JP3472907B2 - 焦電型赤外線検出装置 - Google Patents

焦電型赤外線検出装置

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JP3472907B2
JP3472907B2 JP09104997A JP9104997A JP3472907B2 JP 3472907 B2 JP3472907 B2 JP 3472907B2 JP 09104997 A JP09104997 A JP 09104997A JP 9104997 A JP9104997 A JP 9104997A JP 3472907 B2 JP3472907 B2 JP 3472907B2
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慎司 坂本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焦電素子を用い
て、人体から輻射される赤外線エネルギーを検出し、人
体の存在や移動の検知を行ったり、輻射エネルギー、室
温を検出することで放射温度計として働く、焦電型赤外
線検出装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、この種の焦電型赤外線検出装
置に従来より用いられているFETを用いた電流電圧変
換回路を示している。この電流電圧変換回路は、FET
のゲートに焦電素子1と高抵抗Rgを並列に接続し、F
ETのソースとグランドに接続した出力抵抗Rsより電
圧信号を取り出すようになっており、熱線を感知したと
き焦電素子1から出力される信号電流は高抵抗Rgで電
圧に変換され、それをFETのゲートで受けてFETと
抵抗Rsに電流を流すことによってFETのソース電圧
を変化させ、そのとき抵抗Rsに加わる電圧を信号増幅
回路に出力する構成としている。
【0003】ところで、このようなFETを用いた電流
電圧変換回路では、赤外線に対する感度を示す出力電圧
Vは数1によって求められる。
【0004】
【数1】
【0005】これを解析すると、赤外線Pの入射に対す
る出力電圧Vは、図15に示すようなグラフとなる。こ
こに、輻射率:η、有効受光面積:A、入力抵抗:R、
焦電係数:λ、熱拡散係数:G、熱時定数:τt、電気
時定数:τである。また、このようなFETを用いた電
流電圧変換回路では、発生するノイズも、数2によって
求められ、その解析結果は図16に示すようなグラフに
なる。
【0006】
【数2】
【0007】ここに、ボルツマン定数:k、絶対温度:
T、素子容量:Ci、素子誘電体損失:tanδ、FE
Tの電流性ノイズ:In、FETの電圧性ノイズ:En
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、赤外線検出
装置にとって重要なことは、単に焦電素子に於ける出力
信号Sが大きければ良いと言うことではなく、素子自身
から発生するノイズNとの比、つまりS/N比が重要で
ある。それは、例えて言うならば、焦電素子を改良して
同一の赤外線入射パワーに対する出力信号が従来より2
倍大きくなっても、その定常出力ノイズが4倍に増えて
いたような場合には、検出分解能や検出精度は1/2に
なり、かえって赤外線の検出能力は低下したことにな
る。
【0009】したがって、赤外線検出装置として、検出
能力をアップするためには、 1)同一の赤外線入力に対して、出力信号Sをいかに大
きくできるか 2)出力ノイズNをいかに小さく抑えることができる
か、 つまり、いかにして大きなS/N比を得るかが、焦電セ
ンサ、つまり赤外線検出装置の商品的価値を決定するこ
とになる。
【0010】ここで、FETを用いた従来の焦電素子を
解析して見ると、出力電圧Vは、数1に示したように、
輻射率η、有効受光面積A、入力抵抗R、焦電係数λ、
熱拡散係数Gによって基本的感度が決まり、また熱時定
数τt、電気時定数τeによってその周波数特性が決定
されている。したがって、これらの個々のパラメータを
最適に設定することで最大の信号出力が得られるように
設計が行われているが、実際には新しい素材の焦電素子
を開発し、焦電係数の改善や、その実装方法を開発して
熱拡散係数を改善することが主となっている。
【0011】また、焦電素子に於けるノイズは 1)入力抵抗雑音:Vr 2)tanδ雑音:Vδ 3)FET電流雑音:Vi 4)FET電圧雑音:Vn 5)温度雑音:Vt で構成され、上記した数2に示すような式で求められ、
最終的には各ノイズの二乗平均でノイズ出力電圧VNが
決定される。このノイズ出力電圧VNは図17に示さ
れ、S/N比は図18に示されるが、代表的パラメータ
を分析すれば、支配的になっているのは、入力抵抗によ
る熱雑音である。この入力抵抗熱雑音は、抵抗値を更に
大きな値にすれば低減できることは解析より明らかであ
るが、温度雑音Vtは通常桁違いに小さく、この例でも
グラフの範囲外に有り、表記されていない。しかしなが
ら、Rg=100GΩを越える値を採用するというの
は、焦電センサに於ける動作の安定性、つまり外来ノイ
ズ、FETのバイアス電流変動、高抵抗自身の抵抗値変
化などを考慮するとほぼ限界に近い値になっており、従
って、これ以上のノイズの低減は殆ど困難な状況にあ
り、従来の焦電センサはそのノイズ特性に於いては、ほ
とんど限界に達していると言える。
【0012】なお、ここでのS/N比の解析は、焦電素
子の最大のアプリケーションである人体検知に於ける検
出周波数が1Hz中心であることから、1Hz近傍に着
目して行っている。以上の事実を考慮すると、従来のF
ETによる電流電圧変換回路を用いた場合のS/N比の
改善は、ノイズの低減はほとんど期待できず、出力信号
を増やす、例えば、焦電係数の改善、熱拡散係数の改善
などしか方法が残されていないが、現実には、種々の出
力特性の改善も限界に近づいており、素子や実装条件を
変えるだけでは2〜3倍といったS/N比の改善は望み
ようもないのが現状である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、本発明者らの
鋭意検討の結果なされたもので、焦電素子が有する容量
のインピーダンスの周波数特性を電流電圧変換に用いる
ことを種々の観点から試験的に考察した結果、焦電型赤
外線検出装置のS/N比の向上に有益でかつ実現可能な
ことを知得して、本発明に到達したものである。
【0014】すなわち、本発明者らは、焦電素子の素材
を変更する手法に依らずに、焦電素子そのものがコンデ
ンサとして有する容量を演算増幅器に帰還容量として付
加接続して電流電圧変換回路を構成し、この電流電圧変
換に対して入力換算ノイズを低減させる種々のシミュレ
ーション、設計を行うことによって、本発明として到達
したものである。
【0015】したがって、請求項1において提案された
焦電型赤外線検出装置は、焦電素子を交流帰還容量とし
て用い、焦電素子からの出力電流を電圧信号に変換する
電流電圧変換回路を備えた焦電型赤外線検知装置におい
て、上記電流電圧変換回路は、第1の演算増幅器の出力
端子には、上記焦電素子の一端と直流帰還回路の入力端
子とを接続し、上記第1の演算増幅器の反転入力端子に
は、上記焦電素子の他端と入力抵抗の一端とを接続し、
さらに上記入力抵抗の他端と上記直流帰還回路の出力端
子とを接続して構成され、その変換インピーダンス特性
は、上記直流帰還回路によって定まるDC帰還時定数に
対応する特定周波数よりも高い周波数側に、人体検知に
必要な周波数帯が設定されており、この周波数帯では、
上記交流帰還容量が逆数として作用する特性、つまり周
波数が高くなるにつれて、インピーダンスが低下する特
性を呈することを特徴とする。このような赤外線検出装
置は、焦電素子からの信号電流を、交流帰還回路のイン
ピーダンス特性を利用して信号電圧に変換しており、演
算増幅器には入力抵抗と直流帰還回路とを接続して、低
周波に対しても動作を安定にしている。また、請求項2
では、請求項1において、上記変換インピーダンス特性
は、上記特定周波数よりも周波数の低い側に現れる直流
帰還回路の周波数特性によって、上記特定周波数よりも
低い側が直流側に向かって降下する特性に設定して、直
流を含む低い周波数での安定化を図っている。
【0016】このような電流電圧変換回路を備えた赤外
線検出回路によれば、従来のFETを用いた電流電圧変換
回路のように、熱雑音の要素として支配的であった高抵
抗を使用していないため、全体としての雑音成分が減少
し、赤外線検出装置として使用される周波数域では、S
/N比が著しく改善された。請求項3では、直流帰還回
路を更に具体化している。すなわち、請求項3は、上記
直流帰還回路は、その出力端子を上記入力抵抗の他端に
接続し、かつその非反転入力端子を上記第1の演算増幅
器の出力端子に接続した第2の演算増幅器を備え、この
第2の演算増幅器の反転入力端子と上記出力端子との間
にコンデンサを接続するとともに、その第2の演算増幅
器の反転入力端子に一端を接地した抵抗を接続して構成
された積分回路である。前述した解析から明らかなよう
に、焦電素子を固定した場合、演算増幅器を用いた電流
電圧変換回路では、ノイズ成分として、焦電素子の誘電
体損失による雑音成分が支配的であるが、演算増幅器も
電流雑音、電圧雑音成分を有する。特にこの2種類の雑
音成分では、電圧雑音が周波数に影響せずほぼ一定であ
り、電流雑音より小さいが、電流雑音は周波数に影響し
て変化する。したがって、請求項4では、電流雑音を抑
制するための条件として、電流雑音成分が誘電体損失に
よる雑音成分よりも小さくなるような入力インピーダン
スを有した第1の演算増幅器を用いることを提案してい
る。
【0017】また、請求項5、6では、帰還容量を付加
した第1の演算増幅器の動作を安定化するために付加さ
れる直流帰還回路の具体的な構成を提案している。すな
わち、請求項では、積分回路の非反転入力端子には、
上記第1の演算増幅器からの出力電圧を分圧する分圧回
路を更に接続した構成としたもの、請求項では、分圧
回路を3つの抵抗をT型に接続した構成としたものをそ
れぞれ提案している。
【0018】このような本発明は、焦電素子そのものが
従来と同様のチップであっても(素子電流Ipの改善が
無くても)、電流電圧変換部に於ける出力電圧を大きく
したり、入力換算ノイズを低減することによって、従来
より高いS/N比を得るものである。なお、請求項6で
は、直流帰還回路を、帰還コンデンサを付加した演算増
幅器の出力端子と、その基準入力端子の各々に異なる抵
抗を接続することによって、電流電圧変換回路にバンド
パスフィルタ特性を持たせるとともに、異なる抵抗の温
度特性を同一に揃えることによって温度補償し、電流電
圧変換回路のインピーダンス特性にピーク値をなくして
温度変化によって帰還動作が不安定になるのを防止して
いる。
【0019】
【実施の形態】[回路の実施例] 図1に本発明の要部をなす電流電圧変換回路の基本構成
を示す。図に見るように、焦電素子1は、それ自体が演
算増幅器2の帰還容量Cfとして、入、出力端子に接続
されており、演算増幅器2の出力端子と入力端子間に
は、更に直流帰還回路3を設け、入力抵抗Riによって
帰還している。ここに、CFは交流帰還回路を構成して
いる。
【0020】また、直流帰還回路3は、図2に示すよう
に、インピーダンス変換のための演算増幅器2とは異な
る別の演算増幅器31にコンデンサC1と抵抗R1とを
付加させた積分回路で構成出来る。このような構成の電
流電圧変換回路によれば、焦電素子1から出力される電
流は、自らの素子容量Ciのインピーダンスを用いて、
電流から電圧に変換される。
【0021】図3,図4は、直流帰還回路に、更に分圧
回路を接続した構成を示している。図1に対応する部分
には、同じ符号を付して説明を省略する。積分回路によ
って構成された直流帰還回路3は、演算増幅器2からの
出力電圧を分圧回路4によって分圧して入力させてい
る。図4の例では、T型に組まれた3つの入力抵抗R2
〜R4は、それぞれの他端を演算増幅器2の入力端子、
演算増幅器31の出力端子、グランドに接続しており、
このようにして、3つの入力抵抗R2〜R4をT型に組
むことで、帰還回路の見かけ上のフィードバック利得を
減少させ、積分回路の持つフィードバック時定数を低域
へシフトさせ、実質的に時定数を大きくすることで、直
流帰還回路の部品の小型化を図っている。
【0022】また、このような分圧回路は、図3に示し
たようなT型に構成する必要はなく、通常の2つの抵抗
を接続したものでもよい。しかし、直流帰還回路のオフ
セット等の性能を考慮すれば、T型の方がより利点があ
る。以上のような本発明によれば、焦電素子が有する素
子容量のインピーダンスを、帰還容量としてそのまま用
いて信号電流を電圧に変換しているため、図14に示し
たような入力抵抗Rgによって信号電流を電圧に変換し
ていた従来のFETバッファを用いた回路に比べて、出
力ノイズ電圧を支配していた抵抗の熱雑音が排除される
ため、ノイズ源を根本的になくすことが出来き、トータ
ルノイズの低減化が図れる。
【0023】[シミュレーション結果の検討] 以下では、積分回路で直流帰還回路を構成した図2に示
した回路についてのシミュレーション結果を説明する。
まず、信号出力となる出力電圧Vについて解析する。出
力電圧Vは、数3に示す変換インピーダンスZと、焦電
素子の素子電流Ipの積として求められ、焦電素子の変
換インピーダンス特性は図5に示すようになる。ここ
に、焦電素子の素子容量は、そのまま帰還容量となるの
で、Cf=Ciである。
【0024】
【数3】
【0025】この図5から分かることは、周波数に対し
て傾斜部分のインピーダンス特性はインピーダンスZ=
1/(ω・Cf)で与えられるので、周波数が低くなる
にしたがってその値は上昇していくが、直流帰還回路が
働いているため、帰還回路の時定数τdcによって決ま
る周波数から下は逆にインピーダンスは下降していく。
つまり、インピーダンスは、帰還回路時定数τdcによ
って定まる各速度ωdcでピークを持つようなカーブと
なる。
【0026】ここに、帰還回路の時定数τdc=√(R
1・C1・Ri・Cf) =1/ωdcである。 また、焦電素子から出力される素子電流Ipは、前述し
た解析で示したように熱時定数τtをポールとするHP
Fのような特性を示す。従って、出力電圧Vは、変換イ
ンピーダンスZに素子電流Ipをかけて、V=Z×Ip
として求められる。
【0027】その結果、低減のカットオフ周波数がτd
cで、高域のカットオフ周波数がτtで決定されるBP
Fのような特性を示すことになる。次いで、ノイズ特性
の解析を行う。図6は各ノイズ電圧について解析した結
果を図6に示す。図6では焦電素子の温度雑音等や演算
増幅器の1/fノイズは、それほど影響がないため、支
配的となるパラメータを記述している。
【0028】つまりノイズ出力電圧は、 1)tanδ雑音:Vδ 2)OPAmp電流雑音:Vi 3)OPAmp電圧雑音:Ve 4)FB系統雑音:Nfb で構成され、数4に示すような式で求められる。
【0029】
【数4】
【0030】図7は代表的パラメータを用いて、各々の
ノイズ出力電圧を実際に計算してシミュレーションした
結果を、図8はS/N比をシミュレーションした結果を
グラフで示している。各ノイズ特性から分かるようにコ
ンデンサの誘電体損失=tanδによるノイズVδが支
配的となっており(但し、1Hz近傍に於いて)、図8
では、そのトータルノイズをNv、信号出力をSvとし
て示している。したがって、S/N比はSv/Nvで求
められる。
【0031】また、従来のFETバッファを用いたもの
との比較を行うため、FETバッファを用いた電流電圧
変換回路についても、本発明と同様な条件でシミュレー
ションを行った。図17,図18はそれぞれ、図7、図
8に対応したグラフである。ここでは、焦電素子の素子
熱基準電流を本発明の場合と同様に0.1fAとし、他
の回路条件も同じにした。
【0032】両者の分析の結果、S/N比のグラフは次
のようになり、本発明によるS/N比は、 Nv(out)=1.2[μV/√Hz] Sv(out)=1.5[μV] ゆえに、S/N=1.3(但し、1Hz) これに対して、従来のFETバッファを用いた方式によ
るS/N比は、 Nv(out)=2.4[μV/√Hz] Sv(out)=1.4[μV] S/N=0.58(但し、1Hz)という計算結果とな
った。
【0033】以上のシミュレーション結果から、本発明
では、1Hzの近傍においては、従来のFETバッファ
を用いた場合に比べて、2倍ほどのS/N比改善が行わ
れていることが分かる。これを定性的に分析すれば、従
来のノイズ成分として支配的であった抵抗Rgによる熱
雑音がなくなることで全体としてローノイズ化が図れた
ものと思われる。なお、図7、図8のシミュレーション
結果では、変換インピーダンスがFETバッファを用い
たものよりも上がったためノイズの絶対値は下がってい
ないが、その分、信号出力電圧Svも上昇しているの
で、結果としてS/N比は向上している。
【0034】また、本発明者らが行ったノイズ解析によ
れば、演算増幅器の帰還容量が小さいほどより高いS/
N比が得られる事も分かっている。従って、シミュレー
ションの例では、帰還容量を10pFより小さい値とす
ることで、従来の方式に対して更に高いS/N比の改善
を行うことも可能である。具体的に計算すると、図9、
図10に示したようになり、本発明によるS/N比は、 Nv(out)=1.9[μV/√Hz] Sv(out)=3.0[μV] ゆえに、S/N=1.6(但し、1Hz) つまり、従来のFETバッファを用いたものに比べて、
3倍ほどのS/N比の改善が行われている(但し、1H
z)。
【0035】また、本発明者らによって確認されたノイ
ズ解析の結果から、本発明において高いS/N比を得る
ためにはI/V変換のために用いる演算増幅器の電流雑
音は小さい方が良く、従って、入力バイアス電流の小さ
なタイプ、つまり入力インピーダンスが高いタイプが望
まれる。このような条件の演算増幅器は、一般的には入
力段にFETを用いたタイプを使用すればよい。
【0036】ついで、請求項7において提案した電流電
圧変換回路について説明する。図11は、この回路の実
施例を示しており、直流帰還回路は、帰還コンデンサC
1を接続した演算増幅器32の出力端子と、焦電素子1
を、そのまま帰還容量Cfとして付加した演算増幅器3
2の反転入力端子は、グランドに接続された基準電圧V
rに抵抗R1を介して接続されている。また、演算増幅
器2の出力端子は、そのまま演算増幅器32の非反転入
力端子に接続されている。
【0037】なお、この回路では、演算増幅器2と32
には基準電圧Vrを与えることによって、演算増幅器が
片電源駆動方式である場合にも、動作点をVrに上げる
ことによって、入力信号が正、負のいずれに対しても出
力信号が得られるようにしている。この場合Vrは、0
<Vr<VDD(ここに、VDDは演算増幅器の駆動電源)
の範囲に設定されるが、Vr=VDD/2に設定すれば、
正、負いずれの入力信号対しても最大の動作範囲を得る
ことが可能となる。
【0038】このような直流帰還回路は、バンドパスフ
ィルタとして働き、この時のインピーダンスZ(s)は
数5で表わされる。ここに、Cf=Ciである。
【0039】
【数5】
【0040】ここで、2次のバンドパスフィルタの標準
形は、数6で表わされるから、数5,数6の2つの式よ
り、数7が求められる。
【0041】
【数6】
【0042】
【数7】
【0043】すなわち、この回路の変換インピーダンス
の周波数特性は、バンドパスフィルタの役割を果たすこ
とが分かる。ここで、ω0は中心周波数でQは一般に選
択度と呼ばれるものである。このような電流電圧変換回
路には、ノイズ成分の一つとしてRiによる熱雑音が支
配的であり、これを抑えるためにはRiの値を1T(テ
ラ)Ω程度以上の高抵抗にしなければならないが、この
ような高抵抗は温度特性が大きいため、温度変化により
Riの値が大きく変動することになる。ところが、抵抗
値が大きくなると、変換インピーダンスの周波数特性に
ピークが表れ、回路が不安定な状態になる。
【0044】前述の請求項7は、このような問題点を解
決するもので、温度が変化しても変換インピーダンスの
周波数特性にピークが生じない、すなわち回路の安定性
が温度変化に対して強い構成にしている。この電流電圧
変換回路では、直流帰還回路部のバンドパスフィルタを
形成することとなる抵抗R1とRiに同じ温度特性を持
つもの(温度変化に対する抵抗値変化の度合が同じも
の)を選択しており、そのため温度変化によりRiの値
が大きく変動しても、同じようにR1の値も変動するた
め、温度補償がなされ、結果としてQは変動しない。し
たがって、変換インピーダンスの周波数特性にピークが
生じないことになる。
【0045】図12は、この電流電圧変換回路における
変換インピーダンスの周波数特性をシミュレーションし
た結果を示している。素子容量Ciはそのまま帰還容量
Cfとなるので、回路定数は、Ci=Cf=12pF,
Ri=1TΩ,R1=2.4GΩ,C1=10nFとし
ている。(A)は抵抗Ri,R1を1倍にした場合、
(B)は5倍にした場合、(C)は10倍にした時のシ
ュミレーショ結果を示している。
【0046】図13は、抵抗RiとR1の温度特性を揃
えない場合のインピーダンスの周波数特性を表わしてい
る。回路定数は図12の場合と同じであるが、抵抗Ri
のみを1倍(A)、5倍(B)、10倍(C)した時の
結果を示している。これらの結果からわかるように、図
13では、抵抗が大きくなれば変換インピーダンスの周
波数特性にピークが鋭くなっていくのに対して、図12
では、鋭いピークはなく、グラフの形に変動がなくなっ
ていることがわかる。
【0047】このような電流電圧変換回路によれば、温
度変化により回路中の高抵抗器の値が大きく変動して
も、回路のQ値は変わらないので回路が不安定になるこ
とがない、すなわち、温度変化に対する回路の安定性を
向上することができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1〜6において提案した本発明に
よれば、以下のような効果が得られる。 (1)FETを用いた従来の電流電圧変換回路に比べ
て、S/N比が著しく改善出来る。
【0049】また、FETを用いた従来品に対して、高
抵抗などの外付け部品を使用せず、半導体素子を用いて
回路構成できるため、焦電素子、レンズの小型化も可能
となり、検出器も小型化できる。 (2)帰還容量に焦電素子をそのまま使用するので、別
にコンデンサを必要とせず、部品が削減でき、小型ロー
コスト化が図れる。ノイズ分析から分かるように、ロー
ノイズ化を図るためには、誘電体損失の小さいコンデン
サが必要とされ、値段も高価で形状も大きくなってしま
うが、焦電素子であれば、誘電体損失が小さく、そのも
のが有効に利用できる。 (3)本発明は、インピーダンス変換回路であるため、
信号電圧は素子電流と変換インピーダンスとの積によっ
て定まるが、ノイズ電圧は演算増幅器の電圧利得による
影響を受ける。したがって、電流変換回路の電圧利得が
1倍以上である場合には、ノイズ電圧も増幅されること
になるが、本発明の回路構成では、電圧ゲインが1倍の
バッファとなるので、ノイズ電圧が増幅されることがな
い。したがって、この点からもローノイズ化が図れ、高
いS/N比が得られる。 (4)出力電圧の低域の時定数を、回路素子でコントロ
ールできる。
【0050】FETを用いた従来品は、並列抵抗×素子
容量で決まる電気時定数で決定されていたが、本発明で
は焦電素子をそのまま帰還回路として付加した演算増幅
器に更に直流帰還回路を付加接続する構成なので、回路
素子を選択することによって、出力電圧の低減の時定数
を調整できる。特に、請求項7において提案した本発明
によれば、上記した効果に加えて、電流電圧変換回路の
温度環境が変化した場合にも、変換インピーダンス特性
にピーク値を生じないので、温度変化に対して安定した
焦電型赤外線検出装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本回路の構成を示す図である。
【図2】直流帰還回路を積分回路で構成した例を示す本
発明の基本回路図である。
【図3】直流帰還回路に分圧回路を付加した本発明の基
本回路図である。
【図4】図3を更に具体的に示した本発明の基本回路図
である。
【図5】本発明による出力電圧の周波数特性を示す図で
ある。
【図6】本発明によるノイズ出力電圧の周波数特性を示
す図である。
【図7】本発明によるノイズ出力電圧のシミュレーショ
ン結果を示すグラフである。
【図8】本発明によるS/N比のシミュレーション結果
を示すグラフである。
【図9】本発明によるノイズ出力電圧のシミュレーショ
ン結果を示すグラフである。
【図10】本発明によるS/N比のシミュレーション結
果を示すグラフである。
【図11】請求項7において提案された電流電圧変換回
路の一実施図である。
【図12】図11に示した電流電圧変換回路の出力電圧
のシミュレーション結果を示すグラフである。
【図13】抵抗の温度特性を揃えない場合の電流電圧変
換回路の出力電圧のシミュレーション結果を示すグラフ
である。
【図14】FETバッファを用いた従来の電流電圧変換
回路の一例を示す図である。
【図15】従来の電流電圧変換回路の出力電圧特性図で
ある。
【図16】従来の電流電圧変換回路のノイズ出力電圧特
性図である。
【図17】従来の電流電圧変換回路の各ノイズ出力電圧
のシミュレーション結果を示すグラフである。
【図18】従来の電流電圧変換回路のS/N比のシミュ
レーション結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1・・・焦電素子 2・・・演算増幅器 3・・・直流帰還回路 31,32・・・直流帰還のための演算増幅器 4・・・分圧回路 Cf・・・帰還容量(交流帰還回路) Ci・・・焦電素子の素子容量 Ri,R1〜R4・・・抵抗 C1・・・コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤村 俊夫 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−204524(JP,A) 特開 平8−5454(JP,A) 特開 平6−347333(JP,A) 特開 平1−286513(JP,A) 特開 平10−281866(JP,A) 特開 平10−339666(JP,A) 実開 昭63−181840(JP,U) 松下電工技報 ,日本,松下電工株式 会社 マーケッティング部,1998年 9 月,No.64,p.52〜58 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 1/02 G01J 1/42 - 1/46 G01J 5/02 G01J 5/12 - 5/14 G01V 9/04 G01K 7/00 G08B 13/189 - 13/191 H01H 35/00 H01L 27/14 H01L 31/00 - 31/02 H01L 31/00 - 31/10 H01L 37/00 - 37/02 H03F 3/08 H01H 11/00 - 11/54 H04N 5/30 - 5/335

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焦電素子を交流帰還容量として用い、焦電
    素子からの出力電流を電圧信号に変換する電流電圧変換
    回路を備えた焦電型赤外線検知装置において、 上記電流電圧変換回路は、第1の演算増幅器の出力端子には、上記焦電素子の一端
    と直流帰還回路の入力端子とを接続し、 上記第1の演算増幅器の反転入力端子には、上記焦電素
    子の他端と入力抵抗の一端とを接続し、 さらに上記入力抵抗の他端と上記直流帰還回路の出力端
    子とを接続して構成され、 上記電流電圧変換回路 の変換インピーダンス特性は、 上記直流帰還回路によって定まるDC帰還時定数に対応
    する特定周波数よりも高い周波数側に、人体検知に必要
    な周波数帯が設定されており、 その周波数帯では、上記交流帰還容量が逆数として作用
    する特性、つまり周波数が高くなるにつれて、インピー
    ダンスが低下する特性を呈する ことを特徴とする、焦電
    型赤外線検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記変換インピーダンス特性は、上記特定周波数よりも
    周波数の低い側に現れる直流帰還回路の周波数特性によ
    って、上記特定周波数よりも低い側が直流側に向かって
    降下する特性に設定されている、焦電型赤外線検出装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 上記直流帰還回路は、その出力端子を上記入力抵抗の他端に接続し、かつその
    非反転入力端子を上記第1の演算増幅器の出力端子に接
    続した第2の演算増幅器を備え、 この第2の演算増幅器の反転入力端子と上記出力端子と
    の間にコンデンサを接続するとともに、その第2の演算
    増幅器の反転入力端子に一端を接地した抵抗を 接続して
    構成された 積分回路である、焦電型赤外線検出装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、 上記第1の演算増幅器は、その電流雑音成分が上記焦電
    素子の誘電体損失によって生じる雑音成分よりも小さく
    なる程度に十分大きい入力インピーダンスを有したもの
    である、焦電型赤外線検出装置。
  5. 【請求項5】請求項3において、 上記積分回路を構成する上記第2の演算増幅器の上記非
    反転入力端子には、上記第1の演算増幅器からの出力電
    圧を分圧する分圧回路を更に接続した構成としている、
    焦電型赤外線検出装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、 上記分圧回路は、3つの抵抗をT型に接続した構成とし
    ている、焦電型赤外線検出装置。
  7. 【請求項7】請求項〜6のいずれかにおいて、上記電流電圧変換回路は、 上記第1の演算増幅器の反転入力端子に一端を接続した
    入力抵抗と、請求項3に記載された上記積分回路を構成
    する上記第2の演算増幅器の反転入力端子に接続した上
    記抵抗とを異なる抵抗値に設定して、バンドパスフィル
    タ特性を持たせており、 かつ、上記入力抵抗と上記抵抗とは、 抵抗の対温度抵抗
    値特性を同一に揃えた構成としている焦電型赤外線検出
    装置。
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