5)の回転数(R)を、前記
    記憶手段に取り込んで記憶させる取込手段を備えるとと
    もに、 前記取込手段により新しいアクセル操作具(17)の操
    作位置(V)及びエンジン(5)の回転数(R)が前記
    記憶手段に取り込まれて記憶されると、前記記憶手段に
    記憶されている前記アクセル操作具(17)の操作位置
    (V)及び無負荷状態での前記エンジン(5)の回転数
    (R)に基づいて、前記アクセル操作具(17)の操作
    位置(V)と無負荷状態での前記エンジン(5)の回転
    数(R)との関係式(X),(X1),(X2),(X
    3)を改めて設定するように、前記設定手段を構成して
    ある請求項1又は2記載のエンジンの回転数演算装置。
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