JP3471387B2 - 衝突事故判断回路 - Google Patents

衝突事故判断回路

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JP3471387B2 JP09465993A JP9465993A JP3471387B2 JP 3471387 B2 JP3471387 B2 JP 3471387B2 JP 09465993 A JP09465993 A JP 09465993A JP 9465993 A JP9465993 A JP 9465993A JP 3471387 B2 JP3471387 B2 JP 3471387B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、自動車などの移動体
に搭載されるエアバッグ等の乗員保護装置に適応される
衝突事故判断回路に関するものである。 【0002】 【従来の技術】以下、この従来例を図面について説明す
る。 【0003】図5は、この発明の重大衝突事故判断装置
の一実施例を示すブロック図である。まず、構成を説明
すると、2は衝撃加速度検出手段としての加速度センサ
1からの加速度信号の雑音を除去するローパスフィルタ
(以下、LPFと略記する)、4はLPF2の出力を積
分する第1不完全積分回路である速度演算用積分回路、
5は速度演算用積分回路4に直列に接続された第2不完
全積分回路である変位演算用積分回路、6はLPF2を
経て加速度センサ1の検出出力に第1係数を付加する第
1減衰器からなる第1係数回路、7は速度演算用積分回
路4の積分出力に第2係数を付加する第2減衰器からな
る第2係数回路、8は変位演算用積分回路5、第1係数
回路6および第2係数回路7の出力を加算する加算回
路、9は加算回路8の出力が所定の大きさの閾値を越え
た時にハイレベルの信号を出力する閾値回路であり、こ
れら速度演算用積分回路4、変位演算用積分回路5、第
1係数回路6、第2係数回路7および加算回路8、閾値
回路9により衝突時の乗員身体の変位推定量を算出する
演算手段101を構成している。 【0004】10は第1加速度、例えば1Gより大きい
値になった時に出力をハイレベルにする第1比較回路、
11は第2加速度、例えば4Gより大きい値になった時
に出力をハイレベルにする第2比較回路、12は第3加
速度、例えば0.5Gより小さい値になったときに出力
をハイレベルにする第3比較回路、14は第1比較回路
10の出力がハイレベルになった時点でタイマ時間を作
動をさせ、第1タイマ時間T1が経過する間、ハイレベ
ルの信号を出力する第1タイマ、15は第2比較回路1
1の出力がハイレベルになった時点でタイマ時間を作動
をさせ、第2タイマ時間T2が経過する間、ハイレベル
の信号を出力する第2タイマ、16は第1タイマ14、
第2タイマ15の出力信号を入力するノアゲート、17
は第3比較回路12、ノアゲート16のそれぞれの出力
信号を入力するオアゲートで、このオアゲート17の出
力がハイレベルになることで速度演算用積分回路4、変
位演算用積分回路5、閾値回路9および第1タイマ1
4、第2タイマ15、その他の積分回路22、閾値回路
23をリセットする。 【0005】ここで、前記第1〜第3比較回路10〜1
2、第1タイマ14、第2タイマ15、ノアゲート1
6、オアゲート17により演算手段101の作動を制御
する制御回路102を構成している。 【0006】20はフィルタ手段としてのバンドパスフ
ィルタ(以下、BPFと略記する)である。このBPF
20には加速度センサ1の出力する加速度信号が入力さ
れ、この加速度信号に含まれる衝突事故に伴った加速度
成分が抽出される。28はBPF20の出力の移動体進
行方向の加速度をカットして出力する整流手段としての
全波整流回路、21は全波整流回路28の出力の2乗の
値を出力する2乗回路、22は2乗回路21の出力を積
分し、前記オアゲート17の出力信号によりリセットさ
れる積分回路である。23は積分回路22の出力が閾値
以上になるとハイレベルの信号を出力する閾値回路であ
る。 【0007】ここで、前記BPF20、全波整流回路2
8、2乗回路21、積分回路22、閾値回路23により
重大衝突事故判断回路103を構成している。 【0008】26は演算手段101の閾値回路9及び重
大衝突事故判断回路103の閾値回路23がともにハイ
レベルの信号を出力したときに、乗員保護装置本体の起
動装置27を作動させる信号を出力するアンドゲートで
ある。 【0009】次に作用を説明する。 【0010】図6〜図8は、この従来例の装置における
各部の信号波形図である。車両等の移動体の走行に伴っ
て、種々の加速度が加速度センサ1に作用する。今、移
動体が一定速度で走行しているときには、オアゲート1
7の出力はローレベルとなっているので、第1及び第2
積分回路4、5はリセット状態にある。 【0011】この状態において、図6に示すように、加
速度信号から雑音を除去したLPF2の出力信号bが1
つのピーク(<4G)をつけてから0Gに向けて収束す
るG波形に示されるような、移動体の乗員に致命的な障
害は与えない衝突が生じた場合について述べる。 【0012】この出力信号bが0.5Gを越えた時点で
第3比較回路12の出力信号Eがローレベルとなる。ま
た、1Gをこえた時点で第1比較回路10の出力信号A
がハイレベルとなり、この出力信号Aにより、第1タイ
マ14のタイマ機能が作動して出力信号Bは所定時間ハ
イレベルとなる。第1タイマ14の作動開始で出力信号
Bがハイレベルになることにより、ノアゲート16の出
力Kがローレベルとなり、前述した出力信号Eとともに
オアゲート17の入力が両方ともローレベルになるので
オアゲート17の出力信号Lがローレベルとなり、積分
回路4、5、22および閾値回路9、23のリセットが
はずれる。 【0013】しかし、この衝突では出力信号bが4Gを
こえるような加速度が発生しないため、第1タイマ14
の所定時間であるT1経過後にノアゲート16の出力信
号Kがハイレベルとなることで、オアゲート17の出力
信号Lもハイレベルとなり、積分回路4、5および22
がリセットされるが、出力信号bが1Gを越えてからこ
こまでの間に重大衝突事故判断回路103の出力信号M
がハイレベルにならないため、乗員保護装置本体の起動
装置27が作動することはない。 【0014】次に、図7に示すように、LPF2の出力
信号bが1つのピーク(<4G)をつけてから0Gに向
かい、再度加速度が大きくなって4Gを越えるようなG
波形に示されるような、移動体の乗員に致命的な障害は
与えない衝突が生じた場合について述べる。 【0015】この出力信号bが0.5Gを越えた時点で
第3比較回路12の出力信号Eがローレベルとなる。ま
た、1Gをこえた時点で第1比較回路10の出力信号A
がハイレベルとなり、この出力信号Aにより、第1タイ
マ14のタイマ機能が作動して出力信号Bは所定時間ハ
イレベルとなる。 【0016】第1タイマ14の作動開始で出力信号Bが
ハイレベルになることにより、ノアゲート16の出力K
がローレベルとなり、前述した信号Eとともにオアゲー
ト17の入力が両方ともローレベルになるのでオアゲー
ト17の出力信号Lがローレベルとなり、積分回路4、
5、22および閾値回路9、23のリセットがはずれ
る。 【0017】さらに、この衝突では出力信号bが第1タ
イマ14のタイムアップ前に4Gをこえるような加速度
が発生するため、第2比較回路11の出力信号Cがハイ
レベルとなり、第2タイマ15のタイマ機能が作動し
て、出力信号Dがハイレベルとなるので、第1タイマ1
4がタイムアップとなり、出力信号Bがローレベルにな
ってもノアゲートの出力信号Kはローレベルのままであ
る。この時点ではオアゲート17の出力信号であるリセ
ット信号Lはローレベルのままであるので、積分回路
4、5および22にはリセットがかからない。 【0018】しかし、第2タイマ15がタイムアップに
なると、ノアゲート16の出力信号Kがハイレベルにな
るので、オアゲート17の出力信号Lがハイレベルとな
り、積分回路4、5および22がリセットされるが、出
力信号bが1Gを越えてから、信号Mがハイレベルにな
らないため、乗員保護装置本体の起動装置27が作動す
ることはない。 【0019】次に、図8に示すように、瞬間的な加速度
は小さいが、乗員に障害を与えるような加速度が所定時
間以上続いたために乗員に致命的な障害を与えるような
重大衝突事故の場合について述べる。 【0020】この時、出力信号bが0.5Gを越えた時
点で第3比較回路12の出力信号Eはローレベルとな
る。また、1Gをこえた時点で第1比較回路10の出力
信号Aはハイレベルとなり、この出力信号Aにより、第
1タイマ14のタイマ機能が作動して、出力信号Bは所
定時間ハイレベルとなる。 【0021】第1タイマ14の作動開始で出力信号Bが
ハイレベルになることにより、ノアゲート16の出力信
号Kがローレベルとなり、前述した出力信号Eとともに
オアゲート17の入力が両方ともローレベルになるの
で、オアゲート17の出力信号Lがローレベルとなり、
積分回路4、5、22および閾値回路9、23のリセッ
トがはずれる。 【0022】さらに、この衝突では出力信号bが第1タ
イマ14のタイムアップ前に4Gをこえるような加速度
が発生するため、第2タイマ15のタイマ機能が作動し
て出力信号Dがハイレベルとなるので、第1タイマ14
がタイムアップとなり、出力信号Bがローレベルになっ
てもノアゲートの出力信号Kはローレベルのままであ
り、この時点ではオアゲート17の出力信号であるリセ
ット信号Lはローレベルのままであるので、積分回路
4、5および22にはリセットがかからない。 【0023】一方、第2タイマ15がタイムアップにな
る前に、加速度センサ1の出力する加速度信号に含まれ
る、衝突事故に伴った加速度成分をBPF20により抽
出し、出力信号Cを全波整流回路28に供給している。
この全波整流回路28は、移動体進行方向に働く乗員に
ダメージを与えない加速度をカットするため、乗員にダ
メージを与えるような加速度成分だけを出力信号dで2
乗回路21に供給し、この2乗回路21で2乗処理され
ることにより、乗員にダメージを与えるような成分の大
小を指数関数的に強調する。 【0024】さらに2乗回路21の出力信号eは積分回
路22に供給され、積分回路22によって、乗員にダメ
ージを与え、かつ強調された成分だけが累積されて出力
信号fが閾値回路23に入力される。この積分回路22
の出力信号fは、上述のような重大衝突事故において、
乗員に与える運動エネルギーに対応している。 【0025】閾値回路23では、乗員に重大な障害を与
える最小エネルギーに相当する閾値Thが設定されてお
り、乗員に重大な障害を与える衝突が発生した場合だけ
閾値Thに達するため、乗員に重大な障害を与える衝突
事故であるかどうかを確実に判断して出力信号Mがハイ
レベルになる。 【0026】また一方、乗員の変移推定量を算出する演
算手段101により、乗員を保護するのに適切な位置に
達した時点で閾値回路9の出力信号0がハイレベルとな
るため、アンド回路26の出力信号Pがハイレベルとな
って、上述した重大衝突事故が発生した場合に乗員保護
装置本体の起動装置27を作動させる。 【0027】ここで、上記のように作動する装置が、最
近の車両構造の特長であるプラスチック化された車両に
搭載されている場合には、軽衝突時に車両破片が、破壊
された車体から離れず振動する場合があり、その振動、
すなわち図9(a)に示されるように加速度センサ1の
出力波形にマイナス方向に大きくふれる加速度信号成分
Aが検出され、このマイナス方向の加速度信号成分Aは
バンドパスフィルタ20を通過した後(その出力波形は
図9(C)に示される)、全波整流回路28及び2乗回
路21を介して積分回路22に供給されることによっ
て、図9(f)に示される波形をえる。この波形は閾値
回路23において設定された閾値Vref と比較され、そ
の閾値Vref より大きくなと、その時点で閾値回路23
からハイレベル信号(図8(M)に示される)が出力さ
れる。 【0028】 【発明が解決しようとする課題】この種の衝突事故判断
回路は、上記のように構成されているので、例えば衝突
によって樹脂バンパー等の可撓性(弾性を有する)を有
する部材が破壊され、かつそれが衝突直後に大きく振動
した場合には、加速度センサがその振動を大きな加速度
信号として検出してしまい、軽衝突であっても重大衝突
と判断してしまい、エアバッグ等の車両用乗員保護装置
を誤って作動させてしまうという恐れがあった。 【0029】この発明は上記のような従来の、将来起こ
り得るであろう問題点に着目してなされたもので、衝突
事故によって破壊され、その破壊にともなって大きな振
動を発生するような可撓性部材が破壊されても、その加
速度信号成分をキャンセルして精度よく的確に判断する
衝突事故判断回路を得ることを目的とする。 【0030】 【課題を解決するための手段】この発明に係る衝突事故
判断回路は、移動体の衝突事故に伴って発生する加速度
を検知する加速度検出手段と、加速度検出手段によって
検出された加速度から衝突事故にともなった加速度を抽
出するフィルタ手段と、該フィルタ手段によって抽出さ
れた加速度に基づいて衝突事故の大きさを判断する判断
手段とを備え、該判断手段からの出力に基づいて重大衝
突を示す信号を出力する衝突事故判断回路であつて、前
記フィルタ手段によって抽出された積分される前の加速
度成分のうち移動体進行方向と反対方向に働く加速度が
所定の大きさを越えたとき、前記判断手段に供給される
前記所定の大きさを越えた加速度を示す信号に制限を加
えるノイズ制御手段を設けたものである。 【0031】 【作用】この発明における衝突事故判断回路は、フィル
タ手段によって抽出された積分される加速度信号成分の
移動体進行方向と反対に働く加速度信号を抽出し、その
抽出された加速度信号が所定の大きさを越えたとき、そ
の所定の大きさを越えた加速度信号に、スライス等の制
限を加えてノイズ成分を低減させて遮断し、衝突判断を
正確にすることにより、装置の誤動作を防止させる。 【0032】 【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。 【0033】[第1実施例]図1において、図5に示す
従来構成のものと同一、または均等なものには同一符号
を付してその詳細説明を省略する。 【0034】図1において、40は遅延回路で、前記B
PF20からの出力信号bを入力して、所定時間td だ
け遅延せしめた出力信号cを後述のスイッチ回路42に
供給する。41は閾値回路で、前記BPF20からの出
力信号bを入力して、樹脂バンパー等の可撓性を有する
部材が破壊され、かつそれが衝突直後に大きく振動した
場合に発生される振動による負の加速度信号を除去する
ために設定された閾値V'refを有して、この閾値V'ref
をBPF20からの出力信号bが越えているとき、ハイ
レベルな出力信号dを出力する。 【0035】42はスイッチ回路で、前記遅延回路40
と2乗回路21との間に介挿されて、後述の単安定マル
チバイブレータ43からハイレベルな信号gが供給され
ると、この間、入出力間を開放し、前記遅延回路40か
らの出力信号cの通過を遮断する。またローレベル信号
が供給されている間は入出力間を閉成し、前記遅延回路
40からの出力信号cをそのまま通過させる(図2
(h)参照)。単安定マルチバイブレータ43は、前記
閾値回路41からハイレベルな出力信号dが供給される
と所定パルス幅のパルスgを1つ出力する。 【0036】なお、ここで前記BPF20、全波整流回
路28、2乗回路21、積分回路22、閾値回路23、
遅延回路40、閾値回路41、スイッチ回路42、単安
定マルチバイブレータ43により重大衝突事故判断回路
103’が構成されている。次に上記構成の作用を図2
を参照しながら説明する。 【0037】通常時は、スイッチ回路42の入出力間が
閉成されているので、加速度センサ1から出力される加
速度信号aはBPF20を介して遅延回路40に供給さ
れ所定時間td だけ遅延させられ、その後スイッチ回路
42を介して2乗回路21に供給されている。 【0038】ここで、例えば軽衝突、または中衝突等に
よって、樹脂性バンパーが破壊され、加速度センサ1か
ら出力される加速度信号に符号A(図2(a)参照)で
示されるような、大きな負の加速度が重畳されて遅延回
路40及び閾値回路41に供給されると、閾値回路41
に設定された閾値V'refと比較され(図2(b)参
照)、その閾値V'refを越えるとその間、ハイレベル信
号(図2(d)参照)を単安定マルチバイブレータ43
に供給し、所定時間の間(図2(g)のハイレベルの
間)スイッチ回路42の入出力間を開放する。 【0039】その結果、図2(h)に示されるように閾
値回路41の出力がハイレベルになった直後から単安定
マルチバイブレータ43に設定された所定時間の間、ス
イッチ回路42の入出力間が開放され、前述した樹脂性
バンパーの破壊直後の振動にともなう信号Aが削除され
(図2(h)参照)、ノイズのない加速度信号のみが2
乗回路21に供給され、図2(f)に実線で示されるよ
うに積分回路22によつてノイズのない状態で加速度信
号が積分される。 【0040】なお、図2(f)に波線で示される波形は
従来装置による積分波形を示したものである。 【0041】[第2実施例]図3において、図1に示し
たものと同一なもの、または均等なものには同一符号を
付してその説明を省略し、異なる部分についてのみ説明
する。 【0042】すなわち、図3において44は差動回路
で、第1積分回路22から供給された信号と、後述の第
2積分回路45から供給される信号との差をとり、その
差に応じた信号を第2閾値回路23に供給する。45は
第2積分回路で、スイッチ回路42に供給される信号、
すなわち負の方向に大きくふれたノイズを積分して、そ
の積分出力を差動回路44に供給する。 【0043】なお、図3において2乗回路21、第1積
分回路22及びスイッチ回路42は図1に示したものと
同一のものであるが、接続関係を異にしているのみであ
る。すなわち、2乗回路21と第1積分回路22とは直
列接続され、BPF20と第2積分回路45との間に介
挿され、第1閾値回路41から供給される信号に基づい
てオン・オフ制御される。 【0044】なお、ここで前記BPF20、2乗回路2
1、第1積分回路22、第2積分回路45、差動回路4
4、第1閾値回路41、第2閾値回路23、遅延回路4
0、スイッチ回路42により重大衝突事故判断回路10
3’’が構成されている。次に上記構成の作用を図4を
参照しながら説明する。 【0045】通常はスイッチ回路42の入出力間が開放
されているので、加速度センサ1から出力される加速度
信号aはBPF20を介して遅延回路40に供給され、
その加速度信号は所定時間td だけ遅延させられる。そ
の後、2乗回路21、第1積分回路22、差動回路44
を直列に介して第2閾値回路23に供給される。 【0046】ここで、例えば軽衝突、または中衝突等に
よって、樹脂性バンパーが破壊され加速度センサ1から
出力される加速度信号に符号A(図4(a)参照)で示
されるような、大きな負の加速度が重畳されて遅延回路
40及び第1閾値回路41に供給されると、その信号は
第1閾値回路41の閾値V'refと比較され、その値を越
えている時間の間、ハイレベル信号(図4(c)参照)
をスイッチ回路42に供給し、その入出力間を閉成せし
める。 【0047】その結果、図4(b)に示される符号Aに
相当する部分の2乗回路21からの出力がスイッチ回路
42を介して第2積分回路45に供給され、積分される
(図4(f)参照)。一方、2乗回路21からの出力信
号は常時第1積分回路22を介して差動回路44に供給
されているので、差動回路44において、第1積分回路
22からの出力eから第2積分回路45からの出力fが
引き算されノイズのない信号gが第2閾値回路23に供
給される。 【0048】 【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、衝突事故の破壊にともなって大きな振動を発生す
るような可撓性部材が破壊されても、その加速度信号成
分をキャンセルして信号処理されるので衝突判断の精度
を向上でき、誤動作を低減できるという効果が発揮され
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例による乗員保護装置のブロ
ック図である。 【図2】その装置主要部分における作動説明のための波
形説明図である。 【図3】この発明の一実施例による乗員保護装置のブロ
ック図である。 【図4】その装置主要部分における作動説明のための波
形説明図である。 【図5】この発明の従来装置を示す乗員保護装置のブロ
ック図である。 【図6】図3の装置の各部における出力信号のタイムチ
ャート図である。 【図7】図3の装置の各部における出力信号のタイムチ
ャート図である。 【図8】図3の装置の各部における出力信号のタイムチ
ャート図である。 【図9】従来装置の不具合を説明するための波形説明図
である。 【符号の説明】 1 加速度センサ 2 ローパスフィルタ 4,5,22、、45 積分回路 9,23、41 閾値回路 20 バンドパスフィルタ 21 2乗回路 28 全波整流回路 40 遅延回路 41 閾値回路 42 スイッチ回路 43 単安定マルチバイブレータ 44 差動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−211100(JP,A) 特開 平6−206515(JP,A) 特開 平4−176753(JP,A) 特開 平4−321455(JP,A) 特開 平3−253441(JP,A) 特開 平4−191149(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/00 - 21/32

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 移動体の衝突事故に伴って発生する加速
    度を検知する加速度検出手段と、加速度検出手段によっ
    て検出された加速度から衝突事故にともなった加速度を
    抽出するフィルタ手段と、該フィルタ手段によって抽出
    された加速度に基づいて衝突事故の大きさを判断する判
    断手段とを備え、該判断手段からの出力に基づいて重大
    衝突を示す信号を出力する衝突事故判断回路であつて、
    前記フィルタ手段によって抽出された積分される前の
    速度成分のうち移動体進行方向と反対方向に働く加速度
    が所定の大きさを越えたとき、前記判断手段に供給され
    る前記所定の大きさを越えた加速度を示す信号に制限を
    加えるノイズ制御手段を設けたことを特徴とする衝突事
    故判断回路。
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