JP3472826B2 - 強磁性構造材の経年劣化の非破壊検査方法 - Google Patents

強磁性構造材の経年劣化の非破壊検査方法

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JP3472826B2 JP2001013248A JP2001013248A JP3472826B2 JP 3472826 B2 JP3472826 B2 JP 3472826B2 JP 2001013248 A JP2001013248 A JP 2001013248A JP 2001013248 A JP2001013248 A JP 2001013248A JP 3472826 B2 JP3472826 B2 JP 3472826B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強磁性構造材ま
たはそれを用いた強磁性構造体の経年劣化による材料強
度の劣化を非破壊的に検査する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な非破壊検査方法は全て、
亀裂の発生とその進展を調べることを目的としていた。
その結果、現在の非破壊検査方法の発展の方向はできる
限り小さい亀裂の発生を発見することにあり、かかる従
来の非破壊検査方法では、亀裂が発生する前の段階での
強磁性構造材の経年劣化を非破壊的に評価をすることは
できなかった。
【0003】ところで、強磁性構造材またはそれを用い
た強磁性構造体の経年による材料強度劣化を非破壊的に
測定する方法として従来、被測定対象の強磁性構造材料
または強磁性構造体の保磁力および飽和磁化領域におけ
る帯磁率を測定する方法も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
被測定対象の強磁性構造材料等の保磁力および飽和磁化
領域における帯磁率を測定する従来の方法では、保磁力
を正確に測定する必要性があることから、測定の際に、
被測定対象の強磁性構造材料等を、磁気ヨーク或いは巻
線を用いて磁気飽和の段階まで磁化したのちに、その被
測定対象の強磁性構造材料等を、内部の磁束密度がゼロ
にまるまで減磁しなければならない。そのため、磁気飽
和するまで磁化するのにその材料の保磁力よりもはるか
に大きい起磁力を必要とすることから、大型の磁気ヨー
クを用いて励磁巻線に大きな励磁電流を流す必要があ
る。
【0005】従って、そのような大型の磁気ヨークを有
する測定装置や大容量の励磁用電源を必要とすることか
ら、コストが嵩んでしまうという問題がある。さらに、
大型の磁気ヨークを有する測定装置などにより測定系の
重量が重くなってしまうとともに、その測定装置を設置
するための場所も設けなければならないという問題があ
る。
【0006】そこで、本願発明者は、被測定強磁性構造
材またはそれを用いた強磁性構造体の経年劣化による材
料強度の劣化を非破壊的に測定する方法として、所定の
磁界強度Hで測定した帯磁率χcとその磁界強度Hとに
より次式の関係式 c=χc・H3 ・・・(1) から帯磁率係数cを求め、その帯磁率係数cが含まれた
関係式から経年劣化後の実質的な応力を得て、その実質
的な応力と劣化前の初期の応力とを比較する方法に想到
した。なお、この帯磁率係数cからは、転位密度の変化
を知ることもできる。
【0007】上記方法において帯磁率係数cを求めるに
際しては、ヒステリシス磁化曲線(ヒステリシスルー
プ)からその勾配として表される帯磁率χcを求める必
要がある。ところで、従来一般的に行なわれている隣接
データを用いての数値解析によって帯磁率を求め、その
帯磁率から帯磁率係数cを求めることによって、経年劣
化のパラメータである転位密度の変化を捕らえることも
可能である。しかし、上記従来の一般的な数値解析によ
り求められる帯磁率は、バルクハウゼンノイズの影響に
より局所的に大きな値となる帯磁率と、上記(1)式の
関係を満たす帯磁率χcとを両方とも含んでおり、かか
るバルクハウゼンノイズの影響による帯磁率と、上記
(1)式の関係を満たす帯磁率χcとは、発生機構が根
本的に異なっている。即ち、バルクハウゼンノイズによ
る帯磁率は、鉄鋼材料等の強磁性構造材の磁区を構成す
る個々の磁壁の不連続な移動に伴う磁化の増加によって
生じるものである。これに対して、上記(1)式の関係
を満たす帯磁率χcは、磁気モーメントの回転に伴う磁
化の増加によって生じるものである。
【0008】このことから、先に述べた(1)式を用い
る方法により強磁性構造材又はそれを用いた強磁性構造
体の経年劣化をより正確に評価するためには、その
(1)式の関係を満たす((1)式に収束する)帯磁率
χcを正確に求める必要があるが、上記従来の一般的な
数値解析により求めた帯磁率では、上述のようにバルク
ハウゼンノイズの影響による帯磁率を含んでいるため
に、実験で得られた上記(1)式で示される関係から外
れてばらついてしまうという問題があった。また、数値
解析を行なう際に解析範囲の分割数が少ないと解析精度
が悪くなってしまう一方、統計的に精度を上げるべく磁
界強度Hの分割数をできるだけ大きくして数値解析を行
うと、前述したバルクハウゼンノイズの影響により、
(1)式で示される関係からのばらつきがさらに大きく
なってしまうという不都合があった。そして、かかるば
らつきの大きな帯磁率からでは(1)式の関係が成り立
つ磁界強度Hの範囲を特定するのも困難であった。
【0009】従って、バルクハウゼンノイズの影響によ
る帯磁率の値の変化分を完全に取り除くことができれ
ば、(1)式の関係を完全に満たす帯磁率χcひいては
その帯磁率χcから定まる真の帯磁率係数c(本件明
細書では誤差が全くないと考えた場合の帯磁率係数をい
う)を求めることができるはずであるが、従来このノイ
ズの影響を取り除く簡易な解析方法は見出されていなか
った。
【0010】そこで、本発明は、上記課題を有利に解決
するため、ヒステリシス磁化曲線から、(1)式の関係
をより正確に満たすような帯磁率ひいては真の帯磁率係
数c *の値により近い帯磁率係数cを容易に求めること
ができる方法を提供することにより、強磁性構造材やそ
れを用いた強磁性構造体の経年劣化をより精度良く非破
壊的に捕らえることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の強磁性構造材の経年劣化の非破壊検査方法は、強
磁性構造材を対象として測定した、磁界強度Hと磁化M
とで表されるヒステリシス磁化曲線に基づき、前記強磁
性構造材の経年劣化を非破壊的に検査する方法におい
て、前記ヒステリシス磁化曲線を複数に分割し、各分割
点における前記曲線の勾配を、任意の分割点とその分割
点から自然数k個離れた隣り合わない分割点との間を結
ぶ直線の勾配によって求める、という作業を複数種類の
自然数kの値について行い、各自然数kの値に関し、全
ての前記分割点について求めた前記勾配から、磁界強度
H,帯磁率χcおよび前記強磁性構造材の経年劣化の程
度を表す帯磁率係数cを含む関係式である以下に示す
(1)式 c=χc・H3 ・・・(1) への前記勾配の収束の程度を調べて最も良く収束する前
記自然数kの値を最適値として得るとともに、前記最適
値における帯磁率χcから前記帯磁率係数cを求め、前
記帯磁率係数cに基づいて前記強磁性構造材の経年劣化
の程度を非破壊検査することを特徴とする。
【0012】この発明の強磁性構造材の経年劣化の非破
壊検査方法にあっては、強磁性構造材を対象として測定
した、磁界強度Hと磁化Mとで表されるヒステリシス磁
化曲線に基づき、ヒステリシス磁化曲線を複数に分割
し、各分割点におけるその曲線の勾配を、任意の分割点
とその分割点から自然数k個離れた隣り合わない分割点
との間を結ぶ直線の勾配によって求める。そして、かか
る作業を複数種類の自然数kの値について行い、各自然
数kの値に関し、全ての分割点について求めた勾配か
ら、磁界強度H,帯磁率χcおよび強磁性構造材の経年
劣化の程度を表す帯磁率係数cを含む上記(1)式の関
係式への収束の程度を調べて最も良く収束する自然数k
の値を最適値として得るとともに、その最適値における
帯磁率χcから帯磁率係数cを求めて、その帯磁率係数
cに基づいて、測定対象である強磁性構造材の経年劣化
の程度を非破壊検査する。
【0013】従って、上記操作により得られる自然数k
の最適値における帯磁率は、分割されたヒステリシス磁
化曲線の全ての分割点について求めた勾配から、磁界強
度H,帯磁率χcおよび強磁性構造材の経年劣化の程度
を表す帯磁率係数cを含む関係式への収束の程度を調べ
て最も良く収束する自然数kの値を最適値として得てい
る。このことから、その最適値における帯磁率χcは、
かかる関係式をより正確に満たすような帯磁率として得
ることができる。それゆえ、この発明の方法によれば、
磁界強度H,帯磁率χcおよび強磁性構造材の経年劣化
の程度を表す帯磁率係数cを含む上記(1)式の関係式
への収束の程度を調べて最も良く収束する自然数kの値
を最適値として得ることにより、帯磁率からバルクハウ
ゼンノイズの影響による帯磁率の変化分を簡易な方法に
より容易に取り除くことができ、先に述べた関係式をよ
り正確に満たすような帯磁率χcを容易に求めることが
できる。そして、その帯磁率から帯磁率係数cを求める
ことにより、真の帯磁率係数cにより近い帯磁率係数
cを容易に求めることができ、その帯磁率係数cに基づ
いて、強磁性構造材又はそれを用いた強磁性構造体の経
年劣化を評価することで、かかる強磁性構造材又はそれ
を用いた強磁性構造体の経年劣化の非破壊的な検査をよ
り正確かつ精度良く行なうことができる。
【0014】そして、この発明の強磁性構造材の経年劣
化の非破壊検査方法は、前記n番目の分割点における磁
界強度Hおよび磁化Mの値をそれぞれHn,Mnとすると
ともに、前記n番目の分割点から前記自然数k個離れた
分割点における磁界強度Hおよび磁化Mの値をそれぞれ
n+k,Mn+kとして、次式 χnk=(Mn+k−Mn)/(Hn+k−Hn) ・・・(2) から、前記任意の分割点とその分割点から自然数k個離
れた隣り合わない分割点との間を結ぶ直線の勾配χnk
求めても良い。
【0015】このようにすれば、上記(1)式から求め
られる帯磁率係数cの値を求めるに際して、自然数kの
値をパラメータとして、解析の対象となるヒステリシス
磁化曲線における磁界強度Hおよび磁化Mについて
n,Mn,Hn+k,Mn+kを上記(2)式に代入して帯磁
率χnkを求めて、その求めた帯磁率χnkの値の結果か
ら、(1)式の関係へ最も良く収束する自然数kの最適
値における帯磁率χnkを帯磁率χcとして具体的に決定
することができる。なお、個々のヒステリシス磁化曲線
および磁界強度の分割数nに応じて、自然数kの最適値
が定数として得られる。
【0016】そして、この発明の強磁性構造材の経年劣
化の非破壊検査方法では、前記自然数kは、前記勾配χ
nkの、以下に示す前記(1)式 c=χc・H3 を変形して得られる以下に示す(3)式 log(χc)=log(c)−3log(H) ・・・(3) で示される関係式からの誤差が最小の時の値としても良
い。
【0017】このようにすれば、(1)式の関係式へ最
も良く収束する自然数kの最適値を求めるに際して、l
og(H)とlog(χc)とを対数目盛りで図示するこ
とで、(1)式への各分割点における勾配の収束の程度
が、(3)式で示される傾き(log(H)の増分に対
するlog(χc)の増分)−3の直線に、各分割点に
おける勾配の値がのっているか否かによって視覚的にも
判断することができるので、(1)の関係式へ最も良く
収束する自然数kの最適値における帯磁率χnkの値を容
易に求めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例の形態
を実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。図1
は、この発明の強磁性構造材の経年劣化の非破壊検査方
法の一実施例により得られた帯磁率係数cに対応する変
形応力の相関を、従来の一般的な数値解析により得られ
た帯磁率係数と比較して示す説明図である。図2(a)
はこの実施例において引張試験を行なう強磁性構造材の
形状を示す正面図であり、図2(b)は、ヒステリシス
磁化特性を得るために測定した強磁性構造材の試験片の
形状を示す正面図である。
【0019】図1に示すような、帯磁率係数cに対する
変形応力の相関関係の図を得るために、この実施例にお
ける強磁性構造材の経年劣化の非破壊検査方法を以下に
説明する。
【0020】まず、この実施例の強磁性構造材の経年劣
化の非破壊検査方法により、強磁性構造材の経年劣化の
程度を表す帯磁率係数cを求めるに際し、予め、経年劣
化の被測定対象である強磁性構造材についてヒステリシ
ス磁化特性試験を行なって、磁界強度Hと磁化Mとで示
されるヒステリシス磁化曲線(ヒステリシスループ)を
得る。ここでは、鉄鋼材料の機械的性質と磁気的性質と
の相関関係を明らかにするとともに図3に示すようなヒ
ステリシス磁化曲線(ヒステリシスループ)を得るため
に、図2(a)に示す板状の引張試験用試験片1を用い
て引張試験を行い、応力負荷を加える前の応力(0MP
a)および、前述の引張試験の結果から、0MPaから
破断直前の応力までの間で適当な応力の値(この実施例
では476MPa)を選んでいる。そして、その選んだ
それぞれの応力の値(この実施例では0MPaおよび4
76MPa)について、図2(b)に示す通常の磁化測
定用試験片2に応力負荷した後、通常のヒステリシス磁
化特性試験を行なうことにより、図3に示す、それぞれ
の応力負荷の値(0MPa,476MPa)による変形
を伴うヒステリシス磁化曲線が得られる。
【0021】なお、この実施例における引張試験用試験
片1および磁化測定用試験片2は、原子炉圧力容器の材
料である低合金鋼A533Bと同じ組成をもつ圧力容器
用調質型合金鋼鍛鋼品であるSFVQ−1Aを用いてい
る。また表1は、試験に用いたSFVQ−1A鋼の化学
組成を示すものである。そして、ここでは、図2(a)
に示す引張試験用試験片1に、両端部分の長さがそれぞ
れ20mm、中央部分の長さが60mm、中央部分から
両端部分への遷移部分はR40mm、両端部分の幅40
mm、中央部分の幅20mm、厚さ2mmのものを使用
し、図2(b)に示す磁化測定用試験片に、厚さ2mm
の中央部のくりぬかれた枠形の板状部材であって、内側
は横15mm,縦5mmの長方形、外側は横20mm,
縦10mmの長方形のものを使用している。
【0022】
【表1】
【0023】図3に示すヒステリシス磁化曲線に基づ
き、磁性構造材の経年劣化の程度を表す帯磁率係数cを
求める手順を以下に説明する。
【0024】図3に示すヒステリシス磁化曲線は、磁界
強度Hを横軸に磁化Mを縦軸にそれぞれとって示してお
り、図3に示す磁化曲線の傾きから保磁力以上の磁界強
度Hに於ける帯磁率χcを求めることができる。そし
て、ここにおける磁界強度Hは−100Oe(エルステ
ッド)〜100Oeの範囲で示されているので、まず、
応力負荷0MPa及び応力負荷476MPaのそれぞれ
の磁化曲線について、磁界強度Hの測定範囲−100O
e〜100Oeの間で磁化曲線を400等分して、即ち
0.5Oeごとに分割して、図中左側から順番に番号を
付けていく。
【0025】そして、左側からn番目の磁界強度の値を
nとして、その磁界強度Hnに対応する磁化の値をMn
とする。また、左側からn+k番目の磁界強度Hおよび
磁化Mの値をそれぞれHn+k,Mn+kとして、それら値H
n,Mn,Hn+k,Mn+kおよび任意に選んだ自然数kの値
を以下に示す(2)式 χnk=(Mn+k−Mn)/(Hn+k−Hn) ・・・(2) に代入することにより、その自然数kについて、n番目
の分割点とその分割点から自然数k個離れた隣り合わな
い分割点(k=2以上)との間を結ぶ直線の勾配χnk
得ることができる。そして、n番目の分割点における磁
界強度Hnの値に対応させてχnkをχcとして、磁界強度
Hに対するlog(χc)や、log(H)に対するl
og(χc)の関係をプロットすることで、前記(1)
式 c=χc・H3 ・・・(1) を変形して得られる以下に示す(3)式 log(χc)=log(c)−3log(H) ・・・(3) で示される関係式からの誤差が最小の時の値を自然数k
の最適値として得る。
【0026】図4は、図3に示すヒステリシス磁化曲線
のうちの応力負荷前(0MPa)のヒステリシス磁化曲
線に基づいて、自然数k=3とした場合における保磁力
以上の磁界強度Hでの帯磁率χc、それを磁界強度Hに
対するlog(χc)の値をプロットしたものである。
ここでは、自然数k=1とした場合、従来一般的に行な
われている数値解析によって帯磁率χcを求めるのと同
様の方法で求めたことになる。従って、図4では、自然
数k=3とした場合の磁界強度Hに対するlog
(χc)の値をプロットするとともに、この実施例の方
法による結果と従来の方法による結果とを比較するため
に、自然数k=1とした場合の磁界強度Hに対するlo
g(χc)の値もプロットしている。なお、自然数k=
1については●(黒丸)で、自然数k=3については△
(三角)でそれぞれプロットしている。
【0027】また図5は、図3に示すヒステリシス磁化
曲線のうちの応力負荷476MPaを加えた時のヒステ
リシス磁化曲線に基づいて、自然数k=3とした場合に
おける保磁力以上の磁界強度Hでの帯磁率χcを求め
て、磁界強度Hに対するlog(χc)の値をプロット
したものである。ここでも、図4に示すものと同様にこ
の実施例の方法により得られた結果と従来の数値解析と
同様の方法により得られた結果との比較のために自然数
k=1とした場合の磁界強度Hに対するlog(χc
の値もプロットしている。なお、自然数k=1について
は●(黒丸)で、自然数k=3については□(四角)で
それぞれプロットしている。
【0028】そして、図6は、図4において自然数k=
3を自然数k=5に変えた場合、即ち図3に示すヒステ
リシス磁化曲線のうちの応力負荷を0MPaとした時の
ヒステリシス磁化曲線に基づいて、自然数k=5として
帯磁率χcを求めて、磁界強度Hに対するlog(χc
の値としてプロットしたものである。ここでも、この実
施例方法により得られた結果と従来の数値解析により得
られた結果との比較のために、上記図4に示すものと同
様に自然数k=1とした場合の磁界強度Hに対するlo
g(χc)の値をプロットしている。なお、自然数k=
1については●(黒丸)で、自然数k=5については△
(三角)でそれぞれプロットしている。
【0029】また図7は、図5において自然数k=3を
自然数k=5に変えた場合、即ち、図3に示すヒステリ
シス磁化曲線のうちの応力負荷476MPaとした時の
ヒステリシス磁化曲線に基づいて、自然数k=5とした
場合における帯磁率χcを求めて、磁界強度Hに対する
log(χc)の値としてプロットしたものである。こ
こでも、この実施例の方法により得られた結果と従来の
数値解析により得られた結果との比較のために、上記図
5に示すものと同様に自然数k=1とした場合の磁界強
度Hに対するlog(χc)の値もプロットしている。
なお、自然数k=1については●(黒丸)で、自然数k
=5については□(四角)でそれぞれプロットしてい
る。
【0030】そして、上記図4〜図7においてそれぞれ
の自然数kの値についてプロットした結果に基づき、
(1)式を対数をとることにより変形して得られる以下
に示す(3)式 log(χc)=log(c)−3log(H) ・・・(3) で表されるlog(H)とlog(χc)との関係を対
数目盛りで示した直線の傾き−3(log(H)の増分
に対するlog(χc)の増分)と同様の傾きの直線か
らのばらつきが最も小さくなると共に、傾き−3の直線
にのるlog(H)の範囲が最も広い自然数kの値を決
定する。そして、決定した自然数kの値における磁界強
度Hnと帯磁率χcとの関係を対数目盛りで示した図から
上記(3)式に基づいて、帯磁率係数cを決定する。な
お、自然数kの値を大きくすると、(1)式で示される
直線からの値のばらつきが小さくなる一方、傾き−3の
直線上にのるlog(H)の範囲が狭くなることが分か
っている。
【0031】ところで、図8は、図4で得られた自然数
k=1の場合における応力負荷前(0MPa)の、磁界
強度Hに対する帯磁率χcの対数log(χc)に基づい
てlog(H)に対するlog(χc)の関係を求めて
示すとともに、実験値から推定される(1)式の関係を
示す帯磁率χcについてのlog(H)に対するlog
(χc)の関係を示す説明図である。ここでは、実験値
から上記(1)式を想定して得られる帯磁率χcについ
ては直線L1で示し、また、自然数k=1の場合における
応力負荷前(0MPa)の帯磁率χcについては、●
(黒丸)でプロットしている。
【0032】また、図9は、図5で得られた自然数k=
1の場合における応力負荷476MPaの、磁界強度H
に対する帯磁率χcの対数log(χc)に基づいてlo
g(H)に対するlog(χc)の関係を求めて示すと
ともに、実験値から推定される(1)式の関係を示す帯
磁率χcについてのlog(H)に対するlog(χc
の関係を示す説明図である。ここでは、実験値から上記
(1)式を想定して得られる帯磁率χcについて直線L2
で示し、また、自然数k=1の場合における応力負荷4
76MPaの帯磁率χcについて●(黒丸)でプロット
している。
【0033】そして、図10は、図6で得られた自然数
k=1および自然数k=5の場合における応力負荷前
(0MPa)の、磁界強度Hに対する帯磁率χcの対数
log(χc)に基づいてlog(H)に対するlog
(χc)の関係を求めて示している。なお、自然数k=
1については●(黒丸)で、自然数k=5については△
(三角)でそれぞれプロットしている。またここでは、
自然数k=5について、傾きが−3の直線であって、そ
の直線上に△(三角)でプロットした点が最も多くのる
ような直線L3を示している。
【0034】さらに図11は、図7で得られた自然数k
=1および自然数k=5の場合における応力負荷476
MPaの、磁界強度Hに対する帯磁率χcの対数log
(χc)に基づいてlog(H)に対するlog(χc
の関係を求めて示している。なお、自然数k=1につい
ては●(黒丸)で、自然数k=5については□(四角)
でそれぞれプロットしている。またここでは、自然数k
=5について、傾きが−3の直線であって、その直線上
に□(四角)でプロットした点が最も多くのるような直
線L4を示している。
【0035】従って、上記図10および図11では自然
数k=5以外の自然数kの値については示していない
が、この実施例の非破壊検査方法では、図10および図
11に示す自然数k=5のときのlog(H)に対する
log(χc)の値が、傾き−3の直線からのばらつき
が最も小さくなると共に、傾き−3の直線にのるlog
(H)の範囲が最も広くなった。従って、自然数k=5
における磁界強度Hnと帯磁率χcとの関係を対数目盛り
で示した図10および図11に基づいて、応力負荷を加
える前(0MPa)については図10に示す直線L3から
帯磁率係数cを求めることができ、一方、応力負荷47
6MPaを加えた時については、図11に示す直線L4か
らそれぞれ帯磁率係数cを求めることができる。
【0036】さらに、応力負荷476MPa以外の複数
の応力負荷について、上記した非破壊検査方法により同
様にして帯磁率係数cを求めることにより、先に示した
図1のような、変形応力(応力負荷)に対応する帯磁率
係数cの関係が得られる。また、ここでは、比較のた
め、自然数k=1および自然数k=3とした場合につい
ても示している。なお、ここでの自然数k=1について
は●(黒丸)で、自然数k=3については□(四角)
で、自然数k=5については△(三角)でそれぞれ示し
ている。また、ここでは、それぞれの自然数kの値につ
いてプロットした点から得られる直線を、自然数k=1
については実線で、自然数k=3については一点鎖線
で、自然数k=5については破線でそれぞれ示してい
る。
【0037】この図1によれば、各直線の傾きによって
示されるように、自然数k=1、自然数k=3および自
然数k=5のいずれの場合の直線についても、変形応力
の増加に対して帯磁率係数cが増加していることが分か
る。しかも、この実施例の非破壊検査方法による結果
(自然数k=3および自然数k=5)の方が従来の数値
解析と同様である自然数k=1よりも直線の勾配が大き
くなっていることが分かる。従って、従来の方法と同様
の方法(自然数k=1)により得られた結果よりも、こ
の実施例の方法により得られた結果の方が、同一範囲内
の変形応力に対応する帯磁率係数cが広くなっているこ
とが分かる。
【0038】このことから、帯磁率係数cを用いて経年
劣化を調べる際の感度は、従来の数値解析と同様の方法
により求めた帯磁率係数cよりもこの実施例の非破壊検
査方法により得られた帯磁率係数cを用いた方が高くな
る。また、この実施例の非破壊検査方法により求めた帯
磁率係数cにおいては、自然数k=3の場合より自然数
k=5の場合の方がさらに感度が高くなるので、自然数
k=5の時の帯磁率係数cを用いて強磁性構造材の経年
劣化の非破壊検査を行なうことで、より精度良く測定す
ることができる。
【0039】従って、この実施例の強磁性構造材の経年
劣化の非破壊検査方法では、強磁性構造材を対象として
測定した、磁界強度Hと磁化Mとで表されるヒステリシ
ス磁化曲線に基づき、ヒステリシス磁化曲線を複数に分
割し、各分割点におけるその曲線の勾配を、任意の分割
点とその分割点から自然数k個離れた隣り合わない分割
点との間を結ぶ直線の勾配χnkによって求めている。そ
して、かかる作業を複数種類の自然数kの値について行
い、各自然数kの値に関し、全ての分割点について求め
た勾配からχnk、磁界強度H,帯磁率χcおよび強磁性
構造材の経年劣化の程度を表す帯磁率係数cを含む関係
式である以下に示す(1)式 c=χc・H3 ・・・(1) への収束の程度を調べて最も良く収束する自然数kの値
を最適値として得るとともに、その最適値における帯磁
率χcから帯磁率係数cを求めて、その帯磁率係数cに
基づいて、測定対象である強磁性構造材の経年劣化の程
度を非破壊検査している。
【0040】このことから、この実施例で上記操作によ
り得られる自然数kの最適値における帯磁率は、分割さ
れたヒステリシス磁化曲線の全ての分割点について求め
た勾配χnkから、磁界強度H,帯磁率χcおよび強磁性
構造材の経年劣化の程度を表す帯磁率係数cを含む上記
(1)式の関係式への収束の程度を調べて最も良く収束
する自然数kの値を最適値として得ている。このことか
ら、その最適値における帯磁率χcは、かかる関係式を
より正確に満たすような帯磁率として得ることができ
る。
【0041】それゆえ、この実施例の方法によれば、磁
界強度H,帯磁率χcおよび強磁性構造材の経年劣化の
程度を表す帯磁率係数cを含む上記(1)式の関係式へ
の収束の程度を調べて最も良く収束する自然数kの値を
最適値として得ることにより、帯磁率からバルクハウゼ
ンノイズの影響による帯磁率の変化分を簡易な方法によ
り容易に取り除くことができ、先に述べた関係式をより
正確に満たすような帯磁率χcを容易に求めることがで
きる。そして、その帯磁率から帯磁率係数cを求めるこ
とにより、真の帯磁率係数cにより近い帯磁率係数c
を容易に求めることができ、その帯磁率係数cに基づい
て、強磁性構造材やそれを用いた強磁性構造体の、劣化
前の初期の応力と経年劣化後の実質的な応力とを定量的
に求めてそれらを比較することにより、強磁性構造材や
それを用いた強磁性構造体の経年劣化をより精度良く非
破壊的に捕らえることができる。
【0042】しかも、この実施例の強磁性構造材の経年
劣化の非破壊検査方法は、ヒステリシス磁化曲線を分割
した時のn番目の分割点における磁界強度Hおよび磁化
Mの値をそれぞれHn,Mnとするとともに、そのn番目
の分割点から前記自然数k個離れた分割点における磁界
強度Hおよび磁化Mの値をそれぞれHn+k,Mn+kとし
て、以下に示す(2)式 χnk=(Mn+k−Mn)/(Hn+k−Hn) ・・・(2) から、前記任意の分割点とその分割点から自然数k個離
れた隣り合わない分割点との間を結ぶ直線の勾配χnk
求めている。
【0043】従って、上記(1)式から求められる帯磁
率係数cの値を求めるに際して、自然数kの値をパラメ
ータとして、解析の対象となるヒステリシス磁化曲線に
おける磁界強度Hおよび磁化MについてHn,Mn,H
n+k,Mn+kを上記(2)式に代入して帯磁率χnkを求
め、その求めた帯磁率χnkの値の結果から、(1)式の
関係へ最も良く収束する自然数kの最適値における帯磁
率χnkを帯磁率χcとして具体的に決定することができ
る。
【0044】従って、ヒステリシス磁化曲線から、
(1)式c=χc・H3が成り立つような帯磁率χcから
得られる真の帯磁率係数c*の値に近い帯磁率係数cを
容易に求めることができる。そして、かかる帯磁率係数
から、強磁性構造材やそれを用いた強磁性構造体の、劣
化前の初期の応力と経年劣化後の実質的な応力とを定量
的に求めてそれらを比較することにより、強磁性構造材
やそれを用いた強磁性構造体の経年劣化をより精度良く
非破壊的に捕らえることができる。
【0045】また、この実施例の強磁性構造材の経年劣
化の非破壊検査方法では、自然数kの最適値が、上記
(2)式χnk=(Mn+k−Mn)/(Hn+k−Hn)により
求められる勾配χnkの、上記(1)式c=χc・H3を変
形して得られる以下に示す(3)式log(χc)=l
og(c)−3log(H)で示される関係式からの誤
差が最小の時の値として得られる。
【0046】これにより、図8〜図11に示すように、
(1)式の関係を示す帯磁率χcに最も近い値を示す自
然数kを、(3)式で示される直線からの値のばらつき
が最も少ない自然数kの値を視覚的に容易に判断するこ
ともできる。
【0047】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものではなく、例えば、上記
実施例の非破壊検査方法と同様の方法により帯磁率係数
cを求める処理を行なうようにプログラムを構成して一
連の工程をコンピュータにより処理することもできる。
また、上記実施例の非破壊検査方法によって経年劣化の
測定を行なう経年劣化測定装置を構成することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 変形応力を加えた後のSFVQ-1A鋼の帯磁率係
数cと、その変形応力との相関関係を従来の数値解析に
よる方法と同様の方法により得られた結果(自然数k=
1)と本願発明の非破壊検査方法により得られた結果
(自然数k=3,5)とを比較して示す説明図である。
【図2】 上記実施例における引張試験およびヒステリ
シス磁化特性試験に用いた試験片の形状を示す正面図で
ある。
【図3】 応力負荷前(0MPa)と応力負荷476M
Paを加えた後のSFVQ−1A鋼のヒステリシス磁化曲線
を示す説明図である。
【図4】 保磁力以上の磁界強度Hでの、自然数k=
1,3の場合における応力負荷前(0MPa)の磁界強
度Hに対するlog(χc)の値をプロットして示す説
明図である。
【図5】 保磁力以上の磁界強度Hでの、自然数k=
1,3の場合における応力負荷476MPaの磁界強度
Hに対するlog(χc)の値をプロットして示す説明
図である。
【図6】 保磁力以上の磁界強度Hでの、自然数k=
1,5の場合における応力負荷前(0MPa)の磁界強
度Hに対するlog(χc)の値をプロットして示す説
明図である。
【図7】 保磁力以上の磁界強度Hでの、自然数k=
1,5の場合における応力負荷476MPaの磁界強度
Hに対するlog(χc)の値をプロットして示す説明
図である。
【図8】 保磁力以上の磁界強度Hでの実験値から想定
して得られる帯磁率χcおよび自然数k=1の場合にお
ける応力負荷前(0MPa)の帯磁率χcについて、l
ogHに対するlog(χc)として示す説明図であ
る。
【図9】 保磁力以上の磁界強度Hでの実験値から推定
される理想の帯磁率χcおよび自然数k=1の場合にお
ける応力負荷476MPaの帯磁率χcを、logHに
対するlog(χc)として示す説明図である。
【図10】 保磁力以上の磁界強度Hについて、自然数
k=1の場合および自然数k=5の場合における応力負
荷前(0MPa)の帯磁率χcについて、logHに対
するlog(χc)を示す説明図である。
【図11】 保磁力以上の磁界強度Hについて、自然数
k=1の場合および自然数k=5の場合における応力負
荷476MPaの帯磁率χcについて、logHに対す
るlog(χc)を示す説明図である。
【符号の説明】
1 引張試験用試験片 2 磁化測定用試験片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−258259(JP,A) 特開 平1−119756(JP,A) 特開2001−133440(JP,A) 特開2001−21538(JP,A) S.Takahashi et.a l,Journal of Appli ed Physics,2000年 1月15 日,Vol.87,No.2,第805−813 頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/72 - 27/90 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強磁性構造材を対象として測定した、磁
    界強度Hと磁化Mとで表されるヒステリシス磁化曲線に
    基づき、前記強磁性構造材の経年劣化を非破壊的に検査
    する方法において、前記ヒステリシス磁化曲線を複数に
    分割し、各分割点における前記曲線の勾配を、任意の分
    割点とその分割点から自然数k個離れた隣り合わない分
    割点との間を結ぶ直線の勾配によって求める、という作
    業を複数種類の自然数kの値について行い、各自然数k
    の値に関し、全ての前記分割点について求めた前記勾配
    から、磁界強度H,帯磁率χcおよび前記強磁性構造材
    の経年劣化の程度を表す帯磁率係数cを含む関係式であ
    る次式 c=χ c ・H 3 への前記勾配の収束の程度を調べて最も良く収束する前
    記自然数kの値を最適値として得るとともに、前記最適
    値における帯磁率χcから前記帯磁率係数cを求め、前
    記帯磁率係数cに基づいて前記強磁性構造材の経年劣化
    の程度を非破壊検査することを特徴とする、強磁性構造
    材の経年劣化の非破壊検査方法。
  2. 【請求項2】 前記n番目の分割点における磁界強度H
    および磁化Mの値をそれぞれHn,Mnとするとともに、
    前記n番目の分割点から前記自然数k個離れた分割点に
    おける磁界強度Hおよび磁化Mの値をそれぞれHn+k
    n+kとして、次式 χnk=(Mn+k−Mn)/(Hn+k−Hn) から、前記任意の分割点とその分割点から自然数k個離
    れた隣り合わない分割点との間を結ぶ直線の勾配χ nk
    求めることを特徴とする、請求項1記載の強磁性構造材
    の経年劣化の非破壊検査方法。
  3. 【請求項3】 前記自然数kは、前記勾配χnkの、次式 c=χc・H3 を変形して得られる次式 log(χc)=log(c)−3log(H) で示される関係式からの誤差が最小の時の値とすること
    を特徴とする、請求項2記載の強磁性構造材の経年劣化
    の非破壊検査方法。
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