JP3470918B2 - 作動傘放出装置 - Google Patents

作動傘放出装置

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JP3470918B2
JP3470918B2 JP27400594A JP27400594A JP3470918B2 JP 3470918 B2 JP3470918 B2 JP 3470918B2 JP 27400594 A JP27400594 A JP 27400594A JP 27400594 A JP27400594 A JP 27400594A JP 3470918 B2 JP3470918 B2 JP 3470918B2
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郁雄 小山
慶正 鈴木
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日本工機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空中に放出された筒体
から作動傘を放出するための作動傘放出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、海面等を照明するための
ちょう光投弾の航空機からの落下は、図17に示すよう
に、航空機11に、ちょう光投弾13を、アーミングロ
ープ15を介して連結しておき、作動傘17が開いた後
に、作動傘17からアーミングロープ15を切り離すこ
と、あるいは、図18に示すように、ちょう光投弾13
の一端にフラップ19を設けておき、ちょう光投弾13
の落下によりフラップ19を開いて、作動傘収納袋21
を放出し、作動傘収納袋21内の作動傘17を開くこと
により行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アーミ
ングロープ15を使用した落下方法では、アーミングロ
ープ15の一端にちょう光投弾13を連結しているた
め、ちょう光投弾13の投下時に、ちょう光投弾13が
航空機11側に跳ね返り、航空機11を損傷する虞れが
あり、また、アーミングロープ15の航空機11および
ちょう光投弾13への連結に多大な手間が必要であり、
さらに、万が一、この連結を忘れて投下した場合には、
ちょう光投弾13が不着火となり夜間活動に支障をきた
すという問題があった。
【0004】一方、フラップ19を使用した落下方法で
は、航空機11からのちょう光投弾13の投下後、例え
ば1秒以内に作動傘17が開いてしまい、航空機11と
作動傘17との間隔を、安全上充分に確保することがで
きなくなる虞れがあった。
【0005】本発明は、上記のような問題を解決したも
ので、航空機から安全上充分な間隔を置いた位置で作動
傘を確実に開くことができる作動傘放出装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の作動傘放出装
置は、外周に作動傘が配置される放出筒と、前記放出筒
の一側に固定される軸支持部材と、前記放出筒の他側に
配置される受部材と、前記軸支持部材,放出筒および受
部材を貫通して配置される回動軸と、前記回動軸の一側
を前記軸支持部材に係止するとともにフラップ機構に連
結される作動ピンと、前記回動軸の外周に形成される凹
部に配置され前記回動軸を前記軸支持部材に係止すると
ともに前記回動軸の所定角度の回動により前記軸支持部
材に形成される穴部から外部に放出される係止ボール
と、前記放出筒内に配置され前記放出筒を前記軸支持部
材側に付勢する放出用バネと、前記回動軸の他側に固定
される腕部材と、前記係止ボールの前記軸支持部材から
の放出時に前記腕部材を回動するための回動用バネと、
前記腕部材の前記回動用バネによる回動速度を遅くする
ための回動速度抑制手段とを有するものである。
【0007】請求項2の作動傘放出装置は、請求項1に
おいて、前記回動速度抑制手段は、前記腕部材に一端を
連結され、他端を前記受部材に連結される油圧ダンパー
であるものである。
【0008】請求項3の作動傘放出装置は、請求項1に
おいて、前記回動速度抑制手段は、前記回動軸に固定さ
れる歯車に歯合される歯車列と、この歯車列に歯合され
るガンギ車と、前記ガンギ車の回転を抑制するアンクル
とを有するものである。
【0009】請求項4の作動傘放出装置は、外周に作動
傘が配置される放出筒と、前記放出筒の一側に固定され
る軸支持部材と、前記放出筒の他側に配置される受部材
と、前記軸支持部材,放出筒および受部材を貫通して配
置される回動軸と、前記回動軸の外周に形成される凹部
に配置され前記回動軸を前記軸支持部材に係止するとと
もに前記回動軸の所定角度の回動により前記軸支持部材
に形成される穴部から外部に放出される係止ボールと、
前記放出筒内に配置され前記放出筒を前記軸支持部材側
に付勢する放出用バネと、前記回動軸の他側に固定され
る腕部材と、前記係止ボールの前記軸支持部材からの放
出時に前記腕部材を回動するための回動用バネと、前記
腕部材の前記回動用バネによる回動開始時刻を遅らせる
ための回動時刻遅延手段と、フラップ機構に連結され前
記フラップ機構の作動により前記回動時刻遅延手段の作
動を開始させる作動ピンとを有するものである。
【0010】請求項5の作動傘放出装置は、請求項4に
おいて、前記回動時刻遅延手段は、ゼンマイにより回転
される回転子と、前記回転子の回転とともに回動するド
ラムと、前記ドラムの回動により前記腕部材を開放する
開放機構とを有し、前記フラップ機構の作動前において
前記作動ピンが前記回転子の回転を阻止するように位置
されているものである。
【0011】請求項6の作動傘放出装置は、請求項5に
おいて、前記開放機構は、前記腕部材に一端を固定され
他端に穴部が形成される連結部材と、前記ドラムから突
出され前記穴部に係止される係止ピンとを有するもので
ある。
【0012】請求項7の作動傘放出装置は、請求項6に
おいて、前記連結部材をドラム側に向けて押圧する押圧
部材を有するものである。
【0013】
【作用】請求項1の作動傘放出装置では、航空機から空
中に筒体が放出されると、フラップ機構が開き、これに
より作動ピンが外れ、回動用バネによる回動軸の回動が
開始され、回動軸は、回動速度抑制手段の働きにより比
較的遅く回動し、所定時間経過後に、所定角度回動さ
れ、この位置において、係止ボールが、軸支持部材に形
成される穴部から外部に放出される。
【0014】この係止ボールの外部への放出により、回
動軸の軸支持部材側への係止が解除され、放出用バネの
働きにより、軸支持部材,放出筒および作動傘が回動軸
から分離され、これ等が筒体から空中に放出される。
【0015】請求項2の作動傘放出装置では、腕部材に
連結される油圧ダンパーにより、回動用バネによる腕部
材の回動速度が抑制される。請求項3の作動傘放出装置
では、ガンギ車の回転がアンクルにより抑制され、これ
により回動軸に固定される歯車の回動、すなわち、回動
軸の回動が抑制され、回動用バネによる腕部材の回動速
度が抑制される。
【0016】請求項4の作動傘放出装置では、航空機か
ら空中に筒体が放出されると、フラップ機構が開き、こ
れにより作動ピンが外れ、回動時刻遅延手段の作動が開
始され、所定時間経過後に、回動軸の回動が開始され、
回動軸が所定角度回動されると、この位置において、係
止ボールが、軸支持部材に形成される穴部から外部に放
出される。
【0017】この係止ボールの外部への放出により、回
動軸の軸支持部材側への係止が解除され、放出用バネの
働きにより、軸支持部材,放出筒および作動傘が回動軸
から分離され、これ等が筒体から空中に放出される。
【0018】請求項5の作動傘放出装置では、フラップ
機構の作動により、回転子の回転を阻止するように位置
されている作動ピンが外れ、回転子が回転を開始し、回
転子の回転とともにドラムが回動され、所定時間経過後
にドラムが所定角度回動すると、腕部材が開放され、腕
部材が回動用バネにより回動される。
【0019】請求項6の作動傘放出装置では、ドラムが
所定角度回動すると、ドラムから突出される係止ピン
が、連結部材の穴部から抜け、連結部材への係止が解除
され、腕部材が開放され、腕部材が回動用バネにより回
動される。
【0020】請求項7の作動傘放出装置では、押圧部材
により連結部材がドラム側に向けて押圧される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の詳細を図面に示す実施例につ
いて説明する。図1ないし図3は、本発明の作動傘放出
装置の第1の実施例を示しており、これ等の図において
符号31は、例えば、ちょう光投弾の筒体を示してい
る。
【0022】筒体31の一端開口には、筒体31の空中
への放出時に、フラップ33を自動的に開くためのフラ
ップ機構35が配置されている。このフラップ機構35
は、フラップ33の一端を揺動部材37に連結してな
り、フラップ33が開くと、フラップ33に作用する風
圧により、蓋体39が、筒体31の一端開口から離脱す
るように構成されている。
【0023】筒体31の蓋体39の内側には、外周に作
動傘41が配置される放出筒43が配置されている。放
出筒43の一側には、内側鍔部45が一体形成され、他
側には、外側鍔部47が一体形成されている。
【0024】放出筒43の一側には、軸支持部材49が
配置され、軸支持部材49に形成される外側鍔部51
が、ビス53により、放出筒43の内側鍔部45に固定
されている。
【0025】放出筒43の他側には、受部材55が配置
されており、この受部材55は、筒体31の内周に固定
される環状部材57に当接されている。軸支持部材4
9,放出筒43および受部材55を貫通して回動軸59
が配置されている。
【0026】回動軸59の一側は、軸支持部材49の筒
状部61に嵌挿されるブッシュ63内に挿入されてい
る。回動軸59および軸支持部材49の先端には、図4
および図5に示すように矩形状の凹溝65,67が形成
されている。
【0027】そして、図4および図5に示す状態から回
動軸59を90度回動し、凹溝65,67を同一直線上
に位置させたた状態で、凹溝65,67内に、作動ピン
69が挿入され、回動軸59が軸支持部材49に係止さ
れている。
【0028】作動ピン69には、環体71が固定されて
おり、この環体71が、紐部材73により、フラップ機
構35の蓋体39に連結されている。回動軸59の一側
の外周には、図4に示すように、凹部75が形成されて
おり、この凹部75に、鋼球からなる係止ボール77の
半部が挿入されている。
【0029】一方、ブッシュ63には、係止ボール77
を案内するための案内溝79が形成されており、この案
内溝79に、係止ボール77の半部が挿入されている。
軸支持部材49における案内溝79の端部となる位置に
は、図6に示すように、回動軸59の所定角度の回動に
より係止ボール77を外部に放出するための穴部81が
形成されている。
【0030】放出筒43内における内側鍔部45と受部
材55との間には、放出筒43を軸支持部材49側に付
勢する放出用バネ83が配置されている。回動軸59の
他側は、ベアリング85により支持されており、回動軸
59の端面には、図7に示すように、腕部材87の一端
が固定されている。
【0031】腕部材87の一端には、係止ボール77の
軸支持部材49からの放出時に腕部材87を回動するた
めの回動用バネ89の一端が固定されている。回動用バ
ネ89は、引っ張りバネからなり、回動用バネ89の他
端は、受部材55に固定されている。
【0032】腕部材87における回動用バネ89の反対
側には、腕部材87の回動用バネ89による回動速度を
遅くするための回動速度抑制手段である油圧ダンパー9
1が配置されている。
【0033】この油圧ダンパー91は、図8に示すよう
に、シリンダー91および蓋部材93にOリング95を
介してピストンロッド97を挿通してなり、ピストン9
9の一側にシリコンオイル101が充填されている。
【0034】また、ピストンロッド97およびピストン
99には、小径の貫通孔103が形成されている。そし
て、ピストンロッド97の一端が、図7に示したよう
に、腕部材87に固定されている。
【0035】なお、この実施例では、図1に示したよう
に、筒体31における受部材55の内側に、主傘105
が収容され、この主傘105は、受部材55に図示しな
い紐体により連結されている。
【0036】また、受部材55には、ビス107が螺合
されており、ビス107の先端が、放出筒43に形成さ
れる単なるキリ穴からなる位置決め穴109に挿入され
ている。
【0037】上述した作動傘放出装置では、航空機から
空中に筒体31が放出されると、フラップ機構35が開
き、これにより蓋体39に連結される作動ピン69が、
軸支持部材49および回動軸59の凹溝65,67から
外れる。
【0038】作動ピン69が外れると、軸支持部材49
からの回動軸59の係止が解除され、回動用バネ89に
より引っ張られている腕部材87が回動され、回動軸5
9の回動が開始される。
【0039】この時に、腕部材87に油圧ダンパー91
が連結されているため、腕部材87は比較的ゆっくり回
動し、従って、回動軸59も比較的遅く回動される。そ
して、回動軸59の回動により、係止ボール77がブッ
シュ63の案内溝79に沿って移動され、所定時間、例
えば2秒経過後に、軸支持部材49に形成される穴部8
1の位置に達し、この位置において、係止ボール77
が、穴部81から外部に放出される。
【0040】この係止ボール77の外部への放出によ
り、回動軸59の軸支持部材49側への係止が解除さ
れ、放出用バネ83の働きにより、軸支持部材49,放
出筒43および作動傘41が回動軸59から分離され、
これ等が筒体31から空中に放出され作動傘41が開か
れる。
【0041】作動傘41が開くと、作動傘41の下端に
連結される受部材55が、筒体31から空中に放出さ
れ、受部材55に連結される主傘105が、筒体31か
ら空中に引き出され、開かれる。
【0042】しかして、上述した作動傘放出装置では、
回動軸59を、油圧ダンパー91の働きにより比較的遅
く回動するようにしたので、筒体31の空中への放出
後、充分な時間を置いて筒体31内に収容される作動傘
41が空中に放出されるため、航空機から安全上充分な
間隔を置いた位置で作動傘41を確実に開くことができ
る。
【0043】図9ないし図11は、本発明の作動傘放出
装置の第2の実施例を示しており、この実施例では、回
動速度抑制手段が公知の時計式の機構により構成されて
いる。
【0044】すなわち、この実施例では、回動軸59に
は、歯車111が固定され、この歯車111に、歯車1
13a,113b,113c,113dからなる歯車列
113が歯合されている。
【0045】歯車113dには、ガンギ車115が歯合
されている。ガンギ車115は、図12に示すように、
三角歯車からなり、このガンギ車115の回転がアンク
ル117により抑制される。
【0046】アンクル117の一端は支持軸119を中
心にして回動自在とされている。アンクル117の他端
には、ピン部材121が突設され、このピン部材121
が回転子123に形成される長孔125に嵌挿されてい
る。
【0047】回転子123は、受部材55に回動自在に
支持されている。従って、ガンギ車115の回転がアン
クル117により確実に抑制される。なお、この実施例
では、図11に示すように、作動ピン69が、三角形状
とされている。
【0048】上述した作動傘放出装置では、ガンギ車1
15の回転がアンクル117により抑制され、これによ
り回動軸59に固定される歯車111の回動、すなわ
ち、回動軸59の回動が抑制され、回動用バネ89によ
る腕部材87の回動速度が抑制される。
【0049】そして、上述した作動傘放出装置では、回
動速度抑制手段を、回動軸59に固定される歯車111
に歯合される歯車列113と、この歯車列113に歯合
されるガンギ車115と、ガンギ車115の回転を抑制
するアンクル117とを有する時計式機構にしたので、
回動用バネ89による腕部材87の回動速度を確実に抑
制することができる。
【0050】図13ないし図15は、本発明の作動傘放
出装置の第3の実施例を示しており、この実施例では、
腕部材87の回動用バネ89による回動開始時刻が、回
動時刻遅延手段により遅らされる。
【0051】そして、回動時刻遅延手段が公知のオルゴ
ール式の機構により構成されている。すなわち、この実
施例では、腕部材87の回動が、フラップ機構35の作
動後に所定時間拘束され、所定時間経過後に、開放機構
127により開放される。
【0052】回動時刻遅延手段は、容器129内に収容
されるゼンマイにより回転される回転子131と、回転
子131の回転とともに回動するドラム133と、ドラ
ム133の回動により腕部材87を開放する開放機構1
27とを有している。
【0053】なお、この実施例では、ゼンマイ等の駆動
機構は、容器129内に収容されているが、公知のオル
ゴールと略同様の構造をしているため、詳細な説明を省
略する。
【0054】この実施例では、フラップ機構35に連結
される作動ピン69が、図14に示すように、受部材5
5に固定される案内部材135に挿通されており、作動
ピン69の先端が、回転子131の回転を阻止するよう
に、回転子131に当接して位置されている。
【0055】また、開放機構127は、腕部材87に一
端を固定され他端に穴部137aが形成される連結部材
137と、ドラム133から突出され穴部137aに係
止される係止ピン139とを有している。
【0056】そして、連結部材137が、馬蹄状の押圧
部材141によりドラム133側に向けて押圧されてい
る。上述した作動傘放出装置では、フラップ機構35の
作動前には、図16の(a)に示すように、フラップ機
構35に連結される作動ピン69の先端が、回転子13
1の回転を阻止するように、回転子131に当接して位
置されている。
【0057】そして、航空機から空中に筒体31が放出
されると、フラップ機構35が開き、これにより、図1
6の(b)に示すように、作動ピン69が回転子131
から外れ、回転子131が回転を開始し、回転子131
の回転とともにドラム133が回動され、所定時間経過
後にドラム133が所定角度回動すると、図16の
(c)に示すように、ドラム133から突出される係止
ピン139が、連結部材137の穴部137aから抜
け、連結部材137への係止が解除され、腕部材87が
開放され、腕部材87が回動用バネ89により回動され
る。
【0058】上述した作動傘放出装置では、回動軸59
を、回動時刻遅延手段の働きにより、フラップ機構35
の作動から所定時間経過後に回動するようにしたので、
筒体31の空中への放出後、充分な時間を置いて筒体3
1内に収容される作動傘41が空中に放出されるため、
航空機から安全上充分な間隔を置いた位置で作動傘41
を確実に開くことができる。
【0059】また、回動時刻遅延手段を、ゼンマイによ
り回転される回転子131と、回転子131の回転とと
もに回動するドラム133とを有するオルゴール式機構
にしたので、フラップ機構35の作動前において作動ピ
ン69が回転子131の回転を阻止するように位置させ
ることにより、フラップ機構35の作動から所定時間経
過後に、回動軸59を確実に回動することができる。
【0060】さらに、上述した作動傘放出装置では、ド
ラム133が所定角度回動すると、ドラム133から突
出される係止ピン139が、連結部材137の穴部から
抜け、連結部材137への係止が解除されるため、フラ
ップ機構35の作動から所定時間経過後に、回動軸59
を確実に回動することができる。
【0061】また、押圧部材141により連結部材13
7がドラム133側に向けて押圧されるため、ドラム1
33が回転しない状態において連結部材137を所定位
置に確実に保持することができる。
【0062】なお、以上述べた実施例では、回動速度抑
制手段を油圧ダンパー91等により構成した例について
説明したが、本発明はかかる実施例に限定されるもので
はなく、例えば、空圧ダンパー,トルクドライバー等に
より構成しても良いことは勿論である。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の作動傘放
出装置では、回動軸を、回動速度抑制手段の働きにより
比較的遅く回動するようにしたので、筒体の空中への放
出後、充分な時間を置いて筒体内に収容される作動傘が
空中に放出されるため、航空機から安全上充分な間隔を
置いた位置で作動傘を確実に開くことができる。
【0064】請求項2の作動傘放出装置では、比較的簡
易な構造の油圧ダンパーにより、回動用バネによる腕部
材の回動速度を確実に抑制することができる。請求項3
の作動傘放出装置では、回動速度抑制手段を、回動軸に
固定される歯車に歯合される歯車列と、この歯車列に歯
合されるガンギ車と、ガンギ車の回転を抑制するアンク
ルとを有する時計式機構にしたので、回動用バネによる
腕部材の回動速度を確実に抑制することができる。
【0065】請求項4の作動傘放出装置では、回動軸
を、回動時刻遅延手段の働きにより、フラップ機構の作
動から所定時間経過後に回動するようにしたので、筒体
の空中への放出後、充分な時間を置いて筒体内に収容さ
れる作動傘が空中に放出されるため、航空機から安全上
充分な間隔を置いた位置で作動傘を確実に開くことがで
きる。
【0066】請求項5の作動傘放出装置では、回動時刻
遅延手段を、ゼンマイにより回転される回転子と、回転
子の回転とともに回動するドラムとを有するオルゴール
式機構にしたので、フラップ機構の作動前において作動
ピンが回転子の回転を阻止するように位置させることに
より、フラップ機構の作動から所定時間経過後に、回動
軸を確実に回動することができる。
【0067】請求項6の作動傘放出装置では、ドラムが
所定角度回動すると、ドラムから突出される係止ピン
が、連結部材の穴部から抜け、連結部材への係止が解除
されるため、フラップ機構の作動から所定時間経過後
に、回動軸を確実に回動することができる。
【0068】請求項7の作動傘放出装置では、押圧部材
により連結部材がドラム側に向けて押圧されるため、連
結部材を所定位置に確実に保持することができるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作動傘放出装置の第1の実施例を示す
断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1の正面図である。
【図4】図1の放出筒およびこの近傍を拡大して示す断
面図である。
【図5】図1の正面図である。
【図6】図1の軸支持部材に形成される穴部を示す側面
図である。
【図7】図4の背面図である。
【図8】油圧ダンパーの詳細を示す断面図である。
【図9】本発明の作動傘放出装置の第2の実施例を示す
背面図である。
【図10】図9の作動傘放出装置を示す断面図である。
【図11】図9の作動傘放出装置を示す正面図である。
【図12】ガンギ車とアンクルとの詳細を示す説明図で
ある。
【図13】本発明の作動傘放出装置の第3の実施例を示
す背面図である。
【図14】図13の作動傘放出装置を示す一部断面図で
ある。
【図15】図13の作動傘放出装置を示す断面図であ
る。
【図16】図13の作動傘放出装置の動作を示す斜視図
である。
【図17】従来の作動傘開放方法の一例を示す説明図で
ある。
【図18】従来の作動傘開放方法の他の例を示す説明図
である。
【符号の説明】
35 フラップ機構 41 作動傘 43 放出筒 49 軸支持部材 55 受部材 59 回動軸 69 作動ピン 75 凹部 77 係止ボール 81 穴部 83 放出用バネ 87 腕部材 89 回動用バネ 91 油圧ダンパー 111 歯車 113 歯車列 115 ガンギ車 117 アンクル 127 開放機構 131 回転子 133 ドラム 137 連結部材 137a 穴部 139 係止ピン 141 押圧部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭47−49759(JP,B1) 実公 昭48−6320(JP,Y1) 実公 昭29−4025(JP,Y1) 実公 昭28−9538(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B64D 17/58 B64D 1/02 B64D 17/64

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に作動傘が配置される放出筒と、 前記放出筒の一側に固定される軸支持部材と、 前記放出筒の他側に配置される受部材と、 前記軸支持部材,放出筒および受部材を貫通して配置さ
    れる回動軸と、 前記回動軸の一側を前記軸支持部材に係止するとともに
    フラップ機構に連結される作動ピンと、 前記回動軸の外周に形成される凹部に配置され前記回動
    軸を前記軸支持部材に係止するとともに前記回動軸の所
    定角度の回動により前記軸支持部材に形成される穴部か
    ら外部に放出される係止ボールと、 前記放出筒内に配置され前記放出筒を前記軸支持部材側
    に付勢する放出用バネと、 前記回動軸の他側に固定される腕部材と、 前記係止ボールの前記軸支持部材からの放出時に前記腕
    部材を回動するための回動用バネと、 前記腕部材の前記回動用バネによる回動速度を遅くする
    ための回動速度抑制手段と、を有することを特徴とする
    作動傘放出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の作動傘放出装置におい
    て、 前記回動速度抑制手段は、前記腕部材に一端を連結さ
    れ、他端を前記受部材に連結される油圧ダンパーである
    ことを特徴とする作動傘放出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の作動傘放出装置におい
    て、 前記回動速度抑制手段は、前記回動軸に固定される歯車
    に歯合される歯車列と、この歯車列に歯合されるガンギ
    車と、前記ガンギ車の回転を抑制するアンクルとを有す
    ることを特徴とする作動傘放出装置。
  4. 【請求項4】 外周に作動傘が配置される放出筒と、 前記放出筒の一側に固定される軸支持部材と、 前記放出筒の他側に配置される受部材と、 前記軸支持部材,放出筒および受部材を貫通して配置さ
    れる回動軸と、 前記回動軸の外周に形成される凹部に配置され前記回動
    軸を前記軸支持部材に係止するとともに前記回動軸の所
    定角度の回動により前記軸支持部材に形成される穴部か
    ら外部に放出される係止ボールと、 前記放出筒内に配置され前記放出筒を前記軸支持部材側
    に付勢する放出用バネと、 前記回動軸の他側に固定される腕部材と、 前記係止ボールの前記軸支持部材からの放出時に前記腕
    部材を回動するための回動用バネと、 前記腕部材の前記回動用バネによる回動開始時刻を遅ら
    せるための回動時刻遅延手段と、 フラップ機構に連結され前記フラップ機構の作動により
    前記回動時刻遅延手段の作動を開始させる作動ピンと、
    を有することを特徴とする作動傘放出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の作動傘放出装置におい
    て、 前記回動時刻遅延手段は、ゼンマイにより回転される回
    転子と、前記回転子の回転とともに回動するドラムと、
    前記ドラムの回動により前記腕部材を開放する開放機構
    とを有し、前記フラップ機構の作動前において前記作動
    ピンが前記回転子の回転を阻止するように位置されてい
    ることを特徴とする作動傘放出装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の作動傘放出装置におい
    て、 前記開放機構は、前記腕部材に一端を固定され他端に穴
    部が形成される連結部材と、前記ドラムから突出され前
    記穴部に係止される係止ピンとを有することを特徴とす
    る作動傘放出装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の作動傘放出装置におい
    て、 前記連結部材をドラム側に向けて押圧する押圧部材を有
    することを特徴とする作動傘放出装置。
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