JP3468782B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MOS型電界効果トラ
ンジスタ(FET)において、SALICIDE(Se
lf−Aligned Silicide)法を用いる
半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの高集積化に伴ない、回路の高速
動作の律速要因としてのゲートRC遅延が問題になって
おり、それを抑えるためにゲート電極の低抵抗化は必須
の課題となっている。また、回路を構成するMOSFE
Tが微細になるに伴い、ソース、ドレインの寄生抵抗が
増大し、MOSFETの電流駆動力を制限する要因とし
て問題となる。すなわち、ソース、ドレインの接合が浅
くなり、コンタクト径が小さくなるに伴い、シート抵抗
や、コンタクト抵抗が許容要領以上に増大するためであ
る。
【0003】それらを解決する方法として、MOSFE
Tのソース、ドレイン及びゲート上に自己整合的に金属
珪化物を形成する方法(Self−Aligned S
ilicide=SALICIDE)が用いられる。こ
の方法は、シリコン基板上の全面に堆積した金属をシリ
コンと熱反応させることにより、ソース、ドレイン及び
ゲート表面に低抵抗の層を自己整合的に形成し、シート
抵抗を下げると共に、ソース、ドレイン全面が金属/S
iの接触面になるため、実質的なコンタクト面積を広
げ、コンタクト抵抗を下げる効果がある。
【0004】以下、SALICIDE法を適用した場合
の典型的なMOSFETの製造工程を図に沿って説明す
る。
【0005】図5(A)は、フィールド酸化膜113に
よって素子分離を形成し、チャネルのイオン注入を行
い、ゲート酸化膜103を形成した後に多結晶シリコン
107を基板全面に堆積し、気相からのリンの拡散など
を用いて多結晶シリコン107中に導電性の不純物を導
入した状態を示す。次に、図5(B)に示す如く、フォ
トリソグラフィー技術を用いてレジスト125を所望の
形に形成し、図5(C)に示すようにレジストをマスク
として多結晶シリコンを異方性エッチングすることによ
り、ゲート電極を形成する。次に、レジストを除去し、
図5(D)に示す如く、熱酸化によってゲート及び基板
表面に薄い酸化膜126を形成する。この酸化はゲート
端部を若干酸化することによりゲート端部への電界集中
を緩和し、素子の信頼性を高める意味を持つが、そのほ
かにも、イオン注入の際のマスクとなるレジストからの
有機物汚染やその他重金属汚染等を防ぐ意味も兼ねる。
この酸化膜の厚さは基板の単結晶シリコン上で100〜
200オングストローム程度の厚さであるが、単結晶シ
リコンと多結晶シリコンで酸化の速度が異なるため基板
上とゲート上では一様ではなく、多結晶シリコン上の方
が2〜3倍厚く形成されるのが普通である。その後、図
6(A)に示すように、ゲートをマスクとして低濃度の
イオン注入127をソース・ドレイン114へ行い、L
DD(Lightly Doped Drain)領域
を形成する。その後、図6(B)に示す如く、窒化珪素
(Si3 4 )等の絶縁材料109を基板全面に堆積
し、次に、図6(C)に示す如く、これを異方性エッチ
ングを用いてエッチバックする事でゲート側壁105を
形成する。その後、前記ゲート側壁105をマスクにし
て高濃度のイオン注入129をソース・ドレイン115
へ行う。ここで、側壁下部には前記低濃度のソース・ド
レイン領域114が残るが、これはドレイン端での電界
集中を緩和するいわゆるLDD(Lightly Do
ped Drain)と呼ばれる領域である。なお、図
6(B)において、側壁形成のエッチングを行った際に
酸化膜126も同時にエッチングされることがある。そ
のような場合は、イオン注入のマスクとしてレジストを
塗布する以前に、必要に応じて汚染を防ぐ意味で再度熱
酸化膜を形成する。
【0006】次に、図6(D)に示す如く、酸化膜12
6を弗酸系の液でエッチングしシリコン表面を露出した
上で、全面に例えばチタン(Ti )、ニッケル(Ni
)、コバルト(Co )等の金属を堆積し、RTA(R
apid Thermal Annealing)など
を用いて、Ar等の不活性ガスまたはN2 雰囲気中でア
ニールし、シリコンの露出した部分にのみ熱反応によ
り、自己整合的に金属珪化物の層117を形成する。そ
の際のアニール温度は金属種によって異なるが、Tiで
は650℃〜750℃程度である。前記金属珪化物の層
117を形成する時、素子分離領域113やゲート側壁
105などの上には未反応の金属119が残るが、これ
は金属の種類に応じて適当なエッチング液を用い、未反
応金属のみを選択的にエッチングし、除去する。Ti の
場合だと、アンモニアと過酸化水素水と水の混合液、ま
たは硫酸と過酸化水素の混合液を用いればこの様な選択
的なエッチングができることが知られている。金属珪化
物は同じ物質でも形成された熱工程によって抵抗率が異
なることが知られており、場合によってはこの後に、金
属珪化物の抵抗率を最適化するためのアニールを追加す
ることがある。
【0007】尚、図6(A)乃至図6(D)に於いては
典型的なLDD構造の工程を例に説明したが、必要とす
るドレイン構造によって、側壁形成とイオン注入の順序
や回数を適当に選択することが可能である。また、図6
(C)に於いてイオン注入129を行った後に、必要に
応じて適当にな熱工程を行い、ソース・ドレイン領域を
活性化した後に図6(D)以下の工程を行う場合もあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、SA
LICIDE法によってゲートを構成する多結晶シリコ
ンの表面を低抵抗化するためには、金属を堆積する前に
多結晶シリコン表面を露出させる必要がある。しかしな
がら、図5(D)に於いて説明したようにSALICI
DE法を行う以前の製造工程の中でソース・ドレインの
形成を行う際に、レジストからの汚染を防ぐため等の目
的で随時熱酸化膜を形成する工程が含まれるが、その際
に基板の単結晶シリコンと多結晶シリコンの酸化レート
の違いにより、ゲートを構成する多結晶シリコンの表面
は通常ソース・ドレイン上に比べて2〜3倍も厚い熱酸
化膜に被われてしまう。この多結晶シリコン上の熱酸化
膜は弗酸系の液でエッチング時間をのばせば完全に除去
できるが、その場合は図7(B)に示す如く、フィール
ド酸化膜をも同時にエッチングして後退させてしまう。
このため、SALICIDEを行った場合、p/n接合
面に珪化物(シリサイド)が接近したり或いは接合面を
突き抜けて、リーク電流が増大してしまう。
【0009】また、多結晶シリコンの酸化により形成さ
れた酸化膜は、非常に凹凸が大きく、膜厚が不均一であ
る。図8(A)は従来技術の項で述べた方法で側壁形成
まで行い、汚染防止のために追加の酸化を行った場合の
ゲート多結晶シリコン上の酸化膜の状態を示すTEM
(透過型電子顕微鏡)像であるが、酸化膜が不均一に形
成されている様子がわかる。
【0010】フィールド酸化膜の後退を考慮し、酸化膜
除去のための弗酸系液によるエッチング時間を短くした
場合、この様に形成されたゲート電極上では、酸化膜は
不均一に残存する。酸化膜が不均一に残存した状態でS
ALICIDE工程を行った場合、多結晶シリコン上の
シリサイド化の反応は、完全に酸化膜の除去を行った場
合とは非常に異なった状況を呈する。
【0011】図8(B)は多結晶シリコン上の酸化膜を
完全に除去した後にSALICIDE工程を行った場合
の多結晶シリコン/Ti シリサイド界面のTEM像であ
るが、界面は急峻で均一な反応が得られている様子がわ
かる。
【0012】それに対し、図8(C)は酸化膜を不完全
に除去した後にSALICIDEを行った場合のTEM
像であるが、Ti とシリコンの熱反応に於いてはよく知
られている様にシリコン原子がTi 中に移動して反応が
進行するため、多結晶シリコン上の酸化膜の穴を介して
シリコンが吸い出される形で反応が進行し、残存した酸
化膜と多結晶シリコンとの間にはシリコンが吸い出され
たことによる空孔が生じている。この様な膜に於いては
全体に不安定な構造であることから、その後の熱工程に
よって凝集が起こりやすく、その際シート抵抗が上昇す
るという問題がある。
【0013】また、シリコン原子の拡散が酸化膜の穴を
介して行われる為、シリコンの供給量が少なく、反応が
シリコンの供給によって律速されることから図10に示
すように反応時間(アニール時間)や、酸化膜の残存量
の多少によって最終的なシート抵抗が大きく異なるた
め、素子の設計の際に要求される性能を満たすためのプ
ロセスの設定が困難になる。
【0014】そこで、上述の問題点に鑑み、本発明は、
SALICIDE法によりゲート電極を構成する多結晶
シリコン上も同時にシリサイド化する際に、ゲート電極
上面にエッチングレートが速く、かつ凹凸が少ない形状
の酸化膜をCVD法で形成することによりフィールド酸
化膜のエッチング量を最小限に抑え、かつゲートを構成
する多結晶シリコンの表面を確実に露出させる方法を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の特徴は、シリコン基板上に素子分離領域を形
成する工程と、基板上にゲート酸化膜を形成しゲート酸
化膜を介して第1のシリコン層を形成する工程と、CV
D法により第1のシリコン層上に酸化膜を堆積し第1の
シリコン層及びCVD法により堆積した酸化膜からなる
積層を形成する工程と、この積層をパターニングしゲー
ト電極を形成する工程と、熱酸化によって基板の表面に
熱酸化膜を形成する工程と、基板全面に窒化珪素膜を堆
積し窒化珪素膜の異方性エッチングを行いゲート側壁を
形成する工程と、素子分離領域、ゲート電極とゲート側
壁をマスクとして基板にイオン注入を行いソース・ドレ
イン領域を形成する工程と、 CVD法により堆積した
酸化膜と熱酸化膜を同時にエッチングしゲート電極のシ
リコン表面を露出させることなく基板のシリコン表面を
露出させる工程と、素子分離領域とゲート側壁がソース
・ドレイン領域の基板の表面とで形成する境界線を含む
ソース・ドレイン領域の表面のみを単結晶シリコン又は
多結晶シリコン又はアモルファスシリコンのいずれか又
はそれらの組み合わせからなる第2のシリコン層によっ
て被う工程と、改めてCVD法により堆積した酸化膜を
除去し第1のシリコン層を露出させる工程と、基板全面
に金属を堆積しアニールすることにより第1のシリコン
層と第2のシリコン層の上に自己整合的に金属珪化物の
層を形成する工程と、素子分離領域上とゲート側壁上に
未反応で残った金属を選択的にエッチングし除去する工
程とを含むMOS型半導体装置の製造方法にある。
【0016】
【作用】本発明の半導体装置の製造方法によれば、弗酸
系のエッチング液でゲート及びソース・ドレイン上の酸
化膜を除去する際に、ゲート上の酸化膜はCVD法によ
って形成されたものであるため、ソース・ドレイン上の
熱酸化膜よりエッチングレートが速く、また、CVD法
で形成された酸化膜の厚さの上限はあらかじめ正確に知
ることができることから、必要最小限のエッチング時間
を知ることができるので素子分離を形成するフィールド
酸化膜のエッチングを最小限に抑えることができる。
【0017】また、CVD法で形成された酸化膜は、多
結晶シリコンを熱酸化することで形成された膜よりも平
坦であることから、シート抵抗値の不安定や凝集による
抵抗の上昇を防止することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を従来例と比較しなが
ら説明する。
【0019】図1(A)乃至図2(C)は図5(A)乃
至図6(C)と対応し、ゲート及びゲート側壁とソース
・ドレインを形成するところであるが、本発明に於いて
はゲートを多結晶シリコンの単層ではなく、多結晶シリ
コンとCVD法にによって形成された酸化膜との積層構
造にする点で異なっている。図1(A)に於ける多結晶
シリコン7上に堆積する酸化膜21の厚さは、酸化膜の
堆積条件やその酸化膜が堆積された後に加えられる熱工
程に応じて、弗酸系の液によるエッチングレーが遅くな
ることを考慮して設定すべきであるが、一般には150
0オングストローム以下であるのが望ましい。また、図
1(B)及び(C)に示す如く、ゲートをパターニング
する際には、レジストをマスクにして酸化膜と多結晶シ
リコンを異方性ドライエッチングでパターニングする方
法や、レジストをマスクにして酸化膜をパーニングした
後にレジストを除去し、酸化膜をマスクにして第2の異
方性ドライエッチングで多結晶シリコンをパターニング
するなどのいくつかの手順が考えられるが、いずれの方
法をとっても同様の効果が得られる。次に、図1(D)
に示す如く、熱酸化によってゲート側面及び基板表面に
薄い酸化膜26を形成する。この時、ゲート多結晶シリ
コン上も酸化膜21を介して酸素の拡散があるため若干
酸化が進行するが、その量は酸化膜21を堆積しない場
合と比べて非常にわずかである。その後、図2(A)に
示すようにゲートをマスクにして低濃度のイオン注入2
7を行い、ソース・ドレイン拡散層14(LDD領域)
を形成する。その後、図2(B)に示す如く、Si 3
4 等の絶縁材料9を基板全面に堆積する。次に、図2
(C)に示す如く、前記絶縁材料9を異方性エッチング
を用いてエッチングバックする事でゲート側壁5を形成
し、前記ゲート側壁5をマスクにして高濃度のイオン注
入29をソース・ドレイン15へ行い、LDD領域を形
成する。なお、図6(B)に示した如く、側壁形成のエ
ッチングを行った際に酸化膜26も同時にエッチングさ
れることがある。そのような場合は、従来例で述べたの
と同様に、イオン注入のマスクとしてレジストを塗布す
る以前に、必要に応じて汚染を防ぐ意味で再度熱酸化膜
を形成することができる。
【0020】次に、図2(D)に示す如く、CVD法で
形成した酸化膜21及び熱酸化膜26を弗酸系の液でエ
ッチングし、シリコン表面を露出した上で、全面に例え
ばTi ,Ni ,Co 等の金属を堆積し、RTAなどを用
いてAr 等の不活性ガスまたはN2 雰囲気中でアニール
し、シリコンの露出した部分にのみ熱反応により、自己
整合的に、図3(A)に示す如く、金属珪化物の層17
を形成する。前記金属珪化物の層17を形成する時、素
子分離領域13やゲート側壁5等の上の未反応の金属1
9を選択的にエッチングし、除去する。この時、ゲート
上の酸化膜21はCVD法により形成されたものであ
り、弗酸系の液によるエッチングレートが熱酸化膜に比
べて速いので、適当な膜厚を堆積しておくことによって
ゲートを多結晶シリコンの単層でパターニングすること
によって、表面に熱酸化膜を形成した場合に比してゲー
ト多結晶シリコンの表面を露出させるのに要する時間を
短くすることができ、フィールド酸化膜13の後退を少
なくすることができる。
【0021】図9は、上述のような工程で形成した多結
晶シリコン上の酸化膜のTEM像で、図8(A)に対応
するものであるが、熱酸化膜と比較してCVD法による
酸化膜は多結晶シリコン上に均一に形成されていること
がわかる。そのため、酸化膜の不均一な残存が生じにく
く、均一なシリサイドが形成され、耐熱性に優れた信頼
性の高い膜を得ることができる。
【0022】尚、図2(A)乃至図2(C)に於いては
典型的なLDD構造の工程を例に説明したが、必要とす
るドレイン構造によって、側壁形成とイオン注入の順序
や回数を適当に選択することが可能なのは従来例で述べ
たのと同じである。また、図2(C)に於いてイオン注
入を行った後に、必要に応じて適当な熱工程を行いソー
ス・ドレイン領域を活性化した後に図2(D)以下の工
程を行っても良い。
【0023】また、変形例として図4に示すように前記
酸化膜26を除去し、ソース・ドレイン上のシリコン表
面を露出した後に、ソース・ドレインの基板をシードに
してシリコン選択成長を行うことにより、単結晶シリコ
ン23を形成し、フィールド酸化膜13とソース・ドレ
インの境界を被覆してもよい。この場合、単結晶シリコ
ン23を形成した後に、改めてゲート上の酸化膜21
完全に除去しても、それ以上のフィールドの後退が起こ
りにくいという利点がある。ただし、この様にシリコン
選択成長を行う際には、側壁形成の際のエッチングのダ
メージや高濃度のイオン注入によるダメージが側壁上に
残存する場合、ダメージを核にシリコンが異常成長し、
ゲートとソース・ドレイン間のショートの原因となる。
この様な異常成長を防ぐには選択成長を行う前に、熱工
程によって側壁上のダメージを回復することが有効であ
るが、それは850℃程度のN2 、Ar などのアニール
または酸化を行えば良い。尚、この時酸化を行った場合
は、ソース・ドレイン及びゲート上の酸化膜が再度成長
し、厚くなることに注意すべきである。
【0024】また、上記実施例に於いて、素子分離領域
とソース・ドレイン領域の境界を被覆するシリコンを、
単結晶シリコンのかわりに選択成長によるアモルファス
シリコンや多結晶シリコンを使っても良い。
【0025】さら、上記変形例に於いて、アモルファス
シリコンや多結晶シリコンを全面に堆積した後、パター
ニングすることにより、素子分離領域とソースドレイン
領域の境界を被覆しても良い。また、単結晶シリコンと
して、多結晶シリコン、アモルファスシリコンをCVD
法を用いて基板全面に堆積し、シリコン基板をシードに
して固相成長させ、パターニングしたものを用いても良
い。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体装置の製造工程に於いて、フィールド酸化膜を後
退させることなく、あるいは最小限に抑えることによっ
て、ソース・ドレイン接合の特性を損なうことなく容易
に高速な半導体集積回路を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したMOSFET構造を有する半
導体装置の製造工程図である。
【図2】本発明を実施したMOSFET構造を有する半
導体装置の製造工程図である。
【図3】本発明を実施したMOSFET構造を有する半
導体装置の製造工程図である。
【図4】本発明を実施したMOSFET構造を有する半
導体装置の他の製造工程図である。
【図5】従来のMOSFET構造を有する半導体装置の
製造工程図である。
【図6】従来のMOSFET構造を有する半導体装置の
製造工程図である。
【図7】従来のMOSFET構造を有する半導体装置の
製造工程図である。
【図8】従来のMOSFETの工程を採用した場合の問
題点を示す電子顕微鏡写真である。
【図9】本発明の工程を採用した場合のMOSFETの
ゲート上の酸化膜の状態を示す電子顕微鏡写真である。
【図10】従来のMOSFETの工程を採用した場合の
問題点を示すグラフである。
【符号の説明】
1,101 シリコン基板 3 103 ゲート酸化膜 5,105 ゲート側壁 7,107 多結晶シリコン 9,109 多結晶シリコン上の熱酸化膜 13,113 フィールド酸化膜 14,114 ソース・ドレイン拡散層(低濃度) 15,115 ソース・ドレイン拡散層(高濃度) 17,117 シリサイド 19,119 未反応金属 21 CVD法により堆積されたシリコン酸化膜 23 選択CVD法により堆積されたシリコン酸化膜 25,125 レジスト 26,126 薄い熱酸化膜 27,127 低濃度のイオン注入 29,129 高濃度のイオン注入

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上に素子分離領域を形成す
    る工程と、 前記基板上にゲート酸化膜を形成し、前記ゲート酸化膜
    を介して第1のシリコン層を形成する工程と、 CVD法により前記第1のシリコン層上に酸化膜を堆積
    し、前記第1のシリコン層及び前記CVD法により堆積
    した酸化膜からなる積層を形成する工程と、 前記積層をパターニングし、ゲート電極を形成する工程
    と、熱酸化によって前記基板の表面に熱酸化膜を形成する工
    程と、 前記基板全面に窒化珪素膜を堆積し、前記窒化珪素膜の
    異方性エッチングを行い、ゲート側壁を形成する工程
    と、 前記素子分離領域、前記ゲート電極と前記ゲート側壁を
    マスクとして前記基板にイオン注入を行い、ソース・ド
    レイン領域を形成する工程と、前記CVD法により堆積した酸化膜と前記熱酸化膜を同
    時にエッチングし、前記ゲート電極のシリコン表面を露
    出させることなく、前記基板のシリコン表面を露出させ
    る工程と、 前記素子分離領域と前記ゲート側壁が前記ソース・ドレ
    イン領域の前記基板の表面とで形成する境界線を含む前
    記ソース・ドレイン領域の表面のみを、単結晶シリコン
    又は多結晶シリコン又はアモルファスシリコンのいずれ
    か、又はそれらの組み合わせからなる第2のシリコン層
    によって被う工程と、改めて前記CVD法により堆積した酸化膜を除去し、前
    記第1のシリコン層を露出させる工程と、 基板全面に金属を堆積し、アニールすることにより、前
    記第1のシリコン層と前記第2のシリコン層の上に自己
    整合的に金属珪化物の層を形成する工程と、 前記素子分離領域上と前記ゲート側壁上に未反応で残っ
    た金属を選択的にエッチングし除去する工程とを含むこ
    とを特徴とするMOS型半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2のシリコン層によって被う工程
    が、 前記ソース・ドレイン領域の前記基板の表面を露出させ
    る工程と、 前記ソース・ドレイン領域の前記基板の表面をシードに
    してシリコン選択成長を行う工程とを含むことを特徴と
    する請求項に記載のMOS型半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2のシリコン層によって被う工程
    が、 前記ソース・ドレイン領域の前記基板の表面を露出させ
    る工程と、 多結晶シリコン又はアモルファスシリコンをCVD法を
    用いて基板全面に堆積させる工程と、 前記ソース・ドレイン領域の前記基板の表面をシードに
    してシリコンの固相成長を行う工程とを含むことを特徴
    とする請求項に記載のMOS型半導体装置の製造方
    法。
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