JP3478648B2 - インクジェットヘッド駆動装置 - Google Patents

インクジェットヘッド駆動装置

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JP3478648B2 JP30991395A JP30991395A JP3478648B2 JP 3478648 B2 JP3478648 B2 JP 3478648B2 JP 30991395 A JP30991395 A JP 30991395A JP 30991395 A JP30991395 A JP 30991395A JP 3478648 B2 JP3478648 B2 JP 3478648B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被印刷体にインク
を吐出して印字を行うインクジェットプリンタのインク
ジェットヘッドを駆動する装置であって、圧電素子に電
圧を印加した後に発生するインク室の残留圧力変動を打
ち消して品質の良い印字を行う駆動装置として好適なも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】まず、上記残留圧力変動の発生する原因
を説明するために、インクジェトヘッドの構成および動
作について図5ないし図9を参照して説明する。図5
は、せん断モード型のインクジェットヘッドの構造図、
図6ないし図8は、図5に示すインクジェットヘッドを
構成するインク室の部分断面図であり、図9は、上記駆
動装置から発生された駆動波形、インク室の隔壁の変位
およびノズル付近の圧力波形のタイミングチャートをそ
れぞれ示す。
【0003】図5に示すように、インクジェットヘッド
10は、圧電セラミックスプレート12と、カバープレ
ート14と、ノズルプレート16と、基板18とから構
成されている。圧電セラミックスプレート12には、ダ
イヤモンドブレードなどによる切削加工により、複数の
溝20が形成されている。各溝20の側部を構成する隔
壁22は、矢印F1の方向に分極されており、各溝20
は、同じ深さであり、かつ、溝間は平行である。
【0004】各溝20の深さは、圧電セラミックスプレ
ート12の後端面24に近づくにつれて徐々に浅くなっ
ており、後端面24の付近には、浅溝26が形成されて
いる。各溝20の両側面の上半分には、薄膜状の金属電
極28がスパッタリングなどによって形成されており、
浅溝26の側面および底面にも、薄膜状の金属電極30
がスパッタリングなどによって形成されている。これに
より、溝20の両側面に形成された金属電極28は、浅
溝26に形成された金属電極30と電気的に接続されて
いる。
【0005】カバープレート14は、セラミックス材
料、樹脂材料などで形成されており、切削加工などによ
り、インク導入口37およびマニホールド32が形成さ
れている。そして、圧電セラミックスプレート12の上
面(溝20が加工された側の面)と、カバープレート1
4の下面(マニホールド32が加工された側の面)と
が、エポキシ系接着剤によって接着されている。このよ
うに、溝20の上部開口面が覆われることにより、図6
に示すように、横方向に同じ間隔を有する複数のインク
室40が形成される。各インク室40は、長方形断面の
細長い形状であり、総てのインク室40内には、インク
が充填される。
【0006】図5に示すように、圧電セラミックスプレ
ート12およびカバープレート14の前端面には、ノズ
ルプレート16が接着されており、このノズルプレート
16の各インク室40の位置に対応した位置には、ノズ
ル38がそれぞれ設けられている。なお、ノズルプレー
ト16は、合成樹脂製材料で形成されている。
【0007】また、圧電セラミックスプレート12の下
面(溝20が加工された側とは反対側の面)には、基板
18がエポキシ系接着剤などで接着されている。その基
板18には、各インク室40に対応して導電層のパター
ン34が形成されており、そのパターン34と浅溝26
の金属電極30とは、ワイヤボンディングによって導線
36で接続されている。
【0008】次に、上記構成のインクジェットヘッド1
0の動作を図6および図7を参照して説明する。金属電
極28、28に駆動電圧が印加される前には、各隔壁2
2は図6に示す状態にある。図7において、インク室4
0cからインクの噴射を行う場合には、金属電極28b
と28cとに正の駆動電圧Vが印加され、金属電極28
aと28dとが接地される。隔壁22aには、矢印F2
の方向の駆動電界が発生し、隔壁22bには、矢印F3
の方向の駆動電界が発生する。すると、駆動電界方向F
3およびF4と、分極方向F1(図5参照)とが直交し
ているため、隔壁22aおよび22bは、圧電厚みすべ
り効果により、図7に示すように、インク室40cの内
側に急速に変形する。そして、この変形により、インク
室40cの容積が減少してインク圧力が急速に増大し、
圧力波が発生して、インク室40cに連通するノズル3
8(図5参照)からインクが噴射(吐出)される。
【0009】また、上記駆動電圧Vの印加が停止する
と、隔壁22aおよび22bが、図6に示す変形前の状
態に戻るため、インク室40c内のインク圧力が徐々に
低下する。すると、図示しないインクタンクからインク
導入口37およびマニホールド32(図5参照)を通し
てインク室40c内へインクが導入される。なお、イン
ク噴射の効率を向上させるために、上記分極の方向F1
をF2(図6参照)のように反対にして正の電圧を印加
することにより、図8に示すように、まず、隔壁22a
および22bを互いに離れるように変形させ、その後、
電圧の印加を停止することにより、隔壁22aおよび2
2bを変形前の状態に戻してインクを噴射させる駆動装
置が提唱されている。
【0010】このような駆動装置を用いた場合の各イン
ク室40内におけるインク噴射用の圧力波の挙動につい
て、図9を参照して説明する。なお、隔壁22の分極方
向は、矢印F2で示す下向きである。まず、インク室4
0cからインクを噴射するために、金属電極28bおよ
び28cに駆動電圧を印加する。すると、その駆動電圧
の立ち上がりで隔壁22aおよび22bは、互いに離れ
るように変形し、インク室40cの容積が増大して、ノ
ズル38付近を含むインク室40c内の圧力が減少す
る。その状態をL/aで表される時間だけ維持する。す
ると、その間、マニホールド32(図5参照)からイン
ク室40c内にインクが供給される。なお、このときイ
ンク室40bおよび40dの圧力が増加するが、片側の
隔壁だけが変形しているので、そのインク室からインク
を噴射するほどではない。
【0011】また、上記L/aは、インク室40c内の
圧力波が、インク室40cの長手方向(マニホールド3
2からノズルプレート16に向かう方向、または、その
逆方向)に伝播するに必要な時間であり、インク室40
cの長さLと、インク中の音速aとによって決定され
る。圧力波の伝播理論によると、上記の立ち上がりか
ら、ちょうどL/aの時間が経過すると、インク室40
c内の圧力が逆転し、正の圧力に転ずるが、このタイミ
ングに合わせてインク室40cに印加されている電圧を
0Vにする。
【0012】すると、隔壁22aおよび22bとが変形
前の状態(図6)に戻り、インクに圧力が加えられる。
その時、上記正に転じた圧力と、隔壁22aおよび22
cが変形前の状態に戻ることにより発生した圧力とが加
え合わされ、比較的高い圧力がインク室40cのノズル
38付近の部分に生じて、インクがノズル38から噴射
される。
【0013】上記駆動装置を用いて被印字体に印字を行
う場合には、その構造上、少なくとも隣接するインク室
40から同時にインクを噴射することはできない。その
ため、たとえば、特開平2−150355号公報に記載
されているように、インク室40を奇数番目のものと偶
数番目のものとの2つのグループに分けて交互に噴射さ
せる装置が用いられる。また、このような装置を用いた
場合において、各インク室40間の相互干渉であるクロ
ストークが大きいときには、その改善方法として、イン
ク室40をそれぞれ(n−1)個置きのインク室40を
含むn個(nは3以上)のグループに分け、ローテーシ
ョンにより、各グループのインク室40に順次駆動電圧
を印加して駆動する装置が提唱されている。
【0014】ここで、上記残留圧力変動について説明す
る。上記のように3つ以上のグループに分けて順次駆動
するときには、次に述べるような不都合が生じる。つま
り、図8において、たとえば、インク室40cからイン
クが噴射されるときには、インク室40cの隔壁22a
および22bが変形するが、隔壁22aは同時にインク
室40bの隔壁でもあり、隔壁22bは同時にインク室
40dの隔壁でもあるから、インク室40bおよび40
d内にも圧力波が発生する。
【0015】これらインク室40bないし40d内の圧
力波は、インクを媒体として各インク室内を伝播すると
ともに、インク室40の端で反射され、インク室40内
を何度も往復しながら減衰して行く。そのため、インク
噴射後においても、各インク室40内には、上記圧力波
に起因する圧力変動がしばらく残留する。これが、いわ
ゆる残留圧力変動である。
【0016】ここで、仮に次のインク噴射が、インク室
40dで行われるとすると、インク室40d内では、本
来のインク噴射用の圧力と、上記残留圧力変動とが加算
され、インクの飛翔速度や体積などの噴射特性が、上記
残留圧力変動のない場合と異なる。また、インク室40
cのインク噴射による残留圧力変動は、印字パターンに
よって異なる。したがって、この場合、インク室40d
のインクの噴射特性が、印字パターンによって変化する
ため、安定した噴射を行うことができない。また、1つ
のグループのインク室40から順次インクが噴射される
ので、インクジェットヘッドの両端のインク室40(上
記グループに属しておらず、インクの噴射が行われな
い)を除く総てのインク室40において上記不都合が生
じる。
【0017】これに対し、たとえば特開昭62−299
343号公報に開示されているように、インク噴射を行
うための印字パルスに続いてキャンセルパルスを印加す
ることにより、インク室40内の残留圧力変動を低減す
ることが考えられている。つまり、インク噴射から一定
時間経過後に、インク室40内の残留圧力変動と位相が
逆になるような圧力波を発生させるキャンセルパルスを
印加するのである。この装置を用いると、インク室40
cに対して印字パルスとキャンセルパルスとを印加する
ことにより、インク室40bないし40d内の残留圧力
変動を同時にキャンセルすることができる。
【0018】ここで、各インク室40内におけるインク
噴射時の圧力波変動、および残留圧力変動のキャンセル
について図9を参照して説明する。まず、図8のインク
室40cからインクを噴射するために、金属電極28b
および28cに図9(a)に示す、正の噴射用電圧パル
スCを印加する。すると、図8に示すように、パルスC
の立ち上がりで隔壁22aおよび22bは、互いに離れ
るように変形する(図9(c)参照)。それによって、
インク室40cの容積が増大して、図9(d)に示すよ
うに、インク室40cのノズル38付近の圧力(以下、
特に断らない限り、インク室40の圧力とは、ノズル3
8付近の圧力を意味するものとする)が減少する。この
状態は、上記時間L/aだけ維持される(図9(a)参
照)。すると、その間、マニホールド32(図5参照)
からインクがインク室40c内に供給される。
【0019】そして、時間L/a経過後、図9(a)に
示すように、インク室40cの印加電圧を0Vに戻す。
すると、隔壁22aおよび22bは、図6に示す変形前
の状態に戻り、インクに圧力が加えられる。その時、上
述したように、圧力が加算され、図9(d)に示すよう
な比較的高い圧力Pcがインク室40c内のインクに与
えられて、インクがノズル38から噴射される。インク
が噴射された後、もしインク室40cに対して新たな電
圧パルスを与えなければ、インク室40cの圧力は、図
9(d)に実線で示すように、2L/aを周期として、
しばらく変動し続ける。これが残留圧力変動である。
【0020】一方、上記の一連の動作をインク室40c
に隣接するインク室40dから見ると、片方の隔壁22
bのみがインク室40cから見たのと反対の変形をする
ので、インク室40dのノズル38付近は、図9(e)
に実線で示すように、図9(d)とは位相が反対で、振
幅が半分の圧力変動が現れる。なお、図示しないが、イ
ンク室40aについても全く同様である。
【0021】次に、インク室40cからインクを噴射さ
せた後、たとえば図9(b)に示す噴射用電圧パルスD
をインク室40dに与えてインクを噴射させるとする。
このパルスDを印加する時点では、図9(e)に示すよ
うにインク室40dには、まだ残留圧力変動が存在して
いるため、図9(e)のパルスD印加後の圧力変動は、
図9(d)に実線で示す残留圧力変動がない場合の圧力
変動とは異なったものとなる。
【0022】そこで、図9(a)に破線で示すキャンセ
ルパルスKを噴射用パルスCの立ち下がりからL/a後
にインク室40cに印加する。キャンセルパルスKの幅
は、L/aであり、極性は噴射パルスCと反対の負であ
る。また、電圧値は、残留圧力変動の振幅に応じて、そ
の変動をちょうど打ち消すように設定する。このキャン
セルパルスKを与えることによって、隔壁22aおよび
22bは、インク噴射時と反対の変形をし、残留圧力変
動と位相が反対の圧力波を与えて、残留圧力変動を打ち
消す。つまり、図9(d)と(e)とに破線で示すよう
に、電圧パルスDを印加する前にインク室40d内のイ
ンクの圧力を0にする。
【0023】次に、上記残留圧力変動のキャンセルを実
現するための駆動回路を図10を参照して説明する。図
10に示す出力信号X、Y、Zは、それぞれインク室4
0の金属電極28に与える電圧をV、0、−V/2にす
るための出力信号である。出力信号XがONになると、
インクを噴射するための電圧パルス(図9中のC、D)
を発生させる。また、出力信号ZがONになると、キャ
ンセル用の圧力変動を起こすための電圧パルス(図9中
のK)を発生させる。また、上記以外の場合には、出力
信号YがONになり、出力電圧を0にする。C1は、イ
ンク室40の隔壁22とその両側に形成された金属電極
28によって構成される等価容量成分を表す。
【0024】駆動回路は、破線で囲まれる3つのブロッ
クから構成され、それぞれが噴射用充電回路832、放
電用回路833およびキャンセル圧力発生回路835で
ある。そして、出力信号がONするときは、トランジス
タT2が導通し、抵抗R6を介してコンデンサC1の電
極Eに正の電源831から電圧Vが印加される。出力信
号YがONするときは、トランジスタT3が導通し、抵
抗R6を介してコンデンサC1の電極Eをアースする。
また、出力信号ZがONするときは、トランジスタT6
が導通し、抵抗R6を介してコンデンサC1の電極Eに
負の電源836から、−V/2の電圧を印加する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記インク
は、色によって、粘度、密度、表面張力などの性質が異
なるため、同じ噴射パルスをインク室に与えた場合であ
っても、インク室の容積の増加量および増加速度などが
異なる。したがって、キャンセルパルスをインク室に与
えるタイミングは、各インク室に与えられる噴射パルス
の発生タイミングに合わせるのが望ましい。しかしなが
ら、上記従来のものは、総ての色のインクヘッドに全く
同じキャンセルパルスを印加するものであるため、残留
圧力変動を効率良く打ち消すことができず、インクの色
に応じた良質な印字を行うことができないという問題が
ある。
【0026】そこで、本発明は、上述した課題を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、インクの色に応じた良質な印字を行うことができる
インクジェットヘッド駆動装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1に記載の発明では、インクを収容
するインク室と、前記インクを吐出するノズルと、前記
インク室の圧力を変化させる圧電素子とが備えられたヘ
ッドが、前記インクの色別に複数設けられたインクジェ
ットヘッドの駆動装置であって、前記圧電素子を電圧印
加によって駆動させることにより、前記インク室の圧力
を変化させて前記ノズルからインクを被印刷体へ吐出さ
せるインクジェットヘッド駆動装置において、前記ノズ
ルからインクを噴射させる噴射パルスと、その噴射パル
スの印加後に発生する前記インク室の圧力変動を打ち消
キャンセルパルスとを前記圧電素子に印加するドライ
ブ手段と、 前記噴射パルスから前記キャンセルパルスま
での経過時間を、前記複数のインクジェットヘッドに対
しインクの性質に応じて異なる値に設定する設定手段と
を備えたという技術的手段を採用する。
【0028】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のインクジェットヘッド駆動装置において、さらに前
記設定手段は、前記複数のインクジェットヘッドに対し
前記キャンセルパルスの電圧をインクの性質に応じて異
なる値に設定するという技術的手段を採用する。
【0029】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載のインクジェットヘッド駆動装置において、
さらに前記設定手段は、前記複数のインクジェットヘッ
ドに対し前記キャンセルパルスの波形の立ち上がり、ま
たは、立ち下がりの勾配をインクの性質に応じて異なる
値に設定するという技術的手段を採用する。
【0030】
【0031】
【作用】請求項1ないしに記載の発明では、上記圧電
素子に噴射パルスを印加した後に発生する上記インク室
の圧力変動を打ち消すキャンセルパルスは、上記各色の
インクの性質に応じてそれぞれ設定された特性を有する
キャンセルパルスであるため、インクの性質を考慮した
インク室の圧力変動の打ち消しを行うことができる。し
たがって、カラーインクの個々の性質に応じた良質のカ
ラー印字を行うことができる。
【0032】特に、噴射パルスからキャンセルパルスま
での経過時間を、複数のインクジェットヘッドに対しイ
ンクの性質に応じて異なる値に設定する設定手段を備え
るため、インクの性質に応じた経過時間にてキャンセル
パルスを圧電素子に印加することができる。したがっ
て、インクの色において、良質な印字を行うことがで
きる。
【0033】また、請求項に記載の発明では、さらに
設定手段は、複数のインクジェットヘッドに対しキャン
セルパルスの電圧をインクの性質に応じて異なる値に設
定することができるため、インクの性質に応じた電圧を
有するキャンセルパルスを圧電素子に印加することがで
きる。したがって、インクの色において、良質な印字
を行うことができる。
【0034】さらに、請求項に記載の発明では、さら
に設定手段は、複数のインクジェットヘッドに対しキャ
ンセルパルスの波形の立ち上がり、または、立ち下がり
の勾配をインクの性質に応じて異なる値に設定すること
ができるため、キャンセルパルスの電圧をインクの性質
に応じて微調整をすることができる。したがって、イン
クの色において、より一層良質な印字を行うことがで
きる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の
インクジェットヘッド駆動装置(以下、駆動装置と略称
する)の主要構成を示すブロック図である。
【0036】図1に示すように、本駆動装置60が接続
されているインクジェットヘッド70は、イエローのイ
ンクを吐出するイエロー用ヘッド72と、マゼンタのイ
ンクを吐出するマゼンタ用ヘッド74と、シアンのイン
クを吐出するシアン用ヘッド76と、ブラックのインク
を吐出するブラック用ヘッド78とから構成される。な
お、各ヘッドの構成は、上記従来のもの(図5参照)と
同じであるため、説明を省略する。
【0037】上記インクジェットヘッド10は、ステッ
プモータの駆動により、印刷用紙の幅方向に往復動する
キャリッジに搭載されており、このキャリッジには、キ
ャリッジの移動方向に沿って設けられた位置ゲージを読
み取るエンコーダ120が取り付けられている。そし
て、そのエンコーダ120の出力は、上記キャリッジの
位置制御のための演算や各ヘッドのインクの噴射タイミ
ングなどの演算を行うMPU130に接続されており、
このMPU130は、本駆動装置60に接続されてい
る。
【0038】次に、本駆動装置60の構成について説明
する。なお、各ヘッドに接続されている駆動装置は、基
本的に同じであるため、ここでは、イエロー用ヘッド7
2の駆動装置80を代表に説明する。駆動装置80に
は、上記MPU130により演算された噴射タイミング
に従ってトリガを発生するトリガ発生回路81が備えら
れており、このトリガ発生回路81には、トリガ発生回
路81から出力されたトリガを入力して噴射用のパルス
を発生するパルス発生回路82が接続されている。
【0039】また、上記パルス発生回路82は、このパ
ルス発生回路82から出力された噴射パルスを入力して
ヘッド72を駆動する信号に変換するドライブ回路83
に接続されている。上記パルス発生回路82には、この
パルス発生回路から出力された噴射パルスのエッジ(立
ち上がり時点)を検出するパルスエッジ検出回路84が
接続されている。このパルスエッジ検出回路84には、
ヘッド72に電圧印加した後に発生するインク室の圧力
変動を打ち消す電圧信号であって、イエローインクの性
質に応じて設定された特性を有するキャンセルパルスを
発生するキャンセルパルス発生回路85が接続されてい
る。なお、本例では上記パルスエッジ検出回路84とし
て、1ショットマルチバイブレータやフリップフロップ
などの回路が好適に用いられる。また、ドライブ回路8
3の構成は上記図10に示したものと同じであるため、
説明は省略する。
【0040】また、本駆動装置80には、キャンセルパ
ルスを発生させる位置およびキャンセルパルスのパルス
幅が設定されたレジスタ86が備えられている。このレ
ジスタ86には、パルスエッジ検出回路84が噴射パル
スのエッジを検出した時点からカウントを行うカウンタ
87が接続されている。つまり、上記カウンタ87は、
パルスエッジ検出回路84により、噴射パルスのエッジ
が検出されたタイミングでカウントを行い、そのカウン
ト数が、レジスタ86に設定されたカウント数に達した
ときに、キャンセルパルス発生回路85が、キャンセル
パルスを発生する。
【0041】ここで、上記噴射パルスおよびキャンセル
パルスについて図2を参照して説明する。噴射パルスJ
10は、パルス幅T1に設定されている。このT1は、
上述したL/aと同じ値、つまり、インク室40cの長
さLと、インク中の音速aとで決定される値である。キ
ャンセルパルスK10のパルス幅T2は、インクの密度
に基づいて決定される。つまり、インクの密度は、色に
よって異なるため、パルス幅T2は、インクの色毎に異
なる値となり、密度の大きいインクの場合には、パルス
幅T2を小さく設定し、密度の小さいインクの場合に
は、パルス幅T2を大きく設定する。
【0042】このキャンセルパルスK10の立ち上がり
のタイミング、すなわち周期は、噴射パルスJ10のエ
ッジJ11からの時間Aにより決定され、立ち下がりの
タイミングは、レジスタ86に設定されがパルス幅T2
により決定される。つまり、密度の大きいインクの場合
には、時間Aを小さく設定し、密度の小さいインクの場
合には、時間AおよびBを大きく設定する。なお、上記
時間Aの設定変更は、上記レジスタ86の設定値を変更
して行う。また、レジスタ86に、パルス幅T2に代え
て、噴射パルスJ10のエッジJ12からのキャンセル
パルスK10の立ち下がり時間Bを設定しておき、上記
時間AとBとにより、キャンセルパルスK10の立ち上
がり、立ち下がりタイミングを決定することもできる。
このとき、時間Bの設定変更は、レジスタ86の設定値
を変更して行う。
【0043】また、キャンセルパルスK10の電圧値V
1の大きさは、インク粘性率(粘度)に基づいて設定さ
れる。つまり、インクの粘性率は、色によって異なるた
め、電圧値V1は、インクの色毎に異なる値となり、粘
性率の大きいインクの場合には、電圧値V1を大きく設
定し、粘性率の小さいインクの場合には、電圧値V1を
小さく設定する。
【0044】さらに、上記インクの密度および粘度に基
づく微調整は、キャンセルパルスK10の立ち上がり部
Dおよび立ち下がり部Eの傾きを変えることにより行う
ことができる。つまり、図10の抵抗R6を調整して立
ち上がり部Dおよび立ち下がり部Eの傾きを変えること
により、圧力変化のスピードをコントロールすることが
できる。
【0045】次に、本駆動装置80の動作について図1
ないし図3を参照して説明する。まず、図示しないホス
トコンピュータから印字データが送信され、インクジェ
ットヘッドを搭載したキャリッジが駆動すると、そのキ
ャリッジの位置データが、エンコーダ120によって読
み取られる。
【0046】そして、その読み取られた位置データは、
MPU130に入力されて、噴射パルスの位置データと
して用いられる。MPU130から噴射命令が出される
と、トリガ発生回路81からトリガが発生され、このト
リガは、噴射パルス発生回路82に入力されて噴射用の
パルス波形に整形される。この噴射パルスは、ドライブ
回路83に入力され、図2に示す噴射パルスJ10に変
換される。そして、この噴射パルスJ10は、ヘッド7
2内のインク室に与えられ、インク室の容積が増大し、
インク室が変形前の状態に戻るときにインクが噴射され
る(図8、図9参照)。
【0047】次に、上記噴射パルス発生回路82から噴
射パルスJ10が発生されたとき、そのエッジ(立ち上
がりのタイミング)J11は、パルスエッジ検出回路8
4によって検出され、この検出に伴ってカウンタ87が
時間Aのカウントを開始する。そして、レジスタ86に
記憶されているカウント数Aに達したタイミングで、キ
ャンセルパルス発生回路85からキャンセルパルスK1
0(図2参照)が発生され、インク室内の残留圧力変動
を打ち消される。
【0048】以上のように、本発明の実施の形態に係る
駆動装置によれば、インクの色毎に異なる性質に応じた
キャンセルパルスを発生させることができるため、イン
クの色に応じた良質な印字を行うことができる。なお、
他のマゼンタ用ヘッド74を駆動する駆動装置90、シ
アン用ヘッド76を駆動する駆動装置100およびブラ
ック用ヘッド78を駆動する駆動装置110の構成も上
記駆動装置80と同じである。
【0049】次に、本発明第2の実施の形態に係る駆動
装置について、図3および図4を参照して説明する。本
実施の形態に係る駆動装置は、本出願人が先の出願(特
開平7−156388号)で提案したものであり、その
特徴は、正の電源のみが接続されたキャンセル圧力発生
回路によって正のキャンセルパルスを発生させて上記残
留圧力変動を打ち消すことにある。図3は、その駆動装
置に用いられる噴射パルスおよびキャンセルパルスの説
明図であり、図4は、その駆動装置に用いられるドライ
ブ回路の回路図である。
【0050】このドライブ回路を用いた場合のインク室
の変化は、以下のとおりである。図6において、金属電
極28bおよび28cに正の噴射パルスを印加して図8
に示すように、インク室40cの容積を増大させ(第1
ステップ)、その噴射パルスの印加を停止して図6に示
す変形前の状態に復帰させる(第2ステップ)。続い
て、インク室40cの両側のインク室40bおよび40
dに正のキャンセルパルス(図3中にK20で示す)を
印加して、図7に示すように、インク室40cの容積を
減少させ(第3ステップ)、その噴射パルスの印加を停
止して図6に示す変形前の状態に復帰させる(第4ステ
ップ)。
【0051】そして、上記第2ステップ開始から第3ス
テップ終了までの代表的な時間(図3中にBで示す)
を、インク室内のインクに発生した圧力波が、インク室
を片道伝播する時間の0.5倍の時間以内にすることに
より、上記残留圧力変動を打ち消すことができる。な
お、キャンセルパルスK20のパルス幅T2、電圧値V
1、周期A、パルスの立ち上がりDおよび立ち下がりE
の傾きなどは、上記第1の実施の形態と同じように、イ
ンクの粘度、密度、表面張力などの性質に応じて設定す
る。このように、本実施の形態に係る駆動装置によれ
ば、単一の駆動源により、残留圧力変動を打ち消すこと
ができ、駆動回路を単純化することができるため、駆動
回路の信頼性の向上および製造コストの低減を図ること
ができる。
【0052】なお、上記各実施の形態において、ドライ
ブ回路83が、本発明のドライブ手段に相当する。ま
た、レジスタ86が、請求項1に記載の設定手段に、負
の電源836および正の電源831が請求項2に記載の
設定手段に、抵抗R6が請求項3に記載の設定手段にそ
れぞれ相当する。
【0053】
【発明の効果】以上記述したように本発明によれば、イ
ンクの色毎に異なる性質に応じたキャンセルパルスを発
生させて、インク室内の残留圧力変動を打ち消すことが
できるため、カラー印字の品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施の形態に係る駆動装置のブロ
ック図である。
【図2】噴射パルスおよび負のキャンセルパルスを示す
説明図である。
【図3】噴射パルスおよび正のキャンセルパルスを示す
説明図である。
【図4】正のキャンセルパルスを発生するドライブ回路
の回路図である。
【図5】本発明に係る駆動装置により駆動されるインク
ジェットヘッドの構造図である。
【図6】図5に示すインクジェットヘッドの変形前のイ
ンク室を示す断面説明図である。
【図7】図5に示すインクジェットヘッドのインク室4
0cの容積が減少した状態を示す断面説明図である。
【図8】図5に示すインクジェットヘッドのインク室4
0cの容積が増大した状態を示す断面説明図である。
【図9】(a)は、金属電極28bおよび28cに印加
された正の噴射用電圧パルスCのタイミングチャートで
ある。(b)は、金属電極28dおよび28eに印加さ
れた正の噴射用電圧パルスCのタイミングチャートであ
る。(c)は、隔壁22bの変位を示すタイミングチャ
ートである。(d)は、インク室40cに位置するノズ
ル38付近の圧力変動を示すタイミングチャートであ
る。(e)は、インク室40dに位置するノズル38付
近の圧力変動を示すタイミングチャートである。
【図10】負のキャンセルパルスを発生するドライブ回
路の回路図である。
【符号の説明】
10 インクジェットヘッド 12 圧電セラミックスプレート 14 カバープレート 16 ノズルプレート 18 基板 20 溝 22 隔壁 28 金属電極 37 インク導入口 38 ノズル 40 インク室 60 駆動装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを収容するインク室と、前記イン
    クを吐出するノズルと、前記インク室の圧力を変化させ
    る圧電素子とが備えられたヘッドが、前記インクの色別
    に複数設けられたインクジェットヘッドの駆動装置であ
    って、前記圧電素子を電圧印加によって駆動させること
    により、前記インク室の圧力を変化させて前記ノズルか
    らインクを被印刷体へ吐出させるインクジェットヘッド
    駆動装置において、 前記ノズルからインクを噴射させる噴射パルスと、その
    噴射パルスの印加後に発生する前記インク室の圧力変動
    を打ち消すキャンセルパルスとを前記圧電素子に印加す
    るドライブ手段と、 前記噴射パルスから前記キャンセルパルスまでの経過時
    間を、前記複数のインクジェットヘッドに対しインクの
    性質に応じて異なる値に設定する設定手段と を備えたこ
    とを特徴とするインクジェットヘッド駆動装置。
  2. 【請求項2】 さらに前記設定手段は、前記複数のイン
    クジェットヘッドに対し前記キャンセルパルスの電圧を
    インクの性質に応じて異なる値に設定することを特徴と
    する請求項1に記載のインクジェットヘッド駆動装置。
  3. 【請求項3】 さらに前記設定手段は、前記複数のイン
    クジェットヘッドに対し前記キャンセルパルスの波形の
    立ち上がり、または、立ち下がりの勾配をインクの性質
    に応じて異なる値に設定することを特徴とする請求項1
    または2に記載のインクジェットヘッド駆動装置。
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