JP3469167B2 - 露光用ビームの寸法誤差検出方法及び露光用ビームの照射位置誤差検出方法 - Google Patents

露光用ビームの寸法誤差検出方法及び露光用ビームの照射位置誤差検出方法

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JP3469167B2 JP2000179541A JP2000179541A JP3469167B2 JP 3469167 B2 JP3469167 B2 JP 3469167B2 JP 2000179541 A JP2000179541 A JP 2000179541A JP 2000179541 A JP2000179541 A JP 2000179541A JP 3469167 B2 JP3469167 B2 JP 3469167B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギービーム
露光装置を用いて試料にパターン露光するための露光技
術において、特にビーム寸法及びビーム照射位置の誤差
を求めるための、露光用ビーム寸法誤差検出方法及び露
光用ビームの照射位置誤差検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の例えば半導体製造プロセスに用い
られる露光マスクを露光する為の電子ビーム露光では従
来の丸ビームを用いたものに加えて、スループットを上
げる為に矩形或いは三角形或いは任意形状の断面を有す
る電子ビームを発生して露光する可変成形ビーム方式の
電子ビーム露光装置が用いられる。
【0003】図1に可変成形ビーム方式の電子ビーム露
光装置の概略図を示す。また、この可変成形ビーム方式
の電子ビーム露光装置で用いられるアパーチャーの平面
形状の平面図を図2に示す。
【0004】図1において電子源11から出射された電
子ビーム12はステージ20に載置された試料15上の
所望の位置に位置決めされて照射され、試料15に露光
がなされる。電子源11と試料15間には成形偏向器1
3、対物偏向器14、投影レンズ16、及び対物レンズ
17が設置されている。
【0005】このとき電子ビーム12はS1アパーチャ
ー18及びS2アパーチャー19の2枚のアパーチャー
を介してステージ20に載置された試料15に照射され
る。それにより試料15に照射される電子ビーム12の
断面形状が任意の形状に成形された成形ビームとする。
【0006】すなわち電子源11から出射された電子ビ
ーム12は、まず図2にその平面形状を示すような矩形
の開口部21を有するS1アパーチャー18上に照射さ
れその断面形状が矩形となるよう成形される。成形され
た電子ビーム12は成形偏向器13によって偏向され2
つの矩形を組み合わせた形状の開口部22を有するS2
アパーチャー19上の所望の位置に照射される。このと
き図2に示すようにS1アパーチャー像23のS2アパ
ーチャー19上における形成位置を調整して、S2アパ
ーチャー19の開口部22との重なり具合を変化させる
ことにより断面形状が所望寸法の矩形24(タイプ1の
矩形)あるいは直角二等辺三角形25〜28(タイプ2
〜5の直角二等辺三角形)に成形される。さらに成形さ
れた電子ビーム12は対物偏向器14によって偏向され
試料15面上の任意の位置にタイプ1の矩形、およびタ
イプ2〜5の直角二等辺三角形の像を形成する。
【0007】上記方法で発生する電子ビーム像の試料面
上での寸法には上限があり、集積回路の回路パターンな
どの大規模なパターンを描画するには発生させた電子ビ
ームの基本単位図形(前記矩形あるいは直角二等辺三角
形)の像(以下ショットと呼ぶ)を試料面で高精度に接
続して露光していく。
【0008】そのためビーム照射位置を所望の位置と
し、ビーム寸法を所望の値とするために、ビーム照射位
置の設定や、ビームの成形感度設定値及び成形オフセッ
ト設定値などのビーム寸法の設定に対して校正を行った
後にパターン露光を行っている。
【0009】ところが装置に由来する不可避的な誤差要
因のため、ビーム寸法やビーム照射位置の校正を行って
も、前記基本単位図形を接続して露光した場合にはビー
ム寸法誤差やビーム照射位置誤差が生じてしまう。そし
てこのビーム寸法誤差やビーム照射位置誤差は露光精度
を低下させる。
【0010】例えば、前記ビーム寸法誤差には成形感度
誤差α及び成形オフセット誤差βがある。以下に成形感
度誤差αおよび成形オフセット誤差βについて説明す
る。
【0011】図6にビーム寸法設定値sとビーム実寸法
Sとの関係を示す。図6中の(a)が理想的な場合、
(b)が実際の場合を示す。
【0012】理想的な場合、ビーム実寸法Sはあらかじ
め設定した成形感度設定値Aおよび成形オフセット設定
値B(ビーム寸法設定値sを0とした時のビーム寸法の
設定値)を用いて、 S=A×s+B で表される。通常はビーム寸法設定値sに対してビーム
寸法Sを一致させるので図6(a)に示すようにA=
1、B=0である。
【0013】ところが実際の場合、成形感度及び成形オ
フセット値は成形感度誤差αと成形オフセット誤差βを
含み、 S=s(A+α)+B+β で表され、このためビーム寸法設定値とビーム実寸法S
との関係は図6(b)に示すように誤差が生じてしま
う。
【0014】また、ビーム照射位置誤差の例を、直角二
等辺三角形のショットを接続した斜線パターンを例に取
り説明する。図7(a)、(b)には直角二等辺三角形
のショットを接続した斜線パターンの模式図を示す。い
ずれも斜線パターンを露光するにあたり、図7に示す断
面形状がタイプ2、4の直角二等辺三角形のビームとを
組み合わせて露光している。図7(a)はビーム照射位
置誤差のない場合、図7(b)はビーム照射位置誤差の
ある場合を示す。図7(b)はそれぞれビーム照射位置
に誤差があるためにショット境界に離れや重なりが生じ
てしまう。
【0015】以上のようなビーム寸法誤差やビーム照射
位置誤差を定量的に高精度に求めることが可能であれ
ば、その誤差を露光装置にフィードバックすることによ
りその描画精度を向上させることが可能である。
【0016】成形感度誤差α、成形オフセット誤差β、
あるいはビーム位置誤差を求める方法として特開平9−
293668号公報には以下のような方法が開示されて
いる。
【0017】すなわち、電子ビーム露光装置を用いて、
ポジ型レジスト層が形成された基板上に、1つの図形を
複数のショットに分けてパターン露光する作業を、成形
感度設定値A、成形オフセット設定値Bあるいはビーム
校正位置を変化させて複数回行う工程と、前記パターン
露光されたレジスト層を最適な現像時間より短い時間で
現像する工程と、前記現像されたレジスト層を走査型プ
ローブ顕微鏡で走査してレジスト層の深さ分布を測定
し、前記レジスト層の深さ分布測定結果から露光に用い
たビームの成形感度誤差α、成形オフセット誤差βある
いはビーム位置誤差を求めるというものである。
【0018】例えば、成形感度誤差αを求めるには、レ
ジスト層を塗布した基板上に1つの図形を2つのショッ
トに分けてパターン露光する作業を複数回行う。図8に
露光したパターンの平面図とそのときのレジスト深さを
示す特性図を示す。各回のパターン露光では成形感度設
定値Aを図8(a)〜(e)のようにa−2Δa、a−
Δa、a、a+Δa、a+2Δaとわずかに変えて行
い、各レジスト層を最適な現像時間より短い時間で現像
する。その後レジスト層を前記現像されたレジスト層を
走査型プローブ顕微鏡で走査して(a)´〜(e)´に
示すそれぞれのレジスト層の深さ分布を測定する。
【0019】図8(a)は成形感度設定値Aを小さくし
て露光したものでショット寸法が短くなっている。その
ためショットの離れが生じてショット境界部分で離れが
生じその部分は照射量が小さい。そのためレジスト層の
膜減り量が他の部分より小さくなるため走査型プローブ
顕微鏡で測定した図8(a)の点線部分の深さは他の部
分より高くなり(a)´のようになる。図8(a)〜
(e)のように成形感度設定値Aをわずかずつ(ここで
はΔa)変化させて同様の測定を行ったものに対して、
深さの変化ΔZを成形感度設定値Aに対してプロットす
ると、図9のようになる。ΔZが0になる成形感度設定
値Aが例えばa−Δaである場合、成形感度誤差αはΔ
aであり、成形感度誤差αを考慮した成形感度設定値の
最適値はa−Δaとすればよいことがわかる。
【0020】成形オフセット誤差βを求める際も同様
に、成形オフセット設定値Bをわずかに変化させ、複数
回のパターン露光を複数回行う。次に現像後に走査型プ
ローブ顕微鏡により深さ分布を測定する。さらに図10
に示すように成形オフセット設定値Bに対してΔZをプ
ロットする。ΔZが0となる成形オフセット設定値Bが
その最適値であり図10ではΔb/2となる。
【0021】また、ビーム照射位置誤差の評価手法につ
いては以下のように行っている。
【0022】例えば、図11に示すタイプ1の矩形とタ
イプ2の直角二等辺三角形の像を試料上に形成するにあ
たり、ビーム照射位置の校正は以下のように行う。ま
ず、S2アパーチャ上の開口部の配置では、タイプ1と
タイプ2の断面形状の成形ビームの照射位置を変化させ
ずにそのまま照射すると図11(a)に示すようにタイ
プ1の像とタイプ2の像が離れて形成される。そのた
め、まず、座標データの処理上では、例えばタイプ2の
像を図11(b)に示すようにx2およびy2の距離そ
れぞれ移動させてタイプ1の左下の頂点の座標とタイプ
2の上側の頂点の1つの座標とが一致するよう設定す
る。この機能を振り戻しと言い、移動量(x2、y2)
を振り戻し量という。露光の際には振り戻し後の一致し
た点の座標を基準として露光の際のビーム位置を決定す
る。図11(b)は振り戻し量が理想的な場合であり、
実際には様々な誤差要因により振り戻し量は適正ではな
くなり図11(c)に示すようにタイプ1とタイプ2の
ビーム位置はずれたところに基準が設定されてしまう。
【0023】特開平9−293668号公報において
は、ビーム照射位置誤差を考慮した最適な振り戻し量を
決めるために、各ショットが隣接するパターンのパター
ン露光を複数回行う。このとき成形感度誤差αあるいは
成形オフセット誤差βを求める際と同様に、各回のパタ
ーン露光では振り戻し量を設定値から意図的にわずかに
変化させて前記パターンを露光・現像し、図形の重なり
具合を走査型プローブ顕微鏡により深さを測定すること
により観測する。図12に示すように振り戻し量の設定
値X値に対してΔZをプロットする。ΔZが0となる振
り戻し量がその最適値で図12では0となる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来技
術ではビーム寸法誤差やビーム照射位置誤差を定量的に
求めるために、成形感度設定値や成形オフセット設定
値、振り戻し量などの設定値を変化させて複数回のパタ
ーン露光を行う。通常1回の設定値を変更するたびに少
なくとも1枚の試料を用いるため、設定値を変更した上
でパターン露光を行うとすると、設定値を変えるたびご
とに試料を変え、設定値データを装置に転送し、パター
ン露光を行い、測定を行うという作業を複数回行うとい
う煩雑な手間を必要とする。
【0025】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、可変成形ビーム方式のエネルギービーム露光装置を
用いてパターン露光を行うにあたり、ビーム寸法誤差や
ビーム照射位置誤差を少ない露光回数で求めることがで
き、描画精度の向上に寄与し得る露光用ビームの寸法誤
差検出方法及び露光用ビームの照射位置誤差検出方法を
提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、試料に対しエ
ネルギービームを照射する手段と、前記照射するエネル
ギービームの成形オフセット値調整機能もしくは成形感
度調整機能とを備えたエネルギービーム露光装置を用い
て、レジスト層が表面に形成された試料に前記エネルギ
ービームを照射し前記レジスト層にパターン露光を行う
第1工程と、前記パターン露光されたレジスト層を最適
な現像時間より短い時間で現像する第2工程と、前記現
像されたレジスト層の深さ分布を検知する第3工程と、
前記検知されたレジスト層の深さ分布から露光に用いた
エネルギービームの成形オフセット誤差もしくは成形感
度誤差を検出する第4工程とを備える露光用ビームの寸
法誤差検出方法において、前記第1工程は、n個のショ
ットに分割して露光される第1の矩形領域の分割方向の
幅をw、1ショットの前記分割方向の幅をd、ビームサ
イズをs、前記成形感度をA、前記成形オフセット値を
B、ショットの前記分割方向のずらし量をP、ショット
の前記分割方向と直行する方向のずらし量をQとしたと
き、d=s×A+B=(W/n)+P+Qとなる第1の
矩形領域が行列配置された複数の第1の領域を、行方向
に各々の前記第1の領域内の前記第1の矩形領域の前記
ずらし量Qが同じで、前記ずらし量Pが順次変わるよう
に、列方向に各々の前記第1の領域内の前記第1の矩形
領域の前記ずらし量Pが同じで、前期ずらし量Qが順次
変わるように行列配置した第2の領域及び、d=s×A
+B=(W/n)+Pとなる第2の矩形領域が、列方向
にショット数が同じく、行方向に前記ショット数が順次
変わるように行列配置された第3の領域を、前記第2の
矩形領域の前記ずらし量Pが順次変わるように前記第2
の領域の行方向の配列と対応させて複数個配列した第4
の領域とを有するパターンで、前記成形オフセット値も
しくは前記成形感度を固定して、一つの前記レジスト層
パターン露光することを特徴とする露光用ビームの寸
法誤差検出方法である。
【0027】また、本発明は、試料に対しエネルギービ
ームを照射する手段と、前記照射するエネルギービーム
の照射位置調整機能とを備えたエネルギービーム露光装
置を用いて、レジスト層が表面に形成された試料に前記
エネルギービームを照射し前記レジスト層にパターン露
光を行う第1工程と、前記パターン露光されたレジスト
層を最適な現像時間より短い時間で現像する第2工程
と、前記現像されたレジスト層の深さ分布を検知する第
3工程と、前記検知されたレジスト層の深さ分布から露
光に用いたエネルギービームの照射位置誤差を検出する
第4工程とを備える露光用ビームの照射位置誤差検出方
法において、前記第1工程では、前記請求項1に記載の
寸法誤差検出方法により検出された露光用ビームの寸法
誤差を校正した後、ビーム照射位置基準となる位置を固
定し、一つの前記レジスト層の異なる位置にエネルギー
ビームを複数照射してパターン露光することを特徴とす
る露光用ビームの照射位置誤差検出方法である。
【0028】すなわち本発明においては、ビーム寸法誤
差やビーム照射位置誤差を定量的に求めるために、成形
感度設定値や成形オフセット設定値、あるいは振り戻し
量といった設定値を固定した上で、1つのレジスト層に
対して照射するビームのビーム寸法あるいはビーム照射
位置を変化させて複数ショットのビームを照射してパタ
ーン露光を行い、レジスト層の深さ分布、すなわちその
複数個のパターンにおけるレジスト開口部の深さの分
布、及び該パターン寸法あるいは露光位置との関係から
ビーム寸法誤差やビーム照射位置誤差を求めるものであ
る。これにより従来技術の如く設定値を変えて複数回の
パターン露光を行った場合と同等以上の精度でビーム寸
法誤差やビーム照射位置誤差を求めることができる上、
前記設定値は固定した上で露光を行うため、従来技術の
如く設定値を変えるたびごとに試料を変えて、パターン
露光を行い、レジスト層の深さ測定を行うという作業を
低減することができる。
【0029】なお、本発明は可変成形ビーム方式のエネ
ルギービーム露光装置を用いた場合に限定されることな
く、さらにビーム形状の種類の多いキャラクタプロジェ
クション方式のエネルギービーム露光装置においても適
宜変更して実施することが可能である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下本発明の詳細を説明する。
【0031】本実施の形態では可変成形ビーム方式の電
子ビーム露光装置を用いてパターン露光を行うにあた
り、ビームの寸法誤差やビーム照射位置誤差を求める場
合について説明する。
【0032】図1に本実施の形態で用いた可変成形ビー
ム方式の電子ビーム露光装置の一例を示す概略図を示
す。
【0033】図1の電子ビーム露光装置においては電子
源11から電子ビーム12を発生する。本発明において
は、電子ビーム以外のエネルギービームを用いても良
い。例えば、光ビーム、イオンビーム、あるいは中性粒
子ビームであっても良い。電子源11から発生した電子
ビーム12はステージ20に載置された試料15上の所
望の位置に位置決めされて照射され、試料15に露光が
なされる。試料15には電子ビーム12の照射によりそ
の性質を変えるポジ型レジスト層が形成されている。
【0034】電子源11と試料15間には成形偏向器1
3及び対物偏向器14、投影レンズ16、対物偏向器1
4、対物レンズ17が設置されている。
【0035】電子ビーム12は以下に示すようにS1ア
パーチャー18及びS2アパーチャー19に照射され、
その断面形状が成形された成形ビームとなる。
【0036】電子ビーム12は、まずS1アパーチャー
18上に照射され、1段階目のビーム断面形状の成形が
行われる。S1アパーチャー18により成形された電子
ビーム12はさらに成形偏向器13によって偏向され、
S2アパーチャー19上の所望の位置に照射されて2段
階目のビーム断面形状の成形が行われる。S2アパーチ
ャー19により成形された電子ビームは最終的に対物偏
向器14によって偏向され試料15面上の任意の位置に
S1アパーチャ像と、S2アパーチャー像が結像されて
露光が行われる。
【0037】図2にS1アパーチャー18とS2アパー
チャー19の平面図を示す。図2において(a)はS1
アパーチャー18、(b)はS2アパーチャー19を示
す。
【0038】前記S1アパーチャー18は、図2(a)
に示すように矩形の開口部21を有する。前記S2アパ
ーチャー19は、図2(b)に示すように2つの矩形を
組み合わせた形状の開口部22が設けられている。開口
部22は、矩形、直角二等辺三角形の像を得る為の可変
成形用の開口部である。
【0039】S1アパーチャー18の開口部21を透過
した電子ビームがS2アパーチャー19の開口部22に
結像されると、試料15面上に結像されるS1アパーチ
ャ像及びS2アパーチャー像は矩形または直角二等辺三
角形となる。このとき成形偏向器13に印加する電圧を
変えることによりS2アパーチャー19上に形成される
S1アパーチャー像23とS2アパーチャー19の開口
部22との重なり具合を変化させる。それにより電子ビ
ーム12の断面形状が矩形24(タイプ1の矩形)ある
いは直角二等辺三角形25〜28(タイプ2〜5の直角
二等辺三角形)に変化し各電子ビームの寸法も変化させ
ることができる。
【0040】成形された電子ビーム12は対物偏向器1
4によって偏向され試料15面上に任意寸法のタイプ1
の矩形、あるいはタイプ2〜5の直角二等辺三角形の像
が任意の位置に形成される。 (1)成形オフセット誤差の測定 上記電子ビーム露光装置により露光を行う際に生じる成
形オフセット誤差を求めるために以下のような操作を行
った。 (第1工程)この装置を用いてポジ型レジストが塗布さ
れた試料15上に以下のように設定した図形をパターン
露光した。露光した図形を示す平面図を図3に示す。
【0041】描画した図形の基本単位は、図3(a)に
示す縦I、横Wのサイズを有する矩形の領域A(31)
である。
【0042】領域A(31)はn個のショット32に分
割して露光する。このとき1つのショット32の横方向
の幅dは、(w/n)にずらし量P(変数)を加えた式
(1)で表されるものと設定する。(図3(a)におい
てPはマイナスである。) d=s×A+B=(W/n)+P (1) 式(1)においてsはビームサイズ設定値、Aは成形感
度設定値、Bは成形オフセット設定値、Pはあらかじめ
設定したずらし量である。少なくとも1回の露光におい
て成形感度設定値Aおよび成形オフセット設定値Bは固
定された値である。誤差がないとするとPがマイナスの
時ショット間には隙間が開き領域Aへの照射量が少なく
なり、Pがプラスの時にはショットが重なり領域Aへの
照射量が多くなる。Pが0の時にはショット間には隙間
も重なりも生じない。
【0043】このような領域A(31)がさらに図3
(b)に示すように、行列に並列した領域B(33)を
形成している。領域Bの前記行列においては、横方向
(行)にはショット数nが1、2…m−1、m(mは正
の数)と順次変えたm種類の領域A(31)が並列され
ている。縦方向(列)にはショット数が同じ領域A(3
1)が並列されている。
【0044】さらにこのような領域B(33)が図3
(c)に示すように、複数個並列された領域C(34)
が形成されている。この領域C(34)の複数個の各領
域B(33)においては、各領域B(33)内の領域A
(31)のずらし量Pを−2Δp、−Δp、…Δp、2
Δpと順次変えたパターンとする。
【0045】具体的な例としては、目標精度が1nm程
度の場合、nは1から100、Pは−10[nm]から
+10[nm]程度と設定することが望ましい。 (第2工程)次に前記パターン露光した試料15を適正
現像時間よりも短い現像時間現像する半現像を行う。こ
れにより露光部においても照射量に応じてレジスト層の
開口部の深さ(レジスト深さ)が異なってくる。照射量
が大きい領域はレジスト深さが深くなり、照射量が小さ
い領域はレジスト深さが小さくなる。 (第3工程)つぎに現像した試料15のレジスト深さ分
布を観察する。レジスト深さの観察は光学顕微鏡観察で
行うことが望ましい。光学顕微鏡観察はレジスト深さの
違いは色の違いとなって現れ、試料上のレジスト層上の
レジスト深さの違いが判別が容易である。また、プロー
ブ顕微鏡でレジストの深さを測定してもよい。光学顕微
鏡の場合もプローブ顕微鏡も評価の分解能は1nmレベ
ルである。
【0046】いずれにしろ1つのレジスト層に、ビーム
寸法が変化した複数ショットのパターンが形成されてい
るため、レジスト深さ分布の測定が容易に行われる。 (第4工程)つぎに観察されたレジスト深さ分布の測定
結果から成形オフセット誤差を検出する。
【0047】実際に照射される1つのショット32の横
方向の幅d´は、成形感度誤差α及び成形オフセット誤
差βを含むため、下記の式(2)で表される。 d´=s(A+α)+B+β (2) 式(2)においてsはビームサイズ設定値、Aは成形感
度設定値、Bは成形オフセット設定値、αは成形感度誤
差、βは成形オフセット誤差である。
【0048】各領域Aにおいて1つのショット32毎の
ずらし量Pおよびβの値は分割数nによらずに一定であ
る。
【0049】したがってオフセット誤差βが0であれば
Pが0である領域Bにおいては、分割数nによらずに全
ての領域Aへの図形への照射量は同じになるので当該領
域B内の全ての領域Aのレジスト深さは均一になる。オ
フセット誤差βが0でPがマイナスである領域Bは、分
割数nが大きい領域Aほど照射量が小さくなるためレジ
スト深さが小さくなっていく。オフセット誤差βが0で
Pがプラスである領域Bは、分割数nが大きい領域Aほ
ど照射量が大きくなるのでレジスト深さが深くなってゆ
く。したがってPが0の領域Bにおいてレジスト深さの
違いがnが変化しても現れなければオフセット誤差βは
0である。
【0050】一方、オフセット誤差βが0ではなけれ
ば、Pの値が0ではない領域Bの中に分割数nによらず
に全ての領域Aの照射量が同じになりレジスト深さに違
いが出ないものが存在することになる。すなわちPとオ
フセット誤差βが相殺されて0になる場合にはその領域
B内の全ての領域Aはnによらずに照射量が同じになり
レジスト深さの違いが出ない。このときの−Pの値がオ
フセット誤差βである。
【0051】たとえば、Pの値を−5[nm]、−4
[nm]、−3[nm]…0[nm]、…3[nm]、
4[nm]、5[nm]と順次変えて、上記パターン露
光を行い、領域C(34)を光学顕微鏡観察したとこ
ろ、Pの値を−3nmと設定した領域B(33)おい
て、nによらずにレジスト深さの違いがない場合、オフ
セット誤差βは3nmであることがわかる。 (2)成形感度誤差の測定 上記電子ビーム露光装置により露光を行う際に生じる成
形感度誤差を求めるために以下のような操作を行った。 (第1工程)この装置を用いてポジ型レジストが塗布さ
れた試料15上に以下のように設定した図形をパターン
露光した。
【0052】露光した図形の平面図を図4に示す。
【0053】描画した図形の基本単位は、図4(a)に
示す横Wのサイズを有する矩形の領域D(41)であ
る。
【0054】領域D(41)はn´個のショット42に
分割して露光する。このとき1つのショット42の横方
向の幅dは(w/n´)にずらし量P´及びずらし量Q
´を加えた式(3)で表されるものと設定する。(図4
においては(P´+Q´)はマイナスである。) d=s×A+B=(W/n´)+P´+Q´ (3) 式(3)においてsはビームサイズ設定値、Aは成形感
度設定値、Bは成形オフセット設定値、P´、Q´はず
らし量(変数)である。
【0055】少なくとも1回の露光において成形感度設
定値Aおよび成形オフセット設定値Bは固定された値と
する。
【0056】このような領域D(41)はさらに図4
(b)に示すように、単に行列に並列して領域E(4
3)が形成されている。
【0057】さらにこのような領域E(43)が図4
(c)に示すように、行列に並列された領域F(44)
が形成されている。この領域F(44)の行列において
は、横方向(行)には、各々の領域E(43)内の領域
D(41)のずらし量Q´が同じで、ずらし量P´を−
2Δp、−Δp、…Δp、2Δpと順次変えた領域E
(43)を並列する。縦方向(列)には、各々の領域E
(43)内の領域D(41)のずらし量P´が同じで、
ずらし量Q´を−2Δq、−Δq、…Δq、2Δqと順
次変えた領域E(43)を並列する。領域F(44)内
の全ての領域D(41)においてはビームサイズ設定値
s及び分割数nは固定の値とする。
【0058】また、領域F(44)に並列して前記
「(1)成形オフセット誤差の測定」と同様の領域B
(45)を配列した領域C(46)を配列する。このと
き領域C(46)内の領域B(45)におけるずらし量
Pは、領域F(44)内の領域E(43)のずらし量P
´と同様−2Δp、−Δp、…Δp、2Δpと順次変え
たものとし、領域F(44)内の横方向の配列と対応さ
せて配列する。 (第2工程)次に前記パターン露光した試料15を適正
現像時間よりも短い現像時間現像する半現像を行う。 (第3工程)つぎに現像した試料15のレジスト深さを
観察する。レジスト深さの観察は「(1)成形オフセッ
ト誤差の測定」と同様、光学顕微鏡観察で行うことが望
ましい。光学顕微鏡観察はレジスト深さの違いは色の違
いとなって現れ、試料上のレジスト層上のレジスト深さ
の違いが判別が容易である。 (第4工程)つぎに観察されたレジスト深さ分布の測定
結果から成形オフセット誤差を検出する。
【0059】実際に照射される1つのショット32の横
方向の幅d´は、成形感度誤差α及び成形オフセット誤
差βを含むため、下記の式(2)で表される。 式(2)においてsはビームサイズ設定値、Aは成形感
度設定値、Bは成形オフセット設定値、αは成形感度誤
差、βは成形オフセット誤差である。
【0060】一方、誤差のないショット32の横方向の
幅dは、 d=s×A+B であるから、誤差分は(s×α+β)となる。
【0061】さて、まず領域F(44)に隣接した領域
C(46)を前記「(1)成形オフセット誤差の測定」
の(第3工程)と同様に観察して、nによりレジスト深
さの違いの出ない領域B(45)を検出し、そのときの
Pの値(例えばΔp)からオフセット誤差βを検出す
る。すなわちオフセット誤差βは−P=−Δpである。
【0062】さらに、前記レジスト深さの違いの出ない
領域B(45)におけるずらし量P(Δp)と同一のず
らし量P´(Δp)を有する領域E(43)の列の中か
ら、ショット間に隙間も重なりも生じないようパターン
ニングされている領域D(41)を有する領域E(4
3)を検出する(例えばこのときのQ´が−Δqとす
る)。ショット間に隙間も重なりも生じないようパター
ンニングされている場合、その領域D(41)における
ずらし量Q´(−Δq)と成形感度誤差αにより生じた
誤差s×αが相殺されて0となっている。したがってこ
のときの−Q´の値(Δq)が成形感度誤差αにより生
じた誤差s×αであり、成形感度誤差αは−Q´/s
(Δq/s)であることがわかる。
【0063】上記(1)あるいは(2)を行うことによ
り成形オフセット誤差あるいは成形オフセット誤差と成
形感度誤差を1回の露光で、しかも光学顕微鏡を用いる
観察により容易に検出することができる。このようにし
て求めた成形感度誤差及び成形オフセット誤差を考慮し
て最適な成形感度設定値及び成形オフセット設定値を偏
向器にフィードバックすることにより、ビーム寸法誤差
を低減することができる。 (3)ビーム位置誤差の測定 次に上記電子ビーム露光装置により露光を行う際に生じ
るビーム位置誤差を求めるために以下の様な操作を行っ
た。なお、ビーム位置誤差の測定は、上記(1)、ある
いは(2)の手法にてビーム寸法誤差の検出及びビーム
寸法の適正化を行った上で評価することが必要である。
【0064】ビーム位置誤差は、タイプ1の矩形、及び
タイプ2〜5の振り戻しを行った上で、各図形の振り戻
し量の誤差を以下のように求めた。 (第1工程)ポジ型レジストが塗布された試料15上に
以下のように設定した図形をパターン露光した。露光し
た図形の平面図を図5に示す。
【0065】描画した図形の基本単位は、図5(a)に
示すタイプ1の矩形の像と、タイプ2〜5の4種の直角
二等辺三角形の像のうちの2種の直角二等辺三角形の像
とを組み合わせた図形である。
【0066】図5(a)においてタイプ1の矩形、タイ
プ2及びタイプ4の直角二等辺三角形の像をそれぞれx
方向、y方向に組み合わせた図形が51及び52、タイ
プ1の矩形、タイプ3及びタイプ5の直角二等辺三角形
の像をそれぞれx方向、y方向に組み合わせた図形が5
3、54である。
【0067】タイプ1の矩形、タイプ2及びタイプ4の
直角二等辺三角形の像を組み合わせた図形51及び図形
52において、図形51では、タイプ1の矩形と、タイ
プ2、タイプ4の直角三角形の像との間のx方向の距離
にそれぞれdx2(タイプ1の矩形とタイプ2の直角二
等辺三角形の像とのx方向におけるずらし量)、dx4
(タイプ1の矩形とタイプ4の直角二等辺三角形の像の
x方向におけるずらし量)を加え、図形52においては
タイプ1の矩形と、タイプ2、タイプ4の直角三角形の
像との間のy方向の距離に、dy2(タイプ1の矩形と
タイプ2の直角二等辺三角形の像とのy方向におけるず
らし量)、dy4(タイプ1の矩形とタイプ4の直角二
等辺三角形の像とのy方向におけるずらし量)を加えた
ものと設定する。ずらし量dx2、dx4、dy2、d
y4はそれぞれ独立した変数である。
【0068】タイプ1の矩形、タイプ3及びタイプ5の
直角二等辺三角形の像の組み合わせた図形53、図形5
4においても、図形53ではタイプ1の矩形と、タイプ
3、タイプ5の直角三角形の像との間のx方向の距離に
それぞれdx3(タイプ1の矩形とタイプ3の直角二等
辺三角形とのx方向におけるずらし量)、dx5(タイ
プ1の矩形とタイプ5の直角二等辺三角形のx方向にお
けるずらし量)を加え、図形54ではタイプ1の矩形
と、タイプ3あるいはタイプ5の直角三角形の像との間
のy方向の距離に、dy3(タイプ1の矩形とタイプ3
の直角二等辺三角形とのy方向におけるずらし量)、d
y5(タイプ1の矩形とタイプ5の直角二等辺三角形の
y方向におけるずらし量)を加えたものと設定する。ず
らし量dx3、dx5、dy3、dy5はそれぞれ独立
した変数である。
【0069】さらに図5(a)に示す図形51,図形5
2,図形53,図形54を各々複数個組み合わせて、斜
線を形成し、さらにその斜線を複数個組み合わせてなる
図5(b)に示すような領域G(55)(図形51の組
み合わせ)、領域H(56)(図形52の組み合わ
せ)、領域I(57)(図形53の組み合わせ)、領域
J(58)(図形54の組み合わせ)を各々形成する。
各領域G〜J内においてはずらし量dx2、dx4、d
y2、dy4、dx3、dx5、dy3、dy5は一定
である。このように図形51〜54を組み合わせること
により各像のつなぎ目が複数となるため、平均して各像
のつなぎ目が評価できる。
【0070】このような領域G〜Jはさらに図5(c)
に示すように行列に並列された領域K(59)を形成し
ている。この領域K(59)の行列においては、横方向
(行)には各領域G(55)、領域H(56)、領域I
(57)、領域J(58)が順に配列されている。縦方
向(列)には各領域内の図形のずらし量を変化させた領
域を配列している。
【0071】例えば、領域G(55)が配列された列で
は領域G(55)内の図形51におけるずらし量(dx
2,dx4)を、(−2Δdx2,−2Δdx4)、
(−Δdx2,−Δdx4)、・・・(Δdx2,Δd
x4)、(2Δdx2,2Δdx4)と順次変化させて
ある。同様に領域H(56)の列では領域H(56)内
の図形52におけるずらし量(dy2,dy4)、領域
I(57)の列では領域I(57)内の図形53におけ
るずらし量(dx3,dx5)、領域J(58)の列で
は領域J(58)内の図形54におけるずらし量(dy
3,dy5)も同様に変化させている。 (第2工程)次に前記パターン露光した試料15を適正
現像時間よりも短い現像時間現像する半現像を行う。 (第3工程)つぎに現像した試料15のレジスト深さを
観察する。レジスト深さの観察は「(1)成形オフセッ
ト誤差の測定」と同様、光学顕微鏡観察で行うことが望
ましい。光学顕微鏡観察はレジスト深さの違いは色の違
いとなって現れ、試料上のレジスト層上のレジスト深さ
の違いが判別が容易である。 (第4工程)次に観察されたレジスト深さ分布の測定結
果から振り戻し量の誤差を求めた。
【0072】領域K内の各領域G〜領域Jの列毎に、シ
ョット間に隙間あるいは重なりが最も少ないようパター
ンニングされてる図形を有する領域を検出する。それに
より当該領域におけるずらし量から振り戻し量の誤差を
見いだすことができる。
【0073】例えば、ショット間に隙間あるいは重なり
も生じないようパターンニングされている図形が、領域
G(55)の列においては(dx2,dx4)=(−2
Δdx2,−2Δdx4)、領域H(56)の列におい
ては(dy2,dy4)=(−Δdy2,−Δdx
4)、領域I(57)の列においては(dx3,dx
5)=(−Δdx3,−Δdx5)、領域J(58)の
列では(dy3,dy5)=(Δdy3,Δdy5)で
あった場合、適正な振り戻し量に対する補正量は、それ
ぞれ(x2,x4)に対する補正量(−2Δdx2,−
2Δdx4)、(y2,y4)に対する補正量(−Δd
y2,−Δdy4)、(x3,x5)に対する補正量
(−Δdx3,−Δdx5)、(y3,y5)に対する
補正量(Δdy3,Δdy5)である。
【0074】この結果を振り戻し量の設定値にフィード
バックすることにより形状精度の高い描画が可能とな
る。
【0075】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、可
変成形ビーム方式のエネルギービーム露光装置を用いて
パターン露光を行うにあたり、ビームの寸法誤差やビー
ム照射位置誤差を少ない露光回数で求めることができ、
描画精度の向上に寄与し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 可変成形ビーム方式の電子ビーム露光装置の
一例を示す概略図。
【図2】 アパーチャーの平面図。
【図3】 成形オフセット誤差の測定のために基板上に
露光した図形を示す平面図。
【図4】 成形感度誤差の測定のために基板上に露光し
た図形を示す平面図。
【図5】 ビーム位置誤差の測定のために基板上に露光
した図形を示す平面図。
【図6】 可変成形ビーム方式の電子ビーム露光装置に
おけるビーム寸法設定値sとビーム実寸法Sとの関係を
示す特性図。
【図7】 直角二等辺三角形のショットを接続した斜線
パターンの模式図。
【図8】 成形感度誤差を求めるために基板上に露光し
たパターンの平面図とレジスト深さを示す特性図を示
す。
【図9】 露光したパターンの現像後のレジスト深さと
成形感度設定値との関係を示す特性図。
【図10】 露光したパターンの現像後のレジスト深さ
と成形オフセット設定値との関係を示す特性図。
【図11】 ビーム位置誤差の状態を示す平面図。
【図12】 露光したパターンの現像後のレジスト深さ
と振り戻し量設定値との関係を示す特性図。
【符号の説明】
11…電子源 12…電子ビーム 13…成形偏向器 14…対物偏向器 15…試料 16…投影レンズ 17…対物レンズ 18…S1アパーチャー 19…S2アパーチャー 20…ステージ 21…開口部 22…開口部 23…S1アパーチャー像 24…矩形(タイプ1) 25…直角二等辺三角形(タイプ2) 26…直角二等辺三角形(タイプ3) 27…直角二等辺三角形(タイプ4) 28…直角二等辺三角形(タイプ5) 31…領域A 32…ショット 33…領域B 34…領域C 41…領域D 42…ショット 43…領域E 44…領域F 45…領域B 46…領域C 51〜54…矩形及び三角形を組み合わせた図形 55…領域G 56…領域H 57…領域I 58…領域J 59…領域K

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料に対しエネルギービームを照射する手
    段と、前記照射するエネルギービームの成形オフセット
    値調整機能もしくは成形感度調整機能とを備えたエネル
    ギービーム露光装置を用いて、レジスト層が表面に形成
    された試料に前記エネルギービームを照射し前記レジス
    ト層にパターン露光を行う第1工程と、 前記パターン露光されたレジスト層を最適な現像時間よ
    り短い時間で現像する第2工程と、 前記現像されたレジスト層の深さ分布を検知する第3工
    程と、 前記検知されたレジスト層の深さ分布から露光に用いた
    エネルギービームの成形オフセット誤差もしくは成形感
    度誤差を検出する第4工程とを備える露光用ビームの寸
    法誤差検出方法において、 前記第1工程は、n個のショットに分割して露光される
    第1の矩形領域の分割方向の幅をw、1ショットの前記
    分割方向の幅をd、ビームサイズをs、前記成形感度を
    A、前記成形オフセット値をB、ショットの前記分割方
    向のずらし量をP、ショットの前記分割方向と直行する
    方向のずらし量をQとしたとき、 d=s×A+B=(W/n)+P+Q となる第1の矩形領域が行列配置された複数の第1の領
    域を、行方向に各々の前記第1の領域内の前記第1の矩
    形領域の前記ずらし量Qが同じで、前記ずらし量Pが順
    次変わるように、列方向に各々の前記第1の領域内の前
    記第1の矩形領域の前記ずらし量Pが同じで、前期ずら
    し量Qが順次変わるように行列配置した第2の領域及
    び、 d=s×A+B=(W/n)+P となる第2の矩形領域が、列方向にショット数が同じ
    く、行方向に前記ショット数が順次変わるように行列配
    置された第3の領域を、前記第2の矩形領域の前記ずら
    し量Pが順次変わるように前記第2の領域の行方向の配
    列と対応させて複数個配列した第4の領域とを有するパ
    ターンで、 前記成形オフセット値もしくは前記成形感度を固定し
    て、一つの前記レジスト層に パターン露光することを特
    徴とする露光用ビームの寸法誤差検出方法。
  2. 【請求項2】試料に対しエネルギービームを照射する手
    段と、前記照射するエネルギービームの照射位置調整機
    能とを備えたエネルギービーム露光装置を用いて、レジ
    スト層が表面に形成された試料に前記エネルギービーム
    を照射し前記レジスト層にパターン露光を行う第1工程
    と、 前記パターン露光されたレジスト層を最適な現像時間よ
    り短い時間で現像する第2工程と、 前記現像されたレジスト層の深さ分布を検知する第3工
    程と、 前記検知されたレジスト層の深さ分布から露光に用いた
    エネルギービームの照射位置誤差を検出する第4工程と
    を備える露光用ビームの照射位置誤差検出方法におい
    て、前記第1工程では、前記請求項1に記載の寸法誤差
    検出方法により検出された露光用ビームの寸法誤差を校
    正した後、ビーム照射位置基準となる位置を固定し、一
    つの前記レジスト層の異なる位置にエネルギービームを
    複数照射してパターン露光することを特徴とする露光用
    ビームの照射位置誤差検出方法。
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