JP3475863B2 - 電気洗濯機 - Google Patents

電気洗濯機

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JP3475863B2
JP3475863B2 JP22695199A JP22695199A JP3475863B2 JP 3475863 B2 JP3475863 B2 JP 3475863B2 JP 22695199 A JP22695199 A JP 22695199A JP 22695199 A JP22695199 A JP 22695199A JP 3475863 B2 JP3475863 B2 JP 3475863B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気洗濯機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気洗濯機は、一般的には、外槽内に回
転可能に設置した洗濯槽兼脱水槽と、この洗濯槽兼脱水
槽の底部に回転可能に設置した撹拌翼と、洗濯槽兼脱水
槽および撹拌翼を回転駆動する電動駆動装置を備え、こ
の電動駆動装置によって前記洗濯槽兼脱水槽および撹拌
翼を選択的に回転駆動することにより洗濯槽兼脱水槽内
の洗濯物を撹拌して洗い工程と濯ぎ工程を行い、その
後、洗濯槽兼脱水槽を高速回転させて洗濯物を遠心脱水
する構成である。
【0003】電動駆動装置は、動力源として一般的には
誘導電動機を使用しているが、最近はインバータ回路に
より電動機に給電する構成のものが提案させている。ま
た電動機としてブラシレス電動機を使用して多様な洗濯
および脱水運転を実現することができるようにした電気
洗濯機が提案されている。インバータ制御の洗濯機は例
えば特開平9−121584 号公報に開示されている。前記洗
濯機はマイクロコンピュータで制御されることが一般的
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電気洗濯機のインバー
タ制御回路の効率を改善しモータを効率よく制御するこ
とが必要である。更に洗濯機においてはこのような制御
を信頼性の高い回路で実現することが必要である。
【0005】本発明の1つの目的は信頼性の高い電気洗
濯機を提案することにある。
【0006】他の目的は、効率の良い電気洗濯機を提案
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、インバータ
回路およびインバータを制御するコンピュータを洗濯槽
の下に配置し、一方洗濯機を制御するコンピュータを洗
濯槽の上に配置した。これによりノイズの影響を低減し
た。具体的には 洗濯物を洗うための洗濯槽と、洗濯槽
の内部に回転自在に設けた撹拌翼と、撹拌翼を回転させ
るためのモータとを備え、洗い、濯ぎ及び脱水の各工程
を行う電気洗濯機であって、洗い、濯ぎ及び脱水の各工
程を制御するコンピュータを含む第一の制御装置と、交
流電圧を整流して直流電圧を発生する直流電圧発生回路
と直流電圧発生回路からの直流電圧を受けモータへの給
電を行うインバータ回路とインバータ回路を制御するコ
ンピュータとを含む第二の制御装置と、を備え、第一の
制御装置を洗濯槽に対して上側に、第二の制御装置を洗
濯槽に対して下側に配置した。さらに、直流電圧発生回
路は、インバータへの供給電圧を貯えるコンデンサと、
コンデンサへの充電を制御する直流電圧制御回路とを有
し、直流電圧制御回路は、コンデンサの端子電圧の分圧
電圧を受け、分圧電圧が基準電圧になるようにコンデン
サへの充電を制御するように構成され、第二の制御装置
のコンピュータは、直流電圧制御回路へ加えられる分圧
電圧を変えることでコンデンサの電圧を制御し、インバ
ータ回路へ供給される直流電圧を上記各工程に応じて変
える構成にすると良い。これにより、商用交流電圧を整
流および昇圧して給電するようにしたので、モータの出
力特性を効果的に活用することにより小型のモータによ
って効率良い洗濯あるいは脱水工程を実現することがで
きる。また第一の制御装置は洗濯槽の上に形成された衣
類投入開口の脇に設け 第二の制御装置は洗濯機側面の
下方に設けるとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一形態を示す洗濯機の縦断側面図であ
り、この実施の形態では洗濯機の一例として全自動洗濯
機の基本構成を示す。
【0009】1は洗濯機の外枠で、内部機構の周囲を内
包する洗濯機の枠体である。2は、洗濯機の外枠の内部
に設けられた洗濯槽であり、具体的に述べると洗濯槽兼
脱水槽である。洗濯槽(あるいは洗濯槽兼脱水槽)の上
部の縁部に流体バランサー3を備えている。洗濯槽(あ
るいは洗濯槽兼脱水槽)2の底部の内側には回転自在に
撹拌翼4を備える。5は外槽であり、その内部に洗濯槽
(あるいは洗濯槽兼脱水槽)2を回転自在に備えてい
る。外槽5の底部の外側にはモータ(電動機)を有する
電動駆動装置6を鋼板製の取り付けベース7によって取
り付け、外枠1の上端四隅から防振支持装置8によって
懸垂支持される。電動駆動装置6の内部構成については
後述する。
【0010】衣類投入開口9aを設けた上カバー9は洗
濯槽(あるいは洗濯槽兼脱水槽)2の上に設けられてい
る。上記上カバー9は枠体1の上部開口を覆うように該
開口端縁に嵌め込み、フロントパネル10およびバック
パネル11と共に取り付けねじ(図示省略)によって枠
体1に取り付ける。
【0011】上カバー9の前方で、フロントパネル10
の下方に形成されるフロントパネルボックス12は、電
源スイッチ13と操作スイッチである入力スイッチ群1
4と表示素子群15と外槽5内の水位に応じた水位信号
を発生する水位センサー16と主制御装置である第1の
制御装置17を内蔵する。入力スイッチ群14は、図示
説明は省略するが、洗濯物の汚れの程度(汚れ多め,標
準汚れ,汚れ少なめ)を設定するスイッチと、ドライマ
ーク衣料洗濯を設定するスイッチと、布団洗濯を設定す
るスイッチと、スタートスイッチを備える。その他洗濯
あるいはすすぎの水流の強さを選択するスイッチを設け
ており、また布質を表わすスイッチを設けている。
【0012】上カバー9の後方で、バックパネル11の
下に形成されるバックパネルボックス18が設けられ
る。このバックパネルボックス18には、入水側を水栓
19に接続し、出水側を注水口20に接続する給水電磁
弁21を内蔵する。注水口20は、洗濯槽(あるいは洗
濯槽兼脱水槽)2の開口に向けて放水するように形成さ
れている。バックパネルボックス18には更に風呂水な
どの水をポンプを介して洗濯槽(あるいは洗濯槽兼脱水
槽)2に供給するためのポンプが設けられている。また
前記給水電磁弁21からの水は金属イオンを取り除くフ
ィルターを介して注水口20に導かれる。上カバー9に
形成した衣類投入開口9aは、蓋22によって開閉自在
に覆う構造となっている。
【0013】外槽5の底部に形成した排水口5aは、排
水電磁弁23を介して排水ホース24に接続されてい
る。また、外槽5の下方にはエアートラップ5bが設け
られ、このエアートラップ5bはエアーチューブ25を
介して前記水位センサー16に接続されている。水位セ
ンサー16は上記構成により水位を検出し、水位を表わ
す信号を第1の制御装置17に入力する。
【0014】枠体1の下方には、四隅に脚26を取り付
けた合成樹脂製のベース27を装着する。また、前記電
動駆動装置6はカバー28により覆って防水されてい
る。この電動駆動装置6は駆動電動機すなわちモータを
備えている。本実施の形態では制御性の優れたブラシレ
ス電動機が設けられている。このモータへの給電はイン
バータ回路を内蔵する補助制御装置である第2の制御装
置29により行われる。前記第1の制御装置17からの
指示に従って後述する第2の制御装置29は、内蔵する
インバータ回路からモータに給電する構成をなす。第1
の制御装置17は洗濯槽(あるいは洗濯槽兼脱水槽)2
および電動駆動装置6の上に配置されている。
【0015】一方、第2の制御装置29は、洗濯槽(あ
るいは洗濯槽兼脱水槽)2の下に設けられている。この
ような構成にすることで水からの保護や高電圧からの安
全が確保できる。つまり、第1の制御装置17には制御
を行うマイクロコンピュータが設けられており、水から
の保護が容易な洗濯槽(あるいは洗濯槽兼脱水槽)2の
上に設けられている。また、第2の制御装置29は、高
電圧を供給する直流電圧発生回路を有するので人の位置
から遠い洗濯槽(あるいは洗濯槽兼脱水槽)2の下に配
置されている。この実施例では合成樹脂製のベース27
上に設置されており、更に安全性が向上する。
【0016】図2は、この全自動洗濯機の具体的な構成
を示す縦断側面図であり、その一部は展開して図示して
いる。この全自動洗濯機は、基本的には、図1に示した
全自動洗濯機と同一の構成であるので、図1に示した全
自動洗濯機の構成部品に相応する構成部品に同一の参照
符号を付して重複する説明を省略する。電動駆動装置6
は、駆動動力源としてブラシレス電動機51を内蔵して
いる。
【0017】図3は、図1と図2に示す電動駆動装置6
の内部構成を示す縦断側面図である。図4および図5は
図3の一部を拡大した側面図である。この電動駆動装置
6は、洗濯槽兼脱水槽2および撹拌翼4の駆動回転軸を
軸心にして垂直方向に減速歯車機構と噛み合いクラッチ
機構47と可逆回転型のブラシレス電動機51を同心的
に直列に配列した構成である。
【0018】減速歯車機構は、結合フランジを合わせて
取り付けねじ31によって取り付けベース7に取り付け
た2つ割りの減速機構外ケース32a,32bの内側に
ボールベアリング33a,33bによって内外2重構造
の駆動回転軸系34を支持する。この駆動回転軸系34
は、中空の外側回転軸系とその中空内に配置した内側回
転軸系を備える。
【0019】外側回転軸系は、電動機の回転を直に洗濯
槽兼脱水槽2に伝達して該洗濯槽兼脱水槽2を駆動する
回転軸系である。外側回転軸系は軸方向にボールベアリ
ング33aの内側から外ケース32aの外に伸びて外槽
5を貫通し、先端部である外側出力軸部35aが洗濯槽
兼脱水槽2と結合してこれを回転させる。洗濯槽(ある
いは洗濯槽兼脱水槽)2が回転する状態では、環状歯車
35fおよび遊星歯車36i、キャリア36h、内側出
力軸部36cが同時に回転し、撹拌翼4が洗濯槽(ある
いは洗濯槽兼脱水槽)2と同じ速度で回転する。外ケー
ス32bの外に下方軸方向に伸びた筒部に、噛み合いク
ラッチ機構47に係合するセレーション35bが形成さ
れている。セレーション35bの外ケース32bの内側
の端部にフランジ35cを形成した外側入力軸部35d
は歯車ケース部35eと機械的に結合している。また歯
車ケース部35eの内周には環状歯車35fが固定され
ている。環状歯車35fと太陽歯車36fとの間に複数
個の遊星歯車36iが設けられている。なお、遊星歯車
36iは環状歯車35fや太陽歯車36fと共に減速し
て回転を伝える減速機構をなす。この減速機構は歯車ケ
ース部35eに収容されている。
【0020】この外側回転軸系の内側に設ける内側回転
軸系は、電動機の回転を減速して撹拌翼4に伝達して該
撹拌翼4を駆動する回転軸系であり、前記外側出力軸部
35a内にシール37とメタル軸受38a,38bとグリ
ップ止め輪(プッシュナット)39によって水密および抜
け止め状態に設けられている。内側回転軸系は外側出力
軸部35aの先端から洗濯槽兼脱水槽2内に突出して撹
拌翼4が取り付けられる外端部分に取り付けねじ36a
により取り付けられる。内側回転軸系は内側出力軸部3
6cと内側入力軸部36gと遊星歯車36iを備えてい
る。内側出力軸部36cは外側出力軸部35aの内側か
ら歯車ケース部35e内に連通していて、上述の遊星歯
車減速機構と結合する構造をなし、その内端部分にセレ
ーション36bが形成されている。内側入力軸部36g
は外側入力軸部35dの内側にボールベアリング40
a,40bによって支持されている。外側入力軸部35
dの外端から片持ち状態に伸び出た内側入力軸部36g
の外端部分にモータすなわち電動機の回転子が止めねじ
36eにより固定される嵌着部36dが形成されてい
る。歯車ケース部35e内に伸びた内側入力軸部36g
の内端側部分に太陽歯車36fが形成されている。歯車
ケース部35e内において遊星歯車36iは前記内側出
力軸部36cのセレーション36bに嵌合したキャリア
36hにその軸が軸支される構成をなす。遊星歯車36
iは前記歯車35fと36fに噛み合って回動し、遊星
歯車36iは前記キャリア36hに回転力を伝える。歯
車36fの回転速度が減速した状態で遊星歯車36iが
回転するので、回転力が減速して伝達される。
【0021】ボールベアリング40a,40bは、モー
タすなわちブラシレス電動機51の回転子の軸となる内
側入力軸部36gを高精度に支持するように外側入力軸
部35d内に外輪圧入状態に取り付ける。内側入力軸部
36gは、後述するように、ブラシレス電動機51の回
転子を片持ち状態に支持するようになるので、この内側
入力軸部36gを支持する軸受は、損失が少なく且つ径
方向の大きな荷重を支えるのに好適な転がり軸受の代表
的なボールベアリング40a,40bを使用した。しか
し、ローラベアリングに置き換えることもできる。
【0022】ブラシレス電動機51は、外ケース32b
の下端面に絶縁部材41を介在させて取り付けねじ42
によって絶縁状態に取り付けた電動機ハウジング43を
下向きに開口させ、開口端から固定子52を嵌入して複
数個の切り越し突起43aと折り曲げ爪43bによって
挟持するように固定した構成である。この固定子52に
組する回転子54は、内側入力軸部36gに形成した回
転子嵌着部36dに嵌着し、止めねじ36eに螺着した
止めナット46によって固定する。
【0023】更に具体的には、この実施の形態における
ブラシレス電動機51は、固定子鉄心52aに固定子巻
線52bを巻装して固定子52を構成し、固定子鉄心5
2aを電動機ハウジング43に嵌入して切り越し突起4
3aと折り曲げ爪43bによって挟持するように固定す
る。間隔部材53は、この固定子鉄心52aの軸方向の
寸法と切り越し突起43aと折り曲げ爪43bの間の寸
法の差を補うものである。
【0024】回転子54は、回転子鉄心(ヨーク)54
aの外周に永久磁石磁極54bを取り付け、これらと一
体的に成形した絶縁樹脂製の取り付けボス54cによっ
て内側入力軸部36gにおける電動機回転子嵌着部36
dに取り付ける。
【0025】噛み合いクラッチ機構47の摺動子47c
に形成した噛み合い突起47fを嵌入する噛み合い凹凸
部54dは、取り付けボス54cの上面に該取り付けボ
ス54cと一体的に樹脂成形する。取り付けボス54c
は、電動機回転子嵌着部36dに嵌着して取り付けるこ
とができるような寸法に形成し、内端側の締め付け端部
には、回転子鉄心54aを露出させ、外端側の締め付け
端部には、金属リング54eを埋設する。
【0026】なお、回転子の取り付けボス54cは、電
動機回転子嵌着部を短尺にした専用の内側入力軸部を使
用することにより、短尺に形成することもできる。ま
た、永久磁石磁極54bは、固定子巻線52bよりも外
側に突出するように構成し、この突出部の回転軌道に対
向させて磁極検出素子55を設置することにより、回転
子54の回転位置を検出するように構成する。この磁極
検出素子55は、カバー48に取り付ける。
【0027】ブラシレス電動機51は、固定子巻線52
bの各相に対する回転子54の磁極54bの相対位置を
検出して該固定子巻線52bの各相への給電を制御する
構成であるので、詳細な説明は省略する。噛み合いクラ
ッチ機構47は、外側回転軸系35を電動機の回転子5
4に噛み合い係合によって結合して該外側回転軸系35
に回転子54の正回転および逆回転の回転力を伝達して
回転させ、または噛み合い係合を解いて該外側回転軸系
35を回り止めするように係止する。
【0028】この噛み合いクラッチ機構47は、電動駆
動装置6の軸方向の全体寸法を小さくするために、環状
の電磁コイル47aを内包する環状の電磁鉄心47bを
前記取り付けねじ42によって電動機ハウジング43の
内側に共締めして取り付け、外側入力軸部35dを取り
巻くように設置する。外側入力軸部35dに形成したセ
レーション35bに軸方向に摺動可能に係合させた絶縁
樹脂製の摺動子47cは、コイルばね47dによって前
記回転子54の噛み合い凹凸部54dに係合するように
押し下げ、前記電磁コイル47aの電磁力によってコイ
ルばね47dの押し下げ力に逆らって摺動子47cを引
き上げることにより噛み合いを解除して電磁鉄心47b
に吸着して回り止める。
【0029】摺動子47cは、前記電磁鉄心47bによ
って吸引する鉄製の吸着子47eを一体的に樹脂成形し
て設け、前記噛み合い凹凸部54dに嵌入して噛み合わ
せる噛み合い突起47fを樹脂成形により一体的に形成
する。
【0030】摺動子47cの吸着子47eを電磁鉄心4
7bに吸着したときに該摺動子47cを係止して回り止め
するために、電磁鉄心47bの吸着面には複数本の放射
状の係止溝47b1を形成し、吸着子47eには前記係
止溝47b1に嵌入する複数本の放射状の係止突条47
e1を形成する。係止溝47b1は、係止突条47e1
を係止する側壁面が奥方向に1〜2度の傾斜で広がるよ
うに形成し、係止突条47e1は、係止溝47b1の側
壁面に当接する側面が先端方向に1〜2度の傾斜で広が
るように形成することにより、噛み合い係合させたとき
に抜け止め方向の分力が発生するようにする。
【0031】電動機ハウジング43の下端は、カバー4
8を嵌着して覆う。そして、このカバー48に回転検出
センサーの回転検出素子(感磁素子)55を取り付け、
この回転検出素子55を前記回転子54の永久磁石54
bの回転軌道に対向させて設置する。
【0032】このような電動駆動装置6は、取り付けベ
ース7を取り付けねじ50によって外槽5の底の外側に
取り付ける。また、この電動駆動装置6の外側は、前記
取り付けねじ50によってこの電動駆動装置6と一緒に
取り付けた外カバー28によって覆うようにする。
【0033】このブラシレス電動機51への給電は、第
1の制御装置17からの指示に従って、第2の制御装置
29によってPWM(パルス幅変調)制御およびPAM
(パルス電圧変調)制御する。PAM(パルス電圧変
調)制御については後で詳述する。
【0034】図6は、電気洗濯機の制御装置である。こ
の制御装置は、第1の制御装置17および第2の制御装
置29からなり、図6は、その具体的内部構成のブロッ
ク図である。この図では全体の制御に関係する制御関係
の構成をせつめいするため、後述の図15で詳述する電
源スイッチ(操作スイッチ)13や第1のリレーや第2
のリレーを省略する。また図16で説明する電源回路を
省略する。
【0035】第1のマイクロコンピュータ(以下主マイ
クロコンピュータと記す)17aおよび第2のマイクロ
コンピュータ(以下補助マイクロコンピュータと記す)2
9hは制御回路を構成し、後述する直流電圧発生回路2
9aからインバータ回路29bへ供給する直流電圧の電圧
値を制御する第1の制御信号を発生する。この第1の制
御信号に基づいてコンデンサcの端子電圧、つまり、イ
ンバータ回路29bへの供給電圧が制御される。上記制
御回路は、第2の制御信号を発生する。第2の制御信号
は、インバータ回路29bの動作を制御し、ブラシレス
電動機51へのパルス幅を制御する。第2の制御信号に
基づきブラシレス電動機51の回転方向(正転と逆転)
も制御される。
【0036】なお、第1の制御装置17および第2の制
御装置29におけるマイクロコンピュータやその他の回
路を動作させるための低圧電源回路および電源スイッチ
13については、図示説明を省略する。
【0037】第1の制御装置17は、主マイクロコンピ
ュータ17aを中心にして構成し、給水電磁弁21と排
水電磁弁23と噛み合いクラッチ機構47の電磁コイル
47aへの給電を制御する半導体交流スイッチング素子
(FLS)で構成した駆動回路17b〜17dと、高周
波ノイズが商用電源回路に漏出するのを防止するライン
フィルタ17eを備える。
【0038】そして、主マイクロコンピュータ17a
は、予め組み込まれた制御処理プログラムに従って、入
力スイッチ群14,水位センサー16からの入力信号を
取り込み、第2の制御装置29と通信し、表示素子群1
5と駆動回路17b〜17dおよびコンデンサへの充電
すなわちコンデンサの端子電圧をを制御する直流電圧制
御回路29cやブラシレス電動機51の給電を行うイン
バータ回路29bを制御する。
【0039】第2の制御装置29は、直流電圧発生回路
29aと3相インバータ回路29bを備え、ブラシレス
電動機51への給電を制御する。すなわち、ブラシレス
電動機51へ供給するパルス電圧または電流の大きさと
時間を制御する。上記大きさは電圧値または電流値であ
る。この実施の形態では電圧が加えられ、これによりブ
ラシレス電動機51に電流が供給される。上記電圧はコ
ンデンサcからインバータ回路29bに供給される電圧
に基づきバルス幅つまり電圧が加えられる時間はインバ
ータ駆動回路29gを介してインバータ回路29bに加
えられる第2の信号によって制御される。インバータ回
路29bに供給される直流電圧は補助マイクロコンピュ
ータ29hからの第1の制御信号により制御される。第
1の制御信号により直流電圧を制御する具体的回路は、
直流電圧制御回路29cと出力電圧フィードバック抵抗
29dと電圧制御抵抗29eとを備えている。
【0040】直流電圧発生回路29aは、コンセント1
502からの商用交流電源を整流して直流電圧を出力す
る整流回路である全波整流ダイオードブリッジDBを備
える。この直流電圧発生回路29aは、コンデンサcの
充電回路として作用する、スイッチングレギュレータの
一種である昇圧形コンバータ回路を内蔵し、スイッチン
グ素子S1のオン期間にリアクトルLに蓄えた電磁エネ
ルギーを該スイッチング素子S1がオフすることによっ
て電圧に変換されて入力電圧に重畳することによりコン
デンサCに昇圧した電圧供給し、電荷を蓄えてる構成で
ある。なお、ダイオードD1は、コンデンサCに蓄えた
電荷の逆流を阻止して直流出力電圧を安定化する。昇圧
量は、スイッチング素子S1のオン/オフ周期に対する
オン時間比によって変化する。全波整流ダイオードブリ
ッジDBによって全波整流して得られる直流電圧は、約
140Vである。この直流電圧発生回路29aは、この
全波整流電圧を約300Vまでの出力電圧の範囲で可変
制御して出力する。スイッチング素子S1としては、I
GBTやGTOのように、自力でオフする機能を備えた
半導体素子が好適である。
【0041】この直流電圧発生回路29aを制御する直
流電圧制御回路29cは、直流電圧発生回路29aの出
力電圧を出力電圧フィードバック抵抗29dと電圧制御
抵抗29eによって分圧して帰還する検出電圧を参照し
て、この検出電圧が所定値となるようにスイッチング素
子S1のオン/オフ時間比を制御する。この実施の形態
においては、前記検出電圧の所定値は、所定の出力電圧
(この実施の形態では155V)のときに得られる検出
電圧に相当する値とした。補助マイクロコンピュータ2
9hからの第2の制御信号により制御される最も低いイ
ンバータ回路29bへの供給電圧は、この実施の形態で
は、約155Vである。ソフト洗いなどを考えると、1
40V〜170Vくらいを最低供給電圧として供給でき
ることが望ましい。
【0042】3相インバータ回路29bは、スイッチン
グ素子S2と逆並列ダイオードD2によって構成した3
相ブリッジ回路を備え、前記直流電圧発生回路29aの
出力電圧を入力として、前記ブラシレス電動機51にお
ける3相の固定子巻線52bに給電する。スイッチング
素子S2には、IGBTやGTOのように、自力でオフ
する機能を備えた半導体素子が好適である。この3相イ
ンバータ回路29bによる給電は、補助マイクロコンピ
ュータ29hの制御の下に、インバータ駆動回路29g
によってスイッチング素子S2をオン/オフ制御するこ
とによって行う。ブラシレス電動機51を静粛に効率良
く運転するためには、正弦波給電が好適である。3相イ
ンバータ回路29gは、正弦波PWM制御によって正弦
波給電を実現し、また、電圧抑制PWM制御によって過
負荷電流の発生を抑制する。
【0043】正弦波PWM制御には、出力電圧Vの実効
値を一定に保つV一定正弦波PWM制御方式と出力電圧
Vと周波数Fの関係を一定値に保つV/F一定正弦波P
WM制御方式がある。V一定正弦波PWM制御方式は3
相インバータ回路29bの入力電圧を最大限に利用した
給電を実現することができ、V/F一定正弦波PWM制
御方式によればブラシレス電動機51に対して効率良い
給電を実現することができる。
【0044】図7は、正弦波PWM制御によるV/F一
定制御の波形図を例示している。V/Fを一定にするた
めに、(a)に示すように正弦波と三角波を対比させ、
三角波を基準にして正弦波のピーク値を変化させたとき
に得られる(b)に示すようなパルス波形列を3相イン
バータ回路29gのスイッチング素子S2のオン/オフ
制御に使用することにより、正弦波近似PWM制御方式
を実現することができる。
【0045】三角波を補助マイクロコンピュータ29h
のインテグレーテッド・タイマ・パルス・ユニット(I
TU)により生成し、正弦波を補助マイクロコンピュー
タ29hの内部データとして作成する。周波数毎の正弦
波の内部データは、三角波のキャリア周波数を高く(例
えば16KHz)するために、その都度演算するのでは
なく、予め周波数毎に演算した結果をテーブルとして保
持させておいて使用するようにする。
【0046】V一定正弦波PWM制御は、三角波と対比
させる正弦波の大きさを、入力電圧に対して最大の出力
電圧が得られるような一定値に設定することにより、入
力電圧を最大限に利用した正弦波給電を実現することが
できる。
【0047】図6で、補助マイクロコンピュータ29h
は、主マイクロコンピュータ17aからの指示に従っ
て、磁極検出素子55からの検出信号に基づいて位置検
出回路29fから出力される回転子54の回転位置信号
を参照して相応する固定子巻線52bに給電するように
インバータ駆動回路29gを制御し、また、電圧制御抵
抗29eを制御して直流電圧発生回路29aの直流出力
電圧を変える制御を実行する。またモータ51の巻線に
流れる電流は電流検出回路205により検出される。
【0048】直流電圧制御回路29cは、前述したよう
に、検出電圧が所定値(出力電圧の155Vに相当)と
なるように直流電圧発生回路29aを制御する。そし
て、所定の出力電圧(155V)で電圧制御抵抗29e
の制御端子の総てを開放状態としたときの検出電圧が所
定値となるように回路定数を設定しておく。従って、補
助マイクロコンピュータ29hが電圧制御抵抗29eの
総ての制御端子を開放状態にすることにより、直流電圧
制御回路29cは所定の出力電圧(155V)が得られ
るように直流電圧可変回路29cを制御する。そして、
出力電圧を上昇させるときには、補助マイクロコンピュ
ータ29hは、電圧制御抵抗29gの任意の制御端子の
短絡(接続)することにより、直流電圧制御回路29c
に帰還する検出電圧を低下させる。このようにすると、
直流電圧制御回路29cは、低下した検出電圧を所定の
検出電圧まで上昇させるように直流電圧発生回路29a
の出力電圧を上昇させる制御を実行する。この実施の形
態においては、電圧制御抵抗29eの制御端子を開閉制
御することにより、直流電圧発生回路29aの出力電圧
が多段階(例えば155V,185V,190V,210
V,230V,270V)に変化するようにした。この実
施の生態では、第1の制御信号は電圧制御抵抗29eの
どの抵抗を開放するかで表わされる。つまり、直流電圧
制御回路29cのバイアス電圧として与えられる。この
変わりにデジタル信号として第1の制御信号を発生させ
る方法でも良い。最終的に半導体スイッチS1のオンオ
フ時間(またはデューティでも良い)が制御され、希望
の電圧がコンデンサCの端子間に現れるようにすれば良
い。
【0049】主マイクロコンピュータ17aは、入力ス
イッチ群14から洗濯開始を指示されると、入力スイッ
チ群14からの指示入力に基づいて手動または自動的に
洗濯モードおよび脱水モードを設定し、設定した洗濯モ
ードおよび脱水モードを行う。洗濯モードは、例えば図
9に示すように、検出工程や洗い工程,濯ぎ工程であ
る。脱水モードは脱水工程である。
【0050】図8は、基本的な洗濯脱水モードにおいて
主マイクロコンピュータ17aが実行する制御処理を示
している。
【0051】ステップ801(布量あるいは布質の検
出)布量あるいは布質の検出を行う。この検出結果は、
洗濯水の給水量および洗濯モードおよび脱水モードでの
いろいろな条件の設定に利用される。先ず、洗濯槽兼脱
水槽2に投入された洗濯物が給水前の乾いた状態にある
ときに、ブラシレス電動機51に給電して拌翼翼4を回
転させ、そのときの負荷抵抗値に基づいて乾布布量を検
出する(図9のs1)。負荷抵抗量の検出は、ブラシレ
ス電動機51の回転速度が安定した状態になったときの
該回転速度を検出して行う。布量が多いときには負荷抵
抗が大きくなって回転速度が低くなることから、予め回
転速度と負荷抵抗(乾布布量)の関係を求めておくこと
により、このときの回転速度から乾布布量を検出するこ
とができる。この乾布布量検出結果は、この実施の形態
では、洗濯水供給量を決めるために使用する。
【0052】次に、電磁給水弁21を開いて洗濯槽兼脱
水槽2(外槽5)内に所定の水位まで給水する。この所
定の水位は、洗濯物を湿潤させるための低水位である。
そして、再びブラシレス電動機51に給電して拌翼翼4
を回転させ、そのときの負荷抵抗値に基づいて第1の湿
潤布量を検出する(図9のs2)。その後、給水によっ
て水位を上昇させて再びブラシレス電動機51に給電し
て拌翼翼4を回転させ、そのときの負荷抵抗値に基づい
て第2の湿潤布量を検出する(図9のs3)。このとき
の水位検出は、水位センサー16から出力される水位検
出信号を監視して行う。
【0053】第1の湿潤布量の検出結果と第2の湿潤布
量検出結果の差に基づいて布質を検出し、洗濯および脱
水モードでの条件を決めるために使用する。この布量あ
るいは布質の検出において撹拌翼4を回転させるために
ブラシレス電動機51に給電するときの直流電圧発生回
路29aの直流出力電圧は、この直流電圧発生回路29
aの最低の出力電圧v1(この実施の形態では155V
とした、図9のt1〜t2)とした。このときのインバ
ータ回路29bへの直流出力電圧は、検出精度を高める
ためには、低い方が有利である。
【0054】原因に、これらの検出時の電動駆動装置6
は、噛み合いクラッチ機構47の電磁コイル47aを付
勢して吸着子47eを電磁吸引することにより、摺動子
47cをコイルばね47dに逆らって引き上げて該摺動子
47cの噛み合い突起47fを電動機の回転子45の噛
み合い凹凸部45c3から切り離し、吸着子47eを電
磁鉄心47bに吸着し、係止突条47e1と係止溝47
b1が係合するこにより外側回転軸系35(洗濯槽兼脱
水槽2)の回転を抑制するように係止する。この状態
で、ブラシレス電動機51の固定子コイル52bに給電
して回転子54を回転させ、内側入力軸部36gから遊
星歯車36iを介して減速した後に内側出力軸部36c
に伝達して撹拌翼4を回転させるようにする。
【0055】検出運転中および次の洗い工程まで(t1
〜t2)図9(M)のように直流電圧発生回路29aの
出力電圧は所定の電圧v1に維持する。最低電圧v1以
上に維持することが良い。
【0056】ステップ802、検出した乾布布量に応じ
て洗濯水位を決定し、決定した洗濯水位まで給水を実行
する。ステップ803、布質および汚れの程度に応じた
洗いモードを設定して洗い工程(図9のt2〜t3)を
実行する。洗いモードは、洗い強度(撹拌翼4や洗濯槽
兼脱水槽2による撹拌強度であり、洗い水流の強さを意
味する)と洗い時間を組み合わせて構成した多様な洗い
モード制御プログラムとして用意しておき、前記布質検
出結果と入力スイッチ群14から入力される汚れの程度
に基づいて自動的に、または入力スイッチ群14からの
指示入力に基づいて、その1つを選択して実行するよう
にする。このことは洗いの水流の強弱を入力することに
もなる。
【0057】この実施の形態では、この洗い強度とし
て、強洗い(大物洗い)A,標準洗いB,中洗い(少負
荷洗い)C,弱洗いDに区分し、更に、この区分を汚れ
の程度に応じて汚れ多めおよび標準のための洗い強度
(A1〜D1)と汚れ少なめのための洗い強度(A2〜
D2)の2種類に分けた洗い強度(洗い水流)区分およ
び更に微弱な微洗い強度(洗い水流)区分Eやドライマ
ーク衣料や繊細な衣料を型崩れしないように洗うのに適
した洗濯槽兼脱水槽2を正逆回転させる洗い強度(洗い
水流)区分Fや布団のような大物を洗うのに適した洗濯
槽兼脱水槽2を一方向に緩やかに回転させる洗い強度
(洗い水流)区分Gを用意した。洗いの強弱により図9
のコンデンサの電圧v2を選択する。水流が強い場合は
弱い場合に比べv2を高くする。また、破線で示すよう
に、一旦v10と強くしその後v11と低くしても良
い。このようにすれば水流の強さを弱めることができ、
更に回転開始時のトルクを上げられる。
【0058】撹拌翼4を正逆回転させる洗い強度区分の
運転では、噛み合いクラッチ機構47の電磁コイル47
aを付勢して摺動子47cを引き上げて該摺動子47c
と回転子45との噛み合いを解き、吸着子47eを電磁
鉄心47bに吸着して係止突条47e1を係止溝47b
1に係合させて外側入力軸部35dを回り止めして洗濯
槽兼脱水槽2を静止状態にし、回転子54を正逆回転す
るように固定子コイル52bに給電することにより、こ
の回転を内側入力軸部36g,遊星歯車36i,内側出力
軸部36cを介して撹拌翼4に伝達する。撹拌翼4の正
転と逆転の間インバータからモータ51への給電は一時
的に停止するが、直流電圧発生回路29aの出力電圧は
ゼロに下げない。9図のv1以上に維持する。この実施
例ではt2〜t3はt1〜t2の検出工程の結果に基づ
く設定値に維持する。こうすることで起動トルクを確保
し易くなる。
【0059】洗濯槽兼脱水槽2を正逆回転させる洗い強
度区分では、噛み合いクラッチ機構47の電磁コイル4
7aを消勢して摺動子47cをコイルばね47dによっ
て押し下げて該摺動子47cの噛み合い突起47fを回
転子54の噛み合い凹凸部54dに嵌入して噛み合わせ
て該回転子54と連結状態にし、回転子54を正逆回転
するように固定子コイル52bに給電することにより、
この回転を外側入力軸部35d,歯車ケース部35e,
外側出力軸部35aを介して洗濯槽兼脱水槽2に伝達す
る。このときは、遊星歯車機構は減速機能を失うので、
撹拌翼4は、洗濯槽兼脱水槽2と同期して一体的に回転
する。この場合はコンデンサの電圧を、撹拌翼4を正逆
回転させる洗い強度区分の運転より高くすることにより
効率を向上できる。ブラシレス電動機51への供給電圧
を高くすることができ、ブラシレス電動機51の回転速
度が高くなっても電流を供給できる効果がある。洗濯槽
兼脱水槽2の正転と逆転の間は3相インバータ回路29
bからブラシレス電動機51への給電は一時的に停止す
るが、直流電圧発生回路29aの出力電圧はゼロに下げ
ない。9図のv1以上に維持する。この実施例ではt2
〜t3はt1〜t2の検出工程の結果に基づく設定値に
維持する。こうすることで起動トルクを確保し易くな
る。
【0060】そして、洗濯槽兼脱水槽2を一方向に連続
回転させて行う洗い強度区分では、噛み合いクラッチ機
構47を噛み合わせた連結状態において、ブラシレス電
動機51を一方向に連続回転させるように固定子コイル
52bに給電する。この状態の直流電圧発生回路29aの
出力電圧は、洗濯水の量に大きな違いがなければ、撹拌
翼4の正逆転時より高くする。また洗濯槽兼脱水槽2を
正逆回転させる洗い強度区分の運転時よりも高くする。
【0061】洗い強度(洗い水流)は、ブラシレス電動
機51の出力トルクと回転時限(給電のオン/オフ時間
比)によって変化する。ブラシレス電動機51の出力ト
ルクの強弱(大小)は、直流電圧発生回路29aの直流
出力電圧の高低制御と3相インバータ回路29bのPW
M制御における正弦波電圧の電圧抑制(ピーク値)制御
によって実現することができる。また、回転時限は、予
め設定した制御プログラムによって制御することができ
る。
【0062】例えば、汚れ多めの強洗いA1では、直流
電圧発生回路29aの直流出力電圧を210Vの一定値
に設定し、3相インバータ回路29bによるブラシレス
電動機51への給電(正弦波PWM)および休止の正逆
回転時限を1.4秒(正回転方向給電)/0.9秒(休
止)/1.4秒(逆回転方向給電)/0.9秒(休止)…
で繰り返すようにする。同様に、汚れ多めの標準洗いB
1では、直流電圧発生回路29aの直流出力電圧を23
0Vの一定値に設定し、3相インバータ回路29bによ
るブラシレス電動機51への給電および休止を1.1秒
(給電)/0.9秒(休止)で繰り返すようにする。ま
た、汚れ多めの中洗いC1では、直流電圧発生回路29
aの直流出力電圧を190Vの一定値に設定し、3相イ
ンバータ回路29bによるブラシレス電動機51への給
電および休止を0.8秒(給電)/1.0秒(休止)で繰り
返すようにする。また、汚れ多めの弱洗いD1では、直
流電圧発生回路29aの直流出力電圧を190Vの一定
値に設定し、3相インバータ回路29bによるブラシレ
ス電動機51への給電および休止を0.5秒(給電)/
0.7秒(休止)で繰り返すようにする。
【0063】これに対して、汚れ少なめの強洗いA2で
は、直流電圧発生回路29aの直流出力電圧を210V
に設定して3相インバータ回路29bによるブラシレス
電動機51への給電を0.3 秒間実行して大きな出力ト
ルクで起動し、引き続いて直流電圧発生回路29aの直
流出力電圧を185Vに下げて1.1 秒間の給電を実行
して小さい出力トルクで回転を継続し、その後、1秒間
休止する制御を正逆回転方向に繰り返すようにする。ま
た、汚れ少なめの標準洗いB2では、直流電圧発生回路
29aの直流出力電圧を210Vに設定して3相インバ
ータ回路29bによるブラシレス電動機51への給電を
0.3 秒実行して大きな出力トルクで起動し、引き続い
て3相インバータ回路29bの正弦波PWM制御に電圧
制限PWM制御を付加することにより、ブラシレス電動機
51に供給する正弦波電圧のピーク値が140Vとなる
ようにした給電を1.5 秒実行して小さい出力トルクで
の回転を継続し、その後、1.0 秒間休止する制御を正
逆回転方向に繰り返すようにする。また、汚れ少なめ中
洗いC2では、直流電圧発生回路29aの直流出力電圧
を210Vに設定して3相インバータ回路29bによる
ブラシレス電動機51への給電を0.3 秒実行して大き
な出力トルクで起動し、引き続いて3相インバータ回路
29bの正弦波PWM制御に電圧制限PWM制御を付加
することにより、ブラシレス電動機51に供給する正弦
波電圧のピーク値が115Vとなるようにした給電を
1.5 秒実行して小さい出力トルクでの回転を継続し、
その後、1.0 秒間休止する制御を正逆回転方向に繰り
返すようにする。そして、汚れ少なめ弱洗いD2では、
直流電圧発生回路29aの直流出力電圧を210Vに設
定して3相インバータ回路29bによるブラシレス電動
機51への給電を0.3秒実行して大きな出力トルクで
起動し、引き続いて3相インバータ回路29bの正弦波
PWM制御に電圧制限PWM制御を付加することによ
り、ブラシレス電動機51に供給する正弦波電圧のピー
ク値が90Vとなるようにした給電を1.5秒実行して
小さい出力トルクでの回転を継続し、その後、1.0 秒
間休止する制御を正逆回転方向に繰り返すようにする。
【0064】このようにブラシレス電動機51への給電
の途中で電圧を低下させる制御によれば、撹拌翼4を大
きなトルクで確実に回転するように起動し、その後は洗
濯物に作用する撹拌力を小さくして布傷みを軽減する効
果が得られる。
【0065】また、微洗いEでは、直流電圧発生回路2
9aの直流出力電圧を190Vの一定値に設定し、3相
インバータ回路29bによるブラシレス電動機51への
給電および休止を0.5秒(給電)/1.0秒(休止)で
繰り返すようにする。
【0066】また、洗濯槽兼脱水槽2を正逆回転させる
洗い強度区分Fでは、例えば、直流電圧発生回路29a
の直流出力電圧を155Vに設定して3相インバータ回
路29bによる正弦波PWM制御に電圧制限PWM制御
を付加することにより、ブラシレス電動機51に供給す
る正弦波電圧のピーク値が80Vとなるようにした給電
を6秒実行して小さい出力トルクで緩やかな回転を継続
し、その後、3.0秒休止する制御を正逆回転方向に繰
り返す槽回転洗いF1と、4秒給電して3秒休止する槽
回転洗いF2と、3秒給電して2秒休止する槽回転洗い
F3を行うようにした。
【0067】また、洗濯槽兼脱水槽2を一方向に連続回
転させて行う洗い強度区分Gでは、例えば、直流電圧発
生回路29aの直流出力電圧を155Vに設定して3相
インバータ回路29bによる正弦波PWM制御に電圧制
限PWM制御を付加することにより、ブラシレス電動機
51に供給する正弦波電圧のピーク値が35Vとなるよ
うにした給電を6秒実行して小さい出力トルクで緩やか
な回転を継続し、その後、6.0秒休止する制御を一方
向に繰り返す槽回転洗いを用意した。
【0068】そして、洗いモードは、汚れの程度と前述
した洗い強度と洗い時間の組み合わせて各汚れの程度に
対して各7段階に設定し、その1つを選択して実行する
ようにした。入力スイッチ群14によって自動選択が指
示入力されているときには、入力スイッチ群14からの
指示入力に従った設定または汚れ検出に基づいて設定さ
れた汚れの程度(汚れ多め,標準,少なめ)と布質検出
結果に基づいて自動的に選択し、入力スイッチ群14か
ら手動選択が指示入力されているときには、その指示入
力に基づいて手動選択するようにするようにする。
【0069】第1の洗いモード群M1は、汚れ多めの洗
濯物の洗いモード群であって、例えば、強洗いA1で1
5分間洗う洗いモードM11と、強洗いA1で12分間
洗う洗いモードM12と、標準洗いB1で12分間洗う
洗いモードM13と、標準洗いB1で10分間洗う洗い
モードM14と、中洗いC1で8分間洗う洗いモードM
15と、弱洗いD1で6分間洗う洗いモードM16と、
微洗いEで6分間洗う洗いモードM17の7段階を用意
した。
【0070】第2の洗いモード群M2は、標準汚れの洗
濯物の洗いモード群であって、例えば、強洗いA1で1
0分間洗う洗いモードM21と、強洗いA1で6分間洗
う洗いモードM22と、標準洗いB1で6分間洗う洗い
モードM23と、標準洗いB1で5分間洗う洗いモード
M24と、中洗いC1で5分間洗う洗いモードM25と、
弱洗いD1で4分間洗う洗いモードM26と、微洗いE
で3分間洗う洗いモードM27の7段階を用意した。
【0071】第3の洗いモード群M3は、複数の洗い強
度を組み合わせて各洗いモードを構成した汚れ少なめの
洗濯物の洗いモード群であって、例えば、強洗いA2で
5分間洗い、その後、槽回転洗いF2で1分30秒間洗
い、更に、標準洗いB2で4分間洗い、そして、槽回転
洗いF2で1分30秒間洗う洗いモードM31と、強洗
いA2で4分間洗い、その後、槽回転洗いF2で1分3
0秒間洗い、更に、標準洗いB2で3分間洗い、そし
て、槽回転洗いF2で1分30秒間洗う洗いモードM3
2と、標準洗いB2で4分間洗い、その後、槽回転洗い
F2で1分30秒間洗い、更に、標準洗いB2で3分間
洗い、そして、槽回転洗いF2で1分30秒間洗う洗い
モードM33と、中洗いC2で4分間洗い、その後、槽
回転洗いF2で1分30秒間洗い、更に、標準洗いB2
で3分間洗い、そして、槽回転洗いF2で1分30秒間
洗う洗いモードM34と、中洗いC2で4分間洗い、そ
の後、槽回転洗いF1で1分30秒間洗い、更に、標準
洗いB2で2分間洗い、そして、槽回転洗いF1で1分
30秒間洗う洗いモードM35と、弱洗いD2で4分間
洗い、その後、槽回転洗いF1で1分30秒間洗い、更
に、弱洗いD2で2分間洗い、そして、槽回転洗いF1
で1分30秒間洗う洗いモードM36と、弱洗いD2で
2分間洗い、その後、槽回転洗いF1で1分30秒間洗
い、更に、弱洗いD2で1分間洗い、そして、槽回転洗
いF1で1分30秒間洗う洗いモードM36の7段階を
用意した。
【0072】これらの各洗いモードは、水道水のような
冷水を使用する洗い工程における制御仕様であるので、
風呂残り水のような温水を使用する洗い工程において
は、比較的弱い洗い強度と短い洗い時間に変更すること
ができる。
【0073】このような洗い工程は、主マイクロコンピ
ュータ17aが布質検出結果または入力スイッチ群14
によって設定された洗いモードに応じて選択的に決定
し、そのモード制御プログラムに従って、直流電圧発生
回路29aと3相インバータ回路29bと噛み合いクラ
ッチ機構47を制御することによって実行する。洗い工
程での直流電圧発生回路29aからインバータ回路29
bへの供給電圧の一例は図9(M)に示す通りである。
【0074】ステップ804、濯ぎ工程を実行する(図
9のt3〜t13)。この濯ぎ工程は、注水濯ぎ運転と
溜め濯ぎ運転を組み合わせて実行するようにすると良
い。また、濯ぎ効率を高めるために、排水時には短時間
の弱い脱水(濯ぎ脱水)運転を組み合わせると良い。更
に、濯ぎ中に洗濯槽兼脱水槽2を緩速回転させながら注
水することにより、汚れた洗濯水の放出を促進させる注
水濯ぎ運転を併用することも有効である。
【0075】この濯ぎ脱水運転は、布質と汚れの程度に
よって脱水力を変えるように制御する。例えば、汚れ多
めと標準の洗濯物に対しては、洗濯槽兼脱水槽2の回転
速度を900rpm で脱水運転するようにするが、回転速
度の立ち上げ方と運転時間(起動からの合計時間)を布
質によって変えることができるようにする。具体的に
は、比較的緩やかに立ち上げるように4分間運転する第
1の濯ぎ脱水モードと、比較的急速に立ち上げるように
2分40秒間運転する第2の濯ぎ脱水モードと、中速領
域(200〜330rpm )を更に急峻に立ち上げるよう
に2分30秒間運転する第3の濯ぎ脱水モードと、中速
領域を更に急峻に立ち上げるように2分20秒間運転す
る第4の濯ぎ脱水モードと、低速領域(0〜130rpm
)と中速領域を比較的緩やかに立ち上げるようにして
3分10秒間運転する第5の濯ぎ脱水モードと、中速領
域を緩やかにしてその他の領域を比較的急峻に立ち上げ
るように2分30秒間運転する第6の濯ぎ脱水を用意し
た。
【0076】そして、汚れ少なめの洗濯物の濯ぎ脱水モ
ードは、前述した洗濯槽兼脱水槽2の回転速度をやや低
め(800rpm 程度)に変更して構成するようにする。
【0077】これらの各濯ぎ脱水モードは、前記洗い工
程における各洗いモードに連動させてその1つを選択し
て実行するようにする。
【0078】このような回転速度の立ち上げ特性の制御
は、直流電圧発生回路29aの直流出力電圧と3相イン
バータ回路29bを主マイクロコンピュータ17aから
の指示に従って補助マイクロコンピュータ29hによっ
て制御してブラシレス電動機51の出力トルクを変える
ことによって実現する。補助マイクロコンピュータ29
hは、ブラシレス電動機561の高トルク出力を可能に
するために比較的高めの一定電圧(250V以上、この
実施の形態では270Vにした)を出力するように直流
電圧発生回路29aを制御し、回転速度の立ち上がり特
性が前述したような特性となるように3相インバータ回
路29bを回転速度フィートバック制御を行う。洗濯槽
兼脱水槽2は、ブラシレス電動機51の回転速度と同一
回転速度となるように駆動されるので、ブラシレス電動
機51の回転速度を位置検出回路29fから出力される
回転位置信号に基づいて認識して該ブラシレス電動機5
1の速度制御を行うことにより、洗濯槽兼脱水槽2の回
転速度制御を実現することができる。脱水運転での直流
電圧発生回路29aからインバータ回路29bへの供給
電圧は200V以上の電圧を始めt4に与えることが望
ましい。あるいは脱水運転時においては、前記コンデン
サの電圧を電圧v0より高い値に維持し、前記3相イン
バータ回路29bの制御によってブラシレス電動機51
の回転速度の上昇特性を制御することが望ましい。ここ
で前記電圧v0は、前記直流電圧発生回路29aがすす
ぎ工程(図9t3〜t13)で直流電圧を出力している
状態での最低のコンデンサ電圧をv1、前記すすぎ工程
での最高のコンデンサ電圧をv2としたとき、v0=v
1+(v2−v1)/2としてあらわされる。
【0079】ステップ805、すすぎ工程の後の脱水工
程、すなわち最終脱水工程(t13〜t14)を実行す
る。この脱水工程は、前述した洗い工程および濯ぎ工程
と同様に、布質と汚れの程度に応じて脱水力を変えるよ
うに制御する。すすぎの後の脱水は、洗濯物の皺の発生
に大きく影響する。従って、皺の発生が可及的に少なく
なるように脱水制御することが望ましい。脱水力は、洗
濯槽兼脱水槽2の回転速度と運転時間によって決まる。
皺の発生が少ない脱水運転を可能にするために、この実
施の形態においては、布質に応じて選択的に実行可能な
複数の脱水モードを用意した。
【0080】この実施の形態では、各脱水モードは、洗
濯槽兼脱水槽2の回転速度を900rpm に設定し、立ち
上げ方と運転時間(起動からの合計時間)を変えて構成
した。
【0081】この脱水モード(すすぎ工程の後の脱水モ
ード)は、低速領域(0〜130rpm)を緩やかに立ち上げ
てその後は比較的急峻に立ち上げて9分間運転する第1
の脱水モードと、同様に立ち上げて8分間運転する第2
の脱水モードと、同様に立ち上げて7分間運転する第3
の脱水モードと、低速領域(0〜130rpm )を比較的
急峻に立ち上げて6分間運転する第4の脱水モードと、
同様に立ち上げて5分間運転する第5の脱水モードと、
同様に立ち上げて4分間運転する第6の脱水モードと、
同様に立ち上げて3分間運転する第7の脱水モードを用
意した。
【0082】この脱水モードにおける回転速度制御も、
前述した濯ぎ脱水工程における回転速度制御と同様に、
ブラシレス電動機561の高トルク出力を可能にするた
めに比較的高めの一定電圧(250V以上、この実施の
形態では270Vにした)を出力するように直流電圧発
生回路29aを制御し、回転速度の立ち上がり特性が前
述したような特性となるように3相インバータ回路29
bを回転速度フィートバック制御を行う。
【0083】主マイクロコンピュータ17aは、これら
の各ステップにおいて、設定状態および工程進行状態を
表示素子群15を制御して表示し、異常が発生したとき
や洗濯終了時には、ブザーを鳴動させて報知するように
する。
【0084】比較的小型のブラシレス電動機51によっ
て前述したような各種の最適な回転速度特性を得るため
に、比較的強い回転駆動力や高回転速度を必要とすると
きには、直流電圧発生回路29aの直流出力電圧(コン
デンサCの端子電圧)を上昇させて比較的高い電圧の一
定値に維持し、比較的弱い回転駆動力や低回転速度を必
要とするときには、直流電圧発生回路29aの直流出力
電圧を比較的低い一定値に維持した状態で3相インバー
タ回路29bによって電圧抑制PWM制御を実行するよ
うにした。脱水運転ではインバータ回路29bへ直流電
圧発生回路29aから供給する電圧つまり19図(M)の
電圧V6を起動時に200V以上にすることが望まし
い。あるいは脱水工程での脱水運転時においては、前記
コンデンサの電圧を電圧v0より高い値に維持し、前記
インバータ回路の制御によってブラシレス電動機の回転
速度の上昇特性を制御することが望ましい。ここで前記
電圧v0は、前記直流電圧発生回路がすすぎ工程あるい
は脱水工程(図9t3〜t14)で直流電圧を出力している
状態での最低のコンデンサ電圧をv1、前記すすぎ工程
での最高のコンデンサ電圧をv2としたとき、v0=v
1+(v2−v1)/2としてあらわされる。
【0085】図9は、このような運転制御のために好都
合な直流電圧発生回路29aの直流出力電圧(コンデン
サcの端子電圧)の制御特性の概略を示している。図で
t1は洗濯機の電源スイッチの投入時である。この時点
から直流電圧発生回路29aは所定の直流電圧の供給を
開始する。またt15で電源が切られるまで直流電圧発
生回路29aは所定の直流電圧の供給を維持する。この
ようにすることでそれぞれの運転での起動をスムーズに
できる。また直流電圧発生回路29aの出力を他の操作
機器や駆動機器への供給を可能にし、また制御装置への
供給を可能にする。
【0086】布量あるいは布質を検出するために撹拌翼
4を回転駆動するとき(t1〜t2)のコンデンサ電圧
は、直流電圧発生回路29aの電圧制御範囲の最低電圧
v1(この実施の形態では155Vに設定した)にして
一定値に維持する。そして、撹拌翼4を比較的低い回転
速度n1での回転駆動を3回(乾布布量検出s1,第1
の湿潤布量検出s2,第2の湿潤布量検出)行う。
【0087】洗い工程(t2〜t3)においては、コン
デンサ電圧を比較的高めの電圧v2に昇圧して一定値に
維持する。この洗い工程での撹拌翼4の回転速度n2
は、検出運転のときよりも高めとなる。そして、布質や
汚れの程度に応じて多様に変化させるために、必要に応
じて、v10,v11のように変化させる。この実施の
形態では、185V〜230Vに設定した。このように
高い電圧を使用することにより、多様な撹拌強度の駆動
制御が容易になる。
【0088】濯ぎ工程においては、排水時(t3〜t
4)には、コンデンサ電圧を最低電圧v1に戻し、洗濯
槽兼脱水槽2を回転駆動して洗濯水を脱水するとき(t
4〜t5)に、最高電圧v3に昇圧して一定値に維持す
る。このときには、洗濯槽兼脱水槽2を高回転速度n3
で駆動する。洗濯槽兼脱水槽2を円滑に加速制御するた
めに、必要に応じて、中電圧v12を経て段階的に昇圧
するようにしても良い。この実施の形態では、最高電圧
v3を270Vに設定した。このような高電圧は、慣性
負荷の大きい洗濯槽兼脱水槽2を駆動制御するために好
適である。
【0089】その後、洗濯槽兼脱水槽2を回転させなが
ら注水濯ぎを行うとき(t6〜t7)には、コンデンサ電
圧を最高値v4の一定値に維持し、3相インバータ回路
29bによって洗濯槽兼脱水槽2と撹拌翼4を緩速回転
(n4)させる制御を行う。
【0090】撹拌翼4を緩速回転(n5,n6)させて
濯ぎを行うとき(t8〜t10)には、コンデンサ電圧
を最低電圧v1に戻し、必要に応じて、高めの電圧v1
3に昇圧する。
【0091】次の脱水(t11〜t12)においては、
撹拌翼4および洗濯槽兼脱水槽2を高速回転(n7)さ
せるために、電圧を最高値v5まで昇圧する。
【0092】t12〜t13の間では、前述したような
制御をN回繰り返す。
【0093】すすぎ工程の後の脱水工程すなわち最終脱
水工程(t13〜t14)では、撹拌翼4および洗濯槽
兼脱水槽2を高速回転(n8)させるために、電圧を最
高値v6まで昇圧する。
【0094】そして、最終脱水工程終了後(t15)に
直流電圧発生回路29aは、直流電圧出力を停止する。
【0095】上述した実施の形態では、駆動電動機とし
てブラシレス電動機を使用したがその他の方式の電動機
を使用することも可能である。また、3相インバータ回
路は、その他のインバータ回路に変更することも可能で
ある。
【0096】以上のようにこの実施の形態では、電動駆
動装置におけるインバータ駆動の電動機に対して商用交
流電圧を整流および昇圧して給電するようにしたので、
電動機の出力特性を効果的に活用することにより小型の
電動機によって効率良い洗濯あるいは脱水工程を実現す
ることができる。
【0097】従って、洗濯物の量,質,汚れの形態等に
応じて木目細かな洗濯および脱水工程を実現することが
でき、多様な洗濯および脱水運転を可能にした電気洗濯
機を提供することができる。
【0098】図10は、例えば洗濯機の脱水運転時を例
としたモータ51(この図ではブラシレスモータ)のベ
クトル制御の説明図である。図でモータ51の等価回路
を考えた状態での複素数平面での実軸をd軸、虚軸をq
軸で示す。またViはインバータ回路29bからモータ
51へ供給される電圧のベクトルを示し、その位相をδ
で示す。電圧Viは図7の(a)に示す交流電圧であ
る。電流Im(ベクトル)はモータ51に流れる電流を示
す。電流Imは例えば抵抗205で測定される。E0は
モータ51の誘起電圧であり、電圧V1は図から分かる
通り、誘起電圧E0と、モータ電流Imによるモータの
抵抗成分rの電圧ベクトルr・Imと、モータのリアク
タンス成分による電圧ベクトルωr・L・Imとのベク
トル和の関係となる。
【0099】モータ51のトルクを効率的に発生するに
は電流Imのベクトルがq軸上に来ることが望ましい。
従って脱水運転で洗濯機の脱水槽2の回転速度を効率的
に上げるためには、モータ電流Imのベクトルをq軸上
に来るように電圧Vi及び電圧Viの位相δを制御す
る。脱水運転を例に説明したが、その他の運転での攪拌
翼4及び脱水槽2の回転駆動で効率良くトルクを発生す
るには同じ考え方で制御すれば良い。なお上記ωrは回
転角速度であり、誘起電圧E0はモータの回転速度すな
わちωrに比例して大きくなる。
【0100】次に、脱水運転で洗濯糟を高速回転させた
後のブレーキ制御を例として、減速運転の説明を行う。
図11はモータ51に減速力を発生する時の運転状態を
示すベクトル図である。減速状態としてここでは、例え
ば、脱水槽2が高速回転している状態を考える。洗濯物
を入れた状態の脱水槽2は大きな質量を持つので高速回
転している脱水槽は高い運動エネルギーを持っている。
この脱水槽を急速に減速するには上記運動エネルギーを
急速に消費することが必要である。図11で説明する制
御方法ではモータの発熱として消費する。洗濯機はそも
そも水を使用するのでモータの熱を洗濯機本体などモー
タの周囲に逃せば上記熱エネルギーは容易に吸収でき、
異常を生じる高温状態を引き起こすことはない。すなわ
ち洗濯機では脱水槽の減速など一時的なエネルギーを熱
変換しても十分にその熱エネルギーは吸収できる。
【0101】本実施例の如くインバータへの供給電圧を
制御する方式では、脱水運転の如くモータが高速回転し
ている場合あるいはモータ負荷が大きい場合は、コンデ
ンサCの端子電圧すなわちインバータ回路29bへの供
給電圧は高く設定されていることが考えられる。この場
合モータ51の誘起電圧E0を電源側に戻して誘起電圧
E0を消費させるとインバータ回路29bの電圧あるい
はコンデンサCの端子電圧が高くなり、これらの回路に
使用されている部品の耐電圧を高くすることが必要とな
る。またコンデンサCの電圧を利用して他の装置の電源
電圧を発生している場合には、それらの装置への悪影響
が生じないための対策が必要となる。これらのことから
誘起電圧E0の電源側への戻りを少なくし、電圧の上昇
をできるだけ押さえることが望ましい。これらのことも
考慮し、この実施の形態では熱としてできるだけ消費
し、電源側であるインバータへの発電エネルギーの戻し
を押さえるようにしている。
【0102】図11で、モータ51を減速するには上述
の通り、誘起電圧E0に基づく電力を消費することが必
要である。このためインバータ回路29bからモータ5
1に供給される電圧Viと位相δを制御し、電圧Viの
q軸成分Vqが誘起電圧E0に近い電圧で逆位相になる
状態にする。ここで電圧Viは、モータの回転速度ωr
(すなわちN)およびこれに基づく誘起電圧E0から推
定できるので、これらを基に予め電圧Viの値を定めて
おき、減速運転でこの予め定めた電圧Viを供給する。
【0103】上記電圧Viは先に延べた通り、インバー
タによるPWM制御に基づきモータ51に供給される電
圧である。例えば脱水運転での減速では図9に示す如
く、コンデンサCからインバータに供給する電圧は脱水
のためのモータを加速しているときの電圧(図9のV
6)より低い電圧値(図9のV1)に制御する。インバ
ータのPWM制御のため、次に電圧Viのq軸成分がマ
イナスE0(ベクトル)となるように位相δと電圧Vi
を定める。これに基づきインバータ回路が制御される。
すなわち図7の(B)の制御パルスを発生してインバー
タを制御し、上記位相δを有する電圧Vi(図7のaに
示す交流電圧波形)をモータに供給する。
【0104】但し電圧Viを一定に制御するとモータ電
流Imが異常に高くなる可能性がある。従って電圧Vi
は一定でないことが望ましい。例えばモータ電流Imを
測定し、直接測定できない場合測定された電流からIm
を推定し、あるいは測定した電流値をImとみなして、
電圧Viを制御する。すなわち予定値より上記測定Im
が多い場合、電圧Viを減少させまた少ない場合電圧V
iを増やすように制御する。
【0105】図13は位相δの予め定めた値を記憶する
メモリのデータの状態を示す。Nはモータ51の回転速
度で、例えば100rpm 刻みで1000rpm までのテー
ブルとなっている。上記テーブルの刻みは制御精度で決
まる。刻みを粗くして制御精度が低下させると上記誘起
電圧E0と電圧Viのq軸成分Vqとの違いが大きくな
り、モータの端子間電圧の上昇や減速制御がきき難いな
どの影響が出る。電圧Vqを誘起電圧E0と同じ電圧に
する(ベクトルは逆方向)ことは理想であるが、現実に
は困難である。従って好ましくは誘起電圧E0に対し7
5%から125%の範囲に制御すれば良い。また厳密に
はモータの回転速度Nとωrとは異なるかもしれない
が、Nはωrと同じとみて制御しても問題はない。位相
δ1から位相δ10はモータ51の回転速度Nをパラメ
ータとした位相δの値を示す。モータ51の回転速度N
が定まると誘起電圧E0が定まり、電圧Viおよび位相
δが定まるので位相δを予めデータとして記録しておけ
ばこのデータを読み出すことで減速制御を行うことがで
きる。すなわち記録しておいた位相δを使用してインバ
ータを制御すれば、電圧Viの成分Vqが誘起電圧E0
の大きさと近い値になる。
【0106】図12は、図11の状態から更に減速した
状態でのベクトル図を示す。図11との相違は誘起電圧
E0が小さくなっていることである。誘起電圧E0はモ
ータの回転速度に比例するのでモータの回転速度が減少
すると誘起電圧E0は当然小さくなる。モータ電流Im
を小さくするとエネルギーの消費が少なくなり、ブレー
キがきかなくなる。従ってImが流れるように電圧Vi
を決定する。
【0107】図11と図12で、位相δの制御により、
誘起電圧E0の電圧より電圧Vqの電圧を小さくすると
ブレーキ力が大きくなり、早く減速できる。しかしモー
タから電源側への電力の戻し、つまりインバータ側の直
流供給端子の電圧(コンデンサC)の電圧は上昇する。
一方誘起電圧E0より電圧Vqを大きくすると上記直流
電圧の上昇を押さえられるが、ブレーキ力が低下する。
従って位相δを制御し、誘起電圧E0と電圧Vqの大き
さの関係を最適に選択し、ブレーキ力と発生電圧との関
係を最適に選択できる。
【0108】誘起電圧E0と電圧Vqとの関係を、上
述の通り、誘起電圧E0と電圧Vqとの大きさが等しく
なるように位相δを制御することで、ブレーキ力と直流
電圧との関係を制御できる。またたの方法として、モー
タの回転速度が低い状態では上記直流電圧が高電圧とな
る心配が少なくなるので、低速でのブレーキ力を大きく
するため、電圧Vqを誘起電圧E0より小さ目で制御
するようにしても良い。例えば最高回転速度が1000
rpm とすると、少なくとも最高回転速度の半分の500
rpm 以下では、あるいは約3分の1の300rpm 以下で
は誘起電圧E0が電圧Vqより少し大きくなるように位
相δを制御する。例えば、比(誘起電圧E0/電圧V
q)を1以上〜1.25の間に入れることでブレーキ力
を大きくできる。上記の制御を高速回転時にまた上記
の制御を低速回転時にというふうに、とを組合せ
ても良い。
【0109】図14はブレーキ制御の動作を示すフロー
である。ステップS142でモータ51の回転子の位置
と回転速度Nをセンサ55の出力に基づき検知する。ま
たステップS144でモータ51の電流Imを検知す
る。この電流Imが以上に高くならないように電圧Vi
をステップS146で決める。上述の如く、Imが所定
値より大きいとき電圧Viを下げ、電流Imが所定値よ
り低い場合電圧Viを増やすようにして電圧Viをステ
ップS142で決定する。次に位相δをステップS14
2で決める。例えば電圧Viのq軸成分が誘起電圧E0
と大きさが等しくなるような(ベクトルは逆向き)位相
δを演算する。電圧Vqが誘起電圧E0に大きさが等し
いとするのは一つの制御条件で、他の条件も上述の如く
考えられる。演算を簡単にするため上記条件を予め考慮
した値を読み出して決定することができる。この時パラ
メータとして例えば回転速度Nが使用できる。ステップ
S150で電圧Viと位相δに基づき図7(b)のパルスを
インバータに供給し、モータ51を制御する。
【0110】上記実施例によれば、ブレーキ力を制御し
つつモータからの発生電圧を危険な値を超えないように
制御できる。結果としてインバータやその他の回路部品
の電圧耐圧を比較的低く押さえることができる。この結
果安価および信頼性の向上につながる。
【0111】モータは熱を発生するが洗濯機は熱を吸収
する環境がととのっており、熱を吸収できる。このため
高い直流電圧の発生を押さえられ信頼性の向上につなが
る。また水の使用を想定した洗濯機で電圧に対する信頼
性を高めることができる。図15は図6の電源部分の詳
細回路を示す。図1に示す操作パネルの電源スイッチ1
3が操作されると、電源コンセント1502からヒュー
ズ1504,抵抗1508,電源スイッチ13のNO端子と
C端子,ノイズカット用ラインフィルタ17e,直流電
圧発生回路1512の一方の入力端子,直流電圧発生回
路1512の他方の入力端子,上記ラインフィルタの他方の
端子,電源コンセント1502からなる閉回路ができ、
直流電圧発生回路1512に商用電源である交流電圧が
供給される。直流電圧発生回路1512はメインマイク
ロコンピュータ17aの電源電圧(この実施例では5ボ
ルト)を出力する。直流電圧発生回路1512からの電
源電圧の供給でメインマイクロコンピュータ17aが立
ち上がり、メインマイクロコンピュータ17aが第1の
リレー1520そして第2のリレー1522を動作させ、そ
れぞれ接続状態にする。第1のリレー1520は電源ス
イッチ13の端子NOと端子Cの回路に対し並列回路を
構成する。また第1のリレー1520と第2のリレー1
522はラインフィルタ17eに対し、電気的接続で前
段および後段の関係になっている。第2のリレー152
2がラインフィルタ17eの後段にあるので、第2のリ
レー1522の接続で色々の機器が一斉の立ち上がって
もノイズがラインフィルタ17eの前段側に行くのを押
さえることができる。
【0112】電源スイッチ13の操作により、端子NO
と端子Cの回路が接続するが、電源スイッチ13の操作
が終わると端子Cと端子NCが接続状態となり、メイン
マイクロコンピュータ17aの入力端子1548にハイ
レベルの信号が供給される。次に再び電源スイッチ13
が操作されると端子NCは開放状態となり、メインマイ
クロコンピュータ17aの入力端子1548はローレベ
ルとなる。このような入力端子1548の入力信号の状
態変化から洗濯機の電源が遮断されたとして第2のリレ
ー1522をまず遮断し、その後遅れて第1のリレー1
520を遮断し、洗濯機は運転を停止する。
【0113】この実施例では電源スイッチ13の動作で
先ずメインマイクロコンピュータ17aを立ち上げ、そ
の後インバータ回路29bや直流電圧発生回路29a、
その他の操作機器や駆動機器(アクチェータ)に電源を
供給するようにしている。その理由はインバータ回路や
直流電圧発生回路29a,アクチェータ21や23や4
7a,インバータ駆動回路29gが制御用マイクロコン
ピュータと同時に動作を開始すると誤動作の危険があ
る。また洗濯機のモータを駆動するインバータ回路は直
流電圧で駆動される。この直流電圧はコンデンサ(この
実施例のCに相当)に充電され、このコンデンサから供
給される。この直流電圧発生回路の入力インピーダンス
は電源立ち上げ時は低く、一時的に電源電圧を下げる可
能性がある。メインマイクロコンピュータ17aへ供給
される電源電圧が不安定となり、メインマイクロコンピ
ュータ17aの立ち上げを遅らせる可能性を持つ。第2
のリレー1522の接続を遅らせることでこれらを防止
できる。
【0114】本実施例で説明すると、ライン1532と
1534は内部電源ラインであり、図6の直流電圧発生
回路29aの入力端につながっている。従って内部電源
ライン1532と1534から直流電圧発生回路29a
の整流回路DBに交流電圧が供給される。電源スイッチ
13の操作で内部電源ライン1532は電源コンセント
1502に接続するが、第2のリレー1522が動作す
るまで内部電源ライン1534は電源コンセント150
2に接続させない。マイコン出力1544により第2の
リレー1522が接続するように駆動されると始めて内
部電源ライン1534は電源コンセント1502に接続
され、直流電圧発生回路29aやインバータ回路29
b,補助マイコン29h,インバータ駆動回路29g,
位置検出回路29f,直流電圧制御回路29c,その他
給水電磁弁21,排水電磁弁23,クラッチの電磁弁4
7a,洗濯機の蓋のロック機構(図示省略)なども第2
のリレー1522が動作した後電源が供給される。イン
バータ回路29bおよびインバータ駆動回路29gは電
源投入時に回路のコンデンサなどへの充電電流が流れ
る。このため電源電圧が一時的に低下し不安定になる可
能性がある。インバータおよびそのインバータ駆動回路
29gに電源が供給されて制御回路が不安定では危険で
ある。このため先ず主マイクロコンピュータ17aを正
常の立ち上げその上でインバータ回路29bおよびイン
バータ駆動回路29gその他の電磁弁に電源を供給する
ようにしている。
【0115】内部電源ライン1532と1534には直
流電圧発生回路29aが接続され、この直流電圧発生回
路29aにはコンデンサCが接続されている。このため
上記Cの充電電流が多く、逆に抵抗値が一時的に低くな
ると考えても良い、電源電圧を一時的に下げる作用をす
る。この実施例ではコンデンサCの端子電圧は洗濯機の
運転で変更されるが、変更しない単なるPWM制御であ
ってもコンデンサCがインバータの入力側に必要であ
る。従って主マイクロコンピュータ17aを立ち上げて
からCの充電を開始することが望ましい。またとくに水
道の水を制御する給水電磁弁21は誤動作すると洗濯槽
に給水され、図9に示す布量や布質の検知ができなくな
る。このため、給水電磁弁21は主マイクロコンピュー
タ17aを立ち上げた後電源を供給する方が良い。図6
あるいは図15で17b,17c,17dはトライアッ
クであり、主マイクロコンピュータ17aの出力154
6の信号で動作する。
【0116】なお直流電圧発生回路1512の直流電圧
(本ケースでは5ボルト)供給端子にはコンデンサ15
16が設けられており、主マイクロコンピュータ17a
が立ち上がった後第2のリレー1522の動作で電源電
圧が上記理由により一時的に低下しても主マイクロコン
ピュータ17aの動作が乱れることがない。
【0117】主マイクロコンピュータ17aを動作させ
てから上記アクチェータ21,23,47cや直流電圧
発生回路29aなどへの電源供給までの遅延は50ミリ
セック(msec)以上、できたら100ミリセック(mse
c)程度あるいはそれ以上の遅延が望ましい。
【0118】また電源スイッチ13の操作で洗濯機が運
転を終了する場合、第2のリレー1522を遮断してか
ら第1のリレー1520を遮断する。この場合もコンデ
ンサCの電圧が減少してから第1のリレー1520を遮
断することが望ましい。各アクチェータやインバータ駆
動回路の供給直流電圧は15ボルトであり、この15ボ
ルトを供給する直流電源回路は25ボルト程度まで入力
電圧が低下しても動作する。従って例えばコンデンサC
の電圧が25ボルトくらいに低下した後1520を切る
ようにするとさらに安全性が向上する。
【0119】直流電圧発生回路1512は主マイクロコ
ンピュータ17aの電源電圧を供給する第1の出力端子
の他にリレーの電源を供給する第2の出力端子1518
を有し、第1のリレー1520や第2のリレー1522
にこの端子から電源を供給している。
【0120】主マイクロコンピュータ17aには電源端
子1524が設けられたてる。この電源端子には図16
に示す、第2の電源電圧発生回路1602と1604と
の内の電源電圧発生回路1604の5ボルト電源出力端
子1624から主マイクロコンピュータ17aのための
電源電圧が供給される。
【0121】図16の回路は次のように動作する。直流
電圧発生回路29aの出力であるインバータ回路29b
への供給電圧がダイオード1612を介してコンデンサ
1614に供給される。コンデンサ1614の電圧は第2の
電源電圧発生回路1602と1604の電源として使用
される。この実施例では電源電圧発生回路1602と1
604とはコンデンサ1614に対し並列接続ではな
く、直列接続としている。並列接続でも良いが、直列接
続の方がインバータ回路29bのスイッチング動作によ
るノイズの影響を受け難い。すなわち直列接続の第1段
である電源電圧発生回路1602はアクチェータを動作
するために使用する15ボルト電圧を発生する。電源電
圧発生回路1604は、マイクロコンピュータ17aや
29hなどのデジタル回路を動作させるための電源(5
ボルト電源)を出力する。
【0122】上記実施例では、洗濯物を洗うための洗濯
槽と、前記洗濯槽の内部に回転自在に設置された撹拌翼
と、前記撹拌翼を回転させるためのモータとを備え、洗
い工程,濯ぎ工程を行う電気洗濯機であって、交流電圧
を整流して直流電圧を発生する直流電圧発生回路と、前
記直流電圧発生回路からの直流電圧を受け前記モータへ
の給電を行うインバータ回路と、前記インバータ回路を
制御する制御回路とを備え、前記制御回路はマイクロコ
ンピュータを有しており、また洗濯機への電源を入り切
りするための操作スイッチを備え、前記操作スイッチの
操作により先ず前記マイクロコンピュータの動作を立ち
上げし、前記マイクロコンピュータの動作により前記直
流電圧発生回路および前記インバータ回路に電源を供給
するように、電気洗濯機が構成されているので信頼性が
向上する。前記電気洗濯機において、前記マイクロコン
ピュータへの電源電圧供給後50mSEC以上遅らせて
前記直流電圧発生回路および前記インバータ回路に電源
を供給することにより、電気洗濯機の信頼性はさらに向
上する。
【0123】上記実施例では、洗濯物を洗うための洗濯
槽と、前記洗濯槽の内部に回転自在に設置された撹拌翼
と、前記撹拌翼を回転させるためのモータとを備え、洗
い工程,濯ぎ工程を行う電気洗濯機であって、交流電圧
を整流して直流電圧を発生する直流電圧発生回路と、前
記直流電圧発生回路からの直流電圧を受け前記モータへ
の給電を行うインバータ回路と、洗濯機を制御する制御
回路と、前記インバータ回路を駆動するためのインバー
タ駆動回路とを備え、前記制御回路はマイクロコンピュ
ータおよびこのマイクロコンピュータへ電源を供給する
電源回路を有しており、また洗濯機への電源を入り切り
するための操作スイッチを備え、また前記洗濯機のコン
セントと、前記コンセントからの電源線の一方を入り切
りする第1のリレーと、前記コンセントからの電源線の
他方を入り切りする第2のリレーとを備え、前記第1と
第2のリレーの後段に前記直流電圧発生回路、および前
記インバータ駆動回路に電源を供給する電源回路を接続
し、前記操作スイッチの操作により先ず第1のリレーを
接続して前記マイクロコンピュータの電源回路を動作さ
せ、前記マイクロコンピュータの動作により前記第2の
リレーを接続し、前記直流電圧発生回路および前記イン
バータ回路に電源を供給する電源回路を動作させるよう
に構成しているので、電気洗濯機の信頼性が向上する。
前記洗濯機において、前記操作スイッチの操作に基づき
洗濯機の電源を遮断する場合、先ず前記マイクロコンピ
ュータの動作により前記第2のリレーを遮断状態にし、
その後第1のリレーを遮断状態にするように構成してい
るので、電気洗濯機の信頼性がさらに向上する。
【0124】図16で、インバータ回路29bへの供給
電圧であるコンデンサCから電圧に基づいて電源電圧発
生回路1602と1604とを動作させている。このた
め動作中に商用電源の供給が切れた場合でもモータ51
が回転している状態では、マイクロコンピュータ17a
と29hは正確に動作し、またインバータ駆動回路29
gや位置検出回路29fなどの検出回路(いろいろなセ
ンサを含む)が動作を持続し、安全性を確保できる。
【0125】商用電源の供給が切れた場合とは、例えば
選択中に子供がコンセントを抜いてしまった場合があ
る。洗濯機の洗濯中や脱水中にこのような電源の供給の
遮断により制御不能になると大変危険である。危険な例
として、脱水運転中に電源が遮断され制御不能になると
高速回転中の脱水槽がなかなか停止しない問題がある。
本実施例では、モータの回転による誘起電圧がインバー
タ回路29bを介して電源側に戻されるのを利用し、こ
の電圧を電源電圧発生回路1602や1604に供給
し、これにより制御回路を含めた必要な回路に電源を供
給し、制御を維持することができる。ここの説明でモー
タの回転による誘起電圧がインバータ回路29bを介し
て電源側に戻されるのを利用し、と説明したが、モータ
から電源側に戻されるのが望ましい。仮に戻されなくて
もコンデンサCのエネルギーの消費が押さえられるの
で、このコンデンサCの蓄積エネルギーを利用でき、商
用電源が遮断されてからも洗濯機は制御を維持でき、安
全性を高めることができる。また脱水機の蓋の開閉を制
御するようにすれば、モータ51の回転が低くなるまで
洗濯機を制御状態に維持できるのに加え、脱水槽の蓋の
開閉を制御できすなわち閉状態に保つことができ、安全
性を維持できる。
【0126】図17は商用電源の供給停止における対応
の動作フローを示す。ステップ801から805は図8で
説明済であり、説明の重複を避ける。すすぎ運転あるい
は脱水運転では、脱水槽の高速運転が行われる。この状
態で洗濯機の電源の供給が停止した状態の制御が必要で
ある。マイクロコンピュータ29h(補助マイコン)が
ステップ1702で洗濯機の電源供給の遮断を監視し、
遮断した場合、ステップ1704を実行する。図6のコ
ンデンサCの電圧を検知し、ステップ1706でモータ
51の回転速度を検知する。これらの検知結果に基づき
ステップ1710でブレーキをかける。モータがほとんど停
止している場合、ステップ1708でそれを検知し、制
御作業を停止する。ステップ1710のブレーキ制御は
図11と図12を使用して説明した通りである。
【0127】本実施例によれば、図6に示す如く、制御
装置は主制御装置17と補助制御装置29とから構成さ
れている。補助制御装置29は補助マイクロコンピュー
タすなわち直流電圧発生回路29aおよびインバータ回
路29bの制御コンピュータ29hを持っている。モー
タ51に電気的にブレーキをかける制御はマイクロコン
ピュータ29hが動作を維持すれば可能である。従って
図16の電源電圧発生回路1602と1604は少なく
ともマイクロコンピュータ29hおよびインバータ駆動
回路に電源電圧を供給する。
【0128】図18は図6の直流電圧発生回路29aの
詳細回路図である。コンデンサCは2つの直列コンデン
サ1802と1804とから構成されさらにコンデンサ
1802と1804にそれぞれ並列に抵抗1812と181
4が設けられている。このコンデンサ1802と180
4とを直列接続することにより、それぞれのコンデンサ
の耐電圧を低く押さえている。さらに各コンデンサ18
02と1804へ加わる電圧をできるだけ均等にするた
め直列抵抗1812と1814が設けられている。
【0129】電圧制御抵抗29eはコンデンサ1802
と1804の端子電圧である充電電圧を抵抗1822と
1824の分圧点Qで測定し、この電圧VQが基準電圧
より低いと直流電圧制御回路29cはリアクトルL(図
6)の充電時間を長くし、スイッチング素子S1がオフ
したときのエネルギイが大きくなるように構成されてい
る。分圧点Qの抵抗値を下げると分圧点Qの電圧VQが
下がりリアクトルLの充電時間が長くなり、コンデンサ
1802と1804の充電電圧が上昇する。したがって
分圧点Qの抵抗値をマイクロコンピュータ29hで制御
すればコンデンサ1802と1804の充電電圧を制御
でき、インバータ回路29bへの供給電圧を制御でき
る。
【0130】分圧点Qに抵抗1826が5個と抵抗18
28が1個の計6個が直列接続され、それぞれの接続点
に抵抗1828が接続されている。この実施例は6ビッ
トで制御する場合を説明しており、8ビットでは同様の
構成を増やすことで可能となる。マイクロコンピュータ
29hの出力端子D0からD5を総べてハイ(H)にす
ると分圧点Qの抵抗値は最も高く、この時のコンデンサ
1802と1804の充電電圧は最も低くなる。この時
の電圧を基準低電圧VQ0とすると出力端子D5をロー
(L)レベルとすると電圧VD5高くなる。この実施例
では基準低電圧VQ0を図6で説明した如く140ボル
トから170ボルトに設定している。さらに具体的には
155ボルトに設定している。また電圧VD5を80ボ
ルトにしている。したがって出力端子D5をロー(L)
レベルとするとコンデンサ1802と1804の充電電圧は
155+80である235ボルトとなる。出力端子D4
をロー(L)レベルにするとコンデンサ1802と18
04の電圧が電圧VD4上昇する。電圧VD4は電圧V
D5の半分となり、この実施例では40ボルトである。
同様の出力端子D3から出力端子D0をそれぞれロー
(L)レベルにすると図19に示す、電圧VD3から電
圧VD0の電圧だけコンデンサ1802と1804の端
子電圧が上昇する。従って出力端子D5から出力端子D
0まで総べてローレベルとするとコンデンサ1802と
1804の端子電圧は155+80+40+20+10
+5+2.5の電圧302.5ボルトとなる。以上のよ
うにして最高電圧(この実施例302.5ボルト)と基
準低電圧VQ0(この実施例では155ポルト)との間
の電圧を計算機29hで正確に制御できる。
【0131】次に図6の主制御装置17と補助制御装置
29の配置を説明する。図20は主制御装置17と補助
制御装置29の配置を示す。主制御装置17は洗濯槽2
の上の衣類投入開口9aのわきに設けられている。一方
補助制御装置29は洗濯槽の下に設けられたモータのさ
らにその下に設けられている。これはノイズの出る直流
電圧発生回路29aあるいはインバータ回路29をでき
るだけモータ51に近づけて配置したいこと。高電圧を
発生する直流電圧発生回路29aをモータ51に近づけ
ておきたいこと。および高電圧発生回路と操作パネルと
を離して置きたいためである。
【0132】コンセント1502から電源コード200
2で商用電圧が主制御装置17に導かれる。主制御装置
17にはラインフィルタ17eや第1と第2のリレー15
20と1522,電源回路1512その他メインマイクロ
コンピュータ17a等が設けられている。第1の制御装
置17(主制御装置17)には図6の第2の制御装置2
9(補助制御装置29)の示す回路が収められている。
【0133】図21は洗濯機の洗濯槽およびその下のモ
ータなどを外して上から見た図である。洗濯機の一方の
側面の下方に第2の制御装置29が取りつけられてい
る。この位置はモータの下である。図22は逆に洗濯機
の底板を外して下から見た図である。取り付け台220
2に第2の制御装置29が取り付けられている。第2の
制御装置29は放熱フィン2204を持っており、放熱
フィン2204は第2の制御装置29の下側に設けられ
ている。放熱フィン2204を下側に持つ理由は、洗濯
機は水を扱うと共に水分の多い場所に置かれる。従って
第2の制御装置29の周囲に水が付くことが考えられ、
その水が速やかに下に落ちるようにしたものである。上
にフィンがあるとフィンの中に水が入り取れ難い心配が
ある。
【0134】図23は制御装置29を上から見た図、図
24はその側面図である。図23の反対側である下面に
フィン2204が設けられている。図23と図24はそ
の寸法関係を正確に示すもので収めやすいように長方形
をしている。また配線を水から守るため、4種類の配線
を2302の如く1つに束ねて装置29のケースから出
し入れしている。配線2302には第1の制御装置17
からの100ボルト電源線や2304や制御のための通
信線2306がある。またモータ51の巻線に電圧を供
給する2308やホール素子55との接続せん2310
がある。
【0135】図25は第2の制御装置29の上ケースの
側面を(a)に、上ケースを外した内部の回路基板を
(b)に示す。基板の両サイドにはインバータ29bと
直流電圧発生回路29aのスイッチング素子S1がそれ
ぞれ設けられている。スイッチング素子S1の放熱フィ
ンに並んでコンデンサCを構成するコンデンサ1812
と1814が設けられている。
【0136】本実施例では前記直流電圧発生回路はイン
バータへの供給電圧を貯えるコンデンサと、前記コンデ
ンサへの充電を制御する直流電圧制御回路とを有し、前
記直流電圧制御回路は前記コンデンサの端子電圧の分圧
電圧を受け、前記分圧電圧が基準電圧になるように前記
コンデンサへの充電を制御するように構成され、前記制
御装置は前記直流電圧制御回路へ加えられる前記分圧電
圧を変えることで前記コンデンサの電圧を制御し、前記
インバータ回路へ供給される直流電圧を変えることで、
信頼性の高い効率の良い電気洗濯機を実現できる。
【0137】また補助コンピュータ29hからデジタル
信号を出力することで直流電圧制御回路29cへの印加
電圧を制御でき、これによりコンデンサCの端子電圧を
制御できる。従って制御が簡単であり、高い信頼性が得
られる。
【0138】
【発明の効果】本発明によれば、ノイズの出る直流電圧
発生回路及びインバータ回路をモータに近づけたことに
より、ノイズの影響を低減でき 信頼性の高い電気洗濯
機を提供することができる。また高電圧を発生する直流
電圧発生回路をモータに近づけ、操作パネルから離すこ
とにより、信頼性の高い電気洗濯機を提供することがで
きる。 また商用交流電圧を整流および昇圧して給電する
ようにしたので、モータの出力特性を効果的に活用する
ことにより小型のモータによって効率良い洗濯あるいは
脱水工程を実現することができ、効率の良い電気洗濯機
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である全自動電気洗濯機
の基本構成の概略を示す縦断側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態である全自動電気洗濯機
の具体的な構成を示す縦断側面図である。
【図3】本発明の一実施の形態である全自動電気洗濯機
における電動駆動装置の内部構成を示す縦断側面図であ
る。
【図4】図3に示した電動駆動装置における一部を拡大
した側面図であり、洗濯槽兼脱水槽を静止させて撹拌翼
を回転駆動する状態を示している。
【図5】図3に示した電動駆動装置における一部を拡大
した側面図であり、洗濯槽兼脱水槽と撹拌翼を回転駆動
する状態を示している。
【図6】本発明の一実施の形態である全自動電気洗濯機
における電気回路ブロック図である。
【図7】正弦波PWM制御によるV/F一定制御の波形
図である。
【図8】全自動電気洗濯機の主マイクロコンピュータが
実行するにおける洗い,濯ぎ,脱水工程の基本的な制御
処理のフローチャートである。
【図9】本発明の一実施の形態の全自動電気洗濯機にお
ける運転制御のために好都合な直流電圧生成回路の直流
出力電圧(コンデンサの端子電圧)の基本的な制御特性
図である。
【図10】本発明の一実施の形態である、洗濯機の脱水
運転時を例としたモータのベクトル制御の説明図であ
る。
【図11】モータ51に減速力を発生している運転状態
でのベクトル図である。
【図12】モータ51の回転速度が更に低くなった減速
運転状態のベクトル図である。
【図13】位相δを記録している状態を示す図である。
【図14】本発明の一実施の形態のブレーキ制御の動作
を示すフローである。
【図15】本発明の一実施の形態の電源回路の詳細図で
ある。
【図16】本発明の一実施の形態の制御装置の電源回路
の詳細図である。
【図17】商用電源の供給停止における対応の動作を示
すフロー図である。
【図18】直流電圧発生回路29aの詳細回路図であ
る。
【図19】直流電圧発生回路29aの動作説明図であ
る。
【図20】主制御装置17と補助制御装置29の配置を
示す図である。
【図21】洗濯機の洗濯槽およびその下のモータなどを
外して上から見た図である。
【図22】洗濯機の底板を外して下から見た図である。
【図23】第2の制御装置29の上面図である。
【図24】第2の制御装置29の側面図である。
【図25】第2の制御装置29の内部を示す図である。
【符号の説明】
14…入力スイッチ群、17…第1の制御装置、17a
…主マイクロコンピュータ、21…給水電磁弁、23…
排水電磁弁、29…第2の制御装置、29a…直流電圧
発生回路、29b…3相インバータ回路、29h…補助
マイクロコンピュータ、47…噛み合いクラッチ機構、
51…ブラシレス電動機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川原 茂見 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日立多賀テクノロジー株式会社内 (72)発明者 内山 利之 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日立多賀テクノロジー株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−284286(JP,A) 特開 平2−70292(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 33/02 H02P 7/628 - 7/632

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗濯物を洗うための洗濯槽と、前記洗濯槽
    の内部に回転自在に設た撹拌翼と、前記撹拌翼を回転
    させるためのモータとを備え、洗い、濯ぎ及び脱水の各
    工程を行う電気洗濯機であって、洗い、濯ぎ及び脱水の各工程を制御するコンピュータを
    含む第一の制御装置と、 交流電圧を整流して直流電圧を
    発生する直流電圧発生回路前記直流電圧発生回路から
    の直流電圧を受け前記モータへの給電を行うインバータ
    回路と前記インバータ回路を制御するコンピュータとを
    含む第二の制御装置と、を備え、 前記第一の制御装置を前記洗濯槽に対して上側に、前記
    第二の制御装置を前記洗濯槽に対して下側に配置した
    とを特徴とする電気洗濯機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電気洗濯機において、 前記直流電圧発生回路は、インバータへの供給電圧を貯
    えるコンデンサと、前記コンデンサへの充電を制御する
    直流電圧制御回路とを有し、 前記直流電圧制御回路は、前記コンデンサの端子電圧の
    分圧電圧を受け、前記分圧電圧が基準電圧になるように
    前記コンデンサへの充電を制御するように構成され、 前記第二の制御装置のコンピュータは、前記直流電圧制
    御回路へ加えられる前記分圧電圧を変えることで前記コ
    ンデンサの電圧を制御し、前記インバータ回路へ供給さ
    れる直流電圧を前記各工程に応じて変えることを特徴と
    する電気洗濯機。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の電気洗濯機において、前
    記第一の制御装置は前記洗濯槽の上に形成された衣類投
    入開口の脇に設けられ 前記第二の制御装置は洗濯機側
    面の下方に設けられたことを特徴とする電気洗濯機。
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