JP3470414B2 - 光拡散性メタクリル系樹脂板 - Google Patents

光拡散性メタクリル系樹脂板

Info

Publication number
JP3470414B2
JP3470414B2 JP24393294A JP24393294A JP3470414B2 JP 3470414 B2 JP3470414 B2 JP 3470414B2 JP 24393294 A JP24393294 A JP 24393294A JP 24393294 A JP24393294 A JP 24393294A JP 3470414 B2 JP3470414 B2 JP 3470414B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
meth
methacrylic resin
acrylate
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24393294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08109272A (ja
Inventor
智博 前川
和広 山崎
健二 真鍋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP24393294A priority Critical patent/JP3470414B2/ja
Publication of JPH08109272A publication Critical patent/JPH08109272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3470414B2 publication Critical patent/JP3470414B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、照明カバー、透過型デ
ィスプレイ用の光拡散板、照明看板等に用いられる。
入射した光を拡散透過させることを目的とした光拡散性
メタクリル系樹脂板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より照明カバー、透過型ディスプレ
イ用の光拡散板、照明看板などの部材として、アクリル
系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート、塩化ビニ
ル系樹脂のごとく透明性樹脂に有機系や無機系の光拡散
剤を混在させたものが広く用いられている。
【0003】しかし、これらの光拡散性樹脂組成物やそ
の板は、光を拡散させることを主眼としていたが、最近
では照明カバーや各種ディスプレイ用の光拡散板として
は、光を有効に利用することが望まれている。 つま
り、光は充分に拡散させるが、光の損失が少なく、しか
も光源が透けないことが要望されてきた。この様な要望
に対し、光拡散剤として、架橋重合体粒子なかでもスチ
レン系架橋重合体を光拡散剤として使用した光拡散性樹
脂組成物や板についての提案がある。
【0004】特開平1-236257号公報には、少なくともフ
ェニル基含有ビニルもしくはフェニル基含有(メタ)ア
クリレートのいずれかを含み、これと共重合性のある多
官能モノマーとを重合してなる架橋微粒子を、メタクリ
ル酸メチルを主成分とする基材ポリマー中に分散してな
る光拡散性メタクリル樹脂が開示されている。 特開平
3-231954号公報には、メタクリル酸メチル系重合体10
0重量部に対して、芳香族ビニルモノマー50〜99重
量%及び架橋性モノマー1〜50重量%から成る平均粒
径1〜15μの架橋ポリマー微粒子を1〜20重量部含
有してなる成形体用アクリル樹脂組成物が開示されてい
る。特開5-302006号公報には、分子中に少なくとも2個
の重合可能な二重結合を含むベンゼン誘導体100〜2
5%と、これと共重合可能な単量体または2種以上の単
量体混合物0〜75%を重合してなる、実質的に球状の
平均粒径5〜20μmの架橋重合体微粒子が0.1〜5
0重量%分散された光拡散性メタクリル樹脂が開示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光拡散剤として スチ
レン系架橋重合体を用いた光拡散板は初期の性能には優
れているが、屋外での使用や、光源に含まれる紫外線に
よって光拡散剤が徐々に黄変し、光拡散板の光透過性や
光拡散性はもとより外観までも損ねる結果となってい
る。そこで本発明は、耐候性に優れ、しかも光の透過性
及び光の拡散性も優れた光拡散性メタクリル系樹脂板を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、メタクリル系
樹脂板に、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン
系、ベンゾフェノン系、サリチル酸エステル系の耐候剤
より選ばれた少なくとも1種を0.1〜3重量%含有し
た平均粒子径2〜10μmの架橋スチレン系重合体粒子
を、6g/m2 〜60g/m2 分散している光拡散性メ
タクリル系樹脂板を提供するものである。
【0007】本発明に用いるメタクリル系樹脂板の樹脂
とは、メタクリル酸メチル単独重合体あるいはメタクリ
ル酸メチルを主成分とし、他のビニル単量体との共重合
体である。該ビニル単量体としては、例えば、アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリ
ル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸2−ヒドロキシエチル等の(メタ)アクリル
酸エステル類;メタクリル酸、アクリル酸などの不飽和
酸類;スチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、無水マレイン酸、フェニルマ
レイミド、シクロヘキシルマレイミド等である。 ま
た、この共重合体には、ポリブタジエンまたはブタジエ
ン/アクリル酸ブチル共重合体、ポリアクリル酸ブチル
共重合体などのエラストマー成分や無水グルタル酸単
位、グルタルイミド単位を含んでいても良い。
【0008】本発明の耐候剤としては、ベンゾトリアゾ
ール系、ヒンダードアミン系、ベンゾフェノン系、サリ
チル酸エステル系の耐候剤である。これらは、単独でも
2種以上の併用でもよい。なかでも全耐候剤の50%以
上をベンゾトリアゾール系とするのが効果が大きいため
好ましい。
【0009】ベンゾトリアゾール系耐候剤とは、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5−tert−ブチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロ
キシ−3’, 5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−
ブチル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’5’−ジ−tert−ブチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチ
ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−4’−n−オクトキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジ−イソアミルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’, 5’−ビス(α, α−
ジメチルベンジル)フェニル)−2H−ベンゾトリアゾ
ール等のベンゾトリアゾール骨格を有した化合物であ
る。 さらに、これらの誘導体としてビニル基、(メ
タ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基を
導入した反応性の化合物を用いても良い。
【0010】ヒンダードアミン系耐候剤とは、例えばコ
ハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−
ヒドロキシ−2, 2, 6, 6−テトラメチルピペリジン
重縮合物、ポリ((6−(1, 1, 3, 3−テトラメチ
ルブチル)イミノ−1, 3,5−トリアジル−2, 4−
ジイル)((2, 2, 6, 6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)イミノ)ヘキサメチレン((2, 2, 6, 6−
テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ))、2−
(2, 3−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1, 2, 2, 6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、N, N’−ビス
(3−アミノプロピル)エチレンジアミン−2, 4−ビ
ス(N−ブチル−N−(1, 2, 2, 6, 6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル)アミノ)−6−クロロ−1,
3, 5−トリアジン縮合物、ビス(2, 2, 6, 6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)セバケート、コハク酸−
ビス(2,2, 6, 6−テトラメチル−4−ピペリディ
ニル)エステル、2−(3, 5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス
(1, 2, 2, 6, 6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)等がある。
【0011】ベンゾフェノン系耐候剤とは、2, 4−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン、2, 2’−ジヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、2, 2’−ジヒドロキシ−4,
4’−ジメトキシベンゾフェノン、2, 2’−ジヒドロ
キシ−4, 4’−ジメトキシ−5−スルホベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−
スルホベンゾフェノン・トリヒドレート、2−ヒドロキ
シ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−オクタデシロキシベンゾフェノン、2, 2’,
4, 4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、4−ドデ
シロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−(2−ヒドロキシ−3−メタクロキシ)プロ
ポキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン骨格を有する
化合物がある。
【0012】サリチル酸エステル系耐候剤としては、メ
チルサリチレート、フェニルサリチレート、p−オクチ
ルフェニルサリチレート、p−tert−ブチルフェニルサ
リチレート等のサリチレート骨格を有するエステル化合
物がある。
【0013】これらの耐候剤は、市販品があり、例えば
住友化学工業(株)から商標名「スミソーブ」、日本チ
バガイギー(株)から商標名「チヌビン」、「チマソー
ブ」、旭電化工業(株)から商標名「アデカスタブ」、
BASFから商標名「ユビナール」、三共(株)から商
標名「サノール」等のシリーズ名で販売されている。
【0014】これらの耐候剤は架橋スチレン系重合体中
に0.1〜3重量%含有させる。この量が0.1重量%
より少ないと耐候性が充分でなく、3重量%より多いと
透過光、反射光の色目が悪くなる。
【0015】架橋スチレン系重合体とは、スチレン系単
量体を50重量%以上と、不飽和二重結合を分子内に少
なくとも2個有する単量体を0.1〜50重量%、他の
ビニル単量体との共重合体である。
【0016】スチレン系単量体とは、スチレン及びその
誘導体である。 スチレン誘導体としては、クロロスチ
レン、ブロムスチレンのようなハロゲン化スチレン、ビ
ニルトルエン、α−メチルスチレンのようなアルキル置
換スチレンが挙げられる。また、上記スチレン系単量体
は二種類以上併用しても良い。
【0017】不飽和二重結合を分子内に少なくとも2個
有する単量体とは、先述のスチレン系単量体と共重合可
能で共役ジエンを除くものである。例えば、1、4−ブ
タンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグ
リコールジ(メタ)アクリレートのようなアルキルジオ
ールジ(メタ)アクリレート類;エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、テトラプロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレートのようなアルキレングリコールジ(メタ)ア
クリレート類;ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート
のような芳香族多官能化合物;トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラ(メタ)アクリレートのような多価アルコールの(メ
タ)アクリレート類が挙げられる。これらの単量体も二
種類以上併用しても良い。
【0018】他のビニル単量体とは、前記のスチレン系
単量体以外のビニル単量体であれば特に制限はないが、
例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アタ
(メタ)アクロヘキシル、(メタ)アクリル酸フェニ
ル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シエチル等の(メタ)アクリル酸エステル類;アクリロ
ニトリルなどがあげられる。これらの中でも特にメタア
クリル酸メチルのごときメタアクリル酸アルキルエーテ
ル類が好ましい。
【0019】架橋スチレン系重合体粒子の平均粒子径
は、2〜10μmであり、好ましくは5〜10μmであ
る。2μm以下だと、光透過性が低下する。 10μm
以上であると光拡散性が低下するばかりでなく、成形体
の表面状態を悪くする傾向がある。該粒子は、真球状の
ものがより好ましい光拡散効果を呈する。
【0020】前述の架橋スチレン系粒子の製造方法は、
該粒子形状つまり大きさに応じて、周知の懸濁重合法、
ミクロ懸濁重合法、乳化重合法、等の方法により前述の
単量体類を重合すればよい。そして、架橋スチレン系粒
子内に耐候剤を含有させるのは、重合させる単量体中に
混合しておけばよい。
【0021】架橋スチレン系重合体粒子に耐候剤を含有
させる際、耐候剤を粒子中に均一に分散させるときより
も、表層に集中して含有させた方が同じ耐候剤量を使用
しても耐候性は向上する。例えば、架橋スチレン系重合
体粒子の表層より、該架橋スチレン系重合体粒子の体積
が1/2となる深さまでに、耐候剤量の70%以上を含
有させるごとくである。
【0022】このような、粒子の表層に耐候剤を多く含
有した粒子を製造するには、前述の重合方法のうち、公
知の多層構造粒子の製造方法を適用できる。まず、耐候
剤を含有しない単量体によりコア部分を重合し、次に耐
候剤を多く含んだ単量体類を順次重合し被覆していく方
法がある。
【0023】例えば、周知の乳化剤と水溶性重合開始剤
を用いた乳化重合法で順次重合を進めていく方法、ある
いはコアの部分だけは乳化剤と油溶性重合開始剤を用い
てミクロ懸濁重合を行い、以降は水溶性重合開始剤を用
いて順次重合を進めていく方法、あるいはコアの部分は
前述のミクロ懸濁重合を行い、その重合率が70〜95
%の間に耐候剤を多く含む単量体類を実質上連続的に添
加し、新たに重合開始剤を加えることなく重合を継続、
完了させる方法がある。
【0024】これらの光拡散剤をメタクリル系樹脂板の
単位面積当たり所定量つまり6g/m2 〜60g/m2
好ましくは10g/m2 〜40g/m2 分散させる。6
g/m2 以下だと光拡散性が充分でなく、60g/m2
以上だと光透過性が低下する。
【0025】本発明の光拡散性メタクリル系樹脂板と
は、いわゆるフィルム、シート、板と称されるものであ
る。 その厚みは特に制限はしないが、概ね10μm〜
10mm程度である。
【0026】該メタクリル系樹脂と、該光拡散剤とから
本発明の光拡散性メタクリル系樹脂板とするには、ヘン
シェルミキサー、タンブラー等で機械的に両者を混合
し、一軸、二軸の押出機等で溶融混練した後、Tダイ、
ロールユニットを介して板状に成形する周知の方法があ
る。また両者を機械的に混合し、一軸、二軸の押出機等
で溶融混練した後、ペレット化し、射出成形やプレス成
形により板状とする周知の方法がある。また、該光拡散
剤を、該メタクリル酸メチル重合体を構成する単量体及
び、その部分重合体を含むシロップに混ぜて、セルキャ
スト重合、連続キャスト重合のごとき注型重合して板状
とする方法がある。
【0027】また、本発明の光拡散性メタクリル系樹脂
板に、艶消し剤、染料、顔料、酸化防止剤、補強剤、充
填剤、離型剤、難燃剤、他の耐候剤、光拡散剤等周知の
添加剤を含ませてもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明の光拡散性メタクリル系樹脂板
は、充分な光拡散性と光透過性を有し、しかも耐候性に
も優れている。 該樹脂板は、光拡散性、光透過性、隠
ぺい性が要求される照明カバー、透過型ディスプレイの
光拡散板、照明看板等に好適に利用できる。
【0029】
【実施例】以下実施例によって本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例によって何等制限され
るものではない。 なお、評価方法は以下の通りであ
る。 ・平均粒子径;光回折散乱粒径測定機(マルバーン社
製、マスターサイザー)で測定し、D50の値を平均粒
子径とした。 ・着色度;JIS-K7103 に準拠し、日本電色工業社製 S
Z−Σ80分光式色差計を用い、反射光の黄色度(Y
I)を測定した。 ・全光線透過率(Tt);ASTM D1003-61 に準拠して、
ポイック積分球式ヘイズメーター(日本精密光学製SEP-
HS-30D)により測定した。 ・隠ぺい性及び光拡散性;垂直入射光による透過角0度
の透過光強度(I0)、垂直入射光による透過角5度の
透過光強度(I5)、垂直入射光による透過角70度の透
過光強度(I70)を(株)村上色彩技術研究所製、自
動変角光度計GP-1R を用いて測定し、I5/I0を隠蔽
性とし、I70を広角側拡散性とした。 ・耐候性評価;サンシャインウェザーメーター(スガ試
験機(株)製 WE-SUN-HCA-1型)を用いブラックパネル
温度63℃にて1000時間照射した後、反射での黄色
度(YI)、全光線透過率、を測定し耐候性の評価とし
た。
【0030】参考例1〜8 「光拡散剤A〜Hの製
造」 内容積2Lのガラス容器に、イオン交換水100重量
部、ラウリル硫酸ナトリウム0.24重量部の水相;あ
らかじめ調整しておいたスチレン100重量部、エチレ
ングリコールジメタクリレート2重量部、ラウロイルパ
ーオキサイド1重量部、ソルビタントリステアレート
0.5重量部、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチル
フェニル)ベンゾトリアゾール(スミソーブ200 、住友
化学工業(株)製)、ビス(2, 2, 6, 6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)セバケート(チヌビン770 、日
本チバガイギー(株)製)を表1に示す量、の単量体混
合物の油相;を75/25の比率で仕込み、その液をホ
モミキサー(特殊機化工業(株)TK HOMOMIXER)により
8000rpm で30分間撹拌して均質化し、続いて加熱昇温
して、65℃で6時間保持して重合を行った。 重合後
乾燥し、架橋スチレン系重合体粒子を得た。 さらに得
られた粒子を風力分級機(日清エンジニアリング(株)
製TC−15N)により分級し、平均粒子径7μmの粒
子を得た。
【0031】実施例1〜5、比較例1〜3 メタクリル樹脂ビーズ(スミペックス−EXA、住友化
学工業(株)製)100重量部と、参考例で製造した光
拡散剤を表2に示す種類と量とをヘンシェルミキサーで
混合した後、押出機(一軸、スクリュー径40mm、田辺プ
ラスチック(株)製)で樹脂温度265 ℃で溶融混練した
後、Tダイ、ポリシングロール3本を介し、2mm 厚、巾
20cmのシートを得た。 得られたシートの評価結果を
表2に示す。
【0032】比較例4 メタクリル樹脂ビーズ100重量部と、光拡散剤Aと、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール0.02重量部ををヘンシェルミキサー
で混合した後、実施例1と同様におこなった。評価結果
を表2に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29K 33:00 B29K 33:00 (56)参考文献 特開 平1−236257(JP,A) 特開 平3−231954(JP,A) 特開 平5−302006(JP,A) 特開 平4−213348(JP,A) 特開 平1−301758(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/00 - 5/24 C08J 1/00 - 101/16 C08F 2/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタクリル系樹脂板に、ベンゾトリアゾー
    ル系、ヒンダードアミン系、ベンゾフェノン系、サリチ
    ル酸エステル系の耐候剤より選ばれた少なくとも1種を
    0.1〜3重量%含有した平均粒子径2〜10μmの架
    橋スチレン系重合体粒子を、6g/m2〜60g/m2
    散している光拡散性メタクリル系樹脂板。
  2. 【請求項2】架橋スチレン系重合体粒子に含有される耐
    候剤の50重量%以上がベンゾトリアゾール系耐候剤で
    ある請求項1に記載の光拡散性メタクリル系樹脂板。
JP24393294A 1994-10-07 1994-10-07 光拡散性メタクリル系樹脂板 Expired - Fee Related JP3470414B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24393294A JP3470414B2 (ja) 1994-10-07 1994-10-07 光拡散性メタクリル系樹脂板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24393294A JP3470414B2 (ja) 1994-10-07 1994-10-07 光拡散性メタクリル系樹脂板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08109272A JPH08109272A (ja) 1996-04-30
JP3470414B2 true JP3470414B2 (ja) 2003-11-25

Family

ID=17111176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24393294A Expired - Fee Related JP3470414B2 (ja) 1994-10-07 1994-10-07 光拡散性メタクリル系樹脂板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3470414B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2034236A4 (en) * 2006-06-23 2009-12-09 Toray Industries WHITE REFEXION FILM
KR101314264B1 (ko) * 2007-01-31 2013-10-02 동우 화인켐 주식회사 내광성 광확산판, 이를 구비한 백라이트 장치 및액정표시장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08109272A (ja) 1996-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI386448B (zh) 光散射組成物
CA2629843C (en) White light diffusing thermoplastic composition
CN100437346C (zh) 背投屏幕及其生产方法
JP6284483B2 (ja) メタクリル樹脂組成物
US20070055017A1 (en) Polymer blend for matte injection moulded parts
JP3684587B2 (ja) 光拡散性メタクリル系樹脂板
AU2006322112A1 (en) Weatherable resinous composition with low heat storage and method
KR20100027125A (ko) 증가된 응력 균열 저항성을 갖는 착색 조성물
WO2021193922A1 (ja) アクリル系組成物及び成形体
JP3663835B2 (ja) 光拡散性積層押出樹脂板
WO2020138315A1 (ja) アクリル樹脂組成物、成形体、フィルムおよび積層体
WO2020100913A1 (ja) 変性メタクリル樹脂および成形体
WO2019194210A1 (ja) (メタ)アクリル樹脂組成物、フィルムおよびその製造方法
JP3470414B2 (ja) 光拡散性メタクリル系樹脂板
JP6571111B2 (ja) 加飾用複層シートおよび立体成型体
JPH08198976A (ja) 光拡散性メタクリル系樹脂板
JP2006282902A (ja) 再帰反射シート表皮用着色アクリル樹脂フィルム
JPH07292133A (ja) 透明板貼合用メタクリル系樹脂フィルム
JPH04249288A (ja) 光拡散体を使用する多層ブランクアウトサイン
JP3374316B2 (ja) 光拡散性積層樹脂板
JPH0632973A (ja) 光拡散性ポリカーボネート樹脂組成物
JP2004338222A (ja) 蛍光持続性の改良されたアクリル系樹脂フィルム
WO2019124493A1 (ja) メタクリル樹脂組成物、成形体およびフィルム
JP2004230869A (ja) 光拡散性艶消アクリル樹脂板の製造方法
KR960007768B1 (ko) 열가소성 또는 열경화성 중합체 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080912

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080912

Year of fee payment: 5

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D05

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080912

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090912

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100912

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees