JP3473933B2 - フィルター - Google Patents
フィルターInfo
- Publication number
- JP3473933B2 JP3473933B2 JP30134298A JP30134298A JP3473933B2 JP 3473933 B2 JP3473933 B2 JP 3473933B2 JP 30134298 A JP30134298 A JP 30134298A JP 30134298 A JP30134298 A JP 30134298A JP 3473933 B2 JP3473933 B2 JP 3473933B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- melt adhesive
- hot melt
- particles
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
なフィルターに関する。
ルターは、無数の濾過用粒子を熱溶融性繊維チップをも
って盤状または短柱状に融着させた濾過体本体を有す
る。繊維チップには、ポリプロピレンを芯とし、ポリエ
チレンを鞘とする捲縮性の複合繊維であって、長さ1〜
10mm程度のものが使用されている。繊維チップと濾
過用粒子とは、1:9〜1:15の重量比で混合され、
繊維チップの少なくとも表面が溶融するような加熱条件
下で加圧され、所要形状に成形される。
ップとしてポリプロピレンとポリエチレンとからなる複
合繊維を例示するのみである。この複合繊維の鞘を形成
しているポリエチレンも芯を形成しているポリプロピレ
ンも、接着力に乏しいことは一般によく知られている。
かような繊維を濾過用粒子どうしを接合するバインダー
として使用するには、少なくとも繊維表面のポリエチレ
ンで粒子の表面を広く覆うか、またはポリエチレンを粒
子表面の空隙や凹凸に深く浸潤させて、繊維と粒子との
機械的な結合を多くしなければ、強度の高いフィルター
を得ることができない。しかしながら、このようにする
ことは、濾過用粒子が、活性炭のように微細空隙によっ
てその濾過性能を発揮するものである場合に、その微細
空隙の多くを犠牲にすることになりかねない。また、ポ
リエチレンとポリプロピレンとは、溶融・軟化温度にか
なりの差があって、これら両者を同時にほどよく軟化さ
せられるような温度は無いに等しいから、この濾過体本
体を加熱・加圧して所要形状に二次成形することは、必
ずしも容易ではない。
微細空隙を犠牲にすることがなく、また所要形状に二次
成形することが容易で、強度の高いフィルターを提供す
ることにある。
のこの発明は、多数の微細空隙を有する吸着剤粒子が、
アスペクト比13〜300の糸状を成すホットメルト接
着剤を介して一体となり所要の形状に成形されているフ
ィルターであって、前記フィルターの表面が、伸縮性の
シート材料で覆われていることを特徴とする前記フィル
ターにある。
て、前記ホットメルト接着剤が、エチレン−酢酸ビニル
共重合体である。
粒子と前記ホットメルト接着剤との重量比が90:10
〜75:25の範囲にある。
メルト接着剤は、径が0.05〜0.3mm、長さが4
〜15mmの糸状のものである。
に係るフィルターの詳細を説明すると、以下のとおりで
ある。
mmの円盤状に成形されているフィルター1の部分破断
斜視図と、図1のフィルター1が高さ15mmのドーム
状に2次成形されたフィルター加工品2の部分破断斜視
図と、フィルター1の部分拡大図である。
性炭やゼオライト等の微細空隙を多数有する吸着剤粒子
3と、糸状を成すホットメルト接着剤4とからなり、円
盤の両面が通気性のシート5で覆われている。活性炭に
は、例えば8〜16メッシュのものが使用される。ホッ
トメルト接着剤4には、長さと径との比であるアスペク
ト比が13〜300の糸状のもの、例えば4〜15mm
の長さと0.05〜0.3mmの径とを有するものが使
用される。接着剤4の長さと径とは、吸着剤粒子3との
均一な混合物を得るうえで重要であり、接着剤4の特に
好ましい長さは、4.5〜6mmである。
は、均一に混合された後に金型内で加熱・加圧されて円
盤状に成形される。成形の際には、金型の表面に被覆用
シート5として熱可塑性合成繊維製の不織布を置く。こ
れらの混合物では、糸状のホットメルト接着剤4が、軟
化してすぐれた接着力を発揮する。ただし、ホットメル
ト接着剤4は、流動して本来の形状を失うことがない程
度を目安として加熱・加圧される。かかる加熱・加圧が
容易なホットメルト接着剤4として好ましいものの一例
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体である。強い接着力
を有するホットメルト接着剤4を使用することによっ
て、粒子3は、その表面が接着剤4で広く覆われていな
くても、また空隙に接着剤4が深く浸潤しなくても、成
形された形状を保つことができる。このことは、粒子3
の吸着性能が、接着剤4によって著しく低下することが
ないことを意味している。
重量混合比は、90:10〜75:25であることが好
ましい。接着剤4の使用量は、フィルター1の機械的強
度と成形性とに影響を与える。その量が10重量%未満
であると、吸着剤粒子3どうしの結合が弱く、粒子3が
フィルター1から脱落したり、フィルター1が脆くなっ
たりする。また、その量が25重量%を超えると、フィ
ルター1の単位厚み当りの濾過性能が実用に適さない程
度にまで低下する。
剤4を加熱軟化させれば、加圧して図2の加工品2のよ
うなものへと二次成形することができる。それゆえ、こ
の発明に係るフィルター1は、それを適用すべき部位に
最適な形状に成形したうえで利用することができる。フ
ィルター1が防毒マスクに使用されるものであれば、フ
ィルター1の形状を顔面の形状に合わせるように作るこ
とで、防毒マスクを従来よりコンパクトなものにするこ
とができる。因みに、これまでの防毒マスクの主流は、
吸着剤粒子を容器に納め、この容器をマスクに着脱する
もので、マスクが大きなものになりがちであった。フィ
ルター1のシート5は、吸着剤粒子3の脱落を防止する
ために必要に応じて使用されるものであり、このシート
5があると、フィルター1を二次成形するときの作業性
が特に向上する。このように利用されるときのシート5
は、伸縮性のものであることが好ましい。捲縮した複合
繊維からなる不織布は、好ましいものの一例である。
と、径が0.1〜0.2mm,長さが4.5〜5mmの
エチレン−酢酸ビニル共重合体からなる糸状のホットメ
ルト接着剤15重量%とを均一に混合して、坪量30g
/m2,繊度2dの捲縮した複合繊維製不織布でサンド
ウィッチ状に挟み、95°Cで4分間加熱・加圧して直
径80mm,厚さ10mmの円盤状ガスフィルターを得
た。 (比較例) 8〜16メッシュの活性炭粒子90重量%と、径が0.
1〜0.15mm,長さが4.5〜5mmの糸状のポリ
プロピレン10重量%とを均一に混合して、実施例で使
用した不織布でサンドウィッチ状に挟み、160°Cで
10分間加熱・加圧して実施例と同じ形状のガスフィル
ターを得た。 (フィルターの除毒性能の評価) 実施例と比較例のフィルターそれぞれの除毒性能を評価
するために、フィルターに300ppmのシクロヘキサ
ンガス含有空気を20L/minの流量で通気し、フィ
ルター通過後の空気におけるシクロヘキサンガス濃度
(下流濃度)が5ppmとなるまでの時間(破過時間)
を測定した。評価の結果は、図4のとおりであった。
除毒性能を示した。 (機械的強度の評価) 実施例と比較例のフィルターそれぞれの機械的強度を評
価するために、フィルターを内径76mmの円筒状支持
台に載せ、その中心を直径16mm,下降速度200m
m/mimの円柱で押圧し、フィルターが破壊するとき
の最大荷重を求めた。結果は、図5のとおりであった。
ーと比べ、破壊荷重が大きくて、破壊するまでの時間が
長く、強靭なものであることがわかる。
粒子が接着力の強いホットメルト接着剤を介して一体と
なり所要の形状に成形されているから、吸着剤粒子の吸
着性能を低下させることなく、フィルターの機械的強度
が向上し、またフィルターの二次成形が容易になる。フ
ィルターは被覆用シートで覆われることによって、フィ
ルターを二次成形するときの作業性が向上する。
Claims (4)
- 【請求項1】 多数の微細空隙を有する吸着剤粒子が、
アスペクト比13〜300の糸状を成すホットメルト接
着剤を介して一体となり所要の形状に成形されているフ
ィルターであって、前記フィルターの表面が、伸縮性の
シート材料で覆われていることを特徴とするフィルタ
ー。 - 【請求項2】 前記ホットメルト接着剤が、エチレン−
酢酸ビニル共重合体である請求項1記載のフィルター。 - 【請求項3】 前記吸着剤粒子と前記ホットメルト接着
剤との重量比が、90:10〜75:25の範囲にある
請求項1または2記載のフィルター。 - 【請求項4】 前記ホットメルト接着剤は、径が0.0
5〜0.3mm、長さが4〜15mmの糸状のものであ
る請求項1〜3のいずれかに記載のフィルター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30134298A JP3473933B2 (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | フィルター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30134298A JP3473933B2 (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | フィルター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000126535A JP2000126535A (ja) | 2000-05-09 |
JP3473933B2 true JP3473933B2 (ja) | 2003-12-08 |
Family
ID=17895718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30134298A Expired - Fee Related JP3473933B2 (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | フィルター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3473933B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100451304B1 (ko) * | 2001-08-27 | 2004-10-06 | 주식회사 동우만앤휴멜 | 자동차용 오일필터의 엘리먼트 및 그 제작방법 |
JP2003117731A (ja) * | 2001-10-03 | 2003-04-23 | Mitsubishi Electric Corp | 形彫放電加工機のジャンプ制御装置 |
ES2675359T3 (es) * | 2008-05-30 | 2018-07-10 | Scott Technologies, Inc. | Determinación de perfiles de concentración de efluentes y vidas útiles de cartuchos de respirador de purificación de aire |
TWI655025B (zh) * | 2018-01-24 | 2019-04-01 | 淳靖股份有限公司 | 濾芯框、濾芯及濾芯的上膠方法 |
-
1998
- 1998-10-22 JP JP30134298A patent/JP3473933B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000126535A (ja) | 2000-05-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8398752B2 (en) | High efficiency low pressure drop synthetic fiber based air filter made completely from post consumer waste materials | |
US5486410A (en) | Fibrous structures containing immobilized particulate matter | |
KR100629629B1 (ko) | 활성탄 필터 | |
JPS6328587B2 (ja) | ||
JPH08510959A (ja) | 多層フィルター材料 | |
JPH10102366A (ja) | 高性能透過性繊維構造 | |
EP0345381A2 (en) | Liquid filter | |
JP2003320209A (ja) | 脱臭濾材および脱臭フィルタ | |
JP3473933B2 (ja) | フィルター | |
CA2139502C (en) | Agglomerated activated carbon air filter | |
US3715869A (en) | Filter | |
JP6594609B2 (ja) | 脱臭フィルター用濾材 | |
EP0882485B1 (en) | Laminated deodorant filter medium and method of making the same | |
JP4876397B2 (ja) | ガス吸着性シート | |
JP2015139720A (ja) | 脱臭フィルター用濾材 | |
JPH11221412A (ja) | フィルタおよびその製造方法 | |
JP3143860B2 (ja) | 浄水用フィルター | |
JP4519486B2 (ja) | フィルター体 | |
JPH10216430A (ja) | 汚水処理用濾材 | |
JPH10128020A (ja) | フィルタおよびその製造方法 | |
JPS6052661A (ja) | 粉粒体入り不織布の製造方法 | |
JP2002177718A (ja) | エアフィルタ用濾材及びエアフィルタユニット | |
JP3653404B2 (ja) | 脱臭濾材の製造方法 | |
JPH11253720A (ja) | 脱臭濾材及びその製造方法 | |
JPH11128633A (ja) | フイルターおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030903 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070919 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090919 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100919 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100919 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |