JP3468715B2 - 疑石門柱における門扉の取付構造 - Google Patents

疑石門柱における門扉の取付構造

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JP3468715B2 JP11430699A JP11430699A JP3468715B2 JP 3468715 B2 JP3468715 B2 JP 3468715B2 JP 11430699 A JP11430699 A JP 11430699A JP 11430699 A JP11430699 A JP 11430699A JP 3468715 B2 JP3468715 B2 JP 3468715B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、疑石材料によっ
て形成された門柱に門扉を取付ける構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、天然石の石板等を装着した門柱に
門扉を取付けたものが広く知られているが、この種の門
柱は、施工現場においてモルタル等を用いて固化させる
湿式工法により構築されるため、施工期間が長期化する
と共に、適当な大きさの石板を選択して貼り合せなけれ
ばならないなど、施工作業が甚だ煩雑なものであった。
他方、最近では予め工場において軽量コンクリート等の
疑石材料を用いて表面を石板模様に加工した疑石門柱を
使用することにより、施工現場における作業の簡略化並
びに工期の短縮化が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな疑石門柱を用いる場合、工場において予め門柱の形
態に加工されるため、施工現場での工期は短縮されるも
のの、門柱が大型化した場合、門柱自体の重量が大きく
なり、工場から施工現場に門柱を移送するのに多大な労
力を要するものであった。
【0004】そこで、疑石門柱の重量を軽減する目的か
ら、門柱の内部を中空状とする試みが為されているが、
疑石門柱を中空状とした場合には、門柱に取付られるヒ
ジツボ金具を固定するのに充分な埋め込み深さが得られ
ず、疑石門柱の門扉を保持する強度が低下し、中空状の
疑石門柱の側面に門扉を蝶着した場合、門扉に掛かる荷
重によって疑石門柱の門扉取付部が破損する虞を有する
ものであり、実用に供さないものであった。
【0005】このような事情に鑑み、本発明の目的とす
るところは、内部を中空状とした疑石門柱において、門
扉を強固に保持することができ、且つ長期の使用に耐え
得る疑石門柱における門扉の取付構造を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等はこのような
事情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、疑石材料を用いて中
空部を有する門柱本体を形成し、門柱本体の下端に連結
部材を介して下方に離隔するアンカープレートを定着
し、アンカープレートに金属製の補強支柱を位置調節自
在として定着し、門柱本体に対する補強支柱の位置を調
節して門柱本体の内壁と補強支柱との間に隙間を形成
し、門柱本体に形成した切欠部から露出する門扉取付金
具を補強支柱に固着し、門扉取付金具に門扉を取付けた
ことにより、所期の目的を達成しうることを認め本発明
を完成するに至った。
【0007】さらに本発明は、アンカープレートに穿設
した補強支柱固定孔と取付プレートに穿設した取付孔を
挿通する螺子手段を用い、取付孔と補強支柱固定孔の少
なくとも何れか一方を螺子手段の軸径より大きく形成し
て補強支柱の取付位置を位置調節自在とし、門柱本体に
対する補強支柱の位置を調節して門柱本体の内壁と補強
支柱との間に隙間を形成し、門柱本体に形成した切欠部
から露出する門扉取付金具を補強支柱に固着し、門扉取
付金具に門扉を取付けたものである。
【0008】
【作用】この発明によれば、疑石材料により形成された
門柱本体の中空部内に金属製の補強支柱を設け、該補強
支柱に門扉を取付けているので、門柱本体には門扉の荷
重等が伝達されず、門柱本体を疑石材料を用いて中空状
としたにも関わらず、門扉を強固に保持できるものであ
る。
【0009】また、アンカープレートは門柱本体の下端
に連結部材を介して下方に離隔して定着されているの
で、門柱本体の下端とアンカープレートの間に形成され
る空間から作業者が補強支柱の位置を調節し得るもので
あり、補強支柱の位置調節をして補強支柱と門柱本体の
内壁の間に隙間を形成したので、門扉に掛かる荷重を受
けて補強支柱に撓みが生じても、補強支柱の先端が門柱
本体の内壁に当接することがなく、門柱本体には門扉の
荷重が伝達されないものである。
【0010】さらに、疑石材料を用いた門柱本体を型枠
を用いて製造する場合、中空部を形成するために型枠内
に挿入される中子が用いられるが、型枠に挿入した中子
の位置にバラツキが生じた場合、補強支柱の位置が固定
されていると、補強支柱の側面と門柱本体の内壁面との
間に一定の隙間を形成することができず、補強支柱が門
柱本体の内壁に接する場合が生じるが、補強支柱はアン
カープレートに位置調節自在に定着されるので、門柱本
体の内壁と補強支柱の側面は常に一定の隙間を保った状
態で取り付けることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例によっ
て具体的に説明する。図中1は本発明疑石門柱であり、
門柱本体2は疑石材料である軽量コンクリート等を用い
て表面が石目調に成形された形態となっている。門柱本
体2は内部に中空部21が形成された筒状の四角柱に形
成されており、下端部には裾広がり状となったフランジ
部22が形成され、フランジ部22の各辺の中央部には
透孔23が形成されている。門柱本体2の下方部には正
方形状を呈する平板のアンカープレート3が設けられて
おり、アンカープレート3は門柱本体2の透孔23に挿
通する連結部材4を介して門柱本体2の下方から離隔し
て定着されている。連結部材4は螺子軸41と螺子42
とから構成され、アンカープレート3に上方に向けて固
着した螺子軸41を透孔23に挿通し、螺子軸41に螺
合する透孔23の直径よりも大きい螺子42を透孔23
の上下位置から挟み込み、螺子軸41に対する門柱本体
2の位置を固定している。なお、螺子軸41に対する螺
子42の位置を調節することにより、門柱本体2とアン
カープレート3の間隔、並びに門柱本体2の傾きを調節
し得るものである。
【0012】門柱本体2の中空部21内には金属製の補
強支柱5が配設されており、補強支柱5の下端には取付
プレート6が溶接により固着されている。取付プレート
6の周縁部には長孔状の取付孔61がその隅角部に4箇
所穿設されており、取付孔61に対応する補強支柱取付
孔31がアンカープレート3に同じく四箇所穿設されて
いる。そして、取付孔61と補強支柱取付孔31を挿通
する螺子手段7を用いて、補強支柱5がアンカープレー
ト3に定着される。
【0013】取付プレート6の取付孔61は図4に示し
たとおり、螺子手段7の軸径よりも大きく形成されてお
り、補強支柱5をアンカープレート3に仮止めした状態
において、アンカープレート3における補強支柱5の定
着位置が取付孔61内を螺子手段7が移動し得る範囲内
において調節可能となっている。通常、補強支柱5の位
置は、門柱本体2の内壁25と5mm程度の隙間Sを保
った位置に調節し、螺子手段7を緊締して補強支柱5が
締着される。なお、本実施例においては取付孔61を螺
子手段7の軸径よりも大きく形成したが、取付孔61と
補強支柱取付孔31の少なくとも何れか一方の大きさを
螺子手段7の軸径より大きくすることにより、螺子手段
7を緩めて補強支柱をアンカープレートに仮止めした状
態としてアンカープレート3に対する補強支柱5の取付
位置を調節できる。
【0014】図中8は疑石門柱1に蝶着される門扉であ
り、門扉8の吊元位置には上下部にヒンジ金具81が設
けられている。ヒンジ金具81が設けられた位置に対応
して門柱本体2には切欠部24が形成され、切欠部24
は門柱本体2の中空部21に貫通している。補強支柱5
には切欠部24から外部に露出する門扉取付金具である
ヒジツボ金具51が上下に二箇所固着されており、ヒン
ジ金具81とヒジツボ金具51を枢支軸82を介して回
動自在に軸着され、門扉8が疑石門柱1に回動自在とし
て蝶着されている。従って、門扉8に掛かる荷重は、疑
石材料により形成された門柱本体2には伝達されず、門
柱本体2の内部に配設された金属製の補強支柱5に伝達
される構成となっている。
【0015】前記のとおり、補強支柱5の側面と門柱本
体2の内壁25との間には3〜10mm、好ましくは5
mm程度の隙間Sが形成されており、門扉8に掛かる荷
重の作用によって、補強支柱5に撓みが生じても隙間S
が存在しているため、補強支柱5の先端が門柱本体2の
内壁25に当接することなく、門扉8の使用中における
如何なる態様においても、門柱本体2には門扉8の荷重
が伝達されないものである。なお、隙間Sの大きさは補
強支柱5の材質あるいは機械的特性によって変化し得
る。
【0016】疑石材料による門柱本体2は、通常水練り
した軽量コンクリート等を型枠に流し込んで成形される
ものであるが、中空部21を形成する際には型枠の内部
に中子を挿入して中空部が形成される。しかし、型枠に
対する中子の位置にバラツキが生じると、門柱本体2を
形成する壁部の厚みが不均一となる。アンカープレート
3に補強支柱5の位置が固定して定着されていると、門
柱本体2の壁部の厚みの変化によっては、充分な隙間S
が形成できず、門扉8に掛かる荷重によって補強支柱5
が撓んだ場合、補強支柱5の先端が内壁25に当接して
門扉8の荷重が門柱本体2に伝達される場合が生じる。
そこで、取付孔61と補強支柱取付孔31の少なくとも
何れか一方を、螺子手段7の軸径より大きくすることに
より、アンカープレート3に対する補強支柱5の位置を
調節し得て、門柱本体2の内壁24と補強支柱5の間に
は常に一定の隙間Sを保つことができる。
【0017】アンカープレート3に対する補強支柱5の
位置を調節するに当っては、アンカープレート3が門柱
本体2の下端から離間して設けられているので、作業者
がアンカープレート3と門柱本体2の間に生じる空間か
ら螺子手段7を緩めて補強支柱5を仮止め状態とし、そ
の後補強支柱5の位置を調節し、再び螺子手段7を緊締
して補強支柱5を締着すれば良い。補強支柱5の位置が
確定した門柱1は、アンカープレート3と補強支柱5並
びに門柱本体2の下端を施工場所に埋め込み、その周り
をコンクリート等によって固化して施工される。
【0018】なお、上記実施例においては、取付孔61
と補強支柱取付孔31の少なくとも何れか一方を、螺子
手段7の軸径より大きくすることにより、補強支柱5の
定着位置を調節したが、本発明はこれらの構成に限定さ
れるものではなく、要するに補強支柱5の位置を調節す
ることによって、門柱本体2の内壁24との間に隙間S
を形成し得る構成であれば種々の構成が利用できる。ま
た、疑石門柱に対して蝶着される回動式の門扉について
説明したが、引戸式の門扉、伸縮式の門扉に適用するこ
とも可能である。
【0019】
【発明の効果】この発明は、疑石材料によって形成され
る門柱本体の内部を中空状とし、その内部に補強支柱を
配設し、該補強支柱に門扉を取付けているので、門扉を
強固に保持することができると共に、門扉に掛かる荷重
は門柱本体に伝達されないので、疑石門柱の壁部を薄肉
化して軽量化が可能となり、長期の使用に耐え得る疑石
門柱が提供できる。また、補強支柱と門柱本体の内壁の
間には常に一定の隙間が形成されるよう、補強支柱の位
置を調節可能としているので、門扉に掛かる荷重によっ
て補強支柱に撓みが生じても、補強支柱は門柱本体に当
接せず、門扉に掛かる荷重が門柱本体に伝達されないも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における疑石門柱を表わす全体図
【図2】 本発明における疑石門柱の要部断面図
【図3】 本発明における疑石門柱の平面図
【図4】 本発明における疑石門柱の門扉取付部分を表
わす要部拡大図
【図5】 本発明における疑石門柱の組立状態を表わす
分解斜視図
【図6】 本発明における疑石門柱に門扉を取付けた状
態を表わす全体図
【符号の説明】
1 疑石門柱 2 門柱本体 3 アンカープレート 4 連結部材 5 補強支柱 8 門扉 7 螺子手段 21 中空部 24 切欠部 25 内壁 31 補強支柱取付孔 51 ヒジツボ金具(門扉取付金具) 61 取付孔 81 ヒンジ金具 S 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−333973(JP,A) 実開 昭63−30598(JP,U) 実開 昭49−139838(JP,U) 実開 昭47−18331(JP,U) 実開 昭52−38940(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 11/00 - 11/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疑石材料を用いて中空部を有する門柱本
    体を形成し、門柱本体の下端に連結部材を介して下方に
    離隔するアンカープレートを定着し、アンカープレート
    に金属製の補強支柱を位置調節自在として定着し、門柱
    本体に対する補強支柱の位置を調節して門柱本体の内壁
    と補強支柱との間に隙間を形成し、門柱本体に形成した
    切欠部から露出する門扉取付金具を補強支柱に固着し、
    門扉取付金具に門扉を取付けたことを特徴とする疑石門
    柱における門扉の取付構造。
  2. 【請求項2】 疑石材料を用いて中空部を有する門柱本
    体を形成し、門柱本体の下端に連結部材を介して下方に
    離隔するアンカープレートを定着し、取付プレートを下
    端に固着した金属製の補強支柱を門柱本体の中空部に挿
    入し、アンカープレートに穿設した補強支柱固定孔と取
    付プレートに穿設した取付孔を挿通する螺子手段を用い
    てアンカープレートに補強支柱を定着するに当り、取付
    孔と補強支柱固定孔の少なくとも何れか一方を螺子手段
    の軸径より大きく形成して補強支柱の取付位置を位置調
    節自在とし、門柱本体に対する補強支柱の位置を調節し
    て門柱本体の内壁と補強支柱との間に隙間を形成し、門
    柱本体に形成した切欠部から露出する門扉取付金具を補
    強支柱に固着し、門扉取付金具に門扉を取付けたことを
    特徴とする疑石門柱における門扉の取付構造。
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