JP3475019B2 - 回転粘度計 - Google Patents

回転粘度計

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JP3475019B2
JP3475019B2 JP22267696A JP22267696A JP3475019B2 JP 3475019 B2 JP3475019 B2 JP 3475019B2 JP 22267696 A JP22267696 A JP 22267696A JP 22267696 A JP22267696 A JP 22267696A JP 3475019 B2 JP3475019 B2 JP 3475019B2
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泰彦 斉藤
秀夫 小林
貞雄 高塚
敬雄 生形
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東機産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状物質の粘性を
回転法で測定する回転粘度計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転粘度計としては、例
えば図5ないし図8に示したものがある。図5は、JIS
K 7117 にあるブルックフィ−ルド型粘度計の基本構成
例を表しており、粘性液体1中にロ−タ2が浸漬されて
おり、ロータ2はスプリング3を介してモータ4に連結
される。モ−タ4でロータ2を回転させると、ロ−タ2
に粘性トルクが働き、このトルクに比例してスプリング
3が捩れる。この捩れ量(偏角)に対応する指針6を目
盛板5から読み取ることで、粘度が求まる。
【0003】図6は、その他の回転粘度計の基本構成例
である。図において、2は測定要素であるロータ、3は
スプリング、4はモータ、5は目盛板、6は指針、7は
液状物質を収容する外筒、8は偏角を電気信号に変換す
るトランスジューサー、9は変速機構である。図におい
て、(a)及び(b)はロータ2が回転する内筒回転型
粘度計であり、(c)及び(d)は外筒7が回転する外
筒回転型粘度計である。
【0004】図5及び図6の回転粘度計は、いずれも、
スプリング3によって、粘性トルクを偏角に変換しその
偏角量を測定する、偏位法と言われる測定方式である
が、この測定方式では、粘度測定範囲は、主にスプリン
グ3のバネ定数で決まり、広い粘度測定範囲を、一台で
カバ−することは出来ない。そのため、バネ定数の異な
るスプリングを組み込んで、低粘度用、中粘度用、高粘
度用、超高粘度用と言った機種の粘度計が用意されてい
る。従って、偏位法測定方式の回転粘度計では、広い粘
度測定範囲をカバ−するために複数の機種を用意しなけ
ればならず、使用者にとって、経済的に負担であり、保
守管理上も煩わしいという問題がある。
【0005】これに対して、他の測定方式の零位法を使
用した回転粘度計がある。零位法の測定方式はいくつか
の優れた特徴があり粘度計に限らず自動平衡型計器とし
て工業計器に多く実用化されている。図7は、実開昭57
-166161 号に開示された零位法測定方式による回転粘度
計の構成例であり、ロータ2は軸11を介して、スプリ
ング12に連結され、軸11の中程には、軸11に固定
されたコイル13とコイル13の回りに設けられた永久
磁石14から構成されるトルカー15が設けられる。ま
た、軸11の頂部には偏角読取センサー16が設けら
れ、偏角読取センサー16からの出力信号は制御部17
へ送出され、制御部17の出力信号がトルカー15へフ
ィードバックされている。偏角読取センサ−16の信号
をもとに、トルカー15が粘性トルクに対抗する逆トル
クを発生して、スプリング12の捩れを元に戻し、最終
的に逆トルクが粘性トルクと自動平衡して、偏角が零と
なるようなフィ−ドバック制御が構成されている。
【0006】トルカー15に流れる信号から、逆トルク
=粘性トルク、延いては粘度が求まる。この測定方式
は、広い測定ダイナミックレンジ(約106)が得られ、
広い粘度測定範囲を、一台でカバ−できるという優れた
特徴を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、零位法
測定方式の回転粘度計では、スプリング12として、ト
ーションワイヤー、あるいは、可捩性のある棒状、管
状、帯状のバネ材が使われている。ところが、このよう
な構成では、回転軸のラヂアル方向の剛性が殆ど無く、
ロ−タ2が横振れし易い欠点があった。そのため、測定
液の表面張力によって、ロ−タ2が外筒7にすい寄せら
れて、正常な測定ができなくなるという問題点があっ
た。
【0008】特に、ロ−タ2が図8に示したような円錐
ロ−タで、液状物質を保持する保持体が平板となる円錐
−平板式回転粘度計になると、回転軸のスラスト方向に
も剛性が要求される。ところが、トーションワイヤーの
構造では、上向きのスラスト方向の剛性が殆ど無いた
め、高粘度の測定液になると、円錐ロ−タが浮くような
状態になって、正常な測定が出来ないという問題点があ
った。
【0009】この対策として、回転軸にラヂアルベアリ
ングを設けた例が、特許公報 平4-35704にあるが、これ
はベアリングの摩擦が許容される場合のものである。ベ
アリングの摩擦が許容されない、微少トルクの測定で
は、回転軸に磁気軸受、空気軸受等の摩擦の無い、非接
触タイプの軸受を設けることも考えられるが、これらの
軸受は、複雑で大型化し、高価、また漏洩磁界のおそれ
がある等の問題点があり、高価な高級粘度計には適用で
きても、一般に広く使用される普及機には、適用が困難
であった。
【0010】本発明は、かかる問題点に鑑みなされたも
ので、零位法測定方式を用いた回転粘度計にあって、測
定要素の位置の維持の剛性が強く、また、安価で簡単に
実現することができる回転粘度計を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明の回転粘度計は、液状物質を
保持する保持体と、保持体に対し相対する測定要素と、
前記測定要素に連結される第1のロッドと、第2のロッ
ドと、第2のロッドに対して第1のロッドを捩れ可能に
連結する手段と、保持体または第2のロッドのいずれか
一方を回転させる駆動部と、第1のロッドの第2のロッ
ドからの捩れ量である偏角を読み取る偏角読取センサー
と、偏角読取センサーの出力に応じた出力信号を出力す
る制御部と、該制御部の出力によって前記捩れ量を零に
するべく前記第1のロッドを回転させる第2の駆動部と
を備えた回転粘度計において、前記第1のロッドと第2
のロッドとは互いに対向する部分を有すると共に、前記
第2のロッドに対して第1のロッドを捩れ可能に連結す
る手段は、第1のロッドと第2のロッドの互いに対向す
る前記部分に取り付けられ、前記保持体または測定要素
の回転軸と平行な軸の回りに関して易屈曲性を有し、該
回転軸と平行な軸に直角な軸の回りに関して剛性を有す
る少なくとも1つの連結部材であることを特徴とする。
【0012】保持体または測定要素を回転させると、測
定要素に粘性トルクが働き、測定要素に連結された第1
のロッドが連結部材の易屈曲軸に関するバネ定数で第2
のロッドに対して捩れる。この捩れ量である偏角を偏角
読取センサーで読み取り、制御部を介して第2の駆動部
を駆動して捩れ量を零になるようにフィードバックす
る。
【0013】連結部材が、前記保持体または測定要素の
回転軸と平行な軸の回りに関して易屈曲性を有してお
り、該回転軸と平行な軸に直角な軸の回りに関して剛性
を有するために、回転軸のラヂアル方向及びスラスト方
向に関して、測定要素の位置の維持の剛性を強くするこ
とができる。連結部材は、回転軸と平行な軸の回りに関
してのみ易屈曲性を有するため、許容屈曲範囲には限度
があるが、本発明の装置で使用される零位法測定方式で
は、フィ−ドバック制御された結果、連結部材は自由位
置近辺の定位置でのみ使用される。そのため、許容屈曲
範囲が狭くても、何等不都合とならない。
【0014】連結部材の、回転軸と平行な軸に直角な軸
に関する剛性とは、その連結部材が座屈、変形に至らな
い範囲でのラヂアル方向の耐力があり、また、測定要素
の横振れを防ぐに必要なラヂアル方向の剛性があればよ
い。同様に、その連結部材が変形に至らない範囲でのス
ラスト方向の耐力があり、高粘度サンプルに対しても、
測定要素のスラスト方向の位置を維持するに必要なスラ
スト方向の剛性があればよい。
【0015】請求項2記載の発明は、前記連結部材がフ
レックスヒンジであることを特徴とする。また、請求項
3記載の発明は、前記連結部材が、1枚以上の板バネを
備えた板バネ関節であることを特徴とする。フレックス
ヒンジないし板バネ関節は、位置精度の優れた関節とし
て、零位法測定方式のサ−ボ系に適しており、回転軸と
平行な軸方向以外のラヂアル、スラスト方向の耐力と剛
性が高く、従来の問題点を解決するのに適している。
【0016】また、請求項4記載の発明は、請求項1〜
3のいずれかに記載のものにおいて、前記連結部材は1
つであり、第1のロッドと第2のロッドのいずれか一方
に設けられた軸体と、第1のロッドと第2のロッドの他
方に設けられ水平面における前記軸体の相対位置を拘束
する拘束体とからなる軸受を、前記連結部材と離間させ
て取り付けることを特徴とする。
【0017】また、請求項5記載の発明は、請求項1〜
4のいずれかに記載のものにおいて、前記第1のロッド
には保護装置を介して前記測定要素が着脱可能に連結さ
れており、該保護装置は、測定要素が取り付けられる取
付体と、該取付体の外周に微小隙間を維持して設けられ
前記第1のロッドとは直接結合されることのないストッ
パ部材と、前記取付体と第1のロッドとの間を連結する
可撓性を有する棒状体と、からなり、前記棒状体が曲が
り前記取付体が前記微小隙間だけ変位したときに、前記
連結部材に作用する力が、その連結部材の許容ラヂアル
耐力を越えないように、前記棒状体の曲げ剛性が設定さ
れていることを特徴とする。
【0018】また、請求項6記載の発明は、請求項1〜
4のいずれかに記載のものにおいて、前記第1のロッド
には保護装置を介して前記測定要素が着脱可能に連結さ
れており、該保護装置は、測定要素が取り付けられる筒
状部材と、前記第1のロッドとは直接結合されることな
く、前記筒状部材の軸方向及び回転方向の変位の範囲を
制限するストッパ部材と、第1のロッドに固定され前記
筒状部材内に摺動可能に嵌入される軸部材とを備え、前
記筒状部材と前記軸部材のいずれか一方に設けられた凹
部と、他方に設けられ該凹部内方向に付勢されたボール
とによって前記筒状部材と前記軸部材とは係合されてお
り、前記ストッパ部材は、前記ボールが凹部から外れる
直前に筒状部材の変位を阻止することを特徴とする。
【0019】また、請求項7記載の発明は、請求項1〜
6のいずれかに記載のものにおいて、前記第2の駆動部
は、前記第2のロッドに設けられた永久磁石と、第1の
ロッドに設けられたコイルとから構成され、該コイルへ
通電を行う電路の少なくとも1つは、前記回転軸を通り
且つ該回転軸に直交する弾性体を含み、該弾性体を介し
て、第2のロッド側から第1のロッド側へ通電されるこ
とを特徴とする。
【0020】また、請求項8記載の発明は、請求項1〜
7のいずれかに記載のものにおいて、前記駆動部と、保
持体または第2のロッドとの間には、衝撃吸収ゴムが圧
縮された状態で挟まれていることを特徴とする。
【0021】また、請求項9記載の発明は、液状物質を
保持する保持体と、保持体に対し相対する測定要素と、
前記測定要素に連結される第1のロッドと、第2のロッ
ドと、第2のロッドに対して第1のロッドを捩れ可能に
連結する手段と、保持体または第2のロッドのいずれか
一方を回転させる駆動部と、第1のロッドの第2のロッ
ドからの捩れ量である偏角を読み取る偏角読取センサー
と、偏角読取センサーの出力に応じた出力信号を出力す
る制御部と、前記第1のロッドを回転させる第2の駆動
部とを備え、前記第1のロッドと第2のロッドとは互い
に対向する部分を有すると共に、前記第2のロッドに対
して第1のロッドを捩れ可能に連結する手段は、第1の
ロッドと第2のロッドの互いに対向する前記部分に取り
付けられ、前記保持体または測定要素の回転軸と平行な
軸の回りに関して易屈曲性を有し、該回転軸と平行な軸
に直角な軸の回りに関して剛性を有する少なくとも1つ
の連結部材である回転粘度計であって、該回転粘度計
は、選択的に粘度と降伏値とを測定することができ、粘
度を測定する場合には、前記駆動部が保持体または第2
のロッドのいずれか一方を回転させると共に、前記第2
の駆動部が前記制御部の出力によって前記捩れ量を零に
するべく第1のロッドを回転させ、そのときの制御部の
出力信号に基づき粘度を求め、降伏値を測定する場合に
は、第2の駆動部が第1のロッドに徐々に回転力を与え
ていき、前記偏角読取センサーから偏角が出力されたと
きの第2の駆動部の与えた回転力に基づき降伏値を求め
る、ことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態
を表す全体図である。図1の形態は外筒回転型粘度計で
あり、液状物質である測定液1を収容する外筒7(保持
体)がモータ4(駆動部)に連結されている。外筒7の
中の液状物質1中には外筒7に対して相対するロータ2
(測定要素)が浸漬されており、ロータ2にはその回転
軸上に伸びるロータ軸20を介して可動ロッド22(第
1のロッド)の下端が連結され、下端ロッドの上部は、
クランク状に一度曲がって上方へ伸びている。この可動
ロッド22の上部と平行に固定ロッド24(第2のロッ
ド)が並設されており、固定ロッド24の上部は、クラ
ンク状に一度曲がってその上端が固定されている。可動
ロッド22と固定ロッド24との平行な部分は、互いに
ロータ2の回転軸線から略等間隔離反されるように位置
づけられる。
【0023】可動ロッド22は、固定ロッド24に対し
て連結部材であるフレックスヒンジ36、36によっ
て、捩れ可能に連結される。フレックスヒンジ36の拡
大図を図2に示す。フレックスヒンジ36は、例えばベ
リリウム銅からなり、その中央が薄肉部38となり易屈
曲性を有しており、その最薄肉部を回転軸(屈曲軸)A
−Aとして、所定のバネ定数(例えば15g・cm/rad程
度)で屈曲することができる一方、回転軸A−Aに直角
な軸の回りに関しては、剛性を有している。薄肉部38
の両側は、取付端40、42となっており、回転軸A−
Aがロータ2の回転軸上にくるようにして、取付端40
に可動ロッド22の固定ロッド24と対向する平行な部
分が取り付けられ、取付端42に固定ロッド24の可動
ロッド22と対向する平行な部分が取り付けられる。薄
肉部38の中心部には、軽量化及び易屈曲性の強化のた
めの開口37が形成されている。
【0024】固定ロッド24には、N極とS極とが環状
に交互に並んだ永久磁石27が固定されており、一方の
可動ロッド22には、環状の永久磁石27内の中心部分
に巻回されたコイル28が固定されている。この永久磁
石27とコイル28とでトルカー26(第2の駆動部)
を構成している。また、固定ロッド24の上部には、光
素子31が固定され、一方の可動ロッド22の上端に
は、スリット板32が固定され、この光素子31とスリ
ット板32によって、偏角読取センサー30を構成して
いる。スリット板32の回転によって生ずる透過光の変
化を測定することで、可動ロッド22の偏角を読み取る
ものである。
【0025】偏角読取センサー30はサーボ系ユニット
34に接続され、さらにサーボ系ユニット34とトルカ
ー26とが接続される。次に、上記の実施の形態の作用
を説明する。モータ4によって外筒7が回転されると、
測定液1が外筒7と共に回転し、それによって、ロ−タ
2に粘性トルクが働き、可動ロッド22は、フレックス
ヒンジ36、36を関節として、フレックスヒンジ36
の回転軸A−Aに関するバネ定数で、回転軸A−A、即
ち、ロ−タ軸20を中心にして捩れる。
【0026】可動ロッド22に設けられたスリット板3
2の偏角を、固定ロッド24に設けられた光素子31で
測定し、偏角読取センサ−30は、読み取った偏角の信
号をサーボ系ユニット34に送る。偏角信号に応じた、
サーボ系ユニット34の出す信号は、トルカー26に入
り、トルカー26は、可動ロッド22の回転を元に戻す
ように、粘性トルクと逆のトルクを発生する。
【0027】最終的に、粘性トルクと、トルカー26の
逆トルクとが自動平衡して、偏角が零となるようなフィ
−ドバック制御が、サーボ系ユニット34によって行わ
れる。可動ロッド22と固定ロッド24の連結部材とし
て、フレックスヒンジ36を使用しているために、ロー
タ2の回転軸のラヂアル方向及びスラスト方向に関し
て、ロータ2の位置の維持の剛性を強くすることができ
る。
【0028】尚、この形態で粘度計は、外筒回転型を例
としているが、内筒回転型でも何ら差し支えない。次
に、図3は本発明の第2の実施の形態を表しており、図
中前形態と同一の部材は、同一の符号を使用している。
図3の形態は内筒回転型粘度計であり、液状物質である
測定液1を収容する外筒7が固定されており、図1の固
定ロッド24の代わりに駆動ロッド44(第2のロッ
ド)が配置され、駆動ロッド44の上端がモータ4に連
結される。
【0029】駆動ロッド44と可動ロッド22は、連結
部材である板バネ関節46、46によって、捩れ可能に
連結される。板バネ関節46の拡大図を図4に示す。板
バネ関節46は、十字板バネ関節であり、取付端52、
54の間を2枚の板バネ48と50を上下に重ねて十字
をなすように架設したものである。この板バネ関節46
は、2枚の板バネ48と50の交差点を通り、十字の字
を直交する軸A−Aの回りに関して易屈曲性を有し、所
定のバネ定数(15g・cm/rad程度)で屈曲することが
できる一方、回転軸A−Aに直角な軸B−B,C−Cの
回りに関しては、剛性を有している。板バネ関節46、
46は、回転軸A−Aがロータ2の回転軸上にくるよう
にして、取付端52に可動ロッド22の駆動ロッド44
と対向する平行な部分が取り付けられ、取付端54に駆
動ロッド44の可動ロッド22と対向する平行な部分が
取り付けられる。
【0030】トルカー26及び偏角読取センサー30の
配線は、スリップリング47を介して、サーボ系ユニッ
ト34に接続される。以上のように構成された回転粘度
計では、モ−タ4によって、測定液1の中でロ−タ2が
回転し、ロ−タ2に粘性トルクが働く。すると、可動ロ
ッド22は、十字板バネ関節46、46を関節として、
十字板バネ関節46の回転軸A−Aに関するバネ定数
で、回転軸A−A、即ち、ロ−タ軸20を中心にして、
駆動ロッド44に対し相対的に捩れる。
【0031】可動ロッド22に設けられたスリット板3
2の偏角を、駆動ロッド44に設けられた光素子31で
測定し、偏角読取センサ−30は、読み取った偏角の信
号をスリップリング47を介してサーボ系ユニット34
に送り、前形態と同様に、偏角が零になるように、トル
カー26が可動ロッド22に粘性トルクと逆のトルクを
発生する。
【0032】最終的に、粘性トルクと、トルカー26の
逆トルクとが自動平衡して、偏角が零となるようなフィ
−ドバック制御が、サーボ系ユニット34によって行わ
れる。可動ロッド22と駆動ロッド44の連結部材とし
て、板バネ関節46を使用しているために、ロータ軸の
ラヂアル方向及びスラスト方向に関して、ロータ2の位
置の維持の剛性を強くすることができる。
【0033】尚、図3の形態では、ブルックフィ−ルド
型粘度計と同じ、内筒回転型粘度計を例としているが、
外筒回転型でも何ら差し支えない。また、板バネ関節と
して、図4の十字板バネ関節の他に、一枚の板バネを用
いた板バネ関節、三枚の板バネを120度ずつずらして
配置する構成の板バネ関節などを適用してもよい。2枚
の板バネを平行に配置する構成の板バネ関節を適用する
こともできる。
【0034】以上の各形態において、2つ使用したフレ
ックスヒンジ36または板バネ関節46のラヂアル、ス
ラスト方向耐力は、必ずしも上下同じでなくてよく、例
えば、ロ−タ2に近いものより遠いものを弱くしてもよ
い。但し、以上の様にフレックスヒンジ36または板バ
ネ関節46等の連結部材を2つ以上使用する場合、連結
部材の易屈曲性を有する軸A−Aを正確に同軸に揃え、
且つロータ2の回転軸に一致させる必要があるが、この
実現は非常に難しく、これが一致していないと、温度誤
差を生じることがある。
【0035】従って、フレックスヒンジ36または板バ
ネ関節46等の連結部材を1つのみ使用することも可能
である。しかしながら、連結部材が1つだけの場合は、
外部振動や衝撃を受けると第1のロッドが振動し、測定
が不安定になりさらには、連結部材の損傷を招くことが
ある。このような問題点を解決することができる第3の
実施の形態を図9に示す。図9は、第2の実施の形態に
おけるロータ2から遠い方の連結部材に代えて軸受60
を、ロータ2から近い方の板バネ関節46から離間させ
て取り付けたもので、軸受60は、駆動ロッド44に固
定されたピン62(軸体)と、可動ロッド22から固定
された横板22aに穿設され、ピン62の先端を収容す
る孔(拘束体)64から構成される。
【0036】これによれば、ピン62が孔64内に拘束
されることにより、ピン62と孔64との水平面におけ
る相対位置が規制され、従って、可動ロッド22が駆動
ロッド44に対して傾斜することが阻止される。こうし
て、可動ロッド22は、駆動ロッド44に対して下にあ
る板バネ関節46によって主に保持され、自立すると共
に、上にある軸受60によって補助的に振動等が阻止さ
れている。
【0037】本実施の形態によれば、ミスアライメント
の問題から解放され温度誤差の問題が回避されると共
に、比較的高価な連結部材46が1つになり、製造コス
トが安価になるという効果を有している。尚、ピン62
を可動ロッド22に設け、孔64を駆動ロッド44に設
けることでも同様の作用、効果が得られる。
【0038】図10は、第3の実施の形態と同一の目的
を達成する第4の実施の形態を示しており、本形態の軸
受66は、駆動ロッド44に設けた針68(軸体)と、
可動ロッド22の横板22aに設けた円錐状凹面を有す
る受石70(拘束体)とからなるピボット軸受である。
針68が受石70の円錐凹面の中心部に拘束されること
により、針68と受石70との水平面における相対位置
が規制され、従って、第3の実施の形態と同様の作用・
効果が得られる。尚、針68を可動ロッド22に設け、
受石70を駆動ロッド44に設けることでも同様の作
用、効果が得られる。
【0039】図11及び図12は、第3または4の実施
の形態と同一の目的を達成する第5の実施の形態を示し
ており、本形態の軸受72は、駆動ロッド44に設けた
軸体74と、可動ロッド22の横板22aに設けた拘束
体76とからなり、軸体74の外周面にはリング状の永
久磁石74aが設けられ、拘束体76の内周面にもリン
グ状の永久磁石76aが設けられて、回転軸に平行な同
方向に磁性を付与した磁気軸受である。同極性間の磁気
反発力によって軸体74が拘束体76の中心部に拘束さ
れることにより、軸体74と拘束体76との水平面にお
ける相対位置が規制され、従って、第3または第4の実
施の形態と同様の作用・効果が得られる。また、図9〜
図12以外の滑り軸受等の軸受をフレックスヒンジ36
または板バネ関節46と組み合わせて使用することも可
能である。
【0040】次に、図13は、本発明の回転粘度計の第
6の実施の形態を表す要部断面図である。本形態では、
前実施の形態に対して、ロータ2を着脱可能な構造とし
た場合に連結部材36、46の保護をはかったものであ
る。ロータ2を使用者が着脱することが可能とした場
合、着脱操作によってそのロータ2と可動ロッド22と
の間の連結部分には、様々な方向の外力が作用する。ま
た、取り付けられたロータ2や、または直に可動ロッド
22の連結部を誤って他のものに当てるなどして、過大
な外力が可動ロッド22にかかるおそれがあり、可動ロ
ッド22を介して連結部材36、46に許容値以上の力
がかかると、連結部材36、46を損傷させてしまうと
いう問題がある。
【0041】本形態では、可動ロッドに保護装置を介し
てロータを着脱可能に連結することにより、かかる問題
を解決したもので、可動ロッド22の下端に設けられた
保護装置100は、可動ロッド22の下端に固着され、
曲げに対して弾性を有する棒状体102と、棒状体10
2に固着された軸部材104と、上部には軸部材104
が摺動可能に嵌入され、下部にはロータ2のロータ軸2
0の上端が嵌入されネジ122によって取り付けられる
筒状部材106(取付体)と、さらに、筒状部材106
の外周に微小隙間を維持して設けられ、駆動ロッド44
の下端に固着された筒状のストッパ部材108とから構
成される。筒状部材106の周面には、バネ収容孔10
6bが形成されており、バネ収容孔106bには、スプ
リング118に押圧されたボール116が収容され、ボ
ール116は、軸部材104の外周面に形成されたクレ
ータ状の凹部104aの中に押し付けられることで、筒
状部材106と軸部材104が係合されている。尚、バ
ネ収容孔106bの外周側にはフタネジ120が螺着さ
れており、スプリング118の内径方向への付勢力を調
整している。また、ストッパ部材108には、その内径
方向へ突出したストッパピン110が螺着されており、
ストッパピン110の先端は、筒状部材106の周面に
形成されたストッパピン110の先端の外径よりもやや
大きい内径を持つストッパ孔106aの中に遊動可能に
収納されている。
【0042】以上のように構成される保護装置100の
作用を説明すると、まず、ロータ2の取付の際にロータ
2から入力される外力の方向は、図14に示すように、
捩れ、スラスト、ラヂアル、曲げに分類される。過大な
捩れ方向の外力が作用した場合は、図15に示すよう
に、ロータ2が連結された筒状部材106がスプリング
118のバネ力に抗して捩れ、ボール116が後退し凹
部104aの中央から外れる。ボール116が凹部10
4aから完全に脱する寸前で、ストッパ孔106aがス
トッパピン110に当接することで、外力をストッパ部
材108に逃がすと共に、ボール116が凹部104a
から完全に脱することがないように筒状部材106の捩
れ範囲を制限している。また、捩れが除去されたときに
は、スプリング118の復元力により、ボール116は
凹部104aの中央に復帰する。
【0043】また、同様に、過大なスラスト方向の外力
が作用した場合も、図16に示すように、スプリング1
18のバネ力に抗して筒状部材106がスラスト方向に
変位し、ボール116がスプリング118のバネ力に抗
して後退し凹部104aの中央から外れる。ボール11
6が凹部104aから完全に脱する寸前で、ストッパ孔
106aがストッパピン110に当接することで、外力
をストッパ部材108に逃がすと共に、ボール116が
凹部104aから完全に脱することがないように筒状部
材106のスラスト方向の変位量を制限している。ま
た、スラスト方向の外力が除去されたときには、スプリ
ング118の復元力により、ボール116は凹部104
aの中央に復帰する。
【0044】過大なラヂアル方向の外力または曲げモー
メントが作用した場合には、図17に示したように、可
動ロッド22と軸部材104との間に介在し曲げに対し
て弾性を有するフレキシブルな棒状体102が筒状部材
106とストッパ部材108との間にある隙間(例えば
0.3mm程度)だけ曲がり、筒状部材106がストッパ
部材108に当接することで外力をストッパ部材108
に逃し、連結部材46に過大な外力が作用することを防
ぐ。このとき、棒状体102を曲げる力が、連結部材4
6の許容ラヂアル耐力を越えないように、フレキシブル
な棒状体102となるように設計する必要がある。ま
た、外力が除去されたときには、棒状体102は、その
弾性により元の直線状態に復帰する。尚、棒状体102
は、通常の粘度測定では、その曲がりが無視可能な微小
値となるように、棒状体102の剛性が設計される必要
がある。
【0045】以上の保護装置100を備えることによ
り、すべての過大な外力は、ストッパ部材108に逃す
ようにし、連結部材46には、設計された許容値以上の
力は作用しないようにすることができる。しかも、外力
が除かれたときは、正常の状態に自動復帰することがで
きる。
【0046】次に図18は、本発明の回転粘度計の第7
の実施の形態を表す全体図である。本形態では、前実施
の形態に対して、トルカー26のコイル28の電路の改
良を行ったものである。トルカー26を構成する永久磁
石27とコイル28とを配置する場合に、可動ロッド2
2に永久磁石27を配置し、駆動ロッド44(または固
定ロッド24)にコイル28を配置すれば、可動ロッド
22に電気配線を行う必要がなく好都合であるが、この
構成の場合、可動ロッド22に配置された永久磁石が地
磁気や近傍の強磁性体に反応して、容易に外乱となる力
を受けるため、実用上の精度を持った計測を行うことは
できないという問題がある。そのため、可動ロッド22
にコイル28を配置し、駆動ロッド44(または固定ロ
ッド24)に永久磁石27を構成にする必要がある。し
かしながら、可動ロッド22にコイル28を配置する場
合、コイル28へ通電する導体、いわゆる「電路」を駆
動側(または固定側)から可動部側に跨って設けること
になるので、電路が可動ロッド22の動きに極力、力を
与えないよう配慮しなければならないという問題がでて
くる。
【0047】本形態では、電路としてコイルスプリング
等の弾性体を用いることにより、かかる問題を解決した
もので、本形態のプラス、マイナス用の各電路は、スリ
ップリング47から駆動ロッド44に固定されたプリン
ト板84上の端子に接続されるリード線79と、プリン
ト板84上の端子から可動ロッド22に固定されたプリ
ント板82上の端子に接続されるコイルスプリング80
と、プリント板82上の端子からコイル28の一端に接
続されるリード線81とから構成される。2本のコイル
スプリング80、80は、それぞれ銅系バネ用線の細線
であり、各コイルスプリング80はロータ2の回転軸を
通り且つ回転軸に直交するようにして伸び、その一端は
駆動ロッド44に固定されたプリント板82の貫通孔を
貫通し、他端は可動ロッド22に固定されたプリント板
84の貫通孔を貫通し、自然に置かれた状態で、両端は
プリント板82及び84上の端子にそれぞれはんだ付け
されている。具体的には、トルカー電流が0.1A Max.
に対して、直径0.1mmのバネ用燐青銅線を用いることが
できる。
【0048】このようなコイルスプリング等の弾性体を
用いることにより、電路によって可動ロッド22に付加
されるバネ剛さを極力小さくでき、また、コイルスプリ
ング80の取付も容易に行うことができる。尚、コイル
スプリングのコイル状であるものに限られず、弾性体で
あれば直線状、波状、帯状体で代用することも可能であ
る。
【0049】図19は、第7の実施の形態と同一の目的
を達成する第8の実施の形態を示しており、プラス、マ
イナス用電路のいずれか一方は、第7の実施の形態と同
様に、スリップリング47から駆動ロッド44に固定さ
れたプリント板84上の端子に接続されるリード線79
と、プリント板84上の端子から可動ロッド22に固定
されたプリント板82上の端子に接続されるコイルスプ
リング80と、プリント板82上の端子からコイル28
の一端に接続されるリード線81とから構成され、他方
の電路は、駆動ロッド44、連結部材46、可動ロッド
22が導体からなることを利用して、スリップリング4
7から駆動ロッド44に接続されるリード線86と、駆
動ロッド44から連結部材46及び可動ロッド22を介
して、可動ロッド22からコイル28の他端に接続され
るリード線87とから構成される。
【0050】このように、駆動ロッド44、連結部材4
6及び可動ロッド22を電路の一部として利用すること
で、電路による可動ロッド22に与える力をより少なく
することができる。
【0051】次に、図20は、本発明の回転粘度計の第
9の実施の形態を表す全体図である。本形態では、前実
施の形態に対して、モータ4による振動の影響を低減さ
せるための改良を行ったものである。例えば、ブルック
フィールド型粘度計JIS K 7117-1987は、複数の所定の
回転速度のなかで変速できるようになっているが、回転
粘度計の回転は、ステップ状の回転振動のない非常に円
滑、等速な回転であることが前提であり、このため、従
来モータとしてはシンクロナスモータが使用され、変速
機には歯車式変速機が使用されていた。しかしながら、
かかるモータは高価であり、また変速のための操作に手
間がかかるという問題がある。そこで、リモート変速が
可能であり、価格が安価、かつ機械的構造がシンプルな
パルスモータ(ステッピングモータ)を使用することが
望まれる。しかしながら、パルスモータ(ステッピング
モータ)は、本来、パルスによってステップ状に回転す
るので、なるべく円滑回転にするために、例えば1.8
゜(200ステップ/回転)または0.9゜(400ス
テップ/回転)等のステップ角の小さいものを選び、更
にマイクロステップ駆動をさせる必要がある。即ちマイ
クロステップ駆動とは、ステップ間を更に電気的方法で
数段ないし数百段に細分して回転させるもので、結果と
して、例えば数万ステップ/回転となり、パルスモータ
の回転を円滑化することができる。しかしながら、この
ようにしても、使用範囲内の回転速度によっては、微細
な振動が残り、計測に影響を及ぼすことがある。
【0052】本形態では、衝撃吸収ゴムを用いることに
より、かかる問題を解決したもので、モータ4の回転軸
の端部4aと駆動ロッド44の端部44aとの間に衝撃
吸収ゴム90を圧縮して挟む。この衝撃吸収ゴム90と
しては、ポリオールとMDI(4,4'-ジフェニルメタン
ジイソシアナート)とからなるエーテル系ポリウレタン
が好ましく、このゴムはそれ以外のゴムと物性が著しく
異なり、粘着性のある軟質ゴムで、歪を熱に変換する内
部摩擦を表す損失係数(tanδ)が著しく大きいのが特
徴である。そのため、衝撃エネルギの吸収が大きく、制
振、緩衝の効果が大きい。衝撃吸収ゴム90は、10%
の圧縮率を持ってモータ4の回転軸の端部4aと駆動ロ
ッド44の端部44aとに挟まれており、衝撃吸収ゴム
90の粘着性により両端部に圧接結合している。本形態
において使用される伝達トルクは小さいので、端部4
a,44a及び衝撃吸収ゴム90の表面は平面での粘着
結合でも充分であり、従って、加工が容易でシンプルな
構造とすることができる。但し、端部4a及び端部44
aと衝撃吸収ゴム90の表面をそれぞれ凹凸状面または
突起物とそれに嵌合する凹設物を設けたものとし、端部
4a及び端部44aと衝撃吸収ゴム90とが噛み合い結
合をするものでもよい。
【0053】このような衝撃吸収ゴム90をモータ4と
駆動ロッド44との間で挟むという簡単で安価な構造
で、モータ4の回転振動を衝撃吸収ゴム90が吸収し
て、微細振動のない円滑な回転が駆動ロッド44へと伝
達される。また、過大なトルクがかかった場合には、衝
撃吸収ゴム90の粘着面がスリップすることで、過大ト
ルクの伝達を防ぐこともできる。
【0054】次に図21は、本発明の回転粘度計の第1
0の実施の形態を表す全体図である。本形態では、前実
施の形態に対して、粘度測定のみならず、真の降伏値を
測定することができる回転粘度計とするものである。こ
こで降伏値はずり速度零(ゼロ)のときのずり応力とし
て定義されるので非ニュートン流体の性質を調べる上
で、降伏値測定は有意義である。従来の回転粘度計では
降伏値を低いずり速度領域の流動曲線から推定するより
なく、実際には、推定に必要な低ずり速度領域のデータ
がずり速度10-1/s程度でのデータしか測定できず、
十分な推定を行うこともできなかった。比較的精度よく
降伏値を推定する方法としては、バネ緩和測定法といわ
れる方法もあるが、あくまで推定降伏値であり、またそ
の測定に時間がかかるという問題がある。また、粘度計
には、レオメータと呼ばれる高機能、高性能な機種があ
り、このレオメータによれば、フォースコイルにより応
力トルクを発生して変位の発生を検出することにより、
真の降伏値を求めることができるが、このためには10
-7〜10-8Nm程度の微小トルクから制御する必要があ
り、回転方向の摩擦が十分少なくなければならず、その
ためにエアベアリングや磁気軸受等が必要になり、構造
が複雑で価格が高価になるという問題がある。
【0055】本形態では、広い測定ダイナミックレンジ
を得られる本発明の回転粘度計の特徴を生かし、制御部
の一部の構成を変更することにより上記問題を解決し、
粘度測定と降伏値測定を両方行うことができるようにし
た。特に降伏値測定ではフレックスヒンジや板バネ関節
からなる連結部材を使用した本発明の特徴を生かし、構
造複雑にして高価なエアベアリングや磁気軸受を使用す
ることなく、簡単・安価な構造によって上記レオメータ
と同様の方法で、即ち、トルカーコイルによりトルクを
発生して変位の発生を検出することにより真の降伏値を
求めるようにするものである。本形態の制御部35は、
マイクロコンピュータ130、マイクロコンピュータ1
30からの信号をディジタル/アナログ変換するD/A
変換器132、D/A変換器132からの信号に基づ
き、モータ4への駆動信号を出力するモータ駆動回路1
34、偏角読取センサー30からの出力から偏角信号を
出力する偏角検出器136、偏角検出器136からの出
力を受ける調節器138、偏角検出器136または調節
器138からの出力をアナログ/ディジタル変換してマ
イクロコンピュータ130へ送出するA/D変換器14
0、マイクロコンピュータ130からの信号をディジタ
ル/アナログ変換するD/A変換器142、D/A変換
器142または調節器138からの信号に基づき、トル
カー26への駆動電流を出力するトルカー駆動回路14
4、調節器138の出力(接点A)と偏角検出器136
の出力(接点B)との何れかを選択切換してA/D変換
器140へ送るスイッチ回路146、及び調節器138
の出力(接点A)とD/A変換器142の出力(接点
B)との何れかを選択切換してトルカー駆動回路144
へ送るスイッチ回路148とを備えており、降伏値計測
機能を備えていない制御部34との相違は、D/A変換
器142、スイッチ回路146、148を備えている点
である。
【0056】以上のように構成される回転粘度計は、粘
度を測定する場合には、各スイッチ回路146及び14
8の接点をA側に切り換えて、マイクロコンピュータ1
30からの指令により、D/A変換器132及びモータ
駆動回路134を介してモータ4を回転させる。測定対
象の粘性がロータ2にかかり、可動ロッド22の捩れに
変換される。可動ロッド22の捩れは、偏角読取センサ
ー30からの信号を受けた偏角検出器136において偏
角信号として検出され、調節器138に出力される。調
節器138では偏角を零にするようにトルカー駆動回路
144への出力を制御し、トルカー駆動回路144がト
ルカー26のコイル28に流す電流を制御する。同時に
調節器138からの出力は、A/D変換器140を介し
てマイクロコンピュータ130に送出され、マイクロコ
ンピュータ130において得られたトルク測定値を粘度
換算することによって粘度が求められる。
【0057】次に、降伏値を測定する場合には、各スイ
ッチ回路146及び148の接点をB側に切り換えて、
マイクロコンピュータ130からの指令により、D/A
変換器142及びトルカー駆動回路144を介してトル
カー26のコイル28に電流を流す。これにより、静止
しているロータ2に回転力を加えていき、マイクロコン
ピュータ130からの指令により、トルカー26に加え
る電流を少しずつ増加させていく。測定対象は降伏値以
下のトルクを加えられても動かないが、降伏値以上のト
ルクが加えられると変位を生じ、それが可動ロッド22
の捩れとなって表われるので、これを偏角読取センサー
30を介して偏角検出器136において偏角信号として
検出し、A/D変換器140を介してマイクロコンピュ
ータ130へ送出する。マイクロコンピュータ130に
おいて変位を生じさせた応力から降伏値を求めることが
できる。
【0058】このようにして、広い測定ダイナミックレ
ンジを得られる本発明の回転粘度計の特徴を生かし、制
御部の一部を変更することで、低コストで粘度測定と降
伏値測定を両方行うことができるようにでき、また降伏
値の測定も時間がかかることなく真の降伏値を求めるこ
とができる。尚、以上の実施の形態に限られず、測定要
素が円錐ロータで、保持体が平板である円錐−平板式回
転粘度計にも同様に本発明が適用できることはいうまで
もない。
【0059】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の請求
項1ないし請求項9によれば、以下に列挙する効果が得
られる。 1) 回転要素の回転軸のラヂアル、スラスト方向に、必
要な剛性が得られ、回転要素の横振れ、浮上といったこ
とを防止できる。 2) 1)の効果を、摩擦を伴うことなしに達成できる。 3) 2)の効果を、複雑で大型化し、高価、また漏洩磁界
のおそれがある等の問題点を伴うことなく、安価、簡単
に達成できる。 4) 広い測定ダイナミックレンジ(約106)が得られ、
広い粘度測定範囲を、一台でカバ−できる。 5) 4)の結果、広い粘度測定範囲をカバ−するために、
従来のように、低粘度用、中粘度用、高粘度用、超高粘
度用と言った複数の機種の粘度計を用意する必要がなく
なる。
【0060】また、請求項2または3記載のフレックス
ヒンジないし板バネ関節を連結部材とした場合には、位
置精度の優れた関節として、零位法測定方式のサ−ボ系
に適しており、回転軸と平行な軸方向以外のラヂアル、
スラスト方向の耐力と剛性が高いという効果を有する。
【0061】また、請求項4記載の発明によれば、連結
部材を1つとする代わりに軸受を取り付けることで、第
1のロッドの第2のロッドに対する傾斜を阻止すること
ができる。連結部材を1つのみとすることで、連結部材
同士のアライメントが不必要になり、また高価な連結部
材が1つになるので、製造コストが低く抑えられるとい
う効果を有する。
【0062】また、請求項5記載の発明によれば、ロー
タを着脱可能にすることができると共に、ロータの着脱
操作時に曲げモーメントやラヂアル方向の外力がロータ
に作用しても、保護装置の棒状体が曲がり、取付体がス
トッパ部材に当接することでストッパ部材に過大な外力
を逃すことができ、連結部材には、連結部材の許容ラヂ
アル耐力を越えないようにして、連結部材の損傷を防止
することができる。
【0063】また、請求項6記載の発明によれば、ロー
タを着脱可能にすることができると共に、ロータの着脱
時に捩れ方向やスラスト方向の外力がロータに作用して
も、ボールが凹部から外れることで、筒状部材と軸部材
の係合が外れ、ボールが凹部から外れる直前にストッパ
部材によって筒状部材の変位が阻止されることで、スト
ッパ部材に過大な外力を逃すことができ、連結部材の損
傷を防止することができる。外力が除去されると、ボー
ルにかかる付勢力によってボールは凹部内に戻るので、
正常な状態に自動復帰することができる。
【0064】また、請求項7記載の発明によれば、電路
に回転軸を通り且つ該回転軸に直交する弾性体を用いる
ことから、電路によって第1のロッドに付加されるバネ
剛さを極力小さくすることができる。
【0065】また、請求項8記載の発明によれば、駆動
部の振動を衝撃吸収ゴムが吸収することで、微細振動の
ない円滑な回転が保持体または第2のロッドに伝達され
るので、精度の良い測定を行うことができる。
【0066】また、請求項9記載の発明によれば、高価
なエアベアリング等を用いることなく、また構造を複雑
にすることなく、粘度と降伏値の両方を測定することが
できる回転粘度計とすることができ、また、その選択切
換を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を表す全体図であ
る。
【図2】図1に使用するフレックスヒンジの拡大図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態を表す全体図であ
る。
【図4】図3に使用する板バネ関節の拡大図である。
【図5】従来図のブルックフィ−ルド型粘度計の構成例
を表す図である。
【図6】従来の図5以外の回転粘度計の構成例であり、
(a)及び(b)はロータが回転する内筒回転型粘度計
であり、(c)及び(d)は外筒が回転する外筒回転型
粘度計である。
【図7】従来の零位法測定方式の回転粘度計の構成例を
表す図である。
【図8】従来の零位法測定方式の円錐−平板式回転粘度
計を使用した例を表す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を表す全体図であ
る。
【図10】本発明の第4の実施の形態を表す全体図であ
る。
【図11】本発明の第5の実施の形態を表す全体図であ
る。
【図12】図11の要部拡大断面図及びその底面図であ
る。
【図13】本発明の第6の実施の形態を表す要部断面図
である。
【図14】ロータに作用する外力の方向の分類を示す説
明図である。
【図15】(a)は、図13の15−15線に沿った断
面図であり、(b)は、図13において過大な捩れ方向
の外力が作用した場合の説明図である。
【図16】図13において、過大なスラスト方向の外力
が作用した場合の説明図である。
【図17】図13において、過大なラヂアル方向の外力
または曲げモーメントが作用した場合の説明図である。
【図18】本発明の第7の実施の形態を表す全体図であ
る。
【図19】本発明の第8の実施の形態を表す全体図であ
る。
【図20】本発明の第9の実施の形態を表す全体図であ
る。
【図21】本発明の第10の実施の形態を表す制御部の
ブロック図である。
【符号の説明】
1 測定液(液状物質) 2 ロータ(測定要素) 4 モータ(駆動部) 7 外筒(保持体) 22 可動ロッド(第1のロッド) 24 固定ロッド(第2のロッド) 26 トルカー(第2の駆動部) 27 永久磁石 28 コイル 30 偏角読取センサー 34、35 サーボ系ユニット(制御部) 36 フレックスヒンジ(連結部材) 44 駆動ロッド(第2のロッド) 46 板バネ関節(連結部材) 60 軸受 62 ピン(軸体) 64 孔(拘束体) 66 軸受 68 針(軸体) 70 受石(拘束体) 72 軸受 74 軸体 76 拘束体 80 コイルスプリング(弾性体) 90 衝撃吸収ゴム 100 保護装置 102 棒状体 104 軸部材 104a 凹部 106 筒状部材(取付体) 108 ストッパ部材 116 ボール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生形 敬雄 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株 式会社トキメック内 (56)参考文献 特開 昭58−99727(JP,A) 特公 平4−35704(JP,B2) 実公 昭46−2239(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 11/14

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状物質を保持する保持体と、保持体に
    対し相対する測定要素と、前記測定要素に連結される第
    1のロッドと、第2のロッドと、第2のロッドに対して
    第1のロッドを捩れ可能に連結する手段と、保持体また
    は第2のロッドのいずれか一方を回転させる駆動部と、
    第1のロッドの第2のロッドからの捩れ量である偏角を
    読み取る偏角読取センサーと、偏角読取センサーの出力
    に応じた出力信号を出力する制御部と、該制御部の出力
    によって前記捩れ量を零にするべく前記第1のロッドを
    回転させる第2の駆動部とを備えた回転粘度計におい
    て、前記第1のロッドと第2のロッドとは互いに対向す
    る部分を有すると共に、前記第2のロッドに対して第1
    のロッドを捩れ可能に連結する手段は、第1のロッドと
    第2のロッドの互いに対向する前記部分に取り付けら
    れ、前記保持体または測定要素の回転軸と平行な軸の回
    りに関して易屈曲性を有し、該回転軸と平行な軸に直角
    な軸の回りに関して剛性を有する少なくとも1つの連結
    部材であることを特徴とする回転粘度計。
  2. 【請求項2】 前記連結部材は、フレックスヒンジであ
    ることを特徴とする請求項1記載の回転粘度計。
  3. 【請求項3】 前記連結部材は、1枚以上の板バネを備
    えた板バネ関節であることを特徴とする請求項1記載の
    回転粘度計。
  4. 【請求項4】 前記連結部材は1つであり、第1のロッ
    ドと第2のロッドのいずれか一方に設けられた軸体と、
    第1のロッドと第2のロッドの他方に設けられ水平面に
    おける前記軸体の相対位置を拘束する拘束体とからなる
    軸受を、前記連結部材と離間させて取り付けることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の回転粘度計。
  5. 【請求項5】 前記第1のロッドには保護装置を介して
    前記測定要素が着脱可能に連結されており、該保護装置
    は、測定要素が取り付けられる取付体と、該取付体の外
    周に微小隙間を維持して設けられ前記第1のロッドとは
    直接結合されることのないストッパ部材と、前記取付体
    と第1のロッドとの間を連結する可撓性を有する棒状体
    と、からなり、前記棒状体が曲がり前記取付体が前記微
    小隙間だけ変位したときに、前記連結部材に作用する力
    が、その連結部材の許容ラヂアル耐力を越えないよう
    に、前記棒状体の曲げ剛性が設定されていることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の回転粘度計。
  6. 【請求項6】 前記第1のロッドには保護装置を介して
    前記測定要素が着脱可能に連結されており、該保護装置
    は、測定要素が取り付けられる筒状部材と、前記第1の
    ロッドとは直接結合されることなく、前記筒状部材の軸
    方向及び回転方向の変位の範囲を制限するストッパ部材
    と、第1のロッドに固定され前記筒状部材内に摺動可能
    に嵌入される軸部材とを備え、前記筒状部材と前記軸部
    材のいずれか一方に設けられた凹部と、他方に設けられ
    該凹部内方向に付勢されたボールとによって前記筒状部
    材と前記軸部材とは係合されており、前記ストッパ部材
    は、前記ボールが凹部から外れる直前に筒状部材の変位
    を阻止することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の回転粘度計。
  7. 【請求項7】 前記第2の駆動部は、前記第2のロッド
    に設けられた永久磁石と、第1のロッドに設けられたコ
    イルとから構成され、該コイルへ通電を行う電路の少な
    くとも1つは、前記回転軸を通り且つ該回転軸に直交す
    る弾性体を含み、該弾性体を介して、第2のロッド側か
    ら第1のロッド側へ通電されることを特徴とする請求項
    1〜6のいずれかに記載の回転粘度計。
  8. 【請求項8】 前記駆動部と、保持体または第2のロッ
    ドとの間には、衝撃吸収ゴムが圧縮された状態で挟まれ
    ていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
    の回転粘度計。
  9. 【請求項9】 液状物質を保持する保持体と、保持体に
    対し相対する測定要素と、前記測定要素に連結される第
    1のロッドと、第2のロッドと、第2のロッドに対して
    第1のロッドを捩れ可能に連結する手段と、保持体また
    は第2のロッドのいずれか一方を回転させる駆動部と、
    第1のロッドの第2のロッドからの捩れ量である偏角を
    読み取る偏角読取センサーと、偏角読取センサーの出力
    に応じた出力信号を出力する制御部と、前記第1のロッ
    ドを回転させる第2の駆動部とを備え、前記第1のロッ
    ドと第2のロッドとは互いに対向する部分を有すると共
    に、前記第2のロッドに対して第1のロッドを捩れ可能
    に連結する手段は、第1のロッドと第2のロッドの互い
    に対向する前記部分に取り付けられ、前記保持体または
    測定要素の回転軸と平行な軸の回りに関して易屈曲性を
    有し、該回転軸と平行な軸に直角な軸の回りに関して剛
    性を有する少なくとも1つの連結部材である回転粘度計
    であって、該回転粘度計は、選択的に粘度と降伏値とを
    測定することができ、粘度を測定する場合には、前記駆
    動部が保持体または第2のロッドのいずれか一方を回転
    させると共に、前記第2の駆動部が前記制御部の出力に
    よって前記捩れ量を零にするべく第1のロッドを回転さ
    せ、そのときの制御部の出力信号に基づき粘度を求め、
    降伏値を測定する場合には、第2の駆動部が第1のロッ
    ドに徐々に回転力を与えていき、前記偏角読取センサー
    から偏角が出力されたときの第2の駆動部の与えた回転
    力に基づき降伏値を求める、ことを特徴とする回転粘度
    計。
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