JP3473749B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
液晶表示装置を含む反射型液晶表示装置や半透過型液晶
表示装置等、反射光により表示を行う液晶表示装置、特
には反射板の前方に偏光板を1枚用いた液晶表示装置に
関し、さらに詳細には、高コントラスト、高明度、無彩
色をバランス良く実現できるSTN(スーパーツイステ
ッドネマティック)型の液晶表示装置に関するものであ
る。
られる携帯端末機器において、反射光を利用して表示を
行う液晶表示装置(反射型・半透過型)は、周囲光を利
用するため、バックライトが不要で、低電圧駆動が可能
で低消費電力であり、小型軽量化も容易であるといった
理由から、携帯情報端末に非常に適した装置と言える。
には、反射板の前方に偏光板を2枚用いるタイプと、1
枚用いるタイプとに分別できるしかしながら、このうち
偏光板を2枚用いるタイプでは、入射光が偏光板を4回
通過するため暗く、かつ、下側ガラス基板の外側に反射
板付偏光板を貼り付ける必要があるため、ガラスの厚み
による視差で像が二重化してしまい、視認性が著しく低
下するといった欠点がある。特に、近年マイクロカラー
フィルターを用いた反射型カラー液晶表示装置が商品化
されつつあるが、カラーにおいて上記視差があると、光
が往路と復路で別の色のカラーフィルターを通ることに
より色純度の低下を引き起こす。
は、入射光が偏光板を2回しか通過しないので明るく、
また、反射板をセルの中に形成することができるので、
像の二重化及び混色による色の低下の問題を解決でき
る。したがって、現在、この偏光板を1枚用いるタイプ
の反射型や半透過型のカラー液晶表示装置が携帯端末機
器の主流となりつつある。
の説明図である図1を参照して、偏光板を1枚用いるタ
イプの反射型STN液晶表示装置(以下、単に液晶表示
装置と称する)の構成を説明する。なお、図1は、液晶
表示装置を断面方向から見た図である。
源は周囲光を利用する。したがって、バックライト等の
背面光源は設けられていない。周囲から偏光板1に入射
した光は、偏光板1で直線偏光になり、ねじれ補償層2
を通り楕円偏光に変換され、STN液晶層8で変調を受
けて所定の偏光状態となって反射機能層11で反射され
る。その後、光は逆向きに進んで変調を受けて出射し、
観測されることになる。
の印加電圧により、可視光の波長領域全域で出射光の強
度比を大きく変調させることである。一般的に反射光を
白く表示するときは、反射板(反射機能層11)と偏光
板(偏光板1)との間の複屈折位相差をλ/2かλにし
て、反射板のところで直線偏光にすればよい。また、黒
を表示するときは、上記複屈折位相差をλ/4か3λ/
4にして、反射板のところで円偏光にすればよいことが
知られている(λは光の波長)。したがって、液晶層へ
電圧を印加することにより、位相差をλ或いはλ/2か
らλ/4或いは3λ/4に全波長領域で変調できれば、
高コントラストで高明度、無彩色の1枚偏光板タイプの
反射型液晶表示装置が実現できる。
モードとは異なり、光の複屈折性を利用し表示を行うS
TNモードでは、複屈折に大きな波長分散性があるた
め、400〜800nmの可視領域全域で同時に円偏光
や直線偏光に最適化することが難しく、色つきといった
問題がある。
を解決するために、従来から光学補償の最適化が行われ
ており、例えは特開平09−105932号公報及び特
開平08−076111号公報には、ねじれ構造をもつ
光学補償層を用いた偏光板1枚型の液晶表示装置が提案
されている。
光板と補償層と液晶層と反射板とからなり、液晶層の屈
折率異方性と補償層の屈折率異方性とが互いに逆符号で
あり、電圧無印加時又は任意の電圧印加時の液晶層及び
補償層を液晶分子長軸の方位を略一定方向とみなせる厚
さ方向にスライスしたとき、スライスした液晶層・補償
層のチルト角とツイスト角とが概ね同一となる反射型液
晶表示装置が開示されている。
は、駆動用の液晶層と、この駆動用の液晶層とは逆向き
のねじれ構造を有する光学補償用の液晶層とが積層さ
れ、それらの外側の一方に偏光板が配置されると共に他
方に反射板が配置され、2つの液晶層の層厚d、複屈折
値Δnの積dΔnが700nm以上に設定されている反
射型液晶表示装置が開示されている。
には、一対の偏光板間にねじれ位相差板(ねじれ構造を
もつ光学補償層)を配置した偏光板2枚型の液晶表示装
置において、ねじれ位相差板のツイスト角の絶対値が液
晶素子のツイスト角の絶対値より5〜30°大きいカラ
ー液晶表示装置が開示されている。
開平09−105932号公報及び特開平08−076
111号公報に開示されている光学配置を含め、従来か
ら提案されているSTNモードで駆動される液晶層(以
下、STN液晶層)を用いた偏光板1枚タイプの反射型
液晶表示装置の光学配置では、光学補償の最適化が不完
全で、明度、コントラスト、色調をバランス良く最適化
できていなかった。
は、一対の偏光板間にねじれ位相差板を配置した光学設
計であり、1枚偏光板の光学設計とは全く異なる。液晶
表示装置において、偏光板、光学補償層、液晶層、反射
機能層の積層順については重要な要素であり、積層順を
変えると光学補償が崩れる。したがって、積層順に応じ
た光学配置を設計する必要があり、1枚偏光板の液晶表
示装置に該公報の技術を用いても、偏光板1枚タイプの
反射型液晶表示装置における明度、コントラスト、色調
をバランス良く最適化できるものではない。
しては、液晶分子をたたせた状態で暗表示を得るノーマ
リホワイトモードに比べ、液晶分子を寝かせたままの状
態(ツイストさせた状態)で暗表示を得るノーマリブラ
ックモードの方が、暗表示の補償が容易であり良好な黒
色表示を得やすく、その結果、ノーマリブラックモード
の方が高コントラストを得られやすいことがわかってい
る。
TN液晶層、反射機能層を順次積層した構成で、反射光
により表示を行う液晶表示装置、特にノーマリブラック
モードにおいて、良好な視認性を得るために必要な、高
コントラストで高明度かつ無彩色な表示をバランス良く
実現できる光学配置を提供することにある。
本願発明者等はねじれ構造を有する光学補償層と表示用
のSTN液晶層のねじれ角の関係に着目し鋭意検討した
結果、本発明を行うに至った。
に、液晶層、光学補償層、偏光層が、記載順に積層され
てなり、前記光学補償層は、前記液晶層と逆向きのねじ
れ構造をもつ光学補償層であって、前記液晶層がスーパ
ーツイステッドネマティックモードで駆動される液晶表
示装置において、前記光学補償層のねじれ角の絶対値が
前記液晶層における液晶分子のねじれ角の絶対値よりも
大きいを特徴としている。
層と表示用の液晶層のねじれ角の関係が最適化されるの
で、光の持つ複屈折の波長依存性による影響を補正し、
白、黒表示で無彩色、かつ、中間色でも実用上十分無彩
色となり、高コントラストで高明度かつ無彩色な表示を
バランス良く実現できる。その結果、良好な視認性を有
する反射光により表示を行うことの可能な液晶表示装置
を提供できる。
公報には、ねじれ構造を有する光学補償層のねじれ角と
表示用の液晶層のねじれ角との関係については、両者を
概ね同一とすることが記載されているに過ぎず、特開平
08−076111号公報に至っては、光学補償層のね
じれ角と液晶層のねじれ角との関係に付いては何ら記載
されていない。
のねじれ角を220〜240°とし、光学補償層のねじ
れ角を、液晶層のねじれ方向とは逆向きに液晶層のねじ
れ角よりも80〜180°(±10°)大きくすること
で、ねじれ構造を有する光学補償層と液晶層のねじれ角
の関係を確実に最適化できる。
償層の層厚dと光学補償層の複屈折の差Δnとの積dΔ
nである光学補償層のレタデーション値を500〜90
0nm(±25nm)に設定することが好ましく、これ
により、高コントラストで高明度かつ無彩色な表示をよ
り確実に実現できる。
の層厚dと液晶層の複屈折の差Δnとの積dΔnである
液晶層のレタデーション値を600〜840nm(±3
0nm)に設定することが好ましく、これにより、高コ
ントラストで高明度かつ無彩色な表示をより確実に実現
できる。
償層及び液晶層のレタデーションを設定する際、光学補
償層のレタデーションから液晶層のレタデーション値を
減算した値が−160〜130nm(±30nm)とな
るように設定することが好ましく、これにより、高コン
トラストで高明度かつ無彩色な表示をより確実に実現で
きる。
示装置を、反射機能層が下側、偏光層が上側にくるよう
に配置し、液晶層の液晶分子の長軸が層下側から層上側
までにねじれる向きを正とすると、光学補償層における
層下側の分子の長軸が、液晶層の層上側の液晶分子の長
軸よりも−55〜−90°(±3°)の角度を有するよ
うに配置することが好ましく、これにより、高コントラ
ストで高明度かつ無彩色な表示をより確実に実現でき
る。
示装置を、反射機能層が下側、偏光層が上側にくるよう
に配置し、液晶層の液晶分子の長軸が層下側から層上側
までにねじれる向きを正とすると、偏光層の吸収軸が、
光学補償層における層上側の分子の長軸よりも−30〜
25°(±3°)の角度を有するように配置することが
好ましく、これにより、高コントラストで高明度かつ無
彩色な表示をより確実に実現できる。
償層を液晶性高分子材料から成るねじれ位相差板から構
成することで、液晶表示装置の軽量化を図ることができ
る。
に対して電圧を印加する電極層に、電極と電極との間を
覆う遮光性マスクを備えた構成とすることで、コントラ
ストをさらに向上させることができる。ここで、遮光性
マスクとしては、ブラックマトリクスが好ましく、さら
に好ましくは観察者側の面には反射性のないブラックマ
トリクスである。
を挟持する基板にプラスチック製の基板を用いること
で、液晶表示装置の軽量化が図れると共に、耐衝撃性の
向上も図れる。
能層が反射機能に加えて透過機能を有し、かつ、反射機
能層における液晶層側とは異なる反対側に、液晶層に円
偏光を選択して入射させる円偏光選択照射手段が備えら
れている構成とすることもできる。
機能層側に、バックライト等の背面光源を配置すること
で、外光がなく反射光を用いることができない場合も、
反射機能層を透過した背面光源の光を用いて表示を行う
ことができる。反射機能層側より入射する光は、液晶層
を1回のみ通過して出射されるので、液晶層には円偏光
の光を入射すればよく、円偏光選択照射手段を配置し
て、円偏光を反射機能層よりSTN液晶層に入射させ
る。
ラストが110よりも大きいことが好ましい。これによ
り、高コントラストで高明度な表示をより確実に実現で
きる。
1ないし図13に基づいて説明する。
置(液晶表示装置)の断面構造を模式的に示す。このカ
ラー液晶表示装置は、図において上方となる光の入射側
から偏光板(偏光層)1、ねじれ型補償層(光学補償
層)2、前方散乱板3、上側ガラス基板4、透明電極
5、配向膜7、STN液晶層(液晶層)8、配向膜7、
透明電極5、オーバーコート層9、カラーフィルター1
0、反射機能層11、下側ガラス基板12の順序で構成
されている。
例えば以下のような手順で作製できるまず、下側ガラス
基板12の一方面にアルミニウムを蒸着して反射機能層
11を形成し、この上に電着法でRGB(赤・緑・青)
のストライプ状のカラーフィルター11を形成する。さ
らに、このカラーフィルター11の上にアクリル樹脂系
のオーバーコート層9を形成する。カラーフィルター1
1の面は重なり部分や各色の膜厚の違いで凸凹になり、
液晶の配向性を悪くするが、このオーバーコート層9を
形成することで面が平坦化され、STN液晶層8におけ
る液晶分子の配向性が向上する。
側ガラス基板12のオーバーコート層9上に、ITO(I
ndium Tin Oxide)を蒸着し、各々エッチングすることで
透明電極5であるマトリックス状の画素電極を形成す
る。
板12のそれぞれの透明電極5上にポリイミドを印刷に
より塗布し、焼成を行うことにより配向膜7を形成した
後、この配向膜7の表面に、液晶分子のねじれ角がST
N配向するようにラビング処理を施す。
板12とを、配向膜7を有する面同士を対向させた状態
で基板外周部に配置したシール樹脂6で貼り合わせた
後、上側ガラス基板4と下側ガラス基板12とシール樹
脂とで形成されるセルギャップに、複屈折の差Δnとピ
ッチ(ねじれピッチ)を調整した液晶を注入し、STN
液晶セルを形成する。ここでセル厚(セルギャップの厚
み)は、用いる液晶材料等を考慮して適宜設定すればよ
い。
次に、この液晶セルにおける上側ガラス基板4上に、前
方散乱板3を貼り付ける。前方散乱板3は散乱により光
の進行方向を変化させる機能があり、前方散乱板3を配
置することで、正反射方向以外の光も観測されるように
なり、表示を明るくすることができる。
デーション値とねじれ角とを持つねじれ補償層2と、偏
光板1とを、STN液晶セルに対して、所定の軸となる
ように順に貼り付ける。上記ねじれ補償層2におけるレ
タデーション値とは、ねじれ補償層2の厚みdとねじれ
補償層2の複屈折の差Δnとの積dΔnである。これに
て、図1に示す構成の液晶表示装置が完成する。
各光学素子の軸角度の定義を示す。図中、矢印13がS
TN液晶層8における下側ガラス基板12側の液晶分子
長軸の配向方向を示し、矢印14がSTN液晶層8にお
ける上側ガラス基板4側の液晶分子長軸の配向方向を示
す。また、矢印15がねじれ補償層2の下側分子の長軸
方向を示し、矢印16がねじれ補償層2の上側分子の長
軸方向を示し、矢印17が偏光板1の吸収軸方向を示
す。
2側の配向方向13から上側ガラス基板4側の配向方向
14までの液晶分子のねじれる角度を、STN液晶層8
のねじれ角とし、χ(カイ)とする。また、そのねじれ
方向を正とする。つまり、図2においては、右回りが
正、左回りが負となる。
を基準としたときのねじれ補償層2における下側分子の
長軸方向15の角度を、ねじれ補償層2の軸角度とし、
θとする。また、この下側分子の長軸方向15から上側
分子長軸方向16までの分子のねじれる角度を、ねじれ
補償層2のねじれ角とし、φとするさらに、ねじれ補償
層2の上側分子の長軸方向16を基準としたときの偏光
板1の吸収軸17の角度を、偏光板1の軸角度とし、ψ
とする。
表示素子における光学素子を形成するパラメータとし
て、偏光板1の軸角度ψ、ねじれ補償層2におけるレタ
デーション値,ねじれ角φ,軸角度θ、及びSTN液晶
層8におけるレタデーション値,ねじれ角χが、これら
の非常に多岐にわたる組合せの中から光学シミュレーシ
ョン及び実験により最適値が導き出され、以下のように
設定されている。上記STN液晶層8におけるレタデー
ション値とは、STN液晶層8の厚みdとSTN液晶層
8の複屈折の差Δnとの積dΔnである。
ション及び実験にあたっては、図1に示す構成のカラー
液晶表示装置において、ねじれ補償層2には複屈折の差
Δn=0.219の日本石油化学社製高分子ポリマータ
イプのねじれ補償層を、偏光板1にはニュートラルグレ
イの日東電工社製の偏光板を、前方散乱板3には日東電
工社製の貼り付け型をそれぞれ用い、STN液晶セルの
セル厚は6μmのモデルを用いた。
る、STN液晶層8のねじれ角χとねじれ補償層2のね
じれ角φの設定範囲について、図3(a)〜(c)、及
び図4(a)(b)を基に説明する。
表示装置におけるSTN液晶層8のねじれ角を220〜
240°としたときの、上記パラメータの組み合わせで
得られるコントラスト値を縦軸(Y軸)にとり、横軸
(X軸)を“ねじれ補償層2のねじれ角φ”としてプロ
ットした図である。ここではコントラスト100以上で
かつ反射率(明るさ)が実使用上問題のない40%以上
のものをプロットしている。
をSTN液晶層8の液晶分子のねじれ方向とは逆向き
(負の方向)に、かつ、STN液晶層8の液晶分子のね
じれ角χよりも大きくしたほうが、高コントラストな液
晶表示装置が得られることがわかる。
値とSTN液晶層8の液晶分子のねじれ角χの絶対値と
を同一にした場合、|ねじれ角χ|=|ねじれ角φ|=
220°で、コントラスト109.7、反射率45.9
7%であり、|ねじれ角χ|=|ねじれ角φ|=240
°で、コントラスト105.5、反射率41.05%が
最大であった。
を220〜240°に設定したのは、220°未満では
電気光学特性の急峻性が悪くなるため単純マトリクス駆
動ではコントラストを確保できず、反対に240°を超
えると本シミュレーションの結果、コントラスト10
0、反射率40%を超える各パラメータの組み合わせが
なかったからである。
たデータを、コントラスト(図中Co)>200,>1
50,>110(全て反射率40%以上)に分類し、X
軸をSTN液晶層8のねじれ角、Y軸を、ねじれ補償層
2及びSTN液晶層8の各ねじれ角の絶対値の差:|ね
じれ補償層2のねじれ角φ|−|STN液晶層8のねじ
れ角χ|としてプロットしたものである。ここで、コン
トラスト>110としたのは、|ねじれ角φ|=|ねじ
れ角χ|の場合の最大コントラストが、109.7であ
ったためである。
に反射率が46%以上のものをプロットしたものであ
る。ここで、反射率を46%以上としたのは、|ねじれ
角φ|=|ねじれ角χ|の場合の最大反射率(但し、コ
ントラスト100以上)が45.97%であったためで
ある。
示装置においては、STN液晶層8のねじれ角χに対し
て、ねじれ補償層2のねじれ角φを、STN液晶層8の
ねじれ方向とは逆向きに、STN液晶層8のねじれ角χ
よりも80〜180°程度、好ましくは90〜140°
程度、さらに好ましくは、図4(b)から、90〜12
0°程度大きくすることで、高コントラスト、高明度な
表示を実現できることがわかる。
0°のときは、ねじれ補償層2のねじれ角φを、STN
液晶層8のねじれ方向とは逆向きに、STN液晶層8の
ねじれ角χよりも、80〜180°程度、好ましくは1
00〜140°程度、さらに好ましくは100〜120
°程度大きくすればよい。
0°のときは、ねじれ補償層2のねじれ角φを、STN
液晶層8のねじれ方向とは逆向きに、STN液晶層8の
ねじれ角χよりも、90〜170°程度、好ましくは9
0〜130°程度大きくすればよい。
0°のときは、ねじれ補償層2のねじれ角φを、STN
液晶層8のねじれ方向とは逆向きに、STN液晶層8の
ねじれ角χよりも、80〜140°程度、好ましくは8
0°程度大きくすればよい。なお、ねじれ角φの具体的
な数値において用いた『程度』はすべて、経験的に±1
0°である。
るねじれ補償層2のレタデーション値の設定範囲につい
て、図5(a)〜(c)、及び図6(a)(b)を基に説
明する。ねじれ補償層2のレタデーション値は、前述し
たように、ねじれ補償層2の層厚dと、ねじれ補償層2
の分子のもつ複屈折の差Δnとの積dΔnである。
(c)に示したデータをそれぞれ、コントラスト(図中
Co)>200,>150,>110(全て反射率40
%以上)に分類し、X軸をねじれ補償層2のねじれ角
φ、Y軸をねじれ補償層2のレタデーション値(図中R
e)〔nm〕としてプロットしたものである。
に示したデータを1つのグラフ上にまとめたものであ
り、図6(b)は、同図(a)に対して、さらに反射率
が46%以上のものをプロットしたものである。ここ
で、コントラスト>110、反射率を46%以上とした
のは、前記と同じ理由による。
示装置においては、ねじれ補償層2のねじれ角φに対し
て、ねじれ補償層2のレタデーション値を、500〜9
00nm(特にねじれ角φ:−300〜−400°)程
度、好ましくは600〜900nm(特にねじれ角φ:
−320〜−360°)程度、さらに好ましくは、図6
(b)から、700〜900nm(特にねじれ角φ:−
320〜−340°)程度の範囲内で適宜最適化すれば
よいことがわかる。
0°のときは、ねじれ補償層2のレタデーション値を5
00〜900nm(特にねじれ角φ:−300〜−40
0°)程度、好ましくは600〜900nm(特にねじ
れ角φ:−320〜−360°)程度にすればよい(図
5(a)参照)。
0°のときは、ねじれ補償層2のレタデーション値を5
00〜900nm(特にねじれ角φ:−320〜−40
0°)程度、好ましくは650〜900nm(特にねじ
れ角φ:−320〜−360°)程度にすればよい(図
5(b)参照)。
0°のときは、ねじれ補償層2のレタデーション値を6
00〜900nm(特にねじれ角φ:−320〜−38
0°)程度にすればよい(図5(c)参照)。なお、ね
じれ補償層2のレタデーション値の具体的な数値におい
て用いた『程度』はすべて、経験的に±25nmであ
る。
るSTN液晶層8のレタデーション値の設定範囲につい
て、図7(a)〜(c)、及び図8(a)(b)を基に説
明する。STN液晶層8のレタデーションは、STN液
晶層8の層厚dと、STN液晶層8の液晶分子のもつ複
屈折の差Δnとの積dΔnである。
(c)に示したデータをそれぞれ、コントラスト(図中
Co)>200,>150,>110(全て反射率40
%以上)に分類し、X軸をねじれ補償層2のねじれ角
φ、Y軸をSTN液晶層8のレタデーション値(図中R
e)〔nm〕としてプロットしたものである。
に示したデータを1つのグラフ上にまとめたものであ
り、図8(b)は、同図(a)に対して、さらに反射率
が46%以上のものをプロットしたものである。ここ
で、コントラスト>110、反射率を46%以上とした
のは、前記と同じ理由による。
示装置においては、ねじれ補償層2のねじれ角φに対し
て、STN液晶層8のレタデーション値を、600〜8
40nm(特にねじれ角φ:−300〜−400°)程
度、好ましくは660〜780nm(特にねじれ角φ:
−320〜−360°)程度、さらに好ましくは、図8
(b)から、720〜780nm(特にねじれ角φ:−
320〜−340°)程度の範囲内で適宜最適化すれば
よいことがわかる。
0°のときは、STN液晶層8のレタデーション値を6
00〜840nm(特にねじれ角φ:−300〜−40
0°)程度、好ましくは660〜780nm(特にねじ
れ角φ:−320〜−360°)程度にすればよい(図
7(a)参照)。
0°のときは、STN液晶層8のレタデーション値を6
00〜780nm(特にねじれ角φ:−320〜−40
0°)程度、好ましくは660〜780nm(特にねじ
れ角φ:−320〜−360°)程度にすればよい(図
7(b)参照)。
0°のときは、STN液晶層8のレタデーション値を6
60〜780nm(特にねじれ角φ:−320〜−38
0°)程度にすればよい(図7(c)参照)。なお、S
TN液晶層8のレタデーション値の具体的な数値におい
て用いた『程度』はすべて、経験的に±30nmであ
る。
るSTN液晶層8とねじれ補償層2のレタデーション値
の差の設定範囲について、図9(a)(b)を基に説明す
る。
たデータを、コントラスト(図中Co)>200,>1
50,>110(全て反射率40%以上)に分類し、X
軸をSTN液晶層8のレタデーション値〔nm〕、Y軸
をねじれ補償層2のレタデーション値よりSTN液晶層
8のレタデーション値を減算した値としてプロットした
ものである。
に反射率が46%以上のものをプロットしたものであ
る。ここで、コントラスト>110、反射率を46%以
上としたのは、前記と同じ理由による。
示装置においては、ねじれ補償層2のレタデーション値
よりSTN液晶層8のレタデーション値を引いた差は、
−160〜130nm程度、好ましくは−60〜120
nm程度、さらに好ましくは、図9(b)から、−20
〜120nm程度の範囲内で適宜最適化すればよいこと
がわかる。なお、ねじれ補償層2のレタデーション値よ
りSTN液晶層8のレタデーション値を引いた差の具体
的な数値において用いた『程度』はすべて、経験的に±
30nmである。
る、ねじれ補償層2の軸角度θの設定範囲について、図
10(a)〜(c)、及び図11(a)(b)を基に説明
する。
(c)に示したデータをそれぞれ、コントラスト(図中
Co)>200,>150,>110(全て反射率40
%以上)に分類し、X軸をねじれ補償層2のねじれ角
φ、Y軸をねじれ補償層2の軸角度θ(図2における配
向方向14を基準としたときのねじれ補償層2の下側分
子の長軸方向15の角度)としてプロットしたものであ
る。
(c)に示したデータを1つのグラフ上にまとめたもの
であり、図11(b)は、同図(a)に対して、さらに
反射率が46%以上のものをプロットしたものである。
ここで、コントラスト>110、反射率を46%以上と
したのは、前記と同じ理由による。
表示装置においては、ねじれ補償層2のねじれ角φに対
して、ねじれ補償層2の軸角度θを、−55〜−90°
(特にねじれ角φ:−300〜−400°)程度、好ま
しくは−75〜−85°(特にねじれ角φ:−320〜
−360°)程度、さらに好ましくは、図11(b)か
ら、−80〜−85°(特にねじれ角φ:−320〜−
340°)程度の範囲内で適宜最適化すればよいことが
わかる。
0°のときは、ねじれ補償層2の軸角度θを−60〜−
90°(特にねじれ角φ:−300〜−400°)程
度、好ましくは−75〜−85°(特にねじれ角φ:−
320〜−360°)程度にすればよい(図10(a)
参照)。
0°のときは、ねじれ補償層2の軸角度θを−55〜−
85°(特にねじれ角φ:−320〜−400°)程
度、好ましくは−75〜−85°(特にねじれ角φ:−
320〜−360°)程度にすればよい(図10(b)
参照)。
0°のときは、ねじれ補償層2の軸角度θを−65〜−
85°(特にねじれ角φ:−320〜−380°)程度
にすればよい(図10(c)参照)。なお、ねじれ補償
層2の軸角度θの具体的な数値において用いた『程度』
はすべて、経験的に±3°である。
る、偏光板1の軸角度ψの設定範囲について、図12
(a)〜(c)、及び図13(a)(b)を基に説明す
る。
(c)に示したデータをそれぞれ、コントラスト(図中
Co)>200,>150,>110(全て反射率40
%以上)に分類し、X軸をねじれ補償層2のねじれ角
φ、Y軸を偏光板1の軸角度ψ(図2におけるねじれ補
償層2の上側分子の長軸方向16を基準としたときの偏
光板1の吸収軸17の角度)としてプロットしたもので
ある。
(c)に示したデータを1つのグラフ上にまとめたもの
であり、図13(b)は、同図(a)に対して、さらに
反射率が46%以上のものをプロットしたものである。
ここで、コントラスト>110、反射率を46%以上と
したのは、前記と同じ理由による。
表示装置においては、ねじれ補償層2のねじれ角φに対
して、偏光板1の軸角度ψを、−30〜25°(特にね
じれ角φ:−300〜−400°)程度、好ましくは−
10〜15°(特にねじれ角φ:−320〜−360
°)程度、さらに好ましくは、図13(b)から、−5
〜5°(特にねじれ角φ:−320〜−340°)程度
の範囲内で適宜最適化すればよいことがわかる。
0°のときは、偏光板1の軸角度ψを−30〜25°
(特にねじれ角φ:−300〜−400°)程度、好ま
しくは−10〜15°(特にねじれ角φ:−320〜−
360°)程度にすればよい(図12(a)参照)。
0°のときは、偏光板1の軸角度ψを−25〜20°
(特にねじれ角φ:−320〜−400°)程度、好ま
しくは−5〜5°(特にねじれ角φ:−320〜−36
0°)程度にすればよい(図12(b)参照)。
0°のときは、偏光板1の軸角度ψを−10〜5°(特
にねじれ角φ:−320〜−380°)程度にすればよ
い(図12(c)参照)。なお、偏光板1の軸角度ψの
具体的な数値において用いた『程度』はすべて、経験的
に±3°である。
ては、上記した〜の設定範囲をすべて満足してい
る。したがって、高コントラスト、高明度、かつ無彩色
の表示を実現できる。
れ角φをSTN液晶層8の液晶分子のねじれ角χとは逆
向きとし、かつ、χよりも大きくなるようにねじること
で、STN液晶層8のねじれ角χと、ねじれ補償層2の
ねじれ角φとを最適化することができる。より好ましく
は前記の条件を満足することで、さらに好ましくは、
これ以外に前記〜の設定範囲をより多く満足するこ
とである。
では、ブラックマトリクスを設けていないが、透明電極
5を形成する時に、画素の周囲に光吸収性の物質を用い
てブラックマトリクスを形成してもよい。ブラックマト
リクスを形成することで、反射及び透過時の黒の遮蔽力
が向上し高コントラスト化に寄与できる。さらに好まし
くは観察者側の面には反射性のないブラックマトリクス
を用いることである。
ルター10を形成したが、上側ガラス基板4側に形成し
ても何ら問題は無い。上側ガラス基板4側にカラーフィ
ルター10を形成する場合は、下側ガラス基板12側の
透明電極5を反射効果のある金属電極と置き換えて反射
機能層11を省略してもよい。
たが、液晶セル内に散乱層を形成するか、反射機能層1
1に反射光を拡散させる機能を持たせても同様の効果が
得られる。但し、散乱層は、偏光を乱さないのでコント
ラストを落とすようなことはないが、視差により表示が
ぼけるので、なるべく反射機能層11に近い位置に置く
ことが望ましい。
基板を用いたが、プラスチック基板を用いて製造しても
よい。プラスチック基板を用いることにより、軽量化が
図れる上、耐衝撃性も向上する。
ー11を備えるカラー液晶表示装置としたが、カラーフ
ィルター11を除いた白黒表示の液晶表示装置において
も、液晶表示素子における光学素子を形成する各パラメ
ータの設定範囲を上記と同様に設定することで、同様の
効果が得られる。
及び図15に基づいて説明する。尚、説明の便宜上、前
記実施の形態1にて示した部材と同一の機能を有する部
材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
装置の断面構造を模式的に示す。このカラー液晶表示装
置は、反射光と透過光の両方を表示に用いることのでき
る半透過型のカラー液晶表示装置である。
において上方側から偏光板(偏光層)1、ねじれ補償層
2、前方散乱板3、上側ガラス基板4、透明電極5、配
向膜7、STN液晶層8、配向膜7、透明電極5、オー
バーコート層9、カラーフィルター10、半透過型反射
機能層21、下側ガラス基板12、円偏光選択照射手段
20の順序で構成されている。
を透過させる機能を有する。また、上記円偏光選択照射
手段20は、半透過型反射機能層21のSTN液晶層8
とは反対側に配置されるものであり、半透過型反射機能
層21に向けて円偏光の光を選択的に照射するものであ
る。円偏光選択照射手段20は、例えば、下側ガラス基
板12(STN液晶層8側とは反対側の面)に、λ/4
板17、偏光板18をこの順に配置することで構成でき
る(図15参照)。また、下側ガラス基板12(STN
液晶層8側とは反対側の面)に、コレステリックフィル
ム19を配置することでも円偏光選択照射手段20を構
成できる(図15参照)。
装置の表示原理を示す。図15は透過モードのイメージ
である。
とは反対側に配置された、例えばバックライト22から
の照射光であって、円偏光選択照射手段20によって選
択された円偏光は、半透過型反射機能層21を通過して
円偏光となる。
る時(黒表示時)には、該円偏光はSTN液晶層8によ
って変調され、ねじれ補償層2によって直線偏光とな
り、偏光板1で吸収される。STN液晶層8にオン電圧
が印加されている時(白表示時)には、該円偏光はST
N液晶層8によって変調され、ねじれ補償層2によって
楕円偏光となり、偏光板1を一部透過する。
選択される円偏光の回転方向は、オフ電圧印加時(黒表
示時)に偏光板1側から入射した光が半透過型反射機能
層11で反射した後の回転方向と同じ向きになるように
設定する必要がある。こうすることにより、オフ電圧印
加時(黒表示時)には上側の偏光板1側から入り、半透
過型反射機能層11で反射された光と、下側の偏光板1
7から入り、半透過型反射機能層11でを透過した光は
双方とも上側の偏光板1で吸収され、安定した黒表示が
可能となる。
示でなく、透過型表示をも実現することができ、周囲光
が弱い又は無いときであっても表示が可能となる。円偏
光選択照射手段20がλ/4板17板と偏光板18とか
ら成る場合、バックライト22からの入射光は偏光板1
8によって直線偏光となり、λ/4板17によって円偏
光となる。また、円偏光選択照射手段20が、コレステ
リックフィルム19から成る場合、バックライト22か
らの入射光はコレステリックフィルム19によって右回
りの光と左回りの光のどちらか一方が透過し、他方が反
射され、半透過型反射機能層21側より入射する光を円
偏光にすることが可能となる。
液晶表示装置においても、液晶表示素子における光学素
子を形成するパラメータとしての、偏光板1の軸角度
ψ、ねじれ補償層2におけるレタデーション値,ねじれ
角φ,軸角度θ、及びSTN液晶層8におけるレタデー
ション値,ねじれ角χが、実施の形態1のカラー液晶表
示装置と同様に、上記した〜の設定範囲を満足して
いる。したがって、高コントラスト、高明度、かつ無彩
色の表示を実現できる。
なくともねじれ補償層2のねじれ角φをSTN液晶層8
の液晶分子のねじれ角χとは逆向きとし、かつ、xより
も大きくなるようにねじることで、STN液晶層8のね
じれ角χと、ねじれ補償層2のねじれ角φとを最適化す
ることができる。より好ましくは前記の条件を満足す
ることで、さらに好ましくは、これ以外に前記〜の
設定範囲をより多く満足することである。
示装置を構成する上での変更可能な点が、本実施の形態
の半透過型のカラー液晶表示装置において有効であるこ
とが言うまでもなく、また、半透過型の白黒表示の液晶
表示装置に、光学素子を形成するパラメータの先に述べ
た設定が有効であることも言うまでもない。
れ補償層2のレタデーション値=880nm、STN液
晶層8のねじれ角χ=220°、ねじれ補償層2の軸角
度θ=−85°、ねじれ補償層2のねじれ角φ=−32
0°、偏光板1の軸角度ψ=0°として、図1の構成を
有するカラー液晶表示装置を構成したところ、高コント
ラスト、高明度、無彩色をバランス良く実現できたこれ
は、前記した〜の条件を満たしている。
1/13biasの単純マトリクス駆動で真上での特性
はコントラスト7、反射率10%の特性が得られた。
系における色度座標xyでの色度は白(x,y)=
(0.31,0.32)、黒(x,y)=(0.28,
0.28)となり白色点に近く、中間色でも実用上十分
無彩色であるので、高コントラスト、高明度、無彩色を
バランス良く実現できる。
用いて裏側から円偏光を入射することにより、図14の
構成の半透過型のカラー液晶表示装置に近い構成とした
透過モードにおいても、コントラスト17、透過率1.
6%であり、高コントラスト、高透過、無彩色で良好な
表示品位を実現できることを確認した。
て測定した。光源としては、拡散光を用いた。10mm
径の光照射領域からの視野角が2°の範囲への反射光の
反射率を測定した。オン電圧時の反射率をLonとし、オ
フ電圧時の反射率をL0ff とし、Lon/L0ff の最大値
をコントラストとした。
について、CIE色度空間によって評価した。ねじれ補
償層2およびSTN液晶層8のレタデーションは、回転
検光子法によって測定した(用いた測定波長は、ねじれ
補償層2:550nm,STN液晶層8:589nmで
あった。)。特に、STN液晶層8のレタデーションは
電圧無印加の状態で測定した。以降の実施例でも同様に
して測定した。
れ補償層2のレタデーション値=880nm、STN液
晶層8のねじれ角χ=230°、ねじれ補償層2の軸角
度θ=−85°、ねじれ補償層2のねじれ角φ=−32
0°、偏光板1の軸角度ψ=0°として、図1の構成を
有するカラー液晶表示装置を構成したところ、高コント
ラスト、高明度、無彩色をバランス良く実現できたこれ
は、前記した〜の条件を満たしている。
1/13biasの単純マトリクス駆動で真上での特性
はコントラスト7、反射率10%の特性が得られた。
系における色度座標xyでの色度は白(x,y)=
(0.32,0.32)、黒(x,y)=(0.29,
0.29)となり白色点に近く、中間色でも実用上十分
無彩色であるので、高コントラスト、高明度、無彩色を
バランス良く実現できる。
用いて裏側から円偏光を入射することにより、図14の
構成の半透過型のカラー液晶表示装置に近い構成とした
透過モードにおいても、コントラスト17、透過率1.
6%であり、高コントラスト、高透過、無彩色で良好な
表示品位を実現できることを確認した。
れ補償層2のレタデーション値=880nm、STN液
晶層8のねじれ角χ=240°、ねじれ補償層2の軸角
度θ=−85°、ねじれ補償層2のねじれ角φ=−32
0°、偏光板1の軸角度ψ=−5°として、図1の構成
を有するカラー液晶表示装置を構成したところ、高コン
トラスト、高明度、無彩色をバランス良く実現できたこ
れは、前記した〜の条件を満たしている。
1/13biasの単純マトリクス駆動で真上での特性
はコントラスト5、反射率9.5%の特性が得られた。
系における色度座標xyでの色度は白(x,y)=
(0.30,0.32)、黒(x,y)=(0.29,
0.29)となり白色点に近く、中間色でも実用上十分
無彩色であるので、高コントラスト、高明度、無彩色を
バランス良く実現できる。
用いて裏側から円偏光を入射することにより、図14の
構成の半透過型のカラー液晶表示装置に近い構成とした
透過モードにおいても、コントラスト15、透過率1.
5%であり、高コントラスト、高透過、無彩色で良好な
表示品位を実現できることを確認した。
をブラックマトリクスで遮光したセルでは反射及び透過
時のコントラストが各々8.5、25になり、高コント
ラスト化に大いに寄与することを確認した。
に替えてプラスチック基板を用いた場合、コントラスト
5、反射率9.5%の特性が得られ、ガラス基板と同程
度の特性が得られることも確認した。
マトリクスで遮光することにより反射及び透過時のコン
トラストを向上させることが可能である。また、プラス
チック基板を用いてもガラス基板と同等の特性が得ら
れ、用途に応じて基板を適宜選択すればよい。偏光板1
の軸角度ψの値を90°ずらしても光学配置の対称性か
ら同等の効果が得られる。また、今回は、ねじれ補償層
2を液晶性高分子材料から構成し、この光学補償用の液
晶性高分子材料として、複屈折の差であるΔn=0.2
19の材料を用いてその層厚でねじれ補償層2のレタデ
ーション値を調整したが、Δnの異なる材料を用いて適
宜波長分散を駆動セルに合わせて調整すると良い。
に、光学補償層のねじれ角の絶対値が前記液晶層におけ
る液晶分子のねじれ角の絶対値よりも大きい構成であ
る。
による影響を補正し、白、黒表示で無彩色、かつ、中間
色でも実用上十分無彩色であり、高コントラスト、高明
度、無彩色をバランス良く実現した液晶表示装置を得る
ことができる。
240°とし、光学補償層のねじれ角を、液晶層のねじ
れ方向とは逆向きに液晶層のねじれ角よりも80〜18
0°(±10°)大きくすることで、ねじれ構造を有す
る光学補償層とSTN液晶層のねじれ角の関係を確実に
最適化できる。
償層のレタデーション値を500〜900nm(±25
nm)に設定する、STN液晶層のレタデーション値を
600〜840nm(±30nm)に設定する、光学補
償層のレタデーションからSTN液晶層のレタデーショ
ン値を減算した値が−160〜130nm(±30n
m)になるように設定する、光学補償層における層下側
の分子の長軸が、STN液晶層の層上側の液晶分子の長
軸よりも−55〜−90°(±3°)の角度を成すよう
に配置する、偏光層の吸収軸が、光学補償層における層
上側の分子の長軸よりも−30〜25°(±3°)の角
度を成すように位置するの少なくとも何れか一つを、好
ましくはより多く採用することで、高コントラストで高
明度かつ無彩色な表示をより確実に実現できる。
ると共に、反射機能層における液晶層側とは異なる反対
側に、液晶層に円偏光を選択して入射させる円偏光選択
照射手段を備えた構成とすることもできる。
能層側に、バックライト等の背面光源を配置すること
で、外光がなく反射光を用いることができない場合も、
反射機能層を透過した背面光源の光を用いた表示が可能
な半透過型液晶表示装置とできる。
ラストが110よりも大きいことが好ましい。これによ
り、高コントラストで高明度な表示をより確実に実現で
きる 。
晶表示装置の構成を示す断面図である。
の位置関係を示す説明図である。
じれ補償層のねじれ角φ”と“コントラスト”との関係
を示すグラフである。
ラスト”と“STN液晶層のねじれ角χ”と“ねじれ補
償層のねじれ角φの絶対値−STN液晶層のねじれ角χ
の絶対値”の関係を示すグラフである。
ントラスト”と“ねじれ補償層のねじれ角φ”と“ねじ
れ補償層のレタデーション値”との関係を示すグラフで
ある。
ラスト”と“ねじれ補償層のねじれ角φ”と“ねじれ補
償層のレタデーション値”との関係を示すグラフであ
る。
ントラスト”と“ねじれ補償層のねじれ角φ”と“ST
N液晶層のレタデーション値”との関係を示すグラフで
ある。
ラスト”と“ねじれ補償層のねじれ角φ”と“STN液
晶層のレタデーション値”との関係を示すグラフであ
る。
ラスト”と“STN液晶層のレタデーション値”と“ね
じれ補償層のレタデーション値−STN液晶層のレタデ
ーション値”の関係を示すグラフである。
“コントラスト”と“ねじれ補償層のねじれ角φ”と
“ねじれ補償層の軸角度θ”との関係を示すグラフであ
る。
トラスト”と“ねじれ補償層のねじれ角φ”と“ねじれ
補償層の軸角度θ”との関係を示すグラフである。
“コントラスト”と“ねじれ補償層のねじれ角φ”と
“偏光層の軸角度ψ”との関係を示すグラフである。
トラスト”と“ねじれ補償層のねじれ角φ”と“偏光層
の軸角度ψ”との関係を示すグラフである。
ラー液晶表示装置の構成を示す断面図である。
す説明図である。
Claims (12)
- 【請求項1】反射機能層上に、液晶層、光学補償層、偏
光層が、記載順に積層されてなり、前記光学補償層は、
前記液晶層と逆向きのねじれ構造をもつ光学補償層であ
って、前記液晶層がスーパーツイステッドネマティック
モードで駆動される液晶表示装置において、前記 光学補償層のねじれ角の絶対値が前記液晶層におけ
る液晶分子のねじれ角の絶対値よりも大きいことを特徴
とする液晶表示装置。 - 【請求項2】前記液晶層のねじれ角の絶対値が220°
〜240°の範囲であり、前記光学補償層のねじれ角の
絶対値が、前記液晶層のねじれ角の絶対値よりも80°
〜180°(±10°)の範囲で大きいことを特徴とす
る請求項1に記載の液晶表示装置。 - 【請求項3】前記光学補償層の層厚dと該光学補償層の
複屈折の差Δnとの積dΔnである該光学補償層のレタ
デーション値が、500nm〜900nm(±25n
m)の範囲であることを特徴とする請求項2に記載の液
晶表示装置。 - 【請求項4】前記液晶層の層厚dと該液晶層の複屈折の
差Δnとの積dΔnである該液晶層のレタデーション値
が、600nm〜840nm(±30nm)の範囲であ
ることを特徴とする請求項2又は3に記載の液晶表示装
置。 - 【請求項5】前記光学補償層の層厚dと該光学補償層の
複屈折の差Δnとの積dΔnである該光学補償層のレタ
デーション値より、前記液晶層の層厚dと該液晶層の複
屈折の差Δnとの積dΔnである該液晶層のレタデーシ
ョン値を減算した値が、−160nm〜130nm(±
30nm)の範囲であることを特徴とする請求項2、3
又は4に記載の液晶表示装置。 - 【請求項6】液晶表示装置を、前記反射機能層が下側、
前記偏光層が上側として配置し、前記液晶層の液晶分子
の長軸が層下側から層上側までにねじれる向きを正とす
ると、 前記液晶層の層上側の液晶分子の長軸に対して前記光学
補償層における層下側の分子の長軸の成す角度が、−5
5°〜−90°(±3°)の範囲であることを特徴とす
る請求項2ないし5の何れか1項に記載の液晶表示装
置。 - 【請求項7】液晶表示装置を、前記反射機能層が下側、
前記偏光層が上側として配置し、前記液晶層の液晶分子
の長軸が層下側から層上側までにねじれる向きを正とす
ると、 前記光学補償層における層上側の分子の長軸に対して前
記偏光層の吸収軸の成す角度が、−30°〜25°(±
3°)の範囲であることを特徴とする請求項2ないし6
の何れか1項に記載の液晶表示装置。 - 【請求項8】前記光学補償層が、液晶性高分子材料から
成るねじれ位相差板であることを特徴とする請求項1な
いし7の何れか1項に記載の液晶表示装置。 - 【請求項9】前記液晶層に対して電圧を印加する電極層
に、電極と電極との間を覆う遮光性マスクが備えられて
いることを特徴とする請求項1ないし8の何れか1項に
記載の液晶表示装置。 - 【請求項10】前記液晶層を挟持する基板が、プラスチ
ック製の基板であることを特徴とする請求項1ないし9
の何れか1項に記載の液晶表示装置。 - 【請求項11】前記反射機能層が反射機能に加えて透過
機能を有し、かつ、 該反射機能層における前記液晶層側とは異なる反対側
に、前記液晶層に円偏光を選択して入射させる円偏光選
択照射手段が備えられていることを特徴とする請求項1
ないし10の何れか1項に記載の液晶表示装置。 - 【請求項12】コントラストが110よりも大きいこと
を特徴とする請求項1ないし11の何れか1項に記載の
液晶表示装置。
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