JP3471606B2 - データカートリッジ・キャディ対保管ラックの基準システム - Google Patents

データカートリッジ・キャディ対保管ラックの基準システム

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JP3471606B2
JP3471606B2 JP12480498A JP12480498A JP3471606B2 JP 3471606 B2 JP3471606 B2 JP 3471606B2 JP 12480498 A JP12480498 A JP 12480498A JP 12480498 A JP12480498 A JP 12480498A JP 3471606 B2 JP3471606 B2 JP 3471606B2
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/675Guiding containers, e.g. loading, ejecting cassettes
    • G11B15/68Automatic cassette changing arrangements; automatic tape changing arrangements
    • G11B15/682Automatic cassette changing arrangements; automatic tape changing arrangements with fixed magazines having fixed cassette storage cells, e.g. in racks
    • G11B15/6825Details of magazines, e.g. removable, adapted for cassettes of different sizes

Landscapes

  • Automatic Tape Cassette Changers (AREA)
  • Automatic Disk Changers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データカートリッ
ジの保管および取り扱いのシステムに関し、より具体的
にはデータカートリッジを取り扱うための携帯用持ち運
びケースまたはキャディに関する。特に本発明は、オー
トチェンジャーライブラリの保管ラックに容易にデータ
カートリッジをユーザーが挿入することができる基準方
法および装置を提供する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ情報の保管ライブラリ(オ
ートチェンジャーとしても知られる)は、通常少なくと
も1つのコンピュータ情報ドライブ機構、コンピュータ
情報媒体またはデータカートリッジのための媒体保管シ
ステム、媒体またはカートリッジをドライブまたは保管
場所に挿入し、かつドライブまたは保管場所から引き出
すためのピッカー(グリッパー、マニピュレーター、連
結機構とも呼ばれる)、ドライブと保管場所との間で、
ピッカー、媒体またはカートリッジを動かすための搬送
機構を含む。取り外し可能な媒体を有するコンピュータ
情報の保管ドライブは、たとえばディスク・ドライブ
(磁気または光)および磁気テープドライブを含む。
【0003】媒体保管システムは、たとえばカルーセル
(carousel、回転式マガジン)、円筒形サイロ、スロッ
ト付きマガジンまたはラックを含む。そこには、搬送組
立ての幅広い領域がある。たとえばカートリッジは擬人
化ロボットの腕により4以上の自由度で平行移動および
回転をすることができ、または2次元で簡単に平行移動
することができる。また別個の搬送機構の代わりに、媒
体保管システムを可動とすることができる。たとえばカ
ルーセルは回転することができ、静止ドライブでカート
リッジを適切な場所に位置づけることができる。
【0004】さらに静止カートリッジの場所に合わせ
て、ドライブを搬送システムにより動かすことができ
る。ここにもピッカーの幅広い領域がある。たとえば、
複数の指を有する摩擦グリッパーを使用することがで
き、多様な媒体またはカートリッジの機能をフックまた
はクランプすることができ、またはカートリッジを簡単
に押したり引いたりすることができる。特にDLTテー
プカートリッジは、商業的にQuantum社(Milpitas、Cali
fornia)のを利用することができ、コンピュータ情報の
保管ライブラリにとって関心あるものである。
【0005】コンピュータ情報の保管ライブラリまたは
オートチェンジャーは、保管場所におけいてオートチェ
ンジャーにより現在検索されていない、または別の方法
で利用されていない多数の媒体カートリッジを保持する
ための保管ラックを有するのが一般的である。一般にロ
ボットの腕またはピッカーが、保管ラックにおいて媒体
カートリッジをその場所から検索し、それを特定の媒体
カートリッジが必要とされる時にそれをドライブに置
く。もはや媒体カートリッジが使用されていない時に
は、一般に保管ラックの同じまたは異なる場所に戻され
る。媒体カートリッジは、保管ラックの固定された(す
なわち取り外し可能でない)保管スロット(またはキャ
ディ)および取り外し可能な保管スロット(またはキャ
ディ)の両方に保持される。取り外し可能なキャディは
約5個のデータカートリッジを保持することができる
が、5は特別な番号ではなく、キャディは異なる数のデ
ータカートリッジを収容することができる。保管キャデ
ィは保管ラックから取り外すことができ、また媒体カー
トリッジが異なる保管キャディのために変更することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、キャ
ディを保管ラックにおける最後の基準とされる位置まで
正確に導くシステムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】好ましい実施形態におい
ては、本発明はオートチェンジャーの保管ラック外で取
り扱われているデータカートリッジを搬送するためのデ
ータカートリッジの取り扱いおよび保管のキャディを提
供する。また好ましい実施形態においては、本発明はカ
ートリッジの保管場所に取り扱いおよび保管のキャディ
を導入するため、カートリッジの保管場所に取り扱いお
よび保管のキャディを位置づけるための方法および装置
を提供する。
【0008】本発明の他の側面および有利な点は、以下
の詳細な説明から明らかであり、これは添付された図
面、および本発明の動作原理を例示することによりもた
らされる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態の例に
関連するコンピュータ情報保管ライブラリ(オートチェ
ンジャーとしても知られる)の略された透視図である。
図1に示されるオートチェンジャーは3つのコンピュー
タ情報ドライブ機構100、101、102を有し、こ
れらはキャビネット(図には示されていない)の土台に
搭載される。ドライブ上部のカートリッジ保管場所10
4の少なくとも1列が、データカートリッジを保管する
のに使用される。本発明の構想を用いる保管ラックのコ
ンパクトな実施形態の例では、1、2列のみの保管場所
を有することができ、より大規模な実施形態では3列以
上有することができる。保管場所104は、例えば図1
に示されるような「C」字形のブラケット、または
「L」字形のブラケット、棚、エッジガイド、他の適し
たホルダーにより定義することができる。
【0010】保管場所104は、カートリッジ保管場所
の範囲外での震動または揺さぶりを防ぐ機能を含むこと
が好ましい。搬送機構(図には示されていない)は、ピ
ッカー106に水平(XとY)および垂直(Z)の移動
を与え、移動パスを基準として固定された方向にピッカ
ー106を支える。ピッカー106は、データカートリ
ッジの搬送および親指が動くことができるためのガイド
を有するスリーブを含む(示されていない)。図1に一
般に示されるように構成されるコンピュータ情報の保管
ラックのための適切な搬送機構の例が、米国特許第5101
387、5043962号および米国特許出願第08/296054号のそ
れぞれに見つけることができ、ここで参照により取り入
れる。
【0011】本発明の多様な機能について、図1から1
4、第1節から第7節に詳しく述べる。
【0012】1.データカートリッジの取り扱いおよび
保管のキャディ 図2は、典型的なDLTデータカートリッジ200の底
面透視図を示す。図3は典型的なDLTデータカートリ
ッジ200の2番目の底面透視図を示す。図6は、キャ
ディのカートリッジ・マガジン側342から見たDLT
データカートリッジの取り扱いおよび保管のキャディ3
00、およびDLTデータカートリッジ200の上面透
視図を示す。また図6の点線は、データカートリッジ2
00をキャディ300の中央の保管スロット340の中
に挿入するための挿入通路を示す。
【0013】キャディ300のカートリッジ・マガジン
側342のデータカートリッジ・スロット340は、キ
ャディ300の側面壁346および348の間をわたる
棚316により範囲が定められ、または実質上Z軸の同
じ位置において両方の側面壁346および348のX軸
に沿って走る部分的な棚318および320により定め
られる。完全な棚316または部分的な棚318および
320のどちらを使用するかは設計上の選択に関わる問
題であるが、少なくとも1つの完全な棚316があるこ
とがキャディ300の構造的な保全性のために好まし
い。棚316、318、320間のZ軸方向の間隔は、
データカートリッジ200の幅Wよりわずかに大きい。
【0014】棚316、318、320の外側エッジ3
51は、キャディ300のカートリッジ・マガジン側3
42の方へ向かうX軸に沿って、棚316、318、3
20の比較的薄い外側エッジから向こうのわずかに厚い
棚へと任意に傾斜することができる。傾斜するのは、ユ
ーザーおよびオートチェンジャーがデータカートリッジ
200をスロット340へ方向づけおよび挿入するのを
容易にするためである。またキャディ300のカートリ
ッジ・マガジン側342の方へ向かうX軸方向におい
て、比較的薄い外側エッジから向こうのわずかに厚い壁
へとキャディ側面壁346および348の外側エッジを
任意に傾斜させることができる。これもユーザーおよび
オートチェンジャーがスロット340へデータカートリ
ッジ200を方向づけおよび挿入するのを簡単にするた
めである。Y軸方向における側面壁346および348
の間の最も遠い距離は、データカートリッジ200の長
さLよりわずかに大きい。
【0015】キャディ300は、背面のカートリッジ・
マガジン側342を含み、この中へデータカートリッジ
200が挿入され、かつここから抜き出される。またキ
ャディ300は正面のユーザー操作側344を含み、こ
れはキャディ300が保管ラック108から取り外され
る時に、ユーザーがキャディ300を運ぶためのハンド
ル314を有する。またハンドル314は、ユーザーが
キャディ300を保管ラック108へ挿入し、かつ保管
ラック108から抜き出すのに利用することができる。
【0016】図2から6に示されるように、典型的なD
LTデータカートリッジ200は一般に形において対象
または四角であり、ノッチ、溝またはこれに類するよう
な外側のカートリッジ外郭には面の特徴が相対的にほと
んどない。したがって正しくない向きで、たとえば逆向
き、上下反対または他の正しくない向きにオートチェン
ジャーの保管ラック(図1の104)にDLTデータカ
ートリッジを挿入することがむしろ容易になされる。D
LTデータカートリッジ200が間違った向きでオート
チェンジャーの保管ラック108に置かれると、保管ラ
ックはデータカートリッジ200を読み込んだり書き込
んだりすることができなくなる。オートチェンジャーは
すべてのデータカートリッジ200が同じ向きに保管ラ
ック108に置かれているとみなすからである。
【0017】取り扱いおよび保管のキャディ300に、
すなわち保管ラック108に間違った向きでデータカー
トリッジ200が挿入されることを防止するため、本発
明のキャディ300は、キャディ300のデータカート
リッジ・スロット340のそれぞれにおけるキャディ壁
346の内側に沿って、データカートリッジ挿入ガイド
タブ322を備える。ガイドタブ322がデータカート
リッジ200のノッチ202を整列させるように、ガイ
ドタブ322はデータカートリッジ・スロット340の
キャディのカートリッジ・マガジン側の方へ行く途中の
側面壁346にある。データカートリッジ200が完全
にスロット340に挿入されると、ガイドタブ322は
データカートリッジ200のくぼんだ場所216に入れ
られる。
【0018】注意すべき点は、ノッチ202の突起20
4側がノッチ202の突起206側より短いことであ
る。したがって、データカートリッジはピッカー106
のために正しい向きで、キャディ300のマガジン側3
42におけるスロット340の側面上に、ガイドタブ3
22を整列させさえすれば良い。正しいデータカートリ
ッジの向きを除くすべてが、キャディ300へ実装する
ことからロックアウトされる(締め出される)。データ
カートリッジ200がユーザーによりキャディ300の
望ましいスロット340に正しく方向付けされた後、デ
ータカートリッジ200はスロット340の方へ押され
ることによりキャディ300に実装される。1度データ
カートリッジがスロット340に挿入されると、下記の
第2節で記述するようにスロット340の所定位置にデ
ータカートリッジ200はロックされる。
【0019】本発明のデータカートリッジ・キャディ3
00は、ピッカー106が垂直に保管ラック108から
データカートリッジ200を引き出す必要があるオート
チェンジャーの保管ラックのために開発された。しか
し、上下反対に保管ラック108からデータカートリッ
ジ200をピッカー106が引き出すというオートチェ
ンジャーの保管ラックのためにキャディが設計されてい
る場合には、上下反対のやり方でデータカートリッジを
収容するため、挿入ガイドタブ322は側面壁346よ
りむしろ側面壁348に適切に位置づけられる。
【0020】2.データカートリッジのインターロック
およびリリースのシステム データカートリッジのインターロックおよびリリースの
システムを、図4、5、6、7、10、11を参照しつ
つ記述する。データカートリッジのインターロックおよ
びリリースのシステムは、オートチェンジャーのラック
104外にある時のキャディ300を安全に搬送するた
め、キャディ300にデータカートリッジ200をロッ
クする。また、データカートリッジのインターロックお
よびリリースのシステムは、リリース機構を作動させる
ことなくデータカートリッジ200をキャディ300に
挿入することを可能にする。よって、追加のカートリッ
ジ200がキャディ300に実装される時には、キャデ
ィ300におけるデータカートリッジ200はすでに押
さえられており、キャディ300から離れて震動するこ
とがない。データカートリッジのインターロックおよび
リリースのシステムは、それに実装されるデータカート
リッジ200に対して軽い保持力を提供し続ける。この
時、オートチェンジャーが通常の操作の震動およびショ
ックを感知すると、キャディ300にデータカートリッ
ジを固定するためリリースシステムが作動する。
【0021】データカートリッジのインターロックおよ
びリリースのシステムの主要な機能的構成要素は、図1
0および11のカートリッジばね724およびロックリ
リース・アクチュエータ704である。カートリッジば
ね724は、2つの異なる先端形状710および712
をそれぞれ有する2つの異なる板ばね408および41
0を含む。板ばねの2種類のラッチ(latch)408およ
び410は、図4および5に見られるように、1つのカ
ートリッジ200において対として動作する。
【0022】1番目のラッチ408はロックばねであっ
て、先端形状710を有し、データカートリッジ200
が完全にキャディ300のスロット340に挿入される
時にデータカートリッジ200の側面208上の突起2
04を捕まえる。ロックばね408の先端形状710
は、ロックばね408が誤って下に曲げられない限り、
データカートリッジ200をリリースしない。ロックば
ね408のロックの先端形状710および傾斜した先端
726の組み合わせは、誤って下に曲げられている他の
ロックばね408または移動止めばね410を用いるこ
となく、データカートリッジ200がマガジンに挿入さ
れることを可能にする。ロックばね408は、キャディ
300にデータカートリッジ200を固定するのに使用
される。オートチェンジャーのラック104の外側にい
るユーザーがキャディ300を取り扱っている間、キャ
ディ300の内側に固定してロックばね408がデータ
カートリッジ200を保持する。またロックばね408
は、実装している間の大ざっぱな取り扱いのためにラッ
ク104の方へ激しくキャディ300が動かされても大
丈夫なように、キャディ300の内側にデータカートリ
ッジ200を固定する。
【0023】2番目のラッチ410は、純粋な移動止め
ばねであり、データカートリッジ200の側面208の
突起206を捕まえ、この時データカートリッジ200
はキャディ300のスロット340へ完全に挿入される
(図4、5、10、11)。移動止めばね410は軽い
保持力を提供し、キャディ300のマガジン側342の
背面壁802に対してデータカートリッジ200を固定
する。移動止めばね410は、常に操作可能となってお
り、ロックばね408が無効となっても、移動止めばね
は無効とならない。したがって、ロックばね408が無
効である間、移動止めばね410がキャディ300にそ
れぞれのデータカートリッジ200を保持するのに使用
される。ロックばね408が無効である間にピッカー1
06またはユーザーによりデータカートリッジ200が
引き出されると、移動止めばね410は打ち負かされ、
データカートリッジ200をリリースする。ロックばね
408が無効であって、ユーザーまたはオートチェンジ
ャーのピッカー106がデータカートリッジ200の1
つを取り外す時はいつでも、移動止めばね410がキャ
ディ300に他のデータカートリッジを固定的に維持す
る。また移動止めばね410は、キャディ300にデー
タカートリッジを押さえる。また保管ラックが通常の操
作である震動およびショックを感知しロックばね408
が無効である間は、移動止めばね410がキャディ30
0にデータカートリッジを保持する。
【0024】ばね724は、1片であって板ばねの指7
28のエッジが成形されたプラスチックにより作られる
ラッチ408および410を有するステンレス鋼のばね
であることが好ましい。しかしばね724は、硬鋼、ベ
リリウム銅、硬いプラスチックのような他のばねの硬い
素材で作られることもできる。
【0025】ロックばねリリース部704は、ロックば
ね408と連係してロックばね408を下に曲げたり無
効にするのに使用され、移動止めばね410と連係した
りこれを下に曲げたりはしない(図4、5、10、1
1)。ロックばねリリース部704はキャディ300の
マガジン領域342内の所定位置に垂直に保持される。
これは、キャディ上部350の穴352を通ってX字形
のタブ706を伸長する手段により、および所定位置に
ロックばねリリース部704を固定する手段によりなさ
れる。さらにこの固定する手段は、ロックばねリリース
部704のばねの取り付け手段730に取り付けられる
拡張スプリング714の1つの端713、およびキャデ
ィ上部350の下面の同様のスプリングの取り付け手段
(示されていない)に取り付けられるばね部714の反
対の端715との手段によりなされる。ロックばねリリ
ース部704がキャディ300のマガジン側342内に
固定された後、カートリッジばね724はばね押さえ7
18にパチンとはめられる。その後、ばね押さえ718
がキャディ300のハンドル側344の側面壁346を
最後まで行き、板ばね408と410が背面壁802を
通ってキャディ300のマガジン側342の方へと伸び
るような方法で、カートリッジばね724はキャディ3
00に位置づけられる(図7、10、11)。ねじ70
2は、ハンドル正面パネル720をキャディ300の背
面壁802に固定する。
【0026】完全に組み立てられると、板ばね408お
よび410が、ハンドル側344からキャディ300の
カートリッジ・マガジン側342へとわたる(図6、
7、10、11)。よって、データカートリッジ200
が適切にスロット340に合わせられてその位置に押し
込まれる時、データカートリッジ200のノッチ202
はガイドタブ322に合わせられ、突起204および2
06がそれぞれロックばね408および移動止めばね4
10のランプ(ramp)710および711に沿ってスライ
ドして、それらをずらす。これは、データカートリッジ
200の突起204および206が、ロックばね408
のロックの先端710および移動止めばね410の傾斜
の先端712の後ろにそれぞれ位置づけされるまで行わ
れる(図4、6、7)。装飾ボタン328はロックばね
リリース部704のX字形タブ706にぱちんとはめら
れる(図6、7、10、11)。
【0027】データカートリッジのインターロックおよ
びリリースのシステムと、ハンドル正面パネル720が
完全に組み立てられると、拡張ばね713がキャディ上
部350の下面に対してロックばねリリース部704を
保持する(図4、5、7、10、11)。これは、ロッ
クばねリリース部704のランプ708がロックばね4
08のロックばねランプ722をひっかからせないよ
う、かつロックされた位置からロックばね408がずれ
ないような方法でなされる。しかし、ボタン328が手
操作またはオートチェンジャー内の機構手段により押し
下げられると、ロックばねリリース部704は下の方に
移動し、ロックばねリリース部704のランプ708が
ロックばね408のロックばねランプ722をひっかけ
てずらす(図4、5、10、11)。ロックばね408
がずらされると、ロックの先端710が突起204から
切り離され、移動止めばね410のみが突起206の手
段によりスロット340の所定位置にデータカートリッ
ジ200を保持する。移動止めばね410のばねの力
は、震動およびショックに対してデータカートリッジの
重みを保持するのに十分であるが、ユーザーまたはピッ
カー106がデータカートリッジ200を引くことによ
り簡単に打ち負かすことができる。
【0028】ロックばねリリース部704およびばね押
さえ718は、ポリカーボネートまたはナイロンのよう
な成形プラスチックから作られるのが好ましい。圧縮ば
ね716および拡張ばね714は硬鋼のばねから作られ
るのが好ましい。装飾ボタン328、キャディばねロッ
クリリース412、ハンドル正面パネル720は、装飾
的に色づけされた成形プラスチックから作られるのが好
ましいが、鋼、真鍮、アルミニウムなどから作られるこ
ともできる。
【0029】3.データカートリッジのインターロック
・リリース・アクチュエータ・システム データカートリッジのインターロック・リリース・アク
チュエータ・システムを、図4、5、6から13を参照
しつつ以下に記述する。データカートリッジのインター
ロック・リリース・アクチュエータ・システムは、デー
タカートリッジ200がオートチェンジャーにより必要
とされるまでデータカートリッジ・キャディ300にロ
ックされることを可能にする。これは、オートチェンジ
ャーの動作による通常の震動およびショック、または保
管ラックへのキャディ300のユーザーの挿入および取
り外しに関係する高いレベルの力が、データカートリッ
ジ200をキャディ300から外さないように行われ
る。また、データカートリッジのインターロック・リリ
ース・アクチュエータ・システムは、このシステムが作
動することによりオートチェンジャーがロックばね40
8のロックをはずすことを可能にし、これがロックばね
リリース部704を動作させるボタン328を押し下
げ、ロックばね408をずらす。オートチェンジャーは
ピッカー106の手段、他のロボットの手段、または他
の機械的な機構手段によりデータカートリッジのインタ
ーロック・リリース・アクチュエータ・システムの作動
を達成することができる。好ましい実施形態において
は、ピッカー106がデータカートリッジのインターロ
ック・リリース・アクチュエータ・システムを作動させ
る。しかし、モーターまたはソレノイドもカートリッジ
のインターロックおよびリリースのシステムを作動させ
ることができる。
【0030】データカートリッジのインターロックおよ
びリリースのシステムについての前述の第2節は、ボタ
ン328が下に押されて動作する時の、ロックばねリリ
ース部704のランプ708によるロックばねランプ7
22および切り離されたロックばね408のずらし方を
記述した。図7および8は、キャディガイド基準スリー
ブ500およびキャディガイド底板402を示す。図9
は、キャディガイド上部板600を示す。キャディガイ
ド基準スリーブ500、キャディガイド底板402、キ
ャディガイド上部板600は、オートチェンジャーの保
管ラック108の外面を形成するのを助け、この中でキ
ャディ300がロックされ、オートチェンジャーのピッ
カーがデータカートリッジ200をアクセスすることが
できる。キャディガイド上部板600は、キャディガイ
ド上部板600の穴610およびキャディガイド基準ス
リーブ500の穴512を通って、ねじ、リベット、ま
たはこれに類する手段により、キャディガイド基準スリ
ーブ500に取り付けられる。
【0031】キャディ300がオートチェンジャーの保
管ラック108に適切に位置づけされると、ボタン32
8が図7から9に見られるようにキャディガイド上部板
600の下面のロックリリース突出部616に合わせら
れる。ロックリリース突出部616がカムシャフト90
8に取り付けられ、カムシャフト908はカムトルクア
ーム902に取り付けられ、カムトルクアームは操作リ
ンク618に取り付けられ、操作リンクはレバーピボッ
ト軸受906を有する操作レバー904に取り付けられ
る(図12)。カムシャフト908は、キャディガイド
上部板600の上側に回転できるように搭載される。こ
れはロックリリース突出部616がキャディガイド上部
板600の穴を通って伸長し、キャディ300の上部3
50のボタン328を整列させるようになされる。
【0032】ピボット軸受906は、オートチェンジャ
ーの保管ラックに回転できるように取り付けられる。こ
れは矢印1004(図13)に示されるように操作レバ
ー904が上下する時に、ピボット軸受906がレバー
の回転軸1002であるように取り付けられる。操作レ
バー904は、ピッカー106またはモーター、ソレノ
イドのようなオートチェンジャーユニット内のその他の
ロボットや機械的手段により上下する。この自由な状態
においては、操作レバー904は図12、13に見られ
るように下方向の位置にあり、カムシャフト908はボ
タン328に少しのぶれも与えることのないロックリリ
ース突出部616に方向付けされる。
【0033】操作レバー904が持ち上げられると、カ
ムシャフト908が回転し、またロックリリース突出部
616が回転する。これは、ロックばねリリース部70
4を作動させてロックばね408をリリースするため、
広い部分910がボタン328と接触し、ボタン328
を押し下げるようになされる。これによりカートリッジ
200を、ピッカー106によりキャディ300から取
り外すことができる。カムシャフト908は十分向こう
側へ越えるために回転し、そこでピッカー106が操作
レバー904を下げるまでの通常の操作の間、回転止め
の位置においてとどまる。操作レバー904が下げられ
てカムシャフト908の回転が逆になると、カムシャフ
ト908は中心を越えてもとの場所に戻り、操作レバー
904に固定される拡張ばね(示されていない)により
自由な状態に戻されて保持される。
【0034】好ましい実施形態においては、カムシャフ
ト908、操作リンク618、操作レバー904はステ
ンレス鋼から作られるが、プラスチック、鋼、アルミニ
ウム、その他同様の硬い素材により作られることもでき
る。また好ましい実施形態においては、ロックリリース
突出部616、カムトルクアーム902、ピボット軸受
906は成形プラスチックから作られるが、真鍮、鋼、
その他同様の素材から作られることもできる。
【0035】カムシャフト908は図12に示されるよ
うに円筒状シャフトとして作られ、トルクが利用される
ときに突出部616のスリップを防止するため、突出部
616をカムシャフト908にロックするためのピンを
有する。または、カムシャフト908はスクエアシャフ
トであっても良く、これはトルクが利用されるときに突
出部616がスリップすることを防止し、カムシャフト
908に突出部616を保持するためのピンの必要性を
取り除く。
【0036】4.データカートリッジ・キャディ対保管
ラックの基準システム データカートリッジ・キャディ300は、DLTオート
チェンジャーの保管ラックのユーザーが、手操作でオー
トチェンジャーの保管ラックから1回につき5個のデー
タカートリッジを実装または取り外すことを可能にす
る。また保管ラックの内側では、オートチェンジャーに
より使用されない時のデータカートリッジ200のた
め、データカートリッジ・キャディ300が保管を提供
する。またキャディ300は、カートリッジ取り扱いシ
ステムまたはピッカー106にカートリッジを正確に位
置づけなければならない。したがって、ユーザーにより
手操作で実装されている時、保管ラック108の外側の
自由な状態にあるキャディ300を保管ラック108の
内側の最後の基準とされる位置まで導くため、正確な位
置合わせおよび基準となる機構が必要である。
【0037】データカートリッジ・キャディ対保管ラッ
クの基準システムを、図6から11を参照しつつ以下に
記述する。オートチェンジャーの保管ラック108にキ
ャディ300を位置合わせをして位置づけるのに必要と
される部分は、キャディガイド底板402、キャディガ
イド基準スリーブ500、キャディガイドレール40
4、キャディフック406、キャディロックばね60
4、キャディガイド上部板600を含む。
【0038】好ましい実施形態においては、キャディガ
イド上部板600は取り外し可能な鋼板の金属基盤であ
り、図9のように保管ラック108に取り付けられる。
オートチェンジャーの保管ラック108へのキャディガ
イド上部板600の取り付けは、Z方向における基準を
提供する。またキャディガイド上部板600は、鋼、ア
ルミニウム、成形プラスチックのような任意の適した工
業的素材から作られることができ、部分404、406
を組み込み、および上部板600にカムシャフト908
を固定するシャフト・マウント(示されていない)を組
み込む。キャディガイドレール404は成形プラスチッ
クから作られ、図7および9に示されるようにキャディ
ガイド上部板600の下面に取り付けられる。またキャ
ディガイドレール404は、炭酸塩(エステル)、テフ
ロンが充填されたナイロン、または摩擦に対して十分使
用に耐える任意の素材から作られることができる。キャ
ディフック406は成形プラスチックから作られ、キャ
ディガイド上部板600の上側に搭載され、穴620を
通ってキャディガイド上部板600の下面まで伸びる
(図7および9)。またキャディフック406は、炭酸
塩(エステル)、テフロンが充填されたナイロンまたは
摩擦に対して十分使用に耐える任意の素材から作られる
こともできる。
【0039】キャディロックばね604はステンレス鋼
から作られ、キャディガイド上部板600の下面のキャ
ディガイドレール404に搭載される。またキャディロ
ックばねは、熱処理された炭素鋼または他のばねの硬い
素材から作られることもできる。キャディガイド基準ス
リーブ500は成形プラスチックから作られ、ねじ、リ
ベット、またはこれに類する手段により、キャディガイ
ド上部板600がオートチェンジャーの保管ラック10
8に実装された後、キャディガイド上部板600の穴6
10およびキャディガイド基準スリーブ500の穴51
2を通って、キャディガイド上部板600に取り付けら
れる(図7、9)。キャディガイド基準スリーブ500
がキャディガイド上部板600およびオートチェンジャ
ーの保管ラック108の構造に取り付けられると、Xお
よびY方向の基準が提供される。またキャディガイド基
準スリーブ500は、炭素、テフロンで充填されたポリ
カーボネート、または他の強い素材から作られることも
でき、2つの面が互いに対してスライドするときに蓄積
される静電気を逃すことができる。キャディガイド底板
402はポリカーボネイトから作られ、キャディガイド
基準スリーブ500に取り付けらる。図7に見られるよ
うにユーザーがキャディ300を保管ラック108に合
わせて実装作業を始める時に、キャディ底板402はキ
ャディ対保管ラックの基準を提供する。またキャディガ
イド底板402は、鋼またはナイロンから作られること
ができる。
【0040】A.キャディ実装の最初の基準 オートチェンジャーの保管ラック108は3つのキャデ
ィ300を支えることができるので、そこにキャディ3
00を実装するためキャディガイド基準スリーブ500
のスロット430についてユーザーは3つの選択肢を有
することとなる。キャディガイド底板402は、キャデ
ィガイド基準スリーブ500の選択されたスロット43
0に実装するのにキャディを位置合わせを行う際、ユー
ザーを支援するために提供される。キャディガイド底板
402は位置ガイドラベル414、416、418を有
し、これらは3つのスロット430の場所を示す。キャ
ディガイド底板402は、最後の基準およびロックイン
に先立ってキャディ300が保管ラック108の内側に
最初にスライドする表面として働く。保管ラック108
にキャディ300を実装するため、X方向にキャディ3
00をスライドさせるのに先立ち、ユーザーがY方向に
キャディ300を位置合わせする時、キャディガイド底
はZ方向の案内を提供する。
【0041】B.キャディ実装の中間の基準 選択されたスロット430の中へキャディガイド底板4
02上をユーザーがキャディ300をスライドし始める
とき、キャディガイドレール404は、キャディ300
の上部350面の通路360内で事前かつ中間のY方向
の基準を管理する。キャディ通路360およびキャディ
ガイドレール404の最初の導入部は相互に作用し、Y
方向の位置づけをより正確にするためになめらかにキャ
ディ300を案内する。すなわちキャディガイドレール
404は最初の端612で先細りしており、キャディ通
路360は外側に張り出しているので、より簡単な引き
込みが可能となる。この点に関するキャディガイドレー
ル404の目的は、ユーザーが最後の基準とされるロッ
クインの位置にまでX方向にキャディ300をスライド
させる間にY方向にキャディ300を抑えることであ
る。
【0042】またキャディガイド基準スリーブ500の
カートリッジガイドタブ462は、キャディ300のデ
ータカートリッジ200にZ方向の基準を与える。カー
トリッジガイドタブ462は正面側464で先細りし、
キャディガイド底板402により与えられる最初のZ方
向の基準を超えてさらにZ方向になめらかな遷移を提供
する。
【0043】C.キャディ実装の最後のZ基準 ユーザーが保管ラック108にキャディ300を押し続
けると、キャディガイド基準スリーブ500のZ基準タ
ブ506が、正面つまりキャディ300のマガジン側3
42において、Z基準スロット306および308をか
み合わせる(図6〜8)。またキャディフック406
が、ハンドル正面パネル720の突起370をかみ合わ
せる(図6、7、9)。Z基準タブ506およびキャデ
ィフック406は、キャディガイド底板402からキャ
ディ300を同時に持ち上げ、Z方向におけるキャディ
300の最後の基準を提供する。キャディ300のZ基
準スロット306および308における先細りした導入
部、キャディガイド基準スリーブ500のZ基準タブ5
06、ハンドル正面パネル720の突起370、キャデ
ィフック406が、Z方向における最後の基準とされる
位置までのなめらかな遷移を可能にする(図6から
9)。
【0044】D.キャディ実装の最後のY基準 キャディ300がキャディガイド基準スリーブ500お
よびキャディフック406によりZ方向において基準さ
れているのと同じ時、キャディ300の正面、つまりマ
ガジン側342の上部350のY基準スロット312
が、キャディガイド基準スリーブ500のY基準フィン
502と連結し、Y方向におけるキャディ300の最後
の基準を確立する(図6〜8)。Y基準フィン502の
先細りした導入部およびY基準スロット312の張り出
された導入部が、Y方向における最後の基準とされる位
置へのなめらかな遷移を可能にする(図6〜8)。
【0045】また最後のY方向基準は、ハンドル正面パ
ネル720の突起370のスロット332、334をか
み合わせるキャディフック406の垂直タブ(示されて
いない)により提供される(図6、7、9、10)。ス
ロット332、334は張り出された導入部を有する。
これは、キャディフック406を基準とする最後のY方
向までの遷移を可能にするためである。
【0046】この最後のY方向基準は、キャディガイド
レール404により与えられる事前のY方向基準を置き
換える。キャディガイドレール404により与えられる
Y基準と、キャディガイド基準スリーブ500のY基準
フィン502により与えられるY基準との間において、
キャディが動かなくなってしまわないことを保証するた
め、キャディガイドレール404は後方660において
より狭くすることができる。この後方660の部分は、
キャディガイド基準スリーブ500のY基準フィン50
2がY方向基準を引き継ぐ位置に一致する。
【0047】E.キャディ実装の最後のX基準 保管ラック108に実装している間のキャディ300の
最後の基準は、X方向において確立される。サイドの壁
346および348の正面、つまりマガジン側342の
X基準面302および304がキャディガイド基準スリ
ーブ500のX基準パッド504にそれぞれ接触するこ
とによってキャディ300が止まるまで、ユーザーはX
方向にキャディ300を押す(図6から8)。キャディ
300が完全に保管ラック108に実装されると、キャ
ディガイド上部板600のキャディロックばね604
が、キャディ300の上部350の穴380にロック
し、キャディ300を所定位置にロックする。キャディ
300は今や保管ラック108における最後の基準とさ
れる位置にロックされ、オートチェンジャーのピッカー
106が参照されカートリッジ・キャディ300のカー
トリッジ200と接続することができる。
【0048】5.データカートリッジ・キャディ対保管
ラックのインターロックおよびリリースのシステム データカートリッジ・キャディ対保管ラックのインター
ロックおよびリリースのシステムを、図6、7、9、1
0、14を参照しつつ以下に記述する。第4節で上述し
たように、キャディ300が保管ラック108に完全に
実装されると、キャディガイド上部板600のキャディ
ロックばね604がキャディ300の上部350の穴3
80にロックし、X方向の後ろ向きの移動に対して保管
ラック108内の所定位置にキャディ300をロックす
る。キャディロックばね604が穴380にロックされ
ると、ロックばね604のロックの突起605が穴38
0の面382をひっかけ、所定位置にキャディを保持す
る。ユーザーが保管ラック108からキャディ300を
取り外したいと望む時は、ユーザーはハンドル314に
向かってキャディばねロックリリース412を押し下げ
ることができる。キャディばねロックリリース412が
作動すると、突起330がロックばね604のランプ面
603に沿ってスライドし、ロックされた位置からロッ
クばね604をずらし、キャディ300は保管ラック1
08から取り外されて自由になる。
【0049】キャディロックばね604は、キャディば
ねロックリリース412の親指の動きができるだけ軽く
てすむように、Z方向において弱くなければならない。
しかし、キャディロックばね604は、操作的な震動お
よび力に耐えることができなければならず、またX方向
およびわずかにZ方向における力に対してもキャディを
維持しなければならない。したがって好ましい実施形態
においては、ロックばね604のロックする突起605
は、図14に見られるようにまっすぐ垂直であるよりむ
しろ面382にむかって曲がっている。
【0050】6.オートチェンジャーにおけるデータカ
ートリッジ取り扱い機構のためのデータカートリッジ対
キャディの基準システム キャディガイド基準スリーブ500は、保管ラック10
8へ実装されるべきキャディ300についての基準を提
供するだけでなく、データカートリッジ取り扱い機構ま
たはピッカー106によってキャディ300に挿入され
ているデータカートリッジ200についての導入部の基
準をも提供する(図7、8)。
【0051】すなわち、データカートリッジZ基準タブ
462は、キャディガイド基準スリーブ500の後方か
らピッカー106のためのZ方向基準を提供する。デー
タカートリッジ基準タブ462は後側の端466におい
て先細りとなっており、ピッカー106を基準としてZ
方向へのなめらかな遷移を提供する。また、データカー
トリッジY基準タブ468は、キャディガイド基準スリ
ーブ500の後方からピッカー106のためのY方向基
準を提供する。データカートリッジY基準タブ468も
先細りしており、ピッカー106を基準としてY方向へ
のなめらかな遷移を提供する。キャディ300において
データカートリッジ200が壁802に突き当たるまで
ピッカーはX方向においてスライドをし続け、その突き
当たった個所でロックばね408および移動止めばね4
10によりキャディ300にデータカートリッジがロッ
クされる。
【0052】7.データカートリッジ・キャディの存在
探知の方法および装置 従来技術のオートチェンジャーに最初に電源を入れる
と、データカートリッジ取り扱い機構またはピッカー1
06は自動的に一周してすべての可能なデータカートリ
ッジの位置に突き当たり、どのデータカートリッジの位
置がそこにデータカートリッジ200を有していたか判
断する。オートチェンジャーはより多くのデータカート
リッジの位置を取り扱う性能を得ることができるので、
この方法は時間の浪費であり効率的ではない。
【0053】本発明によるデータカートリッジ・キャデ
ィの存在探知の方法および装置を、図6から11を参照
しつつ以下に述べる。本発明は、自動的、電子的に保管
ラックにおけるデータカートリッジ・キャディ300の
存在を探知するオートチェンジャーのための方法と装置
を提供する。1度オートチェンジャーが保管ラック10
8にどのデータカートリッジ・キャディ300が存在す
るかがわかると、ピッカーは存在しないデータカートリ
ッジ・キャディ300のデータカートリッジの位置から
は、データカートリッジ200を取り外そうとはしな
い。
【0054】データカートリッジ・キャディの存在探知
の方法および装置の基本的な要素は、キャディ300の
上部350の光をさえぎるフラグ゛326、およびキャ
ディガイド上部板600に提供される光をさえぎるセン
サー606、608を含む(図6、9〜11)。キャデ
ィガイド基準スリーブ500がキャディガイド上部板6
00に取り付けられると、光をさえぎるセンサー606
および608がキャディガイド基準スレーブ500の穴
508を通って伸長する(図7〜9)。
【0055】キャディ300が完全に保管ラック108
に導入されると、光をさえぎるフラグ326が光をさえ
ぎるセンサー606および608を作動させる。この情
報は電子信号を介してピッカー106のコントローラに
送られる。1度ピッカーがどのデータカートリッジのキ
ャディ300が存在するか、およびどれが存在しないか
を判断すると、ピッカー106が一周して存在するキャ
ディ300の可能なデータカートリッジの位置につきあ
たり、存在しないキャディ300のデータカートリッジ
の位置はスキップする。
【0056】本発明のこの実施形態の代わりに、反射セ
ンサー、磁気センサー、またはマイクロスイッチを使用
することもできる。また、一周して存在するキャディ3
00のデータカートリッジの位置に突き当たり、存在す
るキャディ300にデータカートリッジ200が存在す
るかどうか判断するピッカー106の代わりに、各デー
タカートリッジの位置にY方向基準タブ466上または
各データカートリッジの位置のキャディガイド基準スリ
ーブ490、492、494、496の場所にデータカ
ートリッジ存在センサーを置くこともできる。この代わ
りの実施形態においては、1度ピッカー106のコント
ローラがどのキャディ300が存在したかを知ると、そ
の後キャディガイド基準スリーブ500のデータカート
リッジの存在により光センサーがさえぎられたというこ
とを感知することにより、存在したキャディ300にど
のデータカートリッジ200が存在したかを質問する。
【0057】他の代わりの実施形態は、バーコードリー
ダーを利用することであり、どのデータカートリッジ2
00が存在するかを判断するため、既知の存在するキャ
ディのデータカートリッジ200上のバーコードラベル
を読みとる。バーコードリーダーが既知の存在するキャ
ディのカートリッジ・スロットにバーコードラベルを発
見しないときは、ピッカーが「接触の感知」方法を利用
して、または突き当たる方法により、特定のデータカー
トリッジ200が存在したかどうか判断する。上記方法
のいずれもが、オートチェンジャー内にどのキャディが
存在するか、およびキャディ内にどのデータカートリッ
ジが存在するかを判断するのに通常の「接触の感知」の
方法に比べてはるかに速くかつ効率的である。
【0058】本発明の前述は例示と説明の目的のために
示されたものである。よって本発明が上に開示したもの
に限定されるわけでなく、他の多様な形態が可能であ
る。例えば、キャディ300は5個以上の多数のカート
リッジ200を保持することが可能である。また、保管
ラックは3以上の多数のキャディを保持することができ
る。さらに、データカートリッジ200は、HPオート
チェンジャーC5150では上に記述した方向でキャデ
ィ300に保持されるが、他のオートチェンジャーは、
上下またはサイドのような異なる最初の向きでカートリ
ッジ200を取り扱うことができる。さらに、本発明は
オートチェンジャー・ライブラリのDLTデータカート
リッジの使用について記述したが、磁気光保管装置、C
DプレイヤーのCDS、データカートリッジの任意の型
についても適用することができる。
【0059】本発明は例として次の実施態様を含む。 (1)ユーザーが保管ラックへデータカートリッジ・キ
ャディを導入することを可能にし、前記キャディ300
がオートチェンジャーの保管ラックに実装され始める
と、前記キャディ300からオートチェンジャーへのデ
ータカートリッジ200の正確な位置合わせを提供する
データカートリッジ・キャディ対保管ラックの基準シス
テムであって、前記保管ラックへの前記キャディ300
の実装に先立って、前記キャディ300と前記保管ラッ
クの間における事前のZ方向基準402を提供するため
の手段と、前記保管ラックへの前記キャディ300の実
装に先立ちまた実装している間、前記キャディ300と
保管ラックの間における事前および中間のY方向基準4
04、414、416、418を提供するための手段
と、前記保管ラックへ前記キャディ300を実装してい
る間、前記キャディ300と前記保管ラックの間におけ
る中間のZ方向基準462を提供するための手段と、前
記キャディ300が前記保管ラックに実装され始める
と、前記キャディ300と前記保管ラックの間、および
前記キャディ300と前記オートチェンジャーの間にお
ける最後のZ方向基準306、308、370、40
6、506を提供するための手段と、前記キャディ30
0が前記保管ラックに実装され始めると、前記キャディ
300と前記保管ラックの間、および前記キャディ30
0と前記オートチェンジャーの間における最後のY方向
基準315、502を提供するための手段と、前記キャ
ディ300が前記保管ラックに実装され始めると、前記
キャディ300と前記保管ラックの間、および前記キャ
ディ300と前記オートチェンジャーの間における最後
のX方向基準302、304、380、504、604
を提供するための手段と、を備えるデータカートリッジ
・キャディ対保管ラックの基準システム。
【0060】
【発明の効果】本発明のデータカートリッジ・キャディ
対保管ラックの基準システムによれば、キャディを保管
ラックにおける最後の基準とされる位置まで正確に導く
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンピュータ情報保管ライブラリの一部分の透
視の略図。
【図2】典型的なDLTデータカートリッジの透視図。
【図3】典型的なDLTデータカートリッジの第2の透
視図。
【図4】本発明によるロックおよび移動止めばねを有す
る典型的なDLTデータカートリッジの第2の透視図。
【図5】本発明による切り離されたロックばねを有する
典型的なDLTデータカートリッジの第2の透視図。
【図6】本発明によるキャディのカートリッジ・マガジ
ン側からのDLTデータカートリッジ取り扱いおよび保
管のキャディの透視図。
【図7】本発明によるデータカートリッジ・キャディ対
保管ラックの基準システムおよびカートリッジ・キャデ
ィの透視図。
【図8】本発明によるデータカートリッジ・キャディ対
保管ラックの基準スリーブの透視図。
【図9】本発明によるデータカートリッジ・キャディ対
保管ラックの基準システムの上部板の透視図。
【図10】本発明によるデータカートリッジのインター
ロックおよびリリースのシステムを示す分解されたデー
タカートリッジ・キャディの透視図。
【図11】図10と同じ分解されたデータカートリッジ
・キャディの透視図。
【図12】本発明によるデータカートリッジのインター
ロック・リリース・アクチュエータ・システムの透視
図。
【図13】本発明による図12に示されるデータカート
リッジのインターロック・リリース・アクチュエータ・
システムの側面の透視図。
【図14】本発明によるデータカートリッジ・キャディ
対保管ラックのインターロックおよびリリースのシステ
ムを分解した側面の透視図。
【符号の説明】
108 保管ラック 200 データカ
ートリッジ 300 キャディ 302、304 X基準面 306、3
08 基準スロット 312 Y基準スロット 342 マ
ガジン 402 キャディガイド底板 404 キ
ャディガイドレール 406 キャディフック 414、416、418 位置ガイドラベル 462 カートリッジガイドタブ 502 Y基準フィン 504 X
基準パッド 506 Z基準タブ 604 キ
ャディロックばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グレッグ・エス・シュミッケ アメリカ合衆国80524コロラド州フォー ト・コリンズ、キッチエル・ウェイ 4607 (56)参考文献 特開 平8−96566(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/68 G11B 17/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザーがオートチェンジャーの保管ラッ
    クにデータカートリッジ・キャディを実装することを可
    能にし、該キャディが保管ラックに実装され始めると、
    該キャディからオートチェンジャーへのデータカートリ
    ッジの正確な位置合わせを提供するデータカートリッジ
    ・キャディ対保管ラックの基準システムであって、前記
    保管ラックは、前記キャディに収納されたデータカート
    リッジに前記オートチェンジャーのピッカーがアクセス
    する開口領域を画定するキャディガイド基準スリーブを
    備えており、 前記保管ラックへの前記キャディの実装に先立って、該
    キャディと該保管ラックの間に事前のZ方向基準を提供
    するキャディガイド底板と、 前記保管ラックへの前記キャディの実装に先立ちおよび
    実装している間、該キャディと該保管ラックの間に事前
    および中間のY方向基準を提供するキャディガイドレー
    ルと、 前記保管ラックへ前記キャディを実装している間、該キ
    ャディと該保管ラックの間に中間のZ方向基準を提供す
    る少なくとも1つのカートリッジガイドタブと、前記キャディガイド基準スリーブに設けられた Z基準タ
    ブであって、前記キャディが前記保管ラックに実装され
    るとき、該キャディの、前記データカートリッジが出し
    入れされるマガジン側に設けられたZ基準スロットを連
    結し、該キャディと該保管ラックの間および該キャディ
    と前記オートチェンジャーの間に最後のZ方向基準を提
    供するZ基準タブと、前記キャディガイド基準スリーブに設けられた Y基準フ
    ィンであって、前記キャディが前記保管ラックに実装さ
    れるとき、該キャディの前記マガジン側に設けられた
    なくとも1つのY基準スロットを連結し、該キャディと
    該保管ラックの間および該キャディと前記オートチェン
    ジャーの間に最後のY方向基準を提供する少なくとも1
    つのY基準フィンと、前記キャディガイド基準スリーブに設けられた X基準パ
    ッドであって、前記キャディが前記保管ラックに実装さ
    れるとき、該キャディの前記マガジン側に設けられた
    なくとも1つのX基準面を連結し、該キャディと該保管
    ラックの間および該キャディと前記オートチェンジャー
    の間に最後のX方向基準を提供する少なくとも1つのX
    基準パッドと、を備える、 データカートリッジ・キャディ対保管ラックの基準シス
    テム。
  2. 【請求項2】前記最後のZ方向基準が、少なくとも1つ
    の突起をかみ合わせる少なくとも1つのキャディフック
    を備え、追加のZ方向基準を提供する請求項1に記載の
    データカートリッジ・キャディ対保管ラックの基準シス
    テム。
  3. 【請求項3】前記最後のY方向基準が、スロットをかみ
    合わせる少なくとも1つの垂直タブ前記少なくとも1
    つのキャディフック備え、追加の最後のY方向基準を
    提供する請求項2に記載のデータカートリッジ・キャデ
    ィ対保管ラックの基準システム。
  4. 【請求項4】前記最後のX方向基準が、穴をかみ合わせ
    るキャディロックばねを備え、追加の最後のX方向基準
    を提供する請求項1に記載のデータカートリッジ・キャ
    ディ対保管ラックの基準システム。
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