JP3472799B2 - ブレード用翼型 - Google Patents

ブレード用翼型

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JP3472799B2
JP3472799B2 JP2000053827A JP2000053827A JP3472799B2 JP 3472799 B2 JP3472799 B2 JP 3472799B2 JP 2000053827 A JP2000053827 A JP 2000053827A JP 2000053827 A JP2000053827 A JP 2000053827A JP 3472799 B2 JP3472799 B2 JP 3472799B2
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直人 足立
雅弘 中尾
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防衛庁技術研究本部長
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリコプタの上方
に設けられ、ヘリコプタを空中に浮揚させる揚力Lを発
生させるとともに、前進飛行に必要な推進力を発生させ
るロータブレードに適用されるブレード用翼型に関す
る。なお、本発明のブレード用翼型は、航空機のプロペ
ラ用のブレード用翼型等としても適用できるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のヘリコプタのロータブレード等に
使用されるブレード用翼型(以下単に翼型という)とし
ては、米国航空評議委員会(National Advisory Commit
tee for Aeronautics:NACA)により開発され、数
3で算出される形状の翼型にされた、図5に示すNAC
A00XX系、又は表3に示す翼型座標にされた翼型N
ACA23012等のNACA230XX系統の翼型が
用いられている。なお、これらの翼型01の系統を示す
符号のうち最後の2桁XXは、当該翼型01の翼弦長c
に対する翼型01の最大翼厚との比である翼厚比tの%
を示している。
【0003】
【数3】
【0004】
【表3】
【0005】但し、yは翼厚方向座標、xは翼弦方向座
標、cは翼弦長、tは翼型の最大翼厚と翼弦長cとの比
である、翼厚比(%)をそれぞれ示す。また、翼厚比t
の分母0.2は、ただの係数であり、特に意味を持つも
のではない。
【0006】これらの翼型01のうち、NACA00X
X系の翼型は、図5に示されるように、数3の式で算出
される翼型01の上面02と下面03側の形状は、翼弦
線CLに対して対称に配置された対称翼型01になる。
また、これらの翼型01のうち、NACA230XX系
の翼型01は、表3に示すNACA23012の翼型座
標から明らかなように、翼弦線CLから翼型の上面02
側にわずかに突出する小さなキャンバを設けたキャンバ
付きの翼型のものにされている。
【0007】このため、図6に示すように、翼型01の
前縁04から翼弦長の1/4の点である、いわゆる、翼
型01の空力中心CP回りの回転力の大きさを示すピッ
チングモーメント係数Cm は、表4に示す従来の翼型デ
ータで示されるように、NACA00XX系の翼型、N
ACA230XX系の翼型の双方とも、略0に近い非常
に小さいものとなる。
【0008】
【表4】
【0009】従って、このような翼型01にされたヘリ
コプタ07のブレード06においては、前進飛行中のヘ
リコプタ07に固有の、後述するブレード06の迎角α
(ピッチ角)の制御を頻繁に行うピッチ角制御装置にか
かる構造的荷重を小さくすることができる利点がある。
【0010】このために、その後、各ヘリコプタメーカ
から提案されている翼型、例えば、後述する図4に示
す、より先進翼型であるVR系、又は第2世代型の翼型
であるOA系又はSC系等の翼型は、これらNACAの
開発した翼型01を基に開発されたものと同様に、ピッ
チングモーメント係数Cm の小さい翼型にされて、使用
されているのが現状である。
【0011】すなわち、ブレード06用として使用され
る殆んどの翼型01は、ピッチングモーメントMを小さ
くするため、比較的、対称翼型に近い形状にされるのが
通例となっている。
【0012】一方、近年になって、ヘリコプタ07は、
最大離陸重量の増加、いわゆる、ペイロードの増大化、
飛行速度の高速化等が進められ、性能向上を図ることが
緊急の課題となっている。
【0013】次に、このようなヘリコプタ07のロータ
ブレードとして使用されているブレード06の作動およ
び制御について説明する。図7は、このようなヘリコプ
タ07の前進飛行時のブレード06の作動環境を示す平
面図である。
【0014】図に示すように、ブレード06は、通常平
面視において反時計まわりに回転させるようにしてお
り、このため、ヘリコプタ07進行方向右側を回転する
ブレード06では、ブレード06の回転速度Rの前進速
度成分に、飛行時のヘリコプタ07の前進速度Fが加わ
るため、翼型01は大きな対気速度Vにさらされること
になる。
【0015】逆に、進行方向左側を回転するブレード0
6は、ブレード06回転速度Rの後進速度成分から前進
速度Fが減らされた速度が対気速度Vになるため、翼型
01は遅い対気速度Vで移動することになる。
【0016】従って、このような翼型01において、左
右のブレード06の迎角αを、例えば、同一にしておく
と、対気速度Vの大小に対応して発生する揚力Lの差異
に伴うアンバランスが生じ、ヘリコプタ07の水平姿勢
保持が困難になる。
【0017】このような、揚力Lのアンバランスを打消
し、ヘリコプタ07の水平姿勢を維持するためには、ヘ
リコプタ07の進行方向右側で回転するブレード06の
揚力Lを小さくするため、図7(b)に示すように、右
側で回転するブレード06では迎角αが小さくなり、し
かも、飛行方向と直交する位置を回転するブレード06
では対気速度Vが最も大きくなるために、迎角αが最も
小さくなるように回転角に対応して迎角αを変える必要
がある。
【0018】さらに、左側で回転するブレード06の揚
力Lを大きくするため、図7(c)に示すように、ブレ
ード06の迎角αを大きくし、しかも、飛行方向と直交
する位置を回転するブレード06では対気速度Vが最も
小さくなるために、迎角αが最も大きくなるように、回
転角に対応して迎角αを変える必要がある。この様に、
ブレード06の1回転中における、ブレード06の迎角
αをブレード06の回転位置に応じてサイクリックに変
化させる、ピッチ角制御が必須のものとなる。
【0019】したがって、ヘリコプタ07のロータブレ
ードに採用されるブレード06の翼型01には、前述し
たように、ブレード06のピッチ角制御装置にかかる構
造的荷重を小さくするために、ピッチングモーメントM
を小さくすることが重要になる。
【0020】また、近年ヘリコプタ07に要求されてい
るペイロードの増大又は前進飛行性能向上のためには、
翼型01には、次の性能の実現が要求されることにな
る。
【0021】(1)高速飛行時の急激な抵抗Dの増加を
おさえるための高抵抗発散マッハ数の実現。
【0022】すなわち、大気中を移動する飛行体(翼型
01)の対気速度Vが音速に近づくと、翼型01の表面
では衝撃波が発生し、急激に抵抗Dが増大する。この抵
抗Dが急激に増大する対気速度Vと音速との比であるマ
ッハ数Mを抵抗発散マッハ数Mddといい、横軸にマッハ
数Mを、縦軸に抵抗Dを無次元化した抵抗係数Cd を取
った際、その曲線の傾きdCd /dMが、0.1となる
ときのマッハ数Mで定義される抵抗発散マッハ数Mdd
発生を、できるだけ大きなマッハ数Mで発生させるよう
にした、高抵抗発散マッハ数を実現することが、ヘリコ
プタ07を高速で飛行させるときの前進飛行性能を向上
させるために要求されることになる。
【0023】(2)対気速度Vが低減する、前述したヘ
リコプタ07の左側を回転するブレード06等のよう
に、対気速度Vが低減するにも拘わらず、大揚力を発生
させるための高揚力装置の実現。
【0024】すなわち、ヘリコプタ07の前進飛行時に
おける水平バランスを維持するために、前述したよう
に、ピッチ角制御装置により、対気速度Vが増大するヘ
リコプタ07の右側を回転するブレード06の迎角αに
比較して、対気速度Vが低減するヘリコプタ07の左側
を回転するブレード06の迎角αを大きくして、ヘリコ
プタ07の左、右側のブレード06に発生する揚力Lが
均等になるように制御しているが、ペイロードの増加又
は飛行速度の増加によっては、左側のブレード06の迎
角αを、より大きな迎角αにしなければ水平飛行が維持
できなくなることが生じることがある。
【0025】このために、迎角αの大きさに対するヘリ
コプタブレード06で発生する揚力Lの大きさ、いわゆ
る、揚力Lを無次元化した揚力係数Cl の迎角αの変化
に対する変化である、揚力傾斜の大きさを大きなものに
するとともに、迎角αの増加に伴い増加する揚力Lが最
大値になった後急激に低減する迎角α、いわゆる、失速
角をより大きなものにするようにして、翼型01の最大
揚力係数Clmaxを大きくするための高揚力装置の実現
が、前進飛行性能の向上、ペイロードの向上のために
は、要求されることになる。
【0026】さらには、空中のほぼ一定の位置で飛行す
る、ヘリコプタ07固有のホバリング時の必要馬力を減
少させ、ホバリング性能を向上させるため、翼型01に
は、次の性能の実現も要求される。
【0027】(3)揚力係数Cl =0.6で評定される
ホバリング時の揚力係数Cl と抵抗係数Cd との比であ
る揚抗比Cl /Cd の増大の実現。等が求められてい
る。
【0028】しかしながら、これらの要求に対し、従来
の翼型01では、前述したように、対称翼型に近い形状
にされているため、表4の翼型データに示すように、ピ
ッチングモーメントMを無次元化したピッチングモーメ
ント係数Cm は小さくできるものの、最大揚力係数C
lmaxは小さく、大揚力の発生は困難であり、また、抵抗
発散マッハ数Mdd及び揚抗比Cl /Cd も比較的小さ
く、前述したように、最大離陸重量の増加、飛行速度の
高速化が求められている、近年のヘリコプタ07のブレ
ード06への適用には問題があった。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】本発明のヘリコプタブ
レード用翼型は、従来のブレード用翼型に比べ、従来と
同様にピッチングモーメント係数を小さく保つととも
に、高抵抗発散マッハ数、高最大揚力係数及び高揚抗比
を実現できる翼型にして、近年になって、急速に進めら
れているヘリコプタ離陸時の最大離陸重量の増加、前進
飛行時の飛行速度の高速化にも対応でき、さらには、ホ
バリング等におけるホバリング性能をも向上させること
のできるブレード用翼型を提供することを課題とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1のブ
レード用翼型は、次の手段(1)とした。 (1)翼型の各翼弦方向各位置での翼厚さが前述した数
1の式で演算され、数1の式中で使用される係数a0
1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5 およびa6 が、表1に記
載された数値を使用して算出される形状の翼型にされる
ものとした。
【0031】すなわち、本発明の請求項1のブレード用
翼型は、失速を遅らせ高最大揚力を発生させるため、図
1の太線のA部に示すように、従来の翼型に比較して大
きな前縁半径を有し、さらに、高最大揚力を発生させる
ため、図5若しくは図1の細線で示す従来の対称翼型に
近い形状から、図1の太線で示す大きなキャンバを有
し、非対称性が大きい非対称翼型のものとした。
【0032】また、高速飛行時の抵抗増加を押さえるた
め、さらには、高抵抗発散マッハ数を実現するため、翼
型の上面および下面における中央部のB部およびC部
を、従来の翼型の中央部の円弧面よりも大きい曲率半径
のもの、換言すれば、平らな形状に近い形状のものにし
た。
【0033】また、ブレード用翼型、特に、ヘリコプタ
のロータブレードとして使用されるブレード用翼型では
重要であり、従来からほぼ零近くにされていたピッチン
グモーメント係数を、従来と同様の大きさにおさえるた
め、翼型の後縁近傍の形状を、D部で示すように下に凸
の形状となる、いわゆる逆キャンバ性の大きい翼型にな
るものにした。
【0034】(a)これにより、本発明のブレード用翼
型では、大きな前縁半径を設けた翼型とすることによ
り、翼前縁部での急激な圧力や速度の変化をおさえて、
翼前縁部Aで発生する剥離をおくらせ、できるだけ翼面
の後流側で起させるようにすることにより、剥離の発生
に伴い生じる失速が、より高迎角で起るように遅らせ
て、高最大揚力になる大きな揚力を発生できるものにす
ることができるようになる。
【0035】また、大きなキャンバを設けるようにし
て、大きな非対称性の翼型にしたことにより、同一の迎
角において、対称翼型に近い従来の翼型に比べ、高揚力
を発生できるようになる高揚力傾斜のものにし、しか
も、高迎角まで失速を起こしにくいものにして、表5に
示すように、高最大揚力係数Clmaxが1.47にもなる
高最大揚力のものにすることができるようになる。
【0036】
【表5】
【0037】また、このキャンバを大きくすることによ
り、翼型の厚みを薄くしても高揚力を発生させることが
でき、さらには、翼型の厚みを従来の翼型に比べ薄くす
ることにより、ホバリング時の翼型の抵抗をより小さい
0.0085程度にまで小さくすることができ、これに
より揚抗比が70.5になる高揚抗比を実現させるとと
もに、高速飛行時の抵抗増大をおさえて、高抵抗発散マ
ッハ数を実現することができるとともに、低速飛行時の
抵抗増大をおさえることもできる。
【0038】また、翼型の上面のB部及び下面のC部を
平らにすることによって、高速時の衝撃波の発生を、よ
り音速飛行に近くなるまでおさえることができ、高速時
の抵抗を小さくすることができ、抵抗発散マッハ数を
0.82程度にまで向上させることができる高抵抗発散
マッハ数を実現できる翼型とすることができる。
【0039】また、翼型後縁近傍に、下に凸の形状をつ
くったD部で示すようにすることにより、翼型の前方と
は逆方向のキャンバを設けたことにより、翼型後縁近傍
では、迎角0°付近においては、下向きの揚力が発生
し、しかも、揚力発生個所が空力中心CPから離れた、
モーメントアームが迎角0°付近において後縁部をのぞ
く翼型全体で発生するピッチングモーメントと相殺する
逆方向のピッチングモーメントを翼型後縁近傍に発生さ
せることができ、翼型を対称翼型から大きなキャンバを
設けるものにしたにも拘わらず、翼型全体のピッチング
モーメント係数を0.03以下のものにでき、従来の対
称翼型と同様に小さいものにすることができる。
【0040】従って、請求項1の発明は、ブレードのう
ち内翼側に使用して、より効果を発揮することができる
ものとなる。
【0041】また、本発明の請求項2のブレード用翼型
は、上述(1)の手段に加え、次の手段(2)とした。
【0042】(2)数2の式中の係数a0 ,a1
2 ,a3 ,a4 ,a5 およびa6 を、請求項1の発明
が表1に記載された数値を使用するようにしたのに対し
て、表2に記載された数値を使用するようにした。
【0043】すなわち、本発明のブレード用翼型におい
ても、請求項1の発明のブレード用翼型と同様に非対称
翼型にし、また翼型の上面および下面を平らな形状にす
るとともに、後縁近傍の形状を下に凸の形状になるよう
にした。
【0044】これにより、前述した(a)と同様の作
用、効果が得られるほかに、本発明のブレード用翼型に
おいては、請求項1の発明のものに比較して、最大揚力
係数は1.32と若干小さくなり、また、抵抗係数も
0.0102と若干大きくなるものの、抵抗発散マッハ
数は0.85となり、大きな高抵抗発散マッハ数とな
り、より音速に近い高速飛行時まで、急激な抵抗増大が
発生しないようにすることができる。
【0045】さらに、翼型全体のピッチングモーメント
係数は、請求項1の発明のものに比較してより小さい
0.01以下のものにすることができ、ピッチ角制御装
置にかかる構造的荷重をより小さくすることができ、内
翼側に比較して、より高速となり、しかもピッチ角制御
に必要なモーメントアームも大きくなる、ブレードのう
ちの外翼側に使用して、より効果を発揮することができ
るものとなる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明のブレード用翼型の
実施の第1形態を図面にもとづき説明する。図2は、本
発明のブレード用翼型の実施の第1形態を示す図で、表
1に示す係数a0 ,a1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5 およ
びa6 を使い、数1の式によって算出した翼型1であ
る。この翼型1を実質的に規定する翼型座標を表6に示
す。なお、係数a0 ,a1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5
びa6 の数値は、表1に示されている数値の±3%以内
の数値であれば、上記翼型1と実質的に同一の翼型とな
る。
【0047】
【表6】
【0048】この図2で示す実施の第1形態の翼型1で
は、ヘリコプタ07のブレード06の80%スパン位置
よりも付け根側で用いられて好適な翼型1になるため
に、この翼型1の翼厚比tは、9%と大きくしている。
【0049】前述したように、ブレード06が進行方向
と反対の方向に回るときブレード06からみた対気速度
Vは、回転速度Rの後進速度成分から、ヘリコプタ07
の前進速度Fを差し引いたものとなり、低速域となり、
進行方向に回り対気速度Vの大きくなるブレード06と
のバランスを保つためには、迎角αを大きくとることに
なるが、ブレード06の内側ではさらに速度が小さくな
るため、大きな迎角αでも失速することなく大きな揚力
Lが得られるように最大揚力係数Clmaxを大きなものに
しなければならない。
【0050】このため、図に示すように、本実施の形態
のブレード用翼型は、失速が高迎角になるまで発生しな
いように遅らせ、高最大揚力を発生させるため、図1の
A部で示すように、大きな前縁半径のものにし、さら
に、高最大揚力を発生させるため、従来の対称翼型に近
い形状から、翼弦方向の各ステーションX/Cでの翼厚
の中央を結んだキャンバラインが、前縁04と後縁05
とを直線で結ぶ翼弦線CLより、大きく上方にずれたも
のになる大きなキャンバを持つ非対称翼型になるものに
した。
【0051】また、高速飛行時の抵抗Dの増加を押さえ
るための、高抵抗発散マッハ数を実現するため、翼型1
の上面02および下面03における中央部のB部および
C部における形状を小さい曲率にされた従来の翼型の中
央部の円弧面より大きい曲率半径の平らな形状に近い形
状になるものにした。
【0052】ピッチングモーメント係数Cm を、従来の
翼型01同様の大きさにおさえるため、後縁05近傍の
形状をD部で示すように下に凸の形状となる逆キャンバ
形状のものにした。なお、図視省略したが逆キャンバ形
状にされた後縁05端は、上面02および下面03を張
り合わせて形成するようにしているために、短い鉛直面
で形成している。
【0053】これにより、本実施の形態のブレード用翼
型では、大きな前縁半径を設けた翼型1としたことによ
り、翼前縁部Aでの急激な圧力や速度の変化をおさえら
れるので、翼前縁部Aに沿って流れる大気流がより後流
側まで翼面に沿って流れるようになり、剥離ができるだ
け翼面の後流側で起させることができ、剥離の発生に伴
う失速を遅らせて、高最大揚力が得られるものにするこ
とができるようになる。
【0054】また、後縁05を除く翼型1の殆んどの部
分に、上方に向けて凸になる大きなキャンバを設けるよ
うにして、非対称性の強い翼型1にしたことにより、同
一の迎角αにおいて、対称翼型に比較して高揚力を発生
させることができ、さらには、仰角が0での揚力の大き
いものにすることができ、高最大揚力係数を実現できる
ようになる。
【0055】また、このキャンバの大きさを大きくした
ことにより、翼型1の厚みを薄くしても高揚力を発生さ
せることができ、前述したように、高最大揚力係数のも
のにでき、さらに、翼型1の厚みを従来の翼型01に比
べ薄くしたことにより、抵抗Dを小さくすることができ
る。
【0056】これにより、高揚抗比を実現することがで
きるとともに、高速飛行時の抵抗Dの増大をおさえ、さ
らには、急激に抵抗が増大する抵抗発散マッハ数Mdd
より音速に近くなる、高抵抗発散マッハ数の翼型1を実
現することができる。
【0057】なお、実施の第1形態の翼型1のように付
け根側で用いられる、いわゆる内翼の揚抗比は、マッハ
数M=0.5で評定されることになっており、従って、
表5に示す実施の第1形態翼型データの抵抗係数Cd
よび揚抗比Cl /Cd は、M=0.5のデータを示して
いる。
【0058】また、翼型1の上面のB部及び下面のC部
を平らにすることによって、高速時の衝撃波の発生を、
音速に近いマッハ数近傍までおさえることができ、翼型
1を薄くすることと相まって、高速飛行時の抵抗Dをよ
り小さくすることができ、さらには、高抵抗発散マッハ
数を実現でき、音速に近いマッハ数Mまでの飛行が可能
になる。
【0059】また、翼型1の後縁近傍では、翼型1の他
の部分と異り、キャンバラインが翼弦線CLより大きく
下方にずれた、下に凸の形状をつくったD部で示す形状
の逆キャンバを設けたことにより、翼型後縁近傍では、
迎角0°付近において、下向きの揚力Lが発生し、しか
も、下向きの揚力Lが発生する位置が、空力中心CP
(X/C=0.25)より離れた位置であるため、迎角
0°付近において後縁05部をのぞく翼型全体で発生す
るピッチングモーメントMと相殺する逆方向のピッチン
グモーメントMを発生させることができ、翼型1を対称
翼型から大きなキャンバを設けた非対称翼にしたにも拘
わらず、翼型1全体のピッチングモーメント係数C
m を、従来の対称翼と同様に小さいものにすることがで
きる。
【0060】すなわち、本実施の形態のブレード用翼型
では、表5に示すように、表4に示す従来の翼型01に
比較して、最大揚力係数Clmaxを大きなものにでき、ま
た、ホバリング時の揚力係数Cl が0.6になるときの
抵抗係数Cd を小さくでき、揚抗比Cl /Cd を大きく
できる。さらに、抵抗発散マッハ数Mddも、従来の翼型
01に比較して小さくすることができる。
【0061】なお、表4におけるNACA0006のM
ddに比較して、本実施の形態のMddは小さなものになっ
ているが、これは翼厚比tが前者では6%であるのに対
して、表5に示すものは9%のデータを示しているため
で、同じ翼厚比tのもので比較すれば、高抵抗発散マッ
ハ数にできることは、NACA0012およびNACA
23012のデータから容易に推定できるものである。
【0062】また、ブレード用翼型のうち、内翼型に使
用されるものでは、このような性能を、ピッチングモー
メント係数Cm を大きくすることなく向上させることが
必要であり、内翼側に使用される翼型としては、0.0
3以下のピッチングモーメント係数というのが一般的な
値となっており、本実施の形態の翼型では、何れのマッ
ハ数Mでも満足するものとなっている。
【0063】さらに、図4は、本実施の形態の翼型1の
最大揚力係数Clmaxと抵抗発散マッハ数Mddの値をNA
CA00XX系を含む、従来のブレード用翼型の他の翼
型と比較したものを示すものであるが、この図において
は、図の右上に来るほど高性能であることを示すが、本
実施の形態のヘリコプタブレード用翼型は、従来のもの
に比較してより秀れていることがこの図からもわかる。
【0064】次に、図3は、本発明のブレード用翼型の
実施の第2形態を示す図で、表2に示す係数a0
1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5 およびa6 を使い、数2
の式によって算出した翼型2である。この翼型2を実質
的に規定する翼型座標を表7に示す。なお、係数a0
1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5 及びa6 の数値は、表2
に示されている数値の±3%以内の数値であれば、上記
翼型2と実質的に同一の翼型となる。
【0065】
【表7】
【0066】この図3で示す実施の第2形態の翼型2で
は、ヘリコプタ07のブレード06の80%スパン位置
よりも翼端側で用いるようにしているため、翼型2の翼
厚比tは7%と小さくしている。
【0067】また、ブレード06が進行方向と同じ方向
に回るときブレード06からみた対気速度Vは、回転速
度Rの前進速度成分とヘリコプタ07の前進速度とを加
えたものとなり、特に、本実施の形態のブレード用翼型
が使用される翼端側では高速域となる。
【0068】このため、高速域でも抵抗の増大が抑えら
れるよう、抵抗発散マッハ数Mddが大きい翼型2にする
ことが要求される。したがって、前述したように、実施
の第1形態の翼型1は、低速時の最大揚力係数Clmax
特に大きく、かつ、抵抗発散マッハ数Mddについても、
比較的高い翼型1になるものにしたのに対して、本実施
の形態の翼型2では、特に、抵抗発散マッハ数Mddが大
きく、かつ、低速時の最大揚力係数Clmaxについても、
比較的高い翼型2とする必要がある。
【0069】このために、図に示すように、本実施の形
態のブレード用翼型においても、図2に示す実施の第1
形態のブレード用翼型と同様に翼弦方向の各ステーショ
ンX/Cの殆んどで、上に凸になるキャンバを設けるよ
うにした非対称翼型にし、また翼型2の上面02および
下面03を平らな形状にするとともに、後縁05近傍の
形状は下に凸の形状になる逆キャンバを設ける形状にし
た。
【0070】これにより、前述した実施の第1形態の翼
型1と同様の作用、効果が得られるほかに、本実施の形
態のブレード用翼型においては、実施の第1形態のもの
に比較して、最大揚力係数Clmaxは1.32と若干小さ
くなり、また、抵抗係数Cdも若干大きくなるものの、
抵抗発散マッハ数Mddはより大きなものとなり、より高
速飛行時まで急激な抵抗増大が発生しないようにするこ
とができるとともに、翼型2全体のピッチングモーメン
ト係数Cm を、より小さいものにすることができ、ピッ
チ角制御装置にかかる構造物荷重をより小さくすること
ができ、内翼側に比較して高速となり、ピッチ角制御に
必要なモーメントアームも大きくなる、ヘリコプタブレ
ード06のうちの外翼側に使用して、より効果を発揮す
ることができるものとなる。
【0071】すなわち、本実施の形態のブレード用翼型
では、表5に示すように、同表に示す実施の第1形態に
比較して、最大揚力係数Clmax、揚抗比Cl /Cd の増
加は小さいものの、抵抗発散マッハ数Mddの増加は著し
く、また、ピッチングモーメント係数Cm は、表4に示
す従来の翼型01のものと、略同等の大きさのものにす
ることができる。
【0072】なお、実施の第2形態の翼型2のように翼
端側で用いられる、いわゆる外翼の揚抗比Cl /C
d は、マッハ数M=0.6で評定されることになってい
るために、表5に示す実施の第2形態翼型データの抵抗
係数および揚抗比Cl /Cd は、M=0.6のデータを
示している。
【0073】このように、実施の第2形態の翼型2で
は、図4に示すように、抵抗発散マッハ数Mddが大きな
翼型となり、実施の第1形態の翼型1を含む、いずれの
翼型も、先進といわれる翼型の抵抗発散マッハ数Mdd
域よりも、さらに右上側に来ており、高性能のものにす
ることができることがわかる。
【0074】また、ブレード用翼型のうち、翼端側に使
用されるものは、このような性能をピッチングモーメン
トMの絶対値を大きくすることなく向上することが必要
であり、外翼側に使用される翼型では0.01以下とい
うのが、一般的な値となっており、本実施の形態の翼型
2ではいずれの場合も満足するものとなっている。
【0075】このように、実施の第1形態のブレード用
翼型を内翼翼型として使用し、実施の第2形態のブレー
ド用翼型を外翼翼型として使用するようにすれば、ピッ
チングモーメント係数を小さく保つとともに、高抵抗発
散マッハ数、高最大揚力係数及び高揚抗比を実現できる
翼型にして、ヘリコプタ離陸時の最大離陸重量をさらに
増加させ、前進飛行時の高速化が可能になり、さらには
ホバリング性能を向上させることのできるヘリコプタ0
7を実現することができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のブレード
用翼型においては、翼型の各翼弦方向位置での上面側お
よび下面側の翼厚さが数1の式で表わされ、前記数1の
式中の係数a0 ,a1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5 および
6 が、表1に示す数値にされているものとした。
【0077】これにより、本発明に係るブレード用翼型
は、大きな前縁半径、後縁形状を除き大きなキャンバ、
平らな上・下面および下に凸の後縁形状を有しており、
高最大揚力、高抵抗発散マッハ数、高揚抗比及び低ピッ
チングモーメントのものにすることができ、ヘリコプタ
ブレードの内翼側の使用に好適なものとすることができ
る。
【0078】また、本発明のブレード用翼型において
は、数2の式中の係数a0 ,a1 ,a2 ,a3 ,a4
5 およびa6 が表2に示す数値にされているものにし
た。
【0079】これにより、より高抵抗発散マッハ数のも
のにできるとともに、ピッチングモーメントを従来のブ
レード用翼型と同様に、きわめて零に近い小さいものに
することができ、ヘリコプタブレードの外翼側の使用に
好適なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブレード用翼型と従来のブレード用翼
型との比較を示す翼型断面図
【図2】本発明のブレード用翼型の実施の第1形態を示
す翼型断面図
【図3】本発明のブレード用翼型の実施の第2形態を示
す翼型断面図
【図4】従来のブレード用翼型並びに実施の第1形態お
よび実施の第2形態のブレード用翼型の最大揚力係数と
抵抗発散マッハ数の関係を示す図
【図5】従来のブレード用翼型のうち、NACA00X
X系の翼型断面図
【図6】ブレード用翼型に働く空気力を示す図
【図7】ヘリコプタの前進飛行時のブレードの作動を示
す図
【符号の説明】 01…翼型 02…上面 03…下面 04…前縁 05…後縁 06…ブレード 07…ヘリコプタ 1…翼型(実施の第1形態) 2…翼型(実施の第2形態) a0 ,a1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5 ,a6 …係数 y…翼厚方向座標 x…翼弦方向座標 C…翼弦長 CL…翼弦線 t…翼厚比 Cl …揚力係数 Clmax…最大揚力係数 Cd …抵抗係数 Cm …ピッチングモーメント係数 CP…空力中心 F…前進速度 R…回転速度 V…対気速度 α…迎角 M…マッハ数 Mdd…抵抗発散マッハ数 L…揚力 D…抗力(抵抗) M…ピッチングモーメント ρ…空気密度 A…大気の流れ方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−238697(JP,A) 特開2000−103398(JP,A) 特開 平11−124093(JP,A) 特開 平11−91692(JP,A) 特開 平10−226397(JP,A) 特開 平9−240593(JP,A) 特開 平8−40392(JP,A) 特開 平4−358995(JP,A) 特開 昭63−64894(JP,A) 特開 昭61−181799(JP,A) 特開 昭59−134096(JP,A) 特開 平8−20392(JP,A) 実開 平6−27499(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B64C 27/467 B64C 11/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 翼型の各スパン方向の各翼弦方向位置で
    の翼厚さが下記に示す数1の式で表わされ、前記数1の
    式中の係数a0 ,a1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5 および
    6 が、表1に示す数値にされていることを特徴とする
    ブレード用翼型。 【数1】 但し、yは翼厚方向座標、xは翼弦方向座標、cは翼弦
    長、tは翼型の最大翼厚と翼弦長cとの比である、翼厚
    比(%)をそれぞれ示すものとする。 【表1】
  2. 【請求項2】 翼型の各スパン方向の各翼弦方向位置で
    の翼厚さが下記に示す数2の式で表わされ、前記数2の
    式中の係数a0 ,a1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5 および
    6 が、表2に示す数値にされていることを特徴とする
    ブレード用翼型。 【数2】 但し、yは翼厚方向座標、xは翼弦方向座標、cは翼弦
    長、tは翼型の最大翼厚と翼弦長cとの比である、翼厚
    比(%)をそれぞれ示すものとする。 【表2】
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