JP3469603B2 - 撮像装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はビデオカメラなどの映像
信号記録再生装置に関するものであり、特に、ビューフ
ァインダ（ＥＶＦ）を有しモニタ一体型ビデオ信号記録
・再生（ＶＴＲ）装置の状態表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ビデオカメラのビューファインダ
は、白黒ＣＲＴタイプが主流であリ、カメラ撮影情報が
集中するビューファインダの文字表示および警告表示を
白色表示で行なっていた。たとえば、ビデオカメラやモ
ニタ一体型ＶＴＲ装置では、テープエンド、露結、バッ
テリエンドなどの警告表示に対しては、通常の文字表示
と識別するために、白色の点滅表示などでビデオカメラ
の使用者に注意を喚起していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種のビデオカメラでは、カメラ撮影情報が集中する
ビューファインダ内の通常の文字表示および警告表示も
白色であるため、表示項目が多くなると認識度が低下
し、利用者が通常の文字表示と警告表示との識別が困難
になるおそれがある。殊に、警告表示においては、上記
のように白色の点滅表示などでビデオカメラの使用者に
注意を喚起するものにすぎなかったので、注意力のある
利用者とそうでない利用者との個人差などにより、注意
力の低い利用者にとっては、確実に視認することができ
くなるという不具合があった。またビデオカメラのビュ
ーファインダには、バッテリ残量を表示可能なものがあ
り、従来、例えば、自動車の燃料ゲージの燃料表示のよ
うに、Ｅ（empty)とＦ（full) をスケール表示している
が、このような表示方法では、ビューファインダにおけ
る表示面積が大きくなり、ビューファインダ内の被写体
を視認しずらくなるという不具合があった。

【０００４】本発明の目的は、ビデオカメラなどの撮像
装置、または、映像信号記録・再生装置の状態表示装置
の状態表示、または、警告表示、あるいはさらに「バッ
テリ残量表示」などを、マンマシンコミュニケーション
的な面から、容易、かつ，効果的に行う、撮像装置、お
よび、映像信号記録・再生装置の状態表示装置を提供す
ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、バッテ
リで駆動される撮像装置であって、撮像素子と、二次元
状に画像、文字、数字、図形を表示するカラービューフ
ァインダと、前記撮像素子で撮像した画像を記録する記
録手段と、状態判断手段と、制御手段と、前記カラービ
ューファインダに、前記撮像素子で撮像した画像ととも
に当該撮像装置の状態を表示する表示手段とを有し、前
記状態判断手段は、 （ａ）日付・時刻、動作モード、撮影条件、前記記録手
段の記録状態のいずれかを含む当該撮像装置の正常動作
状態、 （ｂ）バッテリ終了、前記記録手段の記録終了、前記記
録手段の結露のいずれかを含む異常状態、 （ｃ）前記バッテリの残量を判断し、前記制御手段は、 （ａ）前記撮像手段の正常動作状態のうち現在表示すべ
き内容を決定し、 （ｂ）前記撮像手段の異常状態のうち現在表示すべき内
容を決定し、 （ｃ）前記バッテリが終了していないとき、 イ．バッテリの残量が充分あるときは前記バッテリを示
す図形を緑色系統の色で点灯状態で表示すること、 ロ．バッテリの残量が充分状態より少なくなりつつある
警戒喚起状態のときは前記バッテリを示す図形を黄色系
統の色で点灯状態で表示すること、 ハ．バッテリの残量が殆どなくなりつつある危険通報状
態のときは前記バッテリを示す図形を赤色系統の色で点
滅状態で表示することを決定し、前記表示手段は、 （ａ）前記撮像装置の正常動作状態のうち表示が決定さ
れたものについて、前記カラービューファインダの前記
第１の端部とは異なる第２の端部に、正常動作状態に応
じて事前に決定されている文字、または、図形で白色で
表示し、 （ｂ）前記撮像装置の異常状態のうち表示が決定された
ものについて、前記カラービューファインダの中央部
に、異常状態に応じて事前に決定されている文字、また
は、図形で赤色の点滅状態で表示し、 （ｃ）前記バッテリの残量を、前記カラービューファイ
ンダの第１の端部の固定位置に、前記バッテリの形状を
示す図形で、前記制御手段で決定した色および点滅か点
灯かの表示形態で表示する、撮像装置、が提供される。

【０００６】好ましくは、前記制御手段は、前記バッテ
リの残量が少なくなりつつある警戒喚起状態と前記バッ
テリの残量が殆どなくなりつつある危険通報状態との間
のバッテリ残量状態を、橙色系統の色で点灯状態で表示
するように決定する。

【０００７】好ましくは、前記表示手段は、前記バッテ
リ残量の状態が表示される第１の端部として、前記撮像
素子による撮像画像の表示領域から外れた前記カラービ
ューファインダ内の隅に表示する。

【０００８】また好ましくは、前記状態判断手段は前記
バッテリの残量が危険状態または異常状態か否かを判断
し、前記制御手段は、前記状態判断手段で前記バッテリ
の残量が危険状態または異常状態と判断したとき、前記
カラービューファインダの中央部に、視覚的に目立つ色
のメッセージまたはマークを表示するように決定して、
前記表示手段にその表示を指示する。

【０００９】好ましくは、撮像装置は、前記撮像素子で
撮像された画像を表示する画像表示手段をさらに有し得
る。

【００１０】前記撮像装置は、前記記録手段はビデオテ
ープレコーダを有し、前記バッテリは着脱自在のバッテ
リである、映像信号記録再生装置であり得る。

【００１１】

【００１２】

【作用】状態検出手段はＶＴＲ装置などの撮像装置に用
いるバッテリ残量状態、撮像装置の正常動作状態および
異常情報を検出する。検出されたバッテリの残量が、撮
像素子の画像の視認性をあまり妨げないように、カラー
ビューファインダの端部に、バッテリを示す図形で、バ
ッテリの残量に応じて規定される色でバッテリの図形で
表示される。バッテリ残量に応じた色としては、交通信
号の色と同様な色で表示することができる。バッテリの
残量が異常である場合には、警告メッセージを表示でき
る。他方、バッテリがない場合は、カラービューファイ
ンダの中央に、異常表示される。 撮像装置の正常動作状
態は、撮像素子の画像の視認を妨げないように、カラー
ビューファインダの他の端部に、正常動作状態を示す図
形、文字で、白色で表示される。 撮像装置の異常状態
は、カラービューファインダの中央部に、異常状態を示
す図形、文字で、赤色で点滅して表示される。

【００１３】

【００１４】

【実施例】本発明の第１形態としての撮像装置について
の第１実施例としてのカラービューファインダを有する
ＶＴＲ装置を図面を参照して述べる。図１はカラービュ
ーファインダを有するＶＴＲ装置のうち、本発明の第１
形態に係わる部分の基本構成図である。図１に示したＶ
ＴＲ装置は、撮像デバイスとしてのＣＣＤ１１を有し、
ＣＣＤ１１からは被写体を撮像したビデオ信号（映像信
号）１１０が出力される。ＶＴＲ装置はさらに状態検出
手段１を有し、この状態検出手段１はＶＴＲ装置の「通
常状態」、「警告状態」、「バッテリ残量状態」などの
種々の状態を検出する。通常状態としては、たとえば、
テープカウンタ状態、日付、時間（時刻）、ＶＴＲモー
ドなどの状態がある。警告状態としては、たとえば、テ
ープエンド、露結、空テープ、ヘッド目づまりなどがあ
る。状態検出手段１は、上記状態を検出した状態検出信
号１０１と、ＣＣＤ１１からのビデオ信号１１０とを出
力する。

【００１５】ＶＴＲ装置は、状態検出信号１０１とビデ
オ信号１１０とを入力し、状態検出信号１０１の内容に
応じて、状態表示を行うために所定の信号処理を施して
状態表示信号１０２を生成する状態表示信号生成手段２
を有する。状態表示信号生成手段２は上記ＣＣＤ１１か
らのビデオ信号１１０はそのまま出力する。ＶＴＲ装置
はさらに、状態表示信号生成手段２の後段に、表示コン
トローラ手段３およびカラー表示手段４を有する。カラ
ー表示手段４が電子式カラービューファインダ（ＥＶ
Ｆ）とモニタ装置とを一体的に構成されているときは、
表示コントローラ手段３は、ビデオ信号１１０と状態表
示信号１０２とを入力して、カラー表示手段４に表示す
るための一体化（合成）処理を行いカラー表示信号１０
３を生成し、カラー表示手段４の表示制御を行なう。カ
ラー表示手段４が、カラー表示信号１０３を表示する電
子式カラービューファインダ（ＥＶＦ）と、ビデオ信号
１１０を表示するモニタ装置とに分離されているとき
は、表示コントローラ手段３はカラー表示信号１０３を
ＥＶＦに出力し、ビデオ信号１１０をモニタ装置に出力
する。この基本構成により、ＶＴＲ装置の状態がカラー
ＥＶＦにカラー表示されるとともに、ビデオ信号１１０
がモニタ装置に表示される。

【００１６】図２は図１に示したＶＴＲ装置の構成をさ
らに具体的に図解したＶＴＲ装置の部分構成図である。
この実施例は、詳細を後述するＲ／Ｇ／Ｂキャラクタ回
路２ａを状態表示信号生成手段２に相当する状態表示信
号生成部２Ａに設けた例である。図１に示した状態検出
手段１は、図２においては状態検出部１Ａとして示され
ており、その処理内容は上述した状態検出手段１と同様
であり、ＶＴＲ装置の各種の状態を検出する。図１に示
した状態表示信号生成手段２は、Ｒ／Ｇ／Ｂキャラクタ
（文字）回路２ａと信号加算（合成または重畳）回路２
ｂを有する。図１における表示コントローラ手段３が図
２における表示制御部３Ａに対応する。表示制御部３Ａ
の処理内容は基本的には、上記表示コントロール手段３
の処理内容と同じである。図１に示したカラー表示手段
４は、図２においてはキャラクタ表示部４ａを有するカ
ラーＥＶＦ４Ａと、モニタ装置６とで具体化されてい
る。

【００１７】状態表示信号生成部２Ａ内のＲ／Ｇ／Ｂキ
ャラクタ回路２ａは、状態検出信号１０１を入力し、そ
の状態を示す状態表示文字（キャラクタ）信号１０２ａ
を生成し、信号加算回路２ｂにおいてビデオ信号１１０
にキャラクタ表示信号１０２ａを加算（合成または重
畳）して状態表示キャラクタ信号１０２を生成する。状
態表示キャラクタ信号１０２としては、ＶＴＲ装置の通
常状態表示、ＶＴＲ装置の警告状態表示、または、バッ
テリ残量表示などがある。通常状態表示としては、テー
プカウンタ表示、日付・時刻表示、ＶＴＲモード表示な
どがある。警告状態表示としては、テープエンド表示、
露結状態表示、バッテリ終了表示などがある。バッテ残
量料表示は、ＶＴＲ装置を駆動する電源としてのバッテ
リのそのときの残量を表示することである。カラーＥＶ
Ｆ４Ａ内のキャラクタ表示部４ａに表示されるので、こ
れらの状態表示は、キャラクタの他、カラー情報を有す
る。つまり、キャラクタ表示信号１０２ａはキャラクタ
の他、カラー情報を含み、状態表示キャラクタ信号１０
２も、カラー情報を含む。カラー情報としては、たとえ
ば、通常状態表示は白色、警告状態表示は色を除くカラ
ー、たとえば、赤色、バッテリ残量はその残量状態に応
じて順次、緑色、黄色、橙色、赤色を用いる。

【００１８】状態表示信号生成部２Ａで生成した種々の
状態表示を図３〜図５に例示したような、図形、キャラ
クタにカラーを加えてカラーＥＶＦ４Ａに表示させ、利
用者にＶＴＲ装置の状態が視覚的に容易に理解できるよ
うにする。図３〜図５は、カラーキャラクタ表示の具体
的例を示す図である。図３はＶＴＲ装置の通常状態表示
の具体例を示す図、図４はＶＴＲ装置の警告状態表示の
具体例を示す図、図５はバッテリ残量表示の具体例を示
す図である。

【００１９】図３（Ａ）〜（Ｄ）はＶＴＲ装置の通常状
態表示を示すものであり、白色で図２に示したカラーＥ
ＶＦ４Ａ内のキャラクタ表示部４ａに、ＶＴＲ装置の通
常状態が白色でキャラクタ表示される例を示す。ここで
は、カラーＥＶＦ４Ａの画面をキャラクタ表示部１０と
して示す。通常状態のキャラクタ表示は、キャラクタ表
示部１０の所定位置に表示が行われる。図３（Ａ）にお
いて、キャラクタ表示部１０の右上部に、ＶＴＲ装置の
テープカウンタの値を表示するカラー表示部１０ａが規
定され、ここにビデオテープの走行位置が白色でカウン
タ値として数字で表示される。このカウンタ値は随時、
更新されていく。これにより、利用者は、テープの走行
状態が認識できる。図３（Ｂ）において、キャラクタ表
示部１０の下部に、日付・時刻表示部１０ｂが規定さ
れ、ここに撮影時の日付：1991.12.24と、時刻：ＡＭ1
2:00 が白色で表示されている。これらの日付・時刻は
随時、更新されていく。これにより、利用者は、撮影時
の日付・時刻が認識できる。図３（Ｃ）において、キャ
ラクタ表示部１０の右上に、ＶＴＲ装置の動作モードの
１つ、ＬＰ(Long play) を白色で表示する動作モードを
表示する部分１０ｃが規定されている。この表示を見る
ことにより、利用者は、現在、ＬＰモードで撮影してい
ることが認識できる。図３（Ｄ）において、キャラクタ
表示部１０の左上隅に、撮影条件表示部１０ｄが規定さ
れ、ここに、陽が照っていることを示す太陽およびホワ
イトバランスの図形と、シャッタスピード１００が白色
で表示されている。利用者は、この表示を見ることによ
り、撮影条件を認識できる。以上、ＶＴＲ装置の通常状
態表示は、白色で画面の隅に表示され、それ以外の部分
には、ビデオ信号１１０が表示される。したがって、ビ
デオ信号１１０の映像に対する視認に影響を及ぼさず、
利用者は、ＶＴＲ装置の通常状態を容易に認識できる。

【００２０】図４（Ａ）〜（Ｃ）はＶＴＲ装置の警告状
態表示を示す。図４（Ａ）〜（Ｃ）では赤色の点滅によ
り警告表示を行い、利用者に対して視覚的に訴える。ま
た、これらの警告状態は、キャラクタ表示部１０の中央
に、直観的に認識し易い図形で表示される。図４（Ａ）
において、キャラクタ表示部１０の中央部に、テープエ
ンド表示１０ｅが規定され、ビデオテープがエンドであ
ることを直観的に認識できる図形で示す。図４（Ｂ）に
おいて、キャラクタ表示部１０の中央部に、ドラム露結
表示部１０ｆが規定され、ドラムが露結してビデオカセ
ットを上げる必要があることが図形で示される。図４
（Ｃ）において、キャラクタ表示部１０の中央部に、バ
ッテリ終了表示部１０ｇが規定され、ここにバッテリの
残量がなくなり、充電または交換する必要があることを
図形で示す。以上の警告状態表示では、それぞれの情報
を赤の点滅で視覚的に訴えることにより、迅速に対応す
ることができるようになる。

【００２１】図５（Ａ）〜（Ｄ）はキャラクタ表示部１
０の下部に、ビデオ信号１１０の映像とともに、バッテ
リの残量表示を示す。ただし、バッテリの図形は変え
ず、その状態を色の違いで表示する。つまり、バッテリ
の残量が充分あることを示すＦＵＬＬを緑色で示し（図
５（Ａ）、１０ｈ）、以下、順にバッテリの残量が少な
くなるにつれて、黄色（図５（Ｂ）、１０ｈ）、橙色
（図５（Ｃ）、１０ｊ）で示し、バッテリの残量が殆ど
ないことを示すＥＭＰＴＹを赤の点滅（図５（Ｄ）、１
０ｋ）で示す。このようなカラー表示は、通常行われて
いるように、図２に示した状態表示信号生成部２Ａ内の
Ｒ／Ｇ／Ｂキャラクタ回路２ａにおいて３原色を適切に
組み合わせる。

【００２２】図６は本発明の第１形態の撮像装置につい
ての第２実施例を示す。この実施例は、図２に示したＲ
／Ｇ／Ｂキャラクタ回路２ａを状態表示信号生成部２Ａ
から、カラーＥＶＦ４Ｂ内に移したものであり、その全
体処理内容は第１実施例と同じである。したがって、図
２に示した状態表示信号生成部２Ａに対応する部分２Ｂ
は実質的に何も行わないから、この部分２Ｂを削除でき
る。表示制御部３Ｂは、表示制御部３Ａに対応するが、
ビデオ信号１１０と状態検出信号１０１が入力され、つ
まり、状態表示キャラクタ信号１０２は入力されず、入
力された状態検出信号１０１とビデオ信号１１０をカラ
ーＥＶＦ４Ａに相当するカラーＥＶＦ４Ｂ、ビデオ信号
１１０をモニタ装置６に出力する。カラーＥＶＦ４Ｂに
は、上述したキャラクタ表示部４ａの他、状態表示信号
生成部２Ａ内のＲ／Ｇ／Ｂキャラクタ回路２ａと信号加
算回路２ｂに相当するＲ／Ｇ／Ｂキャラクタ回路４ｂと
信号加算回路４ｃが設けられている。Ｒ／Ｇ／Ｂキャラ
クタ回路４ｂは状態検出信号１０１を入力して、キャラ
クタ表示信号１０２ａに相当するキャラクタ表示信号１
０４ａを出力し、信号加算回路４ｃはビデオ信号１１０
にキャラクタ表示信号１０４ａを加算する。この第２実
施例においても、第１実施例と同様に、キャラクタ表示
部４ａ（キャラクタ表示部１０）に図３〜図５に示した
状態表示が行われる。

【００２３】第２実施例と第１実施例とを比較すると、
その処理内容、結果は事実上同じであるが、第２実施例
の回路構成が第１実施例の回路構成に比較して簡単にな
るという利点がある。つまり、第２実施例は小型化に好
適な構成である。また、第２実施例においては、表示制
御部３Ｂの処理内容が簡単になるから、表示制御部３Ｂ
の回路構成も簡単になり、表示制御部３Ｂにおける表示
制御処理時間も短縮でき、表示の応答性が向上する。

【００２４】上記第１および第２実施例から明らかなよ
うに、カラービューファインダ方式を採用することによ
り、ＶＴＲ装置の通常表示と警告表示とが明瞭に識別で
き、特に、警告表示の視覚認識性を向上させることがで
きる。また、上記実施例ではバッテリの残量レベルを直
観的な色表示で判別できるようにしたので、表示面積を
狭くしたにもかかわらず、その認識性を向上させること
が可能になる。

【００２５】以上、本発明の第１の形態として、撮像装
置について、第１および第２実施例を述べたが、本発明
の実施に際しては、上述した撮像装置の他にも、異なる
形態の撮像装置、映像信号記録・再生装置などのの状態
表示装置にも適用できる。以下、本発明の第２の形態と
して、上記撮像装置とは異なる形態の他、映像信号記録
・再生装置の状態表示装置などについて述べる。

【００２６】図７は本発明の第２の形態を示す、図１に
対応するブロック図である。図７に示した装置をビデオ
カメラして具体化した第３および第４実施例として、図
８および図９にそれらの構成を示す。これらの図におい
て、１は記録再生装置の状態を検出する状態検出手段
で、図８ではビデオカメラの状態を検出する状態検出部
１０ａから成っている。２０は状態検出手段１の検出出
力に応答して状態が通常のものか否かを判断する状態判
断手段で、図８では状態判断部２０ａから成っている。
ここで検出された状態が通常のものとして判断される状
態とは、例えばテープカウント、日付、時刻、動作モー
ドなどである。これに対して検出された状態が通常のも
のでないと判断される状態とは、例えばテープエンド、
露結、バッテリエンドなどある。

【００２７】３０は状態判断手段２０によって判断され
た状態に応じてカラー表示手段４０の表示を制御するコ
ントロール手段で、図８では制御部３０ａから成ってい
る。ここで上述の状態判断手段２０で状態が通常のもの
であると判断された場合には、つまりテープカウント、
日付、時刻、動作モード等が検出された時には、例えば
従来通り白い文字やマークで表示するようにコントロー
ラ手段３０でカラー表示手段４０を制御する。一方、状
態判断手段２０で状態が通常のものではないと判断され
た場合には、つまりテープエンド、露結、バッテリエン
ド等の状態が検出された時には、例えば赤などの視覚的
に確認しやすい目立つ色でメッセージやマークを表示す
るようにコントローラ手段３０でカラー表示手段４０を
制御する。またコントローラ手段３０はこのようなメッ
セージやマークをカラーで表示すると共に点滅するよう
にカラー表示手段４０を制御してもよい。４０は記録再
生装置の状態を表示するためのカラー表示手段であり図
８ではカラービューファインダ４０Ａから成っている。

【００２８】以上が本発明の第２の形態の構成である
が、図８を用いて更に詳しくビデオカメラに本発明を実
施した場合について説明する。状態検出部１０ａおよび
状態判断部２０ａについては上述の通りであるので、説
明は省略する。ＲＧＢキャラクタ回路８ａでは状態判断
部２ａにおいて判断された状態を表示するキャラクタを
発生する回路である。このＲＧＢキャラクタ回路８ａか
ら発生されたキャラクタは、加算器２４において、ＣＣ
Ｄ１１から取り込まれ信号処理部２２を介された映像信
号と合成される。この合成された信号はカラービューフ
ァインダ４０Ａにおいてキャラクタ表示される。また信
号処理部２２の出力信号はビデオ出力として外部モニタ
６等に接続され、映像を見ることができる。またカラー
ビューファインダ４０Ａに表示されるキャラクタの色や
点滅等の表示方法は制御部３０ａにおいて制御される。
上記ビデオカメラでは、状態検出手段１および状態判断
手段２０で検出された状態を、上記本発明の第１の形態
と同様に、図３〜図５のように色で判別させることによ
り、撮影時にテープエンド、露結、バッテリエンド及び
バッテリ残量の確認を容易にすることができるようにす
ることが可能になる。

【００２９】上記同様、図３〜図５は、上記同様、キャ
ラクタ表示の具体的例を示す図である。図３は通常表示
の具体例を示す図、図４は警告表示の具体例を示す図、
図５はバッテリ残量表示の具体例を示す図である。図３
（Ａ）〜（Ｄ）は通常表示を示すもので、白色で図８の
キャラクタ表示部４０Ａにキャラクタ表示される場合を
示すものである。図３ではキャラクタ表示部１０の所定
位置に各表示が行われるものとして説明する。図３
（Ａ）はキャラクタ表示部１０のカウンタ表示１０ａ
で、ビデオテープのテープ位置をカウントしている状態
を示す。図３（Ｂ）はキャラクタ表示部１０の日付時刻
表示１０ｂを示すもので、ビデオカメラ撮影時を特定す
るためのものである。図４（Ｃ）はキャラクタ表示部１
０のＶＴＲのモード表示でＬＰ表示１０ｃを示す。図３
（Ｄ）はキャラクタ表示部１０のカメラモードを示すも
ので、太陽の印がホワイトバランス、１００はシャッタ
スピード１０ｄを示す。以上通常表示は白で表示される
ので、これらの情報を的確に識別することにより、それ
らの情報を確実に得ることができる。

【００３０】上記同様、図４（Ａ）〜（Ｃ）および図５
（Ａ）〜（Ｄ）はキャラクタ表示のうち警告表示及びバ
ッテリ残量表示を示す。図４（Ａ）〜（Ｃ）では赤の点
滅により警告表示であることを視覚的に訴えることがで
きる。図４（Ａ）はキャラクタ表示部１０のうちテープ
エンド表示１０ｅを示すもので、ビデオテープがエンド
であること若しくはビデオテープが入っていないことを
示すものある。図４（Ｂ）はキャラクタ表示部１０の表
示でドラムに露結があり、ビデオカセットをイジェクト
する必要があること１０ｆを示す。図４（Ｃ）はキャラ
クタ表示部のうちバッテリがエンド１０ｇであることを
示す。以上の警告表示では、それぞれの情報を赤の点滅
で視覚的に訴えることにより、迅速に対応することがで
きる。

【００３１】前記同様、図５（Ａ）〜（Ｄ）はバッテリ
の残量表示を示すもので、ＦＵＬＬの状態では緑色を示
す図５（Ａ）、順にバッテリ残量が少なくなるにつれて
キャラクタ表示部１０の黄色１０ｉを示す図５（Ｂ）、
キャラクタ表示部１０の橙色１０ｊを示す図５（Ｃ）と
なり、キャラクタ表示部１０のＥＭＰＴＹの状態で図５
（Ｄ）で赤の点滅１０ｋになる。以上のバッテリの残量
表示では、前記ＲＧＢキャラクタ回路８ａで赤、緑、青
の各色レベルを変えて同時に出力することにより、キャ
ラクタ表示部１０に４種類の色に分けて表示することで
視覚的に訴えることができ、色をみることによりバッテ
リの残量を迅速かつ的確に認識することが可能になる。

【００３２】図９は図８に示した第３実施例とは別の第
４実施例を示すものである。図８においてはＲＧＢキャ
ラクタ回路８ａと加算器２４をカメラ部に設けた場合を
示したが、図９はＲＧＢキャラクタ回路８ａと加算器２
４をカラービューファインダ４０Ｂ内に設けた点が異な
る。このような構成によりカメラ部の回路構成が簡単に
なるため、カメラ部の小型化が可能になる。第４実施例
では通常表示と警告表示の識別を的確にすることが可能
になるだけでなく、警告表示の視覚認識性を向上させる
ことにより、警告に対して迅速かつ的確にビデオカメラ
使用者に認識させることができる。また、上記第４実施
例ではバッテリの残量などのレベル表示を四色で判別で
きるようにしたので、表示面積を狭くしたにもかかわら
ず、認識性を向上させることが可能である。

【００３３】ところで今までビデオカメラのカラービュ
ーファインダに文字表示や警告表示をすることについて
述べてきたが、本発明はこれに限るものではない。たと
えば図１０のように携帯可能な記録再生装置において実
施することができる。図１０において、１３は携帯可能
なビデオテープレコーダであってバッテリ１４が着脱可
能に装着される。このビデオテープレコーダの状態を検
出して外部接続されるモニタへ警告常時してもよい。

【００３４】図１１は図１０のような記録再生装置にお
いて本発明を実施した場合のブロック図である。図１１
では記録再生ヘッド１１Ａからの映像信号処理部３６に
入力されている点と、ＲＧＢキャラクタ回路８ｃからの
信号が映像信号に合成されてモニタ１２にキャラクタ表
示している点が図８に示した実施例とは異なる。このモ
ニタ１２は図９に示した第４実施例のように外部接続さ
れるものでも良いし、図１２に示したようにビデオテー
プレコーダとモニタが一体に形成されているものでも良
い。図１２において符号１５がビデオテープレコーダと
モニタが一体的に設けられたものである。この場合には
バッテリが背面に装着されるようになっている（図示せ
ず）。このモニタ部１６にキャラクタ表示１７をするこ
とができる。このキャラクタ表示は上記のようにテープ
エンド表示やドラムの露結やバッテリエンドの表示を図
４に示すようにすることができる。またバッテリ残量の
確認は図５に示すように表示することもできる。

【００３５】

【発明の効果】上記のように本発明によれば、撮像装
置、および、映像信号記録・再生装置の状態表示装置に
おいて、通常表示と警告表示の識別を的確にすることが
可能になるだけでなく、警告表示の視覚認識性を向上さ
せることにより、警告に対して迅速かつ的確にビデオカ
メラ使用者に認識させることができ、またバッテリの残
量などのレベル表示を四色で判別し、表示面積を狭くし
たにも関わらず、認識性を向上させることが可能になる
などの優れた効果を奏すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１形態の構成を示すブロック図であ
る。

【図２】本発明の第１実施例の構成を示す図である。

【図３】本発明のビデオカメラの通常表示の具体例を示
す図である。

【図４】本発明のビデオカメラの警告表示の具体例を示
す図である。

【図５】本発明のビデオカメラのバッテリ残量表示の具
体例を示す図である。

【図６】本発明の第２実施例の構成を示す図である。

【図７】本発明の第２形態の構成を示すブロック図であ
る。

【図８】本発明の第３実施例の構成を示す図である。

【図９】本発明の第４実施例の構成を示す図である。

【図１０】本発明の撮像装置の斜視図である。

【図１１】本発明の第５実施例の構成を示す図である。

【図１２】本発明の他の撮像装置の正面図である。

【符号の説明】

１・・状態検出手段 ２、２０・・状態表示信号生成手段 ３、３０・・表示コントローラ手段 ４、４０Ａ、４０Ｂ・・カラー表示手段 ６・・モニタ装置 ４ａ・・キャラクタ表示部 ４ｂ・・Ｒ／Ｇ／Ｂキャラクタ回路 ４ｃ・・信号加算回路 ８ａ、８ｃ・・キャラクタ表示部 ４Ａ、４Ｂ・・カラーＥＶＦ １０ａ、１０ｂ・・状態検出部 １１・・ＣＣＤ ２２、２６、３６・・信号処理部 ２４・・信号加算回路 ３０ａ、３０ｂ・・表示制御部、 １０１・・状態検出信号 １０２・・状態表示キャラクタ信号 １０３・・カラー表示信号 １１０・・ビデオ信号

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−125574（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−299828（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−168170（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−161984（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−150294（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−288844（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−291784（ＪＰ，Ａ) 実開 昭57−195696（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−38970（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−59683（ＪＰ，Ｕ)

Claims (6)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】バッテリで駆動される撮像装置であって、 撮像素子と、 二次元状に画像、文字、数字、図形を表示するカラービ
   ューファインダと、 前記撮像素子で撮像した画像を記録する記録手段と、 状態判断手段と、 制御手段と、 前記カラービューファインダに、前記撮像素子で撮像し
   た画像とともに当該撮像装置の状態を表示する表示手段
   とを有し、 前記状態判断手段は、 （ａ）日付・時刻、動作モード、撮影条件、前記記録手
   段の記録状態のいずれかを含む当該撮像装置の正常動作
   状態、 （ｂ）バッテリ終了、前記記録手段の記録終了、前記記
   録手段の結露のいずれかを含む異常状態、 （ｃ）前記バッテリの残量を判断し、前記制御手段は、 （ａ）前記撮像手段の正常動作状態のうち現在表示すべ
   き内容を決定し、 （ｂ）前記撮像手段の異常状態のうち現在表示すべき内
   容を決定し、 （ｃ）前記バッテリが終了していないとき、 イ．バッテリの残量が充分あるときは前記バッテリを示
   す図形を緑色系統の色で点灯状態で表示すること、 ロ．バッテリの残量が充分状態より少なくなりつつある
   警戒喚起状態のときは前記バッテリを示す図形を黄色系
   統の色で点灯状態で表示すること、 ハ．バッテリの残量が殆どなくなりつつある危険通報状
   態のときは前記バッテリを示す図形を赤色系統の色で点
   滅状態で表示することを決定し、 前記表示手段は、 （ａ）前記撮像装置の正常動作状態のうち表示が決定さ
   れたものについて、前記カラービューファインダの前記
   第１の端部とは異なる第２の端部に、正常動作状態に応
   じて事前に決定されている文字、または、図形で白色で
   表示し、 （ｂ）前記撮像装置の異常状態のうち表示が決定された
   ものについて、前記カラービューファインダの中央部
   に、異常状態に応じて事前に決定されている文字、また
   は、図形で赤色の点滅状態で表示し、 （ｃ）前記バッテリの残量を、前記カラービューファイ
   ンダの第１の端部の固定位置に、前記バッテリの形状を
   示す図形で、前記制御手段で決定した色および点滅か点
   灯かの表示形態で表示する、 撮像装置。
2. 【請求項２】前記制御手段は、前記バッテリの残量が少
   なくなりつつある警戒喚起状態と前記バッテリの残量が
   殆どなくなりつつある危険通報状態との間のバッテリ残
   量状態を、橙色系統の色で点灯状態で表示するように決
   定する、請求項１記載の撮像装置。
3. 【請求項３】前記表示手段は、前記バッテリ残量の状態
   が表示される第１の端部として、前記撮像素子による撮
   像画像の表示領域から外れた前記カラービューファイン
   ダ内の隅に表示する、 請求項１または２記載の撮像装置。
4. 【請求項４】前記状態判断手段は前記バッテリの残量が
   危険状態または異常状態か否かを判断し、 前記制御手段は、前記状態判断手段で前記バッテリの残
   量が危険状態または異常状態と判断したとき、前記カラ
   ービューファインダの中央部に、視覚的に目立つ色のメ
   ッセージまたはマークを表示するように決定して、前記
   表示手段にその表示を指示する、 請求項１〜３いずれか記載の撮像装置。
5. 【請求項５】前記撮像素子で撮像された画像を表示する
   画像表示手段をさらに有する、 請求項１〜４いずれか記載の撮像装置。
6. 【請求項６】前記撮像装置は、前記記録手段はビデオテ
   ープレコーダを有し、前記バッテリは着脱自在のバッテ
   リである、映像信号記録再生装置である、 請求項１〜５いずれか 記載の撮像装置。